JPH0890935A - 可逆性感熱記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

可逆性感熱記録媒体及びその製造方法

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JPH0890935A
JPH0890935A JP7211182A JP21118295A JPH0890935A JP H0890935 A JPH0890935 A JP H0890935A JP 7211182 A JP7211182 A JP 7211182A JP 21118295 A JP21118295 A JP 21118295A JP H0890935 A JPH0890935 A JP H0890935A
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JP
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reversible thermosensitive
recording layer
thermosensitive recording
recording medium
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Pending
Application number
JP7211182A
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English (en)
Inventor
Yukio Konagaya
行夫 小長谷
Takao Igawa
隆生 井川
Fumito Masubuchi
文人 増渕
Akihide Ito
彰英 伊藤
Toru Nogiwa
通 野際
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持体の一方の側に可逆性感熱記録層と磁気
記録層の両者を設けた記録媒体において、両記録層の記
録形成能や出力が従来品より高い上に、磁気記録層の信
頼性及び耐久性が高められている記録媒体を提供するこ
と。 【解決手段】 支持体上に樹脂母材と有機低分子物質と
を主成分とする可逆性感熱記録層を持ち、該記録層の透
光・透明性と遮光・白濁性が温度によって可逆的に変化
する可逆性感熱記録媒体において、可逆性感熱記録層の
一部として一体的に磁気記録層が設けられていることを
特徴とする可逆性感熱記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可逆性感熱記録媒
体及びその製造方法に関し、より詳しくは、温度に依存
して感熱記録層の透光・透明性と遮光・白濁性とが可逆
的に変化する可逆性感熱記録層と、磁気記録層とを備え
た可逆性感熱記録媒体及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、一時的に画像が形成され、不要な
場合にはその画像の消去が可能な可逆性感熱記録媒体が
注目されている。その代表例は、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体等のガラス転移温度が低い樹脂を母材とし、
これに高級脂肪酸等の有機低分子物質を分散させた感熱
記録層を持つ可逆性感熱記録媒体である(特開昭54−
119377号公報、特開昭55−154198号公報
等)。また、前記方式の記録媒体の支持体と感熱記録層
との間に着色層(実開平2−3876号公報)、光反射
層(特開昭64−14079号公報)、透明状態の記録
層の屈折率と異なる屈折率をもつ薄層(特開平2−17
5280号公報)等を設けた可逆性感熱記録媒体が提案
されている。このほか、感熱記録層の保護を目的とする
各種の保護層が提案されている。すなわち、シリコーン
系ゴムやシリコーン樹脂(特開昭63−221087号
公報)、ポリシロキサングラフトポリマー(特開昭63
−317385号公報)、紫外線又は電子線硬化性樹脂
(特開平2−566号公報)等を主体とする保護層を設
けることが提案されている。
【0003】磁気記録層と感熱記録層を備えた記録媒体
も開発され、乗車券や定期券等で実用化している。ま
た、テレホンカードやオレンジカード等のプリペイドカ
ードの分野では、該カードの使用状況表示用の感熱記録
層を備えた磁気記録カードが実用化している(特開昭5
9−199284号公報、特開昭60−18388号公
報等)。さらに、プリペイドカードやキャッシュカード
等では使用毎に異なる残高を書き替え表示するのが好ま
しいことから、可逆性感熱記録層を備えた磁気記録カー
ドも提案されている(特開平1−181766号公報
等)。以上のように、磁気記録と感熱記録の両者が可能
な記録媒体は急速に進歩しているが、該記録媒体では磁
気記録層と感熱記録層を支持体の表側と裏側とに分けて
設けるのが一般的である。そして、支持体の同一面に前
記の両者を設ける場合は、表示画像が視認できるように
磁気記録層の上に感熱記録層が設けられるが、この場合
に感熱記録層が厚いと磁気出力が低下して読み取りエラ
ーが発生し、薄いと画像濃度が低下して視認困難にな
る。
【0004】記録媒体の一方の面に可逆性感熱記録層と
磁気記録層が設けられていれば、情報の記録や読み取
り装置を一方の側に配置できるから装置面で有利;支
持体の同一面に可逆性感熱記録層と磁気記録層を設け、
他面に磁気記録層を設けると磁気記録容量がふえる;
記録層が存在しない側の面を自由に利用できる;等の利
点がある。そこで、前記2種の記録層を同一面に持つ改
良された種々の記録媒体が提案されている。例えば、特
開平3−130188号公報には、支持体上に設けた磁
気記録層の上に0.02〜0.1μm厚の光反射層を設
け、その上に2〜8μm厚の可逆性感熱記録層を設けた
情報記憶表示媒体が提案されている。また、特開平5−
177975号公報には、支持体上に2〜10μm厚の
蒸着型磁気記録層を設け、その上に直接7μm厚程度の
可逆性感熱記録層を設けた感熱表示付磁気記録媒体が提
案されている。前者は、光反射層を設けて表示画像を見
易くすると共に、磁気記録層上部の厚みを10μm以下
として磁気出力の低下を防いでおり、後者は記録媒体の
層構成を単純化して磁気記録層上部の厚みを10μm以
下とし、感熱記録能を低下させずに磁気記録能を向上さ
せている。
【0005】以上に詳記した片面に2種の記録層を持つ
記録媒体は、いずれも磁気記録層の上に可逆性感熱記録
層を備えた記録媒体であり、磁気記録層の上層部分を薄
くして磁気記録能を高めているが、この方式では可逆性
感熱記録層及び磁気記録層の両者とも記録の形成能や出
力を十分大きくするのがむずかしい。そこで、記録層の
上に保護層等の薄層以外に層を設けない型の記録媒体が
望まれ、可逆性感熱記録層の一部を磁気記録層とする方
法が提案されている。例えば、特開平4−220400
