JPH1190869A - パラレルリンク機構 - Google Patents

パラレルリンク機構

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JPH1190869A
JPH1190869A JP9258551A JP25855197A JPH1190869A JP H1190869 A JPH1190869 A JP H1190869A JP 9258551 A JP9258551 A JP 9258551A JP 25855197 A JP25855197 A JP 25855197A JP H1190869 A JPH1190869 A JP H1190869A
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q1/00Members which are comprised in the general build-up of a form of machine, particularly relatively large fixed members
    • B23Q1/25Movable or adjustable work or tool supports
    • B23Q1/44Movable or adjustable work or tool supports using particular mechanisms
    • B23Q1/50Movable or adjustable work or tool supports using particular mechanisms with rotating pairs only, the rotating pairs being the first two elements of the mechanism
    • B23Q1/54Movable or adjustable work or tool supports using particular mechanisms with rotating pairs only, the rotating pairs being the first two elements of the mechanism two rotating pairs only
    • B23Q1/545Movable or adjustable work or tool supports using particular mechanisms with rotating pairs only, the rotating pairs being the first two elements of the mechanism two rotating pairs only comprising spherical surfaces
    • B23Q1/5462Movable or adjustable work or tool supports using particular mechanisms with rotating pairs only, the rotating pairs being the first two elements of the mechanism two rotating pairs only comprising spherical surfaces with one supplementary sliding pair

Abstract

(57)【要約】 【課題】可動部材の変位・姿勢を光学的に直接検出する
ことにより、精度の高い可動部材の位置・姿勢制御を行
なえるパラレルリンク機構を提供すること。 【解決手段】リンク3のストロークを積層型圧電素子か
らなるアクチュエータ5を用いて可変制御し、可動部材
(2)と固定部材(1)とを相対的に移動するパラレル
リンク機構において、前記固定部材(1)に対する前記
可動部材(2)の姿勢を光学的に検出する第1の検出手
段と、前記可動部材(2)のXY変位を光学的に検出す
る第2の検出手段と、前記可動部材(2)のZ変位を光
学的に検出する第3の検出手段と、前記第1乃至第3の
検出手段の検出結果を基に前記可動部材(2)の変位・
