JPH0890464A - ロボット装置の原点較正装置及び双腕型ロボット装置 - Google Patents

ロボット装置の原点較正装置及び双腕型ロボット装置

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JPH0890464A
JPH0890464A JP23257194A JP23257194A JPH0890464A JP H0890464 A JPH0890464 A JP H0890464A JP 23257194 A JP23257194 A JP 23257194A JP 23257194 A JP23257194 A JP 23257194A JP H0890464 A JPH0890464 A JP H0890464A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、非接触方式を用いることにより、
接触に伴う難点を解消するとともに、客観的な位置判断
をすることができるロボット装置及びその原点較正装置
を提供することを目的とする。 【構成】 支持部材20に固定され、所定方向に平行若
しくは略平行な光束Lを照射する光源1と、光源1に対
向するよう複数のアーム23、25の何れか一つに支持
され、光源1から照射された光束Lを検出し、検出した
位置に対応した信号を出力する受光器2と、受光器2か
ら出力された信号に基づいて、受光器2が支持されたア
ームに予め設定された原点位置からの位置ずれ方向及び
位置ずれ量を算出する演算手段4と、演算手段4により
算出された位置ずれ方向及び位置ずれ量に基づいて受光
器2を支持するアーム23、25の原点位置を較正する
較正手段5と、を有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用ロボット装置の
原点位置の較正装置及び較正方法に関し、特に、2本以
上のリンクアームを有する多関節型ロボット装置の原点
を較正する装置及び方法に関するものであり、水平多関
節型、垂直多関節型、円筒座標型、極座標型ロボット装
置、半導体露光装置や光ディスク原盤カッティング装置
等の精密位置決め機構に応用可能な原点較正方法及び装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロボット装置は、各種製造業の生産ライ
ンの中に大量に導入され、生産工程の簡略化、生産コス
トの低減に大きく貢献している。殊に、近年のセンサ技
術やマイクロコンピュータの急速な性能向上に伴って、
ロボット装置の性能が大幅に向上するとともに、ロボッ
ト装置の制御技術も大幅に進展してきた。そして、ロボ
ット装置の制御技術の進展に伴って、制御精度が向上
し、ロボット装置の位置座標を正確に把握することが要
求されるようになってきた。このため、ロボット装置の
原点位置を正確かつ素速く較正することができる較正装
置及び較正方法が種々模索されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、このようなロボ
ット装置の較正装置及び較正方法においては、肩関節と
肘関節、すなわち、第1アームと第2アームとが機械的
に一直線になった状態、又は、電気的に一直線になった
状態を想定し、その状態を絶対原点として教示較正する
ものが知られており、ロボット装置のアーム自身を治具
等のその他の付勢部材に機械的に接触させたリンク姿勢
で原点較正する1姿勢接触方式、ロボット装置のアーム
自身を治具等のその他の付勢部材に飛込みピンとブッシ
ュ(穴)を用意し、ピンとブッシュとの嵌合によって決
定されるリンク姿勢を原点位置とする位置決めピン方
式、先端軸の位置を固定した際に、2リンクアームがと
ることができる右手系及び左手系の2姿勢をとらせ、そ
の際のロータリーエンコーダ等のエンコーダの偏差パル
スを計数して、その中間値を絶対原点とする1点2姿勢
方式等が知られている。
【0004】1姿勢制御方式として、例えば特開昭62
−199382号公報記載のものは、位置決め治具をリ
ンクアームの側面に圧接するため、鋳物アームに基準面
が必要となり高度な加工精度が要求されること、また、
面接触であるため、基準面への当接状態が不安定になり
やすく、較正治具を脱着するのでアームと較正治具との
相対的な取り付け位置がばらつくため、絶対基準にはな
り難いという欠点があった。
【0005】また、例えば特開昭62−63091号公
報記載のものは、手首軸にダイヤルゲージを付与して点
接触により原点を較正する際、手首軸の回転精度と位置
精度が混在してしまい正確な較正をすることができない
という問題があった。また、位置決めピン方式として、
例えば特開昭62−63303号公報記載のものは、ピ
ンを穴に嵌合させるためにはピンと穴との間に嵌め合い
代(隙間)が必要であるが、高精度化を狙って嵌め合い
代を少なくすると、教示に手間がかかるという欠点があ
った。
【0006】また、例えば特開平5−4179号公報記
載のピン径に比して穴径を大きくとり、遊合させて両端
面に交互に当接させる方式では、関節部で発生されるト
ルクは減速後であるため過大なトルクとなり、ピンの支
持部が塑性変形したり、ピン自身が弾性変形し、正確な
較正を行うことができないという問題があった。1点2
姿勢方式として、例えば特開平1−127283号公報
記載のものは、旋回面内では簡単に数学的に原点位置を
求めることができても、ダイヤルゲージを取り付けた手
首軸の倒れがあるため、正確な較正ができないという問
題があった。
【0007】また、その他の方式として、例えば特開平
5−69356号公報記載のものは、リンクアームの旋
回面内での較正を行うに先立って昇降軸を何等かの手段
でレーザ光が指標を通過する程度まで位置決めしなけれ
ばならず、また、指標への入射状況を人間が官能的に判
断するため誤差が多く、原点となり難いという欠点があ
った。
【0008】そこで、請求項1乃至4記載の発明は、非
接触方式を用いることにより、上記1姿勢接触式、位置
決めピン方式、1点2姿勢方式の接触に伴う難点を解消
するとともに、位置に対応した信号を出力可能な検出手
段を用いることにより、人間の精神作用が位置決め判断
に介入することを排除し、客観的な位置判断をすること
ができるロボット装置の原点較正装置を提供することを
目的とする。
【0009】また、原点較正方法として上記1姿勢接触
方式、位置決めピン方式、1点2姿勢方式等の接触方式
では、大規模な装置を必要とせず、簡単な装置で原点較
正することができるという利点を有している。そこで、
請求項5乃至7記載の発明は、接触式の利点を維持しつ
つ、接触時の機械的な位置変動を把握することにより、
正確、かつ、簡易に原点位置の較正を行うことができる
ロボット装置の原点較正装置を提供することを目的とす
る。
【0010】ところで、原点較正装置を用いてロボット
装置のアームの長さ変動やアーム全体の撓み量を検出す
ることができれば、アームの長さの補正やアーム全体の
撓みの補正を行うことができ、よりロボット装置のアー
ムの位置決め精度が向上して好ましい。そこで、請求項
8記載の発明は、アームの長さ変動を検出し、該アーム
の長さ変動分を補正することにより、より正確な位置決
め精度を達成することができるロボット装置の原点較正
装置を提供することを目的とし、請求項9記載の発明
は、アーム全体の撓み量を検出することにより、より正
確な位置決め精度を達成することができるロボット装置
の原点較正装置を提供することを目的とする。
【0011】また、請求項10記載の発明は、このよう
に簡易で正確に原点位置の較正を行うことができる双腕
型のロボット装置を提供することを目的とする。また、
請求項11記載の発明は、片腕ずつ簡易、かつ、正確に
原点位置の較正を行うことができるとともに、両腕の腕
同士の原点位置の整合性を取ることができる双腕型のロ
ボット装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、支持部材と、該支持部材に回動自
在に支持された可動部材と、を備え、該可動部材が互い
に回動自在に連結された複数のアームからなるロボット
装置の原点較正装置において、前記支持部材に固定さ
れ、所定方向に平行若しくは略平行な光束を照射する光
源と、前記光源に対向するよう前記複数のアームの何れ
か一つに支持され、前記光源から照射された光束を検出
し、検出した位置に対応した信号を出力する受光器と、
該受光器から出力された信号に基づいて、前記受光器が
支持されたアームに予め設定された原点位置からの位置
ずれ方向及び位置ずれ量を算出する演算手段と、該演算
手段により算出された位置ずれ方向及び位置ずれ量に基
づいて前記受光器を支持するアームの原点位置を較正す
る較正手段と、を有したことを特徴とするものである。
【0013】請求項2記載の発明は、支持部材と、該支
持部材に回動自在に支持された可動部材と、を備え、該
可動部材が互いに回動自在に連結された複数のアームか
らなるロボット装置の原点較正装置において、前記支持
部材に固定され、所定方向に平行若しくは略平行な光束
を照射する光源と、前記光源に対向するよう前記複数の
アームの何れか一つに支持され、前記光源から照射され
た光束を反射する反射部材と、前記支持部材に固定さ
れ、前記反射部材により反射された光束を検出し、検出
した位置に対応した信号を出力する受光器と、該受光器
から出力された信号に基づいて、前記反射部材が支持さ
れたアームに予め設定された原点位置からの位置ずれ方
向及び位置ずれ量を算出する演算手段と、該演算手段に
より算出された位置ずれ方向及び位置ずれ量に基づいて
前記反射部材を支持するアームの原点位置を較正する較
正手段と、を有したことを特徴とするものである。
【0014】請求項3記載の発明は、支持部材と、該支
持部材の端部から延在し、支持部材に昇降自在に支持さ
れた昇降部材と、該昇降部材に回動自在に支持された可
動部材と、を備え、該可動部材が互いに回動自在に連結
された複数のアームからなるロボット装置の原点較正装
置において、前記支持部材に固定され、所定方向に平行
若しくは略平行な光束を照射する光源と、前記光源に対
向するよう前記昇降部材に固定され、前記光源から照射
された光束を所定方向に曲折させる曲折部材と、前記曲
折部材に対向するよう前記複数のアームの何れか一つに
支持され、前記曲折部材により曲折された光束を検出
し、検出した位置に対応した信号を出力する受光器と、
該受光器から出力された信号に基づいて、前記受光器が
支持されたアームに予め設定された原点位置からの位置
ずれ方向及び位置ずれ量を算出する演算手段と、該演算
手段により算出された位置ずれ方向及び位置ずれ量に基
づいて前記受光器を支持するアームの原点位置を較正す
る較正手段と、を有したことを特徴とするものである。
【0015】請求項4記載の発明は、支持部材と、該支
持部材の端部から延在し、支持部材に昇降自在に支持さ
れた昇降部材と、該昇降部材に回動自在に支持された可
動部材と、を備え、該可動部材が互いに回動自在に連結
された複数のアームからなるロボット装置の原点較正装
置において、前記支持部材に固定され、所定方向に平行
若しくは略平行な光束を照射する光源と、前記光源に対
向するよう前記昇降部材に固定され、前記光源から照射
された光束を所定方向に曲折させる曲折部材と、前記曲
折部材に対向するよう前記複数のアームの何れか一つに
支持され、前記曲折部材により曲折された光束を反射す
る反射部材と、前記支持部材に固定され、前記反射部材
により反射された光束を検出し、検出した位置に対応し
た信号を出力する受光器と、該受光器から出力された信
号に基づいて、前記反射部材が支持されたアームに予め
設定された原点位置からの位置ずれ方向及び位置ずれ量
を算出する演算手段と、該演算手段により算出された位
置ずれ方向及び位置ずれ量に基づいて前記反射部材を支
