JP3662099B2 - パラレルリンク機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロマシン、光通信構成部品、半導体等の微小部品の組立・溶接・微細加工、顕微鏡のステージ等の関連分野及び細胞操作のバイオ関連分野等に適用されるパラレルリンク機構に関し、特にパラレルリンク機構の状態すなわち位置及び姿勢の検出、制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のパラレルリンク機構として、例えば特公平06−104308号公報には、マイクロマニピュレータに適用され微小対象物を操作するパラレルリンク機構が開示されている。
【0003】
図3は、従来のマイクロパラレルリンク機構の構成を示す図である。図3に示すパラレルリンク機構本体は、可動板51、固定板52及び両者を結合する6本のリンク53により構成されている。各リンク53は、その上端がワイヤ56により可動板51に固定されているとともに、その下端がワイヤ56により固定板52に固定されている.
各リンク53は積層型圧電素子54の伸縮動作に伴い、そのストロークを変化させる。各リンク53のストロークを協調して制御することにより、可動板51が固定板52に対して並進3自由度及び回転3自由度の計6自由度による相対運動を行なえる。図3では、リンクのストロークを検出する手段として、積層型圧電素子54の表面に歪みゲージ55を貼り付け、この歪みゲージ55の伸縮に伴う歪みを検出する。
【0004】
また、特開平08−115128号公報に開示されているパラレルリンク機構では、リンクのストロークを検出する手段として、同圧電素子の一端部位に固定されたホルダと、このホルダに保持された静電容量型変位計と、この静電容量型変位計の先端部と微小間隙をおいて一部が対向する如く前記積層型圧電素子の他端部位に固定されたターゲット部材と、の4部分からなり、前記積層型圧電素子の伸縮動作に伴い、前記ホルダと前記ターゲット部材との相対距離が変化する。
【0005】
したがって、前記積層型圧電素子が伸縮すると、前記ホルダと前記ターゲット部材との間隔が変化し、その変化が前記静電容量型変位計によってリンクのストローク変化として検出され、制御装置に出力される手段を備えている。この制御装置は、圧電素子駆動系に制御信号を与えて前記積層型圧電素子を駆動制御するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示した例では、パラレルリンク機構本体における各リンクストロークの検出と制御は可能であるが、その反面、可動板51自体の位置・姿勢を検出できない。このため、可動板51を制御する制御系がリンクストロークのみを検出、制御する半閉ループ構成しかなしておらず、より精度の高い可動板51の位置・姿勢制御を行なえないという問題がある。上記特開平08−115128号公報には、より精度の高い可動板の位置・姿勢制御を行なうパラレルリンク機構が開示されている。このパラレルリンク機構では、六つの静電容量センサーを用いて、可動板の位置・姿勢の変化を直接的に検出する。
【0007】
しかしながら、上記特開平08−115128号公報におけるパラレルリンク機構の構成は、六つの静電容量センサーを使用する必要があるため、構成が複雑なものになってしまうという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、可動部材の変位・姿勢を光学的に直接検出することにより、精度の高い可動部材の位置・姿勢制御を行なえるパラレルリンク機構を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するために、本発明のパラレルリンク機構は以下の如く構成されている。
(1)本発明のパラレルリンク機構は、リンクのストロークを積層型圧電素子からなるアクチュエータを用いて可変制御し、可動部材と固定部材とを相対的に移動するパラレルリンク機構において、前記固定部材に対する前記可動部材の姿勢を光学的に検出する第1の検出手段と、前記可動部材のXY変位を光学的に検出する第2の検出手段と、前記可動部材のZ変位を光学的に検出する第3の検出手段と、前記第1乃至第3の検出手段の検出結果を基に前記可動部材の変位・姿勢を求める演算手段と、から構成されている。
