JPH05209741A - 表面形状測定の方法および装置 - Google Patents

表面形状測定の方法および装置

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JPH05209741A
JPH05209741A JP22001191A JP22001191A JPH05209741A JP H05209741 A JPH05209741 A JP H05209741A JP 22001191 A JP22001191 A JP 22001191A JP 22001191 A JP22001191 A JP 22001191A JP H05209741 A JPH05209741 A JP H05209741A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 3次元座標測定機を用いる形状測定におい
て、移動精度、スライドの重心の変位に伴う歪み、温度
変化に伴う伸縮による測定誤差をなくす。 【構成】 XYZ座標上での測定プローブの位置を検出
0 ,Y0 ,Z0 するとともに、測定テーブル自体のX
YZ座標上での位置についても2個所づつ検出X 1 ,X
2 ,Y1 ,Y2 ,Z1 ,Z2 し、1軸につき得られる3
つの検出値よりその検出個所の位置関係に基づいて算出
される値を、各軸の測定値とする。さらに、Z軸アーム
の傾きについて、測定プローブの取付面の3個所で位置
検出を行ない、それらから算出される値をZ0 として採
用して誤差補正を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学レンズや鏡等の表面
形状測定の方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、接触式の形状測定装置は、図2に
示すように、被測定物6を載せるベース1と、Y方向に
移動し位置決め可能に設けられた門型のYスライド2
と、Yスライド2上にX方向に移動し位置決め可能に設
けられたXスライド3と、またXスライド上でZ方向に
移動し位置決め可能に設けられたZスライド4と、さら
にその先端に取付けた触針プローブ5とから構成され
る。前記触針プローブ5の先端は被測定物の一定の力で
押し当てられているので、被測定物上を移動するXある
いはYスライドの位置および被測定物の凹凸に応じて上
下するZスライドの位置を検出することで被測定物の表
面形状を測定するものである。その際のフローチャート
を図3を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では形状計測精度が、X,Y,Zスライドの移動精
度をはじめとする以下の諸影響を受ける欠点があった。 (1)移動精度の影響 一般に移動精度とは軸の移動によって定義される次の6
つの精度のことである。図4はこれを説明するための図
で、図中α軸を移動方向として説明する。
【0004】1)位置決め精度(図中α方向) 移動軸方向の位置決め精度で、測長システムや位置制御
システムの誤差を含む 2)ローリング精度 移動軸α方向を回転軸とする姿勢精度誤差 3)ピッチング精度 移動軸α方向と直行するβ方向を回転軸とする姿勢精度
誤差 4)ヨーイング精度 移動軸α方向と直行し3)のピッチング回転軸とも直行
するγ方向を回転軸とする姿勢精度誤差 5)平行移動1(β方向) 移動方向と直行する方向の移動誤差 6)平行移動2(γ方向) 移動方向と直行し、5)の移動方向とも直行する方向の
移動誤差 以上6種類の移動誤差成分がX,Y,Z軸に関して生じ
るため、その先端に配置されているプローブの位置は大
きく影響される。従ってサブミクロンのオーダでプロー
ブの3次元位置を確定するには、各スライドの移動精度
を極めて高くしなければならないので難しい。 (2)環境温度の影響 測定装置が設置されている環境の温度変化によってX,
Y,Zの各スライドおよびそれらを支えるベースが変形
し、スライド精度を狂わせるので、測定値に影響を与え
る。また、温度の変動は時間とともに変化し、予測が難
しいので測定毎に異なる再現性のない誤差となってしま
う。 (3)移動軸の移動に伴う変形 Xスライドの移動にともないその重量を支える門型のY
スライドの形状が変化し、このYスライドの変形が形状
測定精度に影響して測定精度の悪化要因となる。同様
に、Yスライドの移動にともないその重量を支えるベー
ス定盤も変形し測定精度を悪くすることになる。 (4)プローブ先端に働く力の影響 プローブを被測定物に接触させて形状の測定を行なう場
合、プローブの押し付け力及びプローブと被測定物との
間に働く摩擦力によってZアーム先端に荷重がかかる。
しかも、摩擦力はプローブの走査方向によっても被測定
物の表面状態によっても大きく影響をうけるため予測が
つかない。この荷重によってXYZスライドが変形し、
