JP2001252972A - 耐熱性及び耐衝撃性容器及びその製造方法 - Google Patents

耐熱性及び耐衝撃性容器及びその製造方法

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JP2001252972A
JP2001252972A JP2000067078A JP2000067078A JP2001252972A JP 2001252972 A JP2001252972 A JP 2001252972A JP 2000067078 A JP2000067078 A JP 2000067078A JP 2000067078 A JP2000067078 A JP 2000067078A JP 2001252972 A JP2001252972 A JP 2001252972A
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plane
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wall
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JP2000067078A
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Yasuhiro Oda
泰宏 小田
Masahiko Otsuki
雅彦 大槻
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非晶質ポリエステルシートからの熱成形で形
成されていながら、胴部下部の耐熱性や耐衝撃性に優れ
ており、更に器壁の透明性にも優れているフランジ付容
器及びその製造方法を提供するにある。 【解決手段】 エチレンテレフタレート単位を主体とす
る熱可塑性ポリエステル層を備えたシートからの熱成形
で形成され、フランジ部、胴部及び閉塞底部を備えた容
器において、胴部の器壁が密度法による結晶化度が15
%以上となるように配向結晶化され、胴部器壁は、湾曲
PSPCマイクロディフラクトメータによるX線回折で
測定して、下記式(1)、(2)及び(3) Iu(-110) /Iu(010)≦1.02 ‥(1) IL(-110) /IL(010)≦0.89 ‥(2) 及び (Iu(-110) /Iu(010))−(IL(-110) /IL(010))≧0.13‥(3) 式中、Iu(-110) は胴部器壁の上部について、容器壁面
に垂直にX線を入射すると共に容器軸方向を光学座標の
鉛直軸としたときの面指数(−110)面の回折強度を
表し、Iu(010)は胴部器壁の上部について、容器壁面に
垂直にX線を入射すると共に容器軸方向を光学座標の鉛
直軸としたときの面指数(010)面の回折強度を表
し、IL(-110) は胴部器壁の下部について、容器壁面に
垂直にX線を入射すると共に容器軸方向を光学座標の鉛
直軸としたときの面指数(−110)面の回折強度を表
し、IL(010)は胴部器壁の上部について、容器壁面に垂
直にX線を入射すると共に容器軸方向を光学座標の鉛直
軸としたときの面指数(010)面の回折強度を表す、
を満足する配向特性を有することを特徴とする耐熱性及
び耐衝撃性容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性ポリエス
テル層を備えたシートからの熱成形で形成されたフラン
ジ付容器及びその製造方法に関するもので、より詳細に
は胴部下部における耐衝撃性及び耐熱性が向上し、更に
は透明性にも優れているフランジ付ポリエステル容器及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートなどの熱可
塑性ポリエステルは、耐衝撃性、耐熱性、透明性に優れ
ており、或る程度のガスバリアー性をも有することか
ら、各種の包装容器として広く使用されている。このよ
うな包装容器の一例として、延伸または未延伸の熱可塑
性ポリエステルをシートを熱成形してなるフランジ付容
器がある。
【0003】特開昭53−130768号公報には、熱
可塑性樹脂シートを、該シートの幅減少率を10%以下
に維持しつつ一軸延伸し、次いで得られた一軸配向シー
トを熱成形することを特徴とする透明容器の製造方法が
記載されている(従来技術1)。
【0004】特開昭57−146617号公報には、結
晶化度30%以下、面配向指数0.02〜0.15の二
軸延伸ポリエステルシートを圧空により、該ポリエステ
ルの結晶化温度(Tc℃)以下、(Tc−70)℃以上
の温度に加熱された加熱型に沿わせて成形し、得られた
成形品を加熱型との接触により熱処理し、次いで加熱型
に略対応する形状を有する冷却型を前記加熱型に嵌合さ
せ、しかる後に加熱型側から圧空を吹き込んで成形品を
冷却側に強制的に移し沿わせて、冷却型との接触により
冷却することを特徴とするポリエステルシートの熱成形
方法が記載されている(従来技術2)。
【0005】特公平4−36534号公報(特開昭62
−231720号公報)には、蓋材と熱接着せしめるた
めの熱接着部を備えた容器であって、ポリエチレンテレ
フタレートを主たる構成成分とするポリエステル製シー
トを成形して得たものであり、前記熱接着部の結晶化度
が20%未満であり、該容器の底部及び(または)側部
の結晶化度が20%以上であることを特徴とするポリエ
ステル容器が記載されており、この容器はオーブナブル
トレイなどとして有用なことも記載されている(従来技
術3)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術1は、
成形用のシートとして一軸延伸シートを使用するもので
あるが、この成形法では容器の透明性を向上させること
は可能であっても、容器の耐熱性に関しては未だ改善の
余地がある。
【0007】一方、従来技術2は、成形用のシートとし
て二軸延伸シートを使用するものであるが、この成形法
では容器の耐熱性を向上させることは可能であっても、
容器の耐衝撃性の点では未だ十分満足しうるものではな
い。
【0008】更に、これらの従来技術1及び2は、成形
すべきシートとして予め延伸されたシートを用いるもの
であるが、そのために格別の延伸工程が必要であり、そ
のためのコストもかかるので、未延伸シートを使用し、
容器特性の点で望ましい分子配向はシート成形の段階で
付与することが望ましく、耐熱性や、耐衝撃性、更には
透明性などの特性は、格別の工程を必要とすることな
く、シート成形の段階で得られることが好ましい。
【0009】従来技術3は、加熱可塑化された非晶質の
ポリエステルシートを、結晶化温度に維持された金型を