号公報等である。しかし、この型の記録媒体に関する具
体的記述は見当らず、層構成や作製方法ならびに磁気記
録層の耐久性等は明確でない。前記のように、磁気記録
層と可逆性感熱記録層を持つ記録媒体はキャッシュカー
ド用等に好ましいから、該記録媒体は手動で磁気リーダ
ーに通す方式で使われることが増えるものと推定され
る。従って、可逆性感熱記録層の一部を磁気記録層とす
る型の記録媒体では、磁気記録層の耐久性向上が特に重
要である。
【0006】次に、磁気記録層と可逆性感熱記録層とを
支持体の一方の面に積層させた従来の記録媒体につい
て、その代表的な層構成を図面で説明する。図9におい
て、1は支持体、2は光反射層、3は可逆性感熱記録
層、4及び10は保護層、5及び9は磁気記録層、11
は平滑層である。図9のQは、可逆性感熱記録層3の上
に設けられた保護層4の上の一部に磁気記録層5が設け
られており、前記特開平4−220400号公報に記載
されている記録媒体はこの型である。また、図9のSは
Qの支持体裏面にも磁気記録層9を設けた記録媒体であ
る。そして、該記録媒体から磁気記録層5を除くと、支
持体の両側に別々の記録層が設けられている記録媒体と
なり、この記録媒体は感熱記録層と磁気記録層とを設け
た記録媒体として最も一般的な物である。なお、Q及び
S型の記録媒体では保護層4と磁気記録層5との間の接
着力が弱く、そのために磁気記録層5の耐久性が小さい
等の欠点がある。その他、磁気記録層と可逆性感熱記録
層との接着強度を強くする方法として、磁気記録層の接
着剤の改良又は保護層の改良等の提案はなされている
が、前者は可逆性感熱記録層への悪影響があり、後者は
可逆性感熱記録層の繰り返し耐久性が劣るという問題が
あり、いまだ解決するまでに至っていない。また、最近
では、繰り返し耐久性の高信頼性の要求が強く、後者の
タイプ(保護層表面に磁気記録層を設ける構成)では数
回の繰り返しで磁気記録層が剥離したり、傷がついたり
して磁気記録層の機能が低下する問題が発生していた。
図9のRは、前記特開平3−130188号公報に示さ
れている型の記録媒体であり、磁気記録層9への磁気ヘ
ッドによる記録の書き込みや読み取りは、4、3、2、
11の各層を介して行われる。そのため磁気出力低下に
よるエラーが発生し。これを充分に除くためには磁気記
録層の上層となる4、3、2及び11層の合計厚みを5
μm以下とすることが必要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はの目的は、支
持体の一方の側に可逆性感熱記録層と磁気記録層の両者
を設けた記録媒体において、記録情報を出力させる際に
起る前記の諸問題を解決し、可逆性感熱記録層及び磁気
記録層の記録形成能及び出力が従来より高められている
上に、磁気記録層の信頼性及び耐久性が高められた可逆
性感熱記録媒体及びその製造方法を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、繰り返し耐久性にすぐれた可
逆性感熱記録媒体及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を達成すべく鋭意研究を重ねたところ、可逆性感熱記録
層の表面の一部として一体的に磁気記録層を設けるか、
又は可逆性感熱記録層の表面にアンカー層を設けてか
ら、その表面の一部として一体的に磁気記録層を設ける
ことによって、磁気記録層の接着力が増加して該層の耐
久性が向上することを見出した。そして、このような構
成すれば可逆性感熱記録層の厚みを充分厚くできるか
ら、該層による画像表示濃度を充分高くすることができ
る。また、磁気記録層の表面に保護層を設けると磁気ヘ
ッドによる該層の削れが防止される上に、磁気記録層の
接着力が更に増加して該層の耐久性が更に向上すること
が見出された。本発明は、これらの知見に基づいてなさ
れたものである。
【0009】すなわち、本発明によれば、支持体上に樹
脂母材と有機低分子物質とを主成分とする可逆性感熱記
録層を持ち、該記録層の透光・透明性と遮光・白濁性が
温度によって可逆的に変化する可逆性感熱記録媒体にお
いて、可逆性感熱記録層の一部として一体的に磁気記録
層が設けられていることを特徴とする可逆性感熱記録媒
体が提供される。また、本発明によれば、可逆性感熱記
録層の上にアンカー層を設け、その表面の一部として一
体的に磁気記録層が設けられていることを特徴とする前
記の可逆性感熱記録媒体が提供される。また、本発明に
よれば、可逆性感熱記録層が設けられている側の記録媒
体表面の少なくとも一部に、保護層が設けられているこ
とを特徴とする前記の可逆性感熱記録媒体が提供され
る。さらに、本発明によれば、可逆性感熱記録層上又は
アンカー層上に、磁気記録層を融着、貼り付け、或いは
転写して形成して設けることを特徴とする前記の可逆性
感熱記録媒体の製造方法が提案される。
【0010】本発明では、可逆性感熱記録層の一部とし
て一体的に磁気記録層が設けられていることを特徴とし
ているが、ここにいう「一体的」とは、磁気記録層をそ
の層の下層となる部分と一体的に形成させることを特徴
にしており、この特徴のために磁気記録層を最外層とし
ても該層が下層から剥離し難くなって耐久性が向上す
る。そして、磁気記録層を感熱記録層の下層としなくて
も高い耐久性を持つことから、表面にある感熱記録層の
一部を磁気記録層としても耐久性の高い記録媒体を得る
ことが可能になり、その結果として記録の形成能及び出
力が高く信頼性や耐久性も高い記録媒体が得られる、従
って、磁気記録層を該層の下層部分と一体化させること
は驚くほどの効果を与えるが、従来の記録媒体ではこの
ようにして記録能力を向上させている例が見当らない。
磁気記録層とその層の下層との一体化は、両層間の接着
性向上で達成される場合が多いから、磁気記録層内のバ
インダー樹脂は可逆性感熱記録層内の樹脂母材と親和性
が高いものが好ましい。そして、前記の樹脂母材とバイ
ンダー樹脂との親和性が低い場合は、両者と親和性が高
い樹脂で感熱記録層の上にアンカー層を形成し、その上
に磁気記録層をアンカー層と一体的に形成するのが望ま
しい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明においては、既述のよう
に、可逆性感熱記録層の一部として”一体的に”磁気記
録層を設けられている訳であるが、これの意義を後に述
べる添付の図面に従ってさらに説明しておけば、次のと
おりである。例えばアンカー層なしのタイプでいえば、
A、A’、B、B’、Cなどが挙げられ、アンカー層有
りのタイプでいえばD、D’、E、E’、Fなどが挙げ
られる。また、本発明における”磁気記録層の一体的”
というときの意義は、可逆性感熱記録層上又はアンカー
層上に磁気記録層を貼り付け又は転写する構成、例えば
A、B、D、Eなどと、可逆性感熱記録層又はアンカー
層の一部を凹の形状にして、その凹部に磁気記録層を貼
り付け又は転写する構成をとっているA’、B’、
