JPH11254515A - プラスチックボトルの成形方法 - Google Patents

プラスチックボトルの成形方法

Info

Publication number
JPH11254515A
JPH11254515A JP5990898A JP5990898A JPH11254515A JP H11254515 A JPH11254515 A JP H11254515A JP 5990898 A JP5990898 A JP 5990898A JP 5990898 A JP5990898 A JP 5990898A JP H11254515 A JPH11254515 A JP H11254515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mouth
preform
heating
molding
bottle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5990898A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Wada
潔 和田
Takashi Saito
剛史 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP5990898A priority Critical patent/JPH11254515A/ja
Publication of JPH11254515A publication Critical patent/JPH11254515A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プラスチックボトルブロー成形用プリフォーム
(パリソン)の口部又はブロー成形後のプラスチックボ
トルの口部を加熱により結晶化処理して強化しながらボ
トルを成形するプラスチックボトルの成形方法を提供す
る。 【解決手段】プリフォーム32の口部32c若しくはブ
ロー成形後の口部内に加熱体44を挿入し、該口部を再
度加熱処理して結晶化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリフォームをブ
ロー成形して得られるプラスチックボトルの口部を加熱
により結晶化処理して強化するプラスチックボトルの成
形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にポリエチレンテレフタレート製の
プラスチックボトル(通称;ペットボトル)の成形加工
は、図4(a)〜(g)の成形加工の工程図に示すよう
に、まず、(a)にてコア型部Aの支持部1に取付支持
されたコア型2(内金型)のネック2aに半円形状の一
対の対向するネック型3、3を、図中矢印(以下実際の
矢印方向は上下方向)のように所定間隙を以て近接さ
せ、続いてプリフォーム成形用キャビティ部Bのキャビ
ティ11(外金型)内に設けた型部11a内に(b)の
ように前記コア型2を装填して、コア型2と型部11a
との間に空間部31を形成する。
【0003】次に(c)にて射出ノズル11cより溶融
樹脂(ポリエチレンテレフタレート)を、コア型2とキ
ャビティ11の型部11aとの間の空間部31に流路1
1bを通って射出した後に、型を冷却して樹脂を固化さ
せることにより胴部32a、底部32b、口部32c、
ネジ部32dを備えたプリフォーム32が成形され、続
いて(d)にてコア型2とともにプリフォーム32(パ
リソン)を、キャビティ11の型部11a内より引き抜
き、続いて支持部1に取り付けたコア型2もネック型
3、3にて保持された状態のプリフォーム32内から引
き抜く。
【0004】次に前記ネック型3、3にて保持された状
態のプリフォーム32(パリソン)を温度調整ポット
(図示せず)内に装填してプリフォーム32をブロー成
形温度まで加熱した後、(e)に示すようにネック型
3、3にて保持された状態のプリフォーム32をブロー
成形用キャビティ部Cのキャビティ21(外金型)内に
設けたボトル成形用型部21a内に装填し、続いてブロ
ー装置支持部4に取り付けられたブローアシストプラグ
5をそのプリフォーム32内に装填して、ネック型3、
3と支持部4とを固定した後、(f)にて前記アシスト
プラグ5を伸長させながらその先端部にてプリフォーム
32の内底部を押しながらブローエアをブローエアノズ
ル4aからアシストプラグ5とプリフォーム32との間
に導入して、プリフォーム32をボトル成形用型部21
aの内面に密着するように膨張させてボトルPを成形
し、続いてボトル成形用型部21aを冷却してボトルP
を固化させ、そして最後に(g)に示すようにキャビテ
