JPH0886873A - 光波距離計 - Google Patents

光波距離計

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JPH0886873A
JPH0886873A JP6223116A JP22311694A JPH0886873A JP H0886873 A JPH0886873 A JP H0886873A JP 6223116 A JP6223116 A JP 6223116A JP 22311694 A JP22311694 A JP 22311694A JP H0886873 A JPH0886873 A JP H0886873A
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JP
Japan
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laser
laser diode
diode
light
voltage
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JP6223116A
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Inventor
Makoto Hirai
誠 平井
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Keyence Corp
Original Assignee
Keyence Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負電源を用いることなく測定用レーザ素子お
よび参照用レーザ素子を確実に切り替えることができる
光波距離計を提供することである。 【構成】 測定用レーザ素子1のレーザダイオードLD
1のアノードは第1のトランジスタT1を介して電源端
子P1に接続されかつ抵抗R11を介して接地端子に接
続される。参照用レーザ素子2のレーザダイオードLD
2のアノードは第2のトランジスタT2を介して電源端
子P3に接続されかつ抵抗R21を介して接地端子に接
続される。測定用レーザ素子1のレーザダイオードLD
1のカソードはスイッチングダイオードD11を介して
共通ノードNAに接続され、参照用レーザ素子2のレー
ザダイオードLD2のカソードはスイッチングダイオー
ドD21を介して共通ノードNAに接続される。共通ノ
ードNAは高周波変調用のトランスTFの二次巻線W2
および抵抗R1を介して接地端子に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基準信号で変調された
光を対象物に投光し、対象物からの光を受光し、受光信
号と基準信号との位相差を検出することにより対象物ま
での距離または対象物の変位を測定する光波距離計に関
する。
【0002】
【従来の技術】図5はレーザ光を利用した従来の光波距
離計の構成を示すブロック図である。このような光波距
離計は、例えばヨーロッパ特許出願第9110011
5.4号(公開番号第043911A2号)に示されて
いる。
【0003】図5に示されるセンサーヘッド200にお
いて、発振器21は所定の周波数を有する高周波の基準
信号を発生し、その基準信号をレーザ駆動回路22およ
び位相比較器25に与える。レーザ駆動回路22は、発
振器21から与えられる基準信号に応答して測定用レー
ザ素子1および参照用レーザ素子2を交互に駆動する。
【0004】測定用レーザ素子1は、測定対象物23ま
での距離を測定するために用いられる。参照用レーザ素
子2は、センサーヘッド200内に設定された既知の距
離を測定するために用いられる。
【0005】測定用レーザ素子1は、基準信号で変調さ
れたレーザ光を測定対象物23に投光する。測定対象物
23からの反射光は受光素子24により受光される。受
光素子24は、受光した光信号を電気信号に変換し、測
定信号として位相比較器25に与える。位相比較器25
は、測定信号の位相を発振器21から与えられる基準信
号の位相と比較し、位相差を示す信号をデータ処理部2
6に出力する。
