JPH09311024A - 形状測定装置 - Google Patents

形状測定装置

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JPH09311024A
JPH09311024A JP12938896A JP12938896A JPH09311024A JP H09311024 A JPH09311024 A JP H09311024A JP 12938896 A JP12938896 A JP 12938896A JP 12938896 A JP12938896 A JP 12938896A JP H09311024 A JPH09311024 A JP H09311024A
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laser
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stage
laser interferometer
shape measuring
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Toshiyuki Izeki
敏之 井関
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ステージの移動の際に、その真直
度誤差およびアッべ誤差の影響を解消して高精度な形状
測定を行うことができる低コストな形状測定装置を提供
することを目的としている。 【解決手段】 基準平面ミラー31、32とレーザ干渉
計23、24との間に形成される各測長光路の中心軸
が、それぞれ被測定物2の測定点Pを通り、XYステー
ジ10のそれぞれの軸方向と平行な直線上に一致するよ
う、基準平面ミラー31、32およびレーザ干渉計2
3、24を配設するように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の表面形状を
測定する形状測定装置に係り、特に、レーザ干渉測長器
を備え、物体の表面形状を高精度に測定する形状測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物体の表面形状を測定する形状測
定装置として、例えば互いに略直交した2軸あるいは3
軸方向にそれぞれ独立に移動する移動台に被測定物の表
面の測定点を検出する変位計を設け、この変位計が測定
点の検出信号を略一定に保ちつつ被測定物の表面の測定
面を移動するように移動台を移動させ、この移動台の移
動軌跡に基づいて被測定物の表面形状を測定する形状測
定装置が知られている。
【0003】この種の形状測定装置としては、例えば図
7に示されるものがある。図7において、1は光学式の
変位計、10はXステージ11およびYステージ12か
らなるXYステージ10であり、変位計1はYステージ
12の上面に固定されている。また、被測定物2はXY
ステージ10外部の被測定物セット台3に固定されてい
る。13はXステージ11をX軸方向に移動するアクチ
ュエータ、14はYステージ12をY軸方向に移動する
アクチュエータであり、15および16はそれぞれアク
チュエータ13および14を駆動するコントローラドラ
イバである。
【0004】X軸方向と平行なXステージ11の一側面
側には、Xステージ11の側面に取付けられたメインス
ケール17aと装置本体に取付けられたインデックスス
ケール17bとからなるリニアエンコーダ17が設けら
れ、XYステージ10のX軸方向の移動量が検出される
ようになっている。また、Y軸方向と平行なYステージ
12の一側面側には、Yステージ12の側面に取付けら
れたメインスケール18aとXステージ11に一体的に
取付けられたインデックススケール18bとからなるリ
ニアエンコーダ18が設けられ、XYステージ10のY
軸方向の移動量が検出されるようになっている。
【0005】19は変位計1から出力された検出信号に
基づいてXYステージ10を移動する信号をコントロー
ラドライバ15、16に出力するとともに、リニアエン
コーダ17、18により検出されたXYステージ10の
移動量を入力し、得られた移動量に基づいてXYステー
ジ10の移動軌跡を解析して被測定物2の表面形状を特
定するものであり、例えばパーソナルコンピュータによ
り構成されている。
【0006】この形状測定装置は、変位計1が被測定物
2の表面に沿って測定点を移動するようにXYステージ
10を移動させ、このXYステージ10の移動量をリニ
アエンコーダ17、18により検出することで、被測定
物2のX軸およびY軸を通るXY平面と平行する平面に
おける被測定物の形状を間接的に測定するものである。
【0007】その動作を詳しく説明すると、図8(a)
に示すように、まず、被測定物2をセット台3にセット
し、被測定物2の測定開始点P0を通るY軸上に変位計
1を移動するようXYステージ10がX方向に移動され
る。次いで、図8(b)に示すように、被測定物2の測
定開始点P0が変位計1の測定可能範囲に入るようにX
Yステージ10がY軸方向に移動される。次いで、図8
(c)に示すように、被測定物2と変位計1とが一定の
距離を保つよう(変位計1の測定可能範囲に入るよう)
に、Xステージ11が図中上方向(X軸方向)に、Yス
テージ12が図中左右方向(Y軸方向)に移動され、X
Yステージ10の移動量S1およびS2が検出される。
そして、パーソナルコンピュータ19により得られた移
動量に基づいてXYステージ10の移動軌跡が解析され
て被測定物2の表面形状が特定される。
【0008】しかしながら、図7に示された従来の形状
測定装置にあっては、XYステージ10の移動量の検出
にリニアエンコーダ17、18を用いており、XYステ
ージ10のガイド等の駆動部に高度の真直度(直線性)
が要求されていた。XYステージ10の移動に伴う機械
的な誤差が被測定物2の誤差となってしまうからであ
る。
【0009】例えば、Xステージ11のガイド中心軸が
測定開始点Pに対しY軸方向に変位+δだけずれていた
とすると、被測定物2と変位計1とが一定の距離を保つ
ようにYステージ12がY軸方向に−δだけ移動され、
この移動量−δが被測定物2の表面形状として測定され
ることになる。このため、XYステージ10やそのガイ
ド等の部材は真直度(直線性)が要求され、例えば静圧
空気案内が必要あり、測定装置が高価となってしまうと
いう問題があった。
【0010】そこで、XYステージの移動量を検出する
手段として、レーザ干渉測長器を用いた形状測定装置が
知られている。この種の形状測定装置としては、例えば
図9に示されるものがある。なお、図7に示された構成
と同様のものには、同一符号を付して説明を省略する。
また、同図では、パーソナルコンピュータ、2つのコン
トローラドライバ等は省略している。
【0011】図9において、20はX座標およびY座標
測定用の基準ミラーであり、反射面20aおよび反射面
20bは高精度に互いに直角をなすように形成され、そ
れぞれXYステージ10のX軸方向およびY軸方向に直
交するようにXYステージ10上にセットされている。
21は周波数安定化レーザ光源であり、この光源21か
ら発せられたレーザ光はプリズム22により2方向に分
割され、それぞれX座標測定用のレーザ干渉計23およ
びY座標測定用のレーザ干渉計24に射出される。レー
ザ干渉計23に入射されたレーザ光は基準ミラー20の