ィ21、21及びネック型3、3を開放して、ボトルP
の成形を完了する。
【0005】ところで、従来より上記プラスチックボト
ルの成形加工においては、ボトルPの口部32cを加熱
して結晶化させて強度を高める加熱強化処理がされるも
のであり、従来のプラスチックボトル口部の加熱強化方
法としては、特開昭57−189824号、特開平1−
258929号などがある。
【0006】上記方法は、口部を加熱する工程と、加熱
した口部内に口径よりも僅かに小さい外径の型ピンを挿
入する工程と、口部の内外を前記型ピンと外側からの冷
気とにより徐冷する工程とにより白化(結晶化)させる
ものである。
【0007】その他に例えば、特開昭62−28472
3号があり、この方法は、プリフォームの口部を外側か
ら加熱しながら熱結晶化するとともに、その口部内に加
熱ノズルを密に嵌入して該口部内を内側からも加熱して
熱結晶化を促進させるとともに口部を内側から押し拡
げ、前記加熱ノズルを抜き取った後に口部を徐冷するも
のである。
【0008】また、その他に特開昭62−284724
号があり、これはプリフォームの口部を外側から加熱し
ながら熱結晶化するとともに、その口部内に加熱ノズル
を密に嵌入して該口部内を内側からも加熱して熱結晶化
を促進させるとともに口部を内側から押し拡げ、前記加
熱ノズルを抜き取った後、該口部を外側から嵌合する治
具により内方径方向に押圧しながら徐冷するものであ
る。
【0009】また、上記のような従来の口部の結晶化方
法の他に、例えば特開昭55−51525号のように、
ボトル(壜体)を回転させながら口部を加熱して結晶化
させる方法などもある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなプラスチックボトル口部の結晶化における口部の
加熱処理は、ヒーターなどの加熱手段を用いて行うもの
であり、口部が不均一に加熱されると口部はその熱によ
って不用意に変形したり歪みを生じたりし易く、口部が
不均一に加熱されることにより結晶化の進行が不安定と
なって十分な強度が得られない場合がある。
【0011】本発明は、プラスチックボトルブロー成形
用のプリフォーム(パリソン)の口部又はブロー成形後
のプラスチックボトルの口部に対して加熱手段により加
熱操作する際に、ガイドに沿って回転できるようにした
口部に対して、その口部の外周に沿って相対的に加熱手
段を近接回転させながら、口部全体を均一に加熱するこ
とによって口部を結晶化してボトルを成形するプラスチ
ックボトルの成形方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、プリフォーム
をブロー成形して得られるプラスチックボトルの口部を
加熱により結晶化処理して強化するプラスチックボトル
の成形方法において、プリフォームの口部若しくはブロ
ー成形後のボトルの口部内に加熱体を挿入した状態で該
口部を加熱して結晶化させることを特徴とするプラスチ
ックボトルの成形方法である。
【0013】また本発明は、上記発明のプラスチックボ
トルの成形方法において、前記プリフォーム又はボトル
の口部内に加熱体を挿入する前に、口部を回転移動させ
ながら口部外周面に近接して定位置に固定する加熱体に
て口部を予め加熱するプラスチックボトルの成形方法で
ある。
【0014】また本発明は、上記発明のプラスチックボ
トルの成形方法において、前記プリフォーム又はボトル
の口部内に加熱体を挿入する前に、定位置に固定した口
部の外周面に近接して回転移動する加熱体にて口部を予
め加熱するプラスチックボトルの成形方法である。
【0015】また本発明は、上記発明のプラスチックボ
トルの成形方法において、プリフォーム又はボトルの口
部と胴部との間の外周に熱遮蔽仕切板を設け、加熱体に
て口部を予め加熱しながら、胴部側のみを冷却操作する
プラスチックボトルの成形方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のプラスチックボトルの成
形方法を、図1(a)〜(h)に示す成形工程の実施の
形態に従って以下に詳細に説明する。
【0017】図1(a)〜(d)はプリフォーム成形工
程を示し、コア型部Aとプリフォーム成形用キャビティ
部Bによりプリフォーム成形される。
【0018】図1(a)に示すようにコア型部A(内金
型部)は、移動動作可能なコア取付支持部1(可動ブロ
ック)と該支持部1に取り付け支持されたプリフォーム
成形用コア型2(内金型)と該コア型2のネック部2a
に対して所定間隙に近接動作乃至離反動作する半円形状
の互いに対向する開閉式の各々ネック型3、3と該ネッ
ク型3、3の対向内面に螺設したネジ型部3aとを備え
る。
【0019】また同図に示すように、プリフォーム成形
