JP2002104365A - 耐熱性樹脂容器及びその製法 - Google Patents

耐熱性樹脂容器及びその製法

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JP2002104365A JP2000303773A JP2000303773A JP2002104365A JP 2002104365 A JP2002104365 A JP 2002104365A JP 2000303773 A JP2000303773 A JP 2000303773A JP 2000303773 A JP2000303773 A JP 2000303773A JP 2002104365 A JP2002104365 A JP 2002104365A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 未配向或いは非晶質の熱可塑性樹脂のシート
から形成されていながら、耐熱変形性と容器強度とに優
れている熱可塑性樹脂容器及びその製法を提供するにあ
る。 【解決手段】 熱可塑性樹脂シートを圧空によって該樹
脂の結晶化温度以上に加熱された雌型の形状に成形する
と共に熱固定し、その後成形体内を減圧にして最終容器
形状であるプラグの形状に成形体を収縮させて、賦形し
冷却することを特徴とする耐熱性樹脂容器の製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエチレンテレ
フタレート等の熱可塑性樹脂のシートを熱成形して得ら
れる容器及びその製法に関するもので、より詳細には耐
熱変形性と容器強度とに優れた容器及びその製法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートなどの熱可
塑性ポリエステルは、耐衝撃性、耐熱性、透明性に優れ
ており、或る程度のガスバリアー性をも有することか
ら、各種の包装容器として広く使用されている。このよ
うな包装容器の一例として、延伸または未延伸の熱可塑
性ポリエステルをシート成形してなるフランジ付容器が
ある。
【0003】特開昭59−53852号公報には、熱可
塑性樹脂シートを、該シートの幅減少率を10%以下に
維持しつつ一軸延伸し、次いで得られた一軸配向シート
を熱成形することを特徴とする透明容器の製造方法が記
載されている(従来技術1)。
【0004】特公平1−27850号公報には、結晶化
度30%以下、面配向指数0.02〜0.15の二軸延
伸ポリエステルシートを圧空により、該ポリエステルの
結晶化温度(Tc℃)以下、(Tc−70)℃以上の温
度に加熱された加熱型に沿わせて成形し、得られた成形
品を加熱型との接触により熱処理し、次いで加熱型に略
対応する形状を有する冷却型を前記加熱型に嵌合させ、
しかる後に加熱型側から圧空を吹き込んで成形品を冷却
側に強制的に移し沿わせて、冷却型との接触により冷却
することを特徴とするポリエステルシートの熱成形方法
が記載されている(従来技術2)。
【0005】特公平4−36534号公報には、蓋材と
熱接着せしめるための熱接着部を備えた容器であって、
ポリエチレンテレフタレートを主たる構成成分とするポ
リエステル製シートを成形して得たものであり、前記熱
接着部の結晶化度が20%未満であり、該容器の底部及
び(または)側部の結晶化度が20%以上であることを
特徴とするポリエステル容器が記載されており、この容
器はオーブナブルトレイなどとして有用なことも記載さ
れている(従来技術3)。
【0006】特許第2947486号公報には、その延
伸温度でシート状の熱可塑性材を形成チューブ中、その
側壁頂部への付着を防止しながらブロー成形することに
より二軸延伸中間体をつくり、前記中間体を予め設定さ
れたサイズ、形状及びテクスチュアの雄型上に設置し、
前記中間体及び型を前記熱可塑性材の延伸温度よりも高
い温度で加熱し前記型の表面上で前記中間体を熱収縮さ
せ、前記熱収縮中間体を冷却し、そして、前記型から前
記熱収縮中間体を取り出すこと、からなる二軸延伸熱可
塑性製品を製造する方法が記載されている(従来技術
4)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術1は、
成形用のシートとして一軸延伸シートを使用するもので
あるが、この成形法では容器の透明性を向上させること
は可能であっても、容器の耐熱性に関しては未だ改善の
余地がある。
【0008】一方、従来技術2は、成形用のシートとし
て二軸延伸シートを使用するものであるが、この成形法
では容器の耐熱性を向上させることは可能であっても、
容器の耐衝撃性の点では未だ十分満足しうるものではな
い。
【0009】更に、これらの従来技術1及び2は、成形
すべきシートとして予め延伸されたシートを用いるもの
であるが、そのために格別の延伸工程が必要であり、そ
のためのコストもかかるので、未延伸シートを使用し、
容器特性の点で望ましい分子配向は容器成形の段階で付
与することが望ましく、耐熱性や、耐衝撃性、更には透
明性などの特性は、格別の工程を必要とすることなく、
容器成形の段階で得られることが好ましい。
【0010】従来技術3は、加熱可塑化された非晶質の
ポリエステルシートを、結晶化温度に維持された金型を
用いて、トレイなどに成形し、底部及び/または側部を
熱結晶化させるものであるが、側部を延伸により分子配
向させることの開示はなく、得られる容器は耐衝撃性や
透明性の点で未だ不十分のものと解される。
【0011】従来技術4は、ブロー成形により二軸延伸
中間体を製造し、この中間体を雄型上で加熱収縮させて
最終容器を製造するものであるが、この方法では、雄型
上で中間体の熱収縮のための加熱と熱収縮中間体の賦形
並びに取り出しのための冷却との両方が必要であり、熱
経済の点でも、型占有時間が長く、生産性が低い点でも
未だ不満足なものである。
【0012】したがって、本発明の目的は、未配向或い
は非晶質の熱可塑性樹脂のシートから形成されていなが
ら、耐熱変形性と容器強度とに優れている熱可塑性樹脂
容器及びその製法を提供するにある。本発明の他の目的
は、容器側壁部が配向結晶を有すると共に、該側壁部の
外表面が内表面よりも高い結晶化度を有する新規な結晶
化度分布を有する耐熱性の熱可塑性樹脂容器及びその製
法を提供するにある。本発明の更に他の目的は、雌型で
の熱固定とプラグでの冷却とに機能分離されており、そ
の結果型内での占有時間を短縮し、生産性を向上させる
ことが可能な熱可塑性樹脂容器の製法を提供するにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、熱可塑
