JPH0872298A - レーザ書き込み装置 - Google Patents

レーザ書き込み装置

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JPH0872298A
JPH0872298A JP21248594A JP21248594A JPH0872298A JP H0872298 A JPH0872298 A JP H0872298A JP 21248594 A JP21248594 A JP 21248594A JP 21248594 A JP21248594 A JP 21248594A JP H0872298 A JPH0872298 A JP H0872298A
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JP
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laser diode
light
laser
emission
diode
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JP21248594A
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Nobuo Matsuoka
伸夫 松岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザダイオード発光振動を抑え、再現画像
の階調正を確保し、しかも、温度変化による発光光量の
変動を抑える。 【構成】 レーザダイオードOFF発光時に、OFF発
光レベル比較増幅器301にて、ホールドコンデンサ7
に保持された電圧と、基準電圧源11とを比較し、比較
結果に応じて、電圧電流変換回路302により、レーザ
駆動点をレーザダイオード発振領域最下限領域に維持す
るとともに、レーザダイオード1aのOFF発光光量を
レーザダイオード1aの最小光量で安定化させる。他
方、レーザダイオードON発光時に、ON発光レベル比
較増幅器401にて、ホールドコンデンサ17に保持さ
れた電圧と、基準電圧源21とを比較し、比較結果に応
じて、電圧電流変換回路402により、レーザダイオー
ドのON発光光量をレーザダイオードの最大光量で安定
化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザビームを用いた
レーザ書き込み装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像書き込み装置は、レーザ光量
を安定化させる発光光量制御方式として、バイアス電流
制御方式や、動作電流制御方式が実用化されている。
【0003】バイアス制御方式は、レーザダイオードが
レーザ発光しない程度の電流、すなわち、バイアス電流
(例えば、40mA)を増減させフィードバックをかける方
法である。この方式によれば、レーザダイオードの温度
特性変化によるレーザスレシホールド電流の変化を正確
にトレースすることができるが、高温状態では、レーザ
発光効率が変化するので、低温時バイアス電流値がスレ
シホールド電流値ぎりぎりにある場合、高温状態で点灯
させたくないのに、発光してしまうことがある。また、
バイアス電流が増加すると、バイアス発光量が増加する
ので、PWM パルスの細い領域で、絶対光量がわずかなが
ら増加することになる。
【0004】動作電流制御方式は、レーザ発光させる小
電流、すなわち、動作電流(例えば、20mA)を増減させ
てフィードバックをかける方法である。この方式はバイ
アス電流を動かさないため、高温になるほど、動作電流
を増加させなければならず、発光波形が一義的でなく変
化する。しかし、バイアス電流制御方式と比較して、PW
M パルスの細い領域でも絶対光量は変化しない。
【0005】この両方式は、ともに、検出された1つの
発光光量(目的最大光量)のみに基づき目的光量を制御
するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レーザ
素子を安定に高速駆動させるために、レーザダイオード
の発光動作点を、レーザ発振領域最下限(またはLED(li
