JP3106716B2 - ネジ部を有するプリフォーム - Google Patents
ネジ部を有するプリフォームInfo
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
医薬品などの広口容器を成形するためのプリフォームに
関するものである。
器を成形するためのプリフォームとしては、果汁飲料や
炭酸飲料などの食品容器や台所洗剤やシャンプーなどの
非食品容器に、広く用いられているポリエチレンテレフ
タレート製の延伸中空成形容器用のプリフォームがあ
る。このプリフォームは、ネジ部を形成した首部の下部
に容器の胴部及び底部を成形するための胴部及び底部予
備成形部を試験管状に形成したものである。本発明に係
るプリフォームは、これとは異なり、ネジ部を形成した
円筒状の首部の天面に容器の胴部及び底部を成形するた
めの胴部及び底部予備成形部を平面状に形成したもので
ある。このようなプリフォームを使用する容器の成形法
は、まだ、開発段階のものであるが、この成形法の特徴
としては、胴部及び底部を成形する方法に延伸中空成形
法、真空成形法、圧空成形法、プラグアシスト成形法な
どの各種の成形方法をとることが可能で、容器の目的に
合った成形法を選ぶことができることであるが、特に、
広口容器を成形には適した方法である。しかし、図4に
示したように、ネジ部(43)を形成した首部(41)
と胴部及び底部予備成形部(42)とからなる上述のプ
リフォーム(40)を用いて容器(400)を製造する
と、首部の内壁と胴部(45)の外壁とは上端以外は、
接続していないため(図4では、他の図に比較して首部
内壁と胴部成形壁との間隙(44)を理解し易くするため広
く書いた)、首部にキャップを螺合したときに、発生す
るキャップの締め又は開けトルク(回転力)によって、
首部の下方が変形してキャップの装着又は脱着がうまく
いかないことがあった。このため、本出願人は、特願平
4−89773号の明細書で、図5に示したように、ネ
ジ部(53)を形成した首部(51)と胴部及び底部予
備成形部(52)とからなるプリフォーム(50)の首
部下端に胴部(55)成形壁と嵌合する凹部(54)を
部分的(図5は、5個の場合)に設ける方法を提案し
た。
4−89773号の記載された方法は、ネジ部を形成し
た首部の下端が胴部壁と嵌合して、キャップを装着又は
脱着時に発生するトルクに対抗して良い結果をもたらし
たが、首部下端の凹部と胴部壁との嵌合のために、肩部
に凹凸(図5では、凹部に胴部壁が嵌合したところの肩
部(57)が、他の肩部(58)に対して突起する)が発生して
容器(500)の外観性を損なった。このため、発明者
らは、キャップの装着又は脱着時のトルクに強く、しか
も、外観性の良好な容器を得るため、さらに改善を進め
た結果、本発明を完成した。
示したように、外壁にネジ部(13)を有する円筒状の
首部(11)の天面に、胴部(15)及び底部(16)
を成形するための胴部及び底部予備成形部(12)を形
成したプリフォームであって、その首部の内壁に胴部及
び底部成形時に胴部成形壁が嵌合する凸部又は凹部(1
4)を形成したネジ部を有するプリフォーム(10)で
あり、第2の本発明は、図2に示したように、第1の本
発明のプリフォームの胴部及び底部予備成形部の上部に
積層フィルム層(28)を形成したネジ部を有するプリ
フォーム(20)であり、第3の本発明は、図3に示し
たように、第1の本発明のプリフォームを多層射出成形
法によって成形し、成形壁層中に機能性樹脂層(38)
を形成したネジ部を有するプリフォーム(30)であ
る。
装着されるキャップの雌ネジと螺合する雄ネジである。
形状、高さ、深さの規制は特になく任意の形状、高さ、
深さのものでよく、通常、複数個のものが等間隔に設け
られる。
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステル樹
脂、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネートなどの材
質を用いて、射出成形法で成形されたものである。
底部予備成形部は、通常、平面状に形成されるが、成形
する容器の胴部及び底部の形状によって、その形状や厚
みが決定されるものである。
上部に設けられる容器に特性を付与するための積層フィ
ルム層は、構成層中にポリ塩化ビニリデン、エチレン−
酢酸ビニルアルコール共重合体、ポリエステル、ポリア
リレート、ポリアクリロニトリルなどのいわゆる機能性
樹脂層を有したものである。
形されたプリフォームも、形成された層中にポリ塩化ビ
ニリデン、エチレン−酢酸ビニルアルコール共重合体、
ポリエチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリア
クリロニトリルなどのいわゆる機能性樹脂層を有したも
のである。
胴部及び底部を成形する成形方法は、容器の形状や使用
目的に合わせて、延伸中空成形法、真空成形法、圧空成
形法、プラグアシスト成形法などが用いられる。