持するアームの原点位置を較正する較正手段と、を有し
たことを特徴とするものである。
【0016】請求項5記載の発明は、支持部材と、該支
持部材の端部から延在し、支持部材に昇降自在に支持さ
れた昇降部材と、該昇降部材に回動自在に支持された可
動部材と、を備え、該可動部材が互いに回動自在に連結
された複数のアームからなるロボット装置の原点較正装
置において、前記支持部材に支持され、前記可動部材が
昇降する方向と平行若しくは略平行な方向に延在する少
なくとも一つの凸部材と、前記凸部材に対向するよう前
記複数のアームの少なくとも一つに支持され、前記可動
部材が昇降したとき、前記凸部材に嵌合可能な少なくと
も一つの凹部材と、前記凸部材が前記凹部材に嵌合した
とき、前記可動部材の位置を原点位置に設定する設定手
段と、を有したことを特徴とするものである。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記昇降部材の昇降により可動部材が昇降
し、前記凸部材が前記凹部材に嵌合するとき、嵌合した
か否かを検出する嵌合検出手段を設け、前記設定手段
は、前記嵌合検出手段により前記凸部材が前記凹部材に
嵌合したと検出されたとき、前記可動部材の位置を原点
位置に設定することを特徴とするものである。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記嵌合検出手段により前記凸部材が前記
凹部材に嵌合したと検出された後、前記各関節部を励磁
したとき、前記可動部材の原点位置からの位置ずれ方向
及び位置ずれ量に対応した信号を出力する位置ずれ検出
手段を設け、前記設定手段は、前記位置ずれ検出手段に
より出力された信号に基づいて前記可動部材の原点位置
を較正することを特徴とするものである。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記演算手段は、前記受光器から出力され
た信号に基づいて前記可動部材の撓み量を算出し、前記
較正手段は、前記演算手段により算出された前記可動部
材の撓み量を補正することを特徴とするものである。請
求項9記載の発明は、請求項4記載の発明において、前
記演算手段は、前記受光器から出力された信号に基づい
て前記昇降部材の運動変位量及び可動部材の撓み量のう
ち少なくともどちらか一方を算出し、前記較正手段は、
前記演算手段により算出された前記昇降部材の運動変位
量及び可動部材の撓み量のうち少なくともどちらか一方
を補正することを特徴とするものである。
【0020】請求項10記載の発明は、支持部材と、該
支持部材の端部から延在し、支持部材に昇降自在に支持
された二組の昇降部材と、各々の昇降部材にそれぞれ回
動自在に支持された二組の可動部材と、を備え、それぞ
れの可動部材が互いに回動自在に連結された複数のアー
ムからなる双腕型ロボット装置において、前記請求項1
乃至9記載の原点較正装置を前記二組の昇降部材及び前
記二組の可動部材にそれぞれ具備したことを特徴とする
ものである。
【0021】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の発明において、前記二組の原点較正装置の原点位置を
共通としたことを特徴とするものである。
【0022】
【作用】請求項1記載の発明では、所定方向に平行若し
くは略平行な光束を照射する光源が用いられる。したが
って、光束の軌跡そのものを基準方向及び基準位置とし
て利用することができる。また、光源が支持部材に固定
される。したがって、光束の照射軌跡による基準方向及
び基準位置を常に正確に維持することができる。また、
光源から照射された光束を検出し、検出した位置に対応
した信号を出力する受光器が用いられる。したがって、
人間の精神作用に依存することなく、位置ずれの検出を
客観的に行うことができる。
【0023】また、受光器は、光源に対向するよう複数
のアームの何れか一つに支持される。したがって、受光
器の支持されたアームの原点位置からのずれを検出する
ことができる。また、演算手段により受光器から出力さ
れた信号に基づいて、受光器が支持されたアームに予め
設定された原点位置からの位置ずれ方向及び位置ずれ量
が算出される。したがって、アームの原点位置からのず
れを正確に把握することができる。また、演算手段によ
り算出された位置ずれ方向及び位置ずれ量に基づいて受
光器を支持するアームの原点位置が較正手段により較正
される。したがって、アームの原点位置を正確、かつ、
高精度に較正することができる。
【0024】すなわち、請求項1記載の発明では、平行
若しくは略平行な光束を用いて、受光器により位置検出
されてアームの原点位置が較正されるので、非接触でア
ームの原点位置を較正することができ、正確な較正を行
うことができるとともに、簡易に原点位置の較正を行う
ことができる。請求項2記載の発明では、所定方向に平
行若しくは略平行な光束を照射する光源が用いられる。
したがって、光束の軌跡そのものを基準方向及び基準位
置として利用することができる。また、光源が支持部材
に固定される。したがって、光束の照射軌跡による基準
方向及び基準位置を常に正確に維持することができる。
また、光源から照射された光束を反射する反射部材が、
光源に対向するよう複数のアームの何れか一つに支持さ
れる。したがって、アームの先端の重量を小さくするこ
とができ、より正確な原点位置の較正ができる。
【0025】また、反射部材により反射された光束を検
出し、検出した位置に対応した信号を出力する受光器が
用いられる。したがって、人間の精神作用に依存するこ
となく、位置ずれの検出を客観的に行うことができる。
また、受光器は、支持部材に固定される。したがって、
位置ずれの判断基準となる受光器の位置を常に同一位置
に維持することができる。
【0026】また、演算手段により受光器から出力され
た信号に基づいて、反射部材が支持されたアームに予め
設定された原点位置からの位置ずれ方向及び位置ずれ量
が算出される。したがって、アームの原点位置からのず
れを正確に把握することができる。また、演算手段によ
り算出された位置ずれ方向及び位置ずれ量に基づいて反
射部材を支持するアームの原点位置が較正手段により較
正される。したがって、アームの原点位置を正確、か
つ、高精度に較正することができる。
【0027】すなわち、請求項2記載の発明では、反射
部材をアームに設け、該反射部材からの反射光束を検出
するようにしたので、光路長を2倍にすることができ、
微小な位置ずれを検出することができる。したがって、
より高精度な原点位置の較正を行うことができる。請求
項3記載の発明では、所定方向に平行若しくは略平行な
光束を照射する光源が用いられる。したがって、光束の
軌跡そのものを基準方向及び基準位置として利用するこ
とができる。また、光源が支持部材に固定される。した
がって、光束の照射軌跡による基準方向及び基準位置を
常に正確に維持することができる。また、光源から照射
された光束を所定方向に曲折させる曲折部材が、光源に
対向するよう昇降部材に固定されて設けられる。したが
って、昇降部材が昇降したときにおいても、アームに支
持された受光器に向け、光束を送り出すことができる。
【0028】また、曲折部材により曲折された光束を検
出し、検出した位置に対応した信号を出力する受光器が
用いられる。したがって、人間の精神作用に依存するこ
となく、位置ずれの検出を客観的に行うことができる。
また、受光器は、光源に対向するよう複数のアームの何
れか一つに支持される。したがって、受光器の支持され
たアームの原点位置からのずれを検出することができ
る。
【0029】また、演算手段により受光器から出力され
た信号に基づいて、受光器が支持されたアームの原点位
置からの位置ずれ方向及び位置ずれ量が算出される。し
たがって、アームの原点位置からのずれを正確に把握す
ることができる。また、演算手段により算出された位置
ずれ方向及び位置ずれ量に基づいて受光器を支持するア
ームに予め設定された原点位置が較正手段により較正さ
れる。したがって、アームの原点位置を正確、かつ、高
精度に較正することができる。
【0030】すなわち、請求項3記載の発明では、非接
触でアームの原点位置を較正することができ、簡易、か
つ、正確な較正を行うことができるとともに、昇降部材
の昇降位置にかかわらずアームの原点位置の較正を行う
ことができる。請求項4記載の発明では、所定方向に平
行若しくは略平行な光束を照射する光源が用いられる。
したがって、光束の軌跡そのものを基準方向及び基準位
置として利用することができる。また、光源が支持部材
に固定される。したがって、光束の照射軌跡による基準
方向及び基準位置を常に正確に維持することができる。
また、光源から照射された光束を所定方向に曲折させる
曲折部材が、光源に対向するよう昇降部材に固定されて
設けられる。したがって、昇降部材の昇降位置にかかわ
らず、アームの原点位置の較正を行うことができる。
【0031】また、曲折部材により曲折された光束を反
射する反射部材が、曲折部材に対向するよう複数のアー
ムの何れか一つに支持される。したがって、アームの先
端の重量を小さくすることができ、より正確な原点位置
の較正ができる。また、反射部材により反射された光束
を検出し、検出した位置に対応した信号を出力する受光
器が用いられる。したがって、人間の精神作用に依存す
ることなく、位置ずれの検出を客観的に行うことができ
る。また、受光器は、支持部材に固定される。したがっ
て、位置ずれの判断基準となる受光器の位置を常に同一
位置に維持することができる。
【0032】また、演算手段により受光器から出力され
た信号に基づいて、反射部材が支持されたアームに予め
設定された原点位置からの位置ずれ方向及び位置ずれ量
が算出される。したがって、アームの原点位置からのず
れを正確に把握することができる。また、演算手段によ
り算出された位置ずれ方向及び位置ずれ量に基づいて反
射部材を支持するアームの原点位置が較正手段により較
正される。したがって、アームの原点位置を正確、か
つ、高精度に較正することができる。
【0033】すなわち、請求項4記載の発明では、光源
から照射された光束が昇降部材に支持された曲折部材に
より曲折され、アームに支持された反射部材により反射
された後、受光器によりアームの予定された位置からの
ずれを反映した光束が検出される。したがって、アーム
の原点位置からの位置ずれ方向及び位置ずれ量を非接触
で把握することができるので、接触によってもたらされ
る微小変形や微小移動がなく、極めて正確な原点位置の
較正を行うことができるとともに、反射部材により光路
長が2倍になるので、位置ずれ方向及び位置ずれ量の検
出分解能を2倍向上させることができ、より一層高精度
な原点位置の較正を行うことができる。
【0034】請求項5記載の発明では、可動部材が昇降
する方向と平行若しくは略平行な方向に延在する少なく
とも一つの凸部材が支持部材に支持されるとともに、凸
部材に嵌合可能な少なくとも一つの凹部材が、凸部材に
対向するよう複数のアームの少なくとも一つに支持さ
れ、可動部材が昇降し、支持部材に支持された凸部材が
アームに支持された凹部材に嵌合したとき、可動部材の
位置が原点位置に設定される。したがって、安価かつ簡
易に可動部材の原点位置の較正を行うことができる。
【0035】請求項6記載の発明では、凸部材が凹部材
に嵌合するとき、嵌合したか否かを検出する嵌合検出手
段が設けられ、昇降部材の昇降により可動部材が昇降
し、嵌合検出手段により凸部材が凹部材に嵌合したと検
出されたとき、設定手段により可動部材の位置が原点位
置に設定される。したがって、無理な力が可動部材にか
かることを防ぐことができ、かつ、より正確に可動部材
の原点位置の較正を行うことができる。
【0036】請求項7記載の発明では、嵌合検出手段に
より凸部材が凹部材に嵌合したと検出された後、各関節
