JP2002067376A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002067376A
JP2002067376A JP2000254941A JP2000254941A JP2002067376A JP 2002067376 A JP2002067376 A JP 2002067376A JP 2000254941 A JP2000254941 A JP 2000254941A JP 2000254941 A JP2000254941 A JP 2000254941A JP 2002067376 A JP2002067376 A JP 2002067376A
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bias current
image forming
forming apparatus
laser light
laser
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JP2000254941A
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English (en)
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Toshihiro Motoi
俊博 本井
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は画像形成装置に関し、半導体レーザ
の応答性のバラツキや環境温度の変動に対しても、適切
にバイアス電流を制御し、パルス幅変調信号における低
濃度の応答性を均一にして、パルス幅変調の光応答性
が、常に一定になるように制御することができる画像形
成装置を提供することを目的としている。 【解決手段】 レーザ光源に予めバイアス電流を供給
し、レーザ光源から出射したレーザ光に、光変調を施し
て記録媒体上に導光し、画像を形成する画像形成装置に
おいて、レーザ光源を変調信号により制御した状態で発
光量を検出する検出手段57と、該検出手段57による
検出結果に応じて前記バイアス電流をD/A変換回路5
5の分解能で制御するバイアス電流制御手段とを具備し
て構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置に関
し、更に詳しくは半導体レーザのレーザ光を変調して感
光体上を走査露光し、画像を形成する画像形成装置のレ
ーザ光の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル複写機やプリンタ等のディジ
タル画像形成装置では、通常レーザビームで感光体上を
走査露光し、画像形成を行なっている。図6はレーザ光
学系の一例を示す図である。半導体レーザからなるレー
ザ素子1から出射したレーザビームは、コリメートレン
ズ2でコリメートされ、その後スリットやシリンドリカ
ルレンズ(円筒レンズ)3を経て、回転多面鏡4で偏向
され、fθレンズ5と補正用シリンドリカルレンズ(円
筒レンズ)6によってレーザビームを感光体(図示せ
ず)に結像し、前記回転多面鏡4によって主走査露光
し、感光体の回転によって副走査を行なって画像を形成
している。
【0003】このようなレーザ光を用いた画像形成装置
におけるレーザ素子1の光出力はレーザ素子1に流れる
電流や周囲温度等の変動により影響される。そこで、レ
ーザ素子1の光出力を検出して得られる電圧を基準電圧
と比較し、光出力を一定にする自動光出力制御、即ちA
PC(Auto Power Control:オート
パワーコントロール)制御が行われてきたが、記録速度
の向上と共にレーザ波高制御系の応答速度を上げる必要
が生じ、予めレーザ素子1にバイアス電流を供給する方
法が使用されている。
【0004】図7はレーザ素子1の発光特性を示す図で
あり、図8はレーザ素子1の発光遅れ時間を示す図であ
る。図7に示すように縦軸にレーザ素子1の光出力P
を、横軸に駆動電流Iをとると、レーザ素子1は該素子
に流れる電流が閾値電流Ithを越えると急激にレーザ発
光するが、閾値電流Ith以下ではレーザ発光はせずにL
ED動作となる。また、図8において、パルス幅Wの入
力パルスP1に対して光出力の応答性波形Poはレーザ