姿勢を求める演算手段と、を具備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロマシン、
光通信構成部品、半導体等の微小部品の組立・溶接・微
細加工、顕微鏡のステージ等の関連分野及び細胞操作の
バイオ関連分野等に適用されるパラレルリンク機構に関
し、特にパラレルリンク機構の状態すなわち位置及び姿
勢の検出、制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のパラレルリンク機構とし
て、例えば特公平06−104308号公報には、マイ
クロマニピュレータに適用され微小対象物を操作するパ
ラレルリンク機構が開示されている。
【0003】図3は、従来のマイクロパラレルリンク機
構の構成を示す図である。図3に示すパラレルリンク機
構本体は、可動板51、固定板52及び両者を結合する
6本のリンク53により構成されている。各リンク53
は、その上端がワイヤ56により可動板51に固定され
ているとともに、その下端がワイヤ56により固定板5
2に固定されている.各リンク53は積層型圧電素子5
4の伸縮動作に伴い、そのストロークを変化させる。各
リンク53のストロークを協調して制御することによ
り、可動板51が固定板52に対して並進3自由度及び
回転3自由度の計6自由度による相対運動を行なえる。
図3では、リンクのストロークを検出する手段として、
積層型圧電素子54の表面に歪みゲージ55を貼り付
け、この歪みゲージ55の伸縮に伴う歪みを検出する。
【0004】また、特開平08−115128号公報に
開示されているパラレルリンク機構では、リンクのスト
ロークを検出する手段として、同圧電素子の一端部位に
固定されたホルダと、このホルダに保持された静電容量
型変位計と、この静電容量型変位計の先端部と微小間隙
をおいて一部が対向する如く前記積層型圧電素子の他端
部位に固定されたターゲット部材と、の4部分からな
り、前記積層型圧電素子の伸縮動作に伴い、前記ホルダ
と前記ターゲット部材との相対距離が変化する。
【0005】したがって、前記積層型圧電素子が伸縮す
ると、前記ホルダと前記ターゲット部材との間隔が変化
し、その変化が前記静電容量型変位計によってリンクの
ストローク変化として検出され、制御装置に出力される
手段を備えている。この制御装置は、圧電素子駆動系に
制御信号を与えて前記積層型圧電素子を駆動制御するも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図3に示した例では、
パラレルリンク機構本体における各リンクストロークの
検出と制御は可能であるが、その反面、可動板51自体
の位置・姿勢を検出できない。このため、可動板51を
制御する制御系がリンクストロークのみを検出、制御す
る半閉ループ構成しかなしておらず、より精度の高い可
動板51の位置・姿勢制御を行なえないという問題があ
る。上記特開平08−115128号公報には、より精
度の高い可動板の位置・姿勢制御を行なうパラレルリン
ク機構が開示されている。このパラレルリンク機構で
は、六つの静電容量センサーを用いて、可動板の位置・
姿勢の変化を直接的に検出する。
【0007】しかしながら、上記特開平08−1151
28号公報におけるパラレルリンク機構の構成は、六つ
の静電容量センサーを使用する必要があるため、構成が
複雑なものになってしまうという問題がある。
【0008】本発明の目的は、可動部材の変位・姿勢を
光学的に直接検出することにより、精度の高い可動部材
の位置・姿勢制御を行なえるパラレルリンク機構を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明のパラレルリンク機構は以下の
如く構成されている。 (1)本発明のパラレルリンク機構は、リンクのストロ
ークを積層型圧電素子からなるアクチュエータを用いて
可変制御し、可動部材と固定部材とを相対的に移動する
パラレルリンク機構において、前記固定部材に対する前
記可動部材の姿勢を光学的に検出する第1の検出手段
と、前記可動部材のXY変位を光学的に検出する第2の
検出手段と、前記可動部材のZ変位を光学的に検出する
第3の検出手段と、前記第1乃至第3の検出手段の検出
結果を基に前記可動部材の変位・姿勢を求める演算手段
