JP3532347B2 - 形状測定装置 - Google Patents

形状測定装置

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JP3532347B2
JP3532347B2 JP12938896A JP12938896A JP3532347B2 JP 3532347 B2 JP3532347 B2 JP 3532347B2 JP 12938896 A JP12938896 A JP 12938896A JP 12938896 A JP12938896 A JP 12938896A JP 3532347 B2 JP3532347 B2 JP 3532347B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の表面形状を
測定する形状測定装置に係り、特に、レーザ干渉測長器
を備え、物体の表面形状を高精度に測定する形状測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物体の表面形状を測定する形状測
定装置として、例えば互いに略直交した2軸あるいは3
軸方向にそれぞれ独立に移動する移動台に被測定物の表
面の測定点を検出する変位計を設け、この変位計が測定
点の検出信号を略一定に保ちつつ被測定物の表面の測定
面を移動するように移動台を移動させ、この移動台の移
動軌跡に基づいて被測定物の表面形状を測定する形状測
定装置が知られている。
【0003】この種の形状測定装置としては、例えば図
7に示されるものがある。図7において、1は光学式の
変位計、10はXステージ11およびYステージ12か
らなるXYステージ10であり、変位計1はYステージ
12の上面に固定されている。また、被測定物2はXY
ステージ10外部の被測定物セット台3に固定されてい
る。13はXステージ11をX軸方向に移動するアクチ
ュエータ、14はYステージ12をY軸方向に移動する
アクチュエータであり、15および16はそれぞれアク
チュエータ13および14を駆動するコントローラドラ
イバである。
【0004】X軸方向と平行なXステージ11の一側面
側には、Xステージ11の側面に取付けられたメインス
ケール17aと装置本体に取付けられたインデックスス
ケール17bとからなるリニアエンコーダ17が設けら
れ、XYステージ10のX軸方向の移動量が検出される
ようになっている。また、Y軸方向と平行なYステージ
12の一側面側には、Yステージ12の側面に取付けら
れたメインスケール18aとXステージ11に一体的に
取付けられたインデックススケール18bとからなるリ
ニアエンコーダ18が設けられ、XYステージ10のY
軸方向の移動量が検出されるようになっている。
【0005】19は変位計1から出力された検出信号に
基づいてXYステージ10を移動する信号をコントロー
ラドライバ15、16に出力するとともに、リニアエン
コーダ17、18により検出されたXYステージ10の
移動量を入力し、得られた移動量に基づいてXYステー
ジ10の移動軌跡を解析して被測定物2の表面形状を特
定するものであり、例えばパーソナルコンピュータによ
り構成されている。
【0006】この形状測定装置は、変位計1が被測定物
2の表面に沿って測定点を移動するようにXYステージ
10を移動させ、このXYステージ10の移動量をリニ
アエンコーダ17、18により検出することで、被測定
物2のX軸およびY軸を通るXY平面と平行する平面に
おける被測定物の形状を間接的に測定するものである。
【0007】その動作を詳しく説明すると、図8(a)
に示すように、まず、被測定物2をセット台3にセット
し、被測定物2の測定開始点P0を通るY軸上に変位計
1を移動するようXYステージ10がX方向に移動され
る。次いで、図8(b)に示すように、被測定物2の測
定開始点P0が変位計1の測定可能範囲に入るようにX
Yステージ10がY軸方向に移動される。次いで、図8
(c)に示すように、被測定物2と変位計1とが一定の
距離を保つよう(変位計1の測定可能範囲に入るよう)
に、Xステージ11が図中上方向(X軸方向)に、Yス
テージ12が図中左右方向(Y軸方向)に移動され、X
Yステージ10の移動量S1およびS2が検出される。
そして、パーソナルコンピュータ19により得られた移
動量に基づいてXYステージ10の移動軌跡が解析され
て被測定物2の表面形状が特定される。
【0008】しかしながら、図7に示された従来の形状
測定装置にあっては、XYステージ10の移動量の検出
にリニアエンコーダ17、18を用いており、XYステ
ージ10のガイド等の駆動部に高度の真直度(直線性)
が要求されていた。XYステージ10の移動に伴う機械
的な誤差が被測定物2の誤差となってしまうからであ
る。
【0009】例えば、Xステージ11のガイド中心軸が
測定開始点Pに対しY軸方向に変位+δだけずれていた
とすると、被測定物2と変位計1とが一定の距離を保つ
ようにYステージ12がY軸方向に−δだけ移動され、
この移動量−δが被測定物2の表面形状として測定され
ることになる。このため、XYステージ10やそのガイ
ド等の部材は真直度(直線性)が要求され、例えば静圧
空気案内が必要あり、測定装置が高価となってしまうと
いう問題があった。
【0010】そこで、XYステージの移動量を検出する
手段として、レーザ干渉測長器を用いた形状測定装置が
知られている。この種の形状測定装置としては、例えば
図9に示されるものがある。なお、図7に示された構成
と同様のものには、同一符号を付して説明を省略する。
また、同図では、パーソナルコンピュータ、2つのコン
トローラドライバ等は省略している。
【0011】図9において、20はX座標およびY座標
測定用の基準ミラーであり、反射面20aおよび反射面
20bは高精度に互いに直角をなすように形成され、そ
れぞれXYステージ10のX軸方向およびY軸方向に直
交するようにXYステージ10上にセットされている。
21は周波数安定化レーザ光源であり、この光源21か
ら発せられたレーザ光はプリズム22により2方向に分
割され、それぞれX座標測定用のレーザ干渉計23およ
びY座標測定用のレーザ干渉計24に射出される。レー
ザ干渉計23に入射されたレーザ光は基準ミラー20の
反射面20aとの間で2往復してレシーバ25に受光さ
れ、レーザ干渉計24に入射されたレーザ光は基準ミラ
ー20の反射面20bとの間で2往復してレシーバ26
に受光される。レシーバ25および26に受光された干
渉信号は図示しないパーソナルコンピュータに入力さ
れ、これらの干渉信号に基づいてXYステージ10の移
動軌跡が解析されて被測定物2の表面形状が特定され
る。
【0012】この形状測定装置では、XYステージ10
の外部に配設されたレーザ干渉計23および24とXY
ステージ10上の固定された基準ミラー20とによりX
Yステージ10のX軸方向およびY軸方向の移動量を測
定するので、リニアエンコーダを用いた場合のように、
XYステージ10の移動に伴う真直度の誤差の影響を排
除することができる。
【0013】例えば、Xステージ11のガイド中心軸が
測定開始点Pに対しY軸方向に変位+δだけずれていた
とすると、被測定物2と変位計1とが一定の距離を保つ
ようにYステージ12がY軸方向に−δだけ移動される
が、レーザ干渉計24から見た基準ミラー20の反射面
20bの位置は変化しないからである。また、この種の
形状測定装置としては、特開平4−29206号公報記
載の超高精度三次元測定機が報告されている。この測定
機は、定盤1上にXYテーブル2を設け、XYテーブル
2上に架台3を設け、架台3上にZ軸移動台5およびレ
ーザ干渉測長器を設けており、さらに定盤1上支持体8
を設け、この支持体8を介してZ軸移動台の上方に水平
ミラーをX−Y軸基準面9として設けている。そして、
定盤1に固定された被測定物7の被測定面とその上方に
位置するZ軸移動台上の特定点との距離Z1、並びに、
X−Y軸基準面9とその下方に位置するZ軸移動台5上