形状測定精度に悪影響する。
【0005】本発明は、これら諸影響による測定精度の
悪化をなくすことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は被測定物の取り付けられるXYテーブルお
よび測定プローブについて、その位置測定を複数の個所
で行ない、それらの測定値と各測定点間の位置関係とに
基づいて算出される値を座標値とするものである。
【0007】本発明の理解のため、原理的な概念図を図
5に示す。
【0008】XY軸を水平面上にとり、Z軸を垂直方向
にとるものとする。被測定物の取り付けられているXY
テーブル9の上面−Y方向と+Y方向の両端にZ軸の基
準面7及び8を設け、YZ平面内で、Y軸を長手方向と
するZ軸固定基準面12をXYテーブルの上方でその移
動範囲に亘り水平にベース定盤に固定して設け、同じ
く、XYテーブルのXY方向の各側面にそれぞれX軸移
動基準面10及びY軸移動基準面11を設けると共に、
XZ平面内にZ軸を長手方向とするX軸固定基準面15
及びYZ平面内にZ軸を長手方向とするY軸固定基準面
13をそれぞれ、ベース定盤に垂直に固定して設ける。
【0009】さらに、YZ平面内において、Z軸固定基
準面12と、測定プローブとのZ座標距離Z0 、Z軸の
基準面7および8とのZ座標距離Z1 およびZ2 をそれ
ぞれ測定する手段を設け、同様にしてXZ平面内におい
てX軸固定基準面15と、測定プローブとのX座標距離
0 、X軸移動基準面10上の2個所とのX座標距離X
1 およびX2 をそれぞれ測定する手段を設け、さらにY
Z平面内において、Y軸固定基準面13と、測定プロー
ブとのY座標距離Y0 、Y軸移動基準面11上の2個所
とのY座標距離Y1 およびY2 をそれぞれ測定する手段
を設ける。
【0010】
【作用】上記のように構成された本発明は、XYZ座標
上での測定プローブの位置を各固定基準面からの距離X
0 ,Y0 ,Z0 として検出するとともに、測定テーブル
自体のXYZ座標上での位置についても2個所づつ各固
定基準面からの距離X1,X2 ,Y1 ,Y2 ,Z1 ,Z2
として検出することに特徴がある。
【0011】いま、プローブのZ座標での値Zを求める
場合について、その作用を説明すると、YZ面内での3
つの測定点の検出値Z0 ,Z1 ,Z2 と測定点間の距離
1,L2 (図5参照)とに関しては、比例配分の関係
にあることから、上記Zは、 Z=(L1 ×Z2 +L2 ×Z1 )/(L1 +L2 )−Z0 (1式) の関係式で表わせる。この関係式から求まる座標値Z
が、XYテーブル9およびZ軸固定基準面12の姿勢変
動に影響されないことを次に証明する。 (1)XYテーブル9の姿勢変動の影響検討 まず説明のためX,Y,Z軸方向の変動誤差をΔX,Δ
Y,ΔZとし、X,Y,Z軸回りの回転誤差をΔθx,
Δθy,Δθzとする。
【0012】この6種類の誤差成分のうち、Z軸方向に
変位を生じないものΔX,ΔY,Δθy,Δθzについ
ては明らかに影響を受けない。
【0013】残りの誤差について検討すると、 1)ΔZについて XYテーブル9がZ軸方向にΔZ変位した時、前記の各
測定値は次のように変化する。
【0014】Z0 →Z0 −ΔZ、Z1 →Z1 −ΔZ、Z
2 →Z2 −ΔZ これらを1式に代入するとΔZの項がすべてなくなり、
ΔZについて影響を受けないことがわかる。
【0015】2)Δθxについて XYテーブルがX軸回りにΔθx回転変位した時、前記
の各測定値は次のように変化する。
【0016】Z1 →Z1 +L1 ×Δθx、Z2 →Z2
2 ×Δθx これらを1式に代入するとΔθxの項が消え、Δθxに
ついて影響を受けないことがわかる。 (2)Z軸固定基準面12の姿勢変動の影響検討 (1)の場合と同様に、6種類の誤差成分のうち、Z軸
方向に変位を生じないΔX,ΔY,Δθy,Δθzにつ
いては影響を受けない。
【0017】残りの誤差について検討すると、 1)ΔZについて 基準面12がZ軸方向にΔZ変移した時、前記の各測定
値は次のように変化する。
【0018】Z0 →Z0 +ΔZ、Z1 →Z1 +ΔZ、Z
2 →Z2 +ΔZ これらを1式に代入するとΔZの項がすべてなくなり、
ΔZについて影響を受けないことがわかる。
【0019】2)Δθxについて 基準面12がX軸回りにΔθx回転変位した時、前記の
各測定値は次のように変化する。
【0020】Z1 →Z1 −L1 ×Δθx、Z2 →Z2
2 ×Δθx これらを1式に代入するとΔθxの項が消え、Δθxに
ついて影響を受けないことがわかる。
【0021】これまでの説明で、1式の関係式より求ま
るZ座標の値は、XYテーブル9、Z軸固定基準面12
の姿勢変動に影響を受けないことが証明された。
【0022】Z軸以外のX,Y軸についても、同様に、
XYテーブル9及び各軸固定基準面13又は15の姿勢
