JPH0891395A - ロンデル材料、該ロンデル材料を使用したチューブ容器、及び該チューブ容器の製造方法 - Google Patents

ロンデル材料、該ロンデル材料を使用したチューブ容器、及び該チューブ容器の製造方法

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JPH0891395A
JPH0891395A JP25870394A JP25870394A JPH0891395A JP H0891395 A JPH0891395 A JP H0891395A JP 25870394 A JP25870394 A JP 25870394A JP 25870394 A JP25870394 A JP 25870394A JP H0891395 A JPH0891395 A JP H0891395A
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rondelle
tube container
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Yasuyuki Sasaki
康行 佐々木
Hiroko Tsukada
博子 塚田
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(57)【要約】 【目的】 チューブ容器の肩部にバリヤー材として積
層するロンデル材料、該ロンデル材料を使用したチュー
ブ容器、及び該チューブ容器の製造方法を提供する。 【構成】 無機酸化物の蒸着層を有する円形状のプラ
スチックフィルムの中心部を同心円形状に打ち抜いたロ
ンデル材料3、該ロンデル材料がチューブ容器における
肩部の内周面に対して積層されているチューブ容器1、
筒状体からなる胴部2とロンデル材料3とをコアーにセ
ットした後、金型内にて、截頭円錐状の肩部と円筒形の
口頸部とによる頭部を射出成形することにより、チュー
ブ容器における肩部の内周面に対してロンデル材料を積
層するチューブ容器1の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主としてペースト状物を
内填させるチューブ容器の肩部にバリヤー材として積層
するロンデル材料、該ロンデル材料を使用したチューブ
容器、及び該チューブ容器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】チューブ容器は、積層シートによって成
形されている筒状体からなる胴部と、該胴部の一方の端
部に対してコンプレッション成形によって形成した熱可
塑性合成樹脂製の頭部、すなわち、口頸部と該口頸部に
連なる肩部とからなる熱可塑性樹脂製の頭部とで形成さ
れている。
【0003】かかるチューブ容器には、内填物に対する
保存性能を高めるために高度のガスバリヤー性が必要と
されており、胴部のガスバリヤー性に対しては金属箔が
積層されている積層シートを胴部成形用素材として利用
することで対処しており、また、截頭円錐状の肩部に対
しては、金属箔とポリオレフィン系樹脂層との積層シー
トによる截頭円錐状の通常ロンデル材料と称されるプレ
成形体を積層することにより、ガスバリヤー性の改良を
図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の截頭円錐状のプ
レ成形体からなるロンデル材料は、チューブ容器の肩部
の内周面に適用されるものであることから、チューブ容
器の肩部に適合する形状に成形する圧空またはプレス成
形等による冷間成形と、それに続く打ち抜き成形とによ
って成形されるプレ成形体が利用されており、従来は、
金属箔の表,裏両面にポリオレフィン系樹脂シートをド
ライラミネート用の接着剤によって積層させた積層シー
トによる成形体が使用されている。
【0005】しかして、前記構成による積層シートを冷
間成形した成形体からなるロンデル材料は、ロンデル材
料の端面がチューブ容器の内面に露出することのないよ
うに、すなわち、端面に露出したアルミニウム箔等がチ
ューブ容器内の内填物に含まれている酸やアルカリと反
応することから、チューブ容器内の内填物とロンデル材
料の端面とが接することのないように、ロンデル材料の