用いて、トレイなどに成形し、底部及び/または側部を
熱結晶化させるものであるが、側部を延伸により分子配
向させることの開示はなく、得られる容器は耐衝撃性や
透明性の点で未だ不十分のものと解される。
【0010】したがって、本発明の目的は、非晶質ポリ
エステルシートのシート成形で形成されていながら、胴
部下部の耐熱性や耐衝撃性に優れており、更に器壁の透
明性にも優れているフランジ付容器及びその製造方法を
提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、エチレ
ンテレフタレート単位を主体とする熱可塑性ポリエステ
ル層を備えたシートからの熱成形で形成され、フランジ
部、胴部及び閉塞底部を備えた容器において、胴部下部
の器壁が密度法による結晶化度が15%以上となるよう
に配向結晶化され、胴部器壁は、湾曲PSPCマイクロ
ディフラクトメータによるX線回折で測定して、下記式
(1)、(2)および(3) Iu(-110) /Iu(010)≦1.02 ‥(1) IL(-110) /IL(010)≦0.89 ‥(2) 及び (Iu(-110) /Iu(010))−(IL(-110) /IL(010))≧0.13‥(3) 式中、Iu(-110) は胴部器壁の上部について、容器壁面
に垂直にX線を入射すると共に容器軸方向を光学座標の
鉛直軸としたときの面指数(−110)面の回折強度を
表し、Iu(010)は胴部器壁の上部について、容器壁面に
垂直にX線を入射すると共に容器軸方向を光学座標の鉛
直軸としたときの面指数(010)面の回折強度を表
し、IL(-110) は胴部器壁の下部について、容器壁面に
垂直にX線を入射すると共に容器軸方向を光学座標の鉛
直軸としたときの面指数(−110)面の回折強度を表
し、IL(010)は胴部器壁の上部について、容器壁面に垂
直にX線を入射すると共に容器軸方向を光学座標の鉛直
軸としたときの面指数(010)面の回折強度を表す、
を満足する配向特性を有することを特徴とする耐衝撃性
容器が提供される。本発明の容器において、胴部の高さ
(H)と胴部頂部の内径(R)と比(H/R)は0.8
乃至2.0の範囲内にあるのが本発明の目的から好まし
く、一方、フランジ部は10%未満の密度法結晶化度を
有するものでもよく、またフランジ部は20%以上の密
度法結晶化度を有するものでもよい。本発明によればま
た、エチレンテレフタレート単位を主体とする非晶質の
熱可塑性ポリエステル層を備えたシートを、下記式
(4) Tg<Ts<Tg+50℃ ‥(4) 式中、Tgは熱可塑性ポリエステルのガラス転移点を表
す、を満足するシート温度(Ts)に加熱し、容器内底
面積の70%以上の底面積を有し且つ下記式(5) Tg−30℃<Tp≦Tg+30℃ ‥(5) 式中、Tgは熱可塑性ポリエステルのガラス転移点を表
す、を満足するプラグ温度(Tp)を有するプラグを用
いて、金型内で一段または二段でプラグアシスト圧空乃
至真空成形及び熱固定することを特徴とする耐衝撃性容
器の製造方法が提供される。本発明の製造方法において
は、前記金型は下記式(6) Tg≦Tm ‥(6) 式中、Tgは熱可塑性ポリエステルのガラス転移点を表
す、を満足する金型温度(Tm)を有することが好まし
く、また、プラグとしては、通常のプラグを用いること
もできるし、また、フランジ形成用の段肩部を有するも
のを用いることもできる。
【0012】
【発明の実施形態】本発明の容器は、エチレンテレフタ
レート単位を主体とする熱可塑性ポリエステル層を備え
たシートからの熱成形で形成され、フランジ部、胴部及
び閉塞底部を備えているが、胴部下部の器壁が密度法に
よる結晶化度が15%以上となるように配向結晶化され
ていること、及び胴部器壁が、透過法によるX線回折で
測定して、前記式(1)、(2)および(3)を満足す
る配向特性を有することが特徴である。
【0013】この発明で用いるX線回折法を説明するた
めの図1において、熱成形容器の胴部の内、下部(底か
らの高さ10mmの位置を中心としてサンプルを切り出
す)及び上部(フランジから下へ15mmの位置を中心
としてサンプルを切り出す)の各々についての測定試料
を、湾曲PSPC(Position Sensitive Proportional
Counter )マイクロディフラクトメータ(PSPC−M
DG)の試料ホルダーに、容器壁面に垂直にX線を入射
すると共に容器の軸方向と装置の光学的鉛直方向とが一
致するように取り付ける。X線をコリメータで細束ビー
ムにし、サンプル面に垂直に入射させ、回折線の位置
(2θ)と強度とをPSPCに記録させる。
【0014】図2は、このようにして測定した本発明の
容器の胴部の上部及び下部についてのX線回折像の一例
を示している。
【0015】一般に、ポリエチレンテレフタレートの結
晶構造は、三斜晶系であり、その格子定数は次のとおり
であることが知られている。 a= 4.56オングストローム b= 5.94オングストローム c=10.75オングストローム α=98.5゜ β=118゜ γ=112゜
【0016】ポリエチレンテレフタレートの結晶単位格
子における原子配列を示す図3において、ポリエチレン
テレフタレートの分子鎖はc軸方向に延びていると共
に、C軸方向の各稜線に位置しており、ベンゼン環を含
む面は面指数(100)の面にほぼ沿っている。
【0017】結晶ポリエチレンテレフタレート(PE
T)についての前述したPSPC−MDGの測定では、
一般に面指数(010)、(−110)、(100)及
び(105)の面の回折ピークが顕著であり、この結晶
単位格子の各面(hkl)と回折角2θとの関係を示す
と次の表のとおりである。
【0018】 (h,k,l) 2θ ――――― ――――― (010) 16°〜18゜ (−110) 22°〜24° (100) 26°〜27° (105) 42°〜45°
【0019】図4は、結晶ポリエチレンテレフタレート
の容器胴部について求めたPSPC−MDGによるX線
回折像であり、前述した面指数(010)、(−11
0)、(100)及び(105)の面の回折ピーク が
明瞭に現れている。
【0020】図2に示す本発明のPET容器胴部のX線
回折像と、図4に示す結晶PETのX線回折像とを対比
すると、本発明による容器胴部では、面指数(010)
及び(−110)の面の回折ピークは顕著であるのに対
して、面指数(100)の面の回折ピークは消失してい
ることが明らかである。また、図2における容器胴部の
上部のX線回折像と、容器胴部の下部のX線回折像とを
対比すると、胴部下部では、胴部上部に比して、面指数
(−110)の面の回折ピーク強度が小さくなる一方
で、面指数(010)の回折ピーク強度が増大している