反射面20aとの間で2往復してレシーバ25に受光さ
れ、レーザ干渉計24に入射されたレーザ光は基準ミラ
ー20の反射面20bとの間で2往復してレシーバ26
に受光される。レシーバ25および26に受光された干
渉信号は図示しないパーソナルコンピュータに入力さ
れ、これらの干渉信号に基づいてXYステージ10の移
動軌跡が解析されて被測定物2の表面形状が特定され
る。
【0012】この形状測定装置では、XYステージ10
の外部に配設されたレーザ干渉計23および24とXY
ステージ10上の固定された基準ミラー20とによりX
Yステージ10のX軸方向およびY軸方向の移動量を測
定するので、リニアエンコーダを用いた場合のように、
XYステージ10の移動に伴う真直度の誤差の影響を排
除することができる。
【0013】例えば、Xステージ11のガイド中心軸が
測定開始点Pに対しY軸方向に変位+δだけずれていた
とすると、被測定物2と変位計1とが一定の距離を保つ
ようにYステージ12がY軸方向に−δだけ移動される
が、レーザ干渉計24から見た基準ミラー20の反射面
20bの位置は変化しないからである。また、この種の
形状測定装置としては、特開平4−29206号公報記
載の超高精度三次元測定機が報告されている。この測定
機は、定盤1上にXYテーブル2を設け、XYテーブル
2上に架台3を設け、架台3上にZ軸移動台5およびレ
ーザ干渉測長器を設けており、さらに定盤1上支持体8
を設け、この支持体8を介してZ軸移動台の上方に水平
ミラーをX−Y軸基準面9として設けている。そして、
定盤1に固定された被測定物7の被測定面とその上方に
位置するZ軸移動台上の特定点との距離Z1、並びに、
X−Y軸基準面9とその下方に位置するZ軸移動台5上
の特定点との距離Z2を測定して被測定物7の形状を求
めることにより、Z軸方向の真直度不足の影響を排除し
つつ大型の被測定物を測定可能にしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示された従来の形状測定装置にあっては、XYステージ
の移動時に発生するヨーイングやピッチング等に起因す
るいわゆるアッベ誤差を排除して測定することができ
ず、このアッベ誤差の影響を極力小さくするために、X
Yステージやそのガイド等の部材は真直度(直線性)が
要求され、例えば静圧空気案内が必要あり、測定装置が
高価となってしまうという問題があった。
【0015】また、特開平4−29206号公報記載の
超高精度三次元測定機にあっても、レーザ干渉測長器本
体が架台3上に設けられているため、光学系が複雑化し
てしまうといった問題があった。そこで、本発明は、各
軸方向に対応するレーザ干渉計と基準ミラーとの間の測
長経路の中心軸が、それぞれ被測定物の測定点を通り、
それぞれの軸方向と平行な直線上に一致するように、基
準ミラーおよびレーザ干渉計を配設することにより、ア
ッべ誤差を解消して高精度な形状測定を行うことができ
る低コストな形状測定装置を提供することを目的として
いる。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、被測定物の表面の測定点を
検出する変位計と、変位計と被測定物とのうち何れか一
方を固定して、該変位計の検出方向に平行な軸を含む互
いに略直交したX軸、Y軸、Z軸のうち少なくとも2つ
の軸方向にそれぞれ独立に移動する移動台と、変位計が
測定点の検出信号を略一定に保ちつつ被測定物の表面に
沿って測定点を移動するよう前記移動台を各軸方向にそ
れぞれ独立に移動する移動手段と、前記移動台の各軸方
向のうち少なくとも前記変位計の検出方向に平行な軸方
向に対応するよう設けられ、測長基準となる反射面を含
む基準ミラーと該基準ミラーの反射面との間にそれぞれ
測長光路を形成するレーザ干渉計と該レーザ干渉計にレ
ーザ光を供給するレーザ供給系とを有する少なくとも1
つのレーザ干渉測長器と、を備え、該レーザ干渉測長器
の測長結果に基づいて被測定物の表面形状を測定する形
状測定装置において、前記レーザ干渉測長器の測長光路
の中心軸が、前記被測定物の測定点を通り、前記移動台
の軸方向と平行な直線上に一致するよう、基準ミラーお
よびレーザ干渉計を配設したことを特徴とする。
【0017】請求項1記載の発明では、少なくとも変位
計の検出方向と平行な軸方向に対応するレーザ干渉測長
器の基準ミラーとレーザ干渉計との間に形成される各測
長光路の中心軸が、被測定物の測定点を通り、移動台の
軸方向と平行な直線上に一致するよう、前記基準ミラー
および前記レーザ干渉計が配設される。このため、レー
ザ干渉測長器によりアッベ誤差を排除しつつ変位計の移
動台の少なくとも変位計の検出方向に対応する軸方向の
移動量を測定することができるので、被測定物の形状を
高精度に測定することができる。また、XYステージあ
るいはXYZステージやガイド等の部材を極めて高精度
にする必要がないので、測定装置のコストを低減するこ
とができる。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記レーザ干渉測定器が、前記移動台の各
軸方向のそれぞれの移動量を測定するよう複数設けら
れ、該複数のレーザ干渉測長器の測長光路の中心軸が、
それぞれ前記被測定物の測定点を通り、前記移動台の軸
方向と平行な直線上に一致するよう、それぞれの基準ミ
ラーおよびレーザ干渉計を配設したことを特徴とする。
【0019】請求項2記載の発明では、前記レーザ干渉
測定器が、前記移動台の各軸方向のそれぞれの移動量を
測定するよう複数設けられ、該複数のレーザ干渉測長器
の測長光路の中心軸が、それぞれ前記被測定物の測定点
を通り、前記移動台の軸方向と平行な直線上に一致する
よう、それぞれの基準ミラーおよびレーザ干渉計が配設
されている。このため、移動台のすべての軸方向に対応
するレーザ干渉測長器によりアッベ誤差を排除しつつ変
位計の移動台の少なくとも変位計の検出方向に対応する
軸方向の移動量を測定することができるので、高精度な
形状測定を確実に行うことができる。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記レーザ供給系が、レーザ光源
から射出されたレーザ光を前記レーザ干渉計に導光する
光ファイバを有することを特徴とする。請求項3記載の
発明では、レーザ光源から射出されたレーザ光が光ファ
イバによって移動台の軸方向に対応するレーザ干渉計に
導光されるので、レーザ光源発生装置等を移動台若しく
はその周辺から離隔して自由な位置に設置することがで
きる。また、光ファイバの射出部は移動台上にも設置す
ることができる。したがって、レーザ供給系のレイアウ
トの自由度を向上することができるとともに、装置をコ
ンパクト化することができる。なお、一般のガスレーザ
を用いたレーザ光源発生装置は、その大きさおよび重量
から移動台上に設置するには不向きだからである。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記レーザ供給系が、半導体レー
ザからなることを特徴とする。請求項4記載の発明で
は、前記レーザ供給系が、半導体レーザからなるので、
He−Neレーザに代表されるガスレーザを用いる場合
に比べ、装置全体を著しく小型化することができる。ま
た、半導体レーザは移動台上にも設置するすることもで
きるので、レーザ供給系のレイアウトの自由度を向上す
ることができる。なお、一般に、ガスレーザを用いたレ
ーザ光源発生装置は、その大きさおよび重量から移動台