容器を成形すると、胴部及び底部成形時に胴部成形壁
が、首部の内壁に設けられた凸部又は凹部と嵌合した形
状に形成され、そのままの形状で冷却して固化されるた
め、容器の首部にキャップを螺合したときに、発生する
キャップの締め又は開けトルクを、容器の首部と首部内
壁に嵌合した胴部壁で受け止めるために、首部のキャッ
プのトルクによる変形が極めて少くなる。
クに対する補強のための胴部成形壁の変形は、容器外部
から見えない首部内壁面で起こるために、補強による容
器の外観の変化がない。
ームを、ポリエチレンテレフタレートを用いて射出成形
法で作製した。このプリフォームには、図1の(a)及
び(b)に示されたように、首部(11)の天面に胴部
及び底部予備成形部(12)が設けられたものであり、
さらに、首部には、外壁にキャップと螺合する雄ネジ
(13)が形成され、内壁に5箇所の円周上に等間隔に
配置された縦の角溝状の凹部(14)が設けられたもの
である。
を、胴部及び底部予備成形部を加熱後、プラグアシスト
成形法によって胴部及び底部予備成形部の上方から首部
の中側下方に突き出して、さらに、延伸及び圧空成形法
によって図1(c)の広口容器(100)を作製した。
縦の角溝状の凹部(14)には、図1(c)に示したよ
うに、胴部の成形壁(17)が嵌合して首部を補強して
いるため、キャップを装着及び脱着してみたが、首部が
変形してキャップの装着及び脱着がしにくいようなこと
はなかった。
る場合、ネジ部に対しては、延伸性による効果をもたら
すことは出来ないが、本実施例のように、ネジ部上端に
胴部の予備成形部があると、ネジ部にも延伸性による効
果をもたらすことが出来る。また、ネジ部下端に胴部の
予備成形がある場合に比較して、延伸倍率が高くとれる
ために、延伸により機能性が向上する樹脂(ポリエチレ
ンテレフタレートなど)に対しては、より効果(ガスバ
リヤ性、香気遮断性など)を発揮することが出来る。
付与するための積層フィルムを作製した。これは、ドラ
イラミネーション法によって、25μm厚の二軸延伸ポ
リエステルフィルムに厚み30μm厚のポリ塩化ビニリ
デンフィルムをウレタン系接着剤で積層し、さらに、そ
のエチレン・ビニルアルコール共重合フィルム面にドラ
イラミネーション法によって、30μm厚の無延伸ポリ
プロピレンフィルムをウレタン系接着剤で積層して、ポ
リエステル層/エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂
層/ポリプロピレン層構成の積層フィルムを作製し、円
盤状に打ち抜いたものである。
ームを作製するため、射出成形用金型内に作製した円盤
状の積層フィルムを装着し、ポリプロピレンを用いて射
出成形法によって積層フィルムと一体成形して、図2
(a)に示した本実施例のプリフォーム(20)を作製
した。このプリフォームには、図2の(a)及び(b)
に示されたように、首部(21)の天面に積層フィルム
(28)を有した胴部及び底部予備成形部(22)を設
けたものであり、さらに、首部には、外壁にキャップと
螺合する雄ネジ(23)が形成され、内壁に5箇所の円
周上に等間隔に配置された縦の半円樋状の凹部(24)
が設けられたものである。
を、胴部及び底部予備成形部を加熱後、プラグアシスト
成形法によって胴部及び底部予備成形部の上方から首部
の中側下方に突き出して、さらに、圧空成形法によって
図2(c)の広口容器(100)を作製した。
縦の半円樋状の凹部(24)には、図2(c)に示した
ように、胴部の成形壁(27)が嵌合して首部を補強し
ているため、キャップを装着及び脱着してみたが、首部
が変形してキャップの装着及び脱着がしにくいようなこ
とはなかった。また、成形された容器は、首部の上まで
積層フィルムが存在するので、従来この種のプリフォー
ムを用いた二延伸成形法では不可能であった首部上部ま
で、ガスバリヤ性を付与させることが可能となった。
するプリフォームを、多層射出成形法によりポリプロピ
レンとエチレン−酢酸ビニルアルコール共重合体と接着
性樹脂(ポリプロピレンとエチレン−酢酸ビニルアルコ
ール共重合体との両方に溶融時に接着する樹脂)とを用
いて作製した。このプリフォームは、図1の(a)及び
(b)に示されたように、成形壁の中間にガスバリヤ性
のエチレン−酢酸ビニルアルコール共重合体層を設けた
ものであり、首部(11)の天面には胴部及び底部予備
成形部(12)が設けられ、また、首部には、外壁にキ
ャップと螺合する雄ネジ(13)が形成され、内壁に3
2箇所の円周上に等間隔に配置された縦の三角柱状の凸
部(34)が設けられたものである。
を、胴部及び底部予備成形部を加熱後、プラグアシスト
成形法によって胴部及び底部予備成形部の上方から首部
の中側下方に突き出して、さらに、延伸及び圧空成形法
によって図1(c)の広口容器(100)を作製した。
縦の三角柱状の凸部(34)には、図3(c)に示した
ように、胴部の成形壁(37)が嵌合して首部を補強し
ているため、キャップを装着及び脱着してみたが、首部