部を励磁したとき、位置ずれ検出手段により可動部材の
原点位置からの位置ずれ方向及び位置ずれ量に対応した
信号が出力される。したがって、サーボをかけた状態で
の真の原点位置からの位置ずれを把握することができ
る。また、位置ずれ検出手段により出力された信号に基
づいて設定手段により可動部材の原点位置が較正され
る。したがって、正確かつ高精度な可動部材の原点位置
の較正を行うことができる。
【0037】請求項8記載の発明では、受光器から出力
された信号に基づいて演算手段により可動部材の撓み量
が算出される。したがって、アームの撓み量を知ること
ができる。また、較正手段により算出された可動部材の
撓み量が補正される。したがって、可動部材の位置決め
精度をより正確かつ高精度にすることができる。請求項
9記載の発明では、受光器から出力された信号に基づい
て昇降部材の運動変位量及び可動部材の撓み量のうち少
なくともどちらか一方が演算手段により算出される。し
たがって、昇降部材が昇降したときの昇降部材の運動変
位量、すなわち、昇降部材の倒れ量を含めたずれ量や運
動精度(真直度)を知ることができるとともに、可動部
材の撓み量を知ることができる。また、算出された昇降
部材の運動変位量及び可動部材の撓み量のうち少なくと
もどちらか一方が較正手段により補正される。したがっ
て、可動部材の位置決め精度をより正確かつ高精度にす
ることができる。
【0038】請求項10記載の発明では、請求項1乃至
9記載の原点較正装置がロボット装置の二組の可動部材
にそれぞれ具備される。したがって、各腕それぞれ原点
位置の較正を行うことができる。しかも、予め両腕の平
行度が出された位置で原点位置の較正がなされるので、
各腕の原点位置の較正を行うと同時に両腕の平行度を較
正を行うことができる。
【0039】請求項11記載の発明では、二組の原点較
正装置の原点位置が共通にされる。したがって、二組の
昇降部材と二組の可動部材との間の座標系を統合するこ
とができ、両腕共通の座標系を構築することができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。 (実施例1)図1は請求項1記載の発明に係るロボット
装置の原点較正装置の一実施例を示す図である。
【0041】まず、構成を説明する。図1において、ロ
ボット装置は、支持部材20、第1関節21、第2関節
22、第1のアーム23、第3関節24、第2のアーム
25、第4関節26を有しており、原点較正装置は、発
光器1、受光器2、治具3、演算ユニット4、処理ユニ
ット5を有している。
【0042】ロボット装置の第1関節21は、支持部材
20の端部から延在するとともに、支持部材20により
昇降自在に支持されている。第1関節21が延在する方
向は、後述する第1のアーム23及び第2のアーム25
が回動する際の回動基準軸に対して平行若しくは略平行
になるようになっている。第1関節21の上端部には第
2関節22が設けられており、第1のアーム23の一端
部と連接するとともに、第1のアーム23を回動自在に
支持することができるようになっている。第1のアーム
23の他端部には、第3関節24が設けられ、上側関節
部24a及び下側関節部24bによって、第1のアーム
23と第2のアーム25とを互いに回動自在に連結させ
るようになっている。第2のアーム25の他端部には、
第4関節26が設けられ、図示しないロボットハンド等
を回動自在に取り付けられるようになっている。第1の
アーム23及び第2のアーム25により可動部材を構成
する。
【0043】原点較正装置の発光器1(光源)は、ロボ
ット装置の支持部材20に固定されており、支持部材2
0に対して相対的に静止するようになっている。発光器
1は、公知のHeNeレーザー光源等のレーザー光源を
使用しており、第1のアーム23及び第2のアーム25
が回動する際の回動基準軸に対して垂直若しくは略垂直
方向に平行若しくは略平行な光束Lを照射するようにな
っている。
【0044】受光器2は、第1のアーム23及び第2の
アーム25の何れか一つに支持されるようになってお
り、本実施例では、第2のアーム25の第4関節26に
治具3により支持され、第2のアーム25に相対的に静
止するとともに、発光器1に対向するようになってい
る。受光器2には、受光部分が田の字状に分割された、
公知の4分割フォトダイオードを用いており、例えば田
の字の対角線方向を直交2方向のX方向及びY方向とし
たとき、X方向を第1のアーム23及び第2のアーム2
5が回動する際の回動基準軸と垂直若しくは略垂直な方
向に、Y方向を回動基準軸と平行若しくは略平行な方向
に設置することにより、発光器2から照射された光束L
が受光器2に入射したとき、受光器2はアーム23、2
5の回動基準軸を位置ずれ方向の方向基準とし、かつ、
位置ずれ量に対応した信号を出力することができるよう
になっている。なお、第1関節21、第2関節22、第
1のアーム23、第3関節24、第2のアーム25及び
第4関節26の各々の狂いがないときには、光束Lは受
光器2の4分割フォトダイオードの中央に入射するよう
に設置するようになっている。
【0045】演算ユニット4は、受光器2から出力され
た信号を電流/電圧変換した後、対角線2方向のそれぞ
れの方向のフォトダイオードの出力電圧を差動増幅する
ようになっており、アーム23、25の回動基準軸と垂
直な方向と、アーム23、25の回動基準軸と平行な方
向とでそれぞれ成分量を算出するようになっている。す
なわち、受光器2が支持されたアーム25の予め設定さ
れた原点位置からの位置ずれ方向及び位置ずれ量をアナ
ログ量として算出することができるようになっている。
アナログ量として算出された原点位置からの位置ずれ方
向及び位置ずれ量は、演算ユニット4内部のA/D変換
部によりA/D変換され、ディジタル量として処理ユニ
ット5に出力されるようになっている。演算ユニット4
は、演算手段を構成する。
【0046】処理ユニット5は、演算ユニット4により
算出されたアーム23、25の原点位置からの位置ずれ
方向及び位置ずれ量から、許容される位置ずれ量である
か否かを方向別に判断し、許容されないと判断された場
合には位置ずれ方向及び位置ずれ量をロボット装置を駆
動する際に必要なデータ形式に変換した後、ロボット装
置の図示しないコントロール部に出力して、コントロー
ル部を介してアーム23、25の原点位置を較正できる
ようになっている。処理ユニット5は、較正手段を構成
する。
【0047】次に、上記構成を用いて行うロボット装置
の原点較正について説明する。まず、ロボット装置の図
示しない操作表示部を操作することによりロボット装置
の第1関節21、第2関節22、第1のアーム23、第
3関節24、第2のアーム25及び第4関節26を各々
予め設定された原点位置に復帰させる。次いで、発光器
1から光束Lを照射させると、ロボット装置の第1関節
21、第2関節22、第1のアーム23、第3関節2
4、第2のアーム25及び第4関節26の各々の狂いが
許容範囲内である限り、発光器1に対向して設けられた
受光器2に光束Lが入射するので、受光器2では発光器
1から照射された光束Lを検出することができる。
【0048】次いで、受光器2が光束Lを検出した位置
に対応した信号に変換して出力すると、受光器2が設置
された第2のアーム25に予め設定された原点位置から
の位置ずれ方向及び位置ずれ量が、アーム23、25が
回動する際の回動基準軸に垂直な方向の成分と、回動基
準軸に平行な方向の成分とにわけて演算ユニット4によ
り算出され、処理ユニット5に出力される。
【0049】処理ユニット5では、演算ユニット4によ
り算出された位置ずれ方向及び位置ずれ量に基づいて、
ロボット装置を駆動する際に必要なデータ形式に位置ず
れ方向及び位置ずれ量のデータを変換した後、ロボット
装置のコントロール部にデータを出力する。ロボット装
置のコントロール部は、第1関節21、第2関節22、
第3関節24、第4関節26のうち少なくとも何れか一
つを処理ユニット5から出力されたデータに基づいて微
小回動させることにより、アーム23、25の予め設定
された原点位置からの位置ずれを較正する。これによ
り、受光器2の4分割フォトダイオードの中央に光束L
が入射するように位置ずれ較正を行うことができる。こ
のようにして、ロボット装置の原点位置の較正が行われ
る。
【0050】なお、本実施例では、第1関節21、第2
関節22、第3関節24、第4関節26を回動させて機
械的に装置原点の較正を行ったが、装置の機械的姿勢は
そのままにして、受光器2上に入射する光束Lの位置を
装置原点に設定し直す電気的な原点較正を行ってもよ
い。このように本実施例(請求項1)においては、所定
方向に平行若しくは略平行な光束Lを照射する発光器1
を用いるので、光束Lの軌跡そのものを基準方向及び基
準位置として利用することができる。また、発光器1を
支持部材20に固定するので、光束Lの照射軌跡による
基準方向及び基準位置を常に正確に維持することができ
る。
【0051】また、発光器1から照射された光束Lを検
出し、検出した位置に対応した信号を出力する受光器2
を用いるので、人間の精神作用に依存することなく、位
置ずれの検出を客観的に行うことができる。また、受光
器2を発光器1に対向するよう複数のアーム23、25
の何れか一つに支持するので、受光器2の支持されたア
ーム25の予め設定された原点位置からのずれを検出す
ることができる。
【0052】また、演算ユニット4が、受光器2から出
力された信号に基づいて、受光器2が支持されたアーム
25に予め設定された原点位置からの位置ずれ方向及び
位置ずれ量を算出するので、アーム25の予め設定され
た原点位置からのずれを正確に把握することができる。
また、演算ユニット4により算出された位置ずれ方向及
び位置ずれ量に基づいて受光器2を支持するアーム25
の原点位置を処理ユニット5が較正するので、アーム2
5の原点位置を正確、かつ、高精度に較正することがで
きる。
【0053】すなわち、平行若しくは略平行な光束Lを
用いて、受光器2により位置検出されてアーム23、2
5の原点位置を較正するので、非接触でアーム25の原
点位置を較正することができ、正確な較正を行うことが
できるとともに、簡易に原点位置の較正を行うことがで
きる。 (実施例2)図2は、請求項2及び8記載の発明に係る
ロボット装置の原点較正装置の一実施例を模式的に示す
図である。なお、以下の説明において先に説明したもの
と同一の構成については、同一符号を付してその具体的
な説明を省略する。
【0054】図2において、原点較正装置は、発光器
1、受光器2、治具3、演算ユニット4、処理ユニット
5、ミラー6、ビームスプリッタプリズム7を有してい
る。ミラー6は、発光器1に対向するようアーム25に
治具3を介して支持され、アーム25に対して相対的に
静止するとともに、所定位置に位置決めされている。ミ
ラー6は、発光器1から照射された光束Lを反射するよ
うになっており、反射部材を構成する。
【0055】ビームスプリッタプリズム7は、発光器1
とミラー6との間に図示しない治具を用いて支持部材に
20により支持され、支持部材20に対して相対的に静
止するとともに、所定位置に位置決めされている。ビー
ムスプリッタプリズム7は、発光器1から照射されミラ
ー6に向う光束Lを透過させるとともに、ミラー6から
反射された光束Lを反射して、受光器2に向けるように
なっている。
【0056】受光器2は、図示しない治具により支持部
材20に支持されており、支持部材20に対して相対的
に静止するとともに、所定位置に位置決めされており、
第1関節21、第2関節22、第1アーム23、第3関
節24、第2アーム25及び第4関節26の各々の狂い
がないときには、光束Lが受光器2の4分割フォトダイ
オードの中央に入射するようになっている。受光器2
は、ミラー6により反射され、更にビームスプリッタプ
リズム7により反射された光束Lを検出するようになっ