ことが明らかである。
【0021】PETの結晶において、ベンゼン環を含む
面は面指数(100)の面にほぼ沿っていることは既に
指摘したとおりであるが、前述した面指数(010)の
面は(100)のベンゼン面とX軸及びY軸方向に直行
する関係にある。本発明の容器胴部において、図2に示
すX線回折像、即ち、面指数(010)及び(−11
0)の面の回折ピークは顕著であるのに対して、面指数
(100)の面の回折ピークは消失しているX線回折像
を示すということは、この容器胴部では容器胴部壁面と
平行にベンゼン面が配列していると考えると合点がゆく
ものとなる。
【0022】即ち、このX線回折法では、ベンゼン面が
試料シート面にほぼ平行になっているとすると、(10
0)面の回折は測定されず、これに対しほぼ垂直になっ
た(010)面の回折が測定される。かくして、(01
0)面の回折ピーク強度が大きいということは、エチレ
ンテレフタレート単位のベンゼン面がシート面と平行に
なっているということであり、逆に(100)面の回折
ピーク強度が大きいということは、エチレンテレフタレ
ート単位のベンゼン面がフィルム面に対して傾いてお
り、平行になっていないということを意味している。
【0023】前記式(1)、(2)および(3)におけ
るIu(-110) /Iu(010)の比及びIL(-110) /IL(010)
の比は、容器胴部の上部及び下部におけるPETのベン
ゼン面が胴部壁面と平行となっている程度を標準化され
た形で示したものであり、この平行の程度が大きいと小
さい値をとり、この平行の程度が小さいと大きい値をと
るものである。
【0024】ところで、分子鎖中に平面的なフェニレン
基を含むポリエチレンテレフタレートの二軸延伸に際
し、フェニレン基平面が皮膜面に平行配位することが知
られている(例えば、繊維学会誌 第33巻第10号
(1977))。このことから、本発明の容器では、ポ
リエチレンテレフタレートシートからの熱成形で形成さ
れるにもかかわらず、二軸配向が生じており、この二軸
配向の程度が胴部の下部で大きくなっているという全く
予想外の事実が明らかとなる。
【0025】本発明では、Iu(-110) /Iu(010)の比及
びIL(-110) /IL(010)の比が、前記式(1)、(2)
および(3)を満足する範囲内にあることが、耐衝撃性
や耐熱性、更には透明性の点で重要であり、これらの全
てがが満足されないと、後述する比較例1乃至5に示す
とおり、耐衝撃性も耐熱性も低下するようになる。本発
明においては、Iu(-110) /Iu(010)の比は1.02以
下であることが好ましく、最も好ましくはこの比は1.
0以下であるのがよい。一方、IL(-110)/IL(010)の
比は0.89以下、最も好ましくは0.7以下であるの
がよい。また、Iu(-110) /Iu(010)の比とIL(-110)
/IL(010)の比との差は、0.13以上、特に0.20
以上であるのがよい。
【0026】本発明の容器においては、胴部下部の器壁
が密度法で測定して、15%以上、特に17%以上の結
晶化度を有するのがよい。この結晶化度が15%を下回
る場合には、容器の耐熱性が低下し、内容物を熱間充填
する用途には、使用に耐えないものとなる。
【0027】本発明のフランジ付き容器において、フラ
ンジ部は、任意の結晶化度を有することができる。一つ
の態様では、このフランジ部は10%未満の密度法によ
る結晶化度を有することができ、このように低結晶化度
のフランジ部は蓋材との熱接着性に優れている。また、
別の態様では、このフランジ部は20%以上の密度法に
よる結晶化度を有するように配向結晶化されており、こ
のように高結晶化度のフランジ部は機械的特性や熱的安
定性に優れている。
【0028】本発明の容器は、エチレンテレフタレート
単位を主体とする非晶質の熱可塑性ポリエステル層を備
えたシートを、下記式(4) Tg<Ts<Tg+50℃ ‥(4) 式中、Tgは熱可塑性ポリエステルのガラス転移点を表
す、を満足するシート温度(Ts)に加熱し、容器内底
面積の70%以上の底面積を有し且つ下記式(5) Tg−30℃<Tp≦Tg+30℃ ‥(5) 式中、Tgは熱可塑性ポリエステルのガラス転移点を表
す、を満足するプラグ温度(Tp)を有するプラグを用
いて、金型内で一段或いは二段でプラグアシスト圧空乃
至真空成形及び熱固定することにより製造される。
【0029】本発明の容器では、胴部の下部に優先的に
二軸配向が付与されていることは既に指摘したとおりで
あるが、このような配向分布の容器を形成するには、プ
ラグアシスト圧空乃至真空成形に際して、シート温度
(Ts)及びプラグ温度(Tp)を適正な範囲に維持す
ると共に、プラグ形状も適正な形状にすべきことがわか
った。
【0030】即ち、プラグアシスト圧空乃至真空成形で
は、シートはプラグに容器軸方向に延伸され、従って胴
部器壁には主として一軸配向が生じるが、本発明の容器
胴部の下部には二軸配向を付加することが必要であり、
このためには、プラグ上に支持されている成形されつつ
あるシートのうち、プラグの底の径の小さい部分のポリ
エステルを、プラグの胴の径の大きい部分にまで引き込
むのが有効である。
【0031】このために、シート温度(Ts)は前記式
(4)を満足する温度でなければならず、またプラグ温
度(Tp)も前記式(5)を満足する温度でなければな
らない。シート温度(Ts)が式(4)の範囲を越えて
高くなると(後述する比較例1参照)、本発明で規定し
た配向分布構造を形成することは困難となり、容器の耐
衝撃性や耐熱性は劣ったものとなる。また、シート温度
(Ts)が式(4)の範囲を越えて低くなると、ポリエ
ステルの可塑化の程度が不十分で、容器への延伸成形が
困難となる傾向がある。一方、プラグ温度(Tp)が式
(5)の範囲を越えて高くなると(後述する比較例2参
照)、やはり本発明で規定した配向分布構造を形成する
ことは困難となり、容器の耐衝撃性や耐熱性は劣ったも
のとなる。また、プラグ温度(Tp)が式(5)の範囲
を越えて低くなると、ポリエステルシートの冷却の影響
により、容器への延伸成形が困難となる傾向がある。
【0032】本発明では、シートのプラグアシスト圧空
乃至真空成形に際して、容器内底面積の70%以上、好
適には80%以上の底面積を有するプラグを用いること
も、胴部に前述した配向分布を形成するために重要であ
る。後述する比較例3に示すとおり、プラグの底面積が
70%を下回ると、やはり本発明で規定した配向分布構
造を形成することは困難となり、容器の耐衝撃性や耐熱
性は劣ったものとなる。これは、底面積の大きいプラグ
では、プラグの底の部分に、プラグの胴部にまで引き延
ばされるポリエステルが十分な量で確保され、これが軸
