JPH068337A - ポリウレタンフォーム一体成形体及びその製造方法 - Google Patents

ポリウレタンフォーム一体成形体及びその製造方法

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JPH068337A
JPH068337A JP3122424A JP12242491A JPH068337A JP H068337 A JPH068337 A JP H068337A JP 3122424 A JP3122424 A JP 3122424A JP 12242491 A JP12242491 A JP 12242491A JP H068337 A JPH068337 A JP H068337A
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JP
Japan
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polyurethane foam
film
adhesive layer
composite sheet
elastomer film
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JP3122424A
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Inventor
Soichiro Yamaguchi
総一郎 山口
Masahiko Yoshikawa
政彦 吉川
Hideaki Toda
英明 戸田
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Tonen Chemical Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
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Publication date
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/40General aspects of joining substantially flat articles, e.g. plates, sheets or web-like materials; Making flat seams in tubular or hollow articles; Joining single elements to substantially flat surfaces
    • B29C66/41Joining substantially flat articles ; Making flat seams in tubular or hollow articles
    • B29C66/45Joining of substantially the whole surface of the articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリウレタンフォームと表面の織布とが、ウ
レタン混合液が滲出することなく、均一に一体化したポ
リウレタンフォーム一体成形体及びその製造方法を提供
する。 【構成】 織布とエラストマーフィルム、さらに前記エ
ラストマーフィルム表面に、ポリウレタンフォーム及び
エラストマーフィルムとに接着性を有する樹脂接着層を
設けた複合シートを、RIM型内に前記接着層を内側に
して設置し、ウレタン原液を注入して発泡させたポリウ
レタンフォーム一体成形体及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリウレタンフォーム一
体成形体及びその製造方法に関し、特にポリウレタンフ
ォームと複合シートとがムラなく一体化し、ポリウレタ
ン原液がシート表面に滲出することのないポリウレタン
フォーム一体成形体、及びそれを効率よく製造する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年自
動車用のシート、椅子や家具等のシートの表皮として、
織布を用いたものが広く使用されている。このようなシ
ートは従来、発泡体に表皮を被覆し、それを縫裁加工し
て製造している。
【0003】ところで、このような織布と発泡体とのシ
ートを縫裁加工することなく、一体的に製造する技術が
最近発表された(「日経ニューマテリアル」No.73 1-1,
1990年1月1日発行)。
【0004】この技術は、織布の裏面にポリウレタン原
液の流出を防止するためにポリウレタンフィルム(バッ
クアップフィルム)を貼り合わせ、これをあらかじめR
IM型内等に設置し、ポリウレタンを注入した後、発泡
させることにより、織布と発泡体とを一体化させるもの