ght emitting diode) 発光領域最上限)におき、しか
も、発光動作点での発光光量を安定化させつつ、目的最
大光量を安定化させる制御は困難であった。よって、画
像書き込み装置自体の書き込み速度をさらに向上させる
ことが困難であった。
【0007】画像書き込み装置の高速化または高解像度
化を図るため、レーザ素子を高速PWM(pulse width modu
lation) 駆動する場合、発光波形の立上がり振動を完全
に抑えることが困難であった。特に、微細パルス幅発光
領域では不要振動部分の占める割合が大きくなるため、
レーザ点灯PWM 信号に対してレーザ発光の光量時間積が
正比例せず、再現画像の階調性を悪化させていた。
【0008】発光波形の立上がり振動を抑える方法とし
ては、レーザダイオードの振動を抑えるのに、レーザダ
イオードの発光動作をレーザ発振領域最下限(またはLE
D 発光領域最上限)におき、レーザダイオードを駆動す
る方法が有効である。
【0009】しかしながら、ここで新たな問題点が生じ
る。感光体をPWM 変調で走査露光し静電潜像を形成する
画像形成装置では、露光強度の変化量が静電潜像の電位
変化となり、走査露光時間が静電潜像の領域幅を決定す
る。現像時にこの電位変化量が小さいと、トナー吸着す
べき領域と、そうでない領域との境界が不明確になり、
本来白地である部分にトナーが乗るカブリ画像となる。
カブリのない良質の画像を形成するには、静電潜像の電
位変化を大きくかつ安定にとる必要がある。それには、
露光強度の変化量(レーザダイオード強露光と弱露光の
差)を大きくする必要がある。さらに、弱露光部は感光
体へのトナー吸着開始点であり、この弱露光部での露光
強度変化は視覚に大きく影響する(わずかな露光量変化
が画像カブリとなる)。
【0010】このような問題点を解決する方法として
は、設定されたレーザダイオード発振領域最下点光量
(または、LED 発光領域最上限光量)を正確に維持しつ
つ、この点と目的光量の2つの光量点間でレーザダイオ
ードをPWM スイッチングすることにより、発光波形の立
上がり振動を抑え、かつ、カブリのない画像を形成する
方法が最良である。
【0011】レーザダイオード光量安定化のためのバイ
アス電流追従制御方式や、動作電流追従制御方式では、
レーザダイオードの目的最大光量の安定化を図ることは
可能であるが、レーザダイオード発振領域最下点(また
は、LED 発光領域最上限)にレーザダイオード動作点を
維持し、この動作点でPWM スイッチングすることによ
り、高速駆動を実現し、しかも、変調OFF時の弱光量
の安定化を図ることはできなかった。
【0012】本発明の目的は、上記のような問題点を解
決し、レーザダイオード発光振動を抑えることができ、
再現画像の階調正を確保でき、しかも、温度変化による
発光光量の変動を抑えることができるレーザ書き込み装
置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、レーザダイオ
ードをPWM駆動するレーザ書き込み装置において、レ
ーザダイオードOFF発光時の前記レーザダイオードの
出射光量を検出する第1光量検出手段と、レーザダイオ
ードON発光時の前記レーザダイオードの出射光量を検
出する第2光量検出手段と、レーザダイオードOFF発
光時に、前記第1光量検出手段による検出光量と所定の
第1基準値との比較結果に応じて、レーザ駆動点をレー
ザダイオード発振領域最下限領域に維持するとともに、
前記レーザダイオードのOFF発光光量をレーザダイオ
ードの最小光量で安定化させる第1安定化手段と、レー
ザダイオードON発光時に、前記第2光量検出手段によ
る検出光量と所定の第2基準値との比較結果に応じて、
前記レーザダイオードのON発光光量をレーザダイオー
ドの最大光量で安定化させる第2安定化手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明では、レーザダイオードOFF発光時
に、第1光量検出手段による検出光量と所定の第1基準
値との比較結果に応じて、第1安定化手段により、レー
ザ駆動点をレーザダイオード発振領域最下限領域に維持
するとともに、レーザダイオードのOFF発光光量をレ
ーザダイオードの最小光量で安定化させ、他方、レーザ
