JPH07186576A - 情報記録媒体及び情報記録媒体の記録方法 - Google Patents

情報記録媒体及び情報記録媒体の記録方法

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JPH07186576A
JPH07186576A JP33860891A JP33860891A JPH07186576A JP H07186576 A JPH07186576 A JP H07186576A JP 33860891 A JP33860891 A JP 33860891A JP 33860891 A JP33860891 A JP 33860891A JP H07186576 A JPH07186576 A JP H07186576A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】情報記録媒体に形成された可視情報記録面に記
録される履歴情報を累積記録させる一方、記録された特
定の情報の視認性を向上させる。 【構成】基体2、磁気記録層3が積層された情報記録媒
体1の可視情報記録面11を不可逆性感熱記録層4であ
る非書換型情報記録部12と可逆性感熱記録層5である
書換型情報記録部13とを積層または面一状に併設する
ため、記録される履歴情報9を非書換型情報記録部12
の不可逆性感熱記録層4に記録するとともに、書換型情
報記録部13の可逆性感熱記録層5に、その履歴情報9
の一部を随時書き換えながら記録することができる。ま
た書換型情報記録部13に、その履歴情報9の一部を拡
大して特定情報10として記録表示することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可視情報の記録が可能
な情報記録部を有する情報記録媒体に係り、とくに可視
情報が記録可能な情報記録部が複数形成された情報記録
媒体及びその記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、鉄道、バス、自動車専用道路等の
交通関連で用いられる料金先払いのプリペイドカード、
流通関連で用いられる商品券、ギフト券、料金先払いの
プリペイドカード、金融関連で用いられる各種カード
類、その他として入場券、会員証などに情報記録媒体が
利用されるようになり、その利用に際し、短時間・正確
・大量処理を可能とするように、また利便性を考慮した
情報の記録方式が多様に考案されてきている。例えば情
報を磁気的に記録再生が可能な磁気記録方式、電子情報
として記録再生が可能なICを利用したICカード等の
IC記録方式、光学的に再生が可能な感熱記録方式、熱
転写記録方式、放電破壊記録方式などがある。前者二つ
は記録された情報は機械的な読み取り再生のみ可能であ
り、上記目的に適していると言えるが、利用者は読み取
り装置で情報記録媒体から情報を読み取る必要があっ
た。そのため上記のプリペイドカードなどでは前払い金
額など金額データが磁気記録層に記録されるとともにプ
リペイドカードの側縁部に形成表示された目安として設
けられた数字に合わせて、パンチ穴を開けることによっ
て現在の金額データのおおよそを知ることができるだけ
で正確な情報を知ることができなかった。
【0003】ところで、後者はドットコード、バーコー
ド、カルラコードなど二値化データなど以外にOCR文
字などであれば機械的な読み取りとともに利用者の目視
確認が可能である特徴を有するため、情報記録媒体に形
成された可視情報記録面に取引年月日、残額などの履歴
情報を記録することができる。そのため各種情報記録媒
体に可視情報記録面を設け、例えば磁気記録方式等の機
械読み取りに優れた情報記録容量の大きい他の記録方式
と組み合わせが実施されるようになった。
【0004】そして可視情報表示面には目視可能でかつ
読み取り易い記録方式が採用されてきており、感熱記録
方式としてはロイコ染料系、ジアゾ化合物系感熱材料を
利用した感熱発色層または錫など低融点金属薄膜を利用
した感熱記録層を有するもの、熱転写記録方式としては
熱昇華性インク層または熱溶融性転写インク層を設けた
感熱転写シート、放電破壊記録方式としてはアルミニウ
ム、マグネシウム、亜鉛、ビスマスなど放電破壊可能な
導電性金属薄膜層を形成したものがある。
【0005】これらは情報記録媒体の表面に対し、片面
の一部または全面或いは両面に形成され、コード化され
た情報またはOCR文字の情報をサーマルヘッドを用い
た加熱印字による感熱発色層の発色、低融点金属薄膜層
の破壊消失、感熱転写シートからのインク転写、または
放電破壊ヘッド用いた放電印字による導電性金属薄膜層
の破壊消失によって、不可逆的に記録されている。ま
た、他の情報記録媒体として可逆性の感熱記録材を用い
