JPH05222233A - 発泡体用ポリプロピレン系樹脂組成物、積層シート及び積層体 - Google Patents
発泡体用ポリプロピレン系樹脂組成物、積層シート及び積層体Info
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- JPH05222233A JPH05222233A JP2369492A JP2369492A JPH05222233A JP H05222233 A JPH05222233 A JP H05222233A JP 2369492 A JP2369492 A JP 2369492A JP 2369492 A JP2369492 A JP 2369492A JP H05222233 A JPH05222233 A JP H05222233A
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Abstract
供する。自動車用内装材として好適な、軽量で曲げ剛性
の高い積層シートを提供する。 【構成】 ポリプロピレン系樹脂100重量部に、予め
水分を2重量%以上含浸させた多孔質フィラー0.5〜
10重量部と、化学発泡剤0.1〜1重量部とを配合さ
せてなる発泡体用ポリプロピレン系樹脂組成物。この発
泡体用ポリプロピレン系樹脂組成物を発泡倍率2倍以上
に発泡成形してなる発泡樹脂層の中間層を介して、ポリ
プロピレン系樹脂からなるソリッド樹脂層を積層してな
る積層シート。 【効果】 化学発泡剤と水分含浸多孔質フィラーとの相
乗効果で、高発泡倍率化が達成される。高発泡させた発
泡樹脂層の中間層により、積層シートの軽量化及び曲げ
剛性の改善が図れる。
Description
系樹脂組成物、及び該組成物を用いた積層シート並びに
積層体に関する。詳しくは、本発明は、発泡倍率の高い
発泡樹脂体を容易かつ効率的に得ることができる発泡体
用ポリプロピレン系樹脂組成物、該組成物を用いて得ら
れる、自動車の内装品、具体的には自動車の内壁部、座
席、背もたれ等に張りつけて用いるに好適な、軽量で曲
げ剛性に優れたポリプロピレン積層シート及び積層体に
関する。
体の製造方法として、該ポリオレフィン系樹脂に化学発
泡剤を添加した後、加熱溶融して発泡させる方法があ
る。例えば、ポリプロピレン系樹脂の発泡体を得る場合
には、該ポリプロピレン系樹脂に一般に使用される発泡
剤であるアゾジカルボンアミドを添加した後、その樹脂
組成物を加熱溶融することが行われる。
ート状部品としては、外観が優れていること、軽量であ
ること、曲げ剛性が高く、しかも、生産コストが安価で
あることが要望されている。
な外観を得るためには、その要望を満たす織布または不
織布を、ベースとなるシート状の基材に貼合わせること
が行なわれている。例えば、シート状の基材としてはポ
リオレフィン系樹脂のような熱可塑性樹脂からなるシー
トが用いられ、これに織布、不織布のようなシート状物
を表皮材として積層し、得られたシート状の積層体を熱
成形によって所望の形状に成形している。
いるポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方法では、用い
る発泡剤の種類及び添加量により、得られる発泡体の発
泡倍率は若干異なるものの高々2倍未満であり、発泡倍
率が2倍以上と高倍率の所望の発泡体を容易に得ること
は困難であった。
て、その軽量化をはかるために、基材となる樹脂シート
の肉厚を薄くすると、基材の曲げ強度が低下する。そこ
で、この問題を解消するために、樹脂シート材料にフィ
ラーを混和し、基材自体の剛性を上げると、比重が増大
するため、一層肉薄にする必要が生ずるなど、軽量化と
基材の曲げ剛性向上とを併せて達成しようとすることは
極めて困難であった。
倍率の高い発泡体を容易にかつ効率的に得ることができ
る発泡体用ポリプロピレン系樹脂組成物、並びにこれを
用いて得られる、軽量でしかも曲げ剛性に優れた積層シ
ート及び積層体を提供することを目的とする。
プロピレン系樹脂組成物は、ポリプロピレン系樹脂10
0重量部に、予め水分を2重量%以上含浸させた多孔質
フィラー0.5〜10重量部と、化学発泡剤0.1〜1
重量部とを配合してなることを特徴とする。
中間層を介して積層されてなる積層シートにおいて、該
上層及び下層はポリプロピレン系樹脂からなるソリッド
樹脂層であり、かつ、該中間層は、請求項1に記載のポ
リプロピレン系樹脂組成物を発泡倍率2倍以上に発泡成
形して得られた発泡樹脂層であることを特徴とする。
層シートの片面に、伸縮性を有する表皮材を積層してな
ることを特徴とする。
み、ポリプロピレン系樹脂と化学発泡剤よりなる組成物
を添加溶融して発泡倍率の高い発泡体を容易かつ効率的
