JP2017077602A - バックラッシ測定装置および方法 - Google Patents

バックラッシ測定装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017077602A
JP2017077602A JP2015206769A JP2015206769A JP2017077602A JP 2017077602 A JP2017077602 A JP 2017077602A JP 2015206769 A JP2015206769 A JP 2015206769A JP 2015206769 A JP2015206769 A JP 2015206769A JP 2017077602 A JP2017077602 A JP 2017077602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
backlash
industrial robot
servo motor
robot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015206769A
Other languages
English (en)
Inventor
村 伸 二 北
Shinji Kitamura
村 伸 二 北
野 元 希 姫
Motoki Himeno
野 元 希 姫
光 俊 介 脇
Shunsuke Wakimitsu
光 俊 介 脇
井 勇 輔 藤
Yusuke Fujii
井 勇 輔 藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2015206769A priority Critical patent/JP2017077602A/ja
Publication of JP2017077602A publication Critical patent/JP2017077602A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Abstract

【課題】測定システムの複雑化をもたらすことなく、バックラッシの自動測定を可能とするバックラッシ測定装置を提供すること
【解決手段】本装置は、産業用ロボット1の減速機構におけるバックラッシを測定する装置であって、産業用ロボット1のアーム3,4の動作を規制するためのアーム動作規制手段と、アーム動作規制手段によってアーム3,4の動作が少なくとも一方向において規制された状態で、アーム3,4を駆動するためのサーボモータに対して正方向および逆方向の駆動信号を付与し、その際に発生するサーボモータの制御用信号に基づいてバックラッシを算出するためのバックラッシ演算手段8と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、産業用ロボットの減速機構におけるバックラッシを測定するための装置および方法に関する。
一般に、産業用ロボットのアーム駆動機構は、駆動源としてのサーボモータと、サーボモータからの駆動力をアームに伝達するため減速機構と、を備えている。減速機構は、例えば、ロボットアームの各関節に設けられている。
減速機構を構成する歯車には、通常、バックラッシが存在するので、ロボットアームの位置を精度良く制御するために、ロボット個体ごとにバックラッシを予め測定しておく必要がある。
従来は、作業員がロボットアームの各関節の出力側に変位測定器を設置し、アームの一部を人手で押し引きしたときの変位量を測定して、減速機構のバックラッシを測定していた。
なお、減速機構のバックラッシは、ロボットの運転に伴って経時的に変化するため、ロボット導入時の初期測定のみにならず、ロボットの運転時間に応じて適宜測定する必要がある。
しかしながら、上述した従来のバックラッシ測定方法では、測定を実施するために、ロボットが導入されている設備を一旦停止して、作業員が設備内に入って作業を実施する必要があった。このため、設備の稼働率が低下するという問題があり、また、測定作業自体も容易ではなかった。
これに対して、特許文献1には、バックラッシを自動的に測定するための技術が記載されている。しかしながら、この特許文献1に記載の技術は、バックラッシの自動測定を可能とするために、基準器および変位検出器を別途設ける必要があり、測定システムが複雑化するという問題がある。
特開平8−71966号公報
