JPH08304020A - 移動精度測定装置 - Google Patents
移動精度測定装置Info
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- JPH08304020A JPH08304020A JP10666595A JP10666595A JPH08304020A JP H08304020 A JPH08304020 A JP H08304020A JP 10666595 A JP10666595 A JP 10666595A JP 10666595 A JP10666595 A JP 10666595A JP H08304020 A JPH08304020 A JP H08304020A
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- total reflection
- moving body
- incident
- reflection mirror
- light
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 移動体の傾きを測定する装置によって移動量
dを同時に測定し、かつ初期設定誤差の影響が少なくよ
り正確に移動体の角度ずれを評価することができる移動
精度測定装置を提供する。 【構成】 移動体3上に固定された全反射鏡4に測定光
1aを入射し、反射光4aの位置を全反射鏡4からの距
離L1 で検出する位置検出素子5の出力と、移動体3を
移動させる駆動部6からの設定移動量出力とを入力し、
演算により移動体3の角度ずれを評価する処理部からな
る移動精度測定装置において、反射光4aを分岐するハ
ーフミラー2と反射光4arを反射する全反射鏡14と
反射光14aを入力し、全反射鏡4からの距離L2 (≠
L1 )で検出する位置検出素子15の出力を演算に加え
て、移動量を算出し、移動体の角度ずれをより正確に評
価する。
dを同時に測定し、かつ初期設定誤差の影響が少なくよ
り正確に移動体の角度ずれを評価することができる移動
精度測定装置を提供する。 【構成】 移動体3上に固定された全反射鏡4に測定光
1aを入射し、反射光4aの位置を全反射鏡4からの距
離L1 で検出する位置検出素子5の出力と、移動体3を
移動させる駆動部6からの設定移動量出力とを入力し、
演算により移動体3の角度ずれを評価する処理部からな
る移動精度測定装置において、反射光4aを分岐するハ
ーフミラー2と反射光4arを反射する全反射鏡14と
反射光14aを入力し、全反射鏡4からの距離L2 (≠
L1 )で検出する位置検出素子15の出力を演算に加え
て、移動量を算出し、移動体の角度ずれをより正確に評
価する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主にヨーイングおよび
ピッチング等が十分に小さいことを要求される可変光学
キャビティ等の精密移動機構の移動精度を測定する移動
精度測定装置に関する。
ピッチング等が十分に小さいことを要求される可変光学
キャビティ等の精密移動機構の移動精度を測定する移動
精度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術による移動精度測定装置の構成
例を図8に示す。図8において、1は平行光を発する光
源、2は光源1からの出射光1aの光路上に設けられる
ハーフミラー、3は被測定物である移動体、4は全反射
鏡であり、移動体3に設けられ、ハーフミラー2による
出射光1aの分岐光1arが入射される。
例を図8に示す。図8において、1は平行光を発する光
源、2は光源1からの出射光1aの光路上に設けられる
ハーフミラー、3は被測定物である移動体、4は全反射
鏡であり、移動体3に設けられ、ハーフミラー2による
出射光1aの分岐光1arが入射される。
【0003】また、5はハーフミラー2を挟んで全反射
鏡4と対向する位置に設けられる位置検出素子であり、
ハーフミラー2の透過光4atのビーム位置(入射位
置)を表す信号を出力する。6は移動体3を駆動すると
ともに、移動体3の設定移動量d[mm]に関する情報を
出力する駆動部、7は処理部であり、移動体3の駆動部
6からの設定移動量d[mm]に関する情報とビーム位置
とを関係付けるよう演算処理する。
鏡4と対向する位置に設けられる位置検出素子であり、
ハーフミラー2の透過光4atのビーム位置(入射位
置)を表す信号を出力する。6は移動体3を駆動すると
ともに、移動体3の設定移動量d[mm]に関する情報を
出力する駆動部、7は処理部であり、移動体3の駆動部
6からの設定移動量d[mm]に関する情報とビーム位置
とを関係付けるよう演算処理する。
【0004】このような構成において、光源1からの出
射光1aはハーフミラー2で分岐され、この分岐による
反射光1arが全反射鏡4に入射される。なお、全反射
鏡4は、初期設定として反射光1arの全反射鏡4への
入射角が零となるよう移動体3上に調整固定される。し
たがって、全反射鏡4からの反射光4aは入射光1ar
と同じ光路をとり、ハーフミラー2で再度分岐される。
この分岐によりハーフミラー2を透過した透過光4at
は位置検出素子5に入射される。
射光1aはハーフミラー2で分岐され、この分岐による
反射光1arが全反射鏡4に入射される。なお、全反射
鏡4は、初期設定として反射光1arの全反射鏡4への
入射角が零となるよう移動体3上に調整固定される。し
たがって、全反射鏡4からの反射光4aは入射光1ar
と同じ光路をとり、ハーフミラー2で再度分岐される。
この分岐によりハーフミラー2を透過した透過光4at
は位置検出素子5に入射される。
【0005】これにより、入射された透過光4atのビ
ーム位置を表す信号が位置検出素子5から出力され、こ