端部を外方へ反らせるようにプレ成形しなければならな
く、そのための手間が煩雑であり、かつこのことが生産
性を悪化させる要因になっている。
【0006】これに対して本発明は、立体成形する必要
がなく、しかもガスバリヤー性に優れた特性を有するロ
ンデル材料を提供する。
【0007】また本発明は、立体成形する必要がなく、
しかもガスバリヤー性に優れた特性を有するロンデル材
料を使用したチューブ容器を提供する。
【0008】さらに本発明は、立体成形する必要がな
く、しかもガスバリヤー性に優れた特性を有するロンデ
ル材料を使用したチューブ容器の製造方法を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、無機酸化物の
蒸着層を有する円形状のプラスチックフィルムの中心部
を同心円形状に打ち抜いたことを特徴とするロンデル材
料からなる。
【0010】また本発明は、筒状体からなる胴部と該胴
部の上方に接合している截頭円錐状の肩部と円筒形の口
頸部とによる頭部とを有するチューブ容器における肩部
の内周面に対して、無機酸化物の蒸着層を有する截頭円
錐状のプラスチックフィルムからなるロンデル材料が積
層されていることを特徴とするチューブ容器からなる。
【0011】さらに本発明は、筒状体からなる胴部と、
無機酸化物の蒸着層を有する円形状のプラスチックフィ
ルムの中心部を同心円形状に打ち抜いたロンデル材料と
をコアーにセットした後、金型内にて、胴部の上方に接
合する截頭円錐状の肩部と円筒形の口頸部とによる頭部
を射出成形することにより、チューブ容器における肩部
の内周面に対してロンデル材料を積層することを特徴と
するチューブ容器の製造方法からなる。
【0012】前記構成からなる本発明のロンデル材料に
使用される無機酸化物の蒸着層を有するプラスチックフ
ィルム、すなわち無機酸化物の蒸着フィルムとしては、
例えばポリエチレンテレフタレート,ポリエチレンナフ
タレート,ポリビニルアルコール,ナイロン,ポリプロ
ピレン等の厚さ9〜50μ程度の1軸延伸フィルムある
いは2軸延伸フィルムに対して、酸化珪素,酸化錫,酸
化亜鉛,酸化インジュウム,酸化チタン,酸化アルミニ
ウム等による厚さ20〜150Å程度の蒸着層を、真空
蒸着,スパッタリング,化学蒸着等を利用して形成した
フィルムが好適である。
【0013】なお無機酸化物の蒸着フィルムとしては、
酸化珪素を利用した蒸着フィルムが、高バリヤー性を得
られることから最も好ましい。
【0014】ロンデル材料は、無機酸化物の蒸着フィル
ムを同心円形状に打ち抜き成形することによって得られ
る。
【0015】本発明のチューブ容器は、筒状体からなる
胴部と該胴部の上方に接合している截頭円錐状の肩部と
円筒形の口頸部とによる頭部とを有するチューブ容器に
おける肩部の内周面に対して、無機酸化物の蒸着層を有
する截頭円錐状のプラスチックフィルムからなるロンデ
ル材料が積層されているものであり、該ロンデル材料の
存在によって肩部に対しても高バリヤー性が得られる。
【0016】本発明のチューブ容器の製造方法は、筒状
体からなる胴部と、無機酸化物の蒸着層を有する円形状
のプラスチックフィルムの中心部を同心円形状に打ち抜
いたロンデル材料とを、それぞれコアーにセットした
後、金型内にて、胴部の上方に接合する截頭円錐状の肩
部と円筒形の口頸部とによる頭部を射出成形することに
より、チューブ容器における肩部の内周面に対してロン
デル材料を積層するもので、ロンデル材料が、截頭円錐
状の肩部と円筒形の口頸部とによる頭部を射出成形する
際の射出圧力によって、金型内でチューブ容器の肩部の
形状である截頭円錐状に成形される。
【0017】
【作用】本発明のロンデル材料を利用するチューブ容器
の製造は、チューブ容器胴部成形用の積層シートによる
筒状体からなる胴部と、無機酸化物の蒸着層を有する円
形状のプラスチックフィルムの中心部を同心円形状に打
ち抜いたロンデル材料とを、それぞれ金型内のコアーに
セットした後、該金型を利用して円筒形の口頸部と該口
頸部に連続する截頭円錐状の肩部とからなる合成樹脂製
の頭部を、射出成形することによって行なわれる。
【0018】かくして、本発明のロンデル材料が肩部に
積層されているチューブ容器においては、肩部のバリヤ