た、例えば特開昭53−46041号などにあるよう
に、サーマルヘッドを用いた加熱印字により、それぞれ
特定温度において発色・消色を繰り返すことで情報の書
き換えが可能な情報記録媒体がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなプリペイドカードに記録された取引年月日、残額
などの履歴情報は正確に把握されるため、非常に便利で
あるが、この履歴情報をなるべく多く記録しようとする
と、記録領域が狭く限られているため、必然的に一文字
の大きさを小さくせざるを得ず、記録された情報は視認
しにくくなるという不都合が生じていた。また書き換え
が可能な情報記録媒体は、情報の記録・消去が可能であ
るが、全ての履歴情報を記録するには、記録領域が狭く
限られていることから一文字の大きさは上記と同様に小
さくせざるを得ず、さらに書き換えが可能であることか
ら改竄、変造、偽造される危険性があるため、金額デー
タなどの履歴情報の記録には不適当である。
【0007】そこで、本発明は上記問題点を解決すべく
なされたものであって、情報記録媒体に形成された可視
情報記録面に記録される履歴情報を累積記録させる一
方、記録された特定の情報の視認性を向上させることを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべくな
された本発明は、加熱印字により情報記録が可能な可視
情報記録面を有する情報記録媒体において、前記可視情
報記録面が不可逆的な情報の記録が可能な非書換型情報
記録部と、可逆的に情報の記録・消去が可能な情報の記
録が可能な書換型情報記録部とから形成されてなること
を特徴とする情報記録媒体である。また、情報記録媒体
の可視情報記録面の非書換型情報記録部に記録された情
報の一部を書換型情報記録部に拡大記録することを特徴
とする情報記録媒体の記録方法。
【0009】
【作用】本発明によれば、情報記録媒体の可視情報記録
面を非書換型情報記録部と書換型情報記録部を併設する
ため、記録される履歴情報を非書換型情報記録部に記録
するとともに、書換型情報記録部に、その履歴情報の一
部を随時書き換えながら記録することができる。また書
換型情報記録部に、その履歴情報の一部を拡大して記録
表示することができる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。図1は本発明の情報記録媒体の平面図であり、図2
は図1のA−A’線における情報記録媒体の断面図であ
り、図3は図1の記録後の情報記録媒体の平面図であ
り、図4は図3のB−B’線における情報記録媒体の断
面図であり、図5は本発明の他の実施例における情報記
録媒体の断面図であり、図6は図5の記録後の情報記録
媒体の断面図である。
【0011】図1中の1は本発明の情報記録媒体であ
り、例として予め所定の価値を付加されたプリペイドカ
ードであり、その価値の状況をプリペイドカード上に表
示するものである。10は可視情報を記録する可視情報
記録面であり、12は非書換型情報記録部であり、13
は書換型情報記録部である。図2において情報記録媒体
1は、基体2上に磁気記録層3、不可逆性感熱記録層
4、可逆性感熱記録層5が順次積層され、不可逆性感熱
記録層4は基材全面或いは特定部分だけに形成してもよ
く、少なくともその一部が露出するように可逆性感熱記
録層5が積層される。また必要に応じて磁気記録層3と
不可逆性感熱記録層4との間にアンカー層6、最上面に
保護層7を設けてもよい。
【0012】基体2はポリ塩化ビニル、ポリエステル、
ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチ
レン,ポリエチレンテレフタレート等の樹脂類、紙、合
成紙などを単独または組み合わせた複合体として用いる
ことができる。またその形状もカード状あるいはシート
状など用途に応じて選択でき、さらに用途に応じて要求
される物性、例えば強度、剛性、隠蔽性、光不透過性等
を考慮し、上記材料から適宜選択することができる。本
発明では基体2の形状はカードであり、厚さ188〜2
50μm程度で、材質はポリエチレンテレフタレート
(PET)である。
【0013】磁気記録層3はγ−Fe2 Co3 、Co被
着γ−Fe2 Co3 、Fe3 Co4、Baフェライトな
どの磁性体を塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレ
タン樹脂などの合成樹脂、あるいはビヒクル中に分散さ
せた塗液をロールコート法、ナイフエッジ法、スピンコ
ート法、グラビア印刷法、オフセット印刷法、シルク印
刷法等の塗布・印刷方法を用いて塗布乾燥させ、厚さ1