の信号が、処理部7において、移動体3の駆動部6から
の設定移動量d[mm]に関する情報と関係付けられる。
なお、ビーム位置(例えば、x[mm])は、後述の
(1)式等に示されるように、全反射鏡4からの距離L
[mm] と、全反射鏡4すなわち移動体3の角度ずれδ
(d)[rad] に比例している。また、図8に示される装
置においては、光源の出射光を平行光と仮定して説明し
たが、ある程度の発散光でも測定可能な場合がある(位
置検出素子の特性にもよる)。さらに、点光源とレンズ
系を用いる場合もある。本質的には、光軸が検出できれ
ば測定光状態は問わない。
ーム位置を表す信号が位置検出素子5から出力され、こ
の信号が、処理部7において、移動体3の駆動部6から
の設定移動量d[mm]に関する情報と関係付けられる。
なお、ビーム位置(例えば、x[mm])は、後述の
(1)式等に示されるように、全反射鏡4からの距離L
[mm] と、全反射鏡4すなわち移動体3の角度ずれδ
(d)[rad] に比例している。また、図8に示される装
置においては、光源の出射光を平行光と仮定して説明し
たが、ある程度の発散光でも測定可能な場合がある(位
置検出素子の特性にもよる)。さらに、点光源とレンズ
系を用いる場合もある。本質的には、光軸が検出できれ
ば測定光状態は問わない。
【0006】ここで、「角度ずれ」の概念について、図
9を参照して説明する。図9に示すように、移動体(こ
こでは人間の頭部として説明する)の傾き角には3種あ
り、顔の正面方向をZ方向(移動体の移動方向)とする
と、首を左右に振るヨーイング(Y軸回りの回転)と、
首を縦に振るピッチング(X軸回りの回転)と、首を傾
けるローリング(Z軸回りの回転)がある。
9を参照して説明する。図9に示すように、移動体(こ
こでは人間の頭部として説明する)の傾き角には3種あ
り、顔の正面方向をZ方向(移動体の移動方向)とする
と、首を左右に振るヨーイング(Y軸回りの回転)と、
首を縦に振るピッチング(X軸回りの回転)と、首を傾
けるローリング(Z軸回りの回転)がある。
【0007】これらの角度ずれのうち、2次元の全反射
鏡により得られるのは当然2種類であり、Z軸方向に法
線を設定した全反射鏡では、ヨーイングとピッチングが
得られる。演算の原理上、ヨーイングとピッチングは同
一の取扱いが可能であるので、以下、ヨーイングの計算
式についてのみの説明とする。また、位置検出素子上の
最初のビーム位置を基準(REF)とし、この基準から
の変位(変位の正負は図9に示す通り)をビーム位置と
称することにする。
鏡により得られるのは当然2種類であり、Z軸方向に法
線を設定した全反射鏡では、ヨーイングとピッチングが
得られる。演算の原理上、ヨーイングとピッチングは同
一の取扱いが可能であるので、以下、ヨーイングの計算
式についてのみの説明とする。また、位置検出素子上の
最初のビーム位置を基準(REF)とし、この基準から
の変位(変位の正負は図9に示す通り)をビーム位置と
称することにする。
【0008】上記前提に基づいて、演算処理の具体例を
説明する。例えば、移動体3が d[mm] 移動した時、
全反射鏡4すなわち移動体3にヨーイング角δ(d)[ra
d] が生じたとすると、全反射鏡4と位置検出素子5と
の距離をL[mm]として、位置検出素子5上のビーム位
置x[mm]は、以下の(1)式で得られる。 x = L × tanδ(d) …… (1) 通常δ(d)≪1であるので、(1)式を以下の(2)式
とすることが可能であり、この(2)式によりヨーイン
グが求められる。 δ(d) = x / L …… (2)
説明する。例えば、移動体3が d[mm] 移動した時、
全反射鏡4すなわち移動体3にヨーイング角δ(d)[ra
d] が生じたとすると、全反射鏡4と位置検出素子5と
の距離をL[mm]として、位置検出素子5上のビーム位
置x[mm]は、以下の(1)式で得られる。 x = L × tanδ(d) …… (1) 通常δ(d)≪1であるので、(1)式を以下の(2)式
とすることが可能であり、この(2)式によりヨーイン
グが求められる。 δ(d) = x / L …… (2)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図8に示す従来の移動
精度測定装置では、測定前に全反射鏡4の法線(以後、
法線Nと称す)を移動体3の移動方向に平行に設置し、
さらにハーフミラー2の反射光1arを法線Nと平行に
なるよう調整している。しかしながら、実際には、図1
0に示すように、移動体の移動方向と全反射鏡4の法線
Nとは微小角を成す。また、初期状態として移動体にヨ
ーイング等があれば、上記微小角を零として法線Nと反
射光1arとを平行に調整してもヨーイング角度分の誤
差があることになる。さらに、当然ながら、分岐光1a
rと反射光4aとを完全に同光路とすることもできない
筈である。
精度測定装置では、測定前に全反射鏡4の法線(以後、
法線Nと称す)を移動体3の移動方向に平行に設置し、
さらにハーフミラー2の反射光1arを法線Nと平行に
なるよう調整している。しかしながら、実際には、図1
0に示すように、移動体の移動方向と全反射鏡4の法線
Nとは微小角を成す。また、初期状態として移動体にヨ
ーイング等があれば、上記微小角を零として法線Nと反
射光1arとを平行に調整してもヨーイング角度分の誤
差があることになる。さらに、当然ながら、分岐光1a
rと反射光4aとを完全に同光路とすることもできない
筈である。
【0010】なお、図10は誤差角Δ0 (≪1)がある
時の位置誤差を説明するための図であり、この図におい
ては移動体等の図示を省略している。図10における角