変動によって、以下の関係式より求まるX又はY座標の
値は、影響されないことが明らかである。
【0023】 X=[(L3 +L4 )×X1 −L4 ×X2 ]/L3 −X0 (2式) Y=[(L3 +L4 )×Y1 −L4 ×Y2 ]/L3 −Y0 (3式) (但し、L3 ,L4 は、図5に示すように、各測定点の
間の距離を表わす)なお、上記3つの測定点の間の距離
1 ,L2 ,L3 ,L4 の値については、L1+L2,及
びL3+L4が一定距離であることと、XYテーブルの各
軸方向の上記測定値(例えばX1 ,Y1 ,Z1 )とから
別途、計算により求めるものである。
【0024】次に本発明で用いる干渉測長計の作用につ
いて説明する。
【0025】図6は2周波ヘテロダイン干渉測長計の原
理図で、このような測長計を用いて前記X0 ,X1 ,X
2 ,Y0 ,Y1 ,Y2 を測定する。入力光59は、紙面
に対して水平方向に偏光面をもつ周波数f1 の水平偏光
成分と、紙面に対して直角方向に偏光面をもつ周波数f
2 の垂直偏光成分とを有する。偏光ビームスプリッタ6
1に入射したf1 成分は直進し、f2 成分は反射され
る。直進するf1 成分はコーナーキューブ64aによっ
て反射され、再び偏光ビームスプリッタ61を通り出力
光60となる。反射するf2 成分は4分の1波長板62
を通り、円偏光の光となりミラー63によって反射さ
れ、もとの光路をたどり、再び4分の1波長板62を通
過し、直線偏光の光にもどる。この場合、偏光方向は9
0度回転し紙面に水平となっているので、偏光ビームス
プリッタ61に入射した時にはこれを通過し、コーナー
キューブ64bで反射し、再び4分の1波長板62を通
り円偏光の光となりミラー63によって反射される。そ
して、もとの光路にもどり、4分の1波長板62を通過
すると再び偏光方向が90度回転し紙面に垂直な偏光方
向をもつ直線光となるので、偏光ビームスプリッタ61
で反射され、出力光60となる。このように、入力光f
1 ,f2 を混合して得られるビート信号と出力光のf
1 ,f2 を混合して得られるビート信号との位相を比較
することにより、f 1 ,f2 の光路差を知ることができ
る。
【0026】図7は、異なる構成をもつ2周波ヘテロダ
イン干渉測長計の原理図で、このような測長計で前記Z
1 ,Z2 を測定する。入力光59は、周波数f1 の水平
偏光成分と、周波数f2 の垂直偏光成分をもつ。偏光ビ
ームスプリッタを直進するf 1 成分はコーナーキューブ
64によって反射され、再び偏光ビームスプリッタ61
を通り出力光60となる。偏光ビームスプリッタで反射
されるf2 成分は、4分の1波長板62bを通過し、円
偏光の光となりミラー66によって反射される。そして
もとの光路にもどり再び4分の1波長板62bを通過し
直線偏光にもどるが偏光方向は90度回転し紙面に水平
となっている。したがって偏光ビームスプリッタに入射
した時にはこれを通過し、4分の1波長板62aを通過
し、円偏光の光となってミラー65によって反射され
る。そして、もとの光路にもどり、再び4分の1波長板
62aを通過し、紙面に垂直な偏光方向をもつ直線光と
なる。したがって、偏光ビームスプリッタ61およびコ
ーナーキューブ64で反射されて、再び偏光ビームスプ
リッタ61によって反射され、4分の1波長板62aを
通過し、円偏光の光となりミラー65によって反射され
る。そして、もとの光路にもどり再び4分の1波長板6
2aを通過し、紙面に水平な偏光方向をもつ直線偏光の
光となり、偏光ビームスプリッタ61を通過し、4分の
1波長板62bを通過し、円偏光の光となりミラー66
によって反射される。そして、もとの光路をもどり、再
び4分の1波長板62bを通過し、直線偏光にもどるが
偏光方向は90度回転して紙面に垂直となっているの
で、偏光ビームスプリッタ61で反射され出力光60と
なる。入力光のf1 ,f2 を混合して得られるビート信
号と出力光のf1 ,f2 を混合して得られるビート信号
との位相を比較することにより、f1 ,f2 の光路差を
知ることができる。
【0027】次に、3個所のZ座標(Z01,Z02
03)(図10参照)を測定して補正する場合につい
て、その作用を説明する。
【0028】前記3個所のZ座標の測定は、フレーム3
7に固定された干渉測長計78a,b,c(図9参照)
で行なうがこれらの測定は、フレーム37を基準にベー
ス板47上の3つの測定点での距離を求めることであ
る。この3点は、上面から見れば図10に示すように、
X,Y軸の交点(Z軸)を通る2等辺三角形の各頂点と
する位置関係にあることから Z0 =(Z02+Z03)/2 (4式) この式から得られるZ0 と測定したZ1 ,Z2 を1式に
代入してZ座標の補正された値が得られる。
【0029】Zアーム46の移動精度のうち、XY方向
への平行移動成分については、前記X0 ,Y0 の測定値