上に設置するには不向きだからである。
【0022】請求項5記載の発明は、請求項1〜4何れ
かに記載の発明において、前記被測定物および前記基準
ミラーが前記移動台に固定され、前記変位計、前記レー
ザ干渉計および前記レーザ供給系が前記移動台の外部に
固定されたことを特徴とする。請求項5記載の発明で
は、前記被測定物および前記基準ミラーが前記移動台に
固定され、前記変位計、前記レーザ干渉計および前記レ
ーザ供給系が前記移動台の外部に固定される。このた
め、例えばレシーバ等の配線を移動台の外部に設置する
ことができるので、移動台の移動の際に配線が邪魔にな
ることもなく、装置構成が簡素化される。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項3または4
記載の発明において、前記変位計、前記レーザ干渉計、
並びに、前記光ファイバの射出部若しくは半導体レーザ
が前記移動台上に固定され、前記被測定物および前記基
準ミラーが前記移動台の外部に固定されたことを特徴と
する。請求項6記載の発明では、前記変位計、前記レー
ザ干渉計、並びに、前記光ファイバの射出部若しくは半
導体レーザが前記移動台上に固定され、前記被測定物お
よび前記基準ミラーが前記移動台の外部に固定される。
このため、変位計、レーザ干渉計、並びに、光ファイバ
の射出部若しくは半導体レーザはその重量が軽量かつ一
定であるので、移動台の移動負荷を軽減し、好適な追従
性を実現するアクチュエータの設計が容易となる。特に
被測定物および基準ミラーの重量が変位計およびレーザ
干渉計の重量よりも大きいときには有効である。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記各軸方向にそれぞれ独立に移
動する第1移動台と、該第1移動台に搭載され、前記変
位計と被測定物とのうち何れか一方を固定して、前記各
軸方向のうち少なくとも前記変位計の検出方向と平行な
軸方向に独立に移動する第2移動台と、からなり、前記
移動手段が、第2移動台が移動可能な軸方向に対し、第
1移動台を前記変位計の検出信号の低周波数帯域の変動
に追従するように移動させ、第2移動台を前記変位計の
検出信号の高周波数帯域の変動に追従するように移動さ
せるようにしたことを特徴とする。
【0025】請求項7記載の発明では、前記移動台が、
前記各軸方向にそれぞれ独立に移動する第1移動台と、
該第1移動台に搭載され、前記変位計と被測定物とのう
ち何れか一方を固定して、前記各軸方向のうち少なくと
も前記変位計の検出方向と平行な軸方向に独立に移動す
る第2移動台と、からなり、前記移動手段が、第2移動
台が移動可能な軸方向に対し、第1移動台を前記変位計
の検出信号の低周波帯域の変動に追従するように移動さ
せ、第2移動台を前記変位計の検出信号の高周波数帯域
の変動に追従するように移動させるように構成してい
る。このため、移動手段により第1移動台を低周波数帯
域の変動、すなわち測定点が被測定物の形状に概ね追従
するように移動させるとともに、第2移動台を高周波数
帯域の変動、すなわち第1移動台の振動や被測定物の表
面粗さに追従するよう移動させ、制御帯域を分担させて
測定点を移動することができる。したがって、測定を高
速化することができる。
【0026】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、前記レーザ供給系が、レーザ光源から射出
されたレーザ光を前記レーザ干渉計に導光する光ファイ
バを有することを特徴とする。請求項8記載の発明で
は、レーザ光源から射出されたレーザ光が光ファイバに
よってそれぞれ移動台の各軸方向に対応するレーザ干渉
計に導光されるので、レーザ光源発生装置等を移動台若
しくはその周辺から離隔して自由な位置に設置すること
ができる。また、光ファイバの射出部は移動台上にも設
置することができる。したがって、レーザ供給系のレイ
アウトの自由度を向上することができるとともに、装置
をコンパクト化することができる。なお、一般のガスレ
ーザを用いたレーザ光源発生装置は、その大きさおよび
重量から移動台上に設置するには不向きだからである。
【0027】請求項9記載の発明は、請求項7記載の発
明において、前記レーザ供給系が、複数の半導体レーザ
からなることを特徴とする。請求項9記載の発明では、
前記レーザ供給系が、複数の半導体レーザからなるの
で、He−Neレーザに代表されるガスレーザを用いる
場合に比べ、装置全体を著しく小型化することができ
る。また、半導体レーザは移動台上にも設置するするこ
ともできるので、レーザ供給系のレイアウトの自由度を
向上することができる。なお、一般に、ガスレーザを用
いたレーザ光源発生装置は、その大きさおよび重量から
移動台上に設置するには不向きだからである。
【0028】請求項10記載の発明は、請求項7〜9何
れかに記載の発明において、前記被測定物および前記基
準ミラーが前記第2移動台に固定され、前記変位計、前
記レーザ干渉計および前記レーザ供給系が前記移動台の
外部に固定されたことを特徴とする。請求項10記載の
発明では、前記被測定物および前記基準ミラーが前記第
2移動台に固定され、前記変位計、前記レーザ干渉計お
よび前記レーザ供給系が前記移動台の外部に固定され
る。このため、例えばレシーバの出力や得る等の配線を
移動台の外部に配設することができるので、移動台の移
動際に配線が邪魔になることもなく、装置構成が簡素化
される。
【0029】請求項11記載の発明は、請求項8または
9記載の発明において、前記変位計、前記レーザ干渉
計、並びに、前記光ファイバの射出部若しくは半導体レ
ーザが前記第2移動台上に固定され、前記被測定物およ
び前記基準ミラーが前記移動台の外部に固定されたこと
を特徴とする。請求項11記載の発明では、前記変位
計、前記レーザ干渉計、並びに、前記光ファイバの射出
部若しくは半導体レーザが前記第2移動台上に固定さ
れ、前記被測定物および前記基準ミラーが前記移動台の
外部に固定される。このため、変位計、レーザ干渉計、
並びに、光ファイバの射出部若しくは半導体レーザはそ
の重量が軽量かつ一定であるので、第1および第2移動
台の移動負荷を軽減し、移動台の好適な追従性を実現す
るアクチュエータの設計が容易となる。特に被測定物の
重量が変位計およびレーザ干渉計の重量よりも大きいと
きには有効である。
【0030】請求項12記載の発明は、請求項8または
9記載の発明において、前記変位計、並びに、前記第2
移動台の移動可能な軸方向に対応する前記レーザ干渉計
および前記光ファイバの出射部若しくは半導体レーザが
前記第2移動台に固定され、前記第2移動台の移動可能
な軸方向以外の軸方向に対応する前記前記レーザ干渉計
および光ファイバの出射部若しくは半導体レーザが、前
記第1移動台に固定され、前記被測定物および前記基準
ミラーが前記移動台の外部に固定されたことを特徴とす
る。
【0031】請求項12記載の発明では、前記変位計、
並びに、前記第2移動台の移動可能な軸方向に対応する
前記レーザ干渉計および前記光ファイバの出射部若しく
は半導体レーザが前記第2移動台に固定され、前記第2
移動台の移動可能な軸方向以外の軸方向に対応する前記
レーザ干渉計および前記光ファイバの出射部若しくは半
導体レーザが前記第1移動台に固定され、前記被測定物
および前記基準ミラーが前記移動台の外部に固定され
る。第2移動台には、各軸方向に対応する全てのレーザ