の発光遅れ時間tdのためにWoの期間のみ発光する。
【0005】そこで、この閾値電流Ith以下で且つ、な
るべくこの閾値電流Ithに近いバイアス電流を予め供給
しておくと、レーザ素子1の発光の応答特性がよくなる
ことが知られている。特に、パルス幅変調方式のレーザ
露光では応答速度が重要であると共に、バイアス電流値
によって低濃度部の適切な露光量を制御することができ
る。
【0006】半導体レーザのバイアス制御においては、
バイアス電流を一定間隔で上昇させ、レーザのフォトダ
イオード(PD)や光学系に配置した光出力検出手段を
使用して検出していたが、LED領域の微少出力を検出
するために回路系が複雑になり且つ高精度のものが必要
であった。また、感光体電位やトナー付着量による検出
法においても変調信号は2値制御の回数計数による駆動
電流の制御のみであった。
【0007】また、半導体レーザを使用した書き込みユ
ニットにおいての、像高を振った時の感光体上の光量は
一定にならず、画像濃度ムラに対してさまざまの補正法
が提案されている。特開昭64−28867号では、f
θレンズを用いない光学系において予め設定した光出力
の最大値・最小値として記憶させ、その範囲内でレーザ
ダイオード(LD)駆動電流を制御している。
【0008】また、特開平9−197316号では、予
め設定された複数の補正位置に対する補正係数を記憶
し、走査位置に対する補正係数を求め、駆動電流を補正
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来、半導体レーザの
高応答性実現や環境による特性変動に対し、バイアス電
流を制御しながら発光光量を一定に保つ方法があり、バ
イアス電流の制御法としては、定電流のステップ制御で
あった。
【0010】半導体レーザのパルス幅変調時の光出力応
答性は、個々のレーザの発振時間遅れにより、平均光出
力にばらつきが発生し、バイアス定電流をステップ制御
する方法では、パルス幅変調時の光出力を正確に制御す
ることができずにいた。また、近年、半導体レーザ光出
力用自動光量制御駆動は、1つのICで応答特性も優れ
たものが安価で市販されている。
【0011】出願人は、このICを用いて半導体レーザ
の応答性のばらつきや環境温度の変動に対しても、適切
にバイアス電流を制御し、パルス幅変調信号の低濃度部
の応答性を均一にしてパルス幅変調の光応答性が常に一
定となるように制御する画像形成装置を提案した(特願
平10−367174号)。
【0012】図9は該先行技術の実施の形態例を示すブ
ロック図である。図において、51は全体の動作を制御
するCPU、18は感光体の電位検出器、52はCPU
51で駆動される駆動IC、50は駆動IC52で駆動
されるレーザユニットであり、レーザダイオードLDと
フォトダイオードPDから構成されている。53はCP
U51で制御される8チャネルのアナログスイッチ、R
BはR1〜R8で構成される抵抗である。
【0013】この発明では、バイアス電流制御法とし
て、半導体レーザ駆動IC52のバイアス電流設定用外
付け抵抗RBの抵抗値を可変にできるように、アナログ
マルチプレクサ等のアナログスイッチ53で切り替える
ようにしている。バイアス電流設定は、IC52の基準
電圧VB(Vref)と外付け抵抗(バイアス電流設定
用抵抗)RSにより電流値IBが以下の式で定まる。
【0014】IB=10×VB/RS (1) (1)式より、IC52は10倍のゲインを持っている
ことが分かる。実施例では、8チャネルのアナログスイ
ッチ53を使用して8種類の抵抗で、CPU51の切り
替え制御によりバイアス電流を2mAステップで切り替
えた。
【0015】しかしながら、この方法では、抵抗値の選
択数に限度があり、広い範囲で小さいステップでバイア
ス電流を制御することができなかった。バイアス電流値
の制御のために最大光出力の30%以下のパルス幅変調
信号を入力した状態で、記録媒体上の電位又はトナー付
着量を検出し、パルス幅変調時の応答性の精度が常に一
定になるように制御するものであるが、特に必要なバイ
アス電流がしきい値電流以上の場合、レーザダイオード
LD発光領域での微分効率は大きく(傾きが急)、わず
かなバイアス電流の変化で大きく出力光量が変化してし
まい、2mAステップでは微少な制御ができないという
問題があった。
【0016】また、前記した特開昭64−28867