に得る方法について鋭意検討を重ねた結果、ポリプロピ
レン系樹脂と化学発泡剤よりなる組成物に更に予め特定
量の水分を含浸させた多孔質フィラーを配合することに
より、該多孔質フィラーと化合発泡剤との相乗効果で発
泡性が改良され、発泡倍率が2倍以上という高発泡性樹
脂発泡体が得られることを見出した。
と基材の曲げ剛性の向上について鋭意検討を重ねた結
果、外層と内層をポリプロピレン系樹脂からなるソリッ
ド層とし、中間層をポリプロピレン系樹脂からなる発泡
倍率2倍以上の発泡層からなる三層積層シートとするこ
とにより、上記目的が達成できることを見出した。本発
明は上記このような知見に基き完成されたものである。
以下に本発明を詳細に説明する。
組成物において、原料として用いられるポリプロピレン
系樹脂としては、例えば、結晶性を有するアイソタクチ
ックプロピレン単独重合体や、エチレン単位の含有量が
少ないエチレンプロピレンランダム共重合体から成る共
重合部又はプロピレン単独重合体からなるホモ重合部と
エチレン単位の含有量が比較的多いエチレンプロピレン
ランダム共重合体から成る共重合部とから構成された、
いわゆるプロピレンブロック共重合体として市販されて
いる実質上結晶性のプロピレンとエチレンとのブロック
共重合体、或いは、このブロック共重合体における各ホ
モ重合部又は共重合部が、更にブテン−1などのα−オ
レフィンを共重合してなる実質上結晶性のプロピレン−
エチレン−α−オレフィン共重合体などが挙げられる。
要に応じて熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色
剤等の各種添加剤を配合することができる。なお、ポリ
プロピレン系樹脂としては、メルトインデックス(MF
R)が0.5〜20g/10分の範囲のものが好適に用
いられる。
ガスを発生する分解型発泡剤、例えば、アゾジカルボン
アミド、ジニトロペンタメチレンテトラミン、アゾジイ
ソブチロニトリル等が挙げられる。上記化学発泡剤の配
合量は、ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して
0.1〜1重量部、好ましくは0.2〜0.8重量部の
範囲である。この化学発泡剤の配合量が0.1重量部未
満では発泡効果が十分でなく、また1重量部より多いと
発泡により形成されるセル(気泡)が大きくなりすぎて
気泡のふき破れが起こり、発泡倍率が逆に低下する等、
発泡成形性が悪化する。
であれば良く特に制限はないが、例えば、珪藻土、活性
炭、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、モレキュラシー
ブ等が用いられる。このような多孔質フィラーに含浸さ
せる水分量は、該多孔質フィラーに対して2重量%以
上、好ましくは2〜20重量%、より好ましくは5〜1
5重量%の範囲である。該水分の含浸量が2重量%未満
では、上記化学発泡剤との併用配合による相乗効果が十
分に得られない。また、含浸量は多過ぎると成形時の発
泡現象が著しく多くなり、成形性が悪化するので、該水
分の含浸量としては20重量%以下が望ましい。
ーの配合量は、該ポリプロピレン系樹脂100重量部に
対し、0.5〜10重量部、好ましくは2〜10重量部
の範囲である。該多孔質フィラーの配合量が0.5重量
部未満では成形時の発泡性が不十分となり、また、10
重量部より多いとポリプロピレン系樹脂の機械的強度、
特に衝撃強度等の性質が低下する。
常法により適宜加熱溶融して発泡成形させることができ
る。この発泡方法としては、例えば押出成形機や射出成
形機を用いて加圧下で加熱溶融したものを常圧下に押出
し、若しくはフォーミング型中に押出すか、或いは、成
形金型中に射出して発泡させる方法がある。その他、密
閉容器中で加圧下、加熱溶融した後、加圧状態を取り去
ることにより発泡させても良く、また、常圧下で加圧溶
融発泡させても良い。
剤として、少量のタルク、シリカ等の無機質粉末、亜鉛
華(酸化亜鉛)、リサージ(酸化鉛)等の金属酸化物、
ステアリン酸、ラウリン酸等の脂肪酸又はそれら脂肪酸
の金属塩(例えば、亜鉛、カルシウム、鉛、バリウム等
の塩)を添加しても良い。
ロピレン系樹脂組成物を発泡倍率2倍以上に発泡成形し
てなる、実質的に独立気泡よりなる発泡樹脂層を中間層
とする本発明の積層シートの製造方法について説明す
る。
及び下層のソリッド樹脂層を構成するポリプロピレン系
樹脂としては、前掲のポリプロピレン系樹脂組成物に用
いられるポリプロピレン系樹脂を用いることができる。
樹脂と下層を構成するポリプロピレン系樹脂とは同一で
あっても異なるものであっても良く、また、上層及び/