方向及び周方向延伸による二軸配向の増大に役立ってい
るためと思われる。
【0033】本発明におけるプラグアシスト圧空乃至真
空成形及び熱固定は、一段にも二段にも行うことができ
る。一段法では、金型として熱固定温度に加熱された金
型を使用し、金型内でプラグを前進駆動して絞りを行う
と共に、圧空乃至真空で絞られたシートを膨張させ、金
型と接触させて、胴部の熱固定を行う。一方、二段法で
は、金型として冷却された金型と、熱固定温度に加熱さ
れた金型を使用し、冷却された金型内でプラグを前進駆
動して絞りを行うと共に、圧空乃至真空で絞られたシー
トを膨張させて予備成形体を製造し、この予備成形体を
加熱された金型内に入れ、圧空乃至真空で予備成形体を
更に膨張させ、金型と接触させて、胴部の熱固定を行
う。
【0034】本発明において、この熱固定に用いる金型
は前記式(6)を満足する金型温度(Tm)を有するの
がよい。図5は、金型温度(Tm)とピーク強度比(I
(−110)/I(010) )との関係を示しており、
金型温度(Tm)を式(6)の範囲とすることが、やは
り配向分布を本発明の範囲内とするために有効であるこ
とを示している。
【0035】本発明において、フランジ部が非晶質乃至
低結晶質である容器はフランジとなるべき部分をクラン
プで把持してプラグアシスト成形を行うことにより製造
できる。一方、フランジ部が配向結晶化している容器
は、フランジ形成用の段肩部を有するプラグを使用し、
プラグの前進工程の大部分でフランジとなるべき部分を
も延伸し、プラグの前進工程の終期でフランジとなるべ
き部分を前述した段肩部と金型とで型締めすることによ
り製造される。
【0036】本発明による容器を、プラグ及び金型と共
に示す図6において、この容器1は、ポリエステルシー
ト2をプラグ3で絞ると共に、金型4内で圧空乃至真空
で膨張させ、器壁を金型と接触させて、熱固定させるこ
とにより製造される。
【0037】この容器1は、フランジ部11と胴部12
と閉塞底部13とからなっており、胴部12は前述した
結晶化度と配向特性とを有している。また、この容器に
おける胴部12の高さ(H)と口径(R)との比(H/
R)は、一般に0.8以上、特に1.0乃至2.0の範
囲内にあることが好ましい。
【0038】ポリエステルシートとしては、ポリエステ
ル単層のシートも使用できるし、多層のシートも使用で
きる。
【0039】本発明において、シートの少なくとも一層
を構成するポリエステルとしては、熱可塑性ポリエステ
ルが芳香族ジカルボン酸を主体とするカルボン酸成分と
脂肪族ジオールを主体とするアルコール成分とから誘導
されたポリエステル、特に前記カルボン酸成分の50モ
ル%以上がテレフタール酸成分からなり且つ前記アルコ
ール成分の50モル%以上がエチレングリコール成分か
らなるポリエステルが挙げられる。上記条件を満足する
限り、このポリエステルは、ホモポリエステルでも、共
重合ポリエステルでも、或いはこれらの2種類以上のブ
レンド物であってもよい。
【0040】テレフタル酸成分以外のカルボン酸成分と
しては、イソフタール酸、ナフタレンジカルボン酸、P
−β−オキシエトキシ安息香酸、ビフェニル−4,4’
−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン−4,4’−ジカ
ルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、ヘキサ
ヒドロテレフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメ
リット酸、ピロメリット酸等を挙げることができる。
【0041】一方、エチレングリコール以外のアルコー
ル成分としては、1,4−ブタンジオール、プロピレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキシ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド付加物、グリセロール、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペン
タエリスリトール、ソルビタンなどのアルコール成分を
挙げることができる。
【0042】適当な熱可塑性ポリエステルの例は、決し
てこれに限定されないが、ポリエチレンテレフタレート
が最も好適であり、他に、ポリエチレン/ブチレンテレ
フタレート、ポリエチレンテレフタレート/2,6−ナ
フタレート、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレ
ートや、これらとポリブチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート/イソフタレート、ポリエチレン
−2,6−ナフタレート、ポリブチレンテレフタレート
/アジペート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート/
イソフタレート、ポリブチレンテレフタレート/アジペ
ート、或いはこれらの2種以上とのブレンド物などが挙
げられる。
【0043】ポリエステルは、フィルム形成範囲の分子
量を有するべきであり、溶媒として、フェノール/テト
ラクロロエタン混合溶媒を用いて測定した固有粘度
〔η〕は0.5以上、特に0.6乃至1.5の範囲にあ
るのが成形性や機械的性質、耐熱性などの点でよい。
【0044】ポリエステル中には、エチレン系重合体、
熱可塑性エラストマー、ポリアリレート、ポリカーボネ
ートなどの改質樹脂成分の少なくとも1種を含有させる
ことができる。この改質樹脂成分は、一般にポリエステ
ル100重量部当たり50重量部迄の量、特に好適には
5乃至35重量部の量で用いるのが望ましい。
【0045】エチレン系重合体として、例えば低−、中
−或いは高−密度のポリエチレン、線状低密度ポリエチ
レン、線状超低密度ポリエチレン、エチレン−プロピレ
ン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン
−プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオ
ノマー)、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等が
挙げられる。これらの内でも、アイオノマーが好適なも
のであり、アイオノマーのベースポリマーとしては、エ
チレン−(メタ)アクリル酸共重合体やエチレン−(メ
タ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重合