干渉計を固定するのが理想であるが、第2移動台の移動
負荷が大きくなり、第2移動台の好適な追従性が得られ
ない場合がある。このため、第2移動台に固定されるレ
ーザ干渉計を少なくし、第2移動台の移動負荷を小さく
することで、第2移動台の移動をより高速化することが
できる。このとき、残りのレーザ光源およびレーザ干渉
計が第1移動台上にあっても、アッベ誤差を発生するこ
となく十分な追従性を得ることができる。
【0032】請求項13記載の発明は、請求項1〜12
何れかに記載の発明において、レーザ干渉測定器により
測長されたそれぞれの軸方向の測定値を、予め求められ
た前記各軸方向に対応する基準ミラー間相互の直角度の
誤差に基づいて理想的な直交座標の座標値に変換する変
換手段を有することを特徴とする。請求項13記載の発
明では、予め前記各軸方向に対応する平面ミラー間相互
の直角度を求めておき、変換手段によってレーザ干渉測
定器により測長されたそれぞれの軸方向の測定値が理想
的な直交座標の座標値に変換される。したがって、高精
度な形状測定を確実に行うことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1および図2は本発明に係る形
状測定装置の好ましい実施の形態を示す図であり、図1
はその全体構成を示す図である。なお、図7および図9
に示された従来の形状測定装置と構成が同様のものに
は、同一符号を付して説明する。また、同図では、パー
ソナルコンピュータ、コントローラドライバ等は省略し
ている。
【0034】図1において、1は光学式の変位計、10
はXステージ11およびYステージ12からなるXYス
テージであり、移動台を構成している。変位計1は、そ
の検出方向がYステージ12の移動方向、すなわちY軸
方向と平行となるようにYステージ12の上面に設置さ
れている。また、被測定物2はXYステージ10外のセ
ット台3にセットされている。
【0035】変位計1は、微小スポットを被測定物2の
表面に結び、その反射光を電気信号に変換して検出信号
として出力し、被測定物2の表面の測定点Pを検出する
ものである。変位計1の測定範囲は、例えば±0.5μ
m程度であり、微小スポットがこの範囲内にあるときに
その変位に比例した検出信号を出力する。なお、被測定
物2に非接触の光学式変位計はきわめて高感度、かつ小
型、軽量である点で有利であるが、これに限るものでは
なく、例えば触針式のものや渦電流を利用したものでも
よい。
【0036】Yステージ12は、Yステージ12本体と
一体的に設けられ、Yステージ12本体から突出した板
状部材12aを含み、Yステージ12本体の上面と板状
部材12aの上面とは同一平面を形成している。板状部
材12aの上面には、Xステージ11のX軸方向の移動
量を測定するために、X座標測定用のレーザ干渉計2
3、光ファイバケーブル33の射出部33aおよびレシ
ーバ25がセットされている。また、Yステージ12本
体の上面には、Yステージ12のY軸方向の移動量を測
定するために、Y座標測定用のレーザ干渉計24、光フ
ァイバケーブル34の射出部34aおよびレシーバ26
がセットされている。
【0037】また、XYステージ10外には、X座標測
定用の基準平面ミラー31、Y座標測定用の基準平面ミ
ラー32、レーザ光源21およびプリズム22が設けら
れている。X座標測定用の基準平面ミラー31は、その
反射面31aがXYステージ10のX軸方向と直交する
ように図示しないセット台上にセットされており、後述
するレーザ干渉計23から射出されたレーザ光を反射し
てレーザ干渉計との間に測長光路を形成するものであ
る。
【0038】Y座標測定用の基準平面ミラー32は、そ
の反射面32aがXYステージ10のY軸方向と直交す
るようにセット台4上にセットされており、後述するレ
ーザ干渉計24から射出されたレーザ光を反射してレー
ザ干渉計24との間に測長光路を形成するものである。
レーザ光源21は、周波数安定化レーザ光を発生するも
のである。レーザ光としては、例えばHe−Neレーザ
等のガスレーザが用いられる。レーザ光源21から発せ
られたレーザ光は、プリズム22により2分割され、一
方のレーザ光は光ファイバケーブル33を通してレーザ
干渉計23に導光され、もう一方のレーザ光は光ファイ
バケーブル34を通してレーザ干渉計24に導光される
ようになっている。すなわち、レーザ光源21、プリズ
ム、光ファイバケーブル33、34はレーザ供給系を構
成している。
【0039】X座標測定用のレーザ干渉計23は、図2
に示すように、ビームスプリッタ23a、コーナーキュ
ーブプリズム23bおよび平面ミラー23cから構成さ
れている。ビームスプリッタ23aは、光ファイバケー
ブル33を通して入射されたレーザ光を測長光と参照光
に2分割するものであり、図2(a)に示すように、基
準平面ミラー31との間にコーナーキューブプリズム2
3bを介して測長光路を形成するとともに、図2(b)
に示すように、平面ミラー23cとの間にコーナーキュ
ーブプリズム23bを介して参照光路を形成するように
なっている。
【0040】測長光は図2(a)中の矢印で示されるよ
うに、基準平面ミラー31との間を2往復し、参照光は
図2(b)中矢印で示されるように、平面ミラー23c
との間を2往復してそれぞれレシーバ25に受光され、
その明暗信号(干渉信号)が図示しない測長カウンタに
よりカウントされる。測長カウンタは、基準平面ミラー
31とレーザ干渉計23との間の距離Lの変化に応じて
レシーバにより検出された明暗信号の繰り返し回数をカ
ウントするものである。例えば距離Lがレーザ光の波長
λだけ変化すると、測定光と参照光との光路差は4λと
なり、レシーバ25により4回の明暗信号が検出され、
この検出回数が測長カウンタによりカウントされる。実
際には、この明暗信号をさらには電気的手法により分割
し、レーザ干渉測長機の分解能を向上させている。分解
能としては、λ/128、λ=633nmが一般的であ
る。
【0041】X座標測定用のレーザ干渉計23、光ファ
イバケーブル33の射出部33aおよびレシーバ25
は、図2(a)中に仮想線Aで示され、ビームスプリッ
タ23aと基準平面ミラー31との間に形成される2本
の測長光路の中心軸が、変位計1の測定点Pを通り、X
Yステージ10のX軸方向に平行となるように、Yステ
ージ12の板状部材12aの上面に配設されている。
【0042】また、Y座標測定用のレーザ干渉計24
も、レーザ干渉計23と同様に構成されており、Y座標
測定用のレーザ干渉計24、光ファイバケーブル34の
射出部34aおよびレシーバ25は、ビームスプリッタ
24aと基準平面ミラー32との間に形成される2本の
測長光路の中心軸が、変位計1の測定点Pを通り、XY
ステージ10のY軸方向に平行となるように、Yステー
ジ12の上面に配設されている。
【0043】本実施の形態の形状測定装置では、X座標
測定用のレーザ干渉計23と基準平面ミラー31との間
に形成される測長光路の中心軸が、変位計1の測定点P
を通り、XYステージ10のX軸方向に平行となるよう
に、レーザ干渉計23、光ファイバケーブル33の射出
部33aおよびレシーバ25がYステージ12の板状部
材12aの上面に配設されるとともに、Y座標測定用の
レーザ干渉計25と基準平面ミラーとの間に形成される
測長光路の中心軸が、変位計1の測定点Pを通り、XY
ステージ10のY軸方向(変位計1の検出方向と平行な
軸方向)に平行となるように、レーザ干渉計24、光フ