ている。また、発光器1も図示しない治具により支持部
材に20に支持されており、支持部材20に対して相対
的に静止するとともに、所定位置に位置決めされるよう
になっている。
【0057】演算ユニット4は、受光器2から出力され
た信号をアーム23、25の回動基準軸に垂直な方向の
成分と、回動基準軸に平行な方向の成分とに分離して算
出するようになっており、アーム23、25の回動基準
軸に平行な方向の成分はアーム23、25の撓み量に対
応するようになっている。処理ユニット5は、演算ユニ
ット4から出力されたアーム23、25の回動基準軸に
垂直な方向の成分と、回動基準軸に平行な成分とをロボ
ット装置を駆動する際のデータ形式に変換して、ロボッ
ト装置のコントロール部に出力し、コントロール部を介
してアーム23、25の予め設定された原点位置からの
位置ずれを較正するとともに、アーム23、25の撓み
量を補正するようになっている。
【0058】次に、上記構成を用いて行うロボット装置
の原点較正手順について説明する。まず、ロボット装置
の図示しない操作表示部を操作することによりロボット
装置の第1関節21、第2関節22、第1のアーム2
3、第3関節24、第2のアーム25及び第4関節26
を各々予め設定された原点位置に復帰させる。次いで、
発光器1から光束Lを照射すると、ロボット装置の第1
関節21、第2関節22、第1のアーム23、第3関節
24、第2のアーム25及び第4関節26の各々の予め
設定された原点位置からのずれが許容範囲内である限
り、発光器1から照射された光束Lは、ミラー6により
反射され、更にビームスプリッタプリズム7により反射
された後、受光器2に入射する。
【0059】次いで、受光器2が光束Lを検出した位置
に対応した信号に変換して出力すると、演算ユニット4
は、ミラー6が支持された第2のアーム25に予め設定
された原点位置からの位置ずれ方向及び位置ずれ量を算
出し、処理ユニット5に出力する。この位置ずれ方向及
び位置ずれ量のうちアーム23、25の回動基準軸に垂
直な方向の成分は、第1関節21、第2関節22、第3
関節24、第4関節26のうちの少なくとも何れか一つ
の回動角のずれを表し、回動基準軸に平行な方向の成分
は、アーム23、25の少なくとも何れか一つの撓み量
を表している。
【0060】次いで、処理ユニット5は、演算ユニット
4により算出された位置ずれ方向及び位置ずれ量に基づ
いて、ロボット装置を駆動する際に必要なデータ形式に
位置ずれ方向及び位置ずれ量のデータを変換した後、ロ
ボット装置のコントロール部にデータを出力する。次い
で、ロボット装置のコントロール部は、処理ユニット5
から出力されたアーム23、25の回動基準軸に垂直な
方向の成分の量だけ第1関節21、第2関節22、第3
関節24及び第4関節26のうち少なくとも何れか一つ
を微小回動させることにより、アーム23、25の原点
位置の較正を行う。これにより回動基準軸に垂直な方向
に対応する受光器2の4分割フォトダイオードの方向の
中央に光束Lが入射するよう位置ずれ較正を行うことが
できる。次いで、ロボット装置のコントロール部は、処
理ユニット5から出力されたアーム23、25の回動基
準軸に平行な方向の成分の量だけ高さ方向の原点位置の
ずれ量を補正する。このようにして、ロボット装置の原
点位置の較正が行われる。
【0061】なお、本実施例では、第1関節21、第2
関節22、第3関節24、第4関節26を回動させて機
械的に装置原点の較正を行ったが、装置の機械的姿勢は
そのままにして、受光器2上に入射する光束Lの位置を
装置原点に設定し直す電気的な原点較正を行ってもよ
い。このように本実施例(請求項2)においては、所定
方向に平行若しくは略平行な光束Lを照射する発光器1
を用いるので、光束Lの軌跡そのものを基準方向及び基
準位置として利用することができる。また、発光器1を
支持部材20に固定するので、光束Lの照射軌跡による
基準方向及び基準位置を常に正確に維持することができ
る。
【0062】また、発光器1から照射された光束Lを反
射するミラー6を、発光器1に対向するよう複数のアー
ム23、25の何れか一つが支持するので、アーム25
の先端の重量を小さくすることができ、より正確な原点
位置の較正ができる。また、ミラー6により反射された
光束Lを検出し、検出した位置に対応した信号を出力す
る受光器2を用いるので、人間の精神作用に依存するこ
となく、位置ずれの検出を客観的に行うことができる。
また、受光器2を支持部材20に固定するので、位置ず
れの判断基準となる受光器の位置を常に同一位置に維持
することができる。
【0063】また、演算ユニット4により受光器2から
出力された信号に基づいて、ミラー6が支持されたアー
ム25に予め設定された原点位置からの位置ずれ方向及
び位置ずれ量を算出するので、アーム25の原点位置か
らのずれを正確に把握することができる。また、演算ユ
ニット4により算出された位置ずれ方向及び位置ずれ量
に基づいてミラー6を支持するアーム25の原点位置を
処理ユニット5により較正するので、アームの原点位置
を正確、かつ、高精度に較正することができる。
【0064】すなわち、ミラー6をアーム25に設け、
ミラー6からの反射光束Lを検出するようにしたので、
光路長を2倍にすることができ、微小な位置ずれを検出
することができる。したがって、より高精度な原点位置
の較正を行うことができる。また、本実施例(請求項
8)においては、受光器2から出力された信号に基づい
て演算ユニット4がアーム23、25の撓み量を算出す
るので、アーム23、25の撓み量を把握することがで
きる。また、処理ユニット5により算出されたアーム2
3、25の撓み量を補正するので、アーム23、25の
位置決め精度をより正確かつ高精度にすることができ
る。
【0065】(実施例3)図3は、請求項3記載の発明
に係るロボット装置の原点較正装置の一実施例を模式的
に示す図である。図3において、原点較正装置は、発光
器1、受光器2、治具3、演算ユニット4、処理ユニッ
ト5、ミラー8、固定具9を有している。
【0066】発光器1は、照射する光束Lの方向が第1
のアーム23及び第2のアーム25の回動基準軸と平行
若しくは略平行となるよう図示しない治具により支持部
材20に固定され、支持部材20に対して相対的に静止
するとともに、所定位置に位置決めされるようになって
いる。受光器2は、第2のアーム25の第4関節26に
治具3を介して支持され、第2のアーム25に対して相
対的に静止するとともに、所定位置に位置決めされ、第
1関節21、第2関節22、第1のアーム23、第3関
節24、第2のアーム25及び第4関節26の各々の狂
いがないときには、光束Lが受光器2の4分割フォトダ
イオードの中央に入射するようになっている。
【0067】ミラー8(曲折部材)は、固定具9により
第1関節21(昇降部材)に固定され、第1関節21に
対して相対的に静止するとともに、所定位置に位置決め
されるようになっている。ミラー8は、第1のアーム2
3及び第2のアーム25の回動基準軸と平行若しくは略
平行な方向に発光器1から照射された光束Lを第1のア
ーム23及び第2のアーム25の回動基準軸と垂直若し
くは略垂直な方向に曲折させるようになっている。
【0068】次に、上記構成を用いて行うロボット装置
の原点較正手順について説明する。まず、ロボット装置
の図示しない操作表示部を操作することによりロボット
装置の第1関節21、第2関節22、第1のアーム2
3、第3関節24、第2のアーム25及び第4関節26
を各々予め設定された原点位置に復帰させる。次いで、
発光器Lから光束Lを照射すると、ロボット装置の第1
関節21、第2関節22、第1のアーム23、第3関節
24、第2のアーム25及び第4関節26の各々の予め
設定された原点位置からの狂いが許容範囲内である限
り、発光器1から照射された光束Lは、ミラー8により
反射された後、受光器2に入射する。すなわち、受光器
2に入射した光束Lの位置は、第2関節22、第3関節
24及び第4関節26の回動精度等を反映するととも
に、第1関節21の運動精度、第1のアーム23及び第
2のアームの撓み等を反映している。
【0069】次いで、受光器2が光束Lを検出した位置
に対応した信号に変換して出力すると、演算ユニット4
により受光器2が支持された第2のアーム25に予め設
定された原点位置からの位置ずれ方向及び位置ずれ量が
算出され、処理ユニット5に出力される。次いで、処理
ユニット5は、演算ユニット4により算出された位置ず
れ方向及び位置ずれ量に基づいて、ロボット装置を駆動
する際に必要なデータ形式に位置ずれ方向及び位置ずれ
量のデータを変換した後、ロボット装置のコントロール
部にデータを出力する。
【0070】次いで、ロボット装置のコントロール部
は、第1関節21、第2関節22、第3関節24、第4
関節26のうち少なくとも何れか一つを処理ユニット5
から出力されたデータに基づいて微小回動させることに
より、アーム23、25の予め設定された原点位置から
の位置ずれを較正する。これにより受光器2の4分割フ
ォトダイオードの中央に光束Lが入射するように位置ず
れ較正を行うことができる。このようにして、ロボット
装置の原点位置の較正が行われる。
【0071】なお、本実施例では、第1関節21、第2
関節22、第3関節24、第4関節26を回動させて機
械的に装置原点の較正を行ったが、装置の機械的姿勢は
そのままにして、例えば受光器2上に入射する光束Lの
位置を装置原点に設定し直す電気的な原点較正を行って
もよい。このように本実施例(請求項3)においては、
所定方向に平行若しくは略平行な光束Lを照射する発光
器1を用いるので、光束Lの軌跡そのものを基準方向及
び基準位置として利用することができる。また、発光器
1を支持部材20に固定するので、光束Lの照射軌跡に
よる基準方向及び基準位置を常に正確に維持することが
できる。
【0072】また、発光器1から照射された光束Lを所
定方向に曲折させるミラー8を発光器1に対向するよう
第1関節21に固定するので、第1関節21が昇降した
ときにおいても、アーム25に支持された受光器2に光
束Lを照射することができる。また、ミラー8により曲
折された光束Lを検出し、検出した位置に対応した信号
を出力する受光器2を用いるので、人間の精神作用に依
存することなく、位置ずれの検出を客観的に行うことが
できる。また、受光器2を発光器1に対向するよう複数
のアーム23、25の何れか一つに支持させるので、受
光器2の支持されたアーム25の予め設定された原点位
置からのずれを検出することができる。
【0073】また、演算ユニット4により受光器2から
出力された信号に基づいて、受光器2が支持されたアー
ム25の予め設定された原点位置からの位置ずれ方向及
び位置ずれ量を算出するので、アーム25の原点位置か
らのずれを正確に把握することができる。また、演算ユ
ニット4により算出された位置ずれ方向及び位置ずれ量
に基づいて受光器2を支持するアーム25に予め設定さ
れた原点位置を処理ユニット5により較正するので、ア
ーム25の原点位置を正確、かつ、高精度に較正するこ
とができる。
【0074】すなわち、指向性の極めて高い光束Lを用
いて、第1関節21、第1のアーム23、第2のアーム
25等の予め設定された位置からの位置ずれを検出する
ので、非接触でアーム23、25の原点位置を較正する
ことができ、簡易、かつ、正確な較正を行うことができ
るとともに、第1関節21の昇降位置にかかわらずアー
ム23、25の原点位置の較正を行うことができる。
【0075】また、ロボット装置の支持部材20に設け
られた発光器1から出射した光束Lは、常に第1関節2
1が延在する方向と平行若しくは略平行に走っているた
め、アーム23、25が任意の高さにあっても、アーム
23、25の原点較正を行うことができる。したがっ
て、従来、回転関節に比して管理しにくく、また高額と