用キャビティ部B(外金型部)は互いに対向して開閉動
作する各々キャビティ11、11(外金型)と、該キャ
ビティ11、11の内部に形成されたプリフォーム型部
11aと、溶融樹脂の供給流路11bと射出ノズル11
cとを備える。
【0020】まず、図1(a)にてコア型部Aの支持部
1に取付支持されたコア型2(内金型)のネック2aに
半円形状の一対の対向するネック型3、3を、矢印のよ
うに所定間隙を以て近接させる。
【0021】続いて図1(b)のようにプリフォーム成
形用キャビティ部Bのキャビティ11(外金型)内に設
けた型部11a内に、前記コア型2を装填し、コア型2
と型部11aとの間に空間部31を形成する。
【0022】次に図1(c)にて射出ノズル11cより
溶融樹脂(ポリエチレンテレフタレート)を、コア型2
とキャビティ11の型部11aとの間の空間部31に流
路11bを通って射出した後に、キャビティ11の構造
体内に冷水を送流してキャビティ11を冷却して樹脂を
固化させることにより胴部32a、底部32b、口部3
2c、ネジ部32dを備えたプリフォーム32が成形さ
れる。
【0023】続いて図1(d)にてコア型2とともにプ
リフォーム32(パリソン)を、キャビティ11の型部
11a内より引き抜く。
【0024】そして図1(e)に示すように引き抜かれ
た前記プリフォーム32の口部32c外周にあるネック
型3、3を開放分離して、プリフォーム32をコア型2
より引き抜く。
【0025】図1(f)〜(h)は成形された上記プリ
フォーム32の口部32cを加熱結晶化して強化する口
部強化処理工程であり、プリフォーム32を口部加熱手
段Dに装着して口部32cを加熱することにより行う。
【0026】図1(f)に示すように、口部加熱手段D
は支持ブロック41と、該支持ブロック41に取り付け
支持されたプリフォーム32を装着するための支軸部4
2と、該支軸部42に沿ってスライド移動可能に設けた
口部32cの内周をガイドするとともにその口部32c
を内面より加熱する加熱体44(ガイドピンを兼ねる)
とを備える。なお加熱体44の形状は、加熱体44の外
周面が口部32cの内周面の全面若しくは部分面に対し
て、所定の間隔を置いて近接するか、接触するか、又は
密に接触するかのいずれかの程度の形状であればよい。
【0027】例えば、加熱体44の形状は、口部32c
の内周形状に対応した形状であることが適当であって、
例えば口部32cの内周形状が円筒形状であれば加熱体
44も円筒形状が適当である。
【0028】口部加熱手段Dの加熱体44は、ストレー
トな支軸部42に沿って移動動作可能であって、その移
動動作は、加熱体44の作動部45に接続した適宜駆動
手段(エアシリンダー、モーターで駆動回転する回転ギ
アやラック・ピニオンギアなど)を使用して行うことが
できる。
【0029】上記加熱体44は、少なくともその外周面
が金属製の熱板面(必要に応じて平滑な熱板面)になっ
ていて、加熱方式は特に本発明においては限定されない
が、例えば加熱体44の熱板内部に電熱ヒーターを装備
した電熱ヒーター方式、あるいは加熱体44の内部を加
熱エアーや蒸気を循環送流させた加熱エアー方式や蒸気
方式、その他高周波加熱方式、超音波加熱方式などが使
用できる。
【0030】前記支軸部42はシャフト状であって支持
ブロック41に対して固定又は自由回転可能に設け、必
要に応じてその支軸部42の先端部には固定又は自由回
転可能な保持体43を設けるものである。
【0031】まず、図1(f)に示すように口部加熱手
段Dの支軸部42を、予め別の加熱体によって63℃〜
121℃程度に加熱されているプリフォーム32の口部
32cより装填する。
【0032】そして、図1(g)に示すように支軸部4
2の先端部(又は保持体43)をプリフォーム32の底
部32b内面に押し当て、プリフォーム32の底部32
b外側から回転可能な回転支持体61を支軸部42方向
に押し当てることによってプリフォーム32を保持す
る。
【0033】次に、図1(h)に示すように、口部加熱
手段Dの加熱体44を63℃〜121℃程度に加熱され
ているプリフォーム口部32c内に挿入して、口部32
cの内周面と加熱体44の外周面とを僅かな間隔を置い
て近接、又は接触、又は密に接触させて口部32cを加
熱する。そしてこの加熱体44によって口部32cの温
度が63℃〜121℃程度の温度を継続するようにし、
その後に、口部32cを常温若しくは冷温のエアブロー
にて徐冷若しくは急冷して結晶化させ、プリフォーム3
2の口部32c及び口部32cの外周に成形されている
ネジ部32dを結晶化して強度を強化するものである。
【0034】加熱体44を挿入した後における口部32