又は下層を構成するポリプロピレン系樹脂と中間層に用
いられるポリプロピレン系樹脂とは同一であっても異な
っていても良い。
はドライラミネーション法、共押出法等の積層法によっ
て製造することができ、特に共押出法が好適である。
はTダイ成形のいずれも採用可能である。例えば、Tダ
イ成形を採用する場合には、マルチマニホールドTダイ
又は押出機とTダイとの間にフィードブロックを設けた
装置(フィードブロック付Tダイ)等の多層ダイを用い
て、160〜200℃の成形温度で、二種三層、又は三
種三層等の共押出法により、本発明の積層シートを製造
することができる。即ち、各層の構成樹脂を、それぞれ
押出機内で加熱溶融してTダイより押出す。中間層の発
泡樹脂層は、この押出機内で、加圧下、樹脂と発泡剤等
が溶融混練され、ダイスの出口直後において、低圧雰囲
気下、押出発泡され、これを挟んで両外側のソリッド層
が共押出しされ、積層シートが得られる。
泡樹脂層の発泡倍率は、2倍以上、好ましくは2〜5
倍、より好ましくは2〜4倍の範囲である。発泡樹脂層
の発泡倍率はポリプロピレン系樹脂組成物の化学発泡剤
の種類及びその添加量、多孔質フィラーの添加量及びそ
の含水量又は成形温度等を適宜組合わせることにより容
易に所望の倍率に調節することができる。
mm以下、好ましくは1.1〜5mmが良く、中間層を
挟む上層及び下層の厚みはそれぞれ0.05〜2mmの
範囲、中間層の厚みは1〜4.9mmの範囲とするのが
好ましい。即ち、本発明の積層シートによれば、厚さ5
mm以下で自動車用内装材等として十分な強度が得ら
れ、5mmを超えて厚くなるとコストアップになり好ま
しくない。
り同一重量で、かつ同一組成からなり、しかも発泡部分
を含まないソリッド層のみのシートの曲げ剛性に比べ
て、曲げ剛性が大であるように、例えば1.1倍以上、
好ましくは2〜5倍、より好ましくは2〜4倍の範囲の
物性を有するように構成することが望ましい。これらの
物性を有する積層シートを得るには、中間層の発泡条
件、例えば化学発泡剤の種類及びその添加量等による発
泡倍率の調整、成形温度又は、中間層の厚さ等の適宜組
合わせ、軽量化と曲げ剛性向上とのバランスを図れば良
い。
層、中間層及び下層よりなる三層積層シートであるが、
必要に応じて接着層、その他第2の中間層等を介在させ
ても良い。
ートの片面に伸縮性を有する表皮材を積層してなるもの
である。
は、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエス
テル繊維、ポリアミド繊維、ポリスチレン繊維、ポリア
クリル繊維等の熱可塑性樹脂繊維の1種又は2種以上か
らなる不織布、織布、又は人造皮革、その他、軟質プラ
スチックフィルム或いはシート等のような伸縮性を有す
るシート又はマット状物が用いられる。ここで伸縮性を
有するとは、50kg/cm2 の力で引張るとき、伸び
率5%以上を示すものをいう。
は、本発明の積層シートの片面に、必要に応じてエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレンラバ
ー、不飽和カルボン酸変性ポリオレフィン樹脂等のよう
な接着性樹脂を介して表皮材を積層し、熱接着又は押出
ラミネート法等により接着する。
材樹脂の融点±30℃の範囲内の温度、特に融点±20
℃の範囲内の温度に保持した状態で表皮材と積層するの
が好ましい。この積層時の接着温度が上記温度より高い
と、積層シートの中間層の気泡が破壊され、積層体の強
度が低下する。また、表皮材の接着時には、1.5〜5
kg/cm2 の範囲内の圧力でロール圧着を行なうのが
良い。
を例えば自動車内装材にするときには、所望の形状に熱
成形する。熱成形は、通常、積層体の構成樹脂の融点±
30℃の範囲、好ましくは構成樹脂の融点±20℃の範
囲の温度において行う。
の方法を採用することができ、例えば、熱風加熱方式、
赤外線ヒーター、遠赤外線ヒーターなどによる輻射熱加
熱方法が挙げられる。また、熱成形法としては広く一般
に行なわれている真空成形法、圧空成形法、真空圧空成
形法又はスタンピング成形法等が用いられる。
表皮材との積層による積層体の製造及びこの積層体から
成形品の製造は、次のような工程を連続的に行うことに
よって、極めて効率的に、かつコストを低減して遂行す
ることができる。
ダイ)より押出し、中間層となる樹脂組成物はダイスの
出口直後において発泡させ、これを挟んで両外側のソリ
ッド層を共押出しする。
た積層シートを、その素材樹脂の融点±30℃の範囲内
の温度に保持しながら、表皮材をロール圧着にて貼合わ
せるか、又は両者を接着剤を介してロール圧着する。
樹脂の融点±30℃の範囲内の温度に保ち、この温度を
下げることなく直ちに熱成形機に投入して熱成形する。