度誤差Δ0 によるビーム位置誤差Δx[mm]は、 Δx = d × sinΔ0 = dΔ0 …… (3) となり、全ビーム移動量は(2),(3)式より、 x = Lδ(d) + dΔ0 …… (4) となる。よって演算により得られるヨーイングδ(d)
cal は、 δ(d)cal = δ(d) + dΔ0 / L …… (5) となる。なお、上記(5)式の第2項は従来の移動精度
測定装置のヨーイング誤差である。
時の位置誤差を説明するための図であり、この図におい
ては移動体等の図示を省略している。図10における角
度誤差Δ0 によるビーム位置誤差Δx[mm]は、 Δx = d × sinΔ0 = dΔ0 …… (3) となり、全ビーム移動量は(2),(3)式より、 x = Lδ(d) + dΔ0 …… (4) となる。よって演算により得られるヨーイングδ(d)
cal は、 δ(d)cal = δ(d) + dΔ0 / L …… (5) となる。なお、上記(5)式の第2項は従来の移動精度
測定装置のヨーイング誤差である。
【0011】ここで、(2),(5)式の特性を示す図
11を参照する。図11において、横軸は設定移動量
d、縦軸はヨーイングδ(位置xでもよい)であり、R
EFを原点に図9に示す方向に符号をとっている。この
図から明かなように、(2)式のようにREFを中心に
微小変動のヨーイング特性を有する移動体を上記従来の
移動精度測定装置で測定評価すると、(5)式のように
移動体の移動に伴ってヨーイングは次第に上昇し、移動
体があたかも傾いて行くように評価されることになる。
11を参照する。図11において、横軸は設定移動量
d、縦軸はヨーイングδ(位置xでもよい)であり、R
EFを原点に図9に示す方向に符号をとっている。この
図から明かなように、(2)式のようにREFを中心に
微小変動のヨーイング特性を有する移動体を上記従来の
移動精度測定装置で測定評価すると、(5)式のように
移動体の移動に伴ってヨーイングは次第に上昇し、移動
体があたかも傾いて行くように評価されることになる。
【0012】また、上記装置では移動量dを測定してい
ない。これに加えて、移動量dは、(4)式より明かな
ように、Δ0 が既知であっても算出することはできな
い。したがって、通常、図11に示されるように横軸に
駆動部6の設定移動量dを用いるか、あるいは別に移動
量を測定する装置を追加して移動量dを測定するかして
いた。こうしたことから、移動量測定のための装置を別
に設ける必要がなく、かつ初期設定時のΔ0 による誤差
を生じない移動精度測定装置が待望されている。本発明
は移動体の傾きを測定する装置によって移動量dを同時
に測定し、かつ初期設定誤差の影響が少なくより正確に
移動体の角度ずれを評価することができる移動精度測定
装置を提供することを目的とするものである。
ない。これに加えて、移動量dは、(4)式より明かな
ように、Δ0 が既知であっても算出することはできな
い。したがって、通常、図11に示されるように横軸に
駆動部6の設定移動量dを用いるか、あるいは別に移動
量を測定する装置を追加して移動量dを測定するかして
いた。こうしたことから、移動量測定のための装置を別
に設ける必要がなく、かつ初期設定時のΔ0 による誤差
を生じない移動精度測定装置が待望されている。本発明
は移動体の傾きを測定する装置によって移動量dを同時
に測定し、かつ初期設定誤差の影響が少なくより正確に
移動体の角度ずれを評価することができる移動精度測定
装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の移動精度
測定装置は、光源と、移動体と、移動体上に固定され光
源からの出射光が入射される第1の全反射鏡と、全反射
鏡から所定距離離間して設置され第1の全反射鏡による
反射光が入射されるとともにその入射位置を検出する位
置検出素子と、移動体を移動させるとともに設定移動量
を出力する駆動部と、駆動部から出力される設定移動量
と位置検出素子で検出される入射位置とに基づいて移動
時の移動体の傾き角を算出する処理部とからなる移動精
度測定装置において、前記光源からの出射光を前記第1
の全反射鏡へ零でない入射角で入射するとともに、前記
位置検出素子を有し、該第1の全反射鏡による反射光を
該第1の全反射鏡からの光学的距離がそれぞれ異なる2
点において該位置検出素子へ入射する2点測定手段を備
え、前記処理部は該位置検出素子で検出される2つの入
射位置に基づいて移動量に対する移動体の傾き角を算出
することを特徴としている。
測定装置は、光源と、移動体と、移動体上に固定され光
源からの出射光が入射される第1の全反射鏡と、全反射
鏡から所定距離離間して設置され第1の全反射鏡による
反射光が入射されるとともにその入射位置を検出する位
置検出素子と、移動体を移動させるとともに設定移動量
を出力する駆動部と、駆動部から出力される設定移動量
と位置検出素子で検出される入射位置とに基づいて移動
時の移動体の傾き角を算出する処理部とからなる移動精
度測定装置において、前記光源からの出射光を前記第1
の全反射鏡へ零でない入射角で入射するとともに、前記
位置検出素子を有し、該第1の全反射鏡による反射光を
該第1の全反射鏡からの光学的距離がそれぞれ異なる2
点において該位置検出素子へ入射する2点測定手段を備
え、前記処理部は該位置検出素子で検出される2つの入
射位置に基づいて移動量に対する移動体の傾き角を算出
することを特徴としている。
【0014】請求項2記載の移動精度測定装置は、請求
項1記載のものにおいて、前記2点測定手段は、前記第
1の全反射鏡による反射光を分岐するハーフミラーと、
該ハーフミラーの透過光が入射される第1の位置検出素
子と、該ハーフミラーによる反射光が入射される第2の
全反射鏡と、該第2の全反射鏡の反射光が入射される第
2の位置検出素子とを備え、前記処理部は該第1の位置