である。
【0005】この方法において、バックアップフィルム
には、熱成形時にシワが発生しないようにゴム弾性が要
求されるとともに、ポリウレタンフォームとの接着性が
必要とされる。この点でポリウレタンフィルムが用いら
れている。
【0006】しかしながら、バックアップフィルムとな
るポリウレタンフィルムには、樹脂の吸湿性に起因して
ピンホールが生じやすく、このため、織布表面にウレタ
ンの混合液が滲出し、シート外観を損なう恐れがあるこ
とがわかった。この対策として、フィルムの膜厚を大き
くすることが考えられるが、すると今度は成形加工性が
低下し、得られる複合シートが、シートの形状によって
は必ずしも成形型に追従できないという問題がある。ま
た、オレフィン系エラストマー等の他のエラストマーの
フィルムを使用することも考えられるが、エラストマー
フィルムは成形加工性を損なわない程度の厚さとする
と、やはりピンホールを生じやすい。またウレタンフォ
ームとの接着性も十分でないという問題がある。
【0007】したがって本発明の目的は、ポリウレタン
フォームと表皮の複合シートとが、ウレタン混合液が滲
出することなく、均一に一体化したポリウレタンフォー
ム一体成形体を提供することである。
【0008】また本発明のもう一つの目的は、このポリ
ウレタンフォーム一体成形体を効率よく製造する方法を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者は、複合シートとして、織布と、エラ
ストマーフィルムと、さらに前記エラストマーフィルム
表面のピンホールを埋めるとともに、ポリウレタンフォ
ーム及びエラストマーフィルムとの接着性の良好な樹脂
による接着層を設けてなるものを使用し、これをあらか
じめRIM型内等に設置し、発泡材(ウレタン原液)を
注入して発泡させれば、織布と発泡体とをムラなく一体
化することができ、しかもポリウレタン液が複合フィル
ム表面まで滲出しないことを見出し、本発明に想到し
た。
【0010】すなわち、本発明のポリウレタンフォーム
一体成形体は、ポリウレタンを(a)エラストマーフィル
ムと、(b) 前記エラストマーフィルムの表面に接着され
た織布と、(c) 前記エラストマーフィルムの裏面に形成
された樹脂接着層とからなる複合シートの樹脂接着層と
接触した状態で発泡させることにより得られるものであ
ることを特徴とする。
【0011】またこのポリウレタンフォーム一体成形体
を製造する本発明の方法は、(a) エラストマーフィルム
と、(b) 前記エラストマーフィルムの表面に接着された
織布と、(c) 前記エラストマーフィルムの裏面に形成さ
れた樹脂接着層とからなる複合シートを、前記樹脂接着
層側を内側にして、型の開放面にに設置し、前記複合シ
ートに所定の形状のバックアップ型を設けた後、ウレタ
ンの液を注入し、発泡させることにより、ポリウレタン
フォームと、前記複合シートとを一体的に貼り合わせる
ことを特徴とする。
【0012】以下本発明を詳細に説明する。ポリウレタ
ンフォーム一体成形体の表皮となる(A) 複合シートは、
(a) エラストマーフィルムと、(b) 前記エラストマーフ
ィルムの表面に接着された織布と、(c) 前記エラストマ
ーフィルムの裏面に形成された樹脂接着層とからなる。
【0013】本発明において(a) エラストマーフィルム
としては、特に制限はなく、例えばオレフィン系エラス
トマーフィルムやポリウレタンフィルム等を使用するこ
とかできる。これらのエラストマーフィルムは、空冷イ
ンフレーション法又はTダイ法により製膜したものを用
いる。特にエチレン−プロピレン−ジエン共重合体とエ
チレン−酢酸ビニル共重合体とを含有する熱可塑性エラ
ストマー組成物から空冷インフレーション法によりブロ
ーアップ比1.5 〜5.5 程に製膜したものが織布との熱圧
着が可能であり好ましい。なお、当該インフレーション
フィルムの製法については、特開平3-49930 号公報に開
示された製造方法を適用することができる。
【0014】本発明において、エチレン−プロピレン−
ジエン共重合体(EPDM) は、エチレンの含有率が60〜70
モル%、プロピレンの含有率が30〜40モル%、及びジエ
ン化合物の含有率が1〜10モル%であることが好まし
い。
【0015】さらに、エチレン−プロピレン−ジエン共
重合体のメルトインデックス(190℃、2.16kg荷重)と
しては、0.1 〜5.0g/10分の範囲内が好ましい。
【0016】本発明で用いるエチレン−酢酸ビニル共重
合体(EVA)は、酢酸ビニルの含有率が5〜30重量%であ
り、かつメルトインデックス(190 ℃、2.16kg荷重)が
0.2〜25g/10分の共重合体が好ましい。酢酸ビニルの
含有量が5重量%未満であると、ゴム弾性が劣り、一
方、30重量%を超えるとフィルムがブロッキングし、製