0〜15μm程度で形成される。
【0014】不可逆性感熱記録層4は、本発明では染料
発色タイプと金属化合物発色タイプ及びこれらを高分子
結着剤に分散したもの、または金属除去タイプが用いる
ことができ、本実施例では金属除去タイプとしている。
前者はサーマルヘッドなどの加熱印字手段の加熱により
発色または変色することにより、情報の記録を行うもの
で、後者は低融点金属からなる金属薄膜層をサーマルヘ
ッドなどの加熱印字手段の加熱により金属薄膜層を溶融
除去し、情報の記録を行うものである。
【0015】染料発色タイプと金属化合物発色タイプ及
びこれらを高分子結着剤に分散したものでは、 (1)染料発色タイプ ジアゾ染料としては、ジアゾ化合物、カップラー剤、塩
基剤からなるもので、ジアゾ化合物は、一般式Ar−N
=N=X−Mで表され、Arは置換または未置換のフェ
ニル、ビフェニル、ベンゾカルバゾール、ジフェニルス
ルファイド等であり、Xがハロゲン又はHSO4 等であ
り、Mは塩化亜鉛、塩化カドミウム、四フッ化硼素等で
ある。カップラー剤は置換または未置換のフェノール、
ナフトール、レゾルシン、カテコール等であり、塩基剤
は尿素、チオ尿素、グアニジン等である。また、フェノ
ール系水酸基を有する顕色剤とロイコ染料との組み合わ
せからなり、例えば、ロイコ染料としては、クリスタル
バイオレットラクトン、3−インドリノ−3−p−ジメ
チルアミノフェニル−6−ジメチルアミノフタリド、3
−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、2−(2−
クロルフェニルアミン)−ジエチルアミノフルオラン、
2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジエチルア
ミノフルオラン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)
−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−5−メチル−7−t−ブチルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−p−
ブチルアニリノフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ
−6−クロロフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−
6−(n−エチル−p−トルイジノ)−フルオラン、3
−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ピロリジノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラ
ン、3−n−メチルシクロヘキシルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−n−エチルペンチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン等が使用で
きる。また顕色剤としては、4,4’−イソプロピリデ
ンフェノール、ベンジル−p−ヒドロキシベンゾエー
ト、4,4’−ジヒドロキシ−3,5’−ジアリルジフ
ェニルスルフォン、メチル−ビス(ヒドロキシフェニ
ル)アセテート、没食子酸エステル、p−フェニルフェ
ノール等が使用できる。
【0016】(2)金属化合物発色タイプ 金属化合物発色タイプとしては、ステアリン酸第2鉄・
ミリスチル酸第2鉄とタンニン酸・没食子酸との組み合
わせ、シュウ酸のAg・Pb・Hg・Th塩とチオ尿酸
・チオ硫酸ナトリウムとの組み合わせ、ステアリン酸の
Ni・Co・Cu塩とCaS・SrS・BaSとの組み
合わせ、シュウ酸銀・シュウ酸水銀とグリセリン・ポリ
ヒドロキシアルコールとの組み合わせ、ベヘン酸銀・ス
テアリン酸銀とハイドロキノン・スピロインダンとの組
み合わせ、ラウリン酸第2鉄・ペラルゴン酸第2鉄とチ
オセミカルバジド類との組み合わせ、カプロン酸鉛・ベ
ヘン酸鉛とチオ尿素誘導体との組み合わせ、ステアリン
酸第2鉄・ステアリン酸銅とジブチルチオカルバミン酸
鉛との組み合わせ、酢酸ニッケルとチオシュウ酸・チオ
アセトアミドとの組み合わせ、有機アミンのモリブデン
酸塩と芳香族多価ヒドロキシ化合物との組み合わせ等が
使用できる。
【0017】なお、バインダーとしての高分子結着剤に
は、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシルメチル
セルロース、ポリビニルアルコール、デンプン、スチレ
ン−マレイン酸共重合体、ポリメタクリル酸メチル・ポ
リメタクリル酸エチルなどのメタクリル樹脂の単独また