検出素子および該第2の位置検出素子で検出される2つ
の入射位置に基づいて移動量に対する移動体の傾き角を
算出することを特徴としている。
項1記載のものにおいて、前記2点測定手段は、前記第
1の全反射鏡による反射光を分岐するハーフミラーと、
該ハーフミラーの透過光が入射される第1の位置検出素
子と、該ハーフミラーによる反射光が入射される第2の
全反射鏡と、該第2の全反射鏡の反射光が入射される第
2の位置検出素子とを備え、前記処理部は該第1の位置
検出素子および該第2の位置検出素子で検出される2つ
の入射位置に基づいて移動量に対する移動体の傾き角を
算出することを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1記載の移動精度測定装置によれば、光
源からの出射光が移動体上に固定された第1の全反射鏡
へ零でない入射角で入射され、2点測定手段が該第1の
全反射鏡による反射光を該第1の全反射鏡からの光学的
距離がそれぞれ異なる2点において位置検出素子へ入射
する。そして、処理部が該位置検出素子で検出される2
つの入射位置に基づいて移動量に対する移動体の傾き角
を算出する。
源からの出射光が移動体上に固定された第1の全反射鏡
へ零でない入射角で入射され、2点測定手段が該第1の
全反射鏡による反射光を該第1の全反射鏡からの光学的
距離がそれぞれ異なる2点において位置検出素子へ入射
する。そして、処理部が該位置検出素子で検出される2
つの入射位置に基づいて移動量に対する移動体の傾き角
を算出する。
【0016】また、請求項2記載の移動精度測定装置に
よれば、ハーフミラーが前記第1の全反射鏡による反射
光を分岐し、透過光を第1の位置検出素子へ、反射光を
第2の全反射鏡へ入射する。そして、該第2の全反射鏡
による反射光が第2の位置検出素子へ入射される。さら
に、前記処理部は該第1の位置検出素子および該第2の
位置検出素子で検出される2つの入射位置に基づいて移
動量に対する移動体の傾き角を算出する。
よれば、ハーフミラーが前記第1の全反射鏡による反射
光を分岐し、透過光を第1の位置検出素子へ、反射光を
第2の全反射鏡へ入射する。そして、該第2の全反射鏡
による反射光が第2の位置検出素子へ入射される。さら
に、前記処理部は該第1の位置検出素子および該第2の
位置検出素子で検出される2つの入射位置に基づいて移
動量に対する移動体の傾き角を算出する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。本発明の一実施例では、それぞれ異なる
距離L1 、L2 の光路を用いて移動体の位置変化x(実
際には距離L1 の光路を用いて得られる位置変化x1 、
および距離L2 の光路を用いて得られる位置変化x2 で
あるため、以後、位置変化x(x1 ,x2 )と表記す
る)を測定し、この位置変化x(x1 ,x2 )に基づい
て所定の演算を行うことによって実際の移動量dと正確
な移動体の傾きδ(d)を求めている。
して説明する。本発明の一実施例では、それぞれ異なる
距離L1 、L2 の光路を用いて移動体の位置変化x(実
際には距離L1 の光路を用いて得られる位置変化x1 、
および距離L2 の光路を用いて得られる位置変化x2 で
あるため、以後、位置変化x(x1 ,x2 )と表記す
る)を測定し、この位置変化x(x1 ,x2 )に基づい
て所定の演算を行うことによって実際の移動量dと正確
な移動体の傾きδ(d)を求めている。
【0018】図1は本発明の実施例による移動精度測定
装置の構成を示す図であり、この図において、図8の各
部と共通する部分には同一の符号を付した。図1におい
て、14は全反射鏡(第2の全反射鏡)、15は位置検
出素子(第2の位置検出素子)、7aは3入力の処理部
である。図1に示される移動精度測定装置が図8のもの
と異なるのは、上述した全反射鏡14および位置検出素
子15を新設した点と、処理部7に代えて処理部7aを
設けた点と、光源1からの出射光1aを移動体3に設け
られた全反射鏡(第1の全反射鏡)4へ入射角αで入射
し、全反射鏡4の反射光4aをハーフミラー2で分岐し
て得られる反射光4arと透過光4atとを別々の光路
を経由してそれぞれ位置検出子15および位置検出素子
(第1の位置検出素子)5へ入射し、さらに各位置検出
子5,15の出力を処理部7aへ入力して後述する演算
に用いる点である。なお、上述したハーフミラー2、全
反射鏡14、および位置検出素子5,15は、前述した
2点測定手段を構成している。また、図1においては、
全反射鏡4の法線Nと移動体3の移動方向とが平行にな
るよう図示されているが、後述の(12)式等により、
全反射鏡4の初期調整は事実上不要である。
装置の構成を示す図であり、この図において、図8の各
部と共通する部分には同一の符号を付した。図1におい
て、14は全反射鏡(第2の全反射鏡)、15は位置検
出素子(第2の位置検出素子)、7aは3入力の処理部
である。図1に示される移動精度測定装置が図8のもの
と異なるのは、上述した全反射鏡14および位置検出素
子15を新設した点と、処理部7に代えて処理部7aを
設けた点と、光源1からの出射光1aを移動体3に設け
られた全反射鏡(第1の全反射鏡)4へ入射角αで入射
し、全反射鏡4の反射光4aをハーフミラー2で分岐し
て得られる反射光4arと透過光4atとを別々の光路
を経由してそれぞれ位置検出子15および位置検出素子
(第1の位置検出素子)5へ入射し、さらに各位置検出
子5,15の出力を処理部7aへ入力して後述する演算
に用いる点である。なお、上述したハーフミラー2、全
反射鏡14、および位置検出素子5,15は、前述した
2点測定手段を構成している。また、図1においては、
全反射鏡4の法線Nと移動体3の移動方向とが平行にな
るよう図示されているが、後述の(12)式等により、