に既に含まれているがXY方向の位置ずれを伴うX,Y
軸回りの回転誤差(Zアームの傾き)もベース板47の
3点を測定することにより、次の関係式から求めること
で補正できる。
【0030】X座標の値について X=[(L3 +L4 )×X1 −L4 ×X2 ]/L3 −X0 (5式) −(Z02−Z01)×L5 /L6 同様にY座標の値は、 Y=[(L3 +L4 )×Y1 −L4 ×Y2 ]/L3 −Y0 (6式) −(Z03−Z01)×L5 /L6 上式で第2項はZ軸アームの回転誤差成分の補正項で
り、L5 は図11に示すベース板47と測定プローブ7
9先端までの距離、L6 は図10に示す2等辺三角形の
一辺の長さを示す。
【0031】
【実施例】本発明の第1実施例を図1に示す。
【0032】図1において、1はベース定盤で除振台1
6の上に固定される。前記ベース定盤1の上面にはY軸
スライドのガイド17、例えばクロスローラ等の転動式
のものが固定されそのガイドの上をY軸スライド23に
固定されたスライダー18がスライドできる。また、ベ
ース定盤1に固定されたYスライド駆動用モータ21に
より回転するボールネジ20は、その他端が軸受22で
回転自在にベース定盤1に固定されその回転をY軸スラ
イド23に固定されたボールナット19に伝えることに
よってY軸スライド23を所望の場所に位置決めする構
成となる。
【0033】前記Y軸スライド23の上面にはX軸ガイ
ド25が取付けられ、このガイドによってX軸方向に移
動可能にX軸スライド26を設け、Y軸スライドの場合
と同様に、X軸スライド26に固定したボールナット2
7を介してY軸スライドに固定されたXスライド駆動用
モータ(図示せず)の回転角を変えることによってX軸
スライド26を所望の場所に位置決めすることができ
る。
【0034】X軸スライド26の上には熱膨張係数が低
く、経時的に寸法変化の小さい材料、たとえばインバー
や石英硝子等で作られたワークテーブル29が配置され
28のスペーサを介してX軸スライド26に3個所固定
される。3個所で固定することによってX軸スライド2
6上面およびワークテーブル29の下面の面精度が悪く
ても締結によるワークテーブル29の面精度変化を生じ
ないですむし、X軸スライド26とワークテーブル29
との隙間がX軸スライドからワークテーブルへと直接、
熱伝導するのを防ぐことができる。また、ワークテーブ
ルの上面には被測定物を取り付けるための治具30と被
測定物を真空吸着して保持するパッド31が設けられ、
その上に被測定物6が配置される。
【0035】また、ワークテーブルの上面にワークテー
ブルの姿勢精度を測定する基準となるX軸方向に長い2
本のバーミラー33と34を設ける。左側のバーミラー
33は上面をZ軸方向に精度基準面7として、また右側
のバーミラー34は上面をZ軸方向に精度基準面8、側
面をY軸方向に精度基準面11として、それぞれ使用す
るためその面は高い精度で製作され、反射面をもつ構成
である。
【0036】ベース定盤1の上方に上板35が配置され
それはベース定盤1に対して支柱32で固定される。支
柱32は図1では1本しか示してないが、紙面に垂直方
向に少なくとも2本並んで設けられ、上板35を支えて
いる。上板35にはスペーサ36を介してフレーム37
が設けられ、該フレーム37は精度基準面となるので熱
膨張係数が低く、経時的に寸法変化の小さい材料、例え
ばインバーやガラスセラミックスで作られる。また、前
記フレーム37は、その下にZ軸方向の精度基準面とな
る2本のバーミラー39,40がスペーサ41を介して
固定され、またZ軸スライド46が通る穴38があけら
れてある。
【0037】また、前記上板35には、Z軸スライダ用
ガイド42とリニアモータ固定用コラム43が固定さ
れ、Z軸スライド46がエアーベアリングを介してZ軸
方向に移動可能に取り付けられる。リニアモータの固定
子44は前記コラム43に固定され、Z軸スライド46
の両脇に固定されたリニアモータ可動子45に流す電流
を制御することによってZ軸スライド46を上下でき
る。前記Z軸スライド46の先端には測定ヘッドのベー
ス47が取り付けられ、該ベース下面には触針子48の
被測定物への押付け力を測定する力センサ49を介して
触針子48を取り付ける。力センサ49の出力が一定に
なる様に前記リニアモータ45に流す電流を加減するこ
とで、一定の押付け力で被測定面にそってZ軸スライド
46が上下することになる。また、前記コラム43の上
部にはZ軸スライド46の変位を測定するための干渉測
長計54が取り付けてある。
【0038】前記支柱32の側面には横方向のフレーム
50が固定され、該フレーム50にはY軸方向の精度基
準面であるバーミラー51が取り付けられ、またY軸方
向の測長を行なうため干渉測長計52,53が固定され
ている。この2つの干渉計は、前記精度基準面11と干