ダイオードON発光時に、第2光量検出手段による検出
光量と所定の第2基準値との比較結果に応じて、第2安
定化手段によりレーザダイオードのON発光光量をレー
ザダイオードの最大光量で安定化させる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0016】<第1実施例>図1は本発明の一実施例を
示す。図1において、100はレーザ素子であり、レー
ザダイオード1aおよびフォトダイオード1bを有す
る。レーザダイオード1aは発光源であり、フォトダイ
オード1bはレーザダイオード1aの光出力を検出する
ものである。
【0017】200は電流電圧変換回路であり、モニタ
ダイオード1bからの出力電流を電圧に変換するもので
あり、OPアンプ2の非反転端子と出力端子の間に、低
抵抗3を抵抗切り換えスイッチ5を介して接続するとと
もに、高抵抗4を抵抗切り換えスイッチ5を介して接続
してある。
【0018】300はOFFレベル光量制御回路であ
り、OFF発光レベル比較増幅器301と、電圧電流変
換回路302とを有する。
【0019】OFF発光レベル比較増幅器301は、O
Pアンプ8の非反転端子がホールドコンデンサ7を介し
てグランドされており、OPアンプ8の反転端子と出力
端子の間に時定数コンデンサ9が接続されており、反転
端子は抵抗10と基準電圧源11とを介してグランドさ
れている。ホールドコンデンサ7は所定のタイミングで
出力された電流電圧変換回路200のOFF発光レベル
信号を保持するものである。OFF発光レベル比較増幅
器301は、ホールドコンデンサ7により保持される電
圧Voffと、基準電圧源11から抵抗10を介して得られ
る基準電圧VREFoff との電圧差を打ち消すためのフィー
ドバックを構成する。時定数コンデンサ9の容量と抵抗
10の抵抗値により決定される時定数により、OFF発
光レベル比較増幅器301の応答速度が決定される。
【0020】電圧電流変換回路302は、OPアンプ1
2の非反転端子がOFF発光レベル比較増幅器301の
OPアンプ8の出力端子に接続されており、OPアンプ
12の出力端子がトランジスタ13のベースに接続され
ており、トランジスタ13のエミッタが抵抗14を介し
てグランドされるとともに、OPアンプ12の反転端子
に接続され、トランジスタのコレクタがレーザ素子10
0のレーザダイオード1aのカソードに接続されてい
る。抵抗14はトランジスタ13のエミッタ電流に比例
する電圧をOPアンプ12の反転端子に印加するための
ものである。OPアンプ12はOFF発光レベル比較増
幅器301の出力電圧をレーザドライブ電流に変換する
ものである。トランジスタ13はOPアンプ12の電流
出力を増幅するものである。
【0021】6はサンプルスイッチであり、電流電圧変
換回路100の出力を回路300に所定のタイミングで
結合するためのものである。
【0022】400はONレベル光量制御回路であり、
ON発光レベル比較増幅器401と、電圧電流変換回路
402とを有する。
【0023】ON発光レベル比較増幅器401は、OP
アンプ18の非反転端子がホールドコンデンサ17を介
してグランドされており、OPアンプ18の反転端子と
出力端子の間に時定数コンデンサ19が接続されてお
り、反転端子は抵抗20と基準電圧源21とを介してグ
ランドされている。ホールドコンデンサ17は所定のタ
イミングで出力されたON発光レベル信号を保持するも
のである。ON発光レベル比較増幅器401は、ホール
ドコンデンサ17により保持される電圧Voffと、基準電
圧源21から抵抗20を介して得られる基準電圧VREFof
f との電圧差を打ち消すためのフィードバックを構成す
る。時定数コンデンサ19と抵抗20により決定される
時定数により、ON発光レベル比較増幅器401の応答
速度が決定される。
【0024】電圧電流変換回路402は、OPアンプ2
2の非反転端子がON発光レベル比較増幅器401のO
Pアンプ18の出力端子に接続されており、OPアンプ
22の出力端子がトランジスタ23のベースに接続され
ており、トランジスタ23のエミッタが抵抗24を介し
てグランドされるとともに、OPアンプ22の反転端子
に接続され、トランジスタ23のコレクタがスイッチン