性樹脂シートを圧空によって該樹脂の結晶化温度以上に
加熱された雌型の形状に成形すると共に熱固定し、その
後成形体内を減圧にして最終容器形状であるプラグの形
状に成形体を収縮させて、賦形し冷却することを特徴と
する耐熱性樹脂容器の製法が提供される。本発明の耐熱
性樹脂容器の製法においては、 1.熱可塑性樹脂シートをプラグにより延伸して得られ
る一次成形体を圧空成形すること、 2.熱可塑性樹脂シートが熱可塑性ポリエステルの非晶
質シートであること、 3.プラグの表面積が熱可塑性樹脂シートの被成形面積
の3倍以上であること、 4.プラグの温度が熱可塑性樹脂のガラス転移点以上で
雌型温度よりも低い温度であること、 が好ましい。本発明の耐熱性樹脂容器の製法は、一段成
形法でも実施できるし、また二段成形法でも実施するこ
とができる。この二段成形法では、熱可塑性樹脂シート
を圧空に先立って延伸成形用プラグを用いて延伸成形
し、得られた1次成形体を別工程で賦形用プラグで支持
して圧空成形と収縮とを行わせることが好ましく、また
この場合、賦形用プラグの温度が熱可塑性樹脂のガラス
転移点よりも低い温度であることが好ましい。本発明に
よればまた、熱可塑性ポリエステルシートを成形して得
られる容器であって、容器の少なくとも側壁部は延伸に
よる配向結晶を有し、容器の側壁部において外表面の結
晶化度が内表面の結晶化度よりも大きいことを特徴とす
る耐熱性樹脂容器が提供される。本発明の耐熱性樹脂容
器においては、 1.前記容器はフランジ部、側壁部及び底部を有し、容
器の高さ(H)と容器の口径(D)との比(H/D)が
0.5以上であること、 2.容器のフランジ部が白濁化しており且つ側壁部が顔
料を含まない状態で透明であること、 3. 前記容器のオーブン熱処理後側壁部の温度90℃
で3分間の内容積変化率が1.0%以下であること、 が好ましい。
【0014】
【発明の実施形態】[作用]本発明の耐熱樹脂容器の製
法によると、熱可塑性樹脂シートを圧空によって該樹脂
の結晶化温度以上に加熱された雌型の形状に成形すると
共に熱固定し、その後成形体内を減圧にして最終容器形
状であるプラグの形状に成形体を収縮させて、賦形し冷
却する。本発明で用いるプラグは、最終容器の内面形状
及び寸法と一致するものであり、一方雌型は最終容器の
外面形状及び寸法よりも大きいものであり、プラグと雌
型とは同軸に且つ相互に噛み合い且つ離隔し得るような
関係に配置されている。また、プラグ外面と雌型内面と
の間には、成形されつつある熱可塑性樹脂の内部からの
圧空による膨張を可能にし、且つ内部からの減圧による
収縮を可能にするためのクリアランス(径方向及び軸方
向クリアランス)が形成されている。
【0015】本発明に用いるプラグは、樹脂シートをプ
ラグ外面に一致する成形体(1次成形体)に延伸成形す
ると共に、最終的な成形体(3次成形体)にも収縮成形
させるものであり、一段成形法では1次成形体と3次成
形体とは形状及び寸法においてほぼ一致しているが、二
段成形法では1次成形体と3次成形体とは形状及び寸法
において一致する場合もあり、相違する場合もある。一
方、本発明に用いる雌型は、1次成形体を圧空により1
次成形体よりも寸法の大きい2次成形体に成形するため
のものである。
【0016】本発明では、雌型は圧空により形成される
2次成形体を熱固定するために加熱されており、プラグ
は減圧により収縮される3次成形体の賦形及び取り出し
を可能にするために冷却されており、加熱工程が雌型
に、冷却工程がプラグに機能分離されていることが特徴
である。このため、本発明の製法によると、一つのプラ
グ或いは一つの金型について加熱と冷却とを交互に行う
場合に比して、雌型では専ら加熱を、またプラグでは専
ら冷却を行えばよいので、成形体の型内占有時間を著し
く短縮させ、生産性を向上させることが可能となる。
【0017】また、プラグアシストにより延伸成形され
た1次成形体からの2次成形体への成形は、1次成形体
内部(つまりプラグ)からの圧空により円滑に行われ、
また熱固定された2次成形体から最終容器(3次成形
体)への収縮による成形は、2次成形体内部(つまりプ
ラグ)からの減圧により円滑に行われるので、雌型によ
る成形操作とプラグによる成形操作とがきわめて円滑に
連携して行われ、一切ロスタイムを生じないという利点
がある。
【0018】本発明においては、上記の精神を逸脱しな
い範囲で、成形操作を一段成形法でも或いは二段成形法
でも実施できる。一段成形法では、一対のプラグと雌型
との組合せを用いて、下記の工程、 プラグによる1次成形体への延伸成形 1次成形体の2次成形体への圧空成形 2次成形体の雌型による熱固定 熱固定された2次成形体の減圧による3次成形体への
収縮成形 3次成形体のプラグによる冷却 で行われる。
【0019】一方、二段成形法でも、前記乃至の基
本工程が上記の順序で行われる点では一段法と同じであ
るが、二段成形法では複数対のプラグと雌型との組合せ
が使用され、一方の対のプラグと雌型とで工程及び
が専ら行われ、他方の対のプラグと雌型とで工程、
及びが専ら行われる点で相違しているが、その他の点
では共通している。
【0020】
【実施例】本発明を添付図面に示す実施例に基づき以下
に詳細に説明する。添付図面において、図1は一段成形
法における熱可塑性樹脂シートの供給工程を示す側断面
図であり、図2は一段成形法における熱可塑性樹脂シー
トのクランプ・予張工程を示す側断面図であり、図3は
一段成形法における熱可塑性樹脂シートの延伸工程を示
す側断面図であり、図4は一段成形法における2次成形
体への圧縮成形・熱固定工程を示す側断面図であり、図
5は一段成形法における3次成形体の収縮・賦形・冷却
工程を示す側断面図であり、図6は一段法における3次
成形体の離型工程を示す側断面図であり、図7は二段法
の第一段における熱可塑性樹脂シートの供給工程を示す
側断面図であり、図8は二段成形法の第一段における1
次成形体の2次成形体への圧空成形工程を示す側断面図
であり、図9は二段成形法の第一段における2次成形体
の離型工程を示す側断面図であり、図10は二段成形法
の第二段における2次成形体の型挿入工程を示す側断面
図であり、図11は二段成形法の第二段における2次成
形体のクランプ・圧空成形・熱固定工程を示す側断面図
であり、図12は本発明の容器における実施例の測定部
分を示す側断面図である。
【0021】(装置の構成)本発明の製法に用いる装置
は、図1に示すとおり、大まかにいって、プラグ1、雌