全反射鏡4の初期調整は事実上不要である。
【0019】図1に示される移動精度測定装置によれ
ば、光源1よりの出射光1aは入射角αで全反射鏡4に
入射される。全反射鏡4からの反射光4aは、ハーフミ
ラー2により分岐され、この分岐による透過光4atは
位置検出素子5へ入射される。これにより、位置検出素
子5は全反射鏡4と自素子5との距離L1 に依存する位
置変化x1 を処理部7aへ出力する。
ば、光源1よりの出射光1aは入射角αで全反射鏡4に
入射される。全反射鏡4からの反射光4aは、ハーフミ
ラー2により分岐され、この分岐による透過光4atは
位置検出素子5へ入射される。これにより、位置検出素
子5は全反射鏡4と自素子5との距離L1 に依存する位
置変化x1 を処理部7aへ出力する。
【0020】一方、上記分岐による反射光4arは全反
射鏡14へ入射される。この入射による全反射鏡14の
反射光14aは位置検出素子15へ入射される。位置検
出素子15は全反射鏡4と自素子15との距離L2 に依
存する位置変化x2 を処理部7aへ出力する。また、駆
動部6は移動体3を移動させるとともに、移動完了した
旨を処理部7aへ出力する。なお、駆動部6から設定移
動量dが参考のために処理部7aへ出力される。
射鏡14へ入射される。この入射による全反射鏡14の
反射光14aは位置検出素子15へ入射される。位置検
出素子15は全反射鏡4と自素子15との距離L2 に依
存する位置変化x2 を処理部7aへ出力する。また、駆
動部6は移動体3を移動させるとともに、移動完了した
旨を処理部7aへ出力する。なお、駆動部6から設定移
動量dが参考のために処理部7aへ出力される。
【0021】移動量dにおけるヨーイング角δ(d)[ra
d] より、位置変化x1 、x2は 以下の(6),(7)
式で与えられる。 x1 = 2L1 δ(d)+d×sinα ……(6) x2 = 2L2 δ(d)+d×sinα ……(7) 上記(6),(7)式より、以下の(8),(9)式が
得られる。 δ(d) = (x1−x2)/[2(L1−L2)] ……(8) d = (x2L1−x1L2)/[(L1−L2)sinα] ……(9) したがって、原理上はヨーイングδ(d)と移動量dとを
正確に評価できる。
d] より、位置変化x1 、x2は 以下の(6),(7)
式で与えられる。 x1 = 2L1 δ(d)+d×sinα ……(6) x2 = 2L2 δ(d)+d×sinα ……(7) 上記(6),(7)式より、以下の(8),(9)式が
得られる。 δ(d) = (x1−x2)/[2(L1−L2)] ……(8) d = (x2L1−x1L2)/[(L1−L2)sinα] ……(9) したがって、原理上はヨーイングδ(d)と移動量dとを
正確に評価できる。
【0022】次に、従来例と同様に初期設定において各
種誤差が生じていて、誤差角Δ0 が存在する場合の位置
誤差について、図2を参照して説明する。なお、図2に
おいては、移動体等の図示を略した。このような場合、
上記(6),(7)式は以下の(10),(11)式に
相当する。 x1 = 2L1 δ(d)+d×sin(α+Δ0 ) ……(10) x2 = 2L2 δ(d)+d×sin(α+Δ0 ) ……(11)
種誤差が生じていて、誤差角Δ0 が存在する場合の位置
誤差について、図2を参照して説明する。なお、図2に
おいては、移動体等の図示を略した。このような場合、
上記(6),(7)式は以下の(10),(11)式に
相当する。 x1 = 2L1 δ(d)+d×sin(α+Δ0 ) ……(10) x2 = 2L2 δ(d)+d×sin(α+Δ0 ) ……(11)
【0023】上記(10),(11)式より、上記
(8)式と以下の(12)式が得られる。 d = (x2 L1 −x1 L2 )/[(L1 −L2 )sin(α+Δ0 )] = (1+Δ0 /tanα) ×(x2 L1 −x1 L2 )/[(L1 −L2 )sinα] ……(12) したがって、角度誤差Δ0 がある場合においてもヨーイ
ングの正確な評価が可能であることが分かる。なお、移
動量dを算出する式に誤差項が生じるため、移動量dを
正確に評価する目的なら問題となる。しかしながら、本
実施例では、移動量dはヨーイングδ(d)の評価のため
に使用されるのであり、上記誤差項の存在は問題ない。
(8)式と以下の(12)式が得られる。 d = (x2 L1 −x1 L2 )/[(L1 −L2 )sin(α+Δ0 )] = (1+Δ0 /tanα) ×(x2 L1 −x1 L2 )/[(L1 −L2 )sinα] ……(12) したがって、角度誤差Δ0 がある場合においてもヨーイ
ングの正確な評価が可能であることが分かる。なお、移
動量dを算出する式に誤差項が生じるため、移動量dを
正確に評価する目的なら問題となる。しかしながら、本
実施例では、移動量dはヨーイングδ(d)の評価のため
に使用されるのであり、上記誤差項の存在は問題ない。
【0024】その他の誤差要因としては、従来例と共通
であるが、位置検出素子の法線が入射光に対してΔ傾い
ていた場合の位置誤差、および距離Lの測定誤差があ
る。まず、Δによる位置誤差は、以下の(13)式で与
えられる。 Δx1 = x1 /cosΔ1 −x1 = x1 Δ1 2/2 ……(13) ここで、x1 <10mm,Δ<1.7×10-2rad(1
゜)とすれば、Δx1 < 1.5μmとなり、δ<1.7
×10-4rad(0.01゜)、(距離Lの測定誤差)< 1
0mmとすれば位置誤差は約3.5μm以下となる。位
置検出素子の測定誤差が3.5μmより大ならば、これ
らの誤差は評価に影響してこない。
であるが、位置検出素子の法線が入射光に対してΔ傾い
ていた場合の位置誤差、および距離Lの測定誤差があ