膜が困難となる。より好ましい酢酸ビニルの含有量は15
〜30重量%である。またメルトインデックスについて
は、0.2 g/10分未満であると製膜加工性が劣り、25g
/10分を超えると空冷インフレーション法による製膜が
困難となる。好ましいメルトインデックスは15〜25g/
10分である。
【0017】本発明の熱可塑性エラストマー組成物中の
エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM) の配合
割合は、樹脂成分を基準(100 重量%)として、30〜70
重量%であり、特に50〜60重量%の範囲内にするのが好
ましい。上記エチレン−プロピレン−ジエン共重合体
(EPDM) の配合割合が30重量%より低いと、得られるエ
ラストマーフィルムの伸び等の特性が不十分となる。一
方、70重量%より高いと、得られるエラストマーフィル
ムの成形性が低下する。
【0018】これに対してエチレン−酢酸ビニル共重合
体 (EVA)の配合割合は、樹脂成分を基準(100 重量%)
として70〜30重量%であり、特に50〜40重量%の範囲内
にするのが好ましい。上記エチレン−酢酸ビニル共重合
体(EVA)の配合割合の限定理由は、上記エチレン−プロ
ピレン−ジエン共重合体の限定理由とちょうど逆であ
り、30重量%より低いと、成形性が低下し、また70重量
%より高いと、エラストマーフィルムの伸びが不十分と
なる。
【0019】上記熱可塑性エラストマー組成物は、必要
に応じてポリオレフィン、粉末状の無機充填材を適宜添
加することができる。
【0020】また、上記添加剤の他に、熱安定剤、紫外
線吸収剤、帯電防止剤、酸化防止剤、色剤などを適宜配
合することもできる。
【0021】エラストマーフィルムの厚さは10〜200 μ
m、好ましくは20〜50μmである。
【0022】本発明に使用する(b) 織布としては、後述
する熱間圧着工程で実質的に溶融したり熱収縮したりし
ないことが必要である。従って、一般に織布の融点又は
二次転移点はエラストマーフィルムより少なくとも20℃
以上高いことが必要である。この条件を満たすものであ
れば、自動車のシート、家具類等の表皮材として用いら
れるウール等の天然繊維、あるいは合成繊維からなるも
の等、何れでもよい。
【0023】また(c) 樹脂接着層は、ポリウレタンフォ
ームとエラストマーフィルムとの接着力を増加させると
ともに、エラストマーフィルムのピンホールを埋めるた
めの層である。このような接着層としては、エチレンコ
ポリマー系接着層及びウレタン接着層が好ましい。上記
エチレンコポリマー系接着層としては、例えばエチレン
−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−アクリル
酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−プロピレン−
ジエン共重合体(EPDM)等からなるものが挙げられ
る。特にエチレン−アクリル酸共重合体(EAA)が好
ましい。
【0024】またウレタン系接着層としては、ポリオー
ルとイソシアネートの2液を混合したもの、あるいは1
液のものの塗布等からなるものが挙げられる。上記接着
層の厚さは5〜100 μm程度、好ましくは20〜50μm程
度である。
【0025】次に(a) エラストマーフィルム、(b) 織布
及び(c) 接着層を複合化する方法について説明する。
【0026】エラストマーフィルムと織布との熱間圧着
は一般に織布側が80〜150 ℃、エラストマーフィルム側
が75〜95℃の温度、及び 1.0〜10kg/cm2 の圧力で行う
のが好ましい。熱間圧着の温度及び圧力はエラストマー
フィルムの組成及び織布の種類等により多少異なるが、
温度及び圧力が低すぎるとエラストマーフィルムと織布
の固着が十分でなく、また高すぎると得られる複合シー
トの防水性が低下する。特に好ましい熱間圧着条件は織
布側が110 〜130 ℃、フィルム側が85〜95℃、及び圧力
が5〜10kg/cm2 である。
【0027】なお、上記複合シート用のエラストマーフ
ィルムとしては、アニーリングを施したもの、あるいは
施していないもの、いずれのものも用いることができ
る。
【0028】エラストマーフィルムと織布との熱間圧着
は後に詳述するように、加熱ロールにより行うのが好ま
しい。また樹脂接着層は、あらかじめフィルム状に成形
した接着層用の樹脂を、エラストマーフィルム及び織布
と一緒に熱間圧着することにより形成することができ
る。
【0029】さらに、エラストマーフィルムと織布とを
熱間圧着した後、加熱冷却加工を複数回繰り返してもよ
い。さらに、熱間圧着以外にドライラミネーション、ウ
エットラミネーション及び押出ラミネーション等により
積層してもよい。
【0030】図1は本発明の方法の熱間圧着を行うのに
適する装置の一例を示す概略図である。この熱間圧着装