の特定点との距離Z2を測定して被測定物7の形状を求
めることにより、Z軸方向の真直度不足の影響を排除し
つつ大型の被測定物を測定可能にしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示された従来の形状測定装置にあっては、XYステージ
の移動時に発生するヨーイングやピッチング等に起因す
るいわゆるアッベ誤差を排除して測定することができ
ず、このアッベ誤差の影響を極力小さくするために、X
Yステージやそのガイド等の部材は真直度(直線性)が
要求され、例えば静圧空気案内が必要あり、測定装置が
高価となってしまうという問題があった。
【0015】また、特開平4−29206号公報記載の
超高精度三次元測定機にあっても、レーザ干渉測長器本
体が架台3上に設けられているため、光学系が複雑化し
てしまうといった問題があった。そこで、本発明は、各
軸方向に対応するレーザ干渉計と基準ミラーとの間の測
長経路の中心軸が、それぞれ被測定物の測定点を通り、
それぞれの軸方向と平行な直線上に一致するように、基
準ミラーおよびレーザ干渉計を配設することにより、ア
ッべ誤差を解消して高精度な形状測定を行うことができ
る低コストな形状測定装置を提供することを目的として
いる。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、被測定物の表面の測定点を
検出する変位計と、変位計と被測定物とのうち何れか一
方を固定して、該変位計の検出方向に平行な軸を含む互
いに略直交したX軸、Y軸、Z軸のうち少なくとも2つ
の軸方向にそれぞれ独立に移動する移動台と、変位計が
測定点の検出信号を略一定に保ちつつ被測定物の表面に
沿って測定点を移動するよう前記移動台を各軸方向にそ
れぞれ独立に移動する移動手段と、測長基準となる反射
面を含む基準ミラーと、該基準ミラーの反射面との間に
それぞれ測長光路を形成するレーザ干渉計と、該レーザ
干渉計にレーザ光を供給するレーザ供給系と、を有する
少なくとも1つのレーザ干渉測長器と、を備え、該レー
ザ干渉測長器の測長結果に基づいて被測定物の表面形状
を測定する形状測定装置において、前記レーザ干渉測長
器の測長光路の中心軸が、前記被測定物の測定点を通る
よう、基準ミラーおよびレーザ干渉計を配設し、前記レ
ーザ供給系が、レーザ光源から射出されたレーザ光を前
記レーザ干渉計に導光する光ファイバを有し、前記変位
計、前記レーザ干渉計、並びに、前記光ファイバの射出
部が前記移動台に固定され、前記被測定物および前記基
準ミラーが前記移動台の外部に固定されたことを特徴と
する。
【0017】請求項1記載の発明では、少なくとも変位
計の検出方向と平行な軸方向に対応するレーザ干渉測長
器の基準ミラーとレーザ干渉計との間に形成される各測
長光路の中心軸が、被測定物の測定点を通るよう、前記
基準ミラーおよび前記レーザ干渉計が配設される。この
ため、レーザ干渉測長器によりアッベ誤差を排除しつつ
変位計の移動台の少なくとも変位計の検出方向に対応す
る軸方向の移動量を測定することができるので、被測定
物の形状を高精度に測定することができる。また、XY
ステージあるいはXYZステージやガイド等の部材を極
めて高精度にする必要がないので、測定装置のコストを
低減することができる。また、レーザ光源から射出され
たレーザ光が光ファイバによって移動台の軸方向に対応
するレーザ干渉計に導光されるので、レーザ光源発生装
置等を移動台若しくはその周辺から離隔して自由な位置
に設置することができる。また、光ファイバの射出部は
移動台上にも設置することができる。したがって、レー
ザ供給系のレイアウトの自由度を向上することができる
とともに、装置をコンパクト化することができる。な
お、一般のガスレーザを用いたレーザ光源発生装置は、
その大きさおよび重量 から移動台上に設置するには不向
きだからである。また、前記変位計、前記レーザ干渉
計、並びに、前記光ファイバの射出部が前記移動台上に
固定され、前記被測定物および前記基準ミラーが前記移
動台の外部に固定される。このため、変位計、レーザ干
渉計、並びに、光ファイバの射出部はその重量が軽量か
つ一定であるので、移動台の移動負荷を軽減し、好適な
追従性を実現するアクチュエータの設計が容易となる。
特に被測定物および基準ミラーの重量が変位計およびレ
ーザ干渉計の重量よりも大きいときには有効である。
【0018】請求項2記載の発明は、被測定物の表面の
測定点を検出する変位計と、変位計と被測定物とのうち
何れか一方を固定して、該変位計の検出方向に平行な軸
を含む互いに略直交したX軸、Y軸、Z軸のうち少なく
とも2つの軸方向にそれぞれ独立に移動する移動台と、
変位計が測定点の検出信号を略一定に保ちつつ被測定物
の表面に沿って測定点を移動するよう前記移動台を各軸
方向にそれぞれ独立に移動する移動手段と、測長基準と
なる反射面を含む基準ミラーと、該基準ミラーの反射面
との間にそれぞれ測長光路を形成するレーザ干渉計と、
該レーザ干渉計にレーザ光を供給するレーザ供給系と、
を有する少なくとも1つのレーザ干渉測長器と、を備
え、該レーザ干渉測長器の測長結果に基づいて被測定物
の表面形状を測定する形状測定装置において、前記レー
ザ干渉測長器の測長光路の中心軸が、前記被測定物の測
定点を通るよう、基準ミラーおよびレーザ干渉計を配設
し、前記レーザ供給系が、半導体レーザからなり、前記
変位計、前記レーザ干渉計、並びに、前記半導体レーザ
が前記移動台に固定され、前記被測定物および前記基準
ミラーが前記移動台の外部に固定されたことを特徴とす
る。
【0019】請求項2記載の発明では、少なくとも変位
計の検出方向と平行な軸方向に対応するレーザ干渉測長
器の基準ミラーとレーザ干渉計との間に形成される各測
長光路の中心軸が、被測定物の測定点を通るよう、前記
基準ミラーおよび前記レーザ干渉計が配設される。この
ため、レーザ干渉測長器によりアッベ誤差を排除しつつ
変位計の移動台の少なくとも変位計の検出方向に対応す
る軸方向の移動量を測定することができるので、被測定
物の形状を高精度に測定することができる。ま た、XY
ステージあるいはXYZステージやガイド等の部材を極
めて高精度にする必要がないので、測定装置のコストを
低減することができる。また、前記レーザ供給系が、半
導体レーザからなるので、He−Neレーザに代表され
るガスレーザを用いる場合に比べ、装置全体を著しく小
型化することができる。また、半導体レーザは移動台上
にも設置することもできるので、レーザ供給系のレイア
ウトの自由度を向上することができる。なお、一般に、
ガスレーザを用いたレーザ光源発生装置は、その大きさ
および重量から移動台上に設置するには不向きだからで
ある。また、前記変位計、前記レーザ干渉計、並びに、
前記半導体レーザが前記移動台上に固定され、前記被測
定物および前記基準ミラーが前記移動台の外部に固定さ
れる。このため、変位計、レーザ干渉計、並びに、半導
体レーザはその重量が軽量かつ一定であるので、移動台
の移動負荷を軽減し、好適な追従性を実現するアクチュ
エータの設計が容易となる。特に被測定物および基準ミ
ラーの重量が変位計およびレーザ干渉計の重量よりも大
きいときには有効である。
【0020】請求項3記載の発明は、被測定物の表面の
測定点を検出する変位計と、変位計と被測定物とのうち
何れか一方を固定して、該変位計の検出方向に平行な軸
を含む互いに略直交したX軸、Y軸、Z軸のうち少なく
とも2つの軸方向にそれぞれ独立に移動する移動台と、
変位計が測定点の検出信号を略一定に保ちつつ被測定物
の表面に沿って測定点を移動するよう前記移動台を各軸
方向にそれぞれ独立に移動する移動手段と、測長基準と
なる反射面を含む基準ミラーと、該基準ミラーの反射面
との間にそれぞれ測長光路を形成するレーザ干渉計と、
該レーザ干渉計にレーザ光を供給するレーザ供給系と、
を有する少なくとも1つのレーザ干渉測長器と、を備
え、該レーザ干渉測長器の測長結果に基づいて被測定物
の表面形状を測定する形状測定装置において、前記レー