が変形してキャップの装着及び脱着がしにくいようなこ
とはなかった。
成形品の端部に行くにつれ中間層のガスバリヤ層が入り
にくくなる。本実施例においても、首部の端部に行くに
つれ中間層のガスバリヤ層が入りにくくなった。しか
し、本実施例のような首部の天部に胴及び底部予備成形
部を有するプリフォームを用いて成形すると、首部の内
壁に沿って、中間層にガスバリヤ層が形成された胴部成
形壁が成形されるため、首部にキャップを装着したとき
に、首部のガスバリヤ性が改善された。
用いて容器を成形すると、首部の内壁に設けられた凸部
又は凹部と胴部成形壁が嵌合して補強されるため、容器
の首部にキャップを螺合したときに発生するキャップの
締め又は開けトルクによる首部の変形が極めて少なく、
キャップの容器首部への完全な装着や脱着が容易とな
る。
する補強は容器外部から見えない首部内壁面で行うた
め、補強による容器の外観の変化がなく、商品の流通時
に商品の展示効果を損なうことがない。
図(a)、そのA−A’断面図(b)及びそのプリフォ
ームから成形された容器の断面図(c)である。
図(a)、そのB−B’断面図(b)及びそのプリフォ
ームから成形された容器の断面図(c)である。
図(a)、そのC−C’断面図(b)及びそのプリフォ
ームから成形された容器の断面図(c)である。
フォームから成形された容器の断面図(b)である。
(a)、その側面図(b)及びそのプリフォームから成
形された容器の断面図(c)である。
形部 13,23,33,43,53……ネジ部又は雄ネジ 14,24,34……凸部又は凹部 17……成形壁 15,25,35,45,55……胴部 16,26,36……底部 17,27,37……嵌合した成形壁 28……積層フィルム 44……間隙 54……凹部 57,58……肩部 100,200,300,400,500……容器
Claims (3)
- 【請求項1】外壁にネジ部を有する円筒状の首部の天面
に、胴部及び底部を成形するための胴部及び底部予備成
形部を形成したプリフォームであって、その首部の内壁
に胴部及び底部成形時に胴部成形壁が嵌合する凸部又は
凹部を形成したことを特徴とするネジ部を有するプリフ
ォーム。 - 【請求項2】請求項1に記載のプリフォームの胴部及び
底部予備成形部の上部に積層フィルム層を形成したこと
を特徴とするネジ部を有するプリフォーム。 - 【請求項3】請求項1に記載のプリフォームを多層射出
成形法によって成形し、成形壁層中に機能性樹脂層を形
成したことを特徴とするネジ部を有するプリフォーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22844092A JP3106716B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | ネジ部を有するプリフォーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22844092A JP3106716B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | ネジ部を有するプリフォーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0671645A JPH0671645A (ja) | 1994-03-15 |
JP3106716B2 true JP3106716B2 (ja) | 2000-11-06 |
Family
ID=16876530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22844092A Expired - Fee Related JP3106716B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | ネジ部を有するプリフォーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3106716B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014156740A (ja) * | 2013-02-18 | 2014-08-28 | Katsumi Tokushuku | 錠装置 |
-
1992
- 1992-08-27 JP JP22844092A patent/JP3106716B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014156740A (ja) * | 2013-02-18 | 2014-08-28 | Katsumi Tokushuku | 錠装置 |
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JPH0671645A (ja) | 1994-03-15 |
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