なるため剛性のみで精度を管理していた第1関節の昇降
時の運動精度(動的な真直度、走り平行度)を、昇降高
さ別にアーム23、25の回動基準面内での原点位置を
閉ループで管理することができ、より高精度なロボット
モーションが可能となる。
【0076】(実施例4)図4は、請求項4及び9記載
の発明に係るロボット装置の原点較正装置の一実施例を
模式的に示す図である。図4において、発光器1は、照
射する光束Lの方向が第1のアーム23及び第2のアー
ム25の回動基準軸と平行若しくは略平行となるよう図
示しない治具により支持部材20に固定され、支持部材
20に対して相対的に静止するとともに、所定位置に位
置決めされるようになっている。
【0077】ミラー8(曲折部材)は、固定具9により
第1関節21(昇降部材)に固定され、第1関節21に
対して相対的に静止するとともに、所定位置に位置決め
されるようになっている。ミラー8は、第1のアーム2
3及び第2のアーム25の回動基準軸と平行若しくは略
平行な方向に発光器1から照射された光束Lを第1のア
ーム23及び第2のアーム25の回動基準軸と垂直若し
くは略垂直な方向に曲折させるようになっている。
【0078】ビームスプリッタプリズム7は、ミラー8
とミラー6との間に図示しない治具を用いて第1関節2
1により支持され、第1関節21に対して相対的に静止
するとともに、所定位置に位置決めされている。ビーム
スプリッタプリズム7は、発光器1から照射されミラー
8により反射された後、ミラー6に向う光束Lを透過さ
せるとともに、ミラー6から反射された光束Lを反射し
て、受光器2に向けるようになっている。
【0079】ミラー6(反射部材)は、ミラー8に対向
するようアーム25に治具3を介して支持され、アーム
25に対して相対的に静止するとともに、所定位置に位
置決めされている。ミラー6には、発光器1から照射さ
れ、ミラー8により反射された光束Lが入射するように
なっている。受光器2は、図示しない治具により支持部
材20に支持されており、支持部材20に対して相対的
に静止するとともに、所定位置に位置決めされている。
受光器2は、ミラー6により反射され、更にビームスプ
リッタプリズム7により反射された光束Lを検出するよ
うになっており、第1関節21、第2関節22、第1の
アーム23、第3関節24、第2のアーム25及び第4
関節26の各々の狂いがないときには、光束Lは受光器
2の4分割フォトダイオードの中央に入射するようにな
っている。
【0080】次に、上記構成を用いて行うロボット装置
の原点較正手順について説明する。まず、ロボット装置
の図示しない操作表示部を操作することによりロボット
装置の第1関節21、第2関節22、第1のアーム2
3、第3関節24、第2のアーム25及び第4関節26
を各々予め設定された原点位置に復帰させる。次いで、
発光器1から光束Lを照射すると、ロボット装置の第1
関節21、第2関節22、第1のアーム23、第3関節
24、第2のアーム25及び第4関節26の各々の予め
設定された原点位置からの狂いが許容範囲内である限
り、発光器1から照射された光束Lは、ミラー8により
反射され、ビームスプリッタプリズム7を透過し、ミラ
ー6により反射された後、ビームスプリッタプリズム7
により反射され受光器2に入射する。すなわち、受光器
2に入射した光束Lの位置は、第2関節22、第3関節
24及び第4関節26の回動精度等を反映するととも
に、第1関節21の運動精度、第1のアーム及び第2の
アームの撓み量等を反映している。
【0081】次いで、受光器2が光束Lを検出した位置
に対応した信号に変換して出力すると、ミラー6が支持
された第2のアーム25に予め設定された原点位置から
の位置ずれ方向及び位置ずれ量が、アーム23、25が
回動する際の回動基準軸に垂直な方向の成分と、回動基
準軸に平行な方向の成分とにわけて演算ユニット4によ
り算出され、処理ユニット5に出力される。
【0082】次いで、処理ユニット5は、演算ユニット
4により算出されたアーム23、25の回動基準軸に垂
直な方向の成分と、回動基準軸に平行な方向の成分とを
ロボット装置を駆動する際に必要なデータ形式に位置ず
れ方向及び位置ずれ量のデータを変換した後、ロボット
装置のコントロール部にデータを出力する。次いで、ロ
ボット装置のコントロール部は、第1関節21、第2関
節22、第3関節24、第4関節26のうち少なくとも
何れか一つを処理ユニット5から出力された回動基準軸
に垂直な方向の成分のデータに基づいて微小回動させる
ことにより、アーム23、25の予め設定された原点位
置からの位置ずれを較正する。これにより回動基準軸に
垂直な方向に対応する受光器2の4分割フォトダイオー
ドの方向の中央に光束Lが入射するよう位置ずれ較正を
行うことができる。また、ロボット装置のコントロール
部は、処理ユニット5から出力された回動基準軸に平行
な方向の成分だけアーム23、25の撓み量を補正す
る。このようにして、ロボット装置の原点位置の較正が
行われる。
【0083】なお、本実施例では、第1関節21、第2
関節22、第3関節24、第4関節26を回動させて機
械的に装置原点の較正を行ったが、装置の機械的姿勢は
そのままで、例えば、受光器2に入射する光束Lの位置
を装置原点に設定し直す電気的な原点較正を行ってもよ
い。このように本実施例(請求項4)においては、所定
方向に平行若しくは略平行な光束Lを照射する発光器1
を用いるので、光束Lの軌跡そのものを基準方向及び基
準位置として利用することができる。また、発光器1を
支持部材20に固定するので、光束Lの照射軌跡による
基準方向及び基準位置を常に正確に維持することができ
る。
【0084】また、発光器1から照射された光束Lを所
定方向に曲折させるミラー6を発光器1に対向するよう
第1関節21に固定するので、第1関節21の昇降位置
にかかわらず、アーム23、25の原点位置の較正を行
うことができる。また、ミラー6により曲折された光束
Lを反射するミラー8をミラー6に対向するよう複数の
アーム23、25の何れか一つに支持するので、アーム
25の先端の重量を小さくすることができ、より正確な
原点位置の較正ができる。
【0085】また、ミラー8により反射された光束Lを
検出し、検出した位置に対応した信号を出力する受光器
2を用いるので、人間の精神作用に依存することなく、
位置ずれの検出を客観的に行うことができる。また、受
光器2を支持部材20に固定するので、位置ずれの判断
基準となる受光器2の位置を常に同一位置に維持するこ
とができる。
【0086】また、演算ユニット4により受光器2から
出力された信号に基づいて、ミラー6が支持されたアー
ム25に予め設定された原点位置からの位置ずれ方向及
び位置ずれ量を算出するので、アーム25の予め設定さ
れた原点位置からのずれを正確に把握することができ
る。また、演算ユニット4により算出された位置ずれ方
向及び位置ずれ量に基づいてミラー6を支持するアーム
25の原点位置を較正手段により較正するので、アーム
25の原点位置を正確、かつ、高精度に較正することが
できる。
【0087】すなわち、発光器1から照射された光束L
が第1関節21に支持されたミラー8により曲折され、
アーム25に支持されたミラー6により反射された後、
受光器2によりアーム25の予定された位置からのずれ
を反映した光束Lが検出される。したがって、アーム2
5の原点位置からの位置ずれ方向及び位置ずれ量を非接
触で把握することができるので、接触によってもたらさ
れる微小変形や微小移動がなく、極めて正確な原点位置
の較正を行うことができるとともに、ミラー6により光
路長が2倍になるので、位置ずれ方向及び位置ずれ量の
検出分解能を2倍向上させることができ、より一層高精
度な原点位置の較正を行うことができる。
【0088】また、ロボット装置の支持部材20に設け
られた発光器1から出射した光束Lは、常に第1関節2
1が延在する方向と平行若しくは略平行に走っているた
め、アーム23、25が任意の高さにあっても、アーム
23、25の原点較正を行うことができる。したがっ
て、従来、回転関節に比して管理しにくく、また高額と
なるため剛性のみで精度を管理していた第1関節の昇降
時の運動精度(動的な真直度、走り平行度)を、昇降高
さ別にアーム23、25の回動基準面内での原点位置を
閉ループで管理することができ、より高精度なロボット
モーションが可能となる。また、ロボット装置がフルク
ローズド制御まで必要としない場合には、原点較正時の
運動精度を記憶し、NC制御により操作する場合に運動
精度を補正することにより高精度の動作を行うことがで
きる。
【0089】また、本実施例(請求項9)においては、
受光器2から出力された信号に基づいて第1関節21の
運動変位量又はアーム23、25の撓み量のうち少なく
ともどちらか一方を演算ユニット4により算出するの
で、第1関節21が昇降したときの第1関節21の運動
変位量を把握することができるとともに、アーム23、
25の撓み量を知ることができる。また、算出された第
1関節21の運動変位量及び可動部材の撓み量のうち少
なくともどちらか一方を処理ユニット5により補正する
ので、アーム23、25の位置決め精度をより正確かつ
高精度にすることができる。
【0090】(実施例5)図5は、請求項4及び9記載
の発明に係るロボット装置の原点較正装置の別実施例を
模式的に示す図である。図5において、ミラー8及びビ
ームスプリッタプリズム7は、固定具11により第1関
節21に固定され、第1関節21に対して相対的に静止
するとともに、所定位置に位置決めされるようになって
いる。
【0091】ミラー6は、第4関節26に取り付けられ
たロボットハンド27に固定され、アーム25に対して
相対的に静止するとともに、所定位置に位置決めされる
ようになっている。受光器2は、取付治具12により支
持部材20に支持されており、支持部材20に対して相
対的に静止しているとともに、固定具11に取り付けら
れたビームスプリッタプリズム7に対向するよう所定位
置に位置決めされるようになっている。
【0092】10は音響光学素子を用いた偏向器であ
り、発光器1から照射された光束Lを微小角度偏向させ
て射出するようになっており、ミラー6により反射さ
れ、ビームスプリッタプリズム7を透過し、ミラー8に
よって反射された戻り光が発光器1に入射して、発光器
1の発振に影響を与えないようになっている。音響光学
素子は、光束Lを透過する透明媒体に圧電トランスデュ
ーサーにより発生させた超音波を伝播させ、その超音波
によって媒体の周期的な屈折率分布を形成させることに
より、一種の回折格子を作りだし、光束Lを回折させる
ものである。本実施例では、1次回折光を光束Lとして
用いており、0次光(透過光)及び2次以上の高次回折
光は遮光するようになっている。
【0093】このような構成においても、上記実施例4
と同様の作用効果が得られる。 (実施例6)図6は、請求項5乃至7記載の発明に係る
ロボット装置の原点較正装置の一実施例を模式的に示す
図である。図6において、原点較正装置は、位置決めパ
イロットピン30、固定用治具31、位置決めブッシュ
32、2軸力覚センサ33、インターフェースユニット
34、演算/処理ユニット35及び図示しない嵌合検出
センサを有している。
【0094】位置決めパイロットピン30(凸部材)
は、固定用治具32に少なくとも一つ設けられ、アーム
23、25の回動基準軸に対して平行若しくは略平行な
方向に延在するとともに、先端部は丸く面取りされてお
り、後述する位置決めブッシュ32に入り易くなってい
る。この位置決めパイロットピン30は、支持部材20
に固定用治具32及び後述する2軸力覚センサ33を介
して支持され、支持部材20に対して相対的に静止する
とともに、所定位置に位置決めされるようになってい
る。なお、位置決めパイロットピン30の先端部をテー
パ状に面取りしてもよい。