型2及びクランプ金型3からなっている。プラグ1は、
樹脂シート4をプラグ外面に一致する成形体(1次成形
体)に延伸成形すると共に、最終的な成形体(3次成形
体)にも収縮成形させるものであり、ここで1次成形体
と3次成形体とは形状及び寸法においてほぼ一致してい
る。より詳細には、プラグ1は、その外面の上方に容器
のスタック部となる短い円筒部分11とこの円筒部分の
下方に接続され、下方に径の縮小するテーパー部12と
を備えている。プラグ1の底部周辺には下方に小間隔だ
け断面が下向きにほぼ円弧状になるよう突出した環状リ
ム部13が設けられており、この環状リム部13の内方
にはこのリム部の下端よりも上方に小間隔だけ突出した
底パネル部14が位置している。プラグ1の軸方向に
は、圧空及び減圧のための気体通路15が設けられてい
る。
【0022】本発明に用いる雌型2は、プラグ1により
形成される1次成形体を圧空により1次成形体よりも寸
法の大きい2次成形体に成形し、且つ形成される2次成
形体を熱固定するものである。より詳細には、雌型2の
上部には、クランプ型3と協動して樹脂シートの周縁部
を把持するための把持面25が設けられている。また、
雌型の中心部には気体排出及び供給のための気体通路2
6が形成されている。
【0023】クランプ金型3は、雌型2の把持面と協同
して、樹脂シートの周縁部をクランプするものであっ
て、短い中空の筒状体からなっている。即ち、このクラ
ンプ金型3は、雌型の円筒状内面とほぼ同じ径の内面3
1を有していると共に、その下端には円盤状の樹脂シー
トの周縁部を把持するための把持面32が設けられてい
る。プラグ1、雌型2及びクランプ金型3は同軸に配置
されており、プラグ1と雌型2とは相互に噛み合い且つ
離隔するように軸方向(図において上下方向)に相対的
に移動可能に設けられており、クランプ金型3も同様に
軸方向に移動可能に設けられている。
【0024】(熱可塑性樹脂シートの供給工程)図1に
おいて、プラグ1及び雌型2の何れか一方は上昇位置、
他方は下降位置にあり、延伸温度に加熱された樹脂シー
ト4が雌型2とクランプ金型3との間に供給される。
【0025】(熱可塑性樹脂シートのクランプ・予張工
程)次いで、クランプ金型3が下降して、図2に示すと
おり、雌型2の把持面25とクランプ金型3の把持面3
2との間で、樹脂シート4の周縁部を把持する。
【0026】樹脂シート4をクランプした後、樹脂シー
ト4をプラグ1の押し込み方向と逆方向に圧空で膨出変
形させることが、容器の側壁上部のスタック部に延伸配
向を与える上で好ましい。このために、本実施例では、
雌型2の気体通路26から圧空を供給し、樹脂シート4
を上向きにドーム状に膨出変形させる。これにより、ク
ランプされた樹脂シートのごく内方の部分が有効に分子
配向され、熱的にも機械的にも強い構造となる。
【0027】(1次成形体への延伸成形工程)クランプ
された樹脂シート4に対して、プラグ1が押し込まれ、
図3に示すとおり、樹脂シートはプラグ1の底壁部44
以外の外面に沿った形状に延伸され、1次成形体40a
に成形される。即ち、雌型2の把持面25とクランプ金
型3の把持面32との間にフランジ部41、プラグ1の
円筒部分11の外面側にスタック部分42、プラグ1の
テーパー部12の外面側にテーパ部分43が形成され
る。更に、プラグ1の環状リム部13で支持されるよう
に底部44も形成される。
【0028】(2次成形体への圧空成形・熱固定工程)
図3における1次成形体40aの内部には、プラグ1の
気体通路15及び/またはプラグ1と2次成形体40b
のフランジ部内側との間の間隙を経て圧空が供給され、
図4に示すとおり、1次成形体は雌型2の円筒状内面2
2側に沿った側壁部42bと、雌型2の底面23内面に
沿った底壁部44bとからなる2次成形体40bに成形
される。
【0029】雌型2の内面は、樹脂の熱固定温度に加熱
されており、しかも2次成形体40bは内部からの圧空
により雌型2の内面に押圧されるため、図4に示すとお
り、2次成形体40bは、雌型2からの伝熱Hにより、
熱固定され、樹脂の結晶化と成形歪みの緩和とが進行す
る。
【0030】(3次成形体への収縮・賦形・冷却工程)
2次成形体40bの熱固定が進行し、内部からの圧空を
停止すると、図7に示すとおり、2次成形体40bの収
縮が始まる。
【0031】続いて、プラグ1の気体通路15及び/ま
たは前記間隙を経て減圧を行い、必要あれば雌型2の気
体通路26を経て圧空を行うことにより、図5に示すと
おり、熱固定された2次成形体40bはプラグ1の外面
に正確に沿った形状に賦形され、取り出し可能な状態ま
で冷却される。かくして、形成される最終成形体(3次
成形体)40は、フランジ部41、フランジ部の内周に
連なる円筒状のスタック部42、スタック部の下端に連
なる下向きに縮径されたテーパー部43、テーパー部の
下端に連なる下向きに凸のリム部(接地部)46及びリ
ム部よりも小間隔おいて上部に位置するパネル状底部4
5からなっている。
【0032】(3次成形体の離型工程)最後に、プラグ
1及びクランプ金型3が上昇して、成形された3次成形
体40が雌型2の外部に取り出される。離型を良好にす
るために、気体通路15、26をへて成形体40に空気
を吹き付けることができる。
【0033】(二段成形法)二段成形法では、第一の対
のプラグ1a、雌型2a及びクランプ金型3aと、第二
の対のプラグ1b、雌型2b及びクランプ金型3bとを
用いて成形が行われるが、これらの装置の基本的構成は
一段成形法に用いるものと基本的に同一である。第一段
の雌型2aは樹脂のガラス転移点Tg以下に温度調節さ
れ、第二段の雌型2bは熱固定温度に加熱されている。
【0034】図7における熱可塑性樹脂シートの供給工
程は図1のものと同様であり、 熱可塑性樹脂シートの
クランプ・予張工程も図2のものと同様であり、熱可塑
性樹脂シートの延伸工程も図3のものと同様であり、図
8における1次成形体の2次成形体への圧空成形工程も
図4のものと同様であるが、雌型2aの内面はガラス転
移点Tg以下に温度調節され、1次成形体40aは雌型
2aの内面形状に賦形され、2次成形体40bになる。
尚、プラグの形状は、最終成形体の同一の形状であって
もよく、これと異なる形状であってもよい。図9におけ
る2次成形体の離型工程において、雌型2aが下降し、
次いでプラグ1a及びクランプ金型3aが上昇し、熱固
定されていない2次成形体40bは雌型2aの外部に取
り出される。図10における2次成形体の型挿入工程に
おいて、2次成形体40bをプラグ1b及びクランプ金
型3bで保持して、雌型2bのキャビティ21内に挿入