と、から構成されている。 (2)本発明のパラレルリンク機構は上記(1)に記載
の機構であり、かつ前記第1の検出手段は、所定の光源
から発せられた光を、前記可動部材に設けられた平面鏡
で反射させ第1のディテクターで検出することで、前記
可動部材のX、Y軸回りの回転角度を光学的に検出する
よう構成されている。 (3)本発明のパラレルリンク機構は上記(1)または
(2)に記載の機構であり、かつ前記第2の検出手段
は、所定の光源から発せられた光を、前記可動部材に設
けられた第2のディテクターで検出するとともに、前記
可動部材に設けられた平面鏡で反射させ第1のディテク
ターで検出するよう構成されている。
【0010】上記手段を講じた結果、次のような作用が
生じる。本発明のパラレルリンク機構によれば、可動部
材の変位・姿勢を光学的に直接検出することにより、精
度の高い可動部材の位置・姿勢制御を行なえる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態に係
るパラレルリンク機構の構成を示す一部側断面図であ
る。図1に示すパラレルリンク機構は、固定板1、可動
板2及びそれらを連結する6本のリンク3(2本のみ図
示)を備えている。各リンク3は、その下端がワイヤ4
により固定板1上に固定されており、その上端がワイヤ
4により可動板2上に固定されている。そして各リンク
3には、積層型圧電素子すなわち圧電アクチュエータ5
と、この圧電アクチュエータ5の伸縮動作に伴ってリン
クのストローク変化を検出する測長センサ6が備えられ
ている。
【0012】このパラレルリンク機構の上端すなわち可
動板2の下面にはミラー(平面鏡)7の位置調整を行な
うミラー調整機構6が設けられ、ミラー7がその反射面
を下方に向けてミラー調整機構6に固定されている。ま
た、ミラー7の側方には第1ポジションディテクター
(PD1)8の位置調整を行なうPD1位置調整機構9
が設けられ、第1ポジションディテクター(PD1)8
がその受光面を下方に向けてPD1位置調整機構9に固
定されている。
【0013】図1に示すように光学式変位センサー10
は、その保持機構(本体)11が固定板1に設けられて
いる。光学式変位センサー10の上端には、第1コリメ
ータレンズ12がミラー7と所定間隔を有して対面する
ように固定されている。ミラー7には、可動板2に対し
てこれと同軸的に上下方向に移動調節されるようミラー
調整機構6が設けられている。
【0014】このミラー調整機構6にてミラー7の位置
を調整することにより、第1コリメータレンズ12の焦
点がミラー7上に位置するよう、第1コリメータレンズ
12とミラー7との間の距離が調整される。また、第1
コリメータレンズ12の側方である保持機構11の上端
には、第2コリメータレンズ13が第1ポジションディ
テクター(PD1)8と所定間隔を有して対面するよう
に固定されている。
【0015】第1ポジションディテクター(PD1)8
には、可動板2に対してこれと同軸的に上下方向に移動
調節されるようPD1位置調整機構9が設けられてい
る。このPD1位置調整機構9にて第1ポジションディ
テクター(PD1)8の位置を調整することにより、第
2コリメータレンズ13の焦点が第1ポジションディテ
クター(PD1)8上に位置するよう、第2コリメータ
レンズ13と第1ポジションディテクター(PD1)8
との間の距離が調整される。
【0016】また、第1コリメータレンズ12側の光路
には、第1コリメータレンズ12の下方に、1/4波長
板14がミラー7と光軸が一致するよう固定されてい
る。さらに1/4波長板14の下方には、支持手段(不
図示)により支持された第1ハーフミラー15が固定さ
れている。この第1ハーフミラー15の下方には、支持
手段(不図示)により支持された偏光ビームスプリッタ
16が固定されている。
【0017】また、偏光ビームスプリッタ16の側方に
は、LDドライバ17により駆動される半導体レーザ
(LD)18と、この半導体レーザ18からの射出光ビ
ームを平行光ビームに整形する第3コリメータレンズ1
9とからなる光源30が配置されている。なお、LDド
ライバ17は、半導体レーザ18に電気的に接続されて
おり、半導体レーザ18を駆動して発光させるためのも