ァイバケーブル34の射出部34aおよびレシーバ26
がYステージ12の上面に配設されている。
【0044】このため、XYステージ10の移動に伴う
真直度の誤差の影響を排除するとともに、アッベ誤差を
排除しつつ移動台のそれぞれの軸方向の移動量を測定す
ることができるので、被測定物の形状を高精度に測定す
ることができる。また、XYステージ10のガイド等の
部材を極めて高精度にする必要がないので、測定装置の
コストを低減することができる。
【0045】また、レーザ光源21から発せられ、プリ
ズム22により2分割されたレーザ光を光ファイバケー
ブル33、34を通してレーザ干渉計23、24に導光
することができるので、レーザ光源21をXYステージ
10上から離隔して自由な位置に設置することができ
る。したがって、レーザ供給系のレイアウトの自由度を
向上することができるとともに、装置をコンパクト化す
ることができる。
【0046】また、一般にレーザ光源21は、その大き
さおよび重量の故、XYステージ10上に搭載するのに
は適していないが、本実施形態の形状測定装置では、変
位計1、レーザ干渉計23、24、レシーバ25、2
6、並びに、光ファイバ33、34の射出部33a、3
4aをXYステージ10上に配設している。これらは、
その重量が軽量かつ一定であるので、XYステージ10
の移動負荷を軽減し、好適な追従性を実現するアクチュ
エータ13、14の設計が容易となる。特に被測定物2
や基準平面ミラー31、32の重量がこれらの重量より
も大きいときには有効である。
【0047】(第2の実施の形態)図3は本発明に係る
第2の実施の形態の形状測定装置の構成を示す図であ
る。なお、図1および図9に示された形状測定装置と構
成が同様のものには、同一符号を付して説明する。ま
た、同図でも、パーソナルコンピュータ、コントローラ
ドライバ等は省略している。
【0048】図3に示すように、本実施形態の形状測定
装置は、図1に示された形状測定装置と反対に、被測定
物2および基準平面ミラー20をYステージ11上に配
設し、変位計1、レーザ干渉計23、24、並びに、レ
シーバ25、26をXYステージ10外に配設したもの
である。20はX座標およびY座標測定用の基準ミラー
であり、ミラー面20aおよびミラー面20bは高精度
に互いに直角をなすように形成され、それぞれXYステ
ージ10のX軸方向およびY軸方向に直交するようにX
Yステージ10上にセットされている。
【0049】X座標測定用のレーザ干渉計23aおよび
レシーバ25は、レーザ干渉計23と基準平面ミラー2
0の反射面20aとの間に形成される測長光路の中心軸
が、変位計1の測定点Pを通り、XYステージ10のX
軸方向に平行となるように配設されている。また、Y座
標測定用のレーザ干渉計23aおよびレシーバ25も同
様に、レーザ干渉計24と基準平面ミラー20の反射面
20bとの間に形成される測長光路の中心軸が、変位計
1の測定点Pを通り、XYステージ10のY軸方向に平
行となるように配設されている。
【0050】このため、この形状測定装置においても、
XYステージ10の移動に伴う真直度の誤差の影響を排
除するとともに、アッベ誤差を排除しつつ移動台のそれ
ぞれの軸方向の移動量を測定することができる。したが
って、被測定物の形状を高精度に測定することができ
る。また、XYステージ10のガイド等の部材を極めて
高精度にする必要がないので、測定装置のコストを低減
することができる。
【0051】また、変位計1、レシーバ25、26、図
1に示された光ファイバケーブル31、32等をXYス
テージ10外に設けているので、これらの配線がXYス
テージ10の移動の際に邪魔になることもなく、装置構
成が簡素化される。なお、本実施の形態では、レーザ光
源21から発せられたレーザ光をプリズム22により分
割し、直接レーザ干渉計23、24に導光したが、図1
に示された形状測定装置のように、光ファイバケーブル
を用いて導光すると、レーザ光源21を自由な位置に設
置することができ、装置の小型化を実現することができ
ることはいうまでもない。
【0052】また、上記第1の実施の形態では、変位計
1とレーザ干渉計23、24等とがXYステージ10上
に配設され、被測定物2と基準平面ミラー31、32と
がXYステージ外に配設されており、上記第2の実施の
形態では、被測定物2と基準平面ミラー20とがXYス
テージ10上に配設され、変位計1とレーザ干渉計2
3、24等をXYステージ外に配設されているが、変位
計と基準平面ミラーとをXYステージ10上に配設し、
被測定物とレーザ干渉計等とXYステージ10外に配設
してもよく、あるいは、被測定物とレーザ干渉計等とを
XYステージ上に配設し、変位計と基準平面ミラーとを
XYステージ外に配設してもよい。これらは、例えば被
測定物の大きさおよび重量、XYステージの移動負荷、
設置のし易さ等から最適な組み合せを選択すればよい。
【0053】(第3の実施の形態)図4は本発明に係る
第3の実施の形態の形状測定装置の構成を示す図であ
る。なお、図1、図9に示された形状測定装置と構成が
同様のものには、同一符号を付して説明する。また、同
図でも、パーソナルコンピュータ、コントローラドライ
バ等は省略している。
【0054】図4において、変位計1は、XYステージ
10のYステージ12上に設けられたYステージ40上
にセットされており、被測定物2はXYステージ10外
にセットされている。Yステージ40は、図示しないア
クチュエータによって変位計1の検出方向と平行なY軸
方向にわずかに移動されるようになっており、その移動
ストロークは±1mmである。
【0055】41、42は周波数安定化された半導体レ
ーザであり、レーザ供給系を構成している。半導体レー
ザは、He−Neレーザと比較して可干渉距離が短く、
安定した波長が得にくいが、小型、かつ軽量なので設置
性に優れている。Y座標測定用の基準ミラー32は、そ
の反射面がXYステージ10のY軸方向と直交するよう
XYステージ10外に配設されている。また、Y座標測
定用のレーザ干渉計24、半導体レーザ42およびレシ
ーバ26は、レーザ干渉計24と基準平面ミラー32と
の間に形成される測長光路の中心軸が、変位計1の測定
点Pを通り、XYステージ10のY軸方向に平行となる
ようにYステージ40上に配設されている。X座標測定
用の基準ミラー32は、その反射面がXYステージ10
のX軸方向と直交するようXYステージ10外に配設さ
れている。また、X座標測定用のレーザ干渉計24、半
導体レーザ42およびレシーバ26は、例えばYステー
ジ40がそのストロークの中央の原点に位置するとき、
レーザ干渉計24と基準平面ミラー32との間に形成さ
れる測長光路の中心軸が、変位計1の測定点Pを通り、
XYステージ10のY軸方向に平行となるようにYステ
ージ12の板状部材12a上に配設されている。
【0056】Yステージ10は、変位計1の検出信号の
低周波数帯域の変動に基づいて測定点Pが被測定物2の
形状に概ね追従するようにアクチュエータ14により低
速で移動されるようになっている。一方、Yステージ4
0は、変位計1の検出信号の高周波信号に基づいて測定
点Pが、XYステージ10の振動や被測定物2の表面粗
さに追従するように高速に移動されるようになってい
る。すなわち、XYステージ10は、第1移動台に相当
し、Yステージ40は第2移動台に相当する。
【0057】本実施の形態の形状測定装置は、Yステー
ジ10およびYステージ40の制御帯域を分担し、Yス
