JP3046635B2 - 超高精度三次元測定機 - Google Patents

超高精度三次元測定機

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JP3046635B2
JP3046635B2 JP3064327A JP6432791A JP3046635B2 JP 3046635 B2 JP3046635 B2 JP 3046635B2 JP 3064327 A JP3064327 A JP 3064327A JP 6432791 A JP6432791 A JP 6432791A JP 3046635 B2 JP3046635 B2 JP 3046635B2
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恵一 吉住
敬之介 金島
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Panasonic Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非球面レンズの形状や
超LSIの寸法等を測定する為に必要な、0.1μmか
ら0.01μmの高精度で測定可能な、超高精度三次元
測定機に関する。
【0002】
【従来の技術】0.1μmから0.01μm程度の測定
精度が必要な場合には、従来から、測定用スケール設定
手段及び測定手段として、レーザ及び光干渉を利用した
各種の光学システムが使用されている。例えば、測定用
スケール設定手段としてはレーザが使用され、測定手段
としては光干渉計が使用されている。これらの測定用ス
ケール設定手段及び測定手段は、そのもの自体の測定精
度は、充分に、前記の0.1μmから0.01μm程度
の測定精度を満足する。しかし、測定用スケール設定手
段及び測定手段を取り付けた測定機の機構側に問題点が
あり、例えば、前記測定用スケール設定手段及び測定手
段をX、Y、Z軸方向に移動させる場合の真直度を1μ
m以下にすることが困難であること、測定機の機械的歪
の影響を除去できないこと等のために誤差が生じ、これ
らの誤差の補正をしないと、測定用スケール設定手段及
び測定手段が有する優れた測定精度を充分に生かしきれ
ないという問題点があった。
【0003】以下に、この誤差補正に関する従来例を説
明する。上記の測定機の機構に起因する、移動の真直度
不足と機械的歪の影響を除去する従来例として、特開平
1−77595号、特開昭60−148715号があ
る。これら従来例において使用されている技術を説明す
ると次のようになる。
【0004】図5は、従来の超高精度三次元測定機の構
成を示す側面図ある。図において、定盤31上に、X−
Y軸基準平面ミラー36が固定されている。定盤31上
に設けられた支持台34が、前記X−Y軸基準平面ミラ
ー36の上方に被測定物35を支持している。架台32
は自らX−Y軸方向に移動すると共に、Z軸方向に移動
するZ軸移動台33を上下方向に移動可能に支持してい
る。図示していないが、架台32及びZ軸移動台33上
には、測定用スケール設定手段及び測定手段と、各種ミ
ラー、プリズム、偏光板が設けられ、これらによって、
Z軸移動台33上の特定点(図示せず)と被測定物35
との距離Z3 及び、架台32上の特定点(図示せず)と
X−Y軸基準平面ミラー36との距離Z4 とが測定され
る。
【0005】この場合の測定方法は、次のようになる。
先ず、架台32をX−Y方向に移動して、架台32に設
けたZ軸移動台33上にある測定手段(図示せず)を、
被測定物35の上方に位置させる。この位置で測定した
3 とZ4 とを夫々Z30、Z40とする。そして、Z30
40を被測定物35の形状測定の原点のZ座標値とす
る。このZ30−Z40は、機械的移動の真直度不足の影響
を除去することができるので(真直度不足によるZ軸方
向の誤差は、Z30とZ40に夫々プラス、マイナス逆方向
に作用するので、Z30−Z40においては、この誤差が打