本発明は、上述した従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであって、測定システムの複雑化をもたらすことなく、バックラッシの自動測定を可能とする、産業用ロボットの減速機構のバックラッシ測定装置および方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、産業用ロボットの減速機構におけるバックラッシを測定するための装置であって、前記産業用ロボットのアームの動作を規制するためのアーム動作規制手段と、前記アーム動作規制手段によって前記アームの動作が少なくとも一方向において規制された状態で、前記アームを駆動するためのサーボモータに対して正方向および逆方向の駆動信号を付与し、その際に発生する前記サーボモータの制御用信号に基づいて前記バックラッシを算出するためのバックラッシ演算手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記アーム動作規制手段は、前記アームの動作を両方向において規制するように構成されている、ことを特徴とする。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記アーム動作規制手段は、前記アームの先端に設けられたブラケット部材と、前記ブラケット部材に形成された貫通孔に挿通可能なピン部材であって、前記産業用ロボットの作業エリア内に固定されたピン部材と、を有する、ことを特徴とする。
本発明の第4の態様は、第1の態様において、前記アーム動作規制手段は、前記アームの動作を一方向において規制するように構成されている、ことを特徴とする。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記アーム動作規制手段は、前記アームの一部が上方から下方に向けて押し付けられる表面を含む固定構造物を有する、ことを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の第6の態様は、産業用ロボットの減速機構におけるバックラッシを測定するための方法であって、前記産業用ロボットのアームの動作を規制するアーム動作規制工程と、前記アーム動作規制工程によって前記アームの動作が少なくとも一方向において規制された状態で、前記アームを駆動するためのサーボモータに対して正方向および逆方向の駆動信号を付与し、その際に発生する前記サーボモータの制御用信号に基づいて前記バックラッシを算出するバックラッシ演算工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記アーム動作規制工程において、前記アームの動作を両方向において規制する、ことを特徴とする。
本発明の第8の態様は、第7の態様において、前記アーム動作規制工程において、前記アームの先端に設けられたブラケット部材に形成された貫通孔に、前記産業用ロボットの作業エリア内に固定されたピン部材を挿通する、ことを特徴とする。
本発明の第9の態様は、第6の態様において、前記アーム動作規制工程において、前記アームの動作を一方向において規制する、ことを特徴とする。
本発明の第10の態様は、第9の態様において、前記アーム動作規制工程において、前記アームの一部が上方から下方に向けて固定構造物の表面に押し付けられる、ことを特徴とする。
本発明によれば、測定システムの複雑化をもたらすことなく、バックラッシの自動測定を可能とする、産業用ロボットの減速機構のバックラッシ測定装置および方法を提供することができる。
本発明の一実施形態によるバックラッシ測定装置および方法が適用される産業用ロボットを模式的に示した図。 本発明の一実施形態によるバックラッシ測定装置のアーム規制手段を模式的に示した図。 本発明の一実施形態によるバックラッシ測定装置のアーム規制手段を模式的に示した他の図。 本発明の一実施形態によるバックラッシ測定方法を説明するための図。 本発明の一実施形態によるバックラッシ測定方法を説明するための他の図であり、両方向規制時におけるロジック上のトルクと角度位置の関係を示した図。 本発明の一実施形態によるバックラッシ測定方法を説明するための他の図であり、実角度位置と指令角度位置とのズレによりトルクが上昇する様子を示した図。 本発明の一実施形態によるバックラッシ測定方法を説明するための他の図であり、両方向規制時における実際のトルクと角度位置の関係を示した図。 本発明の一実施形態によるバックラッシ測定方法を説明するための他の図であり、駆動側ギヤと被動側ギヤが非接触状態にある図。 本発明の一実施形態によるバックラッシ測定方法を説明するための他の図であり、駆動側ギヤと被動側ギヤが正方向回転において接触状態にある図。 本発明の一実施形態によるバックラッシ測定方法を説明するための他の図であり、駆動側ギヤと被動側ギヤが逆方向回転において接触状態にある図。 本発明の一実施形態の変形例によるバックラッシ測定方法を説明するための図。 本発明の一実施形態の変形例によるバックラッシ測定方法を説明するための他の図。 本発明の一実施形態の他の変形例によるバックラッシ測定方法を説明するための図。 本発明の一実施形態の他の変形例によるバックラッシ測定方法を説明するための他の図。