る。まず、Δによる位置誤差は、以下の(13)式で与
えられる。 Δx1 = x1 /cosΔ1 −x1 = x1 Δ1 2/2 ……(13) ここで、x1 <10mm,Δ<1.7×10-2rad(1
゜)とすれば、Δx1 < 1.5μmとなり、δ<1.7
×10-4rad(0.01゜)、(距離Lの測定誤差)< 1
0mmとすれば位置誤差は約3.5μm以下となる。位
置検出素子の測定誤差が3.5μmより大ならば、これ
らの誤差は評価に影響してこない。
【0025】次に、本実施例による移動精度測定装置の
物理的な構成例について、図3を参照して説明する。図
3は図1に示される移動精度測定装置の物理的な構成例
を示す図であり、この図に示す各部は、図1の各部に対
応して設けられている。図3においては、光源としては
He−Neレーザ20、移動体としては精密直動型モー
タであるリニアアクチュエータ21の移動ロッド21a
そのものを用いた。さらに、上記移動ロッド21aの先
端には、ガラス表面にAl蒸着を施した全反射鏡22を
接着固定した。
物理的な構成例について、図3を参照して説明する。図
3は図1に示される移動精度測定装置の物理的な構成例
を示す図であり、この図に示す各部は、図1の各部に対
応して設けられている。図3においては、光源としては
He−Neレーザ20、移動体としては精密直動型モー
タであるリニアアクチュエータ21の移動ロッド21a
そのものを用いた。さらに、上記移動ロッド21aの先
端には、ガラス表面にAl蒸着を施した全反射鏡22を
接着固定した。
【0026】また、位置検出素子としては浜松ホトニク
スのS1880を使用した。S1880はフォトダイオ
ードの表面抵抗を利用した2次元位置検出素子であり、
有効面積12×12[mm2] を±5Vのアナログ出力と
する基板回路C4674を併用するようにした。なお、
位置分解能の仕様は6μmである。上述した光源、移動
体、および位置検出素子は、除振台上に固定されるとと
もに、S1880が可視光用の位置検出素子であるた
め、背景光を除去する目的で暗室内に設置される。
スのS1880を使用した。S1880はフォトダイオ
ードの表面抵抗を利用した2次元位置検出素子であり、
有効面積12×12[mm2] を±5Vのアナログ出力と
する基板回路C4674を併用するようにした。なお、
位置分解能の仕様は6μmである。上述した光源、移動
体、および位置検出素子は、除振台上に固定されるとと
もに、S1880が可視光用の位置検出素子であるた
め、背景光を除去する目的で暗室内に設置される。
【0027】また、処理部として設けられたコンピュー
タ(CPU,ROM,RAM等を有する)23には、図
示を略すが、12ビットのA/D変換基板とGP−IB
基板が増設される。コンピュータ23は、上記A/D変
換基板を介してC4674のアナログ出力端に接続さ
れ、C4674のアナログ出力が変換されたディジタル
信号に基づいて演算処理を行う。なお、12ビットのA
/D変換器の分解能は12mm/212=2.9μmであ
るため、S1880の分解能6μmに対して十分に高い
精度となっている。さらに、コンピュータ23は、上記
GP−IB基板を介して、リニアアクチュエータ21の
駆動部であるコントローラ24と接続されており、GP
−IB基板を介して移動情報を入手する。
タ(CPU,ROM,RAM等を有する)23には、図
示を略すが、12ビットのA/D変換基板とGP−IB
基板が増設される。コンピュータ23は、上記A/D変
換基板を介してC4674のアナログ出力端に接続さ
れ、C4674のアナログ出力が変換されたディジタル
信号に基づいて演算処理を行う。なお、12ビットのA
/D変換器の分解能は12mm/212=2.9μmであ
るため、S1880の分解能6μmに対して十分に高い
精度となっている。さらに、コンピュータ23は、上記
GP−IB基板を介して、リニアアクチュエータ21の
駆動部であるコントローラ24と接続されており、GP
−IB基板を介して移動情報を入手する。
【0028】本来、移動精度測定をより高い精度で行う
場合には、図1に示されるように2つの位置検出素子で
の同時測定が望ましいが、図3に示す例では1つの位置
検出素子で距離Lを2回測定することによって距離L1
およびL2 を測定し、2回の測定結果(距離L1 ,L
2 )に基づいて演算処理を行うようにしている。すなわ
ち、上記演算処理によって得られる評価結果には、移動
状態の再現性までも含まれていることになる。
場合には、図1に示されるように2つの位置検出素子で
の同時測定が望ましいが、図3に示す例では1つの位置
検出素子で距離Lを2回測定することによって距離L1
およびL2 を測定し、2回の測定結果(距離L1 ,L
2 )に基づいて演算処理を行うようにしている。すなわ
ち、上記演算処理によって得られる評価結果には、移動
状態の再現性までも含まれていることになる。
【0029】また全反射鏡22への入射角α(αx )は
19゜である。これは水平方向のヨーイングに関する角
度であり、垂直方向(ピッチング関連)にはほとんど角
度をつけていない(αy =0゜)。すなわち2回の測定
は、それぞれ、ヨーイングについてはほとんどd×si
n19゜を測定し、ピッチングについては従来例と同様
に測定したことに相当し、2回の測定結果に基づいた演
算により、ヨーイング、ピッチング共に本実施例の評価
方法となる。
19゜である。これは水平方向のヨーイングに関する角
度であり、垂直方向(ピッチング関連)にはほとんど角
度をつけていない(αy =0゜)。すなわち2回の測定
は、それぞれ、ヨーイングについてはほとんどd×si
n19゜を測定し、ピッチングについては従来例と同様
に測定したことに相当し、2回の測定結果に基づいた演
算により、ヨーイング、ピッチング共に本実施例の評価
方法となる。