置はエラストマーフィルム11を冷却して熱固定するため
のロール14と、織布12を案内するためのガイドロール
(予熱ロール)15と、金属製加熱ロール17と、接着層の
フィルム13を案内するためのガイドロール(予熱ロー
ル)16と、圧着固定ロール(フィルムが粘着しないシリ
コンゴムロール)18と、冷却ロール19,20とを有する。
加熱ロール27と圧着固定ロール18との間隙は所望の圧着
圧力を付与するように適宜調節することができる。な
お、上記熱ロールによる貼合せにおいて、両者を強固に
接着することを目的として接着剤を使用してもよい。
【0031】このようにしてエラストマーフィルム11の
表面に接着層を設け、反対側に織布12を熱間圧着するこ
とにより得られる複合シート21は、エラストマーフィル
ム表面のピンホールが接着層のフィルムにより埋められ
ている。
【0032】なお、接着層の形成は、上述したように接
着層用のフィルムを同時に熱間圧着することにより行う
必要はなく、上記複合フィルムの製造工程において、エ
ラストマーフィルムと、織布だけを熱間圧着した後、接
着層用フィルムを後から貼り合わせてもよいし、接着層
が十分な延性を有する場合には、あらかじめエラストマ
ーフィルム上に接着層を形成した後、織布を熱間圧着し
てもよい。特にエラストマーフィルムとして、エチレン
−プロピレン−ジエン共重合体ゴム (EPDM) と、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA)とを含有するエラストマ
ー組成物を空冷インフレーションしてなるものを使用し
た場合には、一度の工程で複合化できるとともに、離形
紙等を必要としないため好ましい。また接着層は、接着
層用の樹脂を適当な溶媒に溶解し、これを塗布すること
により形成してもよい。
【0033】次に、このような複合フィルムと一体的に
成形するポリウレタンフォームについて説明する。
【0034】本発明において、ポリウレタンフォーム
は、ジイソシアネートとポリオールによりつくられる発
泡体である。上記ジイソシアネートとしては、m-フェニ
レンジイソシアネート、トルエン-2,4-ジイソシアネー
ト、ヘキサメチレン-1,6-ジイソシアネート、テトラメ
チレン-1,4-ジイソシアネート、シクロヘキサン-1,4-ジ
イソシアネート、ナフタリン-1,5-ジイソシアネート、1
-メトキシフェニル-2,4-ジイソシアネート、ジフェニル
メタン-4,4'-ジイソシアネート、4,4'-ビフェニレンジ
イソシアネート、等が挙げられる。
【0035】またポリオールとしては、ポリオキシプロ
ピレングリコール、ポリオキシプロピレン-ポリオキシ
エチレングリコール等のポリエーテル型のものと、アジ
ピン酸とエチレングリコールを縮合させたものを主成分
とするポリエステル型のもの等があるが、これらの中で
はポリエーテル型のものが好ましい。
【0036】ポリウレタンフォームは、上述したような
ポリオールと、発泡剤、触媒、気泡サイズ調整剤等を成
分とするA液と、イソシアネート等を主成分とするB液
とを短時間に混合し、この混合液をノズルから型内に噴
出させて発泡体とする、いわゆる反応射出成形法(RI
M)により製造することができる。
【0037】上述したような複合シートと、ポリウレタ
ンフォームとからなる本発明のポリウレタンフォーム一
体成形体の製造方法を説明する。まず、複合シートを所
望の形状の型の開放面に、エラストマーフィルム側が内
側 (上面) となるようにして、均一にムラなく設置す
る。この際、従来と同様に複合シートを必要に応じて切
断する。
【0038】次に発泡の際に、シートが所望の形状を維
持できるように、この複合シートの上から、所定の形状
のフレームを設置する。なお、このフレームは複合シー
トを通して、型内に均一かつ適当な圧力がかかるように
制御されている。
【0039】このようにして、複合シート及びフレーム
を設置した後、型内を減圧状態にし、吸収反応により上
述したようなポリウレタンフォームとなる混合液を注入
する。続いて、この混合液を70〜100 ℃で発泡させるこ
とにより、ポリウレタンフォームと接着層とが強固に接
着し、複合シートとポリウレタンフォームとを一体化す
ることができる。このようにして本発明のポリウレタン
フォーム一体成形体を製造することができる。
【0040】
【作用】本発明においては、複合シートとして、織布
と、エラストマーフィルムと、接着層とからなるものを
使用し、これをあらかじめRIM型内等に設置し、発泡
剤(ポリウレタン)を注入して発泡させることによりポ
リウレタンフォーム一体成形体を製造しているので、織
布 (複合シート) と発泡体とをムラなく一体化すること
ができ、しかもポリウレタン液が複合フィルム表面まで
滲出することがない。
【0041】このような効果が得られる理由は、織布と