(2)本発明のパラレルリンク機構は上記(1)に記載の機構であり、かつ前記第1の検出手段は、所定の光源から発せられた光を、前記可動部材に設けられた平面鏡で反射させ第1のディテクターで検出することで、前記可動部材のX、Y軸回りの回転角度を光学的に検出するよう構成されている。
(3)本発明のパラレルリンク機構は上記(1)または(2)に記載の機構であり、かつ前記第2の検出手段は、所定の光源から発せられた光を、前記可動部材に設けられた第2のディテクターで検出するとともに、前記可動部材に設けられた平面鏡で反射させ第1のディテクターで検出するよう構成されている。
【0010】
上記手段を講じた結果、次のような作用が生じる。本発明のパラレルリンク機構によれば、可動部材の変位・姿勢を光学的に直接検出することにより、精度の高い可動部材の位置・姿勢制御を行なえる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態に係るパラレルリンク機構の構成を示す一部側断面図である。図1に示すパラレルリンク機構は、固定板1、可動板2及びそれらを連結する6本のリンク3(2本のみ図示)を備えている。各リンク3は、その下端がワイヤ4により固定板1上に固定されており、その上端がワイヤ4により可動板2上に固定されている。そして各リンク3には、積層型圧電素子すなわち圧電アクチュエータ5と、この圧電アクチュエータ5の伸縮動作に伴ってリンクのストローク変化を検出する測長センサ6が備えられている。
【0012】
このパラレルリンク機構の上端すなわち可動板2の下面にはミラー(平面鏡)7の位置調整を行なうミラー調整機構6が設けられ、ミラー7がその反射面を下方に向けてミラー調整機構6に固定されている。また、ミラー7の側方には第1ポジションディテクター(PD1)8の位置調整を行なうPD1位置調整機構9が設けられ、第1ポジションディテクター(PD1)8がその受光面を下方に向けてPD1位置調整機構9に固定されている。
【0013】
図1に示すように光学式変位センサー10は、その保持機構(本体)11が固定板1に設けられている。光学式変位センサー10の上端には、第1コリメータレンズ12がミラー7と所定間隔を有して対面するように固定されている。ミラー7には、可動板2に対してこれと同軸的に上下方向に移動調節されるようミラー調整機構6が設けられている。
【0014】
このミラー調整機構6にてミラー7の位置を調整することにより、第1コリメータレンズ12の焦点がミラー7上に位置するよう、第1コリメータレンズ12とミラー7との間の距離が調整される。また、第1コリメータレンズ12の側方である保持機構11の上端には、第2コリメータレンズ13が第1ポジションディテクター(PD1)8と所定間隔を有して対面するように固定されている。
【0015】
第1ポジションディテクター(PD1)8には、可動板2に対してこれと同軸的に上下方向に移動調節されるようPD1位置調整機構9が設けられている。このPD1位置調整機構9にて第1ポジションディテクター(PD1)8の位置を調整することにより、第2コリメータレンズ13の焦点が第1ポジションディテクター(PD1)8上に位置するよう、第2コリメータレンズ13と第1ポジションディテクター(PD1)8との間の距離が調整される。
【0016】
また、第1コリメータレンズ12側の光路には、第1コリメータレンズ12の下方に、1/4波長板14がミラー7と光軸が一致するよう固定されている。さらに1/4波長板14の下方には、支持手段(不図示)により支持された第1ハーフミラー15が固定されている。この第1ハーフミラー15の下方には、支持手段(不図示)により支持された偏光ビームスプリッタ16が固定されている。
【0017】