以下、本発明の一実施形態による産業用ロボットの減速機構のバックラッシ測定装置および方法について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態によるバックラッシ測定装置および方法が適用される産業用ロボット1の一例を示しており、この産業用ロボットは、第1軸線(旋回軸線)J1周りに回転可能な基台2を有し、この基台2には、第2軸線J2周りに回転可能に下部アーム3の基端が接続されている。下部アーム3の先端には、第3軸線J3周りに回転可能に上部アーム4の基端が接続されている。
上部アーム4は、その長手軸線(第4軸線)J4周りに回転可能である。上部アーム4の先端には、第5軸線(揺動軸線)J5周りに揺動可能に手首部5が接続されている。第5軸線J5は、上部アーム4の長手軸線(第4軸線)J4に直交している。
手首部5の先端面には、手首部5の中心軸線(第6軸線)J6周りに回転可能な回転体6が設けられている。回転体6には、ワークを保持できるエンドエフェクタ(図示を省略)が装着される。
基台2、下部アーム3、上部アーム4、手首部5、回転体6、およびエンドエフェクタが、全体として、産業用ロボット1のロボットアームを構成している。
産業用ロボット1は、ロボットアームの動作を制御するためのロボット制御装置7を備えている。ロボット制御装置7は、本実施形態におけるバックラッシ測定装置の一部であるバックラッシ演算手段8を含んでいる。
本実施形態におけるバックラッシ測定装置は、図2に示したように、ロボットアームの動作を規制するためのアーム動作規制手段9を有する。アーム動作規制手段9は、アーム先端に取り外し可能に装着されたブラケット部材10と、ブラケット部材10に形成された貫通孔11に挿通されるピン部材12と、を有する。ピン部材12は、その先端部がテーパ状に形成されている。
ピン部材12は、ロボット1の作業エリア内の構造物13に固定して設置されている。ピン部材12が固定される構造物13は、ロボット1の基台2が固定される固定台でも良い。
本実施形態におけるブラケット部材10は、アーム先端のエンドエフェクタ着脱機構を利用して装着することができる。すなわち、本実施形態においては、ブラケット部材10をアーム先端に装着するための特別の機構を別途設ける必要がない。
本実施形態におけるバックラッシ演算手段8は、アーム動作規制手段9によってアームの動作をその両方向において規制した状態で、アームを駆動するためのサーボモータ(図示を省略)に対して正方向および逆方向の駆動信号を付与し、その際に発生するサーボモータの制御用信号に基づいてバックラッシを算出するように構成されている。
すなわち、本実施形態によるバックラッシ測定装置を用いて、産業用ロボット1の減速機構のバックラッシを測定する際には、ロボット制御装置7によってロボットアームを駆動して、図3に示したようにブラケット部材10の貫通孔11にピン部材12を挿通する。これにより、ロボットアームの動作がピン部材12によって正回転方向および逆回転方向の両方向に規制される(アーム動作規制工程)。
このようにロボットアームの動作をアーム動作規制手段9によってその両方向において規制した状態で、ロボット制御装置7内のバックラッシ演算手段8によって、アームを駆動するためのサーボモータに対して正方向および逆方向の駆動信号を付与する。具体的には、駆動側ギヤ14を第1の教示点θP1から第2の教示点θP2まで回転させる駆動信号をサーボモータに付与する(図4参照)。
なお、上述したようにロボットアームの動作がアーム動作規制手段9によってその両方向において規制されているので、駆動側ギヤ14と噛み合っている被動側ギヤ15は回転不能である。
駆動側ギヤ14を第1の教示点θP1から第2の教示点θP2まで回転させようとしたときのロジック上のトルクと角度位置の関係は、図5のようになる。
すなわち、駆動側ギヤ14が空転する範囲である角度位置θAから角度位置θBまで(図8に示した状態)は、空転に必要な小さなトルク(空転時トルク)が発生する。そして、図4に示したように、角度位置θAから角度位置θBまでの角度範囲がバックラッシに対応する。
一方、駆動側ギヤ14が被動側ギヤ15に接触した状態にある場合、すなわち、第1の教示点θP1から角度位置θAまで(図9の状態)、および角度位置θBから教示点θP2まで(図10の状態)は、駆動側ギヤ14は、回転不能な被動側ギヤ15によって回転が規制されるので、トルクはサーボモータのリミット(上限値)に達している。