する。雌型2bのキャビティ21内に挿入された2次成
形体40bのフランジ部41を雌型2bの把持面25と
クランプ金型3bの把持面32とで把持する。図11に
おける2次成形体の圧空成形・熱固定工程において、プ
ラグ1bの気体通路15及び/またはプラグ1と2次成
形体40bのフランジ部内側との間の間隙からの圧空に
より、2次成形体40bの器壁を樹脂の熱固定温度に加
熱されている雌型2bの内面に押圧する。2次成形体の
熱固定工程は図4に示すものと同様であり、3次成形体
への収縮・賦形・冷却工程も図5に示すものと同様であ
り、3次成形体の離型工程も図6に示すものと同様であ
るので、これらの各図についての説明も省略する。図1
2は本発明の容器における実施例の測定部位を示す側断
面図である。
【0035】[熱可塑性樹脂シート]本発明は分子配向
可能で且つ熱結晶化可能な任意の熱可塑性樹脂からなる
シートに適用できる。これらのシートは、実質上非晶質
で未配向の状態であることが好ましい。これらの内で
も、本発明は特に熱可塑性ポリエステルを構成成分とす
る樹脂シートに適用した場合に顕著な効果がある。ポリ
エステルシートとしては、ポリエステル単層のシートも
使用できるし、多層のシートも使用できる。
【0036】本発明において、シートの少なくとも一層
を構成するポリエステルとしては、熱可塑性ポリエステ
ルが芳香族ジカルボン酸を主体とするカルボン酸成分と
脂肪族ジオールを主体とするアルコール成分とから誘導
されたポリエステル、特に前記カルボン酸成分の50モ
ル%以上がテレフタール酸成分からなり且つ前記アルコ
ール成分の50モル%以上がエチレングリコール成分か
らなるポリエステルが挙げられる。上記条件を満足する
限り、このポリエステルは、ホモポリエステルでも、共
重合ポリエステルでも、或いはこれらの2種類以上のブ
レンド物であってもよい。
【0037】テレフタル酸成分以外のカルボン酸成分と
しては、イソフタール酸、ナフタレンジカルボン酸、P
−β−オキシエトキシ安息香酸、ビフェニル−4,4’
−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン−4,4’−ジカ
ルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、ヘキサ
ヒドロテレフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメ
リット酸、ピロメリット酸等を挙げることができる。
【0038】一方、エチレングリコール以外のアルコー
ル成分としては、1,4−ブタンジオール、プロピレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキシ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド付加物、グリセロール、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペン
タエリスリトール、ソルビタンなどのアルコール成分を
挙げることができる。
【0039】適当な熱可塑性ポリエステルの例は、決し
てこれに限定されないが、ポリエチレンテレフタレート
が最も好適であり、他に、ポリエチレン/ブチレンテレ
フタレート、ポリエチレンテレフタレート/2,6−ナ
フタレート、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレ
ートや、これらとポリブチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート/イソフタレート、ポリエチレン
−2,6−ナフタレート、ポリブチレンテレフタレート
/アジペート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート/
イソフタレート、ポリブチレンテレフタレート/アジペ
ート、或いはこれらの2種以上とのブレンド物などが挙
げられる。
【0040】ポリエステルは、フィルム形成範囲の分子
量を有するべきであり、溶媒として、フェノール/テト
ラクロロエタン混合溶媒を用いて測定した固有粘度
〔η〕は0.5以上、特に0.6乃至1.5の範囲にあ
るのが成形性や機械的性質、耐熱性などの点でよい。
【0041】ポリエステル中には、エチレン系重合体、
熱可塑性エラストマー、ポリアリレート、ポリカーボネ
ートなどの改質樹脂成分の少なくとも1種を含有させる
ことができる。この改質樹脂成分は、一般にポリエステ
ル100重量部当たり50重量部迄の量、特に好適には
5乃至35重量部の量で用いるのが望ましい。
【0042】エチレン系重合体として、例えば低−、中
−或いは高−密度のポリエチレン、線状低密度ポリエチ
レン、線状超低密度ポリエチレン、エチレン−プロピレ
ン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン
−プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオ
ノマー)、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等が
挙げられる。これらの内でも、アイオノマーが好適なも
のであり、アイオノマーのベースポリマーとしては、エ
チレン−(メタ)アクリル酸共重合体やエチレン−(メ
タ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重合
体、イオン種としては、Na、K、Zn等のものが使用
される。
【0043】熱可塑性エラストマーとしては、例えばス
チレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチ
レン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、水素化
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、水
素化スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
等が使用される。
【0044】ポリアリレートとしては、二価フェノール
と二塩基酸とから誘導されたポリエステルとして定義さ
れ、二価フェノールとしては、ビスフェノール類として
は、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン(ビスフェノールA)、2,2’−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ブタン(ビスフェノールB)、1,1’