体、イオン種としては、Na、K、Zn等のものが使用
される。
【0046】熱可塑性エラストマーとしては、例えばス
チレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチ
レン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、水素化
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、水
素化スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
等が使用される。
【0047】ポリアリレートとしては、二価フェノール
と二塩基酸とから誘導されたポリエステルとして定義さ
れ、二価フェノールとしては、ビスフェノール類として
は、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン(ビスフェノールA)、2,2’−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ブタン(ビスフェノールB)、1,1’
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)メタン(ビスフェノールF)、4
−ヒドロキシフェニルエーテル、p−(4−ヒドロキ
シ)フェノール等が使用されるが、ビスフェノールA及
びビスフェノールBが好適である。二塩基酸としては、
テレフタール酸、イソフタール酸、2,2−(4−カル
ボキシフェニル)プロパン、4, 4’−ジカルボキシジ
フェニルエーテル、4, 4’−ジカルボキシベンゾフェ
ノン等が使用される。ポリアリレートは、上記単量体成
分から誘導されたホモ重合体でもよく、また共重合体で
もよい。また、その本質を損なわない範囲で、脂肪族グ
リコールと二塩基酸とから誘導されたエステル単位との
共重合体であってもよい。これらのポリアリレートは、
ユニチカ社のUポリマーのUシリーズ或いはAXシリー
ズ、UCC社のArdelDー100、Bayer社の
APE、Hoechst社のDurel、DuPont
社のArylon、鐘淵化学社のNAP樹脂等として入
手できる。
【0048】ポリカーボネートは、二環二価フェノール
類とホスゲンとか誘導される炭酸エステル樹脂であり、
高いガラス転移点と耐熱性とを有することが特徴であ
る。ポリカーボネートとしては、ビスフェノール類、例
えば、 2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン(ビスフェノールA)、2,2’−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ブタン(ビスフェノールB)、1,
1’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)メタン(ビスフェノール
F)、1, 1−ビス(4ーヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン、1, 1−ビス(4ーヒドロキシフェニル)シ
クロペンタン、1, 1−ビス(4ーヒドロキシフェニ
ル)−1−フェニルメタン、1, 1−ビス(4ーヒドロ
キシフェニル)−1−フェニルエタン、1, 2−ビス
(4ーヒドロキシフェニル)エタン等から誘導されたポ
リカーボネートが好適である。
【0049】本発明に用いるシートには、それ自体公知
のプラスチック用配合剤、例えば酸化防止剤、熱安定
剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、充填剤、着色剤等を配
合することができる。成形容器を不透明化する目的に
は、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、アルミナ、シ
リカ、各種クレイ、焼せっこう、タルク、マグネシヤ等
の充填剤やチタン白、黄色酸化鉄、ベンガラ、群青、酸
化クロム等の無機顔料や有機顔料を配合することができ
る。
【0050】本発明に用いるプラスチックシートは、容
器の大きさ等によっても相違するが、一般に0.5乃至
5mm、特に1乃至3mmの厚みを有することが、容器
の強度や成形性の点で好ましい。
【0051】本発明の容器は、上記ポリエステル単層か
らなっていてもよく、またガスバリアー性樹脂等の他の
樹脂層との積層体からなっていてもよい。ガスバリヤー
性樹脂としては、公知の任意のもの、例えばエチレン−
ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ナイロン樹脂
(Ny)、ガスバリアー性ポリエステル樹脂(BP
R)、環状オレフィン系共重合体などを用いることがで
きる。他の樹脂層は、2層構成で内層或いは外層として
用いることもできるし、また3層構成で中間層として用
いることもできる。
【0052】ガスバリヤー性樹脂層としては、ビニルア
ルコール含有量が40乃至85モル%、特に50乃至8
0モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体が適し
ている。エチレン−ビニルアルコール共重合体の分子量
は、フィルムを形成し得るに足る分子量であれば特に制
限はないが、一般には、フェノール85重量%と水15
重量%との混合溶媒中、30℃の温度で測定して、固有
粘度(I.V.)が0.07乃至0.17dl/gの範囲にあるのが
よい。
【0053】ガスバリアー性樹脂の他の例として、ナイ
ロン樹脂、例えばナイロン6、ナイロン6,6、ナイロ
ン6/ナイロン6,6共重合体、キシリレン基含有ポリ
アミドを挙げることができる。ナイロン樹脂を構成する
ω−アミノカルボン酸成分としては、ε−カプロラクタ
ム、アミノヘプタン酸、アミノオクタン酸等が挙げら
れ、ジアミン成分としては、ヘキサメチレンジアミンの
ような脂肪族ジアミン、ピペラジンのような脂環族ジア
ミン、m−キシリレンジアミン及び/又はp−キシリレ
ンジアミンなどが挙げられ、二塩基酸成分としては、脂
肪族ジカルボン酸、例えばアジピン酸、セバシン酸、ス
ベリン酸等、芳香族ジカルボン酸、例えばテレフタル
酸、イソフタル酸等が挙げられる。特にバリアー性に優
れたものとして、ジアミン成分の35モル%以上、特に
50モル%以上がm−キシリレン及び/又はp−キシリ
レンジアミンであり、二塩基酸成分が脂肪族ジカルボン
酸及び/又は芳香族ジカルボン酸であり、所望により全
アミド反復単位当たり25モル%以下、特に20モル%
以下のω−アミノカルボン酸単位を含むポリアミドが挙
げられる。用いるポリアミドは、96重量%硫酸を使用
し、1g/100mlの濃度及び25℃の温度で測定して