エラストマーフィルムとを貼り合わせることにより、R
IM型に織布が良好に追従するとともに、エラストマー
フィルム表面のピンホールを接着層により埋めるととも
に、上記接着層がエラストマーフィルム及びポリウレタ
ンフォームの双方との接着性に優れているので、強固に
両者を一体化することができるためであると考えられ
る。
【0042】
【実施例】本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説
明する。実施例1 エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(ビスタロン37
08、エクソン化学(株)製)60重量%とエチレン−酢酸
ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量28重量%、メルトイ
ンデックス20g/10分)40重量%とからなる組成物を溶
融混練し、空冷インフレーション法により、ブローアッ
プ比4.0 、厚さ約40μmのエラストマーフィルムに成形
した。
【0043】得られた熱可塑性エラストマー組成物のフ
ィルムと、接着フィルム (エチレン−アクリル酸共重合
体(EAA系)、サン・エー化学(株)製、厚さ25μ
m)と、家具用の織布(ポリエステル繊維の織布)と
を、織布、エラストマーフィルム、接着フィルムの順に
なるようにして、図1に示す装置に5m/分の速度で送
給し、織布側のロール(ロール1)、接着層側のロール
(ロール3)の温度をそれぞれ170 ℃、50℃とし、5kg
/cm2 の圧力条件で熱間圧着を行い、複合シートを製造
した。
【0044】このようにして得られた複合シートを家具
用椅子の形状の型の開放面に接着フィルム側が内側にな
るようにして均一にムラなく設置した。この際従来と同
様に複合シートを必要に応じて切断した。さらに発泡の
際に、シートが家具用椅子の形状を維持できるように、
この複合シートの上から所定の形状のフレームを設置し
た。なおこのフレームは複合シートを通して、型内に均
一に所定の圧力がかかるように制御されている。このよ
うにして、複合シート及びフレームを設置した後、型内
を減圧状態にし、吸収反応によりポリウレタンフォーム
となるよらうな混合液を注入した。この混合液を70〜80
℃で発泡させることによりより、ポリウレタンフォーム
と接着フィルムとが接着し、複合シートとポリウレタン
フォームとを一体化することができた。
【0045】このポリウレタンフォーム一体成形体を多
数製造し、複合シートとポリウレタンフォームとがムラ
なく一体化し、ウレタン混合液の織布表面への滲出のな
いものを良品、ウレタン混合液の織布表面への滲出のみ
とめられるものを不良品として、その良品率((良品数
/製造数)×100(%))を求めた。結果を第1表に示す。
【0046】実施例2 ポリウレタン(軟化点(JIS K7206) 120℃、密度1.19g/
cm3 ) を空冷インフレーション法により、厚さ約40μm
のポリウレタンフィルムに形成した。
【0047】実施例1において熱可塑性エラストマー組
成物のフィルムの代わりに、上記ポリウレタンフィルム
を使用した以外は同様にして、ポリウレタンフォーム一
体成形体を製造した。
【0048】このポリウレタンフォーム一体成形体を多
数製造し、実施例1と同様にして良品率を求めた。結果
を第1表に示す。
【0049】比較例1 実施例1において接着フィルムを用いずに、熱可塑性エ
ラストマー組成物のフィルムと織布とからなる複合シー
トを使用して、ポリウレタンフォーム一体成形体を製造
した。
【0050】このポリウレタンフォーム一体成形体を多
数製造し、実施例1と同様にして良品率を求めた。結果
を第1表に示す。
【0051】比較例2 実施例2において接着フィルムを用いずに、ポリウレタ
ンフィルムと織布とからなる複合シートを使用して、ポ
リウレタンフォーム一体成形体を製造した。
【0052】このポリウレタンフォーム一体成形体を多
数製造し、実施例1と同様にして良品率を求めた。結果
を第1表に示す。
【0053】第 1 表例 No. 良品率(%) 実施例1 100 実施例1 99 比較例1 0 比較例2 65
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のポリウレ
タンフォーム一体成形体は、複合シートとして、織布
と、エラストマーフィルムと、さらに接着層を設けてな
るものを使用し、これをあらかじめRIM型内等に設置
し、発泡剤(ポリウレタン)を注入して発泡させること
により製造してなる。
【0055】このため、表織布 (複合シート) と発泡体
とをムラなく一体化することができ、しかもポリウレタ
ン液が複合フィルム表面まで滲出することがない。
【0056】しかも本発明のポリウレタンフォーム一体
成形体の製造方法によれば、この一体成形体を縫製する