また、偏光ビームスプリッタ16の側方には、LDドライバ17により駆動される半導体レーザ(LD)18と、この半導体レーザ18からの射出光ビームを平行光ビームに整形する第3コリメータレンズ19とからなる光源30が配置されている。なお、LDドライバ17は、半導体レーザ18に電気的に接続されており、半導体レーザ18を駆動して発光させるためのものである。
【0018】
偏光ビームスプリッタ16には、第3コリメータレンズ19からの平行光ビームが入射され、半導体レーザ18から発せられた特定の振動面をもった成分のビームを上方かつ垂直に反射する反射面を有する整形プリズム20により、前記平行光ビームをミラー7側へ反射する。また、偏光ビームスプリッター16は、ミラー7にて反射して戻ってきた光ビームを透過し、第2ハーフミラー21へ導く。第2ハーフミラー21は、ミラー7で反射し戻ってきた光ビームを透過するとともに、ミラー7からの反射光ビームを直角に反射して第2ポジションディテクター(PD2)22へ導く。
【0019】
第2ハーフミラー21の透過側すなわち下方には、ミラー7からの反射光ビームに対して、ほぼ臨界角になるように設定された反射面を有する臨界角プリズム23が固定されている。また、第2ハーフミラー21と臨界角プリズム23の反射側には、フォトダイオードで形成された第3ポジションディテクター(PD3)24が固定されている。
【0020】
図2は、当該パラレルリンク機構の光学系の信号処理に係る構成を示す図である。図2に示すように、第1〜第3ポジションディテクター(PD1〜PD3)8,22,24の受光面SA,SB,SCは、それぞれ四つの受光領域a1〜a4、b1〜b4、c1〜c4に分離されている。また受光面SA,SB,SCは、それぞれプリアンプPa,Pb,Pcに接続されている。
【0021】
なお図2において、SAは図1に示す第1ポジションディテクター(PD1)8を下方から見た図であり、SBは図1に示す第2ポジションディテクター(PD2)22を左方から見た図であり、SCは図1に示す第3ポジションディテクター(PD3)24を左方から見た図である。
【0022】
次に、上述した如き構成をなすパラレルリンク機構の動作を説明する。まず図示しないコントローラ(制御系)により可動板2を駆動する。このときに、光源30から射出された平行光ビームからなる楕円ビームは整形プリズム20で整形されて真円ビームとなり、上方へ反射される。この反射平行光ビームは第1ハーフミラー15により、第1ハーフミラー15を透過する第1光ビームと第1ハーフミラー15にて反射される第2の光ビームとに分離される。
【0023】
上記第2の光ビームは、第2コリメータレンズ13側の光路に設けられたミラー25に入射し、このミラー25より上方へ反射される。この反射平行光ビームは、第2コリメータレンズ13により、可動板2の下面にPD1位置調整機構9を介して取付けられた第1ポジションディテクター(PD1)8の表面に集光される。
【0024】
一方、上記第1光ビームは1/4波長板14を通って、第1コリメータレンズ12により、可動板2の下面にミラー調整機構6を介して取付けられたミラー7の表面に集光されるとともに反射される。この反射光ビームは第1コリメータレンズ12により平行光ビームになり、第1ハーフミラー15に入射し、ここで透過されて偏光ビームスプリッタ16を通り第2ハーフミラー21に入射する。
【0025】
この入射光ビームは、第2ハーフミラー21により第2ボジションディテクター(PD2)22の方向へ反射され第2ボジションディテクター(PD2)22の受光面に集光スポットSBを形成する第1の光ビームと、第2ハーフミラー21を透過する第2の光ビームとに分離される。この透過される第2の光ビームは、臨界角プリズム23で第3ポジションディテクター(PD3)24の方向へ反射され、第3ポジションディテクター(PD3)24の受光面に集光スポットSCを形成する。
【0026】
以下、当該パラレルリンク機構の姿勢の検出について説明する。図1に示す可動板2のX軸回りの回転角度γとY軸回り回転角度βは、第2ポジションディテクター(PD2)22上の集光スポットSBの変位として検出される。ここで、可動板2がX軸回り、Y軸回りを回転していない場合、集光スポットSBは第2ポジションディテクター(PD2)22の受光面の中央に形成される。すなわち、集光スポットSBにおいてそれぞれ等しい光量の光ビームが四つの領域b1、b2、b3、b4に入射される。