0.4 乃至4.5 の相対粘度(ηrel )を有することが望ま
しい。
【0054】ガスバリアー性樹脂として、ガスバリヤー
性ポリエステルを用いる。このガスバリヤー性ポリエス
テルの1種(以下、BPRと記すこともある。)は、重
合体鎖中に、テレフタル酸成分(T)とイソフタル酸成
分(I)とを、 T:I=95: 5乃至 5:95 特に 75:25乃至25:75 のモル比で含有し且つエチレングリコール成分(E)と
ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン成分(BHE
B)とを、 E:BHEB=99.999:0.001 乃至2.0 :98.0 特に 99.95 :0.05 乃至40 :60 のモル比で含有する。BHEBとしては、1,3−ビス
(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼンが好ましい。この
ポリエステル(BPR)は、少なくともフィルムを形成
し得るに足る分子量を有するべきであり、一般にフェノ
ールとテトラクロルエタンとの60:40の重量比の混
合溶媒中、30℃の温度で測定して、0.3 乃至2.8 dl/
g、特に0.4乃至1.8dl/g の固有粘度[η]を有すること
が望ましい。
【0055】本発明の容器は、上述したポリエステル樹
脂層及びガスバリアー性樹脂層に加えて、任意の他の樹
脂層を含有していることができる。例えば、ポリエステ
ル層とガスバリアー性樹脂層との間に熱接着性がない場
合には、両樹脂層間に接着剤樹脂層を介在させることが
できる。接着剤樹脂としては、特に限定されないが、酸
変性オレフィン系樹脂、例えば、無水マレイン酸グラフ
トポリエチレン、無水マレイン酸グラフトポリプロピレ
ンなどを用いることができる。
【0056】多層プラスチックシートの断面構造の一例
を示す図7において、このシート2は、熱可塑性ポリエ
ステル樹脂から成る内層21及び外層22、ガスバリヤ
ー性樹脂から成る中間層23、及び必要により内外層と
中間層とを強固に接着するために設けられた接着剤層2
4及び25の積層構造を有する。
【0057】積層シートは、好適には上記熱可塑性ポリ
エステル樹脂、ガスバリヤー性樹脂及び必要あれば接着
剤樹脂を多層多重ダイスを通して上記多層構造に共押出
することにより製造されるが、勿論サンドイッチラミネ
ーション、押出コート法等の他の積層技術によっても製
造することができる。積層構造のプラスチックシートで
は、熱可塑性ポリエステル内外層の厚み(tA)と酸素バ
リヤー性樹脂中間層の厚み(tB)とは、 tA:tB=100:1乃至4:1 特に 25:1乃至5:1 の範囲内にあることが望ましい。
【0058】シート成形に際しては、上記プラスチック
シートを前述したシート温度(Ts)に加熱する。プラ
スチックシートの加熱は、赤外線乃至遠赤外線加熱や、
熱風炉による加熱、伝熱による加熱等で行い得る。一
方、プラグや金型は、前述したプラグ温度(Tp)や金
型温度(Tm)に保持されるが、これらの温度制御は、
プラグや金型中に内蔵されたヒーターのONN−OFF
制御や、プラグや金型に温度制御のための熱媒体を通す
ことにより行われる。
【0059】本発明に用いるプラグは、容器の底面積の
70%以上の底面積を有するべきであることは、既に指
摘したとおりであるが、用いるプラグの胴部先端、つま
り底部に接続される部分は、図6に示されるように、上
に向けて次第に径の増大するテーパー部31からなって
いることが好適である。即ち、このようなテーパー部3
1を設けることにより、プラグ底部上にあるポリエステ
ルを胴部上に引き込むことが容易となり、配向分布の良
好な容器を製造することが可能となる。テーパ部31の
テーパー角度(α)は0.5乃至10゜、特に2乃至6
゜の範囲が適当であり、またテーパー部31はプラグの
高さの0.3乃至0.9の割合となるように設けるのが
好ましい。また、図6に示す具体例では、プラグ3はフ
ランジ段差形成部32を有していて、配向結晶化された
フランジ部11が形成されるようになっている。
【0060】一方、成形されつつあるシートに印加する
圧力は、プラグ側からの圧空でも、金型側からの真空で
も、或いはそれらの組合せであってもよく、一般的にい
ってシート内面側からの圧力が2乃至10kg/cm2
となるようなものであればよい。
【0061】
【実施例】本発明を次の例により更に説明する。実施例
中の測定は次の通り行った。
【0062】結晶化度測定:胴部の下部器壁について
は、容器底面から容器軸方向に10mm上方の熱可塑性
ポリエステル層が測定部となるように3mm×3mmの
サンプルを切り出した。また、フランジ部についても3
mm×3mmのサンプルを切り出した。サンプルの密度
はn−ヘプタン、四塩化炭素系密度勾配管((株)池田
理科)を用いて20℃の条件下で求めた。これより、下
記の式に従い、結晶化度を算出した。 結晶化度 Xc=(ρc/ρ)×(ρ−ρam)/(ρ
c−ρam)×100 ρ ;サンプルの密度(g/cm3) ρam;非晶密度(1.335g/cm3) ρc ;結晶密度(1.455g/cm3)
【0063】X線測定:胴部器壁の上部については、フ
ランジ面から容器軸方向に15mm下方の熱可塑性ポリ
エステル層が測定部となるようにサンプルを作成した。
また胴部器壁の下部については、容器底面から容器軸方
向に10mm上方の熱可塑性ポリエステル層が測定部と
なるようにサンプルを作成した。測定はサンプルの容器
軸方向を光学座標の鉛直軸にセットし、透過法による微
小X線回折(PSPC−150C)(理学電気(株)
製)を用いて回折ピークを測定した。測定条件は、管電
圧30KV、管電流150mA、コリメータ100μ
m、測定時間1000秒の条件で行った。測定後、2θ
が10゜から35゜の範囲でバック除去(ベースライン
補正)を行なった後、(010)面及び(−110)面
の回折強度比を求めた。
【0064】落下衝撃強度:容器に水を220cc充填
後、ヒートシーラー(シンワ機械(株)製)を用い、最
内面がポリエステル層で構成された蓋材と容器フランジ
部をシールバー温度230℃、シール時間2秒の条件で
ヒートシールした。シール後、90cmの高さから容器
底部を下方に向けコンクリートの床面に10回を上限と
して落下させた。サンプル数は、n数=10個で行な
い、各サンプルが破損するまでの平均回数で下記のよう
に評価した。 平均破損回数 評価 8〜10回 優 6〜7回 良 4〜5回 可 1〜3回 不可
【0065】耐熱性:容器満注容積を測定後、容器内に
70℃の熱水を満注に充填し30℃まで放冷後、再度容
器満注容積を測定し熱水の充填前後に於ける容積変化率