発泡剤の配合物に特定量の水分を含浸させた多孔質フィ
ラーを配合することにより、発泡倍率を高めることがで
きる理由の詳細は明らかではないが、価額発泡剤と水分
を含浸させた多孔質フィラーとの相乗効果により、発泡
性が著しく改良され、得られる発泡体の発泡倍率が高め
られるものと推定される。因みに、本発明の発泡体用ポ
リプロピレン系樹脂組成物によれば、従来、発泡倍率
1.3〜1.5倍であったものを、2〜5倍まで高発泡
することが可能とされる。
レン系樹脂組成物を発泡倍率2倍以上に発泡成形してな
る発泡樹脂層を中間層として有する本発明の積層シート
によれば、その中間層の高発泡樹脂層により軽量化及び
曲げ剛性の大幅な改善が達成される。
得られる積層体によれば、各種自動車用内装材として好
適な積層材が提供される。
り具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、以下の実施例に限定されるものではない。
共重合体)(MFR:230℃において1.18/10
分)100重量部に対し、化学発泡剤(アゾジカルボン
アミド)0.3重量部と、9重量%の水分を含浸させた
珪藻土5重量部とをヘンシェルミキサーにて均一混合
し、711mm幅のTダイを取り付けた単軸押出機(ス
クリュー径65mmφ)にて、成形温度200℃でシー
ト状に押出成形した。得られたシートの発泡倍率は3.
0倍であった。
浸させたものを使用したこと以外は同様な方法で、シー
ト状に押出成形した。得られたシートの発泡倍率は2.
0倍であった。
外は同様な方法で、シート状に押出成形した。得られた
シートの発泡倍率は1.5倍であった。
用い、発泡樹脂層を中間層とし、両外面にソリッド樹脂
層を積層した三層積層シートを製造した。装置の第1押
出機(50mmφ)からは、三層積層シートの上層及び
下層となるそれぞれのソリッド樹脂層となる耐衝撃ポリ
プロピレン(プロピレン−エチレンブロック共重合体)
(MFR,230℃において1.1g/10分)を押出
し、第2押出機(63.5mmφ)からは、中間層の発
泡樹脂層となる、上記ソリッド樹脂層の素材と同じ耐衝
撃ポリプロピレン100重量部に対し、化学発泡剤(ア
ゾジカルボンアミド)0.6重量部と、予め水分を9重
量%含浸させた珪藻土2.5重量部と加えたものを押出
した。
融樹脂合流部において三層に合流後、シート状に押出
し、これに表皮材(ポリエステル繊維不織布、厚さは目
付重量で表わして150g/m2 )をロール圧着にて貼
合せて積層体とし、引き続き、真空圧空成形により成形
を行い、高級感を有する外観の成形品を得た。
層及び下層のソリッド樹脂層及び中間層の発泡樹脂層の
樹脂の種類(上記耐衝撃ポリプロピレン、以下、「P
P」と略記する。)、厚み、重量、これらを積層した積
層シートの厚み、重量、下記(1)の方法で測定した曲
げ剛性、下記(2)の方法で測定した軽量化率等を表1
に示す。なお、得られた積層シートの曲げ剛性は、単位
面積当り同一重量であって、同一組成からなり、かつ発
泡部分を有しないソリッド樹脂シートの曲げ剛性と対比
したところ、約3倍であった。
め、これを曲げ剛性値とする。
材(後述する比較例1のもの、厚さ1.8mmのソリッ
ド樹脂シートであって単位面積当りの重量1620g/
m2 )を基準品とし、次式に示すようにして被測定試料
との重量の差から計算する。 軽量化率(%)={1620(g/m2 )−試料重量
(g/m2 )} /1620(g/m2 )×100 実施例4、比較例2及び比較例3 本発明の積層シートにおいて、中間層を発泡樹脂層とす
ることにより、かかる発泡樹脂層を有しない基材シート
に比べ曲げ剛性の向上及び軽量化がはかれることを明ら
かにするため、実施例4、比較例2及び比較例3を示
す。
如く、中間層の厚み及び単位面積当りの重量のみが異な
り、その他の構成は実施例3で得られた積層シートと同
様であり、押出成形も同様にして行なった。
間層を有さずPPのソリッド樹脂層のみからなるもので
ある。この比較例2,3では、成形温度230℃で押出
成形した。
また実施例4の積層シートについて軽量化率を調べ、結
果を表1に示した。
ら、次のことが明らかである。即ち、基材シートの曲げ
剛性として同じ1500gを得ようとするとき、本発明
の積層シートでは900g/m2 の樹脂量で足りるが、
比較例2では1620g/m2の樹脂量を必要とする。
次のことが明らかである。即ち、比較例2のソリッド樹
脂基材シートの重量1620g/m2 を基準とし、実施
例4は44%の軽量化率を示す。これと同じ44%の軽
量化率をソリッド樹脂基材シトで達成しようとすると、
実施例4の積層シートでは1500gの曲げ剛性を示す