渉計までの距離Y1 ,Y2 を測定するものである。
【0039】また、前記測定ヘッドのベース47には干
渉測長計55が取り付けられ、Y軸方向の固定精度基準
面13と干渉計55までの距離Y0 を測定するものであ
り、前述までのY軸方向と全く同様に、X軸方向につい
ても図示していないがX0 ,X1 ,X2 の測長系が設け
てある。
【0040】更に、前記Y軸スライド23には、2つの
測長系取付部材24a,24bが固定され、両部材の先
端には干渉測長計56,57が設置されZ軸方向の固定
精度基準面12aと精度基準面7との間の距離Z1 およ
び固定精度基準面12bと精度基準面8との間の距離Z
2 を測定する。
【0041】この測定装置の動作フローを図8に示す。
【0042】本発明の第2実施例を図9に示す。
【0043】この図では、干渉測長計の光源であるレー
ザヘッド67を3つベースに固定配置し、レーザー光を
直進と直角の2手に分けるビームスプリッタ68、レー
ザー光の向きを直角に曲げるビームベンダ69の光学系
を配置し、干渉測長計への入力力と出力光のレイアウト
を示してある。
【0044】Y軸スライド71の上に配置されたX軸ス
ライド74には、前記のZ2 ,Y1,Y2 の測定用バー
ミラー34と、前記Z1 の測定用バーミラー33と、X
1 ,X2 の測定用バーミラー75が固定されており、ま
た、被測定物6がX軸スライド74上面に取り付けられ
ている。
【0045】X軸スライド74及びY軸スライド71上
方にはZ方向精度基準を保持するフレーム37がベース
定盤に固定して設けられその下面には前記Z1 の測定用
バーミラー39、前記Z2 の測定用バーミラー40が取
り付けられ、またフレーム37の中央に設けられた穴を
通してZ軸アーム46が図示しないガイドと駆動手段に
よってZ方向に位置決め可能に設けられている。
【0046】Z軸アーム46の先端には精度基準面とな
るベース板47が取り付けられ、該ベース板47には、
前記X0 の干渉測長計77、前記Y0 の干渉測長計55
及び前記Z0 を求めるためにZ方向を3個所(Z01,Z
02,Z03)で測定するための参照面80,81,82
(図10参照)が設けられ、この点が第2実施例の特徴
の一つである。
【0047】また、Z軸アーム46の先端には測定プロ
ーブ79が配置され、その断面図を図11に示す。プロ
ーブ79の上端には参照ミラーが固定され、またプロー
ブ79は2組の平行板ばね85に支持され、プローブホ
ルダ86を介して、前記ベース板47に固定される。ま
たベース板47には干渉測長計87が固定されていて、
ベース板47からプローブの変位を測定する。この測定
値Pは平行板ばねの変位を示すことになるので、Z軸ア
ーム46を移動させてP値を変化させることにより、被
測定面への押付け力を変化させることが出来る。
【0048】Z軸アーム46には、干渉測長計87のた
めの入力光と出力光を導くための穴89があけてあり、
図9に示す用にZ軸アーム46の上部から入力光と出力
光とを出し入れすることができる。
【0049】Y軸スライド71には、前記Z1 の長さを
測定する干渉測長計56、および前記Z2 の長さを測定
する干渉測長計57が、それぞれ取付フレーム24a,
24bを介して固定されている。また、入力光と出力光
を導くため、Y軸スライド71にはベンダーとビームス
プリッタを固定する台83a,83bが取り付けてあ
る。
【0050】84は、干渉測長計の出力光からビート出
力を取り出すためのレシーバーである。
【0051】90は、レーザ光の波長変化を測定するも
ので、計測途中での気圧変化や、温度変化によってレー
ザ光の波長が変化し、測定値に影響する量を測定するた
めの装置である。
【0052】X軸方向の測定は、ベース定盤に固定した
X座標測定部材取付フレーム91にX方向バーミラー9
3及び2個所で位置を測定する干渉測長計94を設け、
前記フレーム91を基準にバーミラー75までのX座標
距離X1 ,X2 を測定し、またバーミラー93と測定プ
ローブまでのX座標距離X0 を干渉測長計77で測定す
る。
【0053】Y軸方向の測定は、ベース定盤に固定した
Y座標測定部材取付フレーム92にX方向バーミラー5
1及び2個所で位置を測定する干渉測長計95を設け、
前記フレームを基準にバーミラー34までのY座標距離
1 ,Y2 を測定し、またバーミラー51と測定プロー
ブまでのY座標距離Y0 を干渉測長計55で測定する。
【0054】Z軸方向の測定は、Z座標測定部材取付フ
レーム37には、2つのZ方向バーミラー39と40、
及び3つの干渉測長計78a,78b,78cが取り付
けられており(図9参照)、前記フレームを基準にベー
ス板47上の3つの参照面80,81,82までのZ座
標距離Z01,Z02,Z03を測定し、またY軸スライドに
設けた干渉測長計56及び57で、バーミラー39とバ