は共重合物、ポリスチレン、アクリル−スチレン共重合
物、ポリエステル樹脂、クロマン樹脂、ABS樹脂、ニ
トロセルロース等が使用できる。
【0018】上記のような染料発色タイプと金属化合物
発色タイプをそれぞれバインダーである高分子結着剤に
分散したものが、適宜な形成方法、例えばロールコート
法、ナイフエッジ法、スピンコート法、グラビア印刷
法、オフセット印刷法、シルク印刷法等の塗布・印刷方
法を用いて塗布乾燥させ、厚さ3〜8μm程度に形成す
るものである。
【0019】また、金属除去タイプでは、錫、ビスマ
ス、テルル、カドミウム、インジウム、アルミニウム、
鉛、亜鉛等の低融点金属及びこれらの合金が使用でき、
毒性、使用状態などを考慮した上で適宜選択され、真空
蒸着法、スパッタリング法、メッキ法などの形成方法を
用いて、厚さ500〜1000μm程度に形成するもの
である。
【0020】可逆性感熱記録層5は、本発明ではサーマ
ルヘッドなどの加熱印字手段の加熱により、その加熱温
度によって異なる状態を呈する材料が用いられる。異な
る状態とは、例えば温度T2以上のとき白濁し、温度が
T1以上T2未満(但しT1<T2)のとき透明となる
ように光学的に異なる状態を意味する。これによれば、
サーマルヘッドなどの加熱印字手段により温度T2以上
で加熱印字し、白濁化させることにより情報を目視可能
記録し、またT1以上T2未満で書換型記録層5を加熱
すると白濁化した部分が透明化し、これにより情報を消
去することができる。このように記録・消去を繰り返す
ことで可視情報記録面への可視情報の書き換えが可能と
なる。
【0021】可逆性感熱記録層5を形成するものとして
は、高分子樹脂中に低分子物質を分散したもの、または
有機溶剤に高分子樹脂と低分子物質が溶解されたもの
で、高分子樹脂にはポリ塩化ビニル樹脂;塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−アクリレート共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体など
の塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニ
リデン−塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン−アクリ
ロニトリル共重合体などの塩化ビニリデン共重合体;ポ
リアミド樹脂;シリコン樹脂;ポリアクリレートもしく
はポリメタアクリレート樹脂又はこれらの共重合体など
があり、これらを単独或いは2種以上の混合したものが
用いられる。
【0022】また、低分子物質にはアルカノール、カル
カンジオール、ハロゲンアルカノール、ハロゲンアルカ
ンジオール等の高級アルコール;高級脂肪族アミン;ア
ルカン、アルケン、アルキン及びこれらのハロゲン置換
体;シクロアルカン、シクロアルケン、シクロアルキン
等の環状化合物;飽和カルボン酸、不飽和モノカルボン
酸、ジカルボン酸又はこれらエステル、アミド、アンモ
ウム塩;アクリルカルボン酸又はこれらのエステル、ア
ミド、アンモウム塩;チオアルコール又はこれらのカル
ボン酸エステル;チオカルボン酸又はこれらのエステ
ル、アミド、アンモウム塩があり、これらを単独或いは
2種以上の混合したものが用いられる。そして、これら
の含む塗液をスピンコート法、ロールコート法、ナイフ
エッジ法、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリ
ーン印刷法など塗布・印刷方法を用いて、厚さ5〜10
μm程度に形成するものである。
【0023】保護層7は、外部からの擦れや傷に対する
保護効果を得るもので、ヒドロキシエチルセルロース、
カルボキシルメチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル、デンプン、スチレン−マレイン酸共重合体、ポリメ
タクリル酸メチル・ポリメタクリル酸エチルなどのメタ
クリル樹脂の単独または共重合物、ポリスチレン、アク
リル−スチレン共重合物、ポリエステル樹脂、クロマン
樹脂、ABS樹脂、ニトロセルロース等の樹脂或いはフ
ッソ系樹脂、ケイ素系樹脂を混入させた樹脂,UVオフ
セットインキなどを耐摩擦性、滑り性を考慮して適宜選
択し、スピンコート法、ロールコート法、ナイフエッジ
法、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印
刷法など塗布・印刷方法を用いて、厚さ1〜5μm程度
に形成するものである。
【0024】アンカー層6は、磁気記録層3への非書換
型記録層4(とくに金属薄膜層である場合か?)の密着
性を改善するために設けられるものであって、非書換型