【0027】
一方、可動板2が例えば図1に示すY軸回りに回転している場合、ミラー7に入射した光ビームの光軸に対してミラー7が傾いている(例えば、ミラー7がY軸を中心として傾斜している)。したがって、前記光ビームはミラー7のなす平面に対して斜めに入射し、この入射角と同じ角度の反射角をなす方向へ反射される。
【0028】
この場合、第2ポジションディテクター(PD2)22には、集光スポットSBが形成されるが、可動板2がX軸回り、Y軸回りに回転されると、これにしたがい集光スポットSBの光量が変化する。ここで、第2ポジションディテクター(PD2)22の四つの受光領域b1〜b4の受光量をB1〜B4とすると、X軸回りの回転角度γ及びY軸回りの回転角度βの変位量の電圧出力Vγ,Vβは、それぞれ次式(1),(2)で表される。
【0029】
X軸回りの回転角度γの出力:
Vγ=(B1+B2)−(B3+B4)…(1)
Y軸回りの回転角度βの出力:
Vβ=(B2+B3)−(B1+B4)…(2)
次に、パラレルリンク機構の位置検出について説明する。まず、X方向及びY方向の変位が、第1ポジションディテクター(PD1)8上の集光スポットSA及び第2ポジションディテクター(PD2)22上の集光スポットSBの変位として検出される。
【0030】
X方向及びY方向の変位が0であり、可動板2のX軸回りの回転角度γ及びY軸回りの回転角度βを有する場合、第1ポジションディテクター(PD1)8と第2ポジションディテクター(PD2)22には、同じ変位d(γ)、d(β)で、同じ光量の集光スポットSA、SBが形成されるが、X及びY方向に変位されると、これにしたがい第1ポジションディテクター(PD1)8の集光スポットSAの光量が変化する。ここで、第1ポジションディテクター(PD1)8の四つの受光領域a1〜a4の受光量をA1〜A4、また第2ポジションディテクター(PD2)22の四つの受光領域b1〜b4の受光量をB1〜B4とすると、X、Y方向の変位量の出力電圧は、それぞれ次式(3)、(4)で表される。
【0031】
X方向の変位量の出力電圧:
Vx=Vzβ−Vβ=[(A2+A3)−(A1+A4)]−[(B2+B3)−(B1+B4)]…(3)
Y方向の変位量の出力電圧:
Vy=Vyγ−Vγ=[(A1+AA2)−(A3+A4)]−[(B1+B2)−(B3+B4)]…(4)
次に、Z方向の変位が、第3ポジションディテクター(PD3)24上の集光スポットSCの変位として検出される。Z方向に変位が0であり、かつ可動板2のX軸回りの回転角度γを有する場合、第3ポジションディテクター(PD3)24と第2ポジションディテクター(PD2)22には、同じ変位d(γ)で同じ光量の集光スポットSC、SBが形成されるが、Z方向に変位されると、これにしたがい第3ポジションディテクター(PD3)24の集光スポットSCの光量が変化する。この理由を以下に説明する。
【0032】
ミラー7の位置は、第1コリメータレンズ12の焦点位置からずれるので、臨界角プリズム23で反射された光ビームの光量が、ミラー7のZ方向の変位に応じて変化する。この結果、第3ポジションディテクター(PD3)24に入射する集光スポットSCの光量が変化するので、この変化量を求めればZ方向の変位を知ることができる。このように臨界角を用いて光軸方向の変位を検出する方法は、例えば、特開昭56−7246号公報に開示されている。
【0033】
例えば、可動板2が+Z方向に変位したとき、臨界角プリズム23により反射された第3ポジションディテクター(PD3)24への入射光ビームの集光スポットSCは、中心から受光領域c3、c4側の部分の光量が減少し、受光領域c1、c2側の部分の光量が変化しない真円となる。このように、第3ポジションディテクター(PD3)24上での真円の集光スポットの光量分布の差量d(Z)を測定することにより、可動板2の+Z方向の変位量を検出することができる。
【0034】