ーミラー33までのZ座標距離Z1 及びバーミラー40
とバーミラー34までのZ座標距離Z2 をそれぞれ測定
する。
【0055】この測定装置の動作フローを図12に示
す。
【0056】さらに、第1及び第2の実施例には、各干
渉測長計で測定されたXYZ軸の各測定値にもとづい
て、[作用]項に記載された各関係式からXYZ座標の
値を算出するための演算手段を設けることは、当然のこ
とである。
【0057】このような演算手段についてはコンピュー
タを用いることで実現できることがこの出願前から知ら
れている。
【0058】
【発明の効果】本発明による座標測定を行なう形状測定
には次のような利点がある。 (1)XYZスライドの精度に影響されない高精度測定 図5で示した原理によりXYスライドの6つの移動精度
誤差(図4)が生じてもそれに影響されない高精度な座
標測定が可能となる。 (2)固定側の計測基準面の姿勢精度によらない高精度
測定 XYスライドの移動にともなう荷重変動によってそれら
を支えるベースが変形し、ベースに固定される精度基準
面の姿勢が変化しても測定精度に影響を及ぼさず、高精
度な座標測定が可能となる。 (3)熱変形に影響されない高精度測定 従来、測定中の微妙な温度変化によるXYスライドの変
形がそのまま測定精度に影響を与えてしまうため、測定
毎に異なる再現性の悪い座標測定誤差を生じていたが、
本発明によればXYスライドの移動精度によらない測定
ができるので、温度変化による誤差は生じない。このこ
とは、固定側の精度基準面を支えるベースや取付の部材
に対して同様である。 (4)コストダウン 従来、測定精度に影響を与えるスライドの精度を高く保
つために熱膨張係数が低く、剛性の高い材料で構成され
たエアーベアリング等を用いていたが、本発明によれば
XYスライドの移動精度によらない座標測定が可能であ
るため、XYスライドの精度を低くてもよく本実施例の
様に転動式のガイドを用いて構成できるため、コストダ
ウンに役立つ。 (5)耐振動性 XYスライド、ベース、固定側精度基準面等は、すべて
除振台の上に乗っているが、除振台で除去できない振動
が必ず装置に伝わってくる。しかし、この様な振動も、
突き詰めれば、各構成要素の姿勢変動が時間と共に変わ
る現象と見ることができるので、姿勢変動に影響されな
い座標測定が可能となる本発明によれば、振動の影響を
受けない。
【0059】さらに、第2の実施例のとおり、本発明は
次の利点もある。 (6)ZアームのZ方向距離Z0 の測定安定性の向上 第1の実施例では、Zアームの位置Z0 を測定する干渉
測長計54がコラム43の上部に位置し、Z方向の測定
基準面であるフレーム37との間に、上板35、コラム
43の部材が在るため、この部材が熱などによって変形
すると測定精度に影響を与えてしまうのに対し、第2の
実施例では、Zアーム回りにZ方向を測定する干渉測長
計をフレーム37に固定して3個所に設け3点でのZ座
標をZ方向基準面であるフレーム37を基準として測定
している(Z01,Z02,Z03)ため、コラムや上板の熱
変形が生じても測定値に影響しない。 (7)Zアームの回転誤差成分にも影響されない高精度
測定 測定プローブのXY座標X0 ,Y0 を測定する光軸の高
さと測定プローブが被測定物に接触する点までの距離L
5 (図11参照)が大きいとき、Zアームの回転姿勢誤
差(ピッチングとヨーイング)によってXY方向の位置
ずれを生じても測定プローブのベース板の3点を測定
し、姿勢誤差を求めることによってZアームの姿勢変動
によらない測定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した形状測定装置の断面図。
【図2】従来例。
【図3】従来の形状測定装置の動作フロー。
【図4】誤差成分を説明する座標系の概念図。
【図5】本発明の原理を示す概念図。
【図6】干渉測長計の動作を説明する概念図。
【図7】他の干渉測長計の動作を説明する概念図。
【図8】本発明を実施した形状測定装置の動作フロー。
【図9】本発明を実施した第2の実施例。
【図10】ベース板のZ座標測定位置の配置を示す図。
【図11】触針式測定ヘッドの断面図。
【図12】本発明を実施した第2の実施例動作フロー。
【符号の説明】