グ回路15を介してレーザ素子100のレーザダイオー
ド1aのカソードに接続されている。抵抗24はトラン
ジスタ23のエミッタ電流に比例する電圧をOPアンプ
22の反転端子に印加するためのものである。OPアン
プ22はON発光レベル比較増幅器401の出力電圧を
レーザドライブ電流に変換するものである。トランジス
タ23はOPアンプ22の電流出力を増幅するものであ
る。
【0025】500はシーケンスCLK 発生回路であり、
OFFレベル光量制御時に、サンプルスイッチ6をON
にするとともに、サンプルスイッチ16をOFFにし、
抵抗切り換えスイッチ5を高抵抗4側に切り換え、他
方、ONレベル光量制御時に、サンプルスイッチ6をO
FFにするとともに、サンプルスイッチ16をONに
し、抵抗切り換えスイッチ5を低抵抗3側に切り換える
ものである。
【0026】スイッチング回路15は、PWM 画像信号2
5のON/OFFに応じて、トランジスタ23レーザか
らの電流をON/OFF制御するものである。
【0027】16はサンプルスイッチであり、電流−電
圧変換回路200の出力を回路400に所定のタイミン
グで結合するためのものである。
【0028】次に、動作を説明する。
【0029】OFFレベル光量制御を説明する。OFF
レベル光量制御の目的は、(1) レーザダイオード1aの
発光動作点を、レーザ発振領域最下限(またはLED 発光
領域最上限)におくことにより、ONレベル制御電流を
加算し、レーザダイオード1aをON発光させた時の光
振動を最小限に抑え、(2) 微弱なOFF発光レベルの温
度による経時変動を抑えることにある。
【0030】PWM 画像信号25が0のとき、スイッチン
グ回路15により、トランジスタ23からの電流がレー
ザダイオードlaから切り離され、レーザダイオード1
aには、トランジスタ13からのOFFレベル電流のみ
が接続される。よって、このOFFレベル制御電流によ
り、レーザダイオードlaはレーザ発振領域最下限(ま
たはLDE発光領域最上限)の発光状態となる。この発
光量はフォトダイオード1bにより受光される。
【0031】ついで、シーケンスCLK 発生回路500か
らの検出抵抗切り換え信号1005により、抵抗切り換
えスイッチ5が高抵抗4側に切り換えられ(図2参
照)、フォトダイオード1bからの微小光電流IS(OFF)
は、抵抗切り換えスイッチ5と高抵抗4(抵抗値: R
(HI) )を通過することにより、OPアンプ2の出力に
は、R(HI) ・IS(OFF) なる電圧が得られる。そして、R
(HI) ・IS(OFF) なる高電圧が安定した状態で、シーケ
ンスCLK 発生回路500からのOFF 発光レベルサンプル
信号1006により、サンプルスイッチ16がOFFに
されるとともに、サンプルスイッチ6がONにされ(図
2参照)、高抵抗4と、抵抗切り換えスイッチ5と、サ
ンプルスイッチ6と、ホールドコンデンサ7と、OFF
発光レベル比較増幅器301と、電圧電流変換回路30
2と、レーザダイオード1aと、フォトダイオード1b
とによりフィードバック回路が構成され、このフィード
バック回路により、レーザ駆動点がレーザダイオード発
振領域最下限に維持され、レーザダイオード発振領域最
下限のレベルがホールドコンデンサ7により保持され
る。R(HI) ・IS(OFF) なる高電圧はホールドコンデンサ
7に印加されることになる。
【0032】OFFレベル発光比較増幅器8はホールド
コンデンサ7間電圧と、基準電圧VREFoff とを比較増幅
する。比較した結果、R(HI) ・IS(OFF) > VREFoff で
ある場合は、回路300の出力電圧は上昇し、他方、R
(HI) ・IS(OFF) < VREFoffある場合は、回路300の
出力電圧は下降する。出力電圧の上昇および下降速度
は、時定数コンデンサ9の容量と時定数抵抗10の抵抗
値により決定される時定数によって決まる。OFF発光
レベル比較増幅器8の出力はこの時定数振動を有する直
流電圧となり、OPアンプ12に入力される。
【0033】電圧電流変換回路302のトランジスタ1
3のエミッタ電流はレーザダイオード1aのOFFレベ
ル電流IL(OFF) にほぼ等しく、よって、抵抗14(抵抗
値:RL)間電圧VL(OFF) は、
【0034】