ち消される。)、被測定物35の形状測定の原点のZ座
標値をX−Y軸基準平面ミラー36を基準にして、機械
的移動の真直度不足の影響を除去して、測定できる。従
って、架台32とZ軸移動台33に発生する機械的歪を
無視できれば、前記原点のZ座標値を測定用スケール設
定手段及び測定手段に固有の高精度で測定できる。
【0006】次に、架台32に設けたZ軸移動台33上
にある測定手段(図示せず)をX−Y軸方向に移動し
て、Z3 、Z4 を測定すれば、Z3 −Z4 が、そのX−
Y位置で被測定物35のZ座標値となる。
【0007】但し、この場合、前記被測定物35のZ座
標値が、測定用スケール設定手段及び測定手段に固有の
高精度で測定できるためには、架台32とZ軸移動台3
3に発生する機械的歪が必要測定精度に比較して充分に
小さく無視できることが必要である。
【0008】しかし、従来技術では、図5に示すよう
に、X−Y軸基準平面ミラー36が、被測定物35の下
側にあるので、架台32及び、架台32上の測定用スケ
ール設定手段及び測定手段と、各種ミラー、プリズム、
偏光板等の光学システム、即ち、測定機構全体が、被測
定物35の上側から側面を通って下側まで回っている。
【0009】そのため、被測定物35を大きくしたり、
被測定物35のX−Y−Z軸方向の移動量を大きくする
と、前記測定機構全体が大きくなる。測定機構全体が大
きくなると、撓みや振動が生じ易くなり、又、X−Y軸
基準平面ミラー36上に光を垂直に当てることが困難に
なり、測定誤差が大きくなる。
【0010】従って、従来の技術では、測定誤差を、必
要測定精度が得られる範囲内に保つために、測定機構全
体の大きさに制限があり、図5に示すように、測定機構
全体に取り囲まれている形の、被測定物35を固定する
スペースとX−Y−Z軸方向の移動測定範囲に制限が生
じ、小型の被測定物しか測定できない。例えば、100
mm以上の被測定物を精度を落とさずに測定することは
困難であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術が
有する、X−Y軸基準平面ミラーが、被測定物の下側に
あるので、架台及び、架台上の測定用スケール設定手段
及び測定手段と、各種ミラー、プリズム、偏光板等の光
学システムからなる測定機構全体が、被測定物の上側か
ら側面を通って下側まで回っているため、被測定物を固
定するスペースとX−Y−Z軸方向の移動測定範囲に制
限が生じるという問題点を解決することをその課題とし
ている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、定盤上に、X軸方向又はX−Y軸方向
に水平移動する架台を設け、この架台に、X軸方向又は
X−Y軸方向に垂直なZ軸方向に上下移動するZ軸移動
台を設け、前記定盤上に固定された被測定物の被測定面
とその上方に位置するZ軸移動台上の特定点との距離Z
1 を測定する測定手段を設け、前記定盤上に固定された
支持体に、Z軸に垂直なX−Y軸基準面を前記Z軸移動
台の上方に設け、前記X−Y軸基準面とその下方に位置
するZ軸移動台上の特定点との距離Z2 を測定する測定
手段を設け、前記被測定物のXY軸方向の各測定点に対
する前記距離Z1 と前記距離Z2 の各データに基いて前
記被測定物の形状を測定することを特徴とする。
【0013】又、定盤上に、X軸に垂直なY−Z軸基準
面と、Y軸に垂直なZ−X軸基準面の少なくとも一方を
設け、Z軸移動台上又は架台上の特定点から前記Y−Z
軸基準面までの距離X1 を測定する測定手段と、Z軸移
動台上又は架台上の特定点から前記Z−X軸基準面まで
の距離Y1 を測定する測定手段の少なくとも一方をZ軸
移動台又は架台上に設けることが好適である。
【0014】又、定盤上に、X軸に垂直なY−Z軸基準
面と、Y軸に垂直なZ−X軸基準面の少なくとも一方を
設け、Z軸移動台上の特定点から架台上の特定点までの
距離X2 を測定する測定手段と、架台上の特定点から前