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)メタン(ビスフェノールF)、4
−ヒドロキシフェニルエーテル、p−(4−ヒドロキ
シ)フェノール等が使用されるが、ビスフェノールA及
びビスフェノールBが好適である。二塩基酸としては、
テレフタール酸、イソフタール酸、2,2−(4−カル
ボキシフェニル)プロパン、4, 4’−ジカルボキシジ
フェニルエーテル、4, 4’−ジカルボキシベンゾフェ
ノン等が使用される。ポリアリレートは、上記単量体成
分から誘導されたホモ重合体でもよく、また共重合体で
もよい。また、その本質を損なわない範囲で、脂肪族グ
リコールと二塩基酸とから誘導されたエステル単位との
共重合体であってもよい。これらのポリアリレートは、
ユニチカ社のUポリマーのUシリーズ或いはAXシリー
ズ、UCC社のArdelDー100、Bayer社の
APE、Hoechst社のDurel、DuPont
社のArylon、鐘淵化学社のNAP樹脂等として入
手できる。
【0045】ポリカーボネートは、二環二価フェノール
類とホスゲンとか誘導される炭酸エステル樹脂であり、
高いガラス転移点と耐熱性とを有することが特徴であ
る。ポリカーボネートとしては、ビスフェノール類、例
えば、 2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン(ビスフェノールA)、2,2’−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ブタン(ビスフェノールB)、1,
1’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)メタン(ビスフェノール
F)、1, 1−ビス(4ーヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン、1, 1−ビス(4ーヒドロキシフェニル)シ
クロペンタン、1, 1−ビス(4ーヒドロキシフェニ
ル)−1−フェニルメタン、1, 1−ビス(4ーヒドロ
キシフェニル)−1−フェニルエタン、1, 2−ビス
(4ーヒドロキシフェニル)エタン等から誘導されたポ
リカーボネートが好適である。
【0046】本発明に用いるシートには、それ自体公知
のプラスチック用配合剤、例えば酸化防止剤、熱安定
剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、充填剤、着色剤等を配
合することができる。成形容器を不透明化する目的に
は、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、アルミナ、シ
リカ、各種クレイ、焼せっこう、タルク、マグネシヤ等
の充填剤やチタン白、黄色酸化鉄、ベンガラ、群青、酸
化クロム等の無機顔料や有機顔料を配合することができ
る。
【0047】本発明に用いるプラスチックシートは、容
器の大きさ等によっても相違するが、一般に0.5乃至
5mm、特に1乃至3mmの厚みを有することが、容器
の強度や成形性の点で好ましい。
【0048】本発明の容器は、上記ポリエステル単層か
らなっていてもよく、またガスバリアー性樹脂等の他の
樹脂層との積層体からなっていてもよい。ガスバリヤー
性樹脂としては、公知の任意のもの、例えばエチレン−
ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ナイロン樹脂
(Ny)、ガスバリアー性ポリエステル樹脂(BP
R)、環状オレフィン系共重合体、酸素吸収性樹脂ない
し樹脂組成物などを用いることができる。他の樹脂層
は、2層構成で内層或いは外層として用いることもでき
るし、また3層構成で中間層として用いることもでき
る。
【0049】ガスバリヤー性樹脂としては、ビニルアル
コール含有量が40乃至85モル%、特に50乃至80
モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体が適して
いる。エチレン−ビニルアルコール共重合体の分子量
は、フィルムを形成し得るに足る分子量であれば特に制
限はないが、一般には、フェノール85重量%と水15
重量%との混合溶媒中、30℃の温度で測定して、固有
粘度(I.V.)が0.07乃至0.17dl/gの範囲にあるのが
よい。
【0050】ガスバリアー性樹脂の他の例として、ナイ
ロン樹脂、例えばナイロン6、ナイロン6,6、ナイロ
ン6/ナイロン6,6共重合体、キシリレン基含有ポリ
アミドを挙げることができる。ナイロン樹脂を構成する
ω−アミノカルボン酸成分としては、ε−カプロラクタ
ム、アミノヘプタン酸、アミノオクタン酸等が挙げら
れ、ジアミン成分としては、ヘキサメチレンジアミンの
ような脂肪族ジアミン、ピペラジンのような脂環族ジア
ミン、m−キシリレンジアミン及び/又はp−キシリレ
ンジアミンなどが挙げられ、二塩基酸成分としては、脂
肪族ジカルボン酸、例えばアジピン酸、セバシン酸、ス
ベリン酸等、芳香族ジカルボン酸、例えばテレフタル
酸、イソフタル酸等が挙げられる。特にバリアー性に優
れたものとして、ジアミン成分の35モル%以上、特に
50モル%以上がm−キシリレン及び/又はp−キシリ
レンジアミンであり、二塩基酸成分が脂肪族ジカルボン
酸及び/又は芳香族ジカルボン酸であり、所望により全
アミド反復単位当たり25モル%以下、特に20モル%
以下のω−アミノカルボン酸単位を含むポリアミドが挙
げられる。用いるポリアミドは、96重量%硫酸を使用
し、1g/100mlの濃度及び25℃の温度で測定して
0.4 乃至4.5 の相対粘度(ηrel )を有することが望ま
しい。
【0051】ガスバリアー性樹脂として、ガスバリヤー
性ポリエステルを用いることもできる。このガスバリヤ
ー性ポリエステルの1種(以下、BPRと記すこともあ
る。)は、重合体鎖中に、テレフタル酸成分(T)とイ
ソフタル酸成分(I)とを、 T:I=95: 5乃至 5:95 特に 75:25乃至25:75 のモル比で含有し且つエチレングリコール成分(E)と
ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン成分(BHE
B)とを、 E:BHEB=99.999:0.001 乃至2.0 :98.0 特に 99.95 :0.05 乃至40 :60 のモル比で含有する。BHEBとしては、1,3−ビス