cに対する結晶化のための加熱は、63℃〜121℃程
度(そのうち120℃以下が適当)、又は口部32cの
ガラス転移点である70℃以上140℃〜170℃以下
であり、加熱時間は40秒〜180秒以上であって4分
〜10分以下が適当である。
【0035】このようにしてプリフォーム32の口部3
2cを結晶化して強化処理した後には、従来の技術にお
ける図4(e)に示すように、前記プリフォーム32の
口部32c外周のネジ部32dにネック型3、3を嵌合
閉鎖した後、このプリフォーム32を温度調整ポット
(図示せず)内にてブロー成型温度まで加熱した後、ブ
ロー成形用キャビティ部Cのキャビティ21(外金型)
内に設けたボトル成形用型部21a内に装填し、続いて
ブロー装置支持部4に取り付けられたブローアシストプ
ラグ5をそのプリフォーム32内に装填して、ネック型
3、3と支持部4とを固定する。
【0036】そして図4(f)にて前記アシストプラグ
5を伸長させながらその先端部にてプリフォーム32の
内底部を押しながらブローエアをブローエアノズル4a
からアシストプラグ5とプリフォーム32との間に導入
して、プリフォーム32をボトル成形用型部21aの内
面に密着するように膨張させてボトルPを成形し、続い
てボトル成形用型部21aを冷却してボトルPを固化さ
せ、そして最後に図4(g)に示すようにキャビティ2
1、21及びネック型3、3を開放して、ボトルPの成
形を完了する。
【0037】なお、本発明のプラスチックボトル成形方
法においては、上記の他に、プラスチックボトル成形後
のボトルPの口部に対して、本発明における前述の口部
加熱手段Dを用いて加熱強化処理することは可能であ
る。
【0038】本発明のプラスチックボトル成形方法にお
いて使用する口部の加熱強化処理のための口部加熱手段
Dの一例を図3〜図4又は図5〜図6の側断面図に示
す。なお図2は成形されたプリフォーム32の口部32
c(又はプラスチックボトルの口部)を予め加熱するた
めの加熱手段である。
【0039】まず、口部加熱手段Dに装着保持される前
に、予めプリフォーム口部32cを63℃〜121℃程
度に加熱する際に使用する口部加熱手段50を、図2に
基づいて説明すれば、口部加熱手段50はプリフォーム
32の底部32b又は成形後のボトルPの底部を保持す
る支持体51を備える。
【0040】該支持体51は、ブロック体52と、該ブ
ロック体52にプリフォーム32の底部32b又は成形
後のボトルPの底部の外形に対応した形状の凹状部53
を備え、該ブロック体52は、電動モーターにより適宜
回転速度で駆動回転可能な支軸部54によって回転可能
に支持されている。
【0041】該ブロック体52の上側にはプリフォーム
32の胴部32aを差し込み保持可能な円筒状のホルダ
ー部55を一体的に備え、該ブロック体52の凹状部5
3の下部には吸着固定用のエア吸引用孔52aを備え、
支軸部54内のエア通路64aよりエアが吸引されて、
ホルダー部55内に差し込まれたプリフォーム32の底
部32b又は成形後のボトルPの底部を吸着してプリフ
ォーム32を保持することができる。
【0042】また、図2に示す口部加熱手段50は、ホ
ルダー部55内に差し込み装填されたプリフォーム32
の口部32cの外周に近接した電熱ヒーター方式、高周
波加熱方式、超音波加熱方式などによる加熱体56を備
える。
【0043】また、プリフォーム32の胴部32aと口
部32cとの間の外周に沿って熱遮蔽板57を備え、口
部32cを加熱する加熱体56の熱放出が胴部32a側
に影響を及ぼさないようにする。
【0044】また、図2に示すようにプリフォーム32
の胴部32cを冷却する冷却部58を胴部32cに近接
して備えるようにしてもよく、例えば胴部32cに向か
って冷却エアーを吹き付けるための冷却エアーノズルな
どでもよい。
【0045】そして、口部加熱手段50のホルダー部5
5内にプリフォーム32の胴部32aを装填した後、支
軸部54を軸にして口部加熱手段50を駆動回転させ、
冷却部58より冷却エアーを吹き付け、胴部32aを冷
却しながら、回転する口部32cを加熱体56により6
3℃〜121℃程度に加熱するものである。
【0046】次に図3〜図4に示す口部加熱手段Dは、
定位置に固定の支持ブロック41に対して固定状態で支
軸部42が立設され、該支軸部42先端部には固定(又
は回転可能)状態に保持体43を備え、該支軸部42の
基部には、プリフォーム32の口部32cの内径よりも
多少大きめの外径に設定された加熱体44が、該軸部4
2に沿ってスライド移動可能に取り付けられている。
【0047】前記加熱体44は、作動アーム45に取り
付けた適宜駆動手段(エアシリンダー、モーターにて駆
動回転する回転ギア、ラック・ピニオンギアなど)によ