のである。
【0018】偏光ビームスプリッタ16には、第3コリ
メータレンズ19からの平行光ビームが入射され、半導
体レーザ18から発せられた特定の振動面をもった成分
のビームを上方かつ垂直に反射する反射面を有する整形
プリズム20により、前記平行光ビームをミラー7側へ
反射する。また、偏光ビームスプリッター16は、ミラ
ー7にて反射して戻ってきた光ビームを透過し、第2ハ
ーフミラー21へ導く。第2ハーフミラー21は、ミラ
ー7で反射し戻ってきた光ビームを透過するとともに、
ミラー7からの反射光ビームを直角に反射して第2ポジ
ションディテクター(PD2)22へ導く。
【0019】第2ハーフミラー21の透過側すなわち下
方には、ミラー7からの反射光ビームに対して、ほぼ臨
界角になるように設定された反射面を有する臨界角プリ
ズム23が固定されている。また、第2ハーフミラー2
1と臨界角プリズム23の反射側には、フォトダイオー
ドで形成された第3ポジションディテクター(PD3)
24が固定されている。
【0020】図2は、当該パラレルリンク機構の光学系
の信号処理に係る構成を示す図である。図2に示すよう
に、第1〜第3ポジションディテクター(PD1〜PD
3)8,22,24の受光面SA,SB,SCは、それ
ぞれ四つの受光領域a1〜a4、b1〜b4、c1〜c
4に分離されている。また受光面SA,SB,SCは、
それぞれプリアンプPa,Pb,Pcに接続されてい
る。
【0021】なお図2において、SAは図1に示す第1
ポジションディテクター(PD1)8を下方から見た図
であり、SBは図1に示す第2ポジションディテクター
(PD2)22を左方から見た図であり、SCは図1に
示す第3ポジションディテクター(PD3)24を左方
から見た図である。
【0022】次に、上述した如き構成をなすパラレルリ
ンク機構の動作を説明する。まず図示しないコントロー
ラ(制御系)により可動板2を駆動する。このときに、
光源30から射出された平行光ビームからなる楕円ビー
ムは整形プリズム20で整形されて真円ビームとなり、
上方へ反射される。この反射平行光ビームは第1ハーフ
ミラー15により、第1ハーフミラー15を透過する第
1光ビームと第1ハーフミラー15にて反射される第2
の光ビームとに分離される。
【0023】上記第2の光ビームは、第2コリメータレ
ンズ13側の光路に設けられたミラー25に入射し、こ
のミラー25より上方へ反射される。この反射平行光ビ
ームは、第2コリメータレンズ13により、可動板2の
下面にPD1位置調整機構9を介して取付けられた第1
ポジションディテクター(PD1)8の表面に集光され
る。
【0024】一方、上記第1光ビームは1/4波長板1
4を通って、第1コリメータレンズ12により、可動板
2の下面にミラー調整機構6を介して取付けられたミラ
ー7の表面に集光されるとともに反射される。この反射
光ビームは第1コリメータレンズ12により平行光ビー
ムになり、第1ハーフミラー15に入射し、ここで透過
されて偏光ビームスプリッタ16を通り第2ハーフミラ
ー21に入射する。
【0025】この入射光ビームは、第2ハーフミラー2
1により第2ボジションディテクター(PD2)22の
方向へ反射され第2ボジションディテクター(PD2)
22の受光面に集光スポットSBを形成する第1の光ビ
ームと、第2ハーフミラー21を透過する第2の光ビー
ムとに分離される。この透過される第2の光ビームは、
臨界角プリズム23で第3ポジションディテクター(P
D3)24の方向へ反射され、第3ポジションディテク
ター(PD3)24の受光面に集光スポットSCを形成
する。
【0026】以下、当該パラレルリンク機構の姿勢の検
出について説明する。図1に示す可動板2のX軸回りの
回転角度γとY軸回り回転角度βは、第2ポジションデ
ィテクター(PD2)22上の集光スポットSBの変位
として検出される。ここで、可動板2がX軸回り、Y軸
回りを回転していない場合、集光スポットSBは第2ポ
ジションディテクター(PD2)22の受光面の中央に
形成される。すなわち、集光スポットSBにおいてそれ
ぞれ等しい光量の光ビームが四つの領域b1、b2、b
3、b4に入射される。
【0027】一方、可動板2が例えば図1に示すY軸回