記Y−Z軸基準面までの距離X3 を測定する測定手段と
の組合せと、Z軸移動台上の特定点から架台上の特定点
までの距離Y2 を測定する測定手段と、架台上の特定点
から前記Z−X軸基準面までの距離Y3 を測定する測定
手段との組合せの少なくとも一方を設け、前記距離X2
と前記距離X3 の各データに基づいて前記被測定点のX
座標値Xを求める手段と、前記距離Y2 と前記距離Y3
の各データに基づいて前記被測定点のY座標値Yを求め
る手段の少なくとも一方を設けることが好適である。
【0015】
【作用】本発明は、上記構成により、図1に示すよう
に、定盤上に固定された支持体を介して、前記Z軸移動
台の上方に、Z軸に垂直なX−Y軸基準面を設けている
ので、スペース的に、大型の被測定物を固定し、測定手
段Z1 を設けたZ軸移動台を、X−Y−Z軸方向に大き
く移動できる余地を確保しながら、架台及び、架台上の
測定用スケール設定手段及び測定手段と、各種ミラー、
プリズム、偏光板等の光学システムの配置をコンパクト
にして、この架台及び光学システムを撓みや振動がな
く、且つ、X−Y軸基準平面ミラー上に光を垂直に当て
る構造にすることが容易である。
【0016】従って、本発明は、定盤上に、X軸方向又
はX−Y軸方向に水平移動する架台を設け、この架台
に、X軸方向又はX−Y軸方向に垂直なZ軸方向に上下
移動するZ軸移動台を設け、前記定盤上に固定された被
測定物の被測定面とその上方に位置するZ軸移動台上の
特定点との距離Z1 を測定する測定手段を設け、前記定
盤上に固定された支持体に、Z軸に垂直なX−Y軸基準
面を前記Z軸移動台の上方に設け、前記X−Y軸基準面
とその下方に位置するZ軸移動台上の特定点との距離Z
2 を測定する測定手段を設け、前記被測定物のXY軸方
向の各測定点に対する前記距離Z1 と前記距離Z2 の各
データに基いて前記被測定物の形状を測定することによ
って、従来技術では測定できなかった大型の被測定物に
ついても、歪による測定誤差がなく、且つ、Z軸方向の
機械的移動の真直度不足の影響を除去した測定をするこ
とができる。
【0017】又、同じ原理を利用することによって、
X、Y軸方向についても機械的移動の真直度不足の影響
を除去することができる。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施例の構成を示す斜視図、図
2は、図1のZ軸方向の真直性誤差補正の原理図であ
る。
【0019】図において、定盤1上に、XYテーブル2
が設けられる。XYテーブル2上に架台3を設ける。架
台3上に、発信周波数安定化He −Ne ゼーマンレーザ
からなる測定用スケール設定手段4と、垂直方向に上下
移動するZ軸移動台5と、干渉計とレンズを含む光学系
からなる測定手段Z1 1 及び測定手段Z2 2 と、各
種ミラー、プリズム、偏光板等の光学システムとを設け
る。更に、定盤1上に、支持体8を設け、この支持体8
を介して、前記Z軸移動台5の上方に、水平ミラーをX
−Y軸基準面9として設ける。そして、被測定物7は、
定盤1上の、前記測定手段Z1 1 の下方に位置する場
所に固定する。
【0020】次に、第1の実施例の動作を説明する。先
ず、発信周波数安定化He −Ne ゼーマンレーザからな
る測定用スケール設定手段から、周波数F1 の測定光
と、周波数F2 の参照光とを発信する。測定光F1 と参
照光F2 の周波数の差は、数百KHzから数MHz程度
で、互いに垂直な直線偏光になっている。前記各種ミラ
ー、プリズム、偏光板等の光学システムによって、周波
数F1 の測定光F1 と、周波数F2 の参照光F2 とが分
離される。
【0021】測定光F1 は、前記各種ミラー、プリズ
ム、偏光板等の光学システムによって、2つに分けら
れ、その1つは、前記Z軸移動台5上に設けられた前記
測定手段Z1 1 のレンズによって、前記被測定物7上
に集光され、反射されて、架台3上に設けた前記測定手
段Z2 2 に入射する。他の1つは、前記各種ミラー、