【0006】一方、参照用レーザ素子2は、基準信号で
変調されたレーザ光をセンサーヘッド200内の既知の
距離を有する光路を介して受光素子24に投光する。受
光素子24は、受光した光信号を電気信号に変換し、参
照信号として位相比較器25に与える。位相比較器25
は、参照信号の位相を発振器21から与えられる基準信
号の位相と比較し、位相差を示す信号をデータ処理部2
6に出力する。
【0007】データ処理部26は、測定用レーザ素子1
を用いて測定された位相差、参照用レーザ素子2を用い
て測定された位相差、参照用レーザ素子2から受光素子
24に至る既知の距離および光の速度に基づいてセンサ
ーヘッド200から測定対象物23までの距離を算出す
る。
【0008】このように、図5の光波距離計において
は、測定用レーザ素子1による測定値を参照用レーザ素
子2による既知の距離の測定値で補正することにより、
温度変化による回路定数のドリフトが補償される。
【0009】図6は図5のレーザ駆動回路25の主要部
の構成を示す回路図である。図6において、測定用レー
ザ素子1はレーザダイオードLD1およびモニター用フ
ォトダイオードPD1を含み、参照用レーザ素子2はレ
ーザダイオードLD2およびモニター用フォトダイオー
ドPD2を含む。
【0010】測定用レーザ素子1を駆動するための第1
の駆動部Aは、切替え用および光出力制御用の第1のト
ランジスタT1、スイッチングダイオードD11、保護
ダイオードD12,D13、キャパシタC1および抵抗
R11,R12からなる。
【0011】第1のトランジスタT1は正の電源電圧+
1 を受ける電源端子P1とノードN1との間に接続さ
れ、そのベースには第1の制御信号S1が与えられる。
測定用レーザ素子1のフォトダイオードLD1のアノー
ドおよびモニター用フォトダイオードPD1のカソード
はノードN1に接続され、レーザダイオードLD1のカ
ソードはスイッチングダイオードD11を介して共通ノ
ードNAに接続されている。また、レーザダイオードL
D1のカソードとノードN1との間には保護ダイオード
D12が接続されている。ノードN1はキャパシタC1
を介して接地端子に接続され、かつ抵抗R11を介して
負の電源電圧−V2 を受ける電源端子P2に接続されて
いる。モニター用フォトダイオードPD1のアノードは
保護ダイオードD13および抵抗R12を介して接地端
子に接続されている。
【0012】参照用レーザ素子2を駆動するための第2
の駆動部Bは、切替え用および光出力制御用の第2のト
ランジスタT2、スイッチングダイオードD21、保護
ダイオードD22,D23、キャパシタC2および抵抗
R21,R22からなる。
【0013】第2のトランジスタT2は正の電源電圧+
1 を受ける電源端子P3とノードN2との間に接続さ
れ、そのベースには第2の制御信号S2が与えられる。
参照用レーザ素子2のレーザダイオードLD2のアノー
ドおよびモニター用フォトダイオードPD2のカソード
はノードN2に接続され、レーザダイオードLD2のカ
ソードはスイッチングダイオードD21を介して共通ノ
ードNAに接続されている。ノードN2は抵抗R21を
介して負の電源電圧−V2 を受ける電源端子P4に接続
されている。保護ダイオードD22,D23、キャパシ
タC2および抵抗R22も、第1の駆動部Aと同様に接
続されている。
【0014】共通ノードNAは高周波変調用のトランス
TFの二次巻線W2を介して接地端子に接続されてい
る。トランスTFの一次巻線には高周波の基準信号が与
えられる。
【0015】第1の制御信号S1および第2の制御信号
S2は制御部(図示せず)により交互に所定の電圧に設
定される。第1の制御信号S1が所定の電圧に設定され
ると、第1のトランジスタT1がオンし、電源端子P1
から第1のトランジスタT1および測定用レーザ素子1
のレーザダイオードLD1に電流が流れ、さらにスイッ
チダイオードD11およびトランスTFの二次捲線W2
を介して接地端子に電流が流れる。
【0016】トランスTFの一次巻線W1には高周波の
基準信号が印加されているので、レーザダイオードLD
1には高周波変調された電流が流れる。それにより、レ
ーザダイオードLD1から変調されたレーザ光が出射さ