りに回転している場合、ミラー7に入射した光ビームの
光軸に対してミラー7が傾いている(例えば、ミラー7
がY軸を中心として傾斜している)。したがって、前記
光ビームはミラー7のなす平面に対して斜めに入射し、
この入射角と同じ角度の反射角をなす方向へ反射され
る。
【0028】この場合、第2ポジションディテクター
(PD2)22には、集光スポットSBが形成される
が、可動板2がX軸回り、Y軸回りに回転されると、こ
れにしたがい集光スポットSBの光量が変化する。ここ
で、第2ポジションディテクター(PD2)22の四つ
の受光領域b1〜b4の受光量をB1〜B4とすると、
X軸回りの回転角度γ及びY軸回りの回転角度βの変位
量の電圧出力Vγ,Vβは、それぞれ次式(1),
(2)で表される。
【0029】X軸回りの回転角度γの出力: Vγ=(B1+B2)−(B3+B4)…(1) Y軸回りの回転角度βの出力: Vβ=(B2+B3)−(B1+B4)…(2) 次に、パラレルリンク機構の位置検出について説明す
る。まず、X方向及びY方向の変位が、第1ポジション
ディテクター(PD1)8上の集光スポットSA及び第
2ポジションディテクター(PD2)22上の集光スポ
ットSBの変位として検出される。
【0030】X方向及びY方向の変位が0であり、可動
板2のX軸回りの回転角度γ及びY軸回りの回転角度β
を有する場合、第1ポジションディテクター(PD1)
8と第2ポジションディテクター(PD2)22には、
同じ変位d(γ)、d(β)で、同じ光量の集光スポッ
トSA、SBが形成されるが、X及びY方向に変位され
ると、これにしたがい第1ポジションディテクター(P
D1)8の集光スポットSAの光量が変化する。ここ
で、第1ポジションディテクター(PD1)8の四つの
受光領域a1〜a4の受光量をA1〜A4、また第2ポ
ジションディテクター(PD2)22の四つの受光領域
b1〜b4の受光量をB1〜B4とすると、X、Y方向
の変位量の出力電圧は、それぞれ次式(3)、(4)で
表される。
【0031】 X方向の変位量の出力電圧: Vx=Vzβ−Vβ=[(A2+A3)−(A1+A4)] −[(B2+B3)−(B1+B4)]…(3) Y方向の変位量の出力電圧: Vy=Vyγ−Vγ=[(A1+AA2)−(A3+A4)] −[(B1+B2)−(B3+B4)]…(4) 次に、Z方向の変位が、第3ポジションディテクター
(PD3)24上の集光スポットSCの変位として検出
される。Z方向に変位が0であり、かつ可動板2のX軸
回りの回転角度γを有する場合、第3ポジションディテ
クター(PD3)24と第2ポジションディテクター
(PD2)22には、同じ変位d(γ)で同じ光量の集
光スポットSC、SBが形成されるが、Z方向に変位さ
れると、これにしたがい第3ポジションディテクター
(PD3)24の集光スポットSCの光量が変化する。
この理由を以下に説明する。
【0032】ミラー7の位置は、第1コリメータレンズ
12の焦点位置からずれるので、臨界角プリズム23で
反射された光ビームの光量が、ミラー7のZ方向の変位
に応じて変化する。この結果、第3ポジションディテク
ター(PD3)24に入射する集光スポットSCの光量
が変化するので、この変化量を求めればZ方向の変位を
知ることができる。このように臨界角を用いて光軸方向
の変位を検出する方法は、例えば、特開昭56−724
6号公報に開示されている。
【0033】例えば、可動板2が+Z方向に変位したと
き、臨界角プリズム23により反射された第3ポジショ
ンディテクター(PD3)24への入射光ビームの集光
スポットSCは、中心から受光領域c3、c4側の部分
の光量が減少し、受光領域c1、c2側の部分の光量が
変化しない真円となる。このように、第3ポジションデ
ィテクター(PD3)24上での真円の集光スポットの
光量分布の差量d(Z)を測定することにより、可動板
2の+Z方向の変位量を検出することができる。
【0034】上記の原理により、XYZ方向の各変位を
本実施の形態にて検出することができるが、各方向の変
位が他の方向の変位検出に及ぼす影響は、以下に説明す
るように無視することができる。
【0035】Z方向の変位検出にXY方向の変位が及ぼ
す影響に関して、臨界角プリズム23への入射光ビーム