(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼンが好ましい。この
ポリエステル(BPR)は、少なくともフィルムを形成
し得るに足る分子量を有するべきであり、一般にフェノ
ールとテトラクロルエタンとの60:40の重量比の混
合溶媒中、30℃の温度で測定して、0.3 乃至2.8 dl/
g、特に0.4乃至1.8dl/g の固有粘度[η]を有すること
が望ましい。
【0052】本発明の容器は、上述したポリエステル樹
脂層及びガスバリアー性樹脂層に加えて、任意の他の樹
脂層を含有していることができる。例えば、ポリエステ
ル層とガスバリアー性樹脂層との間に熱接着性がない場
合には、両樹脂層間に接着剤樹脂層を介在させることが
できる。接着剤樹脂としては、特に限定されないが、酸
変性オレフィン系樹脂、例えば、無水マレイン酸グラフ
トポリエチレン、無水マレイン酸グラフトポリプロピレ
ンなどを用いることができる。
【0053】多層プラスチックシートの断面構造の一例
として、熱可塑性ポリエステル樹脂から成る内層及び外
層、ガスバリヤー性樹脂から成る中間層、及び必要によ
り内外層と中間層とを強固に接着するために設けられた
接着剤層の積層構造を有するものが挙げられる。
【0054】積層シートは、好適には上記熱可塑性ポリ
エステル樹脂、ガスバリヤー性樹脂及び必要あれば接着
剤樹脂を多層多重ダイスを通して上記多層構造に共押出
することにより製造されるが、勿論サンドイッチラミネ
ーション、押出コート法等の他の積層技術によっても製
造することができる。積層構造のプラスチックシートで
は、熱可塑性ポリエステル内外層の厚み(tA)と酸素バ
リヤー性樹脂中間層の厚み(tB)とは、 tA:tB=100:1乃至4:1 特に 25:1乃至5:1 の範囲内にあることが望ましい。
【0055】[成形条件]容器成形に際して、熱可塑性
樹脂シートは、延伸成形可能な温度に加熱されているこ
とが必要である。このシート温度(Ts)は、樹脂の種
類によっても相違するが、一般に樹脂のガラス転移点
(Tg)よりも高く、樹脂の結晶化温度よりも低い温度
であり、非晶質の熱可塑性ポリエステル層を備えたシー
トでは、下記式(1) Tg<Ts<Tg+50℃ ‥(1) (特に、Tg+20℃<Ts<Tg+30℃) 式中、Tgは熱可塑性ポリエステルのガラス転移点を表
す、を満足するシート温度(Ts)であることが好まし
い。Tg以下では1次成形体の成形において、延伸が局
所的に過延伸状態になり、良好な肉厚分布が得られず、
Tg+50℃以上では、十分な配向が得られず、容器の
強度が不足し、かつ白化する。
【0056】本発明において、延伸成形に用いるプラグ
は、樹脂シートを延伸成形するものであるから、少なく
とも一定範囲の表面積を有することが必要である。一般
にプラグの表面積が熱可塑性樹脂シートの被成形面積の
3倍以上であること、特に5乃至10倍であることが好
ましい。尚、熱可塑性樹脂シートの被成形面積とは、シ
ート成形に際してフランジとして拘束される部分よりも
内側のシートの面積をいう。プラグの表面積倍率が上記
範囲を下回ると、形成される容器に十分な分子配向を付
与することが困難となり、容器の機械的強度が不十分と
なり、また容器の耐熱性が低下したり、或いは熱固定の
際に器壁の白化が生じたりするので好ましくない。
【0057】一方、プラグの表面温度Tpは一段成形法
と二段成形法における一段目のプラグと二段目のプラグ
とで条件が異なる。 (一段成形法) Tg<Tp<Th (2) 式中、Tgは熱可塑性ポリエステルのガラス転移点を,
Thは後述の雌型による熱固定温度を表す。プラグ温度
が上記範囲を下回ると、1次成形体の成形において、延
伸が局所的に過延伸状態になり、良好な肉厚分布を持つ
1次成形体を得ることができない。またプラグ温度が上
記範囲を上回ると、プラグによる冷却・賦形効果がなく
なる。 (二段成形法の一段目) Tg<Tp<Tc (3) 式中、Tgは熱可塑性ポリエステルのガラス転移点を,
Tcは熱可塑性ポリエステルの結晶化開始温度を表す。
プラグ温度が上記範囲を下回ると、1次成形体の成形に
おいて、延伸が局所的に過延伸状態になり、良好な肉厚
分布を持つ1次成形体を得ることができない。また、プ
ラグ温度が上記範囲を上回ると、延伸成形の初期段階に
シートの一部が白化するため、透明で良好な表面を持つ
1次成形体を得ることができない。 (二段成形法の一段目) Tg−30℃<Tp<Th (4) 式中、Tgは熱可塑性ポリエステルのガラス転移点を,
Thは後述の雌型による熱固定温度を表す。プラグ温度
が上記範囲を下回ると、雌型による熱固定の効果が低下
し、所期の熱固定を行うまでの成形時間が長くなる。ま
た、プラグ温度が上記範囲を上回ると、プラグによる冷
却・賦形効果がなくなる。
【0058】雌型のキャビティは、径方向にもまた軸方
向にもプラグよりも大きい寸法を有するものである。こ
の寸法の違い(クリアランス)に対応して、圧空成形の
際に2次成形品には二軸配向が付与される。このクリア
ランスは、容器胴部下部、底部の白化防止、成形速度及
び耐熱変形性に重要な意味を有している。プラグと雌型
とのクリアランスCLは、0.3mm≦CL≦1.0m
m、特に、0.5mm≦CL≦0.75mmの範囲にあ
るのが好ましく、CLが0.3mmを下回ると、冷却効
率、成形速度及び加熱効率が低下し、耐熱変形性が低下
する。一方、CLが1.0mmを上回ると、賦形性が悪
くなる。
【0059】雌型による熱固定温度(Th)は、当然樹
脂シート温度(Ts)よりも高い温度であり、一般に1
20乃至220℃、特に、150乃至200℃の温度範
囲であることが好ましい。この熱固定温度が上記範囲を
下回ると耐熱性の付与が不十分となり、一方この温度が
上記範囲を上回ると特にフランジ部の樹脂の熱劣化の影
響が大きくなって、樹脂の機械的強度が低下する傾向が
ある。
【0060】[耐熱性樹脂容器]本発明の耐熱性樹脂容
器は、熱可塑性ポリエステルシートを成形して得られる
容器であって、容器の少なくとも側壁部は延伸による配
向結晶を有し、容器の側壁部において外表面の結晶化度
が内表面の結晶化度よりも大きいことを特徴とするもの
である。
【0061】ポリエステルの結晶化度は、配向結晶及び
熱結晶を含めて、密度法による結晶化度で評価される。
密度法による結晶化度は、昭和59年11月20日共立
出版株式会社発行「高分子実験学第17巻、高分子の固
定構造II」第305頁に記載されている通り、式
【数1】 式中、ρは密度勾配管で測定される試料の密度(g/cm