ザ干渉測長器の測長光路の中心軸が、前記被測定物の測
定点を通るよう、基準ミラーおよびレーザ干渉計を配設
し、前記移動台が、前記各軸方向にそれぞれ独立に移動
する第1移動台と、該第1移動台に搭載され、前記変位
計と被測定物とのうち何れか一方を固定して、前記各軸
方向のうち少なくとも前記変位計の検出方向と平行な軸
方向に独立に移動する第2移動台と、からなり、前記移
動手段が、第2移動台が移動可能な軸方向に対 し、第1
移動台を前記変位計の検出信号の低周波数帯域の変動に
追従するように移動させ、第2移動台を前記変位計の検
出信号の高周波数帯域の変動に追従するように移動させ
るようにし、前記レーザ供給系が、レーザ光源から射出
されたレーザ光を前記レーザ干渉計に導光する光ファイ
バを有し、前記変位計、並びに、前記第2移動台の前記
変位計の検出方向と平行な軸方向に対応する前記レーザ
干渉計および前記光ファイバの射出部が、前記第2移動
台に固定され、前記変位計の検出方向と平行な軸方向に
対応する軸方向以外の軸方向に対応する前記前記レーザ
干渉計および光ファイバの射出部が、前記第1移動台に
固定され、前記被測定物および前記基準ミラーが前記移
動台の外部に固定されたことを特徴とする。
【0021】請求項3記載の発明では、少なくとも変位
計の検出方向と平行な軸方向に対応するレーザ干渉測長
器の基準ミラーとレーザ干渉計との間に形成される各測
長光路の中心軸が、被測定物の測定点を通るよう、前記
基準ミラーおよび前記レーザ干渉計が配設される。この
ため、レーザ干渉測長器によりアッベ誤差を排除しつつ
変位計の移動台の少なくとも変位計の検出方向に対応す
る軸方向の移動量を測定することができるので、被測定
物の形状を高精度に測定することができる。また、XY
ステージあるいはXYZステージやガイド等の部材を極
めて高精度にする必要がないので、測定装置のコストを
低減することができる。また、前記移動台が、前記各軸
方向にそれぞれ独立に移動する第1移動台と、該第1移
動台に搭載され、前記変位計と被測定物とのうち何れか
一方を固定して、前記各軸方向のうち少なくとも前記変
位計の検出方向と平行な軸方向に独立に移動する第2移
動台と、からなり、前記移動手段が、第2移動台が移動
可能な軸方向に対し、第1移動台を前記変位計の検出信
号の低周波帯域の変動に追従するように移動させ、第2
移動台を前記変位計の検出信号の高周波数帯域の変動に
追従するように移動させるように構成している。このた
め、移動手段により第1移動台を低周波数帯域の変動、
すなわち測定点が被測定物の形状に概ね追従するように
移動させるとともに、第2移動台を高周波数帯域の変
動、すなわち第1移動台の振動や被測定物の表面粗さに
追従するよう移動させ、制御帯域を分担させて測定点を
移動することができる。したがって、測定を高速化する
ことができる。また、レーザ光源 から射出されたレーザ
光が光ファイバによってそれぞれ移動台の各軸方向に対
応するレーザ干渉計に導光されるので、レーザ光源発生
装置等を移動台若しくはその周辺から離隔して自由な位
置に設置することができる。また、光ファイバの射出部
は移動台上にも設置することができる。したがって、レ
ーザ供給系のレイアウトの自由度を向上することができ
るとともに、装置をコンパクト化することができる。な
お、一般のガスレーザを用いたレーザ光源発生装置は、
その大きさおよび重量から移動台上に設置するには不向
きだからである。また、前記変位計、並びに、前記第2
移動台の移動可能な軸方向に対応する前記レーザ干渉計
および前記光ファイバの出射部が前記第2移動台に固定
され、前記第2移動台の移動可能な軸方向以外の軸方向
に対応する前記レーザ干渉計および前記光ファイバの出
射部が前記第1移動台に固定され、前記被測定物および
前記基準ミラーが前記移動台の外部に固定される。第2
移動台には、各軸方向に対応する全てのレーザ干渉計を
固定するのが理想であるが、第2移動台の移動負荷が大
きくなり、第2移動台の好適な追従性が得られない場合
がある。このため、第2移動台に固定されるレーザ干渉
計を少なくし、第2移動台の移動負荷を小さくすること
で、第2移動台の移動をより高速化することができる。
このとき、残りのレーザ光源およびレーザ干渉計が第1
移動台上にあっても、アッベ誤差を発生することなく十
分な追従性を得ることができる。
【0022】請求項4記載の発明は、被測定物の表面の
測定点を検出する変位計と、変位計と被測定物とのうち
何れか一方を固定して、該変位計の検出方向に平行な軸
を含む互いに略直交したX軸、Y軸、Z軸のうち少なく
とも2つの軸方向にそれぞれ独立に移動する移動台と、
変位計が測定点の検出信号を略一定に保ちつつ被測定物
の表面に沿って測定点を移動するよう前記移動台を各軸
方向にそれぞれ独立に移動する移動手段と、測長基準と
なる反射面を含む基準ミラーと、該基準ミラーの反射面
との間にそれぞれ測長光路を形成するレーザ干渉計と、
該レーザ干渉計にレーザ光を供給するレーザ供給系と、
を有する少なくとも1つのレーザ干渉測長器と、を備
え、該レーザ干渉測長器の測長結果に基づいて被測定物
の表面形状を測定する形状測定装置において、前記レー
ザ干渉測長器の測長光路の中心軸が 、前記被測定物の測
定点を通るよう、基準ミラーおよびレーザ干渉計を配設
し、前記移動台が、前記各軸方向にそれぞれ独立に移動
する第1移動台と、該第1移動台に搭載され、前記変位
計と被測定物とのうち何れか一方を固定して、前記各軸
方向のうち少なくとも前記変位計の検出方向と平行な軸
方向に独立に移動する第2移動台と、からなり、前記移
動手段が、第2移動台が移動可能な軸方向に対し、第1
移動台を前記変位計の検出信号の低周波数帯域の変動に
追従するように移動させ、第2移動台を前記変位計の検
出信号の高周波数帯域の変動に追従するように移動させ
るようにし、前記レーザ供給系が、半導体レーザからな
り、前記変位計、並びに、前記第2移動台の前記変位計
の検出方向と平行な軸方向に対応する前記レーザ干渉計
および前記半導体レーザが、前記第2移動台に固定さ
れ、前記変位計の検出方向と平行な軸方向に対応する軸
方向以外の軸方向に対応する前記前記レーザ干渉計およ
び半導体レーザが、前記第1移動台に固定され、前記被
測定物および前記基準ミラーが前記移動台の外部に固定
されたことを特徴とする。
【0023】請求項4記載の発明では、少なくとも変位
計の検出方向と平行な軸方向に対応するレーザ干渉測長
器の基準ミラーとレーザ干渉計との間に形成される各測
長光路の中心軸が、被測定物の測定点を通るよう、前記
基準ミラーおよび前記レーザ干渉計が配設される。この
ため、レーザ干渉測長器によりアッベ誤差を排除しつつ
変位計の移動台の少なくとも変位計の検出方向に対応す
る軸方向の移動量を測定することができるので、被測定
物の形状を高精度に測定することができる。また、XY
ステージあるいはXYZステージやガイド等の部材を極
めて高精度にする必要がないので、測定装置のコストを
低減することができる。また、前記移動台が、前記各軸
方向にそれぞれ独立に移動する第1移動台と、該第1移
動台に搭載され、前記変位計と被測定物とのうち何れか
一方を固定して、前記各軸方向のうち少なくとも前記変
位計の検出方向と平行な軸方向に独立に移動する第2移
動台と、からなり、前記移動手段が、第2移動台が移動
可能な軸方向に対し、第1移動台を前記変位計の検出信
号の低周波帯域の変動に追従するように移動させ、第2
移動台を前記変位計の検出信号の高周波数帯域の変動に
追従するように移動 させるように構成している。このた
め、移動手段により第1移動台を低周波数帯域の変動、
すなわち測定点が被測定物の形状に概ね追従するように
移動させるとともに、第2移動台を高周波数帯域の変
動、すなわち第1移動台の振動や被測定物の表面粗さに
追従するよう移動させ、制御帯域を分担させて測定点を
移動することができる。したがって、測定を高速化する
ことができる。また、前記レーザ供給系が、複数の半導
体レーザからなるので、He−Neレーザに代表される