1 ベース定盤 2 Yスライド 3 Xスライド 4 Zスライド 5 プローブ 6 被測定物 7 XYテーブル上のZ軸基準面1 8 XYテーブル上のZ軸基準面2 9 XYテーブル 10 XYテーブル上のX軸移動基準面 11 XYテーブル上のY軸移動基準面 12 固定側のZ軸固定基準面 13 固定側のY軸固定基準面 14 プローブ 15 固定側のX軸固定基準面 16 除振台 17 ガイド 18 スライダー 19 ボールナット 20 ボールネジ 21 Yスライド駆動用モーター 22 ベアリング 23 Yスライド 24 ワークテーブルZ方向測定用干渉計取付部材 25 ガイド 26 Xスライド 27 ボールナット 28 スペーサー 29 ワークテーブル 30 被測定物取付治具 31 真空吸着パッド 32 支柱 33 ワークテーブル上バーミラー1 34 ワークテーブル上バーミラー2 35 上板 36 スペーサー 37 フレーム 38 Zスライド用穴 39 Z軸測定用固定バーミラー1 40 Z軸測定用固定バーミラー2 41 スペーサー 42 Zスライド用ガイド部材 43 Zスライド用リニアモータ取り付け用コラム 44 リニアモータ固定子 45 リニアモータ可動子 46 Zスライド 47 ベース板 48 触針子 49 力センサー 50 フレーム 51 Y軸測定用バーミラー 52 Y1 測定用干渉測長器 53 Y2 測定用干渉測長器 54 Z0 測定用干渉測長器 55 Y0 測定用干渉測長器 56 Z1 測定用干渉測長器 57 Z2 測定用干渉測長器 58 逃げ穴 59 入力光 60 出力光 61 偏光ビームスプリッタ 62 4分の1波長板 63 参照面(ミラー面) 64 コーナーキューブ 65 上側参照面 66 下側参照面 67 レーザーヘッド 68 ビームスプリッタ 69 ビームペンダー 70 Yスライド用ガイド 71 Yスライド 72 Xスライド用ガイド 73 Xスライド駆動用ボールネジ 74 Xスライド 75 X軸測定用バーミラー 76 被測定物取付治具 77 X0 測定用干渉計 78 Z座標測定用干渉計 79 触針子 80 Z02測定用参照面(ミラー面) 81 Z01測定用参照面(ミラー面) 82 Z03測定用参照面(ミラー面) 83 光学部品取付部材 84 出力光受光器 85 板ばね 86 プローブホルダー 87 板ばね変位測定用干渉計 88 プローブ参照ミラー 89 長穴 90 波長測定装置 91 X軸測定用フレーム 92 Y軸測定用フレーム 93 X軸測定用バーミラー 94 X軸測定用干渉計 95 Y軸測定用干渉計

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース定盤面の水平面上にXY軸、垂直
    方向にZ軸をとった3次元座標系において、ベース定盤
    に対してXY方向に位置決めが可能にXYテーブルを設
    け、XYテーブルの移動範囲の上方にベース定盤に対し
    てZ方向に位置決めが可能にZ軸アームを設け、該Z軸
    アームの下端に設けた測定プローブをXYテーブルの上
    面に固定された被測定物の表面に一定圧力で接触するよ
    うに、Z軸アームを上下する制御系を設け、XYテーブ
    ルを移動しながら被測定物のZ座標を1点づつ測定する
    表面形状測定方法において、 XYテーブルの上面にX軸を長手方向とする基準面を被
    測定物に対して−Y側と+Y側とに一定距離隔てて2つ
    設け、またYZ平面内で、Y軸を長手方向とする固定基
    準面をXYテーブルの上方でその移動範囲に亘り水平に
    ベース定盤に固定して設け、また、YZ軸平面内におい
    て前記固定基準面を基準に、そこから前記測定プローブ
    までのZ座標距離Z0 及び前記2つの基準面までのZ座
    標距離Z 1 ,Z2 をそれぞれ測定する各測定手段を設
    け、被測定物のZ座標値を次の関係式 Z=(L1 ×Z2 +L2 ×Z1 )/(L1 +L2 )−Z
    0 (但し、L1 ,L2 はZ0 ,Z1 ,Z2 の各測定点の間
    の距離を表わす)から求めることを特徴とする表面形状
    測定方法。
  2. 【請求項2】 ベース定盤面の水平面上にXY軸、垂直
    方向にZ軸をとった3次元座標系において、ベース定盤
    に対してXY方向に位置決めが可能に設けられたXYテ
    ーブルと、XYテーブルの移動範囲の上方にベース定盤
    に対してZ方向に位置決めが可能に設けられたZ軸アー
    ムと、Z軸アームの下端に設けた測定プローブをXYテ
    ーブルの上面に固定された被測定物の表面に一定圧力で
    接触するようにZ軸アームを上下させる制御系と、XY
    テーブルを移動しながら被測定物の形状を測定する測定
    手段とを有する表面形状測定装置において、 XYテーブルの上面に、X軸を長手方向とし被測定物の
    対して−Y側と+Y側とに一定間隔を隔てて設けた2つ
    の基準面と、YZ平面内でY軸を長手方向とし、XYテ
    ーブルの上方でその移動範囲に亘り水平にベース定盤に
    固定して設けた固定基準面と、YZ平面内において、固
    定基準面を基準に、そこから測定プローブまでのZ座標
    距離Z0 及び前記2つの基準面までのZ座標距離Z1
    2 をそれぞれ測定する各測定手段と、被測定物のZ座
    標値を次の関係式 Z=(L1 ×Z2 +L2 ×Z1 )/(L1 +L2 )−Z
    0 (但し、L1 ,L2 はZ0 ,Z1 ,Z2 の各測定点の間