テージ10およびYステージをそれぞれのアクチュエー
タによって独立に移動することによって、低周波数帯域
から高周波帯域までの振動をYステージ10単独でカバ
ーするものと比較して、測定の高速化を図ったものであ
る。
【0058】本来、Yステージ40は、Y座標測定用の
レーザ干渉計24等とともに、X座標測定用のレーザ干
渉計23等も配設し、Y軸だけでなくX軸方向にも移動
するように構成するのが理想的である。しかし、Yステ
ージ40の移動方向がY軸方向のみでも、Yステージ4
0を高速に移動することができれば、変位計1の測定範
囲内に保ちつつ変位計1の測定点Pが被測定物2に倣っ
て移動するようYステージ40を移動することができ
る。このため、Yステージ10の移動ストロークを小さ
くしている。移動ストロークは、Yステージ40の移動
負荷等の条件により異なるが、±2mm以内、好ましく
は±1mm以内がよい。
【0059】また、Yステージ40にX座標測定用のレ
ーザ干渉計23等を配設しようとすると、Yステージ4
0のサイズが大きくなるとともに、変位計1およびレー
ザ干渉計23、24等を含むYステージ40の重量が大
きくなり、Yステージの移動負荷が増大する。また、X
軸方向にも移動させようとすると、新たにXステージを
設ける必要があり、ステージの重量が大きくなるととも
に、ステージの構成が複雑化してしまう。
【0060】Y軸方向は変位計1の検出方向と平行であ
り、測定精度に最も影響するからである。第2移動台を
XYステージとするか一軸ステージとするか、各座標の
うち何れの座標測定用のレーザ干渉計等を搭載するかど
うかは、測定装置に要求される測定精度、コスト等を考
慮して決定すればよい。このように、本実施の形態で
は、移動ステージが、X軸およびY軸方向にそれぞれ独
立に移動するXYステージ10と、XYステージ10に
搭載され、Y軸方向に独立に移動するYステージ40
と、からなり、Yステージ12を変位計1の検出信号の
低周波帯域の変動に追従するように移動させ、Yステー
ジ40を変位計1の検出信号の高周波数帯域の変動に追
従するように移動させるように構成している。
【0061】このため、Yステージ12を低周波数帯域
の変動、すなわち測定点が被測定物の形状に概ね追従す
るように移動させるとともに、Yステージ40を高周波
数帯域の変動、すなわちXYステージ10の振動や被測
定物2の表面粗さに追従するよう移動させ、制御帯域を
分担させて測定点を移動することができる。したがっ
て、測定を高速化することができる。
【0062】また、小型、かつ軽量の半導体レーザ4
1、42によりレーザ供給系を構成しているので、装置
全体を著しく小型化することができる。また、例えばレ
ーザ供給系をXYステージ10上、Yステージ40に配
設することができ、レーザ供給系のレイアウトの自由度
を向上することができる。なお、本実施の形態では、レ
ーザ供給系として、半導体レーザを用いたが、図1に示
された形状測定装置のように、レーザ光源21から発せ
られたレーザ光を光ファイバケーブル33、34を通し
て各レーザ干渉計23、24に供給してもよいことはい
うまでもない。
【0063】また、上記第1〜第3の実施の形態では、
説明を容易にするため、互いに直交するX軸およびY軸
からなるXY平面上を測定点Pが移動する2次元の形状
測定装置に説明したが、測定点Pを互いに直交するX
軸、Y軸およびZ軸方向にそれぞれ移動する3次元の形
状測定装置にも適用されることは勿論である。また、上
記第1〜第3の実施の形態では、X座標、Y座標ともレ
ーザ干渉測長器を用いて測定しているが、変位計の検出
方向と平行な軸方向の座標に対してのみレーザ干渉測長
器を用いてもよい。変位計の検出方向と平行な軸方向の
測定精度は、被測定物の測定精度に最も影響するファク
タであり、この軸方向の測定精度が高ければ、他の軸方
向の測定精度を多少落としても、高い被測定物の測定精
度が得られるからである。すなわち、レーザ干渉測長器
をX座標、Y座標の双方に対して用いるか、Y座標(変
位計と平行な軸方向の座標)に対して用いるかは、形状
測定装置の要求精度に応じて決定すればよい。
【0064】ところで、レーザ干渉測長器を用いてXY
ステージ若しくはXYZステージのそれぞれの軸方向の
移動量を測定する場合、各軸方向はそれぞれの基準平面
ミラーの反射面の法線方向となる。実際には、各基準平
面ミラーが互いに直角をなすように配設するのは困難な
場合があり、厳密には非直交座標系において形状測定が
行われることになる。そこで、予め各基準ミラーの直角
度を測定しておき、レーザ干渉測長器により測定された
各軸方向の測定値を理想的な直交座標に変換する手段
を、例えばパーソナルコンピュータに設ければ、より高
精度な形状測定を行うことができる。
【0065】図5は複数の基準平面ミラーにより形成さ
れる実際の座標系X´Y´Z´と理想的な直交座標系X
YZとの関係を示す図である。実際の座標系X´Y´Z
´における任意の点uの座標を(x´,y´,z´)で
表し、理想的な直交座標系XYZにおける点uの座標を
(x,y,z)で表すとすると、両者の間には次式の関
係が成立する。
【0066】
【数1】
【0067】ただし、ix,jx,kxは、X方向の単
位ベクトル iy,jy,kyは、Y方向の単位ベクトル iz,jz,kzは、Z方向の単位ベクトル 式(1)の行列の各係数は、予め各基準平面ミラーの直
角度を測定して求められる。これらの係数に基づいて式
(1)に示された行列の逆行列を算出することにより、
次式に示すように、点uの座標を(x´,y´,z´)
を点uの座標を(x,y,z)に変換することができ
る。
【0068】
【数2】
【0069】具体的には、例えば図8に示すように、実
際の座標系X´Y´Z´のX´Y´軸と平面と理想的な
座標系XYZのXY平面とが同一の平面を共有し、Y´
軸とY軸とが一致するように設定すると、Z´軸のY軸
方向成分とZ軸とのなす角度α、Z´軸のX軸方向成分
とZ軸とのなす角度β、並びに、X´軸とX軸とのなす
角度γがそれぞれ実測可能となる。このとき、式(1)
に示された行列および逆行列はそれぞれ次のようにな
る。
【0070】
【数3】
【0071】
【数4】
【0072】この逆行列を用いてレーザ干渉測長器によ
り実測された座標値が理想的な直交座標系の座標値に変
換されることになる。
【0073】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、少なくと
も変位計の検出方向と平行な軸方向に対応するレーザ干
渉測長器の基準ミラーとレーザ干渉計との間に形成され
る各測長光路の中心軸が、被測定物の測定点を通り、移
動台の軸方向と平行な直線上に一致するよう、前記基準
ミラーおよび前記レーザ干渉計を配設する。このため、
レーザ干渉測長器によりアッベ誤差を排除しつつ変位計
の移動台の少なくとも変位計の検出方向に対応する軸方
向の移動量を測定することができるので、被測定物の形
状を高精度に測定することができる。また、XYステー
ジあるいはXYZステージやガイド等の部材を極めて高
精度にする必要がないので、測定装置のコストを低減す
ることができる。
【0074】請求項2記載の発明によれば、前記レーザ
干渉測定器が、前記移動台の各軸方向のそれぞれの移動
量を測定するよう複数設けられ、該複数のレーザ干渉測
長器の測長光路の中心軸が、それぞれ前記被測定物の測
定点を通り、前記移動台の軸方向と平行な直線上に一致