プリズム、偏光板等の光学システムによって、直接、架
台3上に設けた前記測定手段Z2 2 に入射する。この
測定手段Z2 2 は、内蔵している干渉計によって、こ
れら2つの測定光F1 から前記被測定物の被測定点と前
記Z軸移動台5上の特定点Z1 (図示せず)との距離Z
1 を測定する。参照光F2 は前記各種ミラー、プリズム
によって、2つに分けられ、その一方の参照光F2 が、
前記各種ミラー、プリズム、偏光板等の光学システムに
よって前記X−Y軸基準面9のミラー上に集光され、反
射され、前記各種ミラー、プリズム、偏光板等の光学シ
ステムによって前記測定手段Z2 2 に集光されると共
に、他方の参照光F2 が前記各種ミラー、プリズム、偏
光板等の光学システムによって、直接、前記測定手段Z
2 2 に集光され、前記測定手段Z2 2 に内蔵されて
いる干渉計によって前記X−Y軸基準面9と、前記Z軸
移動台5上にあると共に、前記特定点Z1 (図示せず)
とのZ軸方向の距離が特定できる特定点Z2 との距離Z
2 が測定される。
【0022】次に、前記被測定物7上に、測定の原点を
定め、この原点と前記Z軸移動台5上の特定点Z1 (図
示せず)との距離Z10と、そのときの、前記X−Y軸基
準面と、前記Z軸移動台5上にあると共に、前記特定点
1 (図示せず)とのZ軸方向の距離が特定できる特定
点Z2 との距離Z20とを測定し、距離Z10と距離Z20
との和を前記原点のZ座標値Zとする。
【0023】次に、XYテーブル2上の架台3に設けら
れた前記測定手段Z1 1 をX−Y方向に移動して、被
測定点のZ座標値Z1 と、X−Y軸基準面のZ座標値Z
2 とを測定し、加算手段(図示せず)によってその被測
定点のX−Y軸基準面に対するZ座標値Z1 +Z2 を求
める。この場合、測定光F1 は、前記被測定物7の厚さ
の変化と、前記測定手段Z1 1 のX−Y方向の移動の
真直度の誤差との和に応じて測定光F1 の光路長が変化
するためのドプラーシフトによって周波数が変化し、測
定光F1 の反射光の周波数はF1 +Δとなる。一方、参
照光F2 はX−Y軸基準面9のミラーから反射するの
で、X−Y軸基準面9のミラーの10nm以内の面精度
による光路長の変化と、前記測定手段Z2 2 のX−Y
方向の移動の真直度の誤差との和に応じて参照光F2
光路長が変化するためのドプラーシフトによって周波数
が変化し、参照光F2の反射光の周波数はF2 +δとな
る。
【0024】しかし、反射光F1 +Δによって前記測定
手段Z11 で測定された被測定点のZ座標値Z1 と、
反射光F2 +δによって前記測定手段Z2 2 で測定さ
れたX−Y軸基準面のZ座標値Z2 には、図2から明ら
かなように、X−Y方向の移動真直度不足による誤差が
夫々プラス、マイナス逆方向に作用しているので、前記
被測定点のZ座標値Z1 と前記X−Y軸基準面9のZ座
標値Z2 との和では、この真直度不足の誤差が打ち消さ
れている。
【0025】従って、本発明の第1の実施例では、測定
手段Z1 1 と測定手段Z2 2 のZ軸方向の移動の真
直度不足による誤差を補正することができる。
【0026】尚、本発明の第1の実施例では、XYテー
ブル2の移動は、移動真直度50nm以下のエアースラ
イドを使用している。従って、X−Y軸方向の測定誤差
は充分小さい。
【0027】しかし、エアースライドは比較的大きく重
いので、X−Y軸方向の移動に、軽いクロスローラガイ
ドを使用することもできる。この場合、クロスローラガ
イドは移動真直度が不足する。本発明の第2の実施例
は、この移動真直度不足を補正している。
【0028】図1は、本発明の第1の実施例だけでな
く、更に、本発明の第2の実施例の構成を示す斜視図で
ある。図において、定盤1上に、Y−Z軸基準面10
と、Z−X軸基準面11と、測定手段X1 X と、測定
手段Y1 Y とを設ける。本発明の第2の実施例の動作
を説明する。本発明の第1の実施例の場合と同様にし
て、測定用スケール設定手段4からの測定光F1 と参照