【数1】VL(OFF) = RL ・IL(OFF) で表される。抵抗14間電圧VL(OFF) はOPアンプ12
の入力端子と同一になるようにフィードバックが働く。
【0035】このように、光結合されたレーザダイオー
ド1aとフォトダイオード1bを介してフィードバック
ループが構成され、OFFレベル光量制御を行うことが
できる。このループにおいて、VREF(OFF) を設定する
と、IL(OFF) とIS(OFF) が一義的に決定する。ここで、
レーザダイオード1aの発光光量がレーザ発振領域下限
(またはLED 発光領域最上限)となるようにVREF(OFF)
を設定すると、光電気フィードバックループにより一定
光量を維持し続けることになる。
【0036】ついで、サンプルスイッチ6がOFFにな
ると、コンデンサ7間電圧はOPアンプ12の高入力抵
抗により一定時間内ではほぼ同レベルを保持する。比較
増幅動作は時定数コンデンサ9の容量および時定数抵抗
10によりその動作速度を制限され両入力が近接状態に
あるときには出力変化が停止する。つまり、サンプルス
イッチ6がOFF後も一定時間は比較増幅出力が一定と
なり、レーザダイオード1aの駆動電流を一定にし、そ
の結果、レーザダイオード1aの発光レベルを一定にす
る。
【0037】次に、ONレベル光量制御を説明する。
【0038】上述したOFFレベル光量制御後、OFF
発光レベルの決定後に、ONレベル光量制御が開始され
る。ONレベル光量制御の目的は、(1) 目的とするレー
ザ発光光量を安定化させることにある。
【0039】PWM 信号25が1のとき、PWM スイッチン
グ回路15により、トランジスタ23からの電流をレー
ザダイオード1aに接続する。この時、レーザダイオー
ド1aにはトランジスタ13からのOFFレベル電流が
既に流れており、新たに接続されたONレベル電流によ
りレーザダイオード1aは、レーザ発振領域最下限(ま
たはLED 発光領域最上限)の発光状態から一気にONレ
ベル発光状態に移る。レーザダイオード1aからのレー
ザ光は、フォトダイオード1bにより受光される。
【0040】そして、シーケンスCLK 発生回路500か
らの検出抵抗切り換え信号1005により、抵抗切り換
えスイッチ5は低抵抗3側に切り換えられる(図2参
照)。モニタダイオード1bからの大光電流IS(ON)は、
抵抗切り換えスイッチ5と低抵抗(抵抗値:R(LOW))4
を通過することにより、OPアンプ2の出力には、R(LO
W)・IS(ON)なる電圧が得られる。
【0041】R(LOW)・IS(ON)が安定した状態で、シーケ
ンスCLK 発生回路500からのON発光レベルサンプル信
号1016により、サンプルスイッチ6がOFFにされ
るとともに、サンプルスイッチ16がONにされる(図
2参照)。サンプルスイッチ16をONさせると、R(LO
W)・IS(ON)電圧がホールドコンデンサ17に印加され、
比較増幅器18はホールドコンデンサ17に充電された
R(LOW)・IS(ON)電圧と、基準電圧VREFonを時定数抵抗2
0を通して比較増幅する。R(LOW)・IS(ON) <VREFonの
場合は出力電圧が上昇し、他方、R(LOW)・IS(ON) >
VREFonの場合は出力電圧が下降する。
【0042】この電圧の上昇および下降速度は、時定数
コンデンサ19と時定数抵抗20により決定される時定
数で決まる。比較増幅器18の出力はこの時定数振動を
有する直流電圧となり電圧電流変換回路402に入力さ
れる。
【0043】電圧電流変換回路402のトランジスタ2
3のエミッタ電流は、レーザダイオード1aのONレベ
ル電流IL(ON)にほぼ等しく、よって、抵抗24(抵抗
値:RL)間の電圧VL(ON)は、次の式
【0044】
【数2】VL(ON)=RL・IL(ON) で表される。抵抗24間の電圧VL(ON)と、OPアンプ2
2の非反転端子の電圧とが同一になるようにフィードバ
ックが働く。
【0045】このように、光結合されたレーザダイオー
ド1aとフォトダイオード1bを介してフィードバック
ループが構成され、ONレベル光量制御を行うことがで
きる。このループにおいて、VREF(ON)を設定すると、IL
(ON)とIS(ON)が一義的に決定される。ここで、レーザダ