上記の原理により、XYZ方向の各変位を本実施の形態にて検出することができるが、各方向の変位が他の方向の変位検出に及ぼす影響は、以下に説明するように無視することができる。
【0035】
Z方向の変位検出にXY方向の変位が及ぼす影響に関して、臨界角プリズム23への入射光ビームに対する臨界角は、X軸回りの回転角度γ(図2の紙面に平行な平面内の角度)であるため、可動板2のX軸回りの回転角度γの影響を受けるが、可動板2のy軸回りの回転角度β(図2の紙面に垂直な面内の角度変化β)の影響は受けない。そこで、前者の角度変化γの影響のみを考慮すればよい。すなわち、可動板2がXYZ方向に同時に変位したとき、第3ポジションディテクター(PD3)24上での集光スポットSCのX軸回りの回転角度γは、可動板2のZ方向の変位とX軸回りの回転角度γとの両方の情報を含むことになる。
【0036】
一方、第2ポジションディテクター(PD2)22上での集光スポットSBのX方向の変位量は、可動板2のX軸回りの回転角度γの情報のみを検出する。したがって、第3ポジションディテクター(PD3)24の出力情報から第2ポジションディテクター(PD2)22の出力情報を以下のように減算することにより、可動板2のZ方向の変位のみを検出することができる。
【0037】
ここで、第3ポジションディテクター(PD3)24の四つの受光領域c1〜c4の受光量をそれぞれC1〜C4、また第2ポジションディテクター(PD2)24の四つの受光領域b1〜b4の受光量をそれぞれB1〜B4とすると、Z方向の変位量の出力電圧は次式(5)で表される。
【0038】
Vz=(C1+C2)−(C3+C4)−k[(B1+B2)−(B3十B4)]…(5)
ここで、kは適当な定数である。
【0039】
図2に示すように、この実施の形態において第1〜第3ポジションディテクター(PD1〜PD3)8,22,24の出力側と演算回路40の入力側との間には、それぞれプリアンプPa,Pb,Pcが接続され、各第1〜第3ポジションディテクター(PD1〜PD3)8,22,24の出力信号(スポットの位置を示す信号)を増幅し、演算回路40へ供給する。演算回路40は、増幅された各ポジションディテクターの出力信号から可動板2の変位状態を求め、この変位状態を示す変位信号を当該パラレルリンク機構の上記コントローラへ供給する。
【0040】
第1〜第3ポジションディテクター(PD1〜PD3)8,22,24は、図2に示すようにそれぞれ十字線を境として縦受光面が四つの領域に分割されており、各領域に入射する光ビームの光量に対応する電気信号を得るようになった既知の4分割フォト・ダイオード・ディテクターからなる。本実施の形態では、第1〜第3ポジションディテクター(PD1〜PD3)8,22,24、ブリアンプPa,Pb,Pc及び演算回路40により可動板変位検出部が構成されている。
【0041】
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されず、要旨を変更しない範囲で適時変形して実施できる。例えば、上記実施の形態では移勧部材としてパラレルリンク機構の可動板を使用したが、走査型プローブ顕微鏡のスキャンナーを使用することができる。
【0042】
(実施の形態のまとめ)
実施の形態に示された構成及び作用効果をまとめると次の通りである。
[1]実施の形態に示されたパラレルリンク機構は、リンク3のストロークを積層型圧電素子からなるアクチュエータ5を用いて可変制御し、可動部材(2)と固定部材(1)とを相対的に移動するパラレルリンク機構において、前記固定部材(1)に対する前記可動部材(2)の姿勢を光学的に検出する第1の検出手段と、前記可動部材(2)のXY変位を光学的に検出する第2の検出手段と、前記可動部材(2)のZ変位を光学的に検出する第3の検出手段と、前記第1乃至第3の検出手段の検出結果を基に前記可動部材(2)の変位・姿勢を求める演算手段(40)と、から構成されている。
【0043】
したがって上記パラレルリンク機構によれば、可動部材(2)の変位・姿勢を光学的に直接検出することにより、精度の高い可動部材(2)の位置・姿勢制御を行なえる。