【0095】位置決めブッシュ32(凹部材)は、位置
決めパイロットピン30に対向するようアーム23、2
5に少なくとも一つ設けられ、設けられたアーム23、
25に対して静止するようになっている。位置決めブッ
シュ32は、位置決めパイロットピン30に嵌合する嵌
合孔32aを有しており、第1関節21がZ方向に降下
したとき、位置決めパイロットピン30に嵌合すること
ができるようになっている。
【0096】嵌合検出センサは、第1関節21のZ方向
の昇降動作により位置決めパイロットピン30と位置決
めブッシュ32とが嵌合したとき、嵌合したことを検出
し、嵌合した旨の信号を出力するようになっている。2
軸力覚センサ33は、位置決めパイロットピン30を支
持するとともに、位置決めパイロットピン30が位置決
めブッシュ32に嵌合したとき、位置決めパイロットピ
ン30に対する位置決めブッシュ32の位置ずれ方向及
び位置ずれ量を接触歪みにより検出し、位置ずれ方向及
び位置ずれ量に対応する信号を出力するものである。こ
の2軸力覚センサ33は、例えば金属線が伸びるとその
電気抵抗が増加する性質を利用した電気抵抗線歪み計を
アーム23、25の回動基準軸が延在する方向と直交す
る2方向に位置決めパイロットピン30に貼ったもので
あり、位置決めパイロットピン30が位置決めブッシュ
32に嵌合したとき、嵌合具合によって位置決めパイロ
ットピン30と位置決めブッシュ32との接触方向と接
触圧力とが変化し、このため電気抵抗線歪み計の抵抗線
の長さが変化するのを電気抵抗の変化により検出するよ
うになっている。2軸力覚センサ33は、位置ずれ検出
手段を構成する。
【0097】インターフェースユニット34は、2軸力
覚センサ33から出力された検出信号を増幅した後、A
/D変換して出力するものである。演算/処理ユニット
35は、インターフェースユニット34から出力された
信号に基づいて位置決めブッシュ32が設置されたアー
ム23乃至アーム25の予め設定された原点位置からの
位置ずれ方向及び位置ずれ量を算出するとともに、ロボ
ット装置を駆動する際に必要なデータ形式に位置ずれ方
向及び位置ずれ量のデータを変換した後、ロボット装置
に出力にするようになっている。また、この演算/処理
ユニット35は、位置決めパイロットピン30が位置決
めブッシュ32に嵌合したとき、アーム23、25の位
置を強制的に原点位置に設定することもできるようにも
なっている。演算/処理ユニット35は、設定手段を構
成する。
【0098】次に、上記構成を用いて行うロボット装置
の原点較正手順について説明する。まず、ロボット装置
の図示しない操作表示部を操作することによりロボット
装置の第1関節21、第2関節22、第1のアーム2
3、第3関節24、第2のアーム25及び第4関節26
を各々予め設定された原点位置に復帰させる。次いで、
操作表示部を操作することにより、第1関節21を降下
させる。第1関節21が降下すると、第2関節22、第
1のアーム23、第3関節24、第2のアーム25及び
第4関節26の各々が予め設定された原点位置からのず
れが許容範囲内である限り、位置決めパイロットピン3
0と位置決めブッシュ25とが嵌合し始める。
【0099】次いで、位置決めパイロットピン30と位
置決めブッシュ25とが所定量嵌合し、嵌合検出センサ
により嵌合した旨の信号が出力されると、ロボット装置
はこの検出信号に基づいて第1関節21の降下を止め
る。次いで、ロボット装置は、第1関節21、第2関節
22、第3関節24及び第4関節26の各関節を励磁さ
せ、各関節を制御状態(サーボONの状態)にする。
【0100】次いで、2軸力覚センサ33により位置決
めパイロットピン30と位置決めブッシュ32との嵌合
具合が検出され、位置決めブッシュ32の位置決めパイ
ロトトピン30からの位置ずれ方向及び位置ずれ量、す
なわち、位置決めブッシュ32の固定されたアーム25
の予め設定された原点位置からの位置ずれ方向及び位置
ずれ量に対応した信号が出力される。
【0101】次いで、インターフェースユニット34に
より2軸力覚センサ33から出力された検出信号がA/
D変換された後、演算/処理ユニット35によりアーム
25の予め設定された原点位置からの位置ずれ方向及び
位置ずれ量が算出され、更にロボット装置を駆動する際
に必要なデータ形式に位置ずれ方向及び位置ずれ量のデ
ータが変換された後、ロボット装置に出力される。
【0102】次いで、ロボット装置は、第1関節21、
第2関節22、第3関節24、第4関節26のうち少な
くとも何れか一つを演算/処理ユニット35から出力さ
れたデータに基づいて微小回動させ、位置決めパイロッ
トピン30と位置決めブッシュ32とが歪みなく嵌合す
るようにする。すなわち、2軸力覚センサ33の出力信
号から歪み分が検出されないように第1関節21、第2
関節22、第3関節24及び第4関節26のうち少なく
とも何れか一つを微小回動させる。このようにして、原
点位置の較正を行うことができる。
【0103】なお、簡易に原点位置の較正を行う場合に
は、嵌合検出センサが位置決めパイロットピン30と位
置決めブッシュ32との嵌合を検出した段階で、アーム
23、25等の位置を原点位置に設定してもよい。この
ように本実施例(請求項5)においては、アーム23、
25が昇降する方向と平行若しくは略平行な方向に延在
する少なくとも一つの位置決めパイロットピン30が、
第1関節21によりアーム23、25が昇降したとき、
位置決めパイロットピン30に対向する位置決めブッシ
ュ32に嵌合し、アーム23、25の位置を原点位置に
設定するので、安価かつ簡易に可動部材の原点位置の較
正を行うことができる。
【0104】また、本実施例(請求項6)においては、
位置決めパイロットピン30が位置決めブッシュ32に
嵌合するとき、嵌合したか否かを検出する嵌合検出セン
サを設け、第1関節21の昇降によりアーム23、25
が昇降し、嵌合検出センサにより位置決めパイロットピ
ン30が位置決めブッシュ32に嵌合したと検出された
とき、演算/処理ユニット35によりアーム23、25
の位置を原点位置に設定するので、無理な力が可動部材
にかかることを防ぐことができ、かつ、より正確に可動
部材の原点位置の較正を行うことができる。
【0105】また、本実施例(請求項7)においては、
嵌合検出センサにより位置決めパイロットピン30が位
置決めブッシュ32に嵌合したと検出された後、各関節
を励磁したとき、2軸力覚センサ33によりアーム2
3、25の原点位置からの位置ずれ方向及び位置ずれ量
に対応した信号を出力するので、サーボをかけた状態で
の真の原点位置からの位置ずれを把握することができ
る。また、2軸力覚センサ33により出力された信号に
基づいて演算/処理ユニット35によりアーム23、、
25の原点位置を較正するので、正確かつ高精度な可動
部材の原点位置の較正を行うことができる。
【0106】(実施例7)図7は、請求項10、11記
載の発明に係る双腕型ロボット装置の一実施例を示す図
であり、図8は、請求項10、11記載の発明に係る双
腕型ロボット装置の一実施例の原点較正装置の光学系配
置を示す図である。図7において、双腕型のロボット装
置は、支持部材20、第1関節21R、21L、第2関
節22R、22L、第1のアーム23R、23L、第3
関節24R、24L、第2のアーム25R、25L、第
4関節26R、26Lを有している。
【0107】図7、図8において、原点較正装置は、発
光器1、受光器2、ビームスプリッタプリズム7、偏向
器10、ハーフミラー13R、13L、14R、14
L、全反射ミラー15、15R、15L及び図示しない
演算ユニットと処理ユニットとを有しており、このう
ち、発光器1、受光器2、ビームスプリッタプリズム
7、偏向器10、ハーフミラー13R、14R、全反射
ミラー15R、演算ユニット及び処理ユニットにより、
第1の原点較正装置を構成し、発光器1、受光器2、ビ
ームスプリッタプリズム7、偏向器10、ハーフミラー
13L、14L、全反射ミラー15、15R、演算ユニ
ット及び処理ユニットにより第2の原点較正装置を構成
する。また、第1関節21R、第2関節22R、第1の
アーム23R、第3関節24R、第2のアーム25R、
第4関節26Rを右側ロボットアーム28Rと呼称し、
第1関節21L、第2関節22L、第1のアーム23
L、第3関節24L、第2のアーム25L、第4関節2
6LRを左側ロボットアーム28Lと呼称する。
【0108】発光器1、受光器2、ビームスプリッタプ
リズム7、偏向器10は支持部材20に固定されてお
り、支持部材20に対して相対的に静止するようになっ
ている。ハーフミラー13Rは右側第1のアーム23R
に、ハーフミラー13Lは左側第1のアーム23Lにそ
れぞれ治具を介して支持されるようになっている。ハー
フミラー14Rは右側第2のアーム25Rに、ハーフミ
ラー14Lは左側第2のアーム25Lにそれぞれ治具を
介して支持されるようになっている。全反射ミラー15
Rは右側ロボットハンド27Rに、全反射ミラー15L
は左側ロボットハンド27Lに支持されるようになって
いる。また、全反射ミラー15は、左側第1関節21L
に固定されており、左側第1関節21Lに対して相対的
に静止するようになっている。なお、右側ロボットハン
ド27Rは第4関節26Rに固定され、左側ロボットハ
ンド27Lは第4関節26Lに固定されるようになって
いる。
【0109】ロボット装置の支持部材20に設けられた
発光器1から出射した光束Lは、図示を略す光学系を通
過したのち、偏向器10によって偏向され1次回折光L
のみがビームスプリッタプリズム7に入射するようにな
っており、0次光L0は図示しないマスクにより遮光さ
れるようになっている。光束Lはビームスプリッタプリ
ズム7により振幅分割され、一方の光束L1は右側ロボ
ットアームの原点方向に直進し、もう一方の光束L2は
ビームスプリッタプリズム7の反射面により直角に反射
され、左側ロボットアーム方向に向うようになってい
る。
【0110】次に、上記構成を用いて行うロボット装置
の原点構成手順を説明する。まず、右側ロボットアーム
28Rの原点較正を行う。第1のアーム23Rを第2関
節22Rを中心に回動させ、ハーフミラー13Rを光束
L1に対向させる。このときハーフミラー13Rによる
反射光はビームスプリッタプリズム7により直角に反射
され、受光器2に入射する。
【0111】次いで、受光器2により検出された光束L
1の検出位置に基づいて演算ユニット及び処理ユニット
により、受光器2の4分割フォトダイオードの中央で光
束L1が検出されるよう第2関節22Rを微小回動させ
る。受光器2の4分割フォトダイオードの中央で光束L
1が検出されたとき、第1のアーム23Rの微小回動を
止める。これにより支持部材20に対する第1のアーム
23Rの原点位置の較正が完了する。
【0112】次いで、同様に第2のアーム25Rを第3
関節24Rを中心に回動させ、ハーフミラー14Rを光
束L1に対向させ、ハーフミラー14Rからの反射光が
受光器2の4分割フォトダイオードの中央で検出される
ように第3関節24Rを微小回動させる。受光器2の4
分割フォトダイオードの中央で光束L1が検出されたと
き、第3関節24Rの微小回動を止める。これにより支
持部材20及び第1のアーム23Rに対する第2のアー
ム25Rの原点位置の較正が完了する。
【0113】次いで、第4関節26Rを回動させ、全反
射ミラー15Rを光束L1に対向させ、全反射ミラー1
5Rからの反射光が受光器2の4分割フォトダイオード
の中央で検出されるよう第4関節26Rを微小回動させ
る。受光器2の4分割フォトダイオードの中央で光束L
1が検出されたとき、第4関節26Rの微小回動を止め
る。これにより支持部材20、第1のアーム23R及び
第2のアーム26Rに対する第4関節26Rの原点位置
の較正が完了し、右側ロボットアーム28Rの原点位置
の較正が完了する。