ー材として積層させたロンデル材料が、高バリヤー性を
有しており、バリヤー性において優れた作用を奏するチ
ューブ容器になる。
【0019】また本発明のロンデル材料を利用するチュ
ーブ容器の製造方法においては、無機酸化物の蒸着層を
有する円形状のプラスチックフィルムの中心部を同心円
形状に打ち抜いた成形体をプレ成形することなくそのま
まロンデル材料として使用するものであるため、チュー
ブ容器の生産効率において優れた特性を有する。
【0020】
【実施例】以下、本発明のロンデル材料、及び該ロンデ
ル材料を使用するチューブ容器の製造方法の具体的な構
成を実施例に基づいて説明する。
【0021】実施例1 [図1]において、厚さ12μのSiOx 蒸着2軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルムを打ち抜き成形す
ることにより、円形状のプラスチックフィルムの中心部
を同心円形状に打ち抜いたロンデル材料3を得た。
【0022】なお、ロンデル材料3の外円の直径Lは2
4.5mm、打ち抜かれた内円の直径Mは8.0mmで
ある。
【0023】実施例2 [図2]において、積層構成中にアルミニウム箔を具備
する積層シートによる筒状体2と、前述の実施例1によ
って得られた中心部が同心円形状に打ち抜かれている円
形状の打ち抜き成形体からなるロンデル材料3とを、射
出成形用の金型内の所定のコアーにそれぞれ取り付けた
後、線状低密度ポリエチレン樹脂の射出成形を行なうこ
とにより、筒状体2とロンデル材料3とに対して、口頸
部4と該口頸部4に連なる截頭円錐状の肩部5とからな
る線状低密度ポリエチレン樹脂製の頭部6を接合したチ
ューブ容器1を得た。
【0024】
【発明の効果】本発明のロンデル材料は、無機酸化物の
蒸着層を有するプラスチックフィルムからなるものであ
り、ガスバリヤー性において優れた効果を有する。
【0025】本発明のロンデル材料を利用したチューブ
容器は、ロンデル材料中に金属箔が含まれていないた
め、チューブ容器内の内填物に酸やアルカリが含まれて
いても、該内填物を変質させることがなく、内填物の保
存適性において優れた効果を有する。
【0026】本発明のロンデル材料を使用したチューブ
容器の製造方法によれば、ロンデル材料を得るためのプ
レ成形工程がないため、高バリヤー性を有するチューブ
容器を高効率で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロンデル材料の形状を示す平面図であ
る。
【図2】本発明のロンデル材料を使用して得られたチュ
ーブ容器の要部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1:チューブ容器 2:チューブ容器の胴部をなす筒状体 3:ロンデル材料 4:チューブ容器の口頸部 5:チューブ容器の肩部 6:口頸部4と肩部5とからなる熱可塑性合成樹脂製の
頭部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機酸化物の蒸着層を有する円形状の
    プラスチックフィルムの中心部を同心円形状に打ち抜い
    たことを特徴とするロンデル材料。
  2. 【請求項2】 筒状体からなる胴部と該胴部の上方に
    接合している截頭円錐状の肩部と円筒形の口頸部とによ
    る頭部とを有するチューブ容器における肩部の内周面に
    対して、無機酸化物の蒸着層を有する截頭円錐状のプラ
    スチックフィルムからなるロンデル材料が積層されてい
    ることを特徴とするチューブ容器。
  3. 【請求項3】 筒状体からなる胴部と、無機酸化物の
    蒸着層を有する円形状のプラスチックフィルムの中心部
    を同心円形状に打ち抜いたロンデル材料とをコアーにセ
    ットした後、金型内にて、胴部の上方に接合する截頭円
    錐状の肩部と円筒形の口頸部とによる頭部を射出成形す
    ることにより、チューブ容器における肩部の内周面に対
    してロンデル材料を積層することを特徴とするチューブ
    容器の製造方法。
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