って支軸部42の先端方向に駆動移動と復帰移動できる
ようになっており、また、前記加熱体44の内部には加
熱エアー若しくは蒸気を送流する流路44aを備え、供
給口45aから排出口45b方向に送流される加熱エア
ー若しくは蒸気によって加熱された加熱体44の外周面
をプリフォーム口部32cの内周面に対して近接若しく
は接触させることによりプリフォーム口部32cを加熱
することができる。
【0048】該保持体43と対向してプリフォーム32
の底部32b又は成形後のボトルPの底部を押圧保持す
る支持体61は、支持軸64に取り付け支持されたブロ
ック体62と、該ブロック体62にプリフォーム32の
底部32b又は成形後のボトルPの底部の外形状に対応
した凹状部63を備え、該凹状部63には、吸着固定用
のエア吸引用孔62aを備え、軸部64内のエア通路6
4aよりエアが吸引されて、プリフォーム32の底部3
2b又は成形後のボトルPの底部を吸着保持する。
【0049】図4は口部加熱手段Dの加熱体44を、軸
部42の先端方向にスライド移動させてプリフォーム3
2の口部32c内に挿入した状態を示すものである。
【0050】図5〜図6に示す口部加熱手段Dは、支持
ブロック41に対して支軸部42、保持体43(図3〜
図4参照)を省略したものであり、図5に示すように上
下方向に移動可能な支持ブロック41に、プリフォーム
32の口部32cの内径よりも多少小さめの外径又は同
一外径又は多少大きめの外径に設定された加熱体44が
一体的に取り付けられているものである。
【0051】図6は口部加熱手段Dの加熱体44を、軸
部42の先端方向にスライド移動させてプリフォーム3
2の口部32c内に挿入した状態を示すものである。
【0052】本発明の成形方法は上述したようにして行
うものであるが、加熱体44の外周面をプリフォーム口
部32cの内周面に対して密に嵌合させるような加熱方
式の場合は、プリフォーム32の口部32cに挿入する
際に、温度が上昇し過ぎてから速い速度で挿入するとネ
ジ部の高さやネジピッチが縮小してしまうため、挿入前
のプリフォームの加熱温度(加熱による軟らかさの程
度)に合わせた最適な挿入速度を設定して注意深く行う
必要がある。
【0053】また、口部32cへの加熱体44の挿入時
に加熱体44を回転させることは、ネジのリード長さを
成形すべき設計長さに対して大きく狂わせる恐れが有る
ため望ましくない。
【0054】
【発明の効果】本発明のプラスチックボトル成形方法
は、プラスチックボトルブロー成形用のプリフォーム
(パリソン)の口部、又はブロー成形後のプラスチック
ボトルの口部を加熱体により均一に加熱した状態で加熱
体を口部内に密に挿入し、その挿入状態を保持した状態
で口部に対して加熱操作することによってボトル口部の
安定した均一な結晶化が可能となり、プリフォーム口部
あるいはプラスチックボトル口部の強度の向上に効果的
である。
【0055】また、加熱体を口部に挿入して強制的に押
し拡げるため、結晶化に起因するネジ部の寸法収縮を見
込んだ設計を必ずしも要しないものである。
【0056】また結果として同一射出成形金型で口元加
熱品と口元非加熱品との共通化を計ることができ、生産
効率が向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチックボトル成形方法の実施の
形態を示す成形工程図。
【図2】本発明のプラスチックボトル成形方法の実施の
形態において口部の結晶化処理前に予め行う加熱操作に
使用する加熱手段の一例を示す側断面図。
【図3】本発明のプラスチックボトル成形方法における
口部の結晶化処理に使用する口部加熱手段の一例を示す
側断面図。
【図4】本発明のプラスチックボトル成形方法における
口部の結晶化処理に使用する口部加熱手段の一例の動作
状態を説明する側断面図。
【図5】本発明のプラスチックボトル成形方法における
口部の結晶化処理に使用する口部加熱手段の他の例を示
す側断面図。
【図6】本発明のプラスチックボトル成形方法における
口部の結晶化処理に使用する口部加熱手段の他の例の動
作状態を説明する側断面図。
【図7】一般的なプラスチックボトル成形方法を説明す
る成形工程図。
【符号の説明】
A…コア型部 B…プリフォーム成形用キャビティ部 C…ブロー成形用キャビティ部 D…口部加熱手段 1…支持部 2…コア型 3…ネック型 11…プリフォーム成形用キャビティ 21…ブロー成形用キャビティ 31…成形用空間部 32…プリフォーム 32a…胴
部 32b…底部 32c…口部 32d…ネジ部 41…支持部 42…支軸部 43…保持体 44…口