れ、測定対象物23(図5参照)に投光される。
【0017】このとき、モニター用フォトダイオードP
D1にはレーザダイオードLD1の光出力に比例した電
流が流れ、出力ノードO1に光出力に比例した光量モニ
ター電圧M1が現れる。制御部は、光量モニター電圧M
1の平均値に応じて第1の制御信号S1の電圧を制御す
ることにより、レーザダイオードLD1の平均光出力を
一定に保つことができる。
【0018】同様に、第2の制御信号S2が所定の電圧
に設定されると、第2のトランジスタT2がオンし、電
源端子P3から第2のトランジスタT2および参照用レ
ーザ素子2のレーザダイオードLD2に電流が流れ、さ
らにスイッチングダイオードD21およびトランスTF
の二次捲線W2を介して接地端子に電流が流れる。
【0019】トランスTFの一次巻線W1には高周波の
基準信号が印加されているので、レーザダイオードLD
2には高周波変調された電流が流れる。それにより、レ
ーザダイオードLD2から変調されたレーザ光が出射さ
れ、受光素子24(図5参照)に投光される。
【0020】このとき、モニター用フォトダイオードP
D2にはレーザダイオードLD2の光出力に比例した電
流が流れ、出力ノードO2に光出力に比例した光量モニ
ター電圧M2が現れる。制御部は、光量モニター電圧M
2の平均値に応じて第2の制御信号S2の電圧を制御す
ることにより、レーザダイオードLD2の平均光出力を
一定に保つことができる。
【0021】図7は第1のトランジスタT1のオフ時に
おける共通ノードNAの電圧を示す波形図である。共通
ノードNAの電圧は0Vを中心として一定の振幅で正お
よび負に振れている。
【0022】第1のトランジスタT1のオフ時には、ノ
ードN1には抵抗R11を介して負の電源電圧−V2
与えられる。図7において、負の電圧−V3 は、負の電
源電圧−V2 よりもスイッチングダイオードD11の順
方向電圧VS およびレーザダイオードLD1の順方向電
圧VL だけ低い電圧である。ここで、共通ノードNAの
電圧の最低値−Vm1より負の電圧−V3 が十分に低くな
るように負の電源電圧−V2 が設定されている。これに
より、スイッチングダイオードD11およびレーザダイ
オードLD1に逆バイアスが印加され、スイッチングダ
イオードD11およびレーザダイオードLD1がオフ状
態に保たれる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
光波距離計のレーザ駆動回路22においては、参照用レ
ーザ素子2のレーザダイオードLD2がオンしていると
きに、変調された電圧で測定用レーザ素子1のレーザダ
イオードLD1がオンしないように、ノードN1に抵抗
R11を介して負の電源電圧−V2 が与えられている。
【0024】同様に、測定用レーザ素子1のレーザダイ
オードLD1がオンしているときに、変調された電圧で
参照用レーザ素子2のレーザダイオードLD2がオンし
ないように、ノードN2に抵抗R21を介して負の電源
電圧−V2 が与えられている。
【0025】そのため、正の電源電圧を供給する正電源
に加えて負の電源電圧を供給する負電源が必要となり、
回路規模が大きくなる。それにより、光波距離計の小型
化が図れないという問題がある。
【0026】本発明の目的は、負電源を用いることなく
測定用レーザ素子および参照用レーザ素子を確実に切り
替えることができる光波距離計を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光波距離計
は、基準信号で変調された光を対象物に投光し、対象物
からの光を受光手段により受光し、受光信号と基準信号
との位相差を検出することにより距離を測定する光波距
離計であって次のように構成される。
【0028】対象物に測定用のレーザ光を投光するため
の第1のレーザダイオードのアノードを第1のスイッチ
手段を介して所定の電源電位に接続するとともに、受光
手段に既知の長さを有する光路を介して参照用のレーザ
光を投光するための第2のレーザダイオードのアノード
を第2のスイッチ手段を介して電源電位に接続する。第
1のレーザダイオードのアノードおよび第2のレーザダ