【0114】次いで、右側ロボットアーム28Rと同様
にして左側ロボットアーム28Lの原点位置の較正を行
う。なお、この較正を行う際には発光器1、偏向器1
0、ビームスプリッタプリズム7を共用し、偏向器10
から出射され、ビームスプリッタプリズム7により反射
された光束L2を全反射ミラー15により反射させて用
いるとともに、受光器2を共用する。
【0115】左側ロボットアーム28Lの原点較正が完
了したのち、第4関節26R、26Lを原点較正位置か
らそれぞれ超微小送りにより正確に45度回動させ、図
8(b)に示す如く、光束L1の軌跡が閉ループとなる
ようにする。次いで、受光器2により閉ループとなった
光束L1の位置を検出し、受光器2の4分割フォトダイ
オードの中央で光束L1が検出されるよう第4関節26
R、26Lを微小回動させる。受光器2の4分割フォト
ダイオードの中央で光束L1が検出されたとき、第4関
節26Rの微小回動を止める。これにより、右側ロボッ
トアーム28Rと左側ロボットアーム28Lとが共通の
原点を共有することになり、共通の座標系を構築するこ
とができる。
【0116】このように本実施例(請求項10)におい
ては、請求項1乃至9記載の原点較正装置をロボット装
置の二組のロボットアーム28R、28Lにそれぞれ具
備するので、各ロボットアーム28R、28Lそれぞれ
原点位置の較正を行うことができる。しかも、予め両ロ
ボットアーム28R、28Lの平行度が出された位置で
原点位置の較正がなされるので、各ロボットアーム28
R、28Lの原点位置の較正を行うと同時に両ロボット
アーム28R、28Lの平行度を較正を行うことができ
る。また、本実施例(請求項11)においては、二組の
原点較正装置の原点位置を共通にするので、二つのロボ
ットアーム28R、28Lの間の座標系を統合すること
ができ、両腕共通の座標系を構築することができる。し
たがって、位置精度が正確、かつ、高精度な双腕型ロボ
ット装置を提供することができる。
【0117】また、本実施例においては、全て自動で原
点位置の較正を行うことができるため、人為的なミスや
誤差を僅少に抑えることができる。また、光学系を基準
としているので、温度変動の影響を受けにくく、常に一
意、かつ、短時間で原点位置の較正を行うことができ
る。なお、本発明は、上記各実施例に限定されるもので
はなく、種々の変形、変更が可能である。例えば、上記
実施例では、発光器1としてHeNeガスレーザ等のレ
ーザ光源を用いたが、受光器の検出分解能以下の光束発
散角の光束を照射することができる光源であればよく、
水銀ランプ等の光源から照射された光束をレンズ等によ
り平行若しくは略平行な光束にしてもよい。光源として
は、横倍率β=0の光源である点光源が指向性、光束発
散角の点から好ましい。
【0118】また、例えば、上記実施例では、受光器2
として4分割フォトダイオードを用いたが、2分割フォ
トダイオード、フォトダイオード、フォトトランジス
タ、1次元配列CCD(Charg Coupled Device)、2次
元配列CCD、PSD(Position Sensitive Detector)
を用いてもよい。このように本発明は上記各実施例に限
定されないのはいうまでもない。
【0119】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、所定方向
に平行若しくは略平行な光束を照射する光源を用いるの
で、光束の軌跡そのものを基準方向及び基準位置として
利用することができる。また、光源を支持部材に固定す
るので、光束の照射軌跡による基準方向及び基準位置を
常に正確に維持することができる。また、光源から照射
された光束を検出し、検出した位置に対応した信号を出
力する受光器を用いるので、人間の精神作用に依存する
ことなく、位置ずれの検出を客観的に行うことができ
る。また、受光器を光源に対向するよう複数のアームの
何れか一つに支持するので、受光器の支持されたアーム
の予め設定された原点位置からのずれを検出することが
できる。
【0120】また、演算手段が、受光器から出力された
信号に基づいて、受光器が支持されたアームに予め設定
された原点位置からの位置ずれ方向及び位置ずれ量を算
出するので、アームの予め設定された原点位置からのず
れを正確に把握することができる。また、演算手段によ
り算出された位置ずれ方向及び位置ずれ量に基づいて受
光器を支持するアームの原点位置を較正手段が較正する
ので、アームの原点位置を正確、かつ、高精度に較正す
ることができる。
【0121】このように平行若しくは略平行な光束を用
いて、受光器により位置検出されてアームの原点位置を
較正するので、非接触でアームの原点位置を較正するこ
とができ、正確な較正を行うことができるとともに、簡
易に原点位置の較正を行うことができる。請求項2記載
の発明によれば、所定方向に平行若しくは略平行な光束
を照射する光源が用いるので、光束の軌跡そのものを基
準方向及び基準位置として利用することができる。ま
た、光源を支持部材に固定するので、光束の照射軌跡に
よる基準方向及び基準位置を常に正確に維持することが
できる。また、光源から照射された光束を反射する反射
部材を、光源に対向するよう複数のアームの何れか一つ
が支持するので、アームの先端の重量を小さくすること
ができ、より正確な原点位置の較正ができる。
【0122】また、反射部材により反射された光束を検
出し、検出した位置に対応した信号を出力する受光器を
用いるので、人間の精神作用に依存することなく、位置
ずれの検出を客観的に行うことができる。また、受光器
を支持部材に固定するので、位置ずれの判断基準となる
受光器の位置を常に同一位置に維持することができる。
【0123】また、演算手段により受光器から出力され
た信号に基づいて、反射部材が支持されたアームに予め
設定された原点位置からの位置ずれ方向及び位置ずれ量
を算出するので、アームの原点位置からのずれを正確に
把握することができる。また、演算手段により算出され
た位置ずれ方向及び位置ずれ量に基づいて反射部材を支
持するアームの原点位置を較正手段により較正するの
で、アームの原点位置を正確、かつ、高精度に較正する
ことができる。
【0124】このように反射部材をアームに設け、該反
射部材からの反射光束を検出するようにしたので、光路
長を2倍にすることができ、微小な位置ずれを検出する
ことができる。したがって、より高精度な原点位置の較
正を行うことができる。請求項3記載の発明によれば、
所定方向に平行若しくは略平行な光束を照射する光源を
用いるので、光束の軌跡そのものを基準方向及び基準位
置として利用することができる。また、光源を支持部材
に固定するので、光束の照射軌跡による基準方向及び基
準位置を常に正確に維持することができる。また、光源
から照射された光束を所定方向に曲折させる曲折部材を
光源に対向するよう昇降部材に固定するので、昇降部材
が昇降したときにおいても、アームに支持された受光器
に光束を照射することができる。
【0125】また、曲折部材により曲折された光束を検
出し、検出した位置に対応した信号を出力する受光器を
用いるので、人間の精神作用に依存することなく、位置
ずれの検出を客観的に行うことができる。また、受光器
を光源に対向するよう複数のアームの何れか一つに支持
させるので、受光器の支持されたアームの予め設定され
た原点位置からのずれを検出することができる。
【0126】また、演算手段により受光器から出力され
た信号に基づいて、受光器が支持されたアームの原点位
置からの位置ずれ方向及び位置ずれ量を算出するので、
アームの予め設定された原点位置からのずれを正確に把
握することができる。また、演算手段により算出された
位置ずれ方向及び位置ずれ量に基づいて受光器を支持す
るアームに予め設定された原点位置を較正手段により較
正するので、アームの原点位置を正確、かつ、高精度に
較正することができる。このように指向性の極めて高い
光束を用いて、昇降部材や可動部材の予め設定された位
置からの位置ずれを検出するので、非接触でアームの原
点位置を較正することができ、簡易、かつ、正確な較正
を行うことができるとともに、昇降部材の昇降位置にか
かわらずアームの原点位置の較正を行うことができる。
【0127】請求項4記載の発明によれば、所定方向に
平行若しくは略平行な光束を照射する光源を用いるの
で、光束の軌跡そのものを基準方向及び基準位置として
利用することができる。また、光源を支持部材に固定す
るので、光束の照射軌跡による基準方向及び基準位置を
常に正確に維持することができる。また、光源から照射
された光束を所定方向に曲折させる曲折部材を光源に対
向するよう昇降部材に固定するので、昇降部材の昇降位
置にかかわらず、アームの原点位置の較正を行うことが
できる。
【0128】また、曲折部材により曲折された光束を反
射する反射部材を曲折部材に対向するよう複数のアーム
の何れか一つに支持するので、アームの先端の重量を小
さくすることができ、より正確な原点位置の較正ができ
る。また、反射部材により反射された光束を検出し、検
出した位置に対応した信号を出力する受光器を用いるの
で、人間の精神作用に依存することなく、位置ずれの検
出を客観的に行うことができる。また、受光器を支持部
材に固定するので、位置ずれの判断基準となる受光器の
位置を常に同一位置に維持することができる。
【0129】また、演算手段により受光器から出力され
た信号に基づいて、反射部材が支持されたアームに予め
設定された原点位置からの位置ずれ方向及び位置ずれ量
を算出するので、アームの原点位置からのずれを正確に
把握することができる。また、演算手段により算出され
た位置ずれ方向及び位置ずれ量に基づいて反射部材を支
持するアームの原点位置を較正手段により較正するの
で、アームの原点位置を正確、かつ、高精度に較正する
ことができる。
【0130】このように光源から照射された光束が昇降
部材に支持された曲折部材により曲折され、アームに支
持された反射部材により反射された後、受光器によりア
ームの予定された位置からのずれを反映した光束が検出
される。したがって、アームの原点位置からの位置ずれ
方向及び位置ずれ量を非接触で把握することができるの
で、接触によってもたらされる微小変形や微小移動がな
く、極めて正確な原点位置の較正を行うことができると
ともに、反射部材により光路長が2倍になるので、位置
ずれ方向及び位置ずれ量の検出分解能を2倍向上させる
ことができ、より一層高精度な原点位置の較正を行うこ
とができる。
【0131】請求項5記載の発明によれば、可動部材が
昇降する方向と平行若しくは略平行な方向に延在する少
なくとも一つの凸部材が、可動部材が昇降したとき、凸
部材に対向する凹部材に嵌合し、可動部材の位置を原点
位置に設定するので、安価かつ簡易に可動部材の原点位
置の較正を行うことができる。請求項6記載の発明によ
れば、凸部材が凹部材に嵌合するとき、嵌合したか否か
を検出する嵌合検出手段を設け、昇降部材の昇降により
可動部材が昇降し、嵌合検出手段により凸部材が凹部材
に嵌合したと検出されたとき、設定手段により可動部材
の位置を原点位置に設定するので、無理な力が可動部材
にかかることを防ぐことができ、かつ、より正確に可動
部材の原点位置の較正を行うことができる。
【0132】請求項7記載の発明によれば、嵌合検出手
段により凸部材が凹部材に嵌合したと検出された後、各
関節部を励磁したとき、位置ずれ検出手段により可動部
材の原点位置からの位置ずれ方向及び位置ずれ量に対応
した信号を出力するので、サーボをかけた状態での真の
原点位置からの位置ずれを把握することができる。ま
た、位置ずれ検出手段により出力された信号に基づいて
設定手段により可動部材の原点位置を較正するので、正
確かつ高精度な可動部材の原点位置の較正を行うことが
できる。
【0133】請求項8記載の発明によれば、受光器から