光F2 を使用して、Y−Z軸基準面10と測定手段X1
X と各種ミラー、プリズム、偏光板等の光学システム
によって、被測定物7の被測定点のX座標値Xを測定
し、Z−X軸基準面11と測定手段Y1 Y と各種ミラ
ー、プリズム、偏光板等の光学システムによって、被測
定物7の被測定点のY座標値Yを測定することができ
る。
【0029】図3、図4は、本発明の第2の実施例の構
成を示す側面図である。図には、X座標値の測定精度を
向上するための構成のみを示しているが、Y座標値につ
いても同様である。図において、1は定盤、3はX−Y
軸方向に移動する架台、5は垂直方向に上下移動するZ
軸移動台、61 は測定手段Z1 、7は被測定物、10、
12はY−Z軸基準面である。架台3上には、図示して
いないが、測定用スケール設定手段と、各種ミラー、プ
リズム、偏光板等の光学システムと、2個のX軸方向の
距離測定手段と、2個のY軸方向の距離測定手段と、X
座標値の加算又は減手段と、Y座標値の加算又は減手段
とが設けられている。
【0030】図3において、図1の本発明の第1の実施
例の場合と同様にして、Y−Z軸基準面10と架台3上
の特定点(図示せず)との距離X2 と、Y−Z軸基準面
12と架台3上の特定点(図示せず)との距離X3 とが
測定され、X2 とX3 との和Xが求められる。この和X
は、被測定物の被測定点のY−Z軸基準面12に対する
X座標値で、X−Y軸方向に移動する架台3の移動真直
度不足による誤差は、図1の本発明の第1の実施例のZ
軸方向の移動真直度不足による誤差の補正と同様にし
て、補正されている。
【0031】図4において、図1の本発明の第1の実施
例の場合と同様にして、Y−Z軸基準面10と架台3上
の特定点(図示せず)との距離X2 と、Y−Z軸基準面
12と架台3上の特定点(図示せず)との距離X3 とが
測定され、X2 とX3 との差Xが求められる。この差X
は、被測定物の被測定点のY−Z軸基準面12に対する
X座標値で、X−Y軸方向に移動する架台3の移動真直
度不足による誤差は、図1の本発明の第1の実施例のZ
軸方向の移動真直度不足による誤差の補正と同様にし
て、補正されている。Y座標値については、X座標値と
同様なので、説明を省略する。
【0032】本発明は、上記の実施例に限らず種々の態
様が可能である。例えば、測定用スケール設定手段と測
定手段は、本実施例の光学システムに限らず、例えば、
マイクロメータのような機械的な測定用スケール設定手
段と測定手段でも良く、又、その設置場所も自由であ
る。各種ミラー、プリズム、偏光板等の光学システムは
自由に設計できる。各種の機械的構造も自由に設計でき
る。
【0033】
【発明の効果】従来の超高精度三次元測定機では、測定
機の構造が、被測定物の設置スペースと被測定物のX−
Y−Z方向の測定移動スペースを大きくすると、歪が起
こり易い構造なので、この歪による誤差を避けるため
に、被測定物の設置スペースと被測定物のX−Y−Z方
向の測定移動スペースに制限があり、例えば100mm
以上の被測定物を測定できないという問題点があったの
に対して、請求項1に記載の本発明の超高精度三次元測
定機は、測定機を、被測定物の設置スペースと被測定物
のX−Y−Z方向の測定移動スペースを大きくしても、
歪が起こり難い構造にすることによって、被測定物の設
置スペースと被測定物のX−Y−Z方向の測定移動スペ
ースを充分に確保することができ、100mm以上の大
きな被測定物の測定を可能にするという効果を奏する。
【0034】請求項2に記載の本発明の超高精度三次元
測定機は、請求項1に記載の本発明の超高精度三次元測
定機の効果に加えて、X−Y軸方向の座標値をZ座標値
の測定と同じ光学的手段で測定することによって、X座
標値とY座標値の測定精度を向上させることができると
いう効果を奏する。
【0035】請求項3に記載の本発明の超高精度三次元
測定機は、請求項1に記載の本発明の超高精度三次元測
定機の効果に加えて、X−Y軸方向の座標値の測定に、