イオードのアノードをそれぞれ第1および第2の抵抗手
段を介して接地電位に接続し、かつ第1のレーザダイオ
ードのカソードおよび第2のレーザダイオードのカソー
ドを共通の変調手段および第3の抵抗手段を介して接地
電位に接続する。第1および第2のスイッチ手段を交互
にオンオフさせ、第1のレーザダイオードからのレーザ
光による測定値を第2のレーザダイオードからのレーザ
光による測定値で補正する。
【0029】
【作用】本発明に係る光波距離計においては、第1のス
イッチ手段がオンし、第2のスイッチ手段がオフしてい
るときには、第1のレーザダイオード、共通の変調手段
および第3の抵抗手段に駆動電流が流れ、第1のレーザ
ダイオードが発光する。このとき、第2のレーザダイオ
ードのアノードは接地電位に設定される。また、第2の
レーザダイオードのカソードは、第3の抵抗手段に流れ
る駆動電流により第3の抵抗手段の電圧降下分、接地電
位より高い電位に設定される。それにより、第2のレー
ザダイオードに逆バイアスが印加され、第2のレーザダ
イオードがオフ状態に保たれる。
【0030】逆に、第2のスイッチ手段がオンし、第1
のスイッチ手段がオフしているときには、第2のレーザ
ダイオード、共通の変調手段および第3の抵抗手段に駆
動電流が流れ、第2のレーザダイオードが発光する。こ
のとき、第1のレーザダイオードのアノードは接地電位
に設定される。また、第1のレーザダイオードのカソー
ドは、第3の抵抗手段に流れる駆動電流により第3の抵
抗手段の電圧降下分、接地電位より高い電位に設定され
る。それにより、第1のレーザダイオードに逆バイアス
が印加され、第1のレーザダイオードがオフ状態に保た
れる。
【0031】このように、負電源を用いることなく第1
および第2のレーザダイオードを確実に切り替えること
ができる。
【0032】
【実施例】図1は本発明の一実施例による光波距離計の
構成を示すブロック図である。図1に示されるセンサー
ヘッド100は、測定用レーザ素子1および参照用レー
ザ素子2を含む。高周波発振回路3は、高周波の基準信
号を発生し、その基準信号をレーザ駆動回路4および位
相比較器12に与える。レーザ駆動回路4は、基準信号
に応答して測定用レーザ素子1および参照用レーザ素子
2を交互に駆動する。
【0033】測定用レーザ素子1の駆動時には、測定用
レーザ素子1が高周波変調されたレーザ光を出射する。
測定用レーザ素子1により出射されたレーザ光は、投光
レンズ5、投光ミラー6およびバンドパスフィルタ7 を
介して測定対象物8に投光される。測定対象物8により
反射されたレーザ光は、バンドパスフィルタ7を介して
受光レンズ9により集光され、PINフォトダイオード
からなる受光素子10により受光される。
【0034】受光素子10は、受光した光信号を電気信
号に変換し、測定信号として受光回路11に与える。受
光回路11は、測定信号を増幅および波形整形し、位相
比較器12に与える。位相比較器12は、受光回路11
から与えられる測定信号の位相を高周波発振回路3から
与えられる基準信号の位相と比較し、位相差に対応する
電圧信号を出力する。A/D変換器13は、位相比較器
12から出力された電圧信号をデジタル信号に変換し、
データ処理部14に与える。
【0035】参照用レーザ素子2の駆動時には、参照用
レーザ素子2が基準信号で高周波変調されたレーザ光を
出射する。参照用レーザ素子2により出射されたレーザ
光は投光レンズ15を介して基準位置反射板16に投光
される。基準位置反射板16により反射されたレーザ光
は受光素子10により受光される。参照用レーザ素子2
から受光素子10に至る光路は既知の距離を有する。
【0036】受光素子10は、受光した光信号を電気信
号に変換し、受光回路11を介して参照信号として位相
比較器12に与える。位相比較器12は、受光回路11
から与えられる参照信号の位相を高周波発振回路3から
与えられる基準信号の位相と比較し、位相差に対応する
電圧信号を出力する。A/D変換器13は、位相比較器
12から出力される電圧信号をデジタル信号に変換し、
データ処理部14に与える。
【0037】データ処理部14は、測定用レーザ素子1
を用いて測定された位相差、参照用レーザ素子2を用い