出力された信号に基づいて演算手段が可動部材の撓み量
を算出するので、可動部材の撓み量を把握ことができ
る。また、較正手段により算出された可動部材の撓み量
を補正するので、可動部材の位置決め精度をより正確か
つ高精度にすることができる。請求項9記載の発明によ
れば、受光器から出力された信号に基づいて昇降部材の
運動変位量及び可動部材の撓み量のうち少なくともどち
らか一方を演算手段により算出するので、昇降部材が昇
降したときの昇降部材の運動変位量を把握することがで
きるとともに、可動部材の撓み量を知ることができる。
また、算出された昇降部材の運動変位量及び可動部材の
撓み量のうち少なくともどちらか一方を較正手段により
補正するので、可動部材の位置決め精度をより正確かつ
高精度にすることができる。
【0134】請求項10記載の発明によれば、請求項1
乃至9記載の原点較正装置をロボット装置の二組の可動
部材にそれぞれ具備するので、各腕それぞれ原点位置の
較正を行うことができる。しかも、予め両腕の平行度が
出された位置で原点位置の較正がなされるので、各腕の
原点位置の較正を行うと同時に両腕の平行度を較正を行
うことができる。したがって、各腕独立の座標系を両腕
共通の座標系に統合することができる。
【0135】請求項11記載の発明によれば、二組の原
点較正装置の原点位置を共通にするので、二組の昇降部
材と二組の可動部材との間の座標系を統合することがで
き、両腕共通の座標系を構築することができる。したが
って、位置精度が正確、かつ、高精度な双腕型ロボット
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明に係るロボット装置の原点
較正装置の一実施例を模式的に示す図である。
【図2】請求項2及び8記載の発明に係るロボット装置
の原点較正装置の一実施例を模式的に示す図である。
【図3】請求項3記載の発明に係るロボット装置の原点
較正装置の一実施例を模式的に示す図である。
【図4】請求項4及び9記載の発明に係るロボット装置
の原点較正装置の一実施例を模式的に示す図である。
【図5】請求項4及び9記載の発明に係るロボット装置
の原点較正装置の別実施例を模式的に示す図である。
【図6】請求項5乃至7記載の発明に係るロボット装置
の原点較正装置の一実施例を模式的に示す図である。
【図7】請求項10、11記載の発明に係る双腕型ロボ
ット装置の一実施例を示す図であり、(a)は、ロボッ
ト装置の上面図、(b)は、ロボット装置の側面図であ
る。
【図8】請求項10、11記載の発明に係る双腕型ロボ
ット装置の一実施例の原点較正装置の光学系配置を示す
図であり、(a)は、光束軌跡が閉ループを形成しない
場合の光学系配置を、(b)は、光束軌跡が閉ループを
形成する場合の光学系配置を示し図である。
【符号の説明】
1 発光器(光源) 2 受光器 3 治具 4 演算ユニット(演算手段) 5 処理ユニット(較正手段) 6 ミラー(反射部材) 7 ビームスプリッタプリズム 8 ミラー(曲折部材) 9 固定具 10 偏向器 11 固定具 12 取付治具 13R、13L、14R、14L ハーフミラー 15R、15L、16 全反射ミラー 20 支持部材 21、21R、21L 第1関節(可動部材、昇降部
材) 22、22R、22L 第2関節(可動部材) 23、23R、23L 第1のアーム(可動部材) 24、24R、24L 第3関節(可動部材) 25、25R、25L 第2のアーム(可動部材) 26、26R、26L 第4関節(可動部材) 27、27R、27L ロボットハンド 28R、28L ロボットアーム 30 位置決めパイロットピン(凸部材) 31 固定用治具 32 位置決めブッシュ(凹部材) 33 2軸力覚センサ(位置ずれ検出手段) 34 インターフェースユニット 35 演算/処理ユニット(設定手段) L、L0、L1、L2 光束

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持部材と、該支持部材に回動自在に支持
    された可動部材と、を備え、該可動部材が互いに回動自
    在に連結された複数のアームからなるロボット装置の原
    点較正装置において、 前記支持部材に固定され、所定方向に平行若しくは略平
    行な光束を照射する光源と、 前記光源に対向するよう前記複数のアームの何れか一つ
    に支持され、前記光源から照射された光束を検出し、検
    出した位置に対応した信号を出力する受光器と、 該受光器から出力された信号に基づいて、前記受光器が
    支持されたアームに予め設定された原点位置からの位置
    ずれ方向及び位置ずれ量を算出する演算手段と、 該演算手段により算出された位置ずれ方向及び位置ずれ
    量に基づいて前記受光器を支持するアームの原点位置を
    較正する較正手段と、を有したことを特徴とするロボッ
    ト装置の原点較正装置。
  2. 【請求項2】支持部材と、該支持部材に回動自在に支持
    された可動部材と、を備え、該可動部材が互いに回動自
    在に連結された複数のアームからなるロボット装置の原
    点較正装置において、 前記支持部材に固定され、所定方向に平行若しくは略平
    行な光束を照射する光源と、 前記光源に対向するよう前記複数のアームの何れか一つ
    に支持され、前記光源から照射された光束を反射する反
    射部材と、 前記支持部材に固定され、前記反射部材により反射され
    た光束を検出し、検出した位置に対応した信号を出力す
    る受光器と、 該受光器から出力された信号に基づいて、前記反射部材
    が支持されたアームに予め設定された原点位置からの位
    置ずれ方向及び位置ずれ量を算出する演算手段と、 該演算手段により算出された位置ずれ方向及び位置ずれ
    量に基づいて前記反射部材を支持するアームの原点位置
    を較正する較正手段と、を有したことを特徴とするロボ
    ット装置の原点較正装置。
  3. 【請求項3】支持部材と、該支持部材の端部から延在
    し、支持部材に昇降自在に支持された昇降部材と、該昇
    降部材に回動自在に支持された可動部材と、を備え、該
    可動部材が互いに回動自在に連結された複数のアームか
    らなるロボット装置の原点較正装置において、 前記支持部材に固定され、所定方向に平行若しくは略平
    行な光束を照射する光源と、 前記光源に対向するよう前記昇降部材に固定され、前記
    光源から照射された光束を所定方向に曲折させる曲折部
    材と、 前記曲折部材に対向するよう前記複数のアームの何れか
    一つに支持され、前記曲折部材により曲折された光束を
    検出し、検出した位置に対応した信号を出力する受光器
    と、 該受光器から出力された信号に基づいて、前記受光器が
    支持されたアームに予め設定された原点位置からの位置
    ずれ方向及び位置ずれ量を算出する演算手段と、 該演算手段により算出された位置ずれ方向及び位置ずれ
    量に基づいて前記受光器を支持するアームの原点位置を
    較正する較正手段と、を有したことを特徴とするロボッ
    ト装置の原点較正装置。
  4. 【請求項4】支持部材と、該支持部材の端部から延在
    し、支持部材に昇降自在に支持された昇降部材と、該昇
    降部材に回動自在に支持された可動部材と、を備え、該
    可動部材が互いに回動自在に連結された複数のアームか
    らなるロボット装置の原点較正装置において、 前記支持部材に固定され、所定方向に平行若しくは略平
    行な光束を照射する光源と、 前記光源に対向するよう前記昇降部材に固定され、前記
    光源から照射された光束を所定方向に曲折させる曲折部
    材と、 前記曲折部材に対向するよう前記複数のアームの何れか
    一つに支持され、前記曲折部材により曲折された光束を
    反射する反射部材と、 前記支持部材に固定され、前記反射部材により反射され
    た光束を検出し、検出した位置に対応した信号を出力す
    る受光器と、 該受光器から出力された信号に基づいて、前記反射部材
    が支持されたアームに予め設定された原点位置からの位
    置ずれ方向及び位置ずれ量を算出する演算手段と、 該演算手段により算出された位置ずれ方向及び位置ずれ
    量に基づいて前記反射部材を支持するアームの原点位置
    を較正する較正手段と、を有したことを特徴とするロボ
    ット装置の原点較正装置。
  5. 【請求項5】支持部材と、該支持部材の端部から延在
    し、支持部材に昇降自在に支持された昇降部材と、該昇
    降部材に回動自在に支持された可動部材と、を備え、該
    可動部材が互いに回動自在に連結された複数のアームか
    らなるロボット装置の原点較正装置において、 前記支持部材に支持され、前記可動部材が昇降する方向
    と平行若しくは略平行な方向に延在する少なくとも一つ
    の凸部材と、 前記凸部材に対向するよう前記複数のアームの少なくと
    も一つに支持され、前記可動部材が昇降したとき、前記
    凸部材に嵌合可能な少なくとも一つの凹部材と、 前記凸部材が前記凹部材に嵌合したとき、前記可動部材
    の位置を原点位置に設定する設定手段と、を有したこと
    を特徴とするロボット装置の原点較正装置。
  6. 【請求項6】前記昇降部材の昇降により可動部材が昇降
    し、前記凸部材が前記凹部材に嵌合するとき、嵌合した
    か否かを検出する嵌合検出手段を設け、 前記設定手段は、前記嵌合検出手段により前記凸部材が
    前記凹部材に嵌合したと検出されたとき、前記可動部材
    の位置を原点位置に設定することを特徴とする請求項5
    記載のロボット装置の原点較正装置。
  7. 【請求項7】前記嵌合検出手段により前記凸部材が前記
    凹部材に嵌合したと検出された後、前記各関節部を励磁
    したとき、前記可動部材の原点位置からの位置ずれ方向
    及び位置ずれ量に対応した信号を出力する位置ずれ検出
    手段を設け、 前記設定手段は、前記位置ずれ検出手段により出力され
    た信号に基づいて前記可動部材の原点位置を較正するこ
    とを特徴とする請求項6記載のロボット装置の原点較正
    装置。
  8. 【請求項8】前記演算手段は、前記受光器から出力され
    た信号に基づいて前記可動部材の撓み量を算出し、 前記較正手段は、前記演算手段により算出された前記可
    動部材の撓み量を補正することを特徴とする請求項2記
    載のロボット装置の原点較正装置。
  9. 【請求項9】前記演算手段は、前記受光器から出力され
    た信号に基づいて前記昇降部材の運動変位量及び可動部
    材の撓み量のうち少なくともどちらか一方を算出し、 前記較正手段は、前記演算手段により算出された前記昇
    降部材の運動変位量及び可動部材の撓み量のうち少なく
    ともどちらか一方を補正することを特徴とする請求項4
    記載のロボット装置の原点較正装置。
  10. 【請求項10】支持部材と、該支持部材の端部から延在
    し、支持部材に昇降自在に支持された二組の昇降部材
    と、各々の昇降部材にそれぞれ回動自在に支持された二
    組の可動部材と、を備え、それぞれの可動部材が互いに
    回動自在に連結された複数のアームからなる双腕型ロボ
    ット装置において、 前記請求項1乃至9記載の原点較正装置を前記二組の昇
    降部材及び前記二組の可動部材にそれぞれ具備したこと
    を特徴とする双腕型ロボット装置。
  11. 【請求項11】前記二組の原点較正装置の原点位置を共
    通としたことを特徴とする請求項10記載の双腕型ロボ
    ット装置。
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