ガスレーザを用いる場合に比べ、装置全体を著しく小型
化することができる。また、半導体レーザは移動台上に
も設置することもできるので、レーザ供給系のレイアウ
トの自由度を向上することができる。なお、一般に、ガ
スレーザを用いたレーザ光源発生装置は、その大きさお
よび重量から移動台上に設置するには不向きだからであ
る。また、前記変位計、並びに、前記第2移動台の移動
可能な軸方向に対応する前記レーザ干渉計および前記半
導体レーザが前記第2移動台に固定され、前記第2移動
台の移動可能な軸方向以外の軸方向に対応する前記レー
ザ干渉計および前記半導体レーザが前記第1移動台に固
定され、前記被測定物および前記基準ミラーが前記移動
台の外部に固定される。第2移動台には、各軸方向に対
応する全てのレーザ干渉計を固定するのが理想である
が、第2移動台の移動負荷が大きくなり、第2移動台の
好適な追従性が得られない場合がある。このため、第2
移動台に固定されるレーザ干渉計を少なくし、第2移動
台の移動負荷を小さくすることで、第2移動台の移動を
より高速化することができる。このとき、残りのレーザ
光源およびレーザ干渉計が第1移動台上にあっても、ア
ッベ誤差を発生することなく十分な追従性を得ることが
できる。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態) 図1および図2は本発明に係る形状測定装置の好ましい
実施の形態を示す図であり、図1はその全体構成を示す
図である。なお、図7および図9に示された従来の形状
測定装置と構成が同様のものには、同一符号を付して説
明する。また、同図では、パーソナルコンピュータ、コ
ントローラドライバ等は省略している。
【0034】図1において、1は光学式の変位計、10
はXステージ11およびYステージ12からなるXYス
テージであり、移動台を構成している。変位計1は、そ
の検出方向がYステージ12の移動方向、すなわちY軸
方向と平行となるようにYステージ12の上面に設置さ
れている。また、被測定物2はXYステージ10外のセ
ット台3にセットされている。
【0035】変位計1は、微小スポットを被測定物2の
表面に結び、その反射光を電気信号に変換して検出信号
として出力し、被測定物2の表面の測定点Pを検出する
ものである。変位計1の測定範囲は、例えば±0.5μ
m程度であり、微小スポットがこの範囲内にあるときに
その変位に比例した検出信号を出力する。なお、被測定
物2に非接触の光学式変位計はきわめて高感度、かつ小
型、軽量である点で有利であるが、これに限るものでは
なく、例えば触針式のものや渦電流を利用したものでも
よい。
【0036】Yステージ12は、Yステージ12本体と
一体的に設けられ、Yステージ12本体から突出した板
状部材12aを含み、Yステージ12本体の上面と板状
部材12aの上面とは同一平面を形成している。板状部
材12aの上面には、Xステージ11のX軸方向の移動
量を測定するために、X座標測定用のレーザ干渉計2
3、光ファイバケーブル33の射出部33aおよびレシ
ーバ25がセットされている。また、Yステージ12本
体の上面には、Yステージ12のY軸方向の移動量を測
定するために、Y座標測定用のレーザ干渉計24、光フ
ァイバケーブル34の射出部34aおよびレシーバ26
がセットされている。
【0037】また、XYステージ10外には、X座標測
定用の基準平面ミラー31、Y座標測定用の基準平面ミ
ラー32、レーザ光源21およびプリズム22が設けら
れている。X座標測定用の基準平面ミラー31は、その
反射面31aがXYステージ10のX軸方向と直交する
ように図示しないセット台上にセットされており、後述
するレーザ干渉計23から射出されたレーザ光を反射し
てレーザ干渉計との間に測長光路を形成するものであ
る。
【0038】Y座標測定用の基準平面ミラー32は、そ
の反射面32aがXYステージ10のY軸方向と直交す
るようにセット台4上にセットされており、後述するレ
ーザ干渉計24から射出されたレーザ光を反射してレー
ザ干渉計24との間に測長光路を形成するものである。
レーザ光源21は、周波数安定化レーザ光を発生するも
のである。レーザ光としては、例えばHe−Neレーザ
等のガスレーザが用いられる。レーザ光源21から発せ
られたレーザ光は、プリズム22により2分割され、一
方のレーザ光は光ファイバケーブル33を通してレーザ
干渉計23に導光され、もう一方のレーザ光は光ファイ
バケーブル34を通してレーザ干渉計24に導光される
ようになっている。すなわち、レーザ光源21、プリズ
ム、光ファイバケーブル33、34はレーザ供給系を構
成している。
【0039】X座標測定用のレーザ干渉計23は、図2
に示すように、ビームスプリッタ23a、コーナーキュ
ーブプリズム23bおよび平面ミラー23cから構成さ
れている。ビームスプリッタ23aは、光ファイバケー
ブル33を通して入射されたレーザ光を測長光と参照光
に2分割するものであり、図2(a)に示すように、基
準平面ミラー31との間にコーナーキューブプリズム2
3bを介して測長光路を形成するとともに、図2(b)
に示すように、平面ミラー23cとの間にコーナーキュ
ーブプリズム23bを介して参照光路を形成するように
なっている。
【0040】測長光は図2(a)中の矢印で示されるよ
うに、基準平面ミラー31との間を2往復し、参照光は
図2(b)中矢印で示されるように、平面ミラー23c
との間を2往復してそれぞれレシーバ25に受光され、
その明暗信号(干渉信号)が図示しない測長カウンタに
よりカウントされる。測長カウンタは、基準平面ミラー
31とレーザ干渉計23との間の距離Lの変化に応じて
レシーバにより検出された明暗信号の繰り返し回数をカ
ウントするものである。例えば距離Lがレーザ光の波長
λだけ変化すると、測定光と参照光との光路差は4λと
なり、レシーバ25により4回の明暗信号が検出され、
この検出回数が測長カウンタによりカウントされる。実
際には、この明暗信号をさらには電気的手法により分割
し、レーザ干渉測長機の分解能を向上させている。分解
能としては、λ/128、λ=633nmが一般的であ
る。
【0041】X座標測定用のレーザ干渉計23、光ファ
イバケーブル33の射出部33aおよびレシーバ25
は、図2(a)中に仮想線Aで示され、ビームスプリッ
タ23aと基準平面ミラー31との間に形成される2本
の測長光路の中心軸が、変位計1の測定点Pを通り、X
Yステージ10のX軸方向に平行となるように、Yステ
ージ12の板状部材12aの上面に配設されている。
【0042】また、Y座標測定用のレーザ干渉計24
も、レーザ干渉計23と同様に構成されており、Y座標
測定用のレーザ干渉計24、光ファイバケーブル34の
射出部34aおよびレシーバ25は、ビームスプリッタ
24aと基準平面ミラー32との間に形成される2本の
測長光路の中心軸が、変位計1の測定点Pを通り、XY
ステージ10のY軸方向に平行となるように、Yステー
ジ12の上面に配設されている。
【0043】本実施の形態の形状測定装置では、X座標
測定用のレーザ干渉計23と基準平面ミラー31との間
に形成される測長光路の中心軸が、変位計1の測定点P
を通り、XYステージ10のX軸方向に平行となるよう
に、レーザ干渉計23、光ファイバケーブル33の射出
部33aおよびレシーバ25がYステージ12の板状部
材12aの上面に配設されるとともに、Y座標測定用の
レーザ干渉計25と基準平面ミラーとの間に形成される
測長光路の中心軸が、変位計1の測定点Pを通り、XY
ステージ10のY軸方向(変位計1の検出方向と平行な
軸方向)に平行となるように、レーザ干渉計24、光フ
ァイバケーブル34の射出部34aおよびレシーバ26
がYステージ12の上面に配設されている。
【0044】このため、XYステージ10の移動に伴う
真直度の誤差の影響を排除するとともに、アッベ誤差を
排除しつつ移動台のそれぞれの軸方向の移動量を測定す
ることができるので、被測定物の形状を高精度に測定す