て測定された位相差、参照用レーザ素子2から受光素子
10に至る既知の距離および光の速度に基づいて、セン
サーヘッド100から測定対象物8までの距離を算出す
る。
【0038】図2はレーザ駆動回路4の主要部の構成を
示す回路図である。図2の回路が図6の回路と異なるの
は次の点である。高周波変調用のトランスTFの二次巻
線W2と接地端子との間に抵抗R1が接続されている。
また、第1の駆動部AのノードN1が抵抗R11を介し
て接地端子に接続され、第2の駆動部BのノードN2が
抵抗R21を介して接地端子に接続されている。他の部
分の構成は図6に示される構成と同様である。。
【0039】次に、図2の回路の動作を説明する。第1
の制御信号S1および第2の制御信号S2は制御部(図
示せず)により交互に所定の電圧に設定される。第1の
制御信号S1が所定の電圧に設定されると、第1のトラ
ンジスタT1がオンし、電源端子P1から第1のトラン
ジスタT1および測定用レーザ素子1のレーザダイオー
ドLD1に電流が流れ、さらにスイッチングダイオード
D11、トランスTFの二次巻線W2および抵抗R1を
介して接地端子に電流が流れる。
【0040】トランスTFの一次巻線W1には高周波の
基準信号が印加されているので、レーザダイオードLD
1には高周波変調された駆動電流が流れる。それによ
り、レーザダイオードLD1から変調されたレーザ光が
出射され、測定対象物8(図1参照)に投光される。
【0041】逆に、第2の制御信号S2が所定の電圧に
設定されると、第2のトランジスタT2がオンし、電源
端子P3から第2のトランジスタT2および参照用レー
ザ素子2のレーザダイオードLD2に電流が流れ、さら
にスイッチングダイオードD21、トランスTFの二次
巻線W2および抵抗R1を介して接地端子に電流が流れ
る。
【0042】トランスTFの一次巻線W1には高周波の
基準信号が印加されているので、レーザダイオードLD
2には高周波変調された駆動電流が流れる。それによ
り、レーザダイオードLD2から変調されたレーザ光が
出射され、受光素子10(図1参照)に投光される。
【0043】図3は第1のトランジスタT1のオフ時に
おける共通ノードNAの電圧を示す波形図である。第1
のトランジスタT1のオフ時には、参照用レーザ素子2
のレーザダイオードLD2の駆動電流IA が抵抗R1に
流れる。それにより、共通ノードNAの電圧は、抵抗R
1の抵抗値をRとすると、IA ・Rまで引き上げられ
る。
【0044】したがって、共通ノードNAの電圧は、電
圧VR を中心にして上下に振れる。ここで、高周波変調
されていない駆動電流をIとした場合にVR =I・Rと
なる。
【0045】このとき、ノードN1には抵抗R11を介
して接地電圧(0V)が与えられる。共通ノードNAの
電圧の最低値Vm2が負の電圧−V4 よりも十分高くなる
ように、抵抗R1の抵抗値が設定されている。ここで、
負の電圧−V4 は、接地電圧よりもスイッチングダイオ
ードD11の順方向電圧VS およびレーザダイオードL
D1の順方向電圧VL だけ低い電圧である。これによ
り、スイッチングダイオードD11およびレーザダイオ
ードLD1に逆バイアスが印加され、スイッチングダイ
オードD11およびレーザダイオードLD1がオフ状態
に保たれる。なお、通常、スイッチングダイオードD1
1の順方向電圧VS は0.1〜0.6V程度であり、レ
ーザダイオードLD1の順方向電圧VL は2〜3V程度
である。
【0046】同様に、第2のトランジスタT2のオフ時
には、測定用レーザ素子1のレーザダイオードLD1の
駆動電流IA が抵抗R1に流れ、共通ノードNAの電圧
がI A ・Rまで引き上げられる。それにより、スイッチ
ングダイオードD21およびレーザダイオードLD2に
逆バイアスが印加され、スイッチングダイオードD21
およびレーザダイオードLD1がオフ状態に保たれる。
【0047】このように、上記実施例においては、トラ
ンスTFの二次巻線W2と接地端子との間に抵抗R1を
挿入することにより、共通ノードNAの電圧が抵抗R1
の電圧降下分だけ引き上げられる。それにより、第1の
トランジスタT1のオフ時にノードN1に負の電源電圧