、25℃)であり、ρは完全非晶質の密度、一般
にPETで1.335g/cmであり、ρは完全結晶
の密度、一般にPETで1.455g/cmであり、X
cvは、結晶化度(%)を表わす、で求められる。
【0062】本発明の耐熱性樹脂容器においては、2次
成形体の外表面が雌型の内面と接触して熱固定を受ける
ことに関連して、容器の側壁部外表面の結晶化度(C
o)が内表面の結晶化度(Ci)よりも大きいという特
徴を有している。このため、本発明の容器では耐熱性及
び剛性に優れた外表面層と、より柔軟性及び耐衝撃性に
優れた内表面層とが厚み方向に分布をなして存在するた
め、耐熱性と耐衝撃性との組合せに優れた構造となって
いるという利点がある。また、フランジ部においては、
ヒートシールされる面がより結晶化度が低いので、ヒー
トシール性に優れるという利点がある。
【0063】外表面の結晶化度(Co)は20%以上、
特に25乃至50%の範囲にあり、外表面の結晶化度
(Co)と内表面の結晶化度(Ci)との差(Co−C
i)は、フランジ部では10%以上、それ以外の部分で
は1%以上であることが前述した効果の点で好ましい。
【0064】本発明の耐熱性樹脂容器においては、前記
容器はフランジ部、側壁部及び底部を有するものである
が、容器の高さ(H)と容器の口径(D)との比(H/
D)が0.5以上であること、特に1.2乃至2.3の
範囲にあることが、成形性、分子配向の付与、外観特性
の点で好ましい。
【0065】本発明では、用いる雌型が熱固定温度に加
熱されており、一方フランジ部の器壁は分子配向を受け
にくいため、容器のフランジ部は白濁化した状態で得ら
れるのが一般的である。これに対して、容器の側壁部は
有効に分子配向されているため、ラメラ結晶化が抑制さ
れ、顔料を含まない状態では透明であり、外観特性に優
れている。
【0066】本発明の容器は耐熱性に優れており、前記
容器のオーブン熱処理後側壁部の温度90℃で3分間の
内容積変化率が1.0%以下に抑制されているという利
点がある。
【0067】本発明の優れた効果を示すため、以下に実
験例を示す。 [実施例1]固有粘度0.80、ガラス転移点70℃のポ
リエチレンテレフタレートを溶融押出成形し、厚さ1.
2mmの実質上非晶シートを得た。このシートをシート
温度95℃に加熱して図1に示す成形装置に供給する。
このシートを雌型とクランプ型の各把持面で保持し、7
5℃に温調され、有効径69mm、有効高さ86mmで
あり、その表面積がシートの非成形面積の6.2倍であ
るプラグによって軸方向に延伸して、1次成形体に成形
する。この1次成形体の内部に、プラグの気体流路から
0.6MPaの圧搾空気を吹き込み、150℃に加熱さ
れた雌型内で圧空成形して2次成形体を成形し、熱固定
を行う。次いで、プラグの気体流路から真空ポンプによ
り2次成形体の内部を減圧にして3次成形体に賦形し冷
却して取り出し、最終成形体を得た。この最終成形体に
対して、下記に示すような製品評価を行った。 図12で示される成形体のボトム部(A)、ボトム
から上方30mm(B)、ボトムから上方55mm
(C)、スタック部(D)、フランジ部(E)の各測定
点を中心に大きさが4mm×4mmである測定サンプル
を切り出し、更にサンプルを中立面で容器内表面側と外
表面側にスライスし、各測定点の内表面側と外表面側の
結晶化度を密度法により測定した。 成形体の側壁部の温度が90℃になるように、保温
されたオーブン内部に3分間放置し、取り出した後の成
形体の全内容積と放置する前の全内容積を測定し、下記
式により内容積変化を算出し、成形体の耐熱性を評価し
た。 成形体に水200mlを充填したのち開口部を蓋材
によりヒートシールし密封し、評価サンプルを得た。そ
のサンプルを90cmの高さから、コンクリートの地面
に対して容器軸が平行になるように落下させた。この落
下を容器が破壊されるまで繰り返し、破壊するまでの回
数から耐衝撃性を評価した。 容器全体の透明性を目視により評価した。上記評価
結果を表1に記載したが、本成形方法によって得られた
容器は優れた耐熱性と耐衝撃性を合わせ持ち、フランジ
を除く容器全体に渡って透明であることが分かった。
【0068】[実施例2]固有粘度0.80、ガラス転移
点70℃のポリエチレンテレフタレートを内層及び外層
とし、ポリエタキシリレンアジバミド(MXD6)を中
間層とし、かつ内層及び外層と中間層との間にマレイン
酸変性エチレン−αオレフィン共重合体を接着剤層とし
て介在させて溶融押出成形し、厚さ1.2mmの実質上
非晶の5層シートを得た。シート以外は実施例1と同条
件にて成形を行い、最終成形体を得た。この最終成形体
に対して、実施例1と同様の製品評価を行った。上記評
価結果を表1に記載したが、多層シートを材料にして、
本成形方法によって得られた容器も優れた耐熱性と耐衝
撃性を合わせ持ち、フランジを除く容器全体に渡って透
明であることが分かった。
【0069】[実施例3]固有粘度0.80、ガラス転移
点70℃のポリエチレンテレフタレートを溶融押出成形
し、厚さ1.2mmの実質上非晶シートを得た。このシ
ートをシート温度95℃に加熱して図1に示す成形装置
に供給する。このシートを雌型とクランプか型の各把持
面で保持し、80℃に温調され、有効径69mm、有効
高さ86mmであり、その表面積がシートの被成形面積
の6.2倍であるプラグによって軸方向に延伸して、1
次成形体に成形する。この1次成形体の内部に、プラグ
の気体流路から0.6MPaの圧搾空気を吹き込み、5
0℃に温調された雌型内で圧空成形して2次成形体を成
形し、賦形・冷却の後離型を行い中間体を得た。(二段
成形法の第一段目) 次いで、この中間体を図7に示す成形装置に供給し、二
段成形法の第二段目を行った。第二段目で使用されるプ
ラグは50℃に温調され、雌型は150℃に加熱されて
いる。またプラグの外形は、有効径64mm、有効高さ
51mmであり、その表面積がシートの被成形面積の
4.2倍である。プラグにより支持された中間体を雌型
内に挿入し、プラグの気体流路から0.6MPaの圧搾
空気を吹き込み、加熱された雌型内で圧空成形して2次
成形体を成形し、熱固定を行う。次いで、プラグの気体
流路から真空ポンプにより2次成形体の内部を減圧にし
て3次成形体に賦形し冷却して取り出し、最終成形体を
得た。この最終成形体に対して、実施例1と同様の製品
評価を行った。評価結果を表1に記載したが、二段成形
法によって得られた容器も優れた耐熱性と耐衝撃性と合
わせ持ち、フランジを除く容器全体に渡って透明である
ことが分かった。
【0070】[比較例1]固有粘度0.80、ガラス転移