を求めた。サンプル数は、n数=3個で行い、容積変化
率により下記のように評価した。
【0066】[実施例1]熱可塑性ポリエステルとし
て、RT−580CA(ユニペット(株)、ホモPE
T)を65mm押出機(日本製鋼所製)を用い溶融混練
されたポリエステルを幅400mmのTダイから押出し
た後、急冷して厚み1.2mmの実質的に非晶なシート
を作成した。前記シートを30cm角に切断後、プラグ
アシスト圧空真空成形機(浅野研究所製、FK−043
1)を用い、ヒーターでシート温度が100℃に再加熱
されたシートを、プラグ内部に装着したヒーターで65
℃に加熱された容器内底面積の84%の底面積を有する
アルミ製プラグと金型の周囲に取りつけられたヒーター
で110℃に加熱された金型(雌型)でシートを挟み込
んだ後、プラグ側から圧空を10秒間吹き込み、またそ
の間金型側から真空引きを行ない容器口径が65mm、
容器高さが100mm、内容量235ccの透明な容器
を成形した。成形した容器胴部の下部器壁の結晶化度、
フランジ部の結晶化度、容器上部及び下部のX線測定結
果、落下衝撃試験結果及び耐熱性は表1に示した様に極
めて良好な結果であった。また、耐熱性は90℃の熱水
充填における評価でも良好な結果が得られた。
【0067】[実施例2]熱可塑性ポリエステルとし
て、EFS−7H(カネボウ合繊(株)、ホモPET)
を用いた以外は、実施例1と同様にシート成形及び容器
成形を行ない同形状の透明な容器を成形した。成形した
容器胴部の下部器壁の結晶化度、フランジ部の結晶化
度、容器上部及び下部のX線測定結果、落下衝撃試験結
果及び耐熱性は表1に示すように極めて良好な結果であ
った。また、耐熱性は90℃の熱水充填における評価で
も良好な結果が得られた。
【0068】[実施例3]実施例1と同様に熱可塑性ポ
リエステルとしてRT−580CAを用い、厚み1.2
mmのシートを成形した。その後、容器成形の際、金型
温度を80℃にした以外は実施例1と同様に同形状の透
明な容器を成形した。成形した容器胴部の下部器壁の結
晶化度、フランジ部の結晶化度、容器上部及び下部のX
線測定結果、落下衝撃試験結果及び耐熱性は表1に示す
ように良好な結果が得られた。
【0069】[実施例4]実施例1と同様に熱可塑性ポ
リエステルとしてRT−580CAを用い、厚み1.2
mmのシートを成形した。その後、容器成形の際、プラ
グ内部に装着したヒーターで65℃に加熱された容器内
底面積の84%の底面積を有し且つフランジ成形用の段
肩部を有するアルミ製プラグと金型の周囲に取りつけら
れたヒーターで110℃に再加熱されたキャビティ内に
フランジ成形部を有する金型を用いた以外は実施例1と
同様に同形状の透明な容器を成形した。成形した容器胴
部の下部器壁の結晶化度、フランジ部の結晶化度、容器
上部及び下部のX線測定結果、落下衝撃試験結果及び耐
熱性は表1に示すように極めて良好な結果が得られた。
また、耐熱性は90℃の熱水充填における評価でも良好
な結果が得られた。
【0070】[実施例5]内外層の熱可塑性ポリエステ
ルとして、J125T(三井化学)、中間層としてエバ
ール EP−F101B((株)クラレ)及び中間層と
ポリエステルの接着材としてモディツク F512(三
菱化学)を用い、多層シート成形機で厚み1.2mmの
3種5層シートを成形した。その後、容器成形は実施例
1と同様に行い、同形状の透明な容器を成形した。成形
した容器胴部の下部器壁の結晶化度、フランジ部結晶化
度、容器上部及び下部のX線測定結果、落下衝撃試験結
果及び耐熱性は表1に示すように極めて良好な結果が得
られた。また、耐熱性は90℃の熱水充填における評価
でも良好な結果が得られた。
【0071】[比較例1]熱可塑牲ポリエステルとし
て、RT−580CA(ユニペット)を用い、実施例1
と同様にシート成形機で厚み1.2mmのシートを成形
した。その後、容器成形の際、ヒー夕ーでシート温度を
130℃に再加熱した以外は、実施例1と同様に同形状
の容器を成形した。成形した容器胴部の下部器壁の結晶
化度、フランジ部の結晶化度、容器上部及び下部のX線
測定結果、落下衝撃試験結果及び耐熱性は表1に示すよ
うに耐衝撃性及び耐熱性が劣っていた。
【0072】[比較例2]熱可塑性ポリエステルとし
て、RT−580CA(ユニペット)を用い、実施例1
と同様にシート成形機で厚み1.2mmのシートを成形
した。その後、容器成形の際、プラグ内部に装着したヒ
ーターで110℃に加熱された容器内底面積の84%の
底面積を有するアルミ製プラグを用いた以外は実施例1
と同様に同形状の容器を成形した。成形した容器胴部の
下部器壁の結晶化度、フランジ部の結晶化度、容器上部
及び下部のX線測定結果、落下衝撃試験結果及び耐熱性
は表1に示すように耐衝撃性が劣っていた。
【0073】[比較例3]熱可塑性ポリエステルとし
て、RT−580CA(ユニペット)を用い、実施例1
と同様にシート成形機で厚み1.2mmのシートを成形
した。その後、容器成形の際、プラグ内部に装着したヒ
ーターで65℃に加熱された容器内底面積の65%の底
面積を有するアルミ製プラグを用いた以外は実施例1と
同様に同形状の容器を成形した。成形した容器胴部の下
部器壁の結晶化度、フランジ部の結晶化度、容器上部及
び下部のX線測定結果、落下衝撃試験結果及び耐熱性は
表1に示すように耐衝撃性が劣っていた。
【0074】[比較例4]熱可塑性ポリエステルとし
て、RT−580CA(ユニペット)を用い、実施例1
と同様にシート成形機で厚み1.2mmのシートを成形
した。その後、容器成形の際、金型温度を20℃にした
以外は実施例1と同様に同形状の容器を成形した。成形
した容器胴部の下部器壁の結晶化度、フランジ部の結晶
化度、容器上部及び下部のX線測定結果、落下衝撃試験
結果及び耐熱性は表1に示すように耐衝撃性及び耐熱性
が極めて劣っていた。
【0075】[比較例5]熱可塑性ポリエステルとし
て、RT−580CA(ユニペット)を用い、実施例1
と同様にシート成形機で厚み1.2mmのシートを成形
した。その後、容器成形の際、金型温度を60℃にした
以外は実施例1と同様に同形状の容器を成形した。成形
した容器胴部の下部器壁の結晶化度、フランジ部の結晶
化度、容器上部及び下部のX線測定結果、落下衝撃試験
結果及び耐熱性は表1に示すように耐衝撃性及び耐熱性
が劣っていた。
【0076】[比較例6]熱可塑性ポリエステルとして
(C−PETトレーに用いられるEastapak ポ
リエルテル15041(イーストマン社製))を用いた
以外は実施例1と同様に同形状の容器を成形した。成形
した容器胴部の下部器壁の結晶化度、フランジ部の結晶
化度、容器上部及び下部のX線測定結果、落下衝撃試験