【0030】図4および図5は、それぞれL1 = 50
0mm、L2 = 200mmでの測定結果である。これ
らの図において、横軸はコントローラ24の設定移動量
dであり、縦軸は位置検出素子(S1880)上のRE
Fを基準とするx,y方向の位置を示す。x,y方向の
符号は図9に示したとおりである。x方向の位置はd×
sin19゜により直線的に変化しているが、y方向で
はαy =0゜のためにほぼ従来例(図12参照)と同じ
結果となる。ただし、距離Lの違いによって図4に示す
変動幅が図12に示す変動幅より大きく測定されてい
る。なお、図12は、従来例(L= 300mm)で測
定した角度揺らぎ評価結果を示す図である。
0mm、L2 = 200mmでの測定結果である。これ
らの図において、横軸はコントローラ24の設定移動量
dであり、縦軸は位置検出素子(S1880)上のRE
Fを基準とするx,y方向の位置を示す。x,y方向の
符号は図9に示したとおりである。x方向の位置はd×
sin19゜により直線的に変化しているが、y方向で
はαy =0゜のためにほぼ従来例(図12参照)と同じ
結果となる。ただし、距離Lの違いによって図4に示す
変動幅が図12に示す変動幅より大きく測定されてい
る。なお、図12は、従来例(L= 300mm)で測
定した角度揺らぎ評価結果を示す図である。
【0031】また、図6は図4および図5に示される測
定結果に基づいて(8)式の演算を行った結果であり、
本実施例による最終的な評価である。ただし、縦軸はx
1 −x2 あるいはy1 −y2 表示とし、2(L1 −L2 )
で除算してない。横軸は測定移動量である。図7は
(9)式の演算を行った結果であり、移動量の測定結果
を示す。図7において、縦軸は測定移動量からコントロ
ーラの設定移動量dを減算した「測定移動量の設定値
(設定移動量)からのずれ」である。
定結果に基づいて(8)式の演算を行った結果であり、
本実施例による最終的な評価である。ただし、縦軸はx
1 −x2 あるいはy1 −y2 表示とし、2(L1 −L2 )
で除算してない。横軸は測定移動量である。図7は
(9)式の演算を行った結果であり、移動量の測定結果
を示す。図7において、縦軸は測定移動量からコントロ
ーラの設定移動量dを減算した「測定移動量の設定値
(設定移動量)からのずれ」である。
【0032】これらの図から明らかなように、移動体の
移動において、移動初期では、バックラッシのような不
動領域があり、その後は微小変動しているようである。
なお、図12では図6に示されるものに比較してわずか
に正方向への変化が小さくなっている。以上説明したよ
うに、本発明の一実施例によれば、初期設定誤差の影響
をほとんど受けずに、実際の移動量に対応した移動体の
傾きが得られる。したがって、角度ずれをより正確に評
価することができる。
移動において、移動初期では、バックラッシのような不
動領域があり、その後は微小変動しているようである。
なお、図12では図6に示されるものに比較してわずか
に正方向への変化が小さくなっている。以上説明したよ
うに、本発明の一実施例によれば、初期設定誤差の影響
をほとんど受けずに、実際の移動量に対応した移動体の
傾きが得られる。したがって、角度ずれをより正確に評
価することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光源からの出射光が移動体上に固定された第1の全反射
鏡へ零でない入射角で入射され、2点測定手段が該第1
の全反射鏡による反射光を該第1の全反射鏡からの光学
的距離がそれぞれ異なる2点において位置検出素子へ入
射し、処理部が該位置検出素子で検出される2つの入射
位置に基づいて移動量に対する移動体の傾き角を算出す
るようにしたので、移動量をも同時に測定し、かつ初期
設定誤差の影響をほとんど受けずに実際の移動量に対応
した移動体の角度ずれを正確に評価することができると
いう効果がある(請求項1)。また、第1の位置検出素
子および第2の位置検出素子へそれぞれ異なる距離の光
路を介して前記第1の全反射鏡による反射光を入射し、
これらの位置検出素子で検出される2つの入射位置に基
づいて移動量に対する移動体の傾き角を算出するように
したので、前記角度ずれをより正確に評価することがで
きるという効果がある(請求項2)。
光源からの出射光が移動体上に固定された第1の全反射
鏡へ零でない入射角で入射され、2点測定手段が該第1
の全反射鏡による反射光を該第1の全反射鏡からの光学
的距離がそれぞれ異なる2点において位置検出素子へ入
射し、処理部が該位置検出素子で検出される2つの入射
位置に基づいて移動量に対する移動体の傾き角を算出す
るようにしたので、移動量をも同時に測定し、かつ初期
設定誤差の影響をほとんど受けずに実際の移動量に対応
した移動体の角度ずれを正確に評価することができると
いう効果がある(請求項1)。また、第1の位置検出素
子および第2の位置検出素子へそれぞれ異なる距離の光
路を介して前記第1の全反射鏡による反射光を入射し、
これらの位置検出素子で検出される2つの入射位置に基
づいて移動量に対する移動体の傾き角を算出するように
したので、前記角度ずれをより正確に評価することがで
きるという効果がある(請求項2)。
【図1】本発明の一実施例による移動精度測定装置の概
略構成を示す図である。
略構成を示す図である。
【図2】同装置において発生する誤差について説明する
ための図である。
ための図である。
【図3】同装置の物理的な構成例を示す図である。
【図4】図3に示される移動精度測定装置による距離L
1 での測定例を示す図である。
1 での測定例を示す図である。
【図5】同装置による距離L2 での測定例を示す図であ
る。
る。
【図6】図4および図5に示される測定例に基づいた本