記録層4と親和性の良い樹脂、例えばヒドロキシエチル
セルロース、カルボキシルメチルセルロース、ポリビニ
ルアルコール、ポリメタクリル酸メチル・ポリメタクリ
ル酸エチルなどのメタクリル樹脂の単独または共重合
物、ポリエステル樹脂等が用いられ、スピンコート法、
ロールコート法、ナイフエッジ法などの塗布方法を用い
て、厚さ1〜5μm程度に形成するものである。
【0025】本発明の情報記録媒体1の可視情報記録面
(外部に露出している不可逆性感熱記録層4及び可逆性
感熱記録層記録層5の上面)には、例として取引年月
日、買物金額、残額等の文字、数字、マークで表示され
る固定情報8がオフセット印刷法、シルク印刷法などに
より印刷されている。なお、固定情報8は情報記録媒体
の用途に応じて任意に選択形成することができる。
【0026】本発明の情報記録媒体1に対する可視情報
の記録は、図3及び図3のB−B’断面図である図4に
示すように可視情報記録面10に、サーマルヘッドなど
の加熱印字手段により、非書換型情報記録部11である
不可逆性感熱記録層4に対して、取引年月日、買物金
額、残額等の文字、数字、マークで記録される履歴情報
9を取引毎に記録する。不可逆性感熱記録層4は低融点
金属薄膜層からなるため、加熱印字手段により加熱印字
されると、加熱部分の金属薄膜層は、溶融除去され、可
視情報である履歴情報9が記録される。この履歴情報9
は下層の磁気記録層3と周囲の金属薄膜層との色相差に
より、認識が容易となっている。不可逆性感熱記録層4
が染料発色タイプまたは金属化合物発色タイプなどの他
の感熱発色層であっても、加熱印字手段により同様の効
果を得ることができる。
【0027】そして、その可視情報記録面11の書換型
情報記録部13の可逆性感熱記録層5に対して、サーマ
ルヘッドなどの加熱印字手段により、非書換型情報記録
部12に記録された可視情報である履歴情報9の一部が
拡大して特定情報10として記録される。さらに取引に
より新たな履歴情報9が記録追加され、また前に記録さ
れていた特定情報を消去し、新しい履歴情報9の一部を
拡大して新たな特定情報10として記録される。この例
では残額を拡大印字しているが、言うまでもなく取引年
月日、買物金額など、また情報記録媒体の用途に応じた
他の情報であっても非書換型情報記録部に記録された情
報と関連性の無い他の情報であっても同様に拡大印字さ
れる。
【0028】図5は本発明の他の実施例を示し、情報記
録媒体21は、その表面に非書換型情報記録部12、書
換型情報記録部13からなる可視情報記録面11が形成
されており、第1の実施例と同様の外観をしている。情
報記録媒体21は、基体22上に磁気記録層23が順次
積層され、不可逆性感熱記録層24及び可逆性感熱記録
層25が同一面上に可視情報記録面11として併設され
ている。なお、可視情報記録面11は基体22全面或い
は特定部分だけに形成してもよい。また必要に応じて磁
気記録層3と不可逆性感熱記録層4との間にアンカー層
6、最上面に保護層7を設けてもよい。上記実施例は同
一面上に不可逆性感熱記録層24と可逆性感熱記録層2
5が形成されるため、可視情報記録面11が面一となる
特徴がある。
【0029】なお、基体22、磁気記録層23、不可逆
性感熱記録層24、可逆性感熱記録層25、アンカー層
26、保護層27は第1の実施例と同一であり、ここで
は省略する。本発明の情報記録媒体21の可視情報記録
面11(外部に露出している不可逆性感熱記録層24及
び可逆性感熱記録層記録層25の上面)には、例として
取引年月日、買物金額、残額等の文字、数字、マークで
表示される固定情報27がオフセット印刷法、シルク印
刷法などにより印刷されている。なお、固定情報27は
情報記録媒体の用途に応じて任意に選択形成することが
できる。
【0030】図6は図5の情報記録媒体21に対する可
視情報の記録を示し、可視情報記録面11に、サーマル
ヘッドなどの加熱印字手段により、非書換型情報記録部
12である不可逆性感熱記録層24に対して、同様に取
引年月日、買物金額、残額等の文字、数字、マークで記
録される履歴情報9を取引毎に記録する。不可逆性感熱
記録層4は低融点金属薄膜層からなるため、加熱印字手
段により加熱印字されると、加熱部分の金属薄膜層は、
溶融除去され、可視情報である履歴情報9が記録され
る。この履歴情報9は下層の磁気記録層23と周囲の金
属薄膜層との色相差により、認識が容易となっている。
不可逆性感熱記録層4が染料発色タイプまたは金属化合
物発色タイプの感熱発色層であっても、加熱印字手段に
より同様の効果を得ることができる。
【0031】そして、その可視情報記録面11の書換型
情報記録部13の可逆性感熱記録層25に対して、サー