なお、図4および図5に示したように、駆動側ギヤ14に付与する駆動信号の角度位置範囲θP1−θP2は、想定されるバックラッシの角度位置範囲θA−θBを確実にカバーできるように、余裕をもって広めに設定されている。
駆動側ギヤ14を駆動した場合に生じる実際のトルクは、駆動側ギヤ14が被動側ギヤ15に接触した瞬間に急激に増加する訳ではなく、サーボモータのフィードバック制御によって徐々に増加する。すなわち、位置制御をしているロボットでは、目標からの速度のズレ、目標からの位置のズレ、或いは位置のズレの積分が大きくなると、図6に示したように、目標に追従させるためのトルクが大きくなる。このため、実際のトルクと角度位置の関係は、図7に示したように曲線状となる。
本実施形態によるバックラッシ演算手段8は、図7に示した計測データに基づいて、トルクが低い状態(空転時トルク)で角度位置が変化している部分を特定することにより、角度位置θAおよび角度位置θBを決定する。ここで、角度位置θAは、駆動側ギヤ14の正方向の回転(図8の反時計回り)において駆動側ギヤ14が被動側ギヤ15に接触する角度位置(図9の状態)であり、角度位置Bは、駆動側ギヤ14の逆方向の回転(図8の時計回り)において駆動側ギヤ14が被動側ギヤ15に接触する角度位置(図10の状態)である。
したがって、角度位置θAおよび角度位置θBを求めることにより、減速機構のバックラッシCn(図4)を測定することができる(バックラッシ演算工程)。
なお、ピン部材12の本体部分(テーパ部分よりも下方の部分)をブラケット部材10の貫通孔11に容易に挿通できるようにするために、貫通孔11をピン部材12の本体部分よりもやや大径に形成しても良い。この場合、ピン部材12を貫通孔11に挿通した状態(図3の状態)において、ピン部材12の周囲に多少の遊びが存在する。
これについては、ピン部材12の寸法と貫通孔11の寸法は予め分かっているので、ピン部材12と貫通孔11との間に存在する遊びの大きさも既知である。そこで、上述したバックラッシ演算工程において、この遊びの部分を測定データからキャンセルすることで、減速機構のバックラッシを正確に測定することができる。
また、上記の例では、ブラケット10の貫通孔11にピン部材12を挿通して、アームの動作をその両方向において規制するようにしたが、変形例としては、アームの動作を、両方ではなく一方向のみにおいて規制するようにしても良い。
例えば、駆動側ギヤ14の角度指令値をθP1に設定して、図11に示したように、ブラケット10をピン部材12の側面に押し付ける。この状態では、図12に示したように、サーボモータのトルクはトルクリミットまで上昇している。この状態から、角度指令値をθP2まで変化させると、図12に示したように、駆動側ギヤ14の指令角度位置がθAに到達した時点で、駆動側ギヤ14と被動側ギヤ15とが離れる。これにより、サーボモータのトルクが、トルクリミットから空転時トルクまで減少する。
続いて、駆動側ギヤ14の実角度位置がθBに到達すると、駆動側ギヤ14が被動側ギヤ15に接触する。これにより、被動側ギヤ15が駆動側ギヤ14によって駆動され、サーボモータのトルクが空転時トルクから駆動時トルクに変化する。
このように、角度指令値をθP1として、ブラケット10をピン12の側面に押し付けた状態から、角度指令値をθP2まで変化させたとき、サーボモータのトルクが、トルクリミットから空転時トルクに変化する角度位置θAから、空転時トルクから駆動時トルクに変化する角度位置θBまでの角度範囲が、図4に示したバックラッシCnに相当する。
他の変形例として、バックラッシの測定対象の減速機構が、ロボットアームの自重(重力)が作用する減速機構である場合には、図13に示したように、ロボットアームの先端のブラケット10またはアーム自身を、ロボットの周囲にある固定構造物16の表面に上方から下方に向けて押し付けても良い。この場合、固定構造物16が、アーム動作規制手段9に相当する。なお、固定構造物16としては、図2に示したピン部材12を設けた構造物13を利用しても良い。
ロボットアームを固定構造物16の表面に上方から下方に向けて押し付けると、トルクの方向が、持ち上げ方向から押し付け方向に反転するので、その途中のバックラッシ部分を特定することができる。
すなわち、固定構造物16の表面から、やや上方にブラケット10が位置している状態において、駆動側ギヤ14が角度位置θP1にあるとすると、この状態においては、図14に示したように、駆動側ギヤ14のサーボモータには駆動時トルクが発生している。このときの駆動時トルクは、アームに作用する重力を支持するためのトルクである。
駆動側ギヤ14が角度位置θP1にある状態から、サーボモータを駆動してブラケット10を固定構造物16の表面に向けて降下させる。