    の距離を表わす)から求める演算手段とを具備すること
    を特徴とする表面形状測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の表面形状測定方法におい
    て、XYテーブルにX軸を長手方向とするY軸移動基準
    面を被測定物に対して+Y側方に設け、またXYテーブ
    ルにY軸を長手方向とするX軸移動基準面を被測定物に
    対して+X側方に設け、さらに前記Y軸移動基準面に対
    向しYZ平面内でZ軸を長手方向とするY軸固定基準面
    をベース定盤に垂直に固定して設け、前記X軸移動基準
    面に対向しXZ平面内でZ軸を長手方向とするX軸固定
    基準面をベース定盤に垂直に固定して設け、YZ平面内
    において前記対向するY軸移動基準面とY軸固定基準面
    との間のY座標距離Y1 ,Y2 を2個所で測定する各々
    の測定手段を設け、また前記Y軸固定基準面と測定プロ
    ーブとのY座標距離Y0 を測定する測定手段を設け、さ
    らにXZ平面内において前記対向するX軸移動基準面と
    X軸固定基準面との間のX座標距離X1 ,X2 を2個所
    で測定する各々の測定手段を設け、また前記X軸固定基
    準面と測定プローブとのX座標距離X0 を測定する測定
    手段を設け、被測定物のX,Y座標値を次の関係式 X=[(L3 +L4 )×X1 −L4 ×X2 ]/L3 −X
    0 Y=[(L3 +L4 )×Y1 −L4 ×Y2 ]/L3 −Y
    0 (但し、L3 ,L4 はX0 ,X1 ,X2 の各測定点の間
    の距離及びY0 ,Y1 ,Y2 の各測定点の間の距離を表
    わす)から求めることを特徴とする表面形状測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の表面形状測定装置におい
    て、X軸を長手方向としてXYテーブルの+Y側方に設
    けたY軸移動基準面と、Y軸を長手方向としてXYテー
    ブルの+X側方に設けたX軸移動基準面と、前記Y軸移
    動基準面に対向し、YZ平面内でZ軸を長手方向として
    ベース定盤に垂直に固定されたY軸固定基準面と、前記
    X軸移動基準面に対向し、XZ平面内でZ軸を長手方向
    としてベース定盤に垂直に固定されたX軸固定基準面
    と、YZ平面内において前記対向するY軸移動基準面と
    Y軸固定基準面との間のY座標距離Y1 ,Y2 を2個所
    で測定するための各々の測定手段と、前記Y軸固定基準
    面と測定プローブとのY座標距離Y0 を測定する測定手
    段と、さらにXZ平面内において前記対向するX軸移動
    基準面とX軸固定基準面との間のX座標距離X1 ,X2
    を2個所で測定するための各々の測定手段と、前記X軸
    固定基準面と測定プローブとのX座標距離X 0 を測定す
    る測定手段と、および被測定物のX,Y座標値を次の関
    係式 X=[(L3 +L4 )×X1 −L4 ×X2 ]/L3 −X
    0 Y=[(L3 +L4 )×Y1 −L4 ×Y2 ]/L3 −Y
    0 から求める演算手段とを具備することを特徴とする表面
    形状測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の表面形状測定方法におい
    て、固定基準面と測定プローブまでのZ座標距離につ
    き、3個所で測定したZ01,Z02,Z03をもとに、被測
    定物のX,Y,Z座標値を次の関係式 X=[(L3 +L4 )×X1 −L4 ×X2 ]/L3 −X
    0−(Z02−Z01)×L5 /L6 Y=[(L3 +L4 )×Y1 −L4 ×Y2 ]/L3 −Y
    0−(Z03−Z01)×L5 /L6 Z=(L1 ×Z2 +L2 ×Z1 )/(L1 +L2 )−
    (Z01+Z03)/2 (但し、L6 は、斜辺の中心がZ軸と一致し、各項点を
    測定点とする2等辺三角形の1辺の長さ、L5 は、測定
    面から測定プローブまでの距離、図10,11参照)か
    ら求めることを特徴とする表面形状測定方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の表面形状測定装置におい
    て、測定プローブを保持するベース板上に配置した3つ
    の基準面と、この3つの基準面と固定基準面とのZ座標
    距離Z01,Z02,Z03をそれぞれ測定する3つの測定手
    段と、被測定物のX,Y,Z座標値を求める演算手段と
    を具備する表面形状測定装置。
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