部加熱体 45…加熱体作動部 51…加熱体 57…熱遮蔽板 58…冷却部 61…支持体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリフォームをブロー成形して得られるプ
    ラスチックボトルの口部を加熱により結晶化処理して強
    化するプラスチックボトルの成形方法において、プリフ
    ォームの口部若しくはブロー成形後のボトルの口部内に
    加熱体を挿入した状態で該口部を加熱して結晶化させる
    ことを特徴とするプラスチックボトルの成形方法。
  2. 【請求項2】前記プリフォーム又はボトルの口部内に加
    熱体を挿入する前に、口部を回転移動させながら口部外
    周面に近接して定位置に固定する加熱体にて口部を予め
    加熱する請求項1記載のプラスチックボトルの成形方
    法。
  3. 【請求項3】前記プリフォーム又はボトルの口部内に加
    熱体を挿入する前に、定位置に固定した口部の外周面に
    近接して回転移動する加熱体にて口部を予め加熱する請
    求項1記載のプラスチックボトルの成形方法。
  4. 【請求項4】プリフォーム又はボトルの口部と胴部との
    間の外周に熱遮蔽仕切板を設け、加熱体にて口部を予め
    加熱しながら、胴部側のみを冷却操作する請求項2又は
    請求項3記載のプラスチックボトルの成形方法。
JP5990898A 1998-03-11 1998-03-11 プラスチックボトルの成形方法 Pending JPH11254515A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5990898A JPH11254515A (ja) 1998-03-11 1998-03-11 プラスチックボトルの成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5990898A JPH11254515A (ja) 1998-03-11 1998-03-11 プラスチックボトルの成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11254515A true JPH11254515A (ja) 1999-09-21

Family

ID=13126703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5990898A Pending JPH11254515A (ja) 1998-03-11 1998-03-11 プラスチックボトルの成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11254515A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001066335A1 (fr) * 2000-03-10 2001-09-13 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. Contenant en resine resistant a la chaleur et procede de fabrication
JP2002104365A (ja) * 2000-10-03 2002-04-10 Toyo Seikan Kaisha Ltd 耐熱性樹脂容器及びその製法
JP2005289447A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Yoshino Kogyosho Co Ltd ポリエチレンテレフタレート系樹脂製壜体およびプリフォーム口筒部の熱処理方法
CN100439083C (zh) * 2005-04-30 2008-12-03 蔡佳翰 耐热瓶全自动吹瓶机
JP5342053B1 (ja) * 2012-10-02 2013-11-13 信博 松本 凹面鏡と凸レンズとによる太陽光集熱装置
JP2016199053A (ja) * 2011-07-20 2016-12-01 日精エー・エス・ビー機械株式会社 樹脂製容器のブロー成形方法
JP2017074704A (ja) * 2015-10-14 2017-04-20 大日本印刷株式会社 プリフォーム、プリフォームの製造方法、プリフォームの結晶化装置、プラスチックボトル、及び充填体の製造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001066335A1 (fr) * 2000-03-10 2001-09-13 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. Contenant en resine resistant a la chaleur et procede de fabrication