ブラケット10が固定構造物16の表面に突き当たる時点で、駆動側ギヤ14が角度位置θCにあるとすると、図14に示したように、角度位置θCのときに、サーボモータのトルクが駆動トルクから空転時トルクに低下する。
この空転状態は、駆動側ギヤ14が被動側ギヤ15に再び接触するまで継続し、両ギヤが接触する時点を図14では角度位置θDで示している。駆動側ギヤ14が角度位置θDに到達すると、固定構造物16によって被動側ギヤ15は固定されているので、サーボモータのトルクはトルクリミットまで上昇する。
このように、ブラケット10を固定構造物16の表面に向けて降下させ、サーボモータのトルクが、駆動時トルクから空転時トルクに変化する角度位置θCから、空転時トルクからトルクリミットに変化する角度位置θDまでの角度範囲が、図4に示したバックラッシCnに相当する。
なお、上述した実施形態およびその変形例において、ロボットアームを構成する複数の軸(関節)のそれぞれの減速機構のバックラッシを測定するためには、測定対象の軸以外の軸のサーボモータを静止させておき、測定対象の軸のサーボモータのみを駆動して、そのバックラッシを測定する。
このとき、他の軸の減速機構のバックラッシ分を一緒に検出してしまうこともあるが、他の軸のバックラッシの値を予め測定しておけば、その影響をキャンセルすることができる。例えば、ロボットアームの先端を上方から下方に向けて固定構造物16の表面に押し付ける場合は、第6軸JT6から順に測定することで、先行して測定した軸の測定結果を、次に測定する軸の測定結果からキャンセルすることで、他の軸のバックラッシの影響を排除することができる。
また、上述した実施形態およびその変形例では、バックラッシの測定をトルクの変化で行うようにしているが、バックラッシ演算工程における測定方法はこれに限られるものではなく、速度、偏差、またはこれらの組み合わせに基づいてバックラッシを測定することもできる。すなわち、バックラッシ演算工程におけるバックラッシの測定は、サーボモータからの各種の制御用信号に基づいて行うことができる。
以上述べたように本実施形態によるバックラッシ測定装置および方法によれば、測定システムの複雑化をもたらすことなく、バックラッシの自動測定を可能とすることができる。このため、バックラッシの測定に際して、ロボットを導入した設備を止める必要がなく、設備の稼働率の低下を防止することができる。
また、本実施形態によるバックラッシ測定装置および方法によれば、上記の通りバックラッシの自動測定が可能であるので、ロボットの運転に伴って経時的に変化するバックラッシを定期的に測定することが容易であり、ロボットの減速機構の寿命を適時かつ的確に推定することが可能となる。
そして、ロボットの減速機構の推定寿命が、予め設定された値に達した場合には、次回の定期点検を待たずに、自動的にアラームを発生させることもできる。これにより、減速機構の交換を適時に行うことができる。
1 産業用ロボット
2 基台
3 下部アーム
4 上部アーム
5 手首部
6 回転体
7 ロボット制御装置
8 バックラッシ演算手段
9 アーム動作規制手段
10 ブラケット部材
11 ブラケット部材の貫通孔
12 ピン部材
13 ピン部材が固定された構造物
14 駆動側ギヤ
15 被動側ギヤ
16 固定構造物
J1 第1軸線
J2 第2軸線
J3 第3軸線
J4 第4軸線
J5 第5軸線
J6 第6軸線

Claims (10)

  1. 産業用ロボットの減速機構におけるバックラッシを測定するための装置であって、
    前記産業用ロボットのアームの動作を規制するためのアーム動作規制手段と、
    前記アーム動作規制手段によって前記アームの動作が少なくとも一方向において規制された状態で、前記アームを駆動するためのサーボモータに対して正方向および逆方向の駆動信号を付与し、その際に発生する前記サーボモータの制御用信号に基づいて前記バックラッシを算出するためのバックラッシ演算手段と、を備えたバックラッシ測定装置。
  2. 前記アーム動作規制手段は、前記アームの動作を両方向において規制するように構成されている、請求項1記載のバックラッシ測定装置。
  3. 前記アーム動作規制手段は、
    前記アームの先端に設けられたブラケット部材と、
    前記ブラケット部材に形成された貫通孔に挿通可能なピン部材であって、前記産業用ロボットの作業エリア内に固定されたピン部材と、を有する、請求項2記載のバックラッシ測定装置。
  4. 前記アーム動作規制手段は、前記アームの動作を一方向において規制するように構成されている、請求項1記載のバックラッシ測定装置。
  5. 前記アーム動作規制手段は、前記アームの一部が上方から下方に向けて押し付けられる表面を含む固定構造物を有する、請求項4記載のバックラッシ測定装置。