D’、E’などをいう。前者の構成より更に磁気記録層
の繰り返しにおける剥れを改良し高信頼性にしたものが
後者の構成である。またB’、E’の可逆性感熱記録媒
体は磁気記録層上に保護層を設けることにより、繰り返
しにおける剥がれ防止は勿論、傷のないため極めて信頼
性の高いものとなる。また、磁気記録層は熱により可逆
性感熱記録層またはアンカー層に融着させるようにすれ
ば、繰り返しにおける剥れ防止、信頼性が向上するよう
になる。
【0012】前記した接着性向上を基本とする一体化の
ために、磁気記録層はフェライト等の磁性体微粉末をバ
インダー樹脂中に良く分散させた層とするのが好まし
く、バインダー樹脂としてはポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ア
クリル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂等が良い。
また、該バインダー樹脂と親和性が高い樹脂は酢酸ビニ
ル系樹脂、酢酸ビニル−アクリル系モノマー共重合体、
アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂等である。
【0013】本発明の磁気記録層を備えた可逆性感熱記
録媒体は、両記録層の記録形成能や出力を充分大きくす
るために、両層の配置等の層構成にも留意が必要であ
る。すなわち、本発明の記録媒体は図2〜8にに示す層
構成とするのが望ましい。図2〜8において、1は支持
体、2は光反射層、3は可逆性感熱記録層、4、8及び
10は保護層、5、7及び9は磁気記録層、6はアンカ
ー層、11は平滑層、12は着色層、13は接着剤層、
14は着色印刷層、15は空気層である。図2の層構成
は、いずれも支持体1の上に設けた光反射層2の上に可
逆性感熱記録層を積層し、その一部に磁気層転写用リボ
ンから加熱転写する等の方法で磁気記録層5が設けられ
ている。そして、Aは保護層を設けず、Bは記録層全表
面に保護層を設け、Cは可逆性感熱記録層の表面だけに
保護層を設けている。図3の層構成は、図2の層構成に
おいて可逆性感熱記録層の上にアンカー層を積層した構
成であり、アンカー層が存在するために磁気記録層5の
耐久性が図2の層構成の記録媒体より大きい。また、ア
ンカー層が積層されている以外の部分では、図3のDは
図2のAと、EはBと、FはCと同じ層構成である。
【0014】図4、5の層構成は、支持体裏面側(感熱
記録層が存在していない側)にも部分的に磁気記録層を
設けた構成であり、支持体表面側の構成は図2、3のそ
れと同じである。従って、図4のGは表面側が図2のB
と等しく、Hは表面側がCと等しく、図5のIは表面側
が図3のEと等しく、Jは表面側がFと同じである。図
6の層構成は、支持体の裏面側全部に磁気記録層と保護
層とを積層した構成である。そして、この保護層は磁気
記録層が磁気ヘッドで削られるのを防止する事と、磁気
記録層と支持体との接着力増加を目的としている。な
お、支持体表面側の層構成は、Kは図4のGと等しく、
Lは図5のIと同じである。図7の層構成は、図2の層
構成において光反射層2の代りに着色層12を設けた構
成であり、図7のMは図2のBと、Nは図2のCと対応
している。図8の記録媒体は、透明支持体1の上に設け
た可逆性感熱記録層3の上に部分的に磁気記録層5を設
けてから、Oでは全面的に、Pでは部分的に保護層を積
層して表側を作り、裏側には部分的に着色印刷層14を
持つ別の支持体を接着剤で貼り合せてある。そして、着
色印刷層には接着剤を塗らずに貼り合せるから、着色印
刷層14と透明支持体1との間には空気層15が形成さ
れている。
【0015】次に、本発明の可逆性感熱記録媒体を構成
している各層について詳記する。磁気記録層は、フェラ
イト微粉末等の公知の磁性材料をバインダー樹脂中に均
一分散した層であり、バインダー樹脂としては前記のほ
か公知の磁気記録層形成用樹脂はいずれも使用可能であ
る。該層は、印刷法や塗工法等の公知法で形成可能であ
るが、部分的に該層を形成させる場合には市販の磁気層
転写用リボンを使うのが好ましい。このリボンは、低保
持力タイプ、中保持力タイプ及び高保持力タイプの全部
が市販されているから、磁気リーダーの仕様に合せて好
適なリボンを使えば良い。また、これらの磁気層転写用
リボンは加熱して可逆性感熱記録層等の表面に転写され
るが、この場合の加熱温度は100〜140℃が望まし
く、この範囲より低温では接着力が弱く高温では可逆性
感熱記録層が劣化する。上記の転写で形成される磁気層
には、バインダー樹脂としてポリウレタン系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等が
含まれているほか、粘着剤として酢酸ビニル系樹脂、ア
クリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂等が表面に塗布されて
いる。そして、層厚は粘着剤を含めて5〜20μmに形
成されるが、これ以上厚いとサーマルヘッドの当りが不
均一となって、可逆性感熱記録層に形成される印字品質
が低下する。また、膜厚が前記範囲より薄いと磁気出力
が低下してエラーが発生する。
【0016】磁気記録層は、可逆性感熱記録層やアンカ
ー層と一体化させるために、支持体のシワ、磁気記
録層の塗工ムラ、磁気記録層の平滑性;等の点に注意
して形成するのが望ましい。また、該層を含む記録媒体
表面は平滑とするのが望ましく、これは該層の表面に
接触する磁気リーダーやサーマルヘッドによる表面の削
れ防止;磁気記録を正確に書き込んだり読み取ったり
するためには、磁気リーダーや磁気ライターから磁気記
録層表面までの距離を約10μm以下とするのが好まし
い;等のためである。そして、表面を平滑にするために
は、記録媒体構成がA型やD型よりC型やF型の方が好
ましいことが自明である。すなわち、磁気記録層表面に
保護層が不在であってもC型やF型のように平滑であれ
ば、表面の削れ防止や磁気の記録及び出力の点で利点が
多い。
【0017】アンカー層は、可逆性感熱記録層と磁気記
録層との間の接着力を高めるために設ける樹脂層であ
る。従って、該層は可逆性感熱記録層や磁気記録層に含
まれている樹脂との接着力が大きい樹脂で形成するのが
良く、具体的にはポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリ
レート、ポリアクリルアミド、ポリアミド、ポリビニル
ピロリドン、天然ゴム、ポリシロキサン、ポリビニルア
ルコール及びポリアクロレインより成るポリマー群の中
から選ばれた少なくとも1種、或いは前記重合体を構成
しているモノマーの少なくとも1種を含む共重合体で形
成するのが好ましい。アンカー層は、前記樹脂を溶剤に
溶かしてアンカー層形成用塗布液を作製し、この液を可
逆性感熱記録層の表面に塗布・乾燥する方法で形成させ
ることができる。そして、アンカー層の乾燥厚みは0.