結果及び耐熱性は表1に示すように耐熱性は優れるが耐
衝撃性が極めて劣っていた。
【0077】
【表1】 胴部器壁 フランジ部 X線測定結果 落下 耐 結晶化度 結晶化度 式 式 式 衝撃 熱 (%) (%) (1)(2)(3) 強度 性 実施例1 29 2.8 0.87 0.45 0.42 優 優 実施例2 30 3.1 0.72 0.33 0.29 優 優 実施例3 18 2.6 1.01 0.75 0.26 良 可 実施例4 29 24.3 0.85 0.42 0.43 優 優 実施例5 30 2.7 0.79 0.37 0.42 優 優 比較例1 12 2.6 1.04 1.09 -0.05 不可 不可 比較例2 15 2.7 1.06 0.99 0.07 不可 可 比較例3 13 2.6 0.85 1.01 -0.16 不可 可 比較例4 12 2.6 1.2 1.08 0.12 不可 不可 比較例5 13 2.6 1.07 1 0.07 不可 不可 比較例6 30 25 1.02 0.95 0.07 不可 優 但し、上記表1中、 式(1): Iu(-110)/Iu(010) 式(2): IL(-110)/IL(010) 式(3): Iu(-110)/Iu(010)−IL(-110)/IL(010) である。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、少なくともエチレンテ
レフタレート系ポリエステルから成る層を備えたシート
を、特定のシート温度、プラグ温度或いは更に金型温度
で、特定形状のプラグを用いて、プラグアシスト圧空乃
至真空成形することにより、特定の配向分布特性、即ち
胴部の下部において二軸配向が優先している熱成形容器
を製造することが可能となった。この容器は、耐熱性と
耐衝撃性との組合せに優れており、内容物を熱間充填す
る包装容器として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】湾曲PSPCマイクロディフラクトメータによ
るX線回折の原理を説明する説明図である。
【図2】本発明による容器胴部のX線回折図である。
【図3】ポリエチレンテレフタレートの結晶格子を説明
する説明図である。
【図4】結晶ポリエチレンテレフタレートのX線回折図
である。
【図5】金型温度とピーク強度比との関係を示すグラフ
である。
【図6】本発明の容器を、用いるプラグ及び金型と共に
示す断面図である。
【図7】本発明に用いる積層シートの一例の断面図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 22:00 B65D 1/00 A C Fターム(参考) 3E033 AA08 BA18 BA21 BA26 BB04 BB05 CA03 CA07 CA16 CA18 DA08 DD01 EA04 EA05 EA12 FA04 4F208 AA24 AC03 AE10 AG07 AH55 AR20 MA01 MA02 MA03 MB01 MC01 MG01 MG12 MG22 MH06 MH10 MK02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンテレフタレート単位を主体とす
    る熱可塑性ポリエステル層を備えたシートからの熱成形
    で形成され、フランジ部、胴部及び閉塞底部を備えた容
    器において、胴部の器壁が密度法による結晶化度が15
    %以上となるように配向結晶化され、胴部器壁は、湾曲
    PSPCマイクロディフラクトメータによるX線回折で
    測定して、下記式(1)、(2)及び(3) Iu(-110) /Iu(010)≦1.02 ‥(1) IL(-110) /IL(010)≦0.89 ‥(2) 及び (Iu(-110) /Iu(010))−(IL(-110) /IL(010))≧0.13‥(3) 式中、Iu(-110) は胴部器壁の上部について、容器壁面
    に垂直にX線を入射すると共に容器軸方向を光学座標の
    鉛直軸としたときの面指数(−110)面の回折強度を
    表し、 Iu(010)は胴部器壁の上部について、容器壁面に垂直に
    X線を入射すると共に容器軸方向を光学座標の鉛直軸と
    したときの面指数(010)面の回折強度を表し、 IL(-110) は胴部器壁の下部について、容器壁面に垂直
    にX線を入射すると共に容器軸方向を光学座標の鉛直軸
    としたときの面指数(−110)面の回折強度を表し、 IL(010)は胴部器壁の上部について、容器壁面に垂直に
    X線を入射すると共に容器軸方向を光学座標の鉛直軸と
    したときの面指数(010)面の回折強度を表す、 を満足する配向特性を有することを特徴とする耐熱性及
    び耐衝撃性容器。
  2. 【請求項2】 胴部の高さ(H)と口部開口径(R)と
    比(H/R)が0.8以上であることを特徴とする請求
    項1に記載の容器。
  3. 【請求項3】 フランジ部が10%未満の密度法結晶化
    度を有することを特徴とする請求項1または2に記載の
    耐衝撃性容器。
  4. 【請求項4】 フランジ部が20%以上の密度法結晶化
    度を有することを特徴とする請求項1または2にに記載
    の耐衝撃性容器。
  5. 【請求項5】 エチレンテレフタレート単位を主体とす
    る非晶質の熱可塑性ポリエステル層を備えたシートを、
    下記式(4) Tg<Ts<Tg+50℃ ‥(4) 式中、Tgは熱可塑性ポリエステルのガラス転移点を表
    す、を満足するシート温度(Ts)に加熱し、容器内底
    面積の70%以上の底面積を有し且つ下記式(5) Tg−30℃<Tp≦Tg+30℃ ‥(5) 式中、Tgは熱可塑性ポリエステルのガラス転移点を表
    す、を満足するプラグ温度(Tp)を有するプラグを用
    いて、金型内で一段或いは二段でプラグアシスト圧空乃
    至真空成形及び熱固定することを特徴とする耐衝撃性容
    器の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記金型が下記式(6) Tg≦Tm ‥(6) 式中、Tgは熱可塑性ポリエステルのガラス転移点を表
    す、を満足する金型温度(Tm)を有する金型であるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記プラグがフランジ形成用の段肩部を
    有するものであることを特徴とする請求項5または6に
    記載の製造方法。
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