に対する臨界角は、X軸回りの回転角度γ(図2の紙面
に平行な平面内の角度)であるため、可動板2のX軸回
りの回転角度γの影響を受けるが、可動板2のy軸回り
の回転角度β(図2の紙面に垂直な面内の角度変化β)
の影響は受けない。そこで、前者の角度変化γの影響の
みを考慮すればよい。すなわち、可動板2がXYZ方向
に同時に変位したとき、第3ポジションディテクター
(PD3)24上での集光スポットSCのX軸回りの回
転角度γは、可動板2のZ方向の変位とX軸回りの回転
角度γとの両方の情報を含むことになる。
【0036】一方、第2ポジションディテクター(PD
2)22上での集光スポットSBのX方向の変位量は、
可動板2のX軸回りの回転角度γの情報のみを検出す
る。したがって、第3ポジションディテクター(PD
3)24の出力情報から第2ポジションディテクター
(PD2)22の出力情報を以下のように減算すること
により、可動板2のZ方向の変位のみを検出することが
できる。
【0037】ここで、第3ポジションディテクター(P
D3)24の四つの受光領域c1〜c4の受光量をそれ
ぞれC1〜C4、また第2ポジションディテクター(P
D2)24の四つの受光領域b1〜b4の受光量をそれ
ぞれB1〜B4とすると、Z方向の変位量の出力電圧は
次式(5)で表される。
【0038】 Vz=(C1+C2)−(C3+C4) −k[(B1+B2)−(B3十B4)]…(5) ここで、kは適当な定数である。
【0039】図2に示すように、この実施の形態におい
て第1〜第3ポジションディテクター(PD1〜PD
3)8,22,24の出力側と演算回路40の入力側と
の間には、それぞれプリアンプPa,Pb,Pcが接続
され、各第1〜第3ポジションディテクター(PD1〜
PD3)8,22,24の出力信号(スポットの位置を
示す信号)を増幅し、演算回路40へ供給する。演算回
路40は、増幅された各ポジションディテクターの出力
信号から可動板2の変位状態を求め、この変位状態を示
す変位信号を当該パラレルリンク機構の上記コントロー
ラへ供給する。
【0040】第1〜第3ポジションディテクター(PD
1〜PD3)8,22,24は、図2に示すようにそれ
ぞれ十字線を境として縦受光面が四つの領域に分割され
ており、各領域に入射する光ビームの光量に対応する電
気信号を得るようになった既知の4分割フォト・ダイオ
ード・ディテクターからなる。本実施の形態では、第1
〜第3ポジションディテクター(PD1〜PD3)8,
22,24、ブリアンプPa,Pb,Pc及び演算回路
40により可動板変位検出部が構成されている。
【0041】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されず、要旨を変更しない範囲で適時変形して実施でき
る。例えば、上記実施の形態では移勧部材としてパラレ
ルリンク機構の可動板を使用したが、走査型プローブ顕
微鏡のスキャンナーを使用することができる。
【0042】(実施の形態のまとめ)実施の形態に示さ
れた構成及び作用効果をまとめると次の通りである。 [1]実施の形態に示されたパラレルリンク機構は、リ
ンク3のストロークを積層型圧電素子からなるアクチュ
エータ5を用いて可変制御し、可動部材(2)と固定部
材(1)とを相対的に移動するパラレルリンク機構にお
いて、前記固定部材(1)に対する前記可動部材(2)
の姿勢を光学的に検出する第1の検出手段と、前記可動
部材(2)のXY変位を光学的に検出する第2の検出手
段と、前記可動部材(2)のZ変位を光学的に検出する
第3の検出手段と、前記第1乃至第3の検出手段の検出
結果を基に前記可動部材(2)の変位・姿勢を求める演
算手段(40)と、から構成されている。
【0043】したがって上記パラレルリンク機構によれ
ば、可動部材(2)の変位・姿勢を光学的に直接検出す
ることにより、精度の高い可動部材(2)の位置・姿勢
制御を行なえる。 [2]実施の形態に示されたパラレルリンク機構は上記
[1]に記載の機構であり、かつ前記第1の検出手段
は、所定の光源30から発せられた光を、前記可動部材
(2)に設けられた平面鏡7で反射させ第2ポジション
ディテクター22(請求項2に記載の第1のディテクタ