5〜3μmとするのが好ましく、この範囲より薄ければ
磁気記録層との接着力が弱く、この範囲より厚くなると
可逆性感熱記録層の熱感度が低下する。
【0018】可逆性感熱記録層は、樹脂母材と有機低分
子物質とを主成分とする厚さ2〜20μm、好ましくは
5〜15μmの層であり、有機低分子物質は樹脂母材中
に均質に分散している。そして、該層の透光・透明性と
遮光・白濁性が温度によって可逆的に変化することを特
徴とする層である。この層は、従来の可逆性感熱記録媒
体にも使用されている公知の可逆性感熱記録層であり、
透明になる温度範囲は有機低分子物質の種類を変える等
の方法で変えることができる。また、この可逆性感熱記
録層における透明状態と白濁不透明状態との違いは以下
のように推測されている。 (1)透明時には、樹脂母材中に分散されている有機低
分子物質が大粒子状となっており、片側から入射した光
が散乱されずに透過するため透明にみえる。 (2)白濁時には、樹脂母材中に分散されている有機低
分子物質が微細な結晶の集合した多結晶となっており、
個々の結晶の結晶軸が一定していないために、片側から
入射した光は有機低分子物質粒子の結晶界面で何度も屈
折し、そのために光が散乱して白く見える。
【0019】次に、可逆性感熱記録層の透光・透明性と
遮光・白濁性とが温度によって可逆的に変化する状況に
ついて、図1によって説明する。図1の縦軸は透明度
を、横軸は温度を表しており、可逆性感熱記録層はT0
下の常温で白濁不透明状態にある。これを温度T2に加熱
すると透明になり、この状態で再びT0以下の温度に戻し
ても透明のままである。これは、温度T2からT0以下に至
るまでに、有機低分子物質結晶が半溶融状態を経て多結
晶から単結晶に成長するためと考えられる。そして、T3
以上の温度に加熱すると最大透明度と最大不透明度との
中間の半透明状態になる。次に、この温度を下げて行く
と透明状態をとらずに最初の白濁不透明状態に戻る。こ
れは、温度T3以上で有機低分子物質が溶融・冷却されて
多結晶になるためと考えられる。なお、この不透明状態
の物をT1〜T2間の温度に加熱してからT0以下の温度にし
た場合は、透明と不透明との中間状態をとることができ
る。また、常温で透明になった物も、再びT3以上の温度
に加熱してから常温に戻せば白濁不透明状態に戻る。す
なわち、常温で不透明及び透明の両形態並びにその中間
状態をとることができる。
【0020】前記の説明からも分るように、可逆性感熱
記録層を選択的に加熱すれば透明地に白濁画像、或いは
白濁地に透明画像を形成させることができ、その変化は
何回も繰り返して行うことが可能である。そして、この
ような可逆性感熱記録層の背面に着色シートを配置すれ
ば、白地に着色シートの色の画像又は着色シートの色の
地に白色の画像を形成させることができる。また、OHP
(オーバーヘッドプロジェクター)等で投影すれば白濁部
は暗部になり、透明部は光が透過してスクリーン上では
明部となる。なお、このような可逆性感熱記録層の画像
を反射画像として記録表示に使う場合は、可逆性感熱記
録層の背面に光反射層を設けると可逆性感熱記録層の厚
みが薄くてもコントラストを上げることができる。本発
明の記録媒体に形成される可逆性感熱記録層は、(イ)樹
脂母材及び有機低分子物質の2成分を溶解した溶液、又
は(ロ)樹脂母材の溶液(溶剤には有機低分子物質のうち
の少なくとも1種を溶解しないものを使う)に有機低分
子物質を微粒子状に分散した分散液を、支持体上に塗布
乾燥する方法で得られる。
【0021】可逆性感熱記録層形成用溶剤は、樹脂母材
や有機低分子物質の種類によって種々選択されるが、テ
トラヒドロフラン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、クロロホルム、四塩化炭素、エタノール、
トルエン、ベンゼン等が好ましい。なお、分散液を使っ
た場合はもち論、溶液を使った場合も得られる感熱記録
層内で有機低分子物質は微粒子状に分散している。可逆
性感熱記録層に使われる樹脂母材は、有機低分子物質を
均一に分散保持した層を形成すると共に、最大透明時の
透明度に影響を与える材料である。このため、樹脂母材
には透明性が良く機械的に安定で成膜性の良い樹脂が好
ましい。このような樹脂としては、塩化ビニル系樹脂;
塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニ
ル-ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル
-マレイン酸共重合体、塩化ビニル-アクリレート共重合
体等の塩化ビニル系共重合体;塩化ビニリデン系樹脂;
塩化ビニリデン-塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン-
アクリロニトリル共重合体等の塩化ビニリデン系共重合
体;ポリエステル;ポリアミド;スチレン−ブタジエン共
重合体;ポリアクリレート又はポリメタクリレート或い
はアクリレート-メタクリレート共重合体;シリコン樹脂
等が挙げられる。これらは単独で或いは2種以上混合し
て使用される。
【0022】有機低分子物質は、可逆性感熱記録層内で
熱により多結晶から単結晶に変化するものであれば良
く、一般に融点30〜200℃、好ましくは50〜15
0℃程度の物が使用される。このような有機低分子物質
としてはアルカノール;アルカンジオール;ハロゲンア
ルカノール又はハロゲンアルカンジオール;アルキルア
ミン;アルカン;アルケン;アルキン;ハロゲンアルカ
ン;ハロゲンアルケン;ハロゲンアルキン;シクロアル
カン;シクロアルケン;シクロアルキン;飽和又は不飽
和のモノ又はジカルボン酸、ハロゲン脂肪酸、アリール
カルボン酸又はハロゲンアリールカルボン酸、或いはこ
れらのエステル、アミド又はアンモニウム塩;チオアル
コール;チオカルボン酸又はそれらのエステル、アミン
又はアンモニウム塩;チオアルコールのカルボン酸エス
テル等が挙げられる。これらは単独又は2種以上混合し
て使用される。なお、これら化合物の炭素数は10〜6
0、好ましくは10〜38、より好ましくは10〜30
である。また、エステル中のアルコール基は飽和してい
ても飽和していなくても良いし、ハロゲン置換されてい
ても良い。いずれにしても、有機低分子物質は分子内に
酸素、窒素、硫黄及びハロゲンの少くとも1種を含む物
が良く、例えば、-OH、-COOH、-CONH-、-COOR、-NH-、-
NH2、-S-、-S-S-、-O-、ハロゲン等の置換基を含む化合
物が好ましい。
【0023】さらに具体的には、有機低分子物質とし
て、ラウリン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデ
カン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ノナ
デカン酸、アラキン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ス
テアリン酸メチル、ステアリン酸テトラデシル、ステア
リン酸オクタデシル、ラウリン酸オクタデシル、パルミ