[2]実施の形態に示されたパラレルリンク機構は上記[1]に記載の機構であり、かつ前記第1の検出手段は、所定の光源30から発せられた光を、前記可動部材(2)に設けられた平面鏡7で反射させ第2ポジションディテクター22(請求項2に記載の第1のディテクターに対応する)で検出することで、前記可動部材(2)のX、Y軸回りの回転角度を光学的に検出するよう構成されている。
[3]実施の形態に示されたパラレルリンク機構は上記[1]または[2]に記載の機構であり、かつ前記第2の検出手段は、所定の光源30から発せられた光を、前記可動部材(2)に設けられた第1ポジションディテクター8(請求項3に記載の第2のディテクターに対応する)で検出するとともに、前記可動部材(2)に設けられた平面鏡7で反射させ第2ポジションディテクター22(請求項3に記載の第1のディテクターに対応する)で検出するよう構成されている。
[4]実施の形態に示されたパラレルリンク機構は上記[1]乃至[3]のいずれかに記載の機構であり、かつ前記第3の検出手段は、所定の光源30から発せられた光を、前記可動部材(2)に設けられた平面鏡7で反射させ第2ポジションディテクター22(第1のディテクター)で検出するとともに、前記平面鏡7で反射させ臨界角プリズム23を介して第3ポジションディテクター24(第3のディテクター)で検出するよう構成されている。
【0044】
【発明の効果】
本発明のパラレルリンク機構によれば、多くのセンサーを用いることなく、コンパクトな構成で可動部材のX、Y、Z方向の変位とX軸、Y軸回りの回転角度を高精度に検出できる。すなわち、可動部材の変位・姿勢を光学的に直接検出することにより、精度の高い可動部材の位置・姿勢制御を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパラレルリンク機構の構成を示す一部側断面図。
【図2】本発明の実施の形態に係るパラレルリンク機構の光学系の信号処理に係る構成を示す図。
【図3】従来例に係るマイクロパラレルリンク機構の構成を示す図。
【符号の説明】
1…固定板
2…可動板
3…リンク
4…ワイヤ
5…圧電アクチュエータ
6…測長センサ
7…ミラー
8…第1ポジションディテクター(PD1)
9…PD1位置調整機構
10…光学式変位センサー
11…保持機構(本体)
12…第1コリメータレンズ
13…第2コリメータレンズ
14…1/4波長板
15…第1ハーフミラー
16…偏光ビームスプリッタ
17…LDドライバ
18…半導体レーザ(LD)
19…第3コリメータレンズ
20…整形プリズム
21…第2ハーフミラー
22…第2ポジションディテクター(PD2)
23…臨界角プリズム
24…第3ポジションディテクター(PD3)
25…ミラー
30…光源
40…演算回路

Claims (3)

  1. リンクのストロークを積層型圧電素子からなるアクチュエータを用いて可変制御し、可動部材と固定部材とを相対的に移動するパラレルリンク機構において、
    前記固定部材に対する前記可動部材の姿勢を光学的に検出する第1の検出手段と、
    前記可動部材のXY変位を光学的に検出する第2の検出手段と、
    前記可動部材のZ変位を光学的に検出する第3の検出手段と、
    前記第1乃至第3の検出手段の検出結果を基に前記可動部材の変位・姿勢を求める演算手段と、
    を具備したことを特徴とするパラレルリンク機構。
  2. 前記第1の検出手段は、所定の光源から発せられた光を、前記可動部材に設けられた平面鏡で反射させ第1のディテクターで検出することで、前記可動部材のX、Y軸回りの回転角度を光学的に検出することを特徴とする請求項1に記載のパラレルリンク機構。
  3. 前記第2の検出手段は、所定の光源から発せられた光を、前記可動部材に設けられた第2のディテクターで検出するとともに、前記可動部材に設けられた平面鏡で反射させ第1のディテクターで検出することを特徴とする請求項1または2に記載のパラレルリンク機構。
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