イオード1aの発光光量がレーザ発振領域の目標値とな
るようにVREF(ON)を設定すると、光電気フィードバック
ループにより一定光量を維持し続けることになる。
【0046】ついで、サンプルスイッチ16がOFFに
なると、ホールドコンデンサ17間電圧はOPアンプ2
2の高入力抵抗により一定時間内ではほぼ同レベルを保
持する。比較増幅動作は時定数コンデンサ19および時
定数抵抗20によりその動作速度が制限され、両入力が
近接状態にあるとき出力変化が停止する。つまり、サン
プルスイッチ16がOFFの後も、一定時間は比較増幅
出力が一定となり、レーザダイオード1aの駆動電流を
一定にし、その結果、ON発光レベルを一定にする。
【0047】本実施例では、このようにしたので、(1)
レーザダイオードの発光動作点をOFFレベル発光制御
としてレーザ発振領域最下限またはLED 発光領域最上限
におくことにより、ONレベル制御電流を加算し、レー
ザダイオードをON発光させた時の光振動を最小限に抑
え、(2) 微弱なOFF発光レベルの温度による経時変動
を抑え、(3) OFFレベル発光制御により得られたOF
Fレベルレーザダイオード電流に、ONレベル制御電流
を加算することにより間、目的とするONレベルレーザ
発光光量を得るとともにONレベルレーザ発光光量の安
定化を図ることができる。
【0048】従来より、レーザを高速変調するため、O
FFレベル発光点をレーザダイオードのスレシホールド
電流値近傍におく試みが行われているが、このスレシホ
ールド電流値は周囲温度およびレーザダイオードの自己
昇温により値が変化するため、低温時にそのときのスレ
シホールド電流値ぎりぎりにOFFレベル発光電流を設
定したとすると、光量安定化(APC) 機構によりLED 発光
領域にあったバイアス電流値が温度変化とともに、レー
ザ発振領域に食い込み、OFF発光レベルの上昇を招
き、画像カブリ減少を起こしてしまう。この減少を避け
るため、OFF発光レベル電流値をスレシホールド電流
値から遠ざかるLED 発光領域に置くと、今度は、ONレ
ベル発光させたときにレーザ光の立上がり振動(レーザ
緩和振動)が大きくなり、PWM パルス幅を狭くしたと
き、その細パルス発光内に占めるレーザ緩和振動の割合
が大きくなるため、正確な光量時間積が出なくなり細パ
ルス発光から太パルス発光までのPWM 入力信号に対する
比例関係(直線性)が崩れる。この相反する問題を解決
するため、本実施例では、微小なOFF発光レベルを検
出抵抗を切り換えることにより検出可能とし、温度変化
により移動するレーザスレシホールド電流値に関わらず
OFF発光光量を安定化させることにより、LED 発光領
域最上限とレーザダイオード発振領域最下限領域にレー
ザ駆動点を持ってくることができ、しかも、ON発光検
出抵抗を切り換えることによりレーザON発光光量を安
定化し、レーザのPWM 高速光変調を可能とし、画像書き
込み装置の高速化、高解像化、高階調化を実現した。レ
ーザダイオード動作電流と発光量の関係の一例を図3に
示す。
【0049】<第2実施例>本実施例は第1実施例との
比較でいえば、装置の構成が相違する。すなわち、第1
実施例では、PWM 画像信号25が論理0であるとき、シ
ーケンスCLK 発生回路500により、電流電圧変換回路
200の検出抵抗切り換えスイッチ5を低抵抗3側に切
り換え、サンプルスイッチ6をONにするとともに、サ
ンプルスイッチ16をOFFにし、他方、PWM 画像信号
25が論理1であるとき、シーケンスCLK 発生回路50
0により、電流電圧変換回路200の検出抵抗切り換え
スイッチ5を高抵抗4側に切り換え、サンプルスイッチ
6をOFFにするとともに、サンプルスイッチ16をO
Nにした。
【0050】これに対して、本実施例では、図4に示す
ように、OFF発光レベル検出回路600を、OPアンプ
602と、低抵抗603と、ツェナダイオード604と
により構成し、OFF発光レベル検出回路600をサン
プルスイッチ6を介してOFFベル光量制御回路300に
接続した。ツェナダイオード604は、強大なON発光
光電流によりOPアンプ602が飽和しないようにするた
めのものである。また、ON発光レベル検出回路700
をOPアンプ702と、高抵抗704とにより構成し、O