ことなく、各種成形品とすることができる。
【0057】このような本発明のポリウレタンフォーム
一体成形体は、自動車用シート、椅子や家具等に好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】エラストマーフィルムと織布とを熱間圧着する
ための装置の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
11・・・エラストマーフィルム 12・・・織布 13・・・接着フィルム 14・・・ロール 15,16 ・・・ガイドロール 17・・・加熱ロール 18・・・圧着固定ロール 19,20 ・・・冷却ロール 21・・・複合シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/12 7258−4F 27/40 7258−4F // C08L 23/08 LCD 7107−4J 23/16 LCY 7107−4J C09J 123/08 JBX 7107−4J JCB 7107−4J B29K 23:00 75:00 105:04 B29L 7:00 4F 9:00 4F 31:58 4F

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(a)エラストマーフィルムと、
    (b)前記エラストマーフィルムの表面に接着された織
    布と、(c)前記エラストマーフィルムの裏面に形成さ
    れた樹脂接着層とからなる複合シートと、(B)前記複
    合シートと一体的に形成されたポリウレタンフォームと
    からなる一体成形体であって、前記ポリウレタンフォー
    ムは、ポリウレタンを前記複合シートの樹脂接着層と接
    触した状態で発泡させることにより得られるものである
    ことを特徴とするポリウレタンフォーム一体成形体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のポリウレタンフォーム
    一体成形体において、前記樹脂接着層がエチレンコポリ
    マー系接着層であることを特徴とするポリウレタンフォ
    ーム一体成形体。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のポリウレタンフォーム
    一体成形体において、前記エチレンコポリマー系接着層
    が、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリ
    ル酸エチル共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共
    重合体から選ばれたものからなることを特徴とするポリ
    ウレタンフォーム一体成形体。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のポリ
    ウレタンフォーム一体成形体において、前記エラストマ
    ーフィルムが、30〜70重量%のエチレン−プロピレ
    ン−ジエン共重合体と、70〜30重量%のエチレン−
    酢酸ビニル共重合体とを含有する熱可塑性エラストマー
    組成物から空冷インフレーション法により製膜したもの
    であることを特徴とするポリウレタンフォーム一体成形
    体。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかに記載のポリ
    ウレタンフォーム一体成形体において、前記エラストマ
    ーフィルムが、ポリウレタンフィルムであることを特徴
    とするポリウレタンフォーム一体成形体。
  6. 【請求項6】 (a)エラストマーフィルムと、(b)
    前記エラストマーフィルムの表面に接着された織布と、
    (c)前記エラストマーフィルムの裏面に形成された樹
    脂接着層とからなる複合シートを、前記樹脂接着層側を
    内側にして、型の開放面にに設置し、前記複合シートに
    所定の形状のバックアップ型を設けた後、ウレタンの液
    を注入し、発泡させることにより、ポリウレタンフォー
    ムと、前記複合シートとを一体的に貼り合わせることを
    特徴とするポリウレタンフォーム一体成形体の製造方
    法。
JP3122424A 1991-04-25 1991-04-25 ポリウレタンフォーム一体成形体及びその製造方法 Pending JPH068337A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010208347A (ja) * 2002-11-27 2010-09-24 Milliken & Co バリア布

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