するよう、それぞれの基準ミラーおよびレーザ干渉計を
配設する。このため、移動台のすべての軸方向に対応す
るレーザ干渉測長器によりアッベ誤差を排除しつつ変位
計の移動台の少なくとも変位計の検出方向に対応する軸
方向の移動量を測定することができるので、高精度な形
状測定を確実に行うことができる。
【0075】請求項3記載の発明によれば、レーザ光源
から射出されたレーザ光を光ファイバによってそれぞれ
移動台の各軸方向に対応するレーザ干渉計に導光するの
で、レーザ光源発生装置等を移動台若しくはその周辺か
ら離隔して自由な位置に設置することができる。また、
光ファイバの射出部は移動台上にも設置することができ
る。したがって、レーザ供給系のレイアウトの自由度を
向上することができるとともに、装置をコンパクト化す
ることができる。
【0076】請求項4記載の発明によれば、前記レーザ
供給系が、半導体レーザからなるので、ヘリウム−ネオ
ンレーザに代表されるガスレーザを用いる場合に比べ、
装置全体を著しく小型化することができる。また、半導
体レーザは移動台上にも設置することができるので、レ
ーザ供給系のレイアウトの自由度を向上することができ
る。
【0077】請求項5記載の発明によれば、前記被測定
物および前記基準ミラーが前記移動台に固定され、前記
変位計、前記レーザ干渉計および前記レーザ供給系が前
記移動台の外部に固定される。このため、例えばレシー
バの出力や得る等の配線を移動台の外部に配設すること
ができるので、移動台の移動際に配線が邪魔になること
もなく、装置構成が簡素化される。
【0078】請求項6記載の発明によれば、前記変位
計、前記レーザ干渉計、並びに、前記光ファイバの射出
部若しくは半導体レーザを前記移動台上に固定し、前記
被測定物および前記基準ミラーが前記移動台の外部に固
定する。このため、変位計、レーザ干渉計、並びに、光
ファイバの射出部若しくは半導体レーザはその重量が軽
量かつ一定であるので、移動台の移動負荷を軽減し、好
適な追従性を実現するアクチュエータの設計が容易とな
る。特に被測定物の重量が変位計およびレーザ干渉計の
重量よりも大きいときには有効である。
【0079】請求項7記載の発明によれば、前記移動台
が、前記各軸方向にそれぞれ独立に移動する第1移動台
と、該第1移動台に搭載され、前記変位計と被測定物と
のうち何れか一方を固定して、前記各軸方向のうち少な
くとも前記変位計の検出方向と平行な軸方向に独立に移
動する第2移動台と、からなり、前記移動手段が、第2
移動台が移動可能な軸方向に対し、第1移動台を前記変
位計の検出信号の低周波帯域の変動に追従するように移
動させ、第2移動台を前記変位計の検出信号の高周波数
帯域の変動に追従するように移動させるように構成す
る。このため、移動手段により第1移動台を低周波数帯
域の変動、すなわち測定点が被測定物の形状に概ね追従
するように移動させるとともに、第2移動台を高周波数
帯域の変動、すなわち第1移動台の振動や被測定物の表
面粗さに追従するよう移動させ、制御帯域を分担させて
測定点を移動することができる。したがって、測定を高
速化することができる。
【0080】請求項8記載の発明によれば、レーザ光源
から射出されたレーザ光を光ファイバによってそれぞれ
移動台の各軸方向に対応するレーザ干渉計に導光するの
で、レーザ光源発生装置等を移動台若しくはその周辺か
ら離隔して自由な位置に設置することができる。また、
光ファイバの射出部は移動台上にも設置することができ
る。したがって、レーザ供給系のレイアウトの自由度を
向上することができるとともに、装置をコンパクト化す
ることができる。
【0081】請求項9記載の発明によれば、前記レーザ
供給系が、複数の半導体レーザからなるので、He−N
eレーザに代表されるガスレーザを用いる場合に比べ、
装置全体を著しく小型化することができる。また、半導
体レーザは移動台上にも設置するすることもできるの
で、レーザ供給系のレイアウトの自由度を向上すること
ができる。
【0082】請求項10記載の発明によれば、前記被測
定物および前記基準ミラーを前記第2移動台に固定し、
前記変位計、前記レーザ干渉計および前記レーザ供給系
を前記移動台の外部に固定する。このため、例えばレシ
ーバの出力や得る等の配線を移動台の外部に配設するこ
とができるので、移動台の移動の際に配線が邪魔になる
こともなく、装置構成が簡素化される。
【0083】請求項11記載の発明によれば、前記変位
計、前記レーザ干渉計、並びに、前記光ファイバの射出
部若しくは半導体レーザを前記第2移動台上に固定し、
前記被測定物および前記基準ミラーを前記移動台の外部
に固定する。このため、変位計、レーザ干渉計、並び
に、光ファイバの射出部若しくは半導体レーザはその重
量が軽量かつ一定であるので、第1および第2移動台の
移動負荷を軽減し、移動台の好適な追従性を実現するア
クチュエータの設計が容易となる。特に被測定物の重量
が変位計およびレーザ干渉計の重量よりも大きいときに
は有効である。
【0084】請求項12記載の発明によれば、前記変位
計、並びに、前記第2移動台の移動可能な軸方向に対応
する前記レーザ干渉計および前記光ファイバの出射部若
しくは半導体レーザを前記第2移動台に固定し、前記第
2移動台の移動可能な軸方向以外の軸方向に対応する前
記レーザ干渉計および前記光ファイバの出射部若しくは
半導体レーザを前記第1移動台に固定し、前記被測定物
および前記基準ミラーを前記移動台の外部に固定する。
第2移動台には、各軸方向に対応する全てのレーザ干渉
計を固定するのが理想であるが、第2移動台の移動負荷
が大きくなり、第2移動台の好適な追従性が得られない
場合がある。このため、第2移動台に固定されるレーザ
干渉計を少なくし、第2移動台の移動負荷を小さくする
ことで、第2移動台の移動をより高速化することができ
る。このとき、残りのレーザ光源およびレーザ干渉計が
第1移動台上にあっても、アッベ誤差を発生することな
く十分な追従性を得ることができる。
【0085】請求項13記載の発明によれば、予め前記
各軸方向に対応する平面ミラー間相互の直角度を求めて
おき、変換手段によってレーザ干渉測定器により測長さ
れたそれぞれの軸方向の測定値が理想的な直交座標の座
標値に変換する。したがって、高精度な形状測定を確実
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の形状測定装置
を示すであり、図1(a)はその要部平面図、図1
(b)はその要部正面図である。
【図2】図1に示されたレーザ干渉器23の要部を示す
拡大図であり、図2(a)はその測長光路を示す図、図
2(b)はその参照光路を示す図である。
【図3】本発明に係る第2の実施の形態の形状測定装置
を示すであり、図3(a)はその要部平面図、図3
(b)はその要部正面図である。
【図4】本発明に係る第3の実施の形態の形状測定装置
を示すであり、図4(a)はその要部平面図、図4
(b)はその要部正面図である。
【図5】本発明に係る形状測定装置により実測される非
直交座標系X´Y´Z´と理想的な直交座標XYZ系と
の関係を示す図である。
【図6】本発明に係る形状測定装置により実測される非
直交座標系X´Y´Z´と理想的な直交座標XYZ系と
の誤差を測定する一方法を示す図である。
【図7】従来の形状測定装置の一例を示すであり、図5
(a)はその要部平面図、図5(b)はその要部正面図
である。
【図8】図5に示された形状測定装置の測定動作を示す