ることができる。また、XYステージ10のガイド等の
部材を極めて高精度にする必要がないので、測定装置の
コストを低減することができる。
【0045】また、レーザ光源21から発せられ、プリ
ズム22により2分割されたレーザ光を光ファイバケー
ブル33、34を通してレーザ干渉計23、24に導光
することができるので、レーザ光源21をXYステージ
10上から離隔して自由な位置に設置することができ
る。したがって、レーザ供給系のレイアウトの自由度を
向上することができるとともに、装置をコンパクト化す
ることができる。
【0046】また、一般にレーザ光源21は、その大き
さおよび重量の故、XYステージ10上に搭載するのに
は適していないが、本実施形態の形状測定装置では、変
位計1、レーザ干渉計23、24、レシーバ25、2
6、並びに、光ファイバ33、34の射出部33a、3
4aをXYステージ10上に配設している。これらは、
その重量が軽量かつ一定であるので、XYステージ10
の移動負荷を軽減し、好適な追従性を実現するアクチュ
エータ13、14の設計が容易となる。特に被測定物2
や基準平面ミラー31、32の重量がこれらの重量より
も大きいときには有効である。
【0047】図3は、図1に示す形状測定装置とは異な
形状測定装置の構成を示す図である。なお、図1およ
び図9に示された形状測定装置と構成が同様のものに
は、同一符号を付して説明する。また、同図でも、パー
ソナルコンピュータ、コントローラドライバ等は省略し
ている。
【0048】図3に示すように、図3に示す形状測定装
置は、図1に示された形状測定装置と反対に、被測定物
2および基準平面ミラー20をYステージ11上に配設
し、変位計1、レーザ干渉計23、24、並びに、レシ
ーバ25、26をXYステージ10外に配設したもので
ある。20はX座標およびY座標測定用の基準ミラーで
あり、ミラー面20aおよびミラー面20bは高精度に
互いに直角をなすように形成され、それぞれXYステー
ジ10のX軸方向およびY軸方向に直交するようにXY
ステージ10上にセットされている。
【0049】X座標測定用のレーザ干渉計23aおよび
レシーバ25は、レーザ干渉計23と基準平面ミラー2
0の反射面20aとの間に形成される測長光路の中心軸
が、変位計1の測定点Pを通り、XYステージ10のX
軸方向に平行となるように配設されている。また、Y座
標測定用のレーザ干渉計23aおよびレシーバ25も同
様に、レーザ干渉計24と基準平面ミラー20の反射面
20bとの間に形成される測長光路の中心軸が、変位計
1の測定点Pを通り、XYステージ10のY軸方向に平
行となるように配設されている。
【0050】このため、この形状測定装置においても、
XYステージ10の移動に伴う真直度の誤差の影響を排
除するとともに、アッベ誤差を排除しつつ移動台のそれ
ぞれの軸方向の移動量を測定することができる。したが
って、被測定物の形状を高精度に測定することができ
る。また、XYステージ10のガイド等の部材を極めて
高精度にする必要がないので、測定装置のコストを低減
することができる。
【0051】また、変位計1、レシーバ25、26、図
1に示された光ファイバケーブル31、32等をXYス
テージ10外に設けているので、これらの配線がXYス
テージ10の移動の際に邪魔になることもなく、装置構
成が簡素化される。なお、図3に示された形状測定装置
では、レーザ光源21から発せられたレーザ光をプリズ
ム22により分割し、直接レーザ干渉計23、24に導
光したが、図1に示された形状測定装置のように、光フ
ァイバケーブルを用いて導光すると、レーザ光源21を
自由な位置に設置することができ、装置の小型化を実現
することができることはいうまでもない。
【0052】また、上記第1の実施の形態では、変位計
1とレーザ干渉計23、24等とがXYステージ10上
に配設され、被測定物2と基準平面ミラー31、32と
がXYステージ外に配設されており、上記図3に示され
た形状測定装置では、被測定物2と基準平面ミラー20
とがXYステージ10上に配設され、変位計1とレーザ
干渉計23、24等をXYステージ外に配設されている
が、変位計と基準平面ミラーとをXYステージ10上に
配設し、被測定物とレーザ干渉計等とXYステージ10
外に配設してもよく、あるいは、被測定物とレーザ干渉
計等とをXYステージ上に配設し、変位計と基準平面ミ
ラーとをXYステージ外に配設してもよい。これらは、
例えば被測定物の大きさおよび重量、XYステージの移
動負荷、設置のし易さ等から最適な組み合せを選択すれ
ばよい。
【0053】(第2の実施の形態) 図4は本発明に係る第2の実施の形態の形状測定装置の
構成を示す図である。なお、図1、図9に示された形状
測定装置と構成が同様のものには、同一符号を付して説
明する。また、同図でも、パーソナルコンピュータ、コ
ントローラドライバ等は省略している。
【0054】図4において、変位計1は、XYステージ
10のYステージ12上に設けられたYステージ40上
にセットされており、被測定物2はXYステージ10外
にセットされている。Yステージ40は、図示しないア
クチュエータによって変位計1の検出方向と平行なY軸
方向にわずかに移動されるようになっており、その移動
ストロークは±1mmである。
【0055】41、42は周波数安定化された半導体レ
ーザであり、レーザ供給系を構成している。半導体レー
ザは、He−Neレーザと比較して可干渉距離が短く、
安定した波長が得にくいが、小型、かつ軽量なので設置
性に優れている。Y座標測定用の基準ミラー32は、そ
の反射面がXYステージ10のY軸方向と直交するよう
XYステージ10外に配設されている。また、Y座標測
定用のレーザ干渉計24、半導体レーザ42およびレシ
ーバ26は、レーザ干渉計24と基準平面ミラー32と
の間に形成される測長光路の中心軸が、変位計1の測定
点Pを通り、XYステージ10のY軸方向に平行となる
ようにYステージ40上に配設されている。X座標測定
用の基準ミラー32は、その反射面がXYステージ10
のX軸方向と直交するようXYステージ10外に配設さ
れている。また、X座標測定用のレーザ干渉計24、半
導体レーザ42およびレシーバ26は、例えばYステー
ジ40がそのストロークの中央の原点に位置するとき、
レーザ干渉計24と基準平面ミラー32との間に形成さ
れる測長光路の中心軸が、変位計1の測定点Pを通り、
XYステージ10のY軸方向に平行となるようにYステ
ージ12の板状部材12a上に配設されている。
【0056】Yステージ10は、変位計1の検出信号の
低周波数帯域の変動に基づいて測定点Pが被測定物2の
形状に概ね追従するようにアクチュエータ14により低
速で移動されるようになっている。一方、Yステージ4
0は、変位計1の検出信号の高周波信号に基づいて測定
点Pが、XYステージ10の振動や被測定物2の表面粗
さに追従するように高速に移動されるようになってい
る。すなわち、XYステージ10は、第1移動台に相当
し、Yステージ40は第2移動台に相当する。
【0057】本実施の形態の形状測定装置は、Yステー
ジ10およびYステージ40の制御帯域を分担し、Yス
テージ10およびYステージをそれぞれのアクチュエー
タによって独立に移動することによって、低周波数帯域
から高周波帯域までの振動をYステージ10単独でカバ
ーするものと比較して、測定の高速化を図ったものであ
る。
【0058】本来、Yステージ40は、Y座標測定用の
レーザ干渉計24等とともに、X座標測定用のレーザ干
渉計23等も配設し、Y軸だけでなくX軸方向にも移動
するように構成するのが理想的である。しかし、Yステ
ージ40の移動方向がY軸方向のみでも、Yステージ4
0を高速に移動することができれば、変位計1の測定範
囲内に保ちつつ変位計1の測定点Pが被測定物2に倣っ
て移動するようYステージ40を移動することができ
る。このため、Yステージ10の移動ストロークを小さ
くしている。移動ストロークは、Yステージ40の移動
負荷等の条件により異なるが、±2mm以内、好ましく