を印加することなくレーザダイオードLD1をオフ状態
に保つことができ、第2のトランジスタT2のオフ時に
ノードN2に負の電源電圧を印加することなくレーザダ
イオードLD2をオフ状態に保つことができる。
【0048】したがって、負電源を用いることなく、測
定用レーザ素子1および参照用レーザ素子2を確実に切
り替えることが可能となる。その結果、回路規模が小さ
くなり、光波距離計の小型化および低コスト化が可能と
なる。
【0049】なお、上記実施例においては、変調手段と
して一次巻線W1および二次巻線W2からなるトランス
TFを用いているが、変調手段として、図4に示すよう
に、キャパシタC10およびインダクタL10からなる
回路を用いてもよい。
【0050】この場合、共通ノードNAにキャパシタC
10の一端およびインダクタL10の一端を接続し、イ
ンダクタL10の他端と接地端子との間に抵抗R1を接
続する。キャパシタC10の他端に高周波の基準信号を
印加することにより、レーザダイオードLD1またはレ
ーザダイオードLD2に流れる駆動電流が変調される。
【0051】なお、上記実施例では、本発明を2つのレ
ーザ素子を用いた光波距離計に適用した場合を説明して
いるが、本発明は3つ以上のレーザ素子を含む光波距離
計にも適用することができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、負電源
を用いることなく第1および第2のレーザダイオードを
確実に切り替えることができるので、回路規模が小さく
なり、製造コストが低減される。したがって、安価で小
型化された光波距離計が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光波距離計の構成を示
すブロック図である。
【図2】図1に示されるレーザ駆動回路の主要部の構成
を示す回路図である。
【図3】図2に示される共通ノードの電圧を示す波形図
である。
【図4】変調手段の他の例を示す回路図である。
【図5】従来の光波距離計の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】図5に示されるレーザ駆動回路の主要部の構成
を示す回路図である。
【図7】図6に示される共通ノードの電圧を示す波形図
である。
【符号の説明】 1 測定用レーザ素子 2 参照用レーザ素子 3 高周波発振回路 4 レーザ駆動回路 8 測定対象物 10 受光素子 100 センサーヘッド LD1,LD2 レーザダイオード T1 第1のトランジスタ T2 第2のトランジスタ D11,D21 スイッチングダイオード TF トランス R1 抵抗 NA 共通ノード なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準信号で変調された光を対象物に投光
    し、対象物からの光を受光手段により受光し、受光信号
    と前記基準信号との位相差を検出することにより距離を
    測定する光波距離計において、 前記対象物に測定用のレーザ光を投光するための第1の
    レーザダイオードのアノードを第1のスイッチ手段を介
    して所定の電源電位に接続するとともに、前記受光手段
    に既知の長さを有する光路を介して参照用のレーザ光を
    投光するための第2のレーザダイオードのアノードを第
    2のスイッチ手段を介して前記電源電位に接続し、前記
    第1のレーザダイオードの前記アノードおよび前記第2
    のレーザダイオードの前記アノードをそれぞれ第1およ
    び第2の抵抗手段を介して接地電位に接続し、かつ前記
    第1のレーザダイオードのカソードおよび前記第2のレ
    ーザダイオードのカソードを共通の変調手段および第3
    の抵抗手段を介して接地電位に接続し、前記第1および
    第2のスイッチ手段を交互にオンオフさせ、前記第1の
    レーザダイオードからのレーザ光による測定値を前記第
    2のレーザダイオードからのレーザ光による測定値で補
    正することを特徴とする光波距離計。
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