点70℃のポリエチレンテレフタレートを溶融押出成形
し、厚さ1.2mmの実質上非晶シートを得た。このシ
ートをシート温度95℃に加熱して公知の圧空成形装置
に供給する。(従来技術2)公知の圧空成形で使用され
るプラグ(冷却型)は公知文献に記載されているとおり
120℃に温調し、雌型(加熱型)は220℃に加熱し
た。プラグ及び雌型の外形は、有効径69mm、有効高
さ86mmであり、その表面積がシートの被成形面積の
6.2倍であり、加熱温度以外は、実施例1と同条件で
ある。プラグと、雌型の勘合によりシートを挟み込み圧
空成形し、熱固定が行われた後、直ちに雌型の気体流路
より圧空を吹き込んで成形体をプラグに沿わせ賦形を行
い、離形した。この最終成形体に対して、実施例1と同
様の製品評価を行った。評価結果を表1に記載したが、
該成形方法によって得られた容器は優れた耐熱性を持ち
合わせるものの、耐衝撃性及び透明性については、著し
く劣ることが分かる。
【0071】
【表1】
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、熱可塑性樹脂シートを
圧空によって該樹脂の結晶化温度以上に加熱された雌型
の形状に成形すると共に熱固定し、その後成形体内を減
圧にして最終容器形状であるプラグの形状に成形体を収
縮させて、賦形し冷却することにより、耐熱変形性と容
器強度とに優れている熱可塑性樹脂容器を製造すること
ができる。本発明の製法では、雌型での熱固定とプラグ
での冷却とに機能分離されており、その結果型内での占
有時間を短縮し、生産性を向上させることが可能である
という利点が達成される。熱可塑性ポリエステルのシー
トから成形した容器では、容器側壁部が配向結晶を有す
ると共に、該側壁部の外表面が内表面よりも高い結晶化
度を有する新規な結晶化度分布を有し、耐熱性、耐衝撃
性及び外観特性に優れているという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一段成形法における熱可塑性樹脂シートの供給
工程を示す側断面図である。
【図2】一段成形法における熱可塑性樹脂シートのクラ
ンプ・予張工程を示す側断面図である。
【図3】一段成形法における熱可塑性樹脂シートの延伸
工程を示す側断面図である。
【図4】一段成形法における2次成形への圧空成形・熱
固定工程を示す側断面図である。
【図5】一段成形法における3次成形体の収縮・賦形・
冷却工程を示す側断面図である。
【図6】一段成形法における3次成形体の離型工程を示
す側断面図である。
【図7】二段成形法の第一段における熱可塑性樹脂シー
トの供給工程を示す側断面図である。
【図8】二段成形法の第一段における1次成形体の2次
成形体への圧空成形工程を示す側断面図である。
【図9】二段成形法の第一段における2次成形体の離型
工程を示す側断面図である。
【図10】二段成形法の第二段における2次成形体の型
挿入工程を示す側断面図である。
【図11】二段成形法の第二段における2次成形体の圧
空成形・熱固定工程を示す側断面図である。
【図12】本発明の容器おける実施例の測定部位を示す
側断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 67:00 B29L 22:00 B29L 22:00 B65D 1/00 C

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂シートを圧空によって該樹
    脂の結晶化温度以上に加熱された雌型の形状に成形する
    と共に熱固定し、その後成形体内を減圧にして最終容器
    形状であるプラグの形状に成形体を収縮させて、賦形し
    冷却することを特徴とする耐熱性樹脂容器の製法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂シートをプラグにより延伸
    して得られる1次成形体を圧空成形することを特徴とす
    る請求項1に記載の耐熱性樹脂容器の製法。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂シートが熱可塑性ポリエス
    テルの非晶質シートであることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の耐熱性樹脂容器の製法。
  4. 【請求項4】 プラグの表面積が熱可塑性樹脂シートの
    被成形面積の3倍以上であることを特徴とする請求項1
    乃至3の何れかに記載の耐熱性樹脂容器の製法。
  5. 【請求項5】 プラグの温度が熱可塑性樹脂のガラス転
    移点以上で雌型温度よりも低い温度であることを特徴と
    する請求項1乃至4の何れかに記載の耐熱性樹脂容器の
    製法。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂シートを圧空に先立って延
    伸成形用プラグを用いて延伸成形し、得られた中間体を
    別工程で賦形用プラグで支持して圧空成形と収縮とを行
    わせることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載
    の耐熱性樹脂容器の製法。
  7. 【請求項7】 賦形用プラグの温度が熱可塑性樹脂のガ
    ラス転移点よりも低い温度であることを特徴とする請求
    項5に記載の耐熱性樹脂容器の製法。
  8. 【請求項8】 熱可塑性ポリエステルシートを成形して
    得られる容器であって、容器の少なくとも側壁部は延伸
    による配向結晶を有し、容器の全ての部分において外表
    面の結晶化度が内表面の結晶化度よりも大きいことを特
    徴とする耐熱性樹脂容器。
  9. 【請求項9】 前記容器はフランジ部、側壁部及び底部
    を有し、容器の高さ(H)と容器の口径(D)との比
    (H/D)が0.5以上であることを特徴とする請求項
    8に記載の容器。
  10. 【請求項10】 容器のフランジ部が白濁化しており且
    つ側壁部が顔料を含まない状態で透明であることを特徴
    とする請求項9に記載の容器。
  11. 【請求項11】 前記容器のオーブン熱処理後側壁部の
    温度90℃で3分間の内容積変化率が1.0%以下であ
    ることを特徴とする請求項8乃至10の何れかに記載の
    容器。
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