は±1mm以内がよい。
【0059】また、Yステージ40にX座標測定用のレ
ーザ干渉計23等を配設しようとすると、Yステージ4
0のサイズが大きくなるとともに、変位計1およびレー
ザ干渉計23、24等を含むYステージ40の重量が大
きくなり、Yステージの移動負荷が増大する。また、X
軸方向にも移動させようとすると、新たにXステージを
設ける必要があり、ステージの重量が大きくなるととも
に、ステージの構成が複雑化してしまう。
【0060】Y軸方向は変位計1の検出方向と平行であ
り、測定精度に最も影響するからである。第2移動台を
XYステージとするか一軸ステージとするか、各座標の
うち何れの座標測定用のレーザ干渉計等を搭載するかど
うかは、測定装置に要求される測定精度、コスト等を考
慮して決定すればよい。このように、本実施の形態で
は、移動ステージが、X軸およびY軸方向にそれぞれ独
立に移動するXYステージ10と、XYステージ10に
搭載され、Y軸方向に独立に移動するYステージ40
と、からなり、Yステージ12を変位計1の検出信号の
低周波帯域の変動に追従するように移動させ、Yステー
ジ40を変位計1の検出信号の高周波数帯域の変動に追
従するように移動させるように構成している。
【0061】このため、Yステージ12を低周波数帯域
の変動、すなわち測定点が被測定物の形状に概ね追従す
るように移動させるとともに、Yステージ40を高周波
数帯域の変動、すなわちXYステージ10の振動や被測
定物2の表面粗さに追従するよう移動させ、制御帯域を
分担させて測定点を移動することができる。したがっ
て、測定を高速化することができる。
【0062】また、小型、かつ軽量の半導体レーザ4
1、42によりレーザ供給系を構成しているので、装置
全体を著しく小型化することができる。また、例えばレ
ーザ供給系をXYステージ10上、Yステージ40に配
設することができ、レーザ供給系のレイアウトの自由度
を向上することができる。なお、本実施の形態では、レ
ーザ供給系として、半導体レーザを用いたが、図1に示
された形状測定装置のように、レーザ光源21から発せ
られたレーザ光を光ファイバケーブル33、34を通し
て各レーザ干渉計23、24に供給してもよいことはい
うまでもない。
【0063】また、上記第1〜第2の実施の形態では、
説明を容易にするため、互いに直交するX軸およびY軸
からなるXY平面上を測定点Pが移動する2次元の形状
測定装置に説明したが、測定点Pを互いに直交するX
軸、Y軸およびZ軸方向にそれぞれ移動する3次元の形
状測定装置にも適用されることは勿論である。また、上
記第1〜第2の実施の形態では、X座標、Y座標ともレ
ーザ干渉測長器を用いて測定しているが、変位計の検出
方向と平行な軸方向の座標に対してのみレーザ干渉測長
器を用いてもよい。変位計の検出方向と平行な軸方向の
測定精度は、被測定物の測定精度に最も影響するファク
タであり、この軸方向の測定精度が高ければ、他の軸方
向の測定精度を多少落としても、高い被測定物の測定精
度が得られるからである。すなわち、レーザ干渉測長器
をX座標、Y座標の双方に対して用いるか、Y座標(変
位計と平行な軸方向の座標)に対して用いるかは、形状
測定装置の要求精度に応じて決定すればよい。
【0064】ところで、レーザ干渉測長器を用いてXY
ステージ若しくはXYZステージのそれぞれの軸方向の
移動量を測定する場合、各軸方向はそれぞれの基準平面
ミラーの反射面の法線方向となる。実際には、各基準平
面ミラーが互いに直角をなすように配設するのは困難な
場合があり、厳密には非直交座標系において形状測定が
行われることになる。そこで、予め各基準ミラーの直角
度を測定しておき、レーザ干渉測長器により測定された
各軸方向の測定値を理想的な直交座標に変換する手段
を、例えばパーソナルコンピュータに設ければ、より高
精度な形状測定を行うことができる。
【0065】図5は複数の基準平面ミラーにより形成さ
れる実際の座標系X´Y´Z´と理想的な直交座標系X
YZとの関係を示す図である。実際の座標系X´Y´Z
´における任意の点uの座標を(x´,y´,z´)で
表し、理想的な直交座標系XYZにおける点uの座標を
(x,y,z)で表すとすると、両者の間には次式の関
係が成立する。
【0066】
【数1】
【0067】ただし、ix,jx,kxは、X方向の単
位ベクトル iy,jy,kyは、Y方向の単位ベクトル iz,jz,kzは、Z方向の単位ベクトル 式(1)の行列の各係数は、予め各基準平面ミラーの直
角度を測定して求められる。これらの係数に基づいて式
(1)に示された行列の逆行列を算出することにより、
次式に示すように、点uの座標を(x´,y´,z´)
を点uの座標を(x,y,z)に変換することができ
る。
【0068】
【数2】
【0069】具体的には、例えば図8に示すように、実
際の座標系X´Y´Z´のX´Y´軸と平面と理想的な
座標系XYZのXY平面とが同一の平面を共有し、Y´
軸とY軸とが一致するように設定すると、Z´軸のY軸
方向成分とZ軸とのなす角度α、Z´軸のX軸方向成分
とZ軸とのなす角度β、並びに、X´軸とX軸とのなす
角度γがそれぞれ実測可能となる。このとき、式(1)
に示された行列および逆行列はそれぞれ次のようにな
る。
【0070】
【数3】
【0071】
【数4】
【0072】この逆行列を用いてレーザ干渉測長器によ
り実測された座標値が理想的な直交座標系の座標値に変
換されることになる。
【0073】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、少なくと
も変位計の検出方向と平行な軸方向に対応するレーザ干
渉測長器の基準ミラーとレーザ干渉計との間に形成され
る各測長光路の中心軸が、被測定物の測定点を通るよ
う、前記基準ミラーおよび前記レーザ干渉計を配設す
る。このため、レーザ干渉測長器によりアッベ誤差を排
除しつつ変位計の移動台の少なくとも変位計の検出方向
に対応する軸方向の移動量を測定することができるの
で、被測定物の形状を高精度に測定することができる。
また、XYステージあるいはXYZステージやガイド等
の部材を極めて高精度にする必要がないので、測定装置
のコストを低減することができる。また、レーザ光源か
ら射出されたレーザ光を光ファイバによってそれぞれ移
動台の各軸方向に対応するレーザ干渉計に導光するの
で、レーザ光源発生装置等を移動台若しくはその周辺か
ら離隔して自由な位置に設置することができる。また、
光ファイバの 射出部は移動台上にも設置することができ
る。したがって、レーザ供給系のレイアウトの自由度を
向上することができるとともに、装置をコンパクト化す
ることができる。また、前記変位計、前記レーザ干渉
計、並びに、前記光ファイバの射出部を前記移動台上に
固定し、前記被測定物および前記基準ミラーが前記移動
台の外部に固定する。このため、変位計、レーザ干渉
計、並びに、光ファイバの射出部はその重量が軽量かつ
一定であるので、移動台の移動負荷を軽減し、好適な追
従性を実現するアクチュエータの設計が容易となる。特
に被測定物の重量が変位計およびレーザ干渉計の重量よ
りも大きいときには有効である。
【0074】請求項2記載の発明によれば、少なくとも
変位計の検出方向と平行な軸方向に対応するレーザ干渉
測長器の基準ミラーとレーザ干渉計との間に形成される
各測長光路の中心軸が、被測定物の測定点を通るよう、
前記基準ミラーおよび前記レーザ干渉計を配設する。こ
のため、レーザ干渉測長器によりアッベ誤差を排除しつ
つ変位計の移動台の少なくとも変位計の検出方向に対応
する軸方向の移動量を測定することができるので、被測
定物の形状を高精度に測定することができる。また、X
YステージあるいはXYZステージやガイド等の部材を
極めて高精度にする必要がないので、測定装置のコスト
を低減することができる。また、前記レーザ供給系が、
半導体レーザからなるので、ヘリウム−ネオンレーザに
代表されるガスレーザを用いる場合に比べ、装置全体を
著しく小型化することができる。また、半導体レーザは