N発光レベル検出回路700をサンプルスイッチ16を
介してONレベル光量制御回路400に接続した。そし
て、PWM 画像信号25が論理0のとき、シーケンスCLK
発生回路800により、サンプルスイッチ6をONにす
るとともに、サンプルスイッチ16をOFFにし、他
方、PWM 画像信号25が論理1のとき、シーケンスCLK
発生回路800により、サンプルスイッチ6をOFFに
するとともに、サンプルスイッチ16をONにする。
【0051】本実施例では、このようにしたので、発光
光量検出までの時間を短縮することができ、1主走査区
間をより短くでき、しかも、高速書き込みを行うことが
できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上記のように構成したので、レーザダイオード発光振動
を抑えることができ、再現画像の階調正を確保でき、し
かも、温度変化による発光光量の変動を抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す各部のタイミングを示すタイミング
チャートである。
【図3】レーザダイオードの動作領域を説明するための
説明図である。
【図4】本発明の第2実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 レーザ素子 1a レーザダイオード 1b モニタダイオード 2 OPアンプ 3 低抵抗 4 高抵抗 5 抵抗切り換えスイッチ 6,16 サンプルスイッチ 7,17 ホールドコンデンサ 8,11,18,22 OPアンプ 9,19 時定数コンデンサ 10,20 時定数抵抗 11,21 基準電圧源 13,23 トランジスタ 14,24 抵抗 15 スイッチング回路 25 PWM 画像信号 200 電流電圧変換回路 300 OFFレベル光量制御回路 301 OFF発光レベル比較増幅器 302 電圧電流変換回路 400 ONレベル光量制御回路 401 ON発光レベル比較増幅器 402 電圧電流変換回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザダイオードをPWM駆動するレー
    ザ書き込み装置において、 レーザダイオードOFF発光時の前記レーザダイオード
    の出射光量を検出する第1光量検出手段と、 レーザダイオードON発光時の前記レーザダイオードの
    出射光量を検出する第2光量検出手段と、 レーザダイオードOFF発光時に、前記第1光量検出手
    段による検出光量と所定の第1基準値との比較結果に応
    じて、レーザ駆動点をレーザダイオード発振領域最下限
    領域に維持するとともに、前記レーザダイオードのOF
    F発光光量をレーザダイオードの最小光量で安定化させ
    る第1安定化手段と、 レーザダイオードON発光時に、前記第2光量検出手段
    による検出光量と所定の第2基準値との比較結果に応じ
    て、前記レーザダイオードのON発光光量をレーザダイ
    オードの最大光量で安定化させる第2安定化手段とを備
    えたことを特徴とするレーザ書き込み装置。
JP21248594A 1994-09-06 1994-09-06 レーザ書き込み装置 Pending JPH0872298A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6198497B1 (en) 1998-06-03 2001-03-06 Hewlett-Packard Adjustment of a laser diode output power compensator
JP2001358400A (ja) * 2000-06-14 2001-12-26 Nippon Soken Inc レーザーダイオード駆動制御装置
JP2015049417A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 キヤノン株式会社 光走査装置及び画像形成装置
JP2018025821A (ja) * 2017-10-23 2018-02-15 キヤノン株式会社 光走査装置

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