請求項1に記載の本発明の超高精度三次元測定機のZ座
標値の測定における、Z軸方向の移動の真直度不足によ
る誤差の補正手段を採用することによって、X−Y軸方
向の座標値の測定における、X−Y軸方向の真直度不足
による誤差を補正できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施例の構成を示す斜
視図である。
【図2】図1のZ軸方向の真直性誤差補正の原理図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施例の構成を示す側面図であ
る。
【図4】本発明の第3の実施例の構成を示す側面図であ
る。
【図5】従来の超高精度三次元測定機の構成を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 定盤 2 XYテーブル 3 架台 4 測定用スケール設定手段 5 Z軸移動台 61 測定手段Z1 2 測定手段Z2 X 測定手段X1 Y 測定手段X2 7 被測定物 8 支持体 9 X−Y軸基準面 10 Y−Z軸基準面 11 Z−X軸基準面 12 Y−Z軸基準面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 102 G01B 21/00 - 21/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定盤上に、X軸方向又はX−Y軸方向に
    水平移動する架台を設け、この架台に、X軸方向又はX
    −Y軸方向に垂直なZ軸方向に上下移動するZ軸移動台
    を設け、前記定盤上に固定された被測定物の被測定面と
    その上方に位置するZ軸移動台上の特定点との距離Z1
    を測定する測定手段を設け、前記定盤上に固定された支
    持体に、Z軸に垂直なX−Y軸基準面を前記Z軸移動台
    の上方に設け、前記X−Y軸基準面とその下方に位置す
    るZ軸移動台上の特定点との距離Z2 を測定する測定手
    段を設け、前記被測定物のXY軸方向の各測定点に対す
    る前記距離Z1 と前記距離Z2 の各データに基いて前記
    被測定物の形状を測定することを特徴とする超高精度三
    次元測定機。
  2. 【請求項2】 定盤上に、X軸に垂直なY−Z軸基準面
    と、Y軸に垂直なZ−X軸基準面の少なくとも一方を設
    け、Z軸移動台上又は架台上の特定点から前記Y−Z軸
    基準面までの距離X1 を測定する測定手段と、Z軸移動
    台上又は架台上の特定点から前記Z−X軸基準面までの
    距離Y1 を測定する測定手段の少なくとも一方をZ軸移
    動台又は架台上に設けた請求項1に記載の超高精度三次
    元測定機。
  3. 【請求項3】 定盤上に、X軸に垂直なY−Z軸基準面
    と、Y軸に垂直なZ−X軸基準面の少なくとも一方を設
    け、Z軸移動台上の特定点から架台上の特定点までの距
    離X2 を測定する測定手段と、架台上の特定点から前記
    Y−Z軸基準面までの距離X3 を測定する測定手段との
    組合せと、Z軸移動台上の特定点から架台上の特定点ま
    での距離Y2 を測定する測定手段と、架台上の特定点か
    ら前記Z−X軸基準面までの距離Y3 を測定する測定手
    段との組合せの少なくとも一方を設け、前記距離X2
    前記距離X3 の各データに基づいて前記被測定点のX座
    標値Xを求める手段と、前記距離Y2 と前記距離Y3
    各データに基づいて前記被測定点のY座標値Yを求める
    手段の少なくとも一方を設けた請求項1に記載の超高精
    度三次元測定機。
JP3064327A 1991-03-28 1991-03-28 超高精度三次元測定機 Expired - Lifetime JP3046635B2 (ja)

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