移動台上にも設置することができるので、レーザ供給系
のレイアウトの自由度を向上することができる。また、
前記変位計、前記レーザ干渉計、並びに、前記半導体レ
ーザを前記移動台上に固定し、前記被測定物および前記
基準ミラーが前記移動台の外部に固定する。このため、
変位計、レーザ干渉計、並びに、半導体レーザはその重
量が軽量かつ一定であるので、移動台の移動負荷を軽減
し、好適な追従性を実現するアクチュエータの設計が容
易となる。特に被測定物の重量が変位計およびレーザ干
渉計の重量よりも大きいときには有効である。
【0075】請求項3記載の発明によれば、少なくとも
変位計の検出方向と平行な軸方向に 対応するレーザ干渉
測長器の基準ミラーとレーザ干渉計との間に形成される
各測長光路の中心軸が、被測定物の測定点を通るよう、
前記基準ミラーおよび前記レーザ干渉計を配設する。こ
のため、レーザ干渉測長器によりアッベ誤差を排除しつ
つ変位計の移動台の少なくとも変位計の検出方向に対応
する軸方向の移動量を測定することができるので、被測
定物の形状を高精度に測定することができる。また、X
YステージあるいはXYZステージやガイド等の部材を
極めて高精度にする必要がないので、測定装置のコスト
を低減することができる。また、前記移動台が、前記各
軸方向にそれぞれ独立に移動する第1移動台と、該第1
移動台に搭載され、前記変位計と被測定物とのうち何れ
か一方を固定して、前記各軸方向のうち少なくとも前記
変位計の検出方向と平行な軸方向に独立に移動する第2
移動台と、からなり、前記移動手段が、第2移動台が移
動可能な軸方向に対し、第1移動台を前記変位計の検出
信号の低周波帯域の変動に追従するように移動させ、第
2移動台を前記変位計の検出信号の高周波数帯域の変動
に追従するように移動させるように構成する。このた
め、移動手段により第1移動台を低周波数帯域の変動、
すなわち測定点が被測定物の形状に概ね追従するように
移動させるとともに、第2移動台を高周波数帯域の変
動、すなわち第1移動台の振動や被測定物の表面粗さに
追従するよう移動させ、制御帯域を分担させて測定点を
移動することができる。したがって、測定を高速化する
ことができる。また、レーザ光源から射出されたレーザ
光を光ファイバによってそれぞれ移動台の各軸方向に対
応するレーザ干渉計に導光するので、レーザ光源発生装
置等を移動台若しくはその周辺から離隔して自由な位置
に設置することができる。また、光ファイバの射出部は
移動台上にも設置することができる。したがって、レー
ザ供給系のレイアウトの自由度を向上することができる
とともに、装置をコンパクト化することができる。ま
た、前記変位計、並びに、前記第2移動台の移動可能な
軸方向に対応する前記レーザ干渉計および前記光ファイ
バの出射部を前記第2移動台に固定し、前記第2移動台
の移動可能な軸方向以外の軸方向に対応する前記レーザ
干渉計および前記光ファイバの出射部を前記第1移動台
に固定し、前記被測定物および前記基準ミラーを前記移
動台の外部に固定する。第2移動台には、各軸方向に対
応する全てのレーザ干渉計を固定するのが理想である
が、第2移動台の移動負荷が大 きくなり、第2移動台の
好適な追従性が得られない場合がある。このため、第2
移動台に固定されるレーザ干渉計を少なくし、第2移動
台の移動負荷を小さくすることで、第2移動台の移動を
より高速化することができる。このとき、残りのレーザ
光源およびレーザ干渉計が第1移動台上にあっても、ア
ッベ誤差を発生することなく十分な追従性を得ることが
できる。
【0076】請求項4記載の発明によれば、少なくとも
変位計の検出方向と平行な軸方向に対応するレーザ干渉
測長器の基準ミラーとレーザ干渉計との間に形成される
各測長光路の中心軸が、被測定物の測定点を通るよう、
前記基準ミラーおよび前記レーザ干渉計を配設する。こ
のため、レーザ干渉測長器によりアッベ誤差を排除しつ
つ変位計の移動台の少なくとも変位計の検出方向に対応
する軸方向の移動量を測定することができるので、被測
定物の形状を高精度に測定することができる。また、X
YステージあるいはXYZステージやガイド等の部材を
極めて高精度にする必要がないので、測定装置のコスト
を低減することができる。また、前記移動台が、前記各
軸方向にそれぞれ独立に移動する第1移動台と、該第1
移動台に搭載され、前記変位計と被測定物とのうち何れ
か一方を固定して、前記各軸方向のうち少なくとも前記
変位計の検出方向と平行な軸方向に独立に移動する第2
移動台と、からなり、前記移動手段が、第2移動台が移
動可能な軸方向に対し、第1移動台を前記変位計の検出
信号の低周波帯域の変動に追従するように移動させ、第
2移動台を前記変位計の検出信号の高周波数帯域の変動
に追従するように移動させるように構成する。このた
め、移動手段により第1移動台を低周波数帯域の変動、
すなわち測定点が被測定物の形状に概ね追従するように
移動させるとともに、第2移動台を高周波数帯域の変
動、すなわち第1移動台の振動や被測定物の表面粗さに
追従するよう移動させ、制御帯域を分担させて測定点を
移動することができる。したがって、測定を高速化する
ことができる。また、前記レーザ供給系が、複数の半導
体レーザからなるので、He−Neレーザに代表される
ガスレーザを用いる場合に比べ、装置全体を著しく小型
化することができる。また、半導体レーザは移動台上に
も設置することもできるので、レーザ供給系のレイアウ
トの自由度を向上することができる。また、前記変位
計、並びに、前記第2移 動台の移動可能な軸方向に対応
する前記レーザ干渉計および前記半導体レーザを前記第
2移動台に固定し、前記第2移動台の移動可能な軸方向
以外の軸方向に対応する前記レーザ干渉計および前記半
導体レーザを前記第1移動台に固定し、前記被測定物お
よび前記基準ミラーを前記移動台の外部に固定する。第
2移動台には、各軸方向に対応する全てのレーザ干渉計
を固定するのが理想であるが、第2移動台の移動負荷が
大きくなり、第2移動台の好適な追従性が得られない場
合がある。このため、第2移動台に固定されるレーザ干
渉計を少なくし、第2移動台の移動負荷を小さくするこ
とで、第2移動台の移動をより高速化することができ
る。このとき、残りのレーザ光源およびレーザ干渉計が
第1移動台上にあっても、アッベ誤差を発生することな
く十分な追従性を得ることができる。
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の形状測定装置
を示すであり、図1(a)はその要部平面図、図1
(b)はその要部正面図である。
【図2】図1に示されたレーザ干渉器23の要部を示す
拡大図であり、図2(a)はその測長光路を示す図、図
2(b)はその参照光路を示す図である。
【図3】図1に示す形状測定装置とは異なる形状測定装
置を示すであり、図3(a)はその要部平面図、図3
(b)はその要部正面図である。
【図4】本発明に係る第2の実施の形態の形状測定装置
を示すであり、図4(a)はその要部平面図、図4
(b)はその要部正面図である。
【図5】本発明に係る形状測定装置により実測される非
直交座標系X´Y´Z´と理想的な直交座標XYZ系と
の関係を示す図である。
【図6】本発明に係る形状測定装置により実測される非
直交座標系X´Y´Z´と理想的な直交座標XYZ系と
の誤差を測定する一方法を示す図である。
【図7】従来の形状測定装置の一例を示すであり、図5
(a)はその要部平面図、図5(b)はその要部正面図
である。
【図8】図5に示された形状測定装置の測定動作を示す
図である。
【図9】従来の形状測定装置の一例を示す図であり、図
7(a)はその要部平面図、図7(b)はその要部正面
図である。
【符号の説明】