マルヘッドなどの加熱印字手段により、非書換型情報記
録部11に記録された可視情報である履歴情報29の一
部が拡大して特定情報10として記録される。さらに取
引により新たな履歴情報29が記録追加され、また前に
記録されていた特定情報を消去し、新しい履歴情報29
の一部を拡大して特定情報10として記録される。この
例では残額を拡大印字しているが、言うまでもなく取引
年月日、買物金額など、また情報記録媒体の用途に応じ
た他の情報であっても非書換型情報記録部に記録された
情報と関連性の無い他の情報であっても同様に拡大印字
することができる。
【0032】また本実施例では、可視情報記録面を有す
る情報記録媒体に感熱記録層と磁気記録層の組み合わせ
を挙げたが、他にICなどの記録素子を有するICカー
ドなど機械的に読み取りが可能、記憶容量が大きいなど
の特徴を有する別な記録媒体と組み合わせることができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、情報
記録媒体の可視情報記録面を非書換型情報記録部と書換
型情報記録部を併設するため、記録される書き換え禁止
の履歴情報を書き換え不可能な非書換型情報記録部に記
録するとともに、書換型情報記録部に、その履歴情報の
一部を随時書き換えながら記録することができるため、
履歴情報を累積して残すことができ、かつ一時的に強調
したい情報などを記録・消去により書き換えにより常に
最新の情報を表示が可能となる。また書換型情報記録部
に、その履歴情報の一部を拡大して記録表示することが
できる。これにより例えばプリペイドカードでは取引年
月日、残額などの履歴情報を文字サイズなどを気にする
ことなく記録できるため、過去の履歴情報を知ることが
でき、しかも最新の残額が拡大表示されることにより容
易に残額を知ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体の平面図である。
【図2】図1のA−A’線における情報記録媒体の断面
図である。
【図3】図1の記録後の情報記録媒体の平面図である。
【図4】図3のB−B’線における情報記録媒体の断面
図である。
【図5】本発明の他の実施例における情報記録媒体の断
面図である。
【図6】図5の記録後の情報記録媒体の断面図である。
【符号の説明】
1、21 情報記録媒体 2、22 基体 3、23 磁気記録層 4、24 不可逆性感熱記録層 5、25 可逆性感熱記録層 6、26 アンカー層 7、27 保護層 8 固定情報 9 履歴情報 10 特定情報 11 可視情報記録面 12 非書換型情報記録部 13 書換型情報記録部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/36 9121−2H B41M 5/26 102 (72)発明者 平野 一哉 東京都千代田区東神田1−11−2 株式会 社ユーカード内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱印字により情報記録が可能な可視情
    報記録面を有する情報記録媒体において、前記可視情報
    記録面が不可逆的な情報の記録が可能な非書換型情報記
    録部と、可逆的に情報の記録・消去が可能な情報の記録
    が可能な書換型情報記録部とから形成されてなることを
    特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記非書換型情報記録部は加熱により発
    色する感熱発色層または加熱により溶融除去される金属
    薄膜層からなる不可逆性感熱記録層であり、前記書換型
    情報記録部は樹脂材中に有機低分子物質を主成分とし、
    温度に依存して加熱によりその透明度が可逆的に変化す
    る可逆性感熱記録層であることを特徴とする請求項1記
    載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記可逆性感熱記録層を前記不可逆性感
    熱記録層の一部に積層し前記可視情報記録面を形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記可逆性感熱記録層と前記不可逆性感
    熱記録層とを併設し前記可視情報記録面を面一に形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1の情報記録媒体の可視情報記録
    面の非書換型情報記録部に記録された情報の一部を書換
    型情報記録部に拡大記録することを特徴とする情報記録
    媒体の記録方法。
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