チン酸テトラデシル、ベヘン酸ドデシル等の高級脂肪酸
のエステル;O(C16H33)2、O(C2H4-O-CO-C11H23)2、O(C2
H4-O-CO-C17H35)2、O[C2H4-O-CO-(CH2)15-CH(CH3)-C
2H5]2等のエーテル;S(C12H25)2、S(C16H33)2、S
(18H37)2、S(C19H39)2、S(C2H4-O-CO-C12H25)2、S(C2H4
-O-CO-C18H37)2、S[C2H4-O-CO-(CH2)15-CH(CH3)-C2H5]2
等のチオエーテル;C12H25-S-S-C12H25等のジスルフィ
ド;NH(C2H4-O-CO-C18H37)2、NH[CH2-O-CO-(CH2)13-CH
(CH3)-C2H5]2等のイミノ化合物等を使用するのが好まし
い。そして、前記の中でも高級脂肪酸、特にパルミチン
酸、ステアリン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸等の炭素
数16以上の高級脂肪酸が好ましく、炭素数16〜24
の高級脂肪酸が更に好ましい。
【0024】本発明の記録媒体に形成される可逆性感熱
記録層において、透明化できる温度の巾を広げるために
は前記の有機低分子物質を適宜組合せるか、又は前記有
機低分子物質に該物質と融点の異なる他の材料を組合せ
ればよい。このような事例は特開昭63−39378
号、特開昭63−130380号、特開平2−1363
号、特開平3−2089号等の公報に開示されている
が、これらに限定されるものではない。また、可逆性感
熱記録層内の樹脂母材量は、該層内の有機低分子物質重
量の0.5倍〜16倍、好ましくは2〜8倍とするのが
良い。樹脂母材比率がこれ以下では、有機低分子物質を
樹脂母材中に保持した膜を形成するのが困難となり、こ
れ以上では有機低分子物質量が少ないために不透明化が
困難になる。可逆性感熱記録層には、以上の成分の他に
透明画像の形成を容易にするために界面活性剤、高沸点
溶剤等の添加物を添加することができる。これらの添加
物の具体例は以下の通りである。
【0025】高沸点溶剤の例;リン酸トリブチル、リン
酸トリ-2-エチルヘキシル、リン酸トリフェニル、リン
酸トリクレジル、オレイン酸ブチル、フタル酸ジメチ
ル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジ
ヘプチル、フタル酸ジ-n-オクチル、フタル酸ジ-2-エチ
ルヘキシル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジオクチ
ルデシル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベン
ジル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ-n-ヘキシ
ル、アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル、アゼライン酸ジ-
2-エチルヘキシル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ
-2-エチルヘキシル、ジエチレングリコールジベンゾエ
ート、トリエチレングリコールジ-2-エチルブチラー
ト、アセチルリシノール酸メチル、アセチルリシノール
酸ブチル、ブチルフタリルブチルグリコレート、アセチ
ルクエン酸トリブチル。
【0026】界面活性剤、その他の添加物の例;多価ア
ルコールの高級脂肪酸エステル;多価アルコールの高級
アルキルエーテル;多価アルコールの高級脂肪酸エステ
ル、高級アルコール、高級アルキルフェノール、高級脂
肪酸、高級アルキルアミン、高級脂肪酸アミド、油脂又
はポリプロピレングリコールの低級オレフィンオキサイ
ド付加物;アセチレングリコール;高級アルキルベンゼ
ンスルホン酸のNa、Ca、Ba又はMg塩;高級脂肪酸、芳香
族カルボン酸、高級脂肪族スルホン酸、芳香族スルホン
酸、硫酸モノエステル又はリン酸モノ-又はジ-エステル
のCa、Ba又はMg塩;低度硫酸化油;ポリ長鎖アルキルア
クリレート;アクリル系オリゴマー;ポリ長鎖アルキル
メタクリレート;長鎖アルキルメタクリレート−アミン
含有モノマー共重合体;スチレン−無水マレイン酸共重
合体;オレフィン−無水マレイン酸共重合体。
【0027】本発明の可逆性感熱記録媒体に形成される
保護層は、シリコーン系ゴム、シリコーン樹脂(特開昭
63−221087号公報等に記載)、ポリシロキサン
グラフトポリマー(特開昭63−317385号公報等
に記載)、紫外線硬化性樹脂や電子線硬化性樹脂等の硬
化性樹脂(特開平2−566号公報等に記載)等で作製
すれば良いが、特に硬化性樹脂を使用するのが望まし
い。また、保護層の厚みは0.5〜6μm、好ましくは
1.5〜4.5μmであり、この範囲より薄いと耐久性
が低下し、厚すぎる場合は可逆性感熱記録層の熱感度が
低下する。保護層は、前記の耐熱性や機械的強度が高い
樹脂をそのまま又はプレポリマー状で溶剤に溶かした液
を、感熱記録層や磁気記録層の上に塗布・乾燥してか
ら、必要に応じて硬化させる方法で形成させることがで
きる。そして、溶剤には感熱記録層の樹脂母材や有機低
分子物質不溶性溶剤を使うのが好ましく、このような溶
剤としてn−ヘキサン、メチルアルコール、エチルアル
コール、イソプロピルアルコール等が例示されるが、ア
ルコール系溶剤がコスト面から好ましい。以上のほか、
搬送性や耐ブロッキング性向上のために、保護層にシリ
コーン油、フッ素樹脂及び無機又は有機フィラーを添加
しても良い。
【0028】本発明の記録媒体で使用される支持体は透
明でも不透明でも良く、ガラス板、紙、プラスチックフ
ィルム、金属板、合成紙等のように感熱記録層や磁気記
録層の保持が可能であれば良い。光反射層は、可逆性感
熱記録層の背面に光を反射させるための層であり、この
層は一般にアルミニウム、ニッケル、スズ等の金属蒸着
膜である。従って、該層は真空蒸着法、イオンプレーテ
ィング法、スパッタリング法、CVD法等で形成させる
のが一般的であり、厚みは200〜1000Å程度であ
る。着色層は、着色剤とバインダー樹脂を主成分とする
厚さ0.5〜5μm、好ましくは1〜3μmの層であ
る。該層は、可逆性感熱記録層の透明度変化を着色画像
として認識するための層であり、所望色調とすることが
できる。従って、バインダー樹脂と着色剤を溶剤中に分
散又は溶解させた塗布液を塗工する方法、着色シートを
貼り合せる方法等で該層を形成させることができる。着
色印刷層は、支持体上に公知の方法で印刷された厚さ
0.5〜2μmの薄層であり、印刷内容はカードの使用
方法や広告等任意である。接着剤層は、着色印刷された
支持体を感熱記録層が形成されている支持体と貼り合せ
るための層であり、層厚は10〜30μmとするのが一
般的である。従って、空気層の厚みは一般に5〜20μ
mとなる。また、ここで使用される接着剤はアクリル系
樹脂やエポキシ系樹脂等である。
【0029】本発明の可逆性感熱記録媒体を製造するに
は、可逆性感熱記録層上又はアンカー層上に、磁気記録
層をとりつけることによって行なう。この磁気記録層の