1 変位計 2 被測定物 3、4、5、6 セット台 10 XYステージ(移動台、第1移動台) 11 Xステージ 12 Yステージ 13、14 アクチュエータ(移動手段) 15、16 コントローラドライバ 17、18 リニアエンコーダ 19 パーソナルコンピュータ(変換手段) 20、31、32 基準平面ミラー(基準ミラー) 20a、31a、32a 反射面 21 レーザ光源(レーザ供給系) 22 プリズム(レーザ供給系) 23、24 レーザ干渉計 23a、24a ビームスプリッタ 23b、24b コーナーキューブプリズム 23c、24c 平面ミラー 25、26 レシーバ 33、34 光ファイバケーブル(レーザ供給系) 33a、34a 光ファイバケーブルの射出部 40 Yステージ(第2移動台) 41、42 半導体レーザ(レーザ供給系)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定物の表面の測定点を検出する変位計
    と、 変位計と被測定物とのうち何れか一方を固定して、該変
    位計の検出方向に平行な軸を含む互いに略直交したX
    軸、Y軸、Z軸のうち少なくとも2つの軸方向にそれぞ
    れ独立に移動する移動台と、 変位計が測定点の検出信号を略一定に保ちつつ被測定物
    の表面に沿って測定点を移動するよう前記移動台を各軸
    方向にそれぞれ独立に移動する移動手段と、 測長基準となる反射面を含む基準ミラーと、該基準ミラ
    ーの反射面との間にそれぞれ測長光路を形成するレーザ
    干渉計と、該レーザ干渉計にレーザ光を供給するレーザ
    供給系と、を有する少なくとも1つのレーザ干渉測長器
    と、を備え、該レーザ干渉測長器の測長結果に基づいて
    被測定物の表面形状を測定する形状測定装置において、 前記レーザ干渉測長器の測長光路の中心軸が、前記被測
    定物の測定点を通るよう、基準ミラーおよびレーザ干渉
    計を配設し 前記レーザ供給系が、レーザ光源から射出されたレーザ
    光を前記レーザ干渉計に導光する光ファイバを有し、 前記変位計、前記レーザ干渉計、並びに、前記光ファイ
    バの射出部が前記移動台に固定され、 前記被測定物および前記基準ミラーが前記移動台の外部
    に固定された ことを特徴とする形状測定装置。
  2. 【請求項2】被測定物の表面の測定点を検出する変位計
    と、 変位計と被測定物とのうち何れか一方を固定して、該変
    位計の検出方向に平行な軸を含む互いに略直交したX
    軸、Y軸、Z軸のうち少なくとも2つの軸方向にそれぞ
    れ独立に移動する移動台と、 変位計が測定点の検出信号を略一定に保ちつつ被測定物
    の表面に沿って測定点 を移動するよう前記移動台を各軸
    方向にそれぞれ独立に移動する移動手段と、 測長基準となる反射面を含む基準ミラーと、該基準ミラ
    ーの反射面との間にそれぞれ測長光路を形成するレーザ
    干渉計と、該レーザ干渉計にレーザ光を供給するレーザ
    供給系と、を有する少なくとも1つのレーザ干渉測長器
    と、を備え、該レーザ干渉測長器の測長結果に基づいて
    被測定物の表面形状を測定する形状測定装置において、 前記レーザ干渉測長器の測長光路の中心軸が、前記被測
    定物の測定点を通るよう、基準ミラーおよびレーザ干渉
    計を配設し、 前記レーザ供給系が、半導体レーザからなり、 前記変位計、前記レーザ干渉計、並びに、前記半導体レ
    ーザが前記移動台に固定され、 前記被測定物および前記基準ミラーが前記移動台の外部
    に固定されたことを特徴とする形状測定装置。
  3. 【請求項3】被測定物の表面の測定点を検出する変位計
    と、 変位計と被測定物とのうち何れか一方を固定して、該変
    位計の検出方向に平行な軸を含む互いに略直交したX
    軸、Y軸、Z軸のうち少なくとも2つの軸方向にそれぞ
    れ独立に移動する移動台と、 変位計が測定点の検出信号を略一定に保ちつつ被測定物
    の表面に沿って測定点を移動するよう前記移動台を各軸
    方向にそれぞれ独立に移動する移動手段と、 測長基準となる反射面を含む基準ミラーと、該基準ミラ
    ーの反射面との間にそれぞれ測長光路を形成するレーザ
    干渉計と、該レーザ干渉計にレーザ光を供給するレーザ
    供給系と、を有する少なくとも1つのレーザ干渉測長器
    と、を備え、該レーザ干渉測長器の測長結果に基づいて
    被測定物の表面形状を測定する形状測定装置において、 前記レーザ干渉測長器の測長光路の中心軸が、前記被測
    定物の測定点を通るよう、基準ミラーおよびレーザ干渉
    計を配設し、 前記移動台が、 前記各軸方向にそれぞれ独立に移動する第1移動台と、 該第1移動台に搭載され、前記変位計と被測定物とのう
    ち何れか一方を固定して、前記各軸方向のうち少なくと
    も前記変位計の検出方向と平行な軸方向に独立に移動す
    る第2移動台と、からなり、 前記移動手段が、第2移動台が移動可能な軸方向に対
    し、第1移動台を前記変位計の検出信号の低周波数帯域
    の変動に追従するように移動させ、第2移動台を前記変
    位計の検出信号の高周波数帯域の変動に追従するように
    移動させるようにし、 前記レーザ供給系が、レーザ光源から射出されたレーザ
    光を前記レーザ干渉計に導光する光ファイバを有し、 前記変位計、並びに、前記第2移動台の前記変位計の検
    出方向と平行な軸方向に対応する前記レーザ干渉計およ
    び前記光ファイバの射出部が、前記第2移動台に固定さ
    れ、 前記変位計の検出方向と平行な軸方向に対応する軸方向
    以外の軸方向に対応する前記前記レーザ干渉計および光
    ファイバの射出部が、前記第1移動台に固定され、 前記被測定物および前記基準ミラーが前記移動台の外部
    に固定されたことを特徴とする形状測定装置。
  4. 【請求項4】被測定物の表面の測定点を検出する変位計
    と、 変位計と被測定物とのうち何れか一方を固定して、該変
    位計の検出方向に平行な軸を含む互いに略直交したX
    軸、Y軸、Z軸のうち少なくとも2つの軸方向にそれぞ
    れ独立に移動する移動台と、 変位計が測定点の検出信号を略一定に保ちつつ被測定物
    の表面に沿って測定点を移動するよう前記移動台を各軸
    方向にそれぞれ独立に移動する移動手段と、 測長基準となる反射面を含む基準ミラーと、該基準ミラ
    ーの反射面との間にそれぞれ測長光路を形成するレーザ
    干渉計と、該レーザ干渉計にレーザ光を供給するレーザ
    供給系と、を有する少なくとも1つのレーザ干渉測長器
    と、を備え、該レーザ干渉測長器の測長結果に基づいて
    被測定物の表面形状を測定する形状測定装置において、 前記レーザ干渉測長器の測長光路の中心軸が、前記被測
    定物の測定点を通るよう、基準ミラーおよびレーザ干渉
    計を配設し、 前記移動台が、 前記各軸方向にそれぞれ独立に移動する第1移動台と、 該第1移動台に搭載され、前記変位計と被測定物とのう
    ち何れか一方を固定して、前記各軸方向のうち少なくと
    も前記変位計の検出方向と平行な軸方向に独立に移動す
    る第2移動台と、からなり、 前記移動手段が、第2移動台が移動可能な軸方向に対
    し、第1移動台を前記変位計の検出信号の低周波数帯域
    の変動に追従するように移動させ、第2移動台を前記変
    位計の検出信号の高周波数帯域の変動に追従するように
    移動させるようにし、 前記レーザ供給系が、半導体レーザからなり、 前記変位計、並びに、前記第2移動台の前記変位計の検
    出方向と平行な軸方向に対応する前記レーザ干渉計およ
    び前記半導体レーザが、前記第2移動台に固定され、 前記変位計の検出方向と平行な軸方向に対応する軸方向
    以外の軸方向に対応する前記前記レーザ干渉計および半
    導体レーザが、前記第1移動台に固定され、 前記被測定物および前記基準ミラーが前記移動台の外部
    に固定されたことを特徴とする形状測定装置。
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