発明の一実施例による移動精度測定装置の角度揺れ演算
の結果を示す図である。
発明の一実施例による移動精度測定装置の角度揺れ演算
の結果を示す図である。
【図7】同装置の移動量演算の結果を示す図である。
【図8】従来の移動精度測定装置の一例を示す概略構成
図である。
図である。
【図9】角度揺れについて説明するための図である。
【図10】従来の移動精度測定装置において発生する誤
差について説明するの図である。
差について説明するの図である。
【図11】同誤差について説明するための測定結果例を
示す図である。
示す図である。
【図12】従来の移動精度測定装置による実際の測定例
を示す図である。
を示す図である。
1 光源 2 ハーフミラー 3 移動体 4,14,22 全反射鏡 5,15 位置検出素子 6 駆動部 7a 処理部 20 He−Neレーザ 21a 移動ロッド 23 コンピュータ
Claims (2)
- 【請求項1】 光源と、移動体と、移動体上に固定され
光源からの出射光が入射される第1の全反射鏡と、全反
射鏡から所定距離離間して設置され第1の全反射鏡によ
る反射光が入射されるとともにその入射位置を検出する
位置検出素子と、移動体を移動させるとともに設定移動
量を出力する駆動部と、駆動部から出力される設定移動
量と位置検出素子で検出される入射位置とに基づいて移
動時の移動体の傾き角を算出する処理部とからなる移動
精度測定装置において、 前記光源からの出射光を前記第1の全反射鏡へ零でない
入射角で入射するとともに、 前記位置検出素子を有し、該第1の全反射鏡による反射
光を該第1の全反射鏡からの光学的距離がそれぞれ異な
る2点において該位置検出素子へ入射する2点測定手段
を備え、 前記処理部は該位置検出素子で検出される2つの入射位
置に基づいて移動量に対する移動体の傾き角を算出する
ことを特徴とする移動精度測定装置。 - 【請求項2】 前記2点測定手段は、前記第1の全反射
鏡による反射光を分岐するハーフミラーと、該ハーフミ
ラーの透過光が入射される第1の位置検出素子と、該ハ
ーフミラーによる反射光が入射される第2の全反射鏡
と、該第2の全反射鏡の反射光が入射される第2の位置
検出素子とを備え、 前記処理部は該第1の位置検出素子および該第2の位置
検出素子で検出される2つの入射位置に基づいて移動量
に対する移動体の傾き角を算出することを特徴とする請
求項1記載の移動精度測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10666595A JPH08304020A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 移動精度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10666595A JPH08304020A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 移動精度測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08304020A true JPH08304020A (ja) | 1996-11-22 |
Family
ID=14439381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10666595A Withdrawn JPH08304020A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 移動精度測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08304020A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0867151A2 (en) | 1997-03-25 | 1998-09-30 | Terumo Kabushiki Kaisha | Medical laser irradiation apparatus |
US7542130B2 (en) | 2004-03-09 | 2009-06-02 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Moving body measuring apparatus |
JP2009168488A (ja) * | 2008-01-11 | 2009-07-30 | Toyota Motor Corp | 位置情報取得装置、位置推定装置、及び移動体 |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP10666595A patent/JPH08304020A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0867151A2 (en) | 1997-03-25 | 1998-09-30 | Terumo Kabushiki Kaisha | Medical laser irradiation apparatus |
US7542130B2 (en) | 2004-03-09 | 2009-06-02 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Moving body measuring apparatus |
JP2009168488A (ja) * | 2008-01-11 | 2009-07-30 | Toyota Motor Corp | 位置情報取得装置、位置推定装置、及び移動体 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020702 |