  6. 産業用ロボットの減速機構におけるバックラッシを測定するための方法であって、
    前記産業用ロボットのアームの動作を規制するアーム動作規制工程と、
    前記アーム動作規制工程によって前記アームの動作が少なくとも一方向において規制された状態で、前記アームを駆動するためのサーボモータに対して正方向および逆方向の駆動信号を付与し、その際に発生する前記サーボモータの制御用信号に基づいて前記バックラッシを算出するバックラッシ演算工程と、を備えたバックラッシ測定方法。
  7. 前記アーム動作規制工程において、前記アームの動作を両方向において規制する、請求項6記載のバックラッシ測定方法。
  8. 前記アーム動作規制工程において、前記アームの先端に設けられたブラケット部材に形成された貫通孔に、前記産業用ロボットの作業エリア内に固定されたピン部材を挿通する、請求項7記載のバックラッシ測定方法。
  9. 前記アーム動作規制工程において、前記アームの動作を一方向において規制する、請求項6記載のバックラッシ測定方法。
  10. 前記アーム動作規制工程において、前記アームの一部が上方から下方に向けて固定構造物の表面に押し付けられる、請求項9記載のバックラッシ測定方法。
JP2015206769A 2015-10-20 2015-10-20 バックラッシ測定装置および方法 Pending JP2017077602A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015206769A JP2017077602A (ja) 2015-10-20 2015-10-20 バックラッシ測定装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015206769A JP2017077602A (ja) 2015-10-20 2015-10-20 バックラッシ測定装置および方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017077602A true JP2017077602A (ja) 2017-04-27

Family

ID=58665819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015206769A Pending JP2017077602A (ja) 2015-10-20 2015-10-20 バックラッシ測定装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017077602A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019093511A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 トヨタ自動車株式会社 剛性検出装置
JP2021065944A (ja) * 2019-10-18 2021-04-30 ファナック株式会社 ロボット

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57196316A (en) * 1981-05-26 1982-12-02 Mitsubishi Electric Corp Measuring device of backlash amount
JPS62166980A (ja) * 1986-01-14 1987-07-23 オムロン株式会社 産業用ロボツトにおけるバツクラツシユ量測定方法
JPH0871966A (ja) * 1994-09-08 1996-03-19 Toyoda Mach Works Ltd ロボット制御装置
JPH0890464A (ja) * 1994-09-28 1996-04-09 Ricoh Co Ltd ロボット装置の原点較正装置及び双腕型ロボット装置
JP2009198203A (ja) * 2008-02-19 2009-09-03 Yaskawa Electric Corp バックラッシュ量算出方法および直動型ロボット装置
JP2010058235A (ja) * 2008-09-04 2010-03-18 Ihi Corp ロボット装置の教示方法及びロボット装置の教示用治具
JP2015021902A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 株式会社神戸製鋼所 動力伝達機の特性測定方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57196316A (en) * 1981-05-26 1982-12-02 Mitsubishi Electric Corp Measuring device of backlash amount