JP2002104365A (ja) * 2000-10-03 2002-04-10 Toyo Seikan Kaisha Ltd 耐熱性樹脂容器及びその製法
JP4736169B2 (ja) * 2000-10-03 2011-07-27 東洋製罐株式会社 耐熱性樹脂容器及びその製法
JP2005289447A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Yoshino Kogyosho Co Ltd ポリエチレンテレフタレート系樹脂製壜体およびプリフォーム口筒部の熱処理方法
JP4491815B2 (ja) * 2004-03-31 2010-06-30 株式会社吉野工業所 プリフォーム口筒部の熱結晶化方法
CN100439083C (zh) * 2005-04-30 2008-12-03 蔡佳翰 耐热瓶全自动吹瓶机
JP2016199053A (ja) * 2011-07-20 2016-12-01 日精エー・エス・ビー機械株式会社 樹脂製容器のブロー成形方法
US10144168B2 (en) 2011-07-20 2018-12-04 Nissei Asb Machine Co., Ltd. Temperature control apparatus for preform, temperature control method for preform, resin container and method for producing resin container
JP5342053B1 (ja) * 2012-10-02 2013-11-13 信博 松本 凹面鏡と凸レンズとによる太陽光集熱装置
WO2014054816A1 (ja) * 2012-10-02 2014-04-10 Matsumoto Nobuhiro 凹面鏡と凸レンズとによる太陽光集熱装置。
JP2017074704A (ja) * 2015-10-14 2017-04-20 大日本印刷株式会社 プリフォーム、プリフォームの製造方法、プリフォームの結晶化装置、プラスチックボトル、及び充填体の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7202279B2 (ja) 樹脂製の容器の製造方法
JP4358715B2 (ja) 成形製品の冷却システムおよび冷却方法、冷却ピン
KR0165919B1 (ko) 사출연신취입성형에 있어서의 프리포옴 성형방법
US6332770B1 (en) Apparatus for localized preform cooling outside the mold
JP6060182B2 (ja) プレフォームの最適化された底部輪郭を形成する方法および装置
EP0673748A1 (en) Method of injection molding preform and apparatus therefor
WO2017073685A1 (ja) 金型ユニット、ブロー成形装置、およびブロー成形方法
EP3919254A1 (en) Production device and production method for resin containers
JPH11254515A (ja) プラスチックボトルの成形方法
JP2000507511A (ja) 熱可塑性材料でできた容器の製造方法と製造設備
JPS5998824A (ja) ヒ−トセツト方法および装置
JPH11240066A (ja) プラスチックボトルの成形方法
JP3799788B2 (ja) プラスチックボトルの成形方法
JP3330717B2 (ja) 把手付き合成樹脂製容器並びにその成形方法および装置
JPH11254513A (ja) プラスチックボトルの成形方法
JPH11254514A (ja) プラスチックボトルの成形方法
JP2000158525A (ja) ボトル成形用プリフォーム口部の結晶化方法及びその装置
JPH11254510A (ja) プラスチックボトルの成形方法
JPH11348100A (ja) プラスチックボトル成形用プリフォーム成形方法及びプラスチックボトル成形方法
JP3360874B2 (ja) ブロー成形方法
JP2001026049A (ja) プラスチックボトル口部結晶化装置
CN114633456B (zh) 一种塑料瓶成型设备和塑料瓶吹塑方法
JPH05124077A (ja) プラスチツク成形品の製造方法
WO2022107788A1 (ja) 樹脂製容器の製造方法および製造装置
JPS58208020A (ja) パリソン温調方法及び装置