ーに対応する)で検出することで、前記可動部材(2)
のX、Y軸回りの回転角度を光学的に検出するよう構成
されている。 [3]実施の形態に示されたパラレルリンク機構は上記
[1]または[2]に記載の機構であり、かつ前記第2
の検出手段は、所定の光源30から発せられた光を、前
記可動部材(2)に設けられた第1ポジションディテク
ター8(請求項3に記載の第2のディテクターに対応す
る)で検出するとともに、前記可動部材(2)に設けら
れた平面鏡7で反射させ第2ポジションディテクター2
2(請求項3に記載の第1のディテクターに対応する)
で検出するよう構成されている。 [4]実施の形態に示されたパラレルリンク機構は上記
[1]乃至[3]のいずれかに記載の機構であり、かつ
前記第3の検出手段は、所定の光源30から発せられた
光を、前記可動部材(2)に設けられた平面鏡7で反射
させ第2ポジションディテクター22(第1のディテク
ター)で検出するとともに、前記平面鏡7で反射させ臨
界角プリズム23を介して第3ポジションディテクター
24(第3のディテクター)で検出するよう構成されて
いる。
【0044】
【発明の効果】本発明のパラレルリンク機構によれば、
多くのセンサーを用いることなく、コンパクトな構成で
可動部材のX、Y、Z方向の変位とX軸、Y軸回りの回
転角度を高精度に検出できる。すなわち、可動部材の変
位・姿勢を光学的に直接検出することにより、精度の高
い可動部材の位置・姿勢制御を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパラレルリンク機構
の構成を示す一部側断面図。
【図2】本発明の実施の形態に係るパラレルリンク機構
の光学系の信号処理に係る構成を示す図。
【図3】従来例に係るマイクロパラレルリンク機構の構
成を示す図。
【符号の説明】
1…固定板 2…可動板 3…リンク 4…ワイヤ 5…圧電アクチュエータ 6…測長センサ 7…ミラー 8…第1ポジションディテクター(PD1) 9…PD1位置調整機構 10…光学式変位センサー 11…保持機構(本体) 12…第1コリメータレンズ 13…第2コリメータレンズ 14…1/4波長板 15…第1ハーフミラー 16…偏光ビームスプリッタ 17…LDドライバ 18…半導体レーザ(LD) 19…第3コリメータレンズ 20…整形プリズム 21…第2ハーフミラー 22…第2ポジションディテクター(PD2) 23…臨界角プリズム 24…第3ポジションディテクター(PD3) 25…ミラー 30…光源 40…演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 41/09 H01L 41/08 C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リンクのストロークを積層型圧電素子から
    なるアクチュエータを用いて可変制御し、可動部材と固
    定部材とを相対的に移動するパラレルリンク機構におい
    て、 前記固定部材に対する前記可動部材の姿勢を光学的に検
    出する第1の検出手段と、 前記可動部材のXY変位を光学的に検出する第2の検出
    手段と、 前記可動部材のZ変位を光学的に検出する第3の検出手
    段と、 前記第1乃至第3の検出手段の検出結果を基に前記可動
    部材の変位・姿勢を求める演算手段と、 を具備したことを特徴とするパラレルリンク機構。
  2. 【請求項2】前記第1の検出手段は、所定の光源から発
    せられた光を、前記可動部材に設けられた平面鏡で反射
    させ第1のディテクターで検出することで、前記可動部
    材のX、Y軸回りの回転角度を光学的に検出することを
    特徴とする請求項1に記載のパラレルリンク機構。
  3. 【請求項3】前記第2の検出手段は、所定の光源から発
    せられた光を、前記可動部材に設けられた第2のディテ
    クターで検出するとともに、前記可動部材に設けられた
    平面鏡で反射させ第1のディテクターで検出することを
    特徴とする請求項1または2に記載のパラレルリンク機
    構。
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