JPS62166980A (ja) * 1986-01-14 1987-07-23 オムロン株式会社 産業用ロボツトにおけるバツクラツシユ量測定方法
JPH0871966A (ja) * 1994-09-08 1996-03-19 Toyoda Mach Works Ltd ロボット制御装置
JPH0890464A (ja) * 1994-09-28 1996-04-09 Ricoh Co Ltd ロボット装置の原点較正装置及び双腕型ロボット装置
JP2009198203A (ja) * 2008-02-19 2009-09-03 Yaskawa Electric Corp バックラッシュ量算出方法および直動型ロボット装置
JP2010058235A (ja) * 2008-09-04 2010-03-18 Ihi Corp ロボット装置の教示方法及びロボット装置の教示用治具
JP2015021902A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 株式会社神戸製鋼所 動力伝達機の特性測定方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019093511A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 トヨタ自動車株式会社 剛性検出装置
JP2021065944A (ja) * 2019-10-18 2021-04-30 ファナック株式会社 ロボット
US11633859B2 (en) 2019-10-18 2023-04-25 Fanuc Corporation Robot
JP7396850B2 (ja) 2019-10-18 2023-12-12 ファナック株式会社 ロボット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6881886B2 (ja) 制御方法、ロボット装置、および駆動装置
KR102082060B1 (ko) 힘 측정 장치를 갖는 로봇
KR102386763B1 (ko) 산업용 로봇을 위한 안전 시스템
US9329092B2 (en) Method for determining a torque and an industrial robot
JP5077323B2 (ja) ロボット制御システム
JP6229324B2 (ja) ロボット、ロボット制御装置およびロボットの制御方法
JP5082037B2 (ja) ロボットハンド
JP2017226031A (ja) 力覚センサーユニットおよびロボット
JP2016027951A5 (ja)
US20180354136A1 (en) Collaborative robot
JP2015131385A (ja) ロボット装置、ロボット制御方法、プログラム及び記録媒体
JP2016203304A5 (ja)
DK2492062T3 (en) industrial Robot
US10800035B2 (en) Center-of-gravity-of-load position calculator for robot and method thereof
US11505436B2 (en) Overhead system for operator-robot task collaboration
US20190160688A1 (en) Robot
US11130226B2 (en) Arm structure of robot and robot
CN106003150A (zh) 一种轻便型锁螺丝机械手的安装方法
JPWO2013175553A1 (ja) ロボット
JP2018015836A5 (ja) 駆動機構、ロボット装置、物品の製造方法、及び制御方法
CN105150188A (zh) 机器人动作控制系统及方法
US11633859B2 (en) Robot
JP2019162700A (ja) ケーブルクランプおよびロボット
US11126154B2 (en) Control device, robot and control method
JP2016028842A (ja) アクチュエータシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191017

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20191204

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200424