とりつけはこれの融着によって、また、接着剤や転写手
段によって行なうことができる。さらには、可逆性感熱
記録層又はアンカー層の一部を凹形状とし、この凹部に
磁気記録層を融着、貼り付け又は転写するなどの方法も
用いられる。
【0030】図10は磁気記録層のとりつけを融着によ
って行なうのに便利な凸ロールヒータの概略で凸部は磁
気記録層と同一又はほぼ同じ幅広になっているため、磁
気記録層は容易に可逆性感熱記録層又はアンカー層の所
定の位置にとりつけられ、一度に多数の可逆性感熱記録
媒体をつくることができる。図11は本発明で行なわれ
ることのない凸部を有しない熱ロールを表わしている。
この熱ロールを用いて磁気記録層の取り付けを行なった
場合には、感熱記録層に変化をもたらしてしまうため不
都合である。
【0031】
【実施例】次に、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明はこの実施例によって限定されな
い。なお、以下に示す部及び%は重量基準である。ま
た、残留磁束密度を表す単位はMx/cmである。
【0032】実施例1 約188μm厚の透明ポリエチレンテレフタレート(P
ET)フィルム上に、厚みが600Åとなるように金属
アルミニウムを蒸着加工し、その上に下記組成の溶液を
ワイヤーバーで塗布してから、90〜120℃で加熱乾
燥して約10μm厚の可逆性感熱記録層を設けた。 ベヘン酸 7部 エイコサン2酸 3部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 25部 (電気化学社製:1000MT) フタル酸ジアリル 3部 テトラヒドロフラン 150部
【0033】次に、可逆性感熱記録層の表面上方に磁気
層転写用リボン(大日本インキ化学社製;保磁力:65
0Oe;残留磁速密度:1.5Mx/cm;角形比:
0.8以上)を貼り合せ、図10の凸ロールヒータを用
いて120℃に加熱して磁気層をストライブ状に転写し
た。この転写で可逆性感熱記録層の15%が磁気層とな
るが、両層は緊密に接着しており、感熱記録層と磁気記
録層とは一体的に形成されていた。なお、前記磁気層転
写用リボンには、テレフタル酸とイソフタル酸の混合物
を酸成分とし、エチレングリコールをアルコール成分と
するポリエステルが、バインダー樹脂として含まれてい
る。また、表面には粘着剤としてポリ塩化ビニル樹脂が
5μmの厚さに塗布されており、転写で形成された磁気
記録層の厚みは13μmであった。 磁気記録層を形成
後の記録媒体は、表面に磁気記録層が突出した形となっ
ているが、この表面全体を均一化するように紫外線硬化
性樹脂(大日本インキ化学社製:C7−157)の50
%溶液をワイヤーバーで塗布し、70〜90℃で加熱乾
燥してから紫外線を照射して表面に保護層を形成し、本
実施例の可逆性感熱記録媒体を作製した。そして、これ
を所定の大きさに打ち抜いて図2のBに示した構成のカ
ードとし、各種の評価試験を行った。
【0034】実施例2 磁気記録層の表面に保護層形成用塗布液を塗布しない外
は実施例1と同じ記録媒体を作製し、記録媒体表面が平
滑な図2のCと同一構成のカードを得、これを本実施例
の可逆性感熱記録媒体とした。すなわち、本実施例の記
録媒体では磁気記録層表面に保護層がなく、可逆性感熱
記録層表面の保護層厚は4μmである。
【0035】実施例3 実施例1の場合と同じ支持体上に、実施例1の場合と同
じ金属アルミニウム蒸着層及び可逆性感熱記録層を設け
てから、該感熱記録層の表面に下記組成のアンカー層形
成用塗布液を塗布・乾燥して、約2μm厚のアンカー層
を設けた。 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10部 (電気化学社製:1000P) メチルエチルケトン 45部 トルエン 45部 次に、実施例1の場合と同様にしてアンカー層の上に磁
気層転写用リボンでストライブ状に磁気層を転写してか
ら、実施例1の場合と同じ方法で記録層表面の全部に保
護層を設け、本実施例の可逆性感熱記録媒体を作製し
た。なお、本実施例の記録媒体に設けられている磁気記
録層及び保護層は、形状も組成も実施例1のそれと同じ
である。また、本実施例の記録媒体も実施例1の場合と
同形に打ち抜き、図3のEに示した構成のカードとして
評価実験を行った。
【0036】実施例4 保護層を実施例2の記録媒体と同じ方法で形成させた他
は実施例3と同じ記録媒体を作製し、図3のFに示した
構成のカードを得た。
【0037】実施例5 実施例1で作製した記録媒体の裏面(可逆性感熱記録層
が形成されていない側の支持体表面)に、実施例1の場
合と同じ方法で磁気記録層をストライブ状に形成させ、
その表面を含む裏面側全部に実施例1で可逆性感熱記録
層の上に形成させたものと同じ保護層を形成させ、図4
のGに示した構成のカードを作製した。従って、このカ
ードは表面側が実施例1のカードと同じで、裏面側には
厚み13μmの磁気記録層をストライブ状に形成してか
ら、裏面側の表面が均一となるように保護層が形成され
ていることになる。
【0038】実施例6 支持体の表面側及び裏面側の両磁気記録層の上に保護層
が設けられていない他は、実施例5の記録媒体と同じ記
録媒体を作製し、これをカード状に打ち抜いて図4のH
に示した構成を持つ本実施例のカードを得た。従って、
このカードでは保護層の厚みが表裏とも4μmに形成さ
れている。
【0039】実施例7 実施例3の記録媒体と同じアンカー層を積層した他は、
実施例5と同様にして図5のIに示した構成のカードを
作製した。
【0040】実施例8 実施例3の記録媒体と同じアンカー層を積層した他は、
実施例6と同様にして図5のJに示した構成のカードを
作製した。
【0041】実施例9 裏面に磁気記録層が形成されている支持体(大日本イン
キ化学社製:DS−1711)を使用した他は、実施例
1と同じ方法及び同じ材料を使って記録媒体を作製し、
さらに裏面の磁気記録層表面には可逆性感熱記録層表面
に形成させた物と同じ保護層を設け、これをカード状に
打ち抜いて図6のKで示した構成を持つ本実施例のカー
ドを得た。なお、裏面の全部に形成されている磁気記録
層は厚み10μmで、保持力650Oe、残留磁束密度
1.5Mx/cm、角形地0.8以上のものであり、支
持体は厚み188μmのPETフィルムである。
【0042】実施例10 実施例9で使用した物と同じ支持体を使用し、その表面
(磁気記録層が設けられていない側の面)に実施例4の
記録媒体と同じ構成の層を実施例4の場合と同じ方法で
積層し、これをカード状に打ち抜いて図6のLで示した
構成を持つ本実施例のカードを作製した。すなわち、こ
のカードは表面側が実施例4のカードと同じで裏面側は
実施例9のカードと同じ構成になっている。
【0043】実施例11 支持体上に金属アルミニウムを蒸着する代りに、層厚1
〜2μmの着色層を設けた他は実施例1と同じ記録媒体
を作製し、これをカード状に打ち抜いて図7のMで示し
た構成を持つ本実施例のカードを得た。着色層は、着色
剤となるカーボンブラックの微粉末とバインダー樹脂と
なるポリエステルを、実施例3でアンカー層形成用塗布