のに対し、比較例3のシートでは250gの曲げ剛性し
か得られない。即ち、実施例4と比較例3とは単位面積
当り同一重量で、かつ同一組成からなるが、曲げ剛性
は、前者が後者の6倍の値を有する。
リプロピレン系樹脂組成物によれば、2倍以上という高
い発泡倍率で容易かつ効率的に発泡成形可能な高発泡性
樹脂組成物が提供される。
リプロピレン系樹脂組成物よりなる発泡樹脂層を中間層
として有する本発明の積層シート及び積層体によれば、
軽量かつ曲げ剛性に優れ、自動車用内装材等として好適
な材料が提供される。
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリプロピレン系樹脂100重量部に、
予め水分を2重量%以上含浸させた多孔質フィラー0.
5〜10重量部と、化学発泡剤0.1〜1重量部とを配
合してなる発泡体用ポリプロピレン系樹脂組成物。 - 【請求項2】 上層と下層とが中間層を介して積層され
てなる積層シートにおいて、該上層及び下層はポリプロ
ピレン系樹脂からなるソリッド樹脂層であり、かつ、該
中間層は、請求項1に記載のポリプロピレン系樹脂組成
物を発泡倍率2倍以上に発泡成形して得られた発泡樹脂
層であることを特徴とする積層シート。 - 【請求項3】 請求項2に記載の積層シートの片面に、
伸縮性を有する表皮材を積層してなる積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2369492A JPH085984B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 発泡体用ポリプロピレン系樹脂組成物、積層シート及び積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2369492A JPH085984B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 発泡体用ポリプロピレン系樹脂組成物、積層シート及び積層体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05222233A true JPH05222233A (ja) | 1993-08-31 |
JPH085984B2 JPH085984B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=12117526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2369492A Expired - Lifetime JPH085984B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 発泡体用ポリプロピレン系樹脂組成物、積層シート及び積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH085984B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005023918A1 (ja) * | 2003-08-27 | 2005-03-17 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | 発泡用熱可塑性樹脂組成物及びその発泡体 |
JP2006035832A (ja) * | 2004-07-30 | 2006-02-09 | Sekisui Plastics Co Ltd | 帯電防止性ポリプロピレン系樹脂積層発泡シート |
CN111621092A (zh) * | 2020-06-09 | 2020-09-04 | 浙江新恒泰新材料有限公司 | 一种高效率模压发泡聚丙烯的制备方法 |
-
1992
- 1992-02-10 JP JP2369492A patent/JPH085984B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4540101B2 (ja) * | 2004-07-30 | 2010-09-08 | 積水化成品工業株式会社 | 帯電防止性ポリプロピレン系樹脂積層発泡シート |
CN111621092A (zh) * | 2020-06-09 | 2020-09-04 | 浙江新恒泰新材料有限公司 | 一种高效率模压发泡聚丙烯的制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH085984B2 (ja) | 1996-01-24 |
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