図である。
【図9】従来の形状測定装置の一例を示す図であり、図
7(a)はその要部平面図、図7(b)はその要部正面
図である。
【符号の説明】
1 変位計 2 被測定物 3、4、5、6 セット台 10 XYステージ(移動台、第1移動台) 11 Xステージ 12 Yステージ 13、14 アクチュエータ(移動手段) 15、16 コントローラドライバ 17、18 リニアエンコーダ 19 パーソナルコンピュータ(変換手段) 20、31、32 基準平面ミラー(基準ミラー) 20a、31a、32a 反射面 21 レーザ光源(レーザ供給系) 22 プリズム(レーザ供給系) 23、24 レーザ干渉計 23a、24a ビームスプリッタ 23b、24b コーナーキューブプリズム 23c、24c 平面ミラー 25、26 レシーバ 33、34 光ファイバケーブル(レーザ供給系) 33a、34a 光ファイバケーブルの射出部 40 Yステージ(第2移動台) 41、42 半導体レーザ(レーザ供給系)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定物の表面の測定点を検出する変位計
    と、 変位計と被測定物とのうち何れか一方を固定して、該変
    位計の検出方向に平行な軸を含む互いに略直交したX
    軸、Y軸、Z軸のうち少なくとも2つの軸方向にそれぞ
    れ独立に移動する移動台と、 変位計が測定点の検出信号を略一定に保ちつつ被測定物
    の表面に沿って測定点を移動するよう前記移動台を各軸
    方向にそれぞれ独立に移動する移動手段と、 前記移動台の各軸方向のうち少なくとも前記変位計の検
    出方向に平行な軸方向に対応するよう設けられ、測長基
    準となる反射面を含む基準ミラーと、該基準ミラーの反
    射面との間にそれぞれ測長光路を形成するレーザ干渉計
    と、該レーザ干渉計にレーザ光を供給するレーザ供給系
    と、を有する少なくとも1つのレーザ干渉測長器と、を
    備え、該レーザ干渉測長器の測長結果に基づいて被測定
    物の表面形状を測定する形状測定装置において、 前記レーザ干渉測長器の測長光路の中心軸が、前記被測
    定物の測定点を通り、前記移動台の軸方向と平行な直線
    上に一致するよう、基準ミラーおよびレーザ干渉計を配
    設したことを特徴とする形状測定装置。
  2. 【請求項2】前記レーザ干渉測定器が、前記移動台の各
    軸方向のそれぞれの移動量を測定するよう複数設けら
    れ、 該複数のレーザ干渉測長器の測長光路の中心軸が、それ
    ぞれ前記被測定物の測定点を通り、前記移動台の軸方向
    と平行な直線上に一致するよう、それぞれの基準ミラー
    およびレーザ干渉計を配設したことを特徴とする請求項
    1記載の形状測定装置。
  3. 【請求項3】前記レーザ供給系が、レーザ光源から射出
    されたレーザ光を前記レーザ干渉計に導光する光ファイ
    バを有することを特徴とする請求項1または2記載の形
    状測定装置。
  4. 【請求項4】前記レーザ供給系が、半導体レーザからな
    ることを特徴とする請求項1または2記載の形状測定装
    置。
  5. 【請求項5】前記被測定物および前記基準ミラーが前記
    移動台に固定され、 前記変位計、前記レーザ干渉計および前記レーザ供給系
    が前記移動台の外部に固定されたことを特徴とする請求
    項1〜4の何れかに記載の形状測定装置。
  6. 【請求項6】前記変位計、前記レーザ干渉計、並びに、
    前記光ファイバの射出部若しくは半導体レーザが前記移
    動台に固定され、 前記被測定物および前記基準ミラーが前記移動台の外部
    に固定されたことを特徴とする請求項3または4記載の
    形状測定装置。
  7. 【請求項7】前記移動台が、 前記各軸方向にそれぞれ独立に移動する第1移動台と、 該第1移動台に搭載され、前記変位計と被測定物とのう
    ち何れか一方を固定して、前記各軸方向のうち少なくと
    も前記変位計の検出方向と平行な軸方向に独立に移動す
    る第2移動台と、からなり、 前記移動手段が、第2移動台が移動可能な軸方向に対
    し、第1移動台を前記変位計の検出信号の低周波数帯域
    の変動に追従するように移動させ、第2移動台を前記変
    位計の検出信号の高周波数帯域の変動に追従するように
    移動させるようにしたことを特徴とする請求項1または
    2記載の形状測定装置。
  8. 【請求項8】前記レーザ供給系が、レーザ光源から射出
    されたレーザ光を前記レーザ干渉計に導光する光ファイ
    バを有することを特徴とする請求項7記載の形状測定装
    置。
  9. 【請求項9】前記レーザ供給系が、半導体レーザからな
    ることを特徴とする請求項7記載の形状測定装置。
  10. 【請求項10】前記被測定物および前記基準ミラーが前
    記第2移動台に固定され、 前記変位計、前記レーザ干渉計および前記レーザ供給系
    が前記移動台の外部に固定されたことを特徴とする請求
    項7〜9の何れかに記載の形状測定装置。
  11. 【請求項11】前記変位計、前記レーザ干渉計、並び
    に、前記光ファイバの射出部若しくは半導体レーザが前
    記第2移動台上に固定され、 前記被測定物および前記基準ミラーが前記移動台の外部
    に固定されたことを特徴とする請求項8または9記載の
    形状測定装置。
  12. 【請求項12】前記変位計、並びに、前記第2移動台の
    前記変位計の検出方向と平行な軸方向に対応する前記レ
    ーザ干渉計および前記光ファイバの射出部若しくは半導
    体レーザが、前記第2移動台に固定され、 前記変位計の検出方向と平行な軸方向に対応する軸方向
    以外の軸方向に対応する前記前記レーザ干渉計および光
    ファイバの射出部若しくは半導体レーザが、前記第1移
    動台に固定され、 前記被測定物および前記基準ミラーが前記移動台の外部
    に固定されたことを特徴とする請求項8または9記載の
    形状測定装置。
  13. 【請求項13】レーザ干渉測定器により測長されたそれ
    ぞれの軸方向の測定値を、予め求められた前記各軸方向
    に対応する基準ミラー間相互の直角度の誤差に基づいて
    理想的な直交座標の座標値に変換する変換手段を有する
    ことを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載の形状
    測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100402978C (zh) * 2006-08-30 2008-07-16 天津大学 微纳结构3d轮廓测量中基于坐标变换的倾斜误差补偿方法
JP2010521696A (ja) * 2008-03-13 2010-06-24 コーリア リサーチ インスティトゥート オブ スタンダーズ アンド サイエンス 基準板を用いた3次元座標測定機
US9874435B2 (en) 2014-05-22 2018-01-23 Samsung Electronics Co., Ltd. Measuring system and measuring method

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