液に使ったものと同じ混合溶媒に良く分散溶解させて、
支持体上に塗工する方法で設層した。なお、前記のポリ
エステルは、磁気層転写用リボンにバインダー樹脂とし
て含まれているポリエステルと同じポリエステルであ
る。
【0044】実施例12 実施例11の場合と同じ着色層を設けた支持体上に、実
施例2の記録媒体と同じ可逆性感熱記録層、磁気記録層
及び保護層を積層してからカード状に打ち抜き、図7の
Nで示した構成を持つ本実施例のカードを得た。
【0045】実施例13 金属アルミニウム蒸着層を設けなかったが、それ以外は
実施例1の記録媒体と同じ記録媒体を作製した。また、
実施例1で使用した支持体と同じ支持体の表面の一部
に、厚み2μmの着色印刷層を設け、着色部分以外にポ
リ塩化ビニル樹脂を厚み20μmだけ塗布し、これを前
記の可逆性感熱記録層が設けられている記録媒体の裏面
に貼り合せ、100℃で2kg/cm2の圧力下に1分
間保持して接着させた。このようにして得られた記録媒
体をカード状に打ち抜き、図8のOに示した構成を持つ
本実施例のカードを得た。
【0046】実施例14 ストライブ状に形成されている磁気記録層の表面に保護
層を設けなかった以外は実施例13の記録媒体と同じ記
録媒体を作製し、図8のPに示した構成を持つ本実施例
のカードを得た。
【0047】実施例15 保護層を設けなかった以外は実施例1の記録媒体と同じ
記録媒体を作製し、図2のAに示した構成を持つ本実施
例のカードを得た。
【0048】実施例16 保護層を設けなかった以外は実施例3の記録媒体と同じ
記録媒体を作製し、図3のDに示した構成を持つ本実施
例のカードを得た。
【0049】比較例1 実施例1の記録媒体と同じ材料及び方法で、支持体上に
金属アルミニウム蒸着層と可逆性感熱記録層を積層し、
その上に実施例1の記録媒体と同じ保護層を積層してか
ら、実施例1の場合と同じ磁気記録層を形成させた。磁
気記録層形成材料や形成方法は実施例1の場合と全く同
じであり、本比較例の記録媒体と実施例1の記録媒体と
では積層順が多少違う以外に差がない。この記録媒体を
カード状に打ち抜き、図9のQに示した構成を持つ本比
較例のカードを得た。
【0050】比較例2 実施例9の記録媒体作製時に使った磁気記録層が形成さ
れている支持体を使用し、その表面側に比較例1の記録
媒体と同じとなるように各層を積層して本比較例の記録
媒体を得た。従って、この記録媒体は表面側が比較例1
の表面側と同じで、裏面側が実施例9の裏面側と同じと
なっている。この記録媒体をカード状に打ち抜き、図9
のSに示した構成を持つ本比較例のカードを得た。
【0051】比較例3 比較例2で使用した磁気記録層が形成されている支持体
の表面側(磁気記録層が形成されていない方の表面)
に、紫外線硬化性樹脂(大日インキ化学社製:C−16
4)の溶液をワイヤーバーで塗布乾燥してから、紫外線
を照射して約2μm厚の平滑層を形成させた。この表面
に金属アルミニウムを蒸着して約600Å厚の蒸着層を
積層してから、実施例1の場合と同じ組成の可逆性感熱
記録層を乾燥厚さ5μmとなるように積層し、その上に
実施例1の場合と同一の保護層を乾燥厚さ3μmとなる
ように積層して本比較例の記録媒体を得た。この記録媒
体をカード状に打ち抜き、図9のRに示した構成を持つ
本比較例のカードを得た。なお、各層の積層方法は実施
例1のそれと同じである。
【0052】比較例4 図10の凸ロールヒータの代わりに図11の熱ロールを
用いた以外は実施例1とまったく同じにして比較の可逆
性感熱記録媒体を作製した。その結果、比較例4は磁気
記録層の設けてない部分で加熱により可逆性感熱記録層
が劣化し繰り返し耐久性に問題が発生していたが、実施
例1のものは磁気記録層以外は熱が加わらず信頼性の高
い可逆性感熱記録媒体となっている。
【0053】実施例17 実施例1の構成で可逆性感熱記録層を凹にしてその凹に
磁気記録層を設けた以外は実施例1と同様にして本発明
の可逆性感熱記録媒体を作製した。
【0054】実施例18 実施例3の構成でアンカー層を凹にしてその凹に磁気記
録層を設けた以外は実施例3と同じ方法で本発明の可逆
性感熱記録媒体を作製した。
【0055】
【評価方法】 (1)可逆性感熱記録層の耐久性 以上のようにして得られた実施例及び比較例のカード状
可逆性感熱記録媒体を使用し、これに8ドット/mmの
サーマルヘッドを有するカード用記録装置で、0.3m
j/ドットのエネルギーを印加して画像を形成させてか
ら、100℃のホットスタンプ(圧力:100g/cm
2、消去時間:1秒)で該画像を消去し、これを繰り返
し500回行って画像濃度の変化を調べた。結果を表2
に示す。なお、画像濃度はRD918型マクベス濃度計
で求めた反射濃度であり、数値が小さいほど高濃度であ
る。 (2)磁気記録層の接着性 ストライブ状に形成されている磁気記録層について、J
IS 5400に規定されている「セロテープ接着性評
価法」によって評価した。すなわち、ストライブ状に磁
気記録層が形成されている部分に、1mm角の正方形状
に多数の切り傷をつけ、これにセロテープを貼り合せて
から45°の角度で該セロテープを引張って傷つけられ
ている磁気記録層のはがれの程度を調べ、この結果に基
づいて下記表1に規定されている評価点数を求め、この
評価点数を表2に記した。なお、切り傷を付けるときの
カッターナイフの刃先は常に新しいものを使用し、磁気
記録層面に対して35〜45°の範囲の一定の角度を保
って傷をつけると共に、切り傷が塗膜を貫通して下層の
表面に届くように、切り傷1本を作るのに約0.5秒間
をかけ、カッターナイフを等速に動かして切り傷をつけ
るようにした。
【0056】
【表1】
【0057】(3)磁気記録層の削れとハガレの評価 美和ロック社製磁気リーダー付きキーロック評価機を使
用し、手動で1万回これに通した後のカードの削れ状況
を目視で判定した結果を表2に示した。◎は削れなし、
○は削れが部分的に発生、×は削れが全面的に発生して
いることを示している。また、ハガレについては、◎は
ハガレなし、○はハガレが一部発生、×はハガレ有りを
示し、これの結果も表2に示した。 (4)磁気の読み取りエラー 九州松下電器(株)社製のカードリーダーライターKu
−A461を使用し、これに500回カードを通した場
合のエラー発生回数を表2に示した。エラー回数が零の
ものは○とした。
【0058】
【表2】
【0059】表2から、実施例の記録媒体では磁気読み
取りエラーが発生していないのに、比較例の記録媒体で
は多数回の磁気読み取りエラーが発生していることが分
る。また、比較例の記録媒体では、ストライブ状に可逆
性感熱記録層の上に形成されている磁気記録層の接着性
が実施例のそれより大幅に小さく、そのためもあって磁
気記録層の削れが大きい。また、実施例の記録媒体であ
っても、磁気記録層の上に保護層が積層されている場合
と保護層が積層されていない場合を比較すると、前者の
方が磁気記録層の削れが少ないことが明確に示されてい
る。このほか、保護層が積層されずに磁気記録層が突出
して形成されている実施例15、16及び比較例1、2
の記録媒体では、サーマルヘッドにヘッドカスが付着し
易いことも認められ、そのために500回使用後の画像
濃度が低下することが認められる。
【0060】
【発明の効果】本発明の可逆性感熱記録媒体は、サーマ
ルヘッド等によって熱を印加して画像の形成及び消去を
多数回繰り返し行っても画像濃度が低下せず、高品質画
像を多数回にわたって形成させることができる上に、繰
り返し使用しても磁気記録層が剥がれたり傷付いたりせ
ず、その上に磁気の読み取り不良も全く起すことのない
磁気記録層を備えた可逆性感熱記録媒体である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可逆性感熱記録媒体に形成されている
可逆性感熱記録層を加熱した際の透明度変化を説明する
ための図である。
【図2】本発明の可逆性感熱記録媒体の層構成の1例を
示す説明図である。
【図3】本発明の可逆性感熱記録媒体の層構成の図2と
は別の例を示す説明図である。
【図4】本発明の可逆性感熱記録媒体の層構成の図2及
び図3とは別の例を示す図である。
【図5】本発明の可逆性感熱記録媒体の層構成の図2〜
4とは別の例を示す説明図である。
【図6】本発明の可逆性感熱記録媒体の層構成の図2〜
5とは別の例を示す説明図である。
【図7】本発明の可逆性感熱記録媒体の層構成の図2〜
6とは別の例を示す説明図である。
【図8】本発明の可逆性感熱記録媒体の層構成の図2〜
7とは別の例を示す説明図である。
【図9】従来の磁気記録層を備えた可逆性感熱記録媒体
の層構成の1例を示す説明図である。
【図10】本発明の方法の実施に有用な凸ロールヒータ
の概略側面図である。
【図11】一般の熱ロールの概略側面図である。
【符号の説明】
1 支持体 2 光反射層 3 可逆性感熱記録層 4,8,10 保護層 5,7,9 磁気記録層 6 アンカー層 11 平滑層 12 着色層 13 接着剤層 14 着色印刷層 15 空気層 16 凸ロールヒータ 17 一般の熱ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 彰英 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 野際 通 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に樹脂母材と有機低分子物質と
    を主成分とする可逆性感熱記録層を持ち、該記録層の透
    光・透明性と遮光・白濁性が温度によって可逆的に変化
    する可逆性感熱記録媒体において、可逆性感熱記録層の
    一部として一体的に磁気記録層が設けられていることを
    特徴とする可逆性感熱記録媒体。
  2. 【請求項2】 可逆性感熱記録層の上にアンカー層を設
    け、その表面の一部として一体的に磁気記録層が設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の可逆性感熱記
    録媒体。
  3. 【請求項3】 可逆性感熱記録層の上の一部にアンカー
    層を設け、その表面と一体的に磁気記録層が設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の可逆性感熱記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 可逆性感熱記録層が設けられている側の
    記録媒体表面の少なくとも一部に、保護層が設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の可逆性感熱記録媒
    体。
  5. 【請求項5】 支持体と可逆性感熱記録層との間に、光
    反射層が設けられていることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体。
  6. 【請求項6】 支持体と可逆性感熱記録層との間に、着
    色層が設けられていることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の可逆性感熱記録媒体。
  7. 【請求項7】 支持体の可逆性感熱記録層が設けられて
    いない側の表面の少なくとも一部に、磁気記録層が設け
    られていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載の可逆性感熱記録媒体。
  8. 【請求項8】 可逆性感熱記録層が設けられていない側
    の記録媒体表面の少なくとも一部に、保護層が設けられ
    ていることを特徴とする請求項7記載の可逆性感熱媒
    体。
  9. 【請求項9】 アンカー層がポリ塩化ビニル、ポリエス
    テル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
    ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリアミド、
    ポリビニルピロリドン、天然ゴム、ポリシロキサン、ポ
    リビニルアルコール及びポリアクロレインより成るポリ
    マー群の中から選ばれた少なくとも1種、或いは前記重
    合体を構成しているモノマーの少なくとも1種を含む共
    重合体より成ることを特徴とする請求項2又は3記載の
    可逆性感熱記録媒体。
  10. 【請求項10】 保護層に紫外線硬化性樹脂又は電子線
    硬化性樹脂が含まれていることを特徴とする請求項4又
    は8記載の可逆性感熱記録媒体。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のいずれかの可逆性感熱
    記録媒体を製造するに際し、可逆性感熱記録層上又はア
    ンカー層上に、磁気記録層をその磁気記録層と同一又は
    ほぼ同じ幅広のロールヒータの使用により融着して形成
    することを特徴とする可逆性感熱記録媒体の製造方法。
  12. 【請求項12】 ロールヒータとして櫛形ロールヒータ
    を用いる請求項11記載の可逆性感熱記録媒体の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜8のいずれかの可逆性感熱
    記録媒体を製造するに際し、可逆性感熱記録層上又はア
    ンカー層上に、磁気記録層を貼り付け或いは転写して形
    成することを特徴とする可逆性感熱記録媒体の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜8のいずれかの可逆性感熱
    記録媒体を製造するに際し、可逆性感熱記録層又はアン
    カー層の一部を凹形状とし、その凹部に磁気記録層を貼
    り付け或いは転写して形成することを特徴とする可逆性
    感熱記録媒体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100417528C (zh) * 2006-05-10 2008-09-10 中国乐凯胶片集团公司 一种热敏磁记录纸

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