号、特開平9−197316号記載の発明では、回路系
が複雑になり、且つ高精度のものが必要であり、実現に
はASIC等の専用ICを製作しなければならずコスト
がかかるという問題があった。特願平6−307846
号では、減光する補正用フィルタを挿入する方法が提案
されているが、減光されて感光体に入射する光量が小さ
くなるので、効率が悪い。特開平6−98104に補正
の記述があるが、具体的回路の記載がなく、実現はでき
ない。
【0017】また、画像中央部と画像端部で濃度ムラに
対し、従来例の補正法では、前記問題点がある。また、
半導体レーザの高応答性実現や環境による特性変動に対
し、バイアス電流を制御しながら発光光量を一定に保つ
方法がある。特開平8−139869号では、バイアス
電流を一定間隔で上昇させ、レーザのフォトダイオード
(PD)から光出力を検出し、最適バイアス電流を制御
している。これら従来のバイアス制御法は、全て走査領
域全体での制御で、1走査内の制御ではない。
【0018】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、第1に半導体レーザの応答性のバラツキ
や環境温度の変動に対しても、適切にバイアス電流を制
御し、パルス幅変調信号における低濃度の応答性を均一
にして、パルス幅変調の光応答性が、常に一定になるよ
うに制御することができる画像形成装置を提供すること
を目的とし、第2に1走査線内でのバイアス電流を制御
して感光体上の光量を一定にすることができ、濃度ムラ
のない良好な画像を形成することができる画像形成装置
を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1記載の発
明は、レーザ光源に予めバイアス電流を供給し、レーザ
光源から出射したレーザ光に、光変調を施して記録媒体
上に導光し、画像を形成する画像形成装置において、レ
ーザ光源を変調信号により制御した状態で発光量を検出
する検出手段と、該検出手段による検出結果に応じて前
記バイアス電流をD/A変換回路の分解能で制御するバ
イアス電流制御手段とを具備することを特徴とする。
【0020】このように構成すれば、バイアス電流を高
分解能で制御することができ、パルス幅変調信号におけ
る低濃度の応答性を均一にして、パルス幅変調の光応答
性が、常に一定になるように制御することができる。
【0021】(2)請求項2記載の発明は、バイアス電
流制御時の光変調信号は、1画素に対する光変調最大値
の30%以下とすることを特徴とする。このように構成
すれば、パルス幅変調のデューティ比を30%以下に設
定することにより、多階調画像における最小濃度を得る
ことができる。
【0022】(3)請求項3記載の発明は、バイアス電
流制御手段として、D/A変換回路とV/I変換回路を
用いてレーザ駆動回路のバイアス電流を制御することを
特徴とする。
【0023】このように構成すれば、D/A変換回路の
出力をV/I変換回路により電流に変換してレーザ駆動
回路のバイアス電流を所定の範囲で高分解能で可変する
ことができる。
【0024】(4)請求項4記載の発明は、前記検出手
段として、記録媒体上の電位を検出することを特徴とす
る。このように構成すれば、前記検出手段として記録媒
体上の電位を検出することにより、該電位が所定の値に
なるようにバイアス電流を設定することができる。
【0025】(5)請求項5記載の発明は、前記検出手
段として、一様帯電され、かつ現像された部分のトナー
付着量を検出することを特徴とする。このように構成す
れば、前記検出手段としてトナー付着量を検出すること
により、該トナー付着量が所定の値になるようにバイア
ス電流を設定することができる。
【0026】(6)請求項6記載の発明は、レーザ光源
に予めバイアス電流を供給し、レーザ光源から出射した
レーザ光に、光変調を施して記録媒体上に導光し、画像
を形成する画像形成装置において、予め検出された1つ
の走査線光量が、走査方向にわたって略一定となるよう
にバイアス電流を制御する制御手段を具備することを特
徴とする。
【0027】このように構成すれば、1走査線内でのバ
イアス電流を制御して感光体上の光量を一定にすること
ができ、濃度ムラのない良好な画像を形成することがで
きる。
【0028】(7)請求項7記載の発明は、バイアス電
流制御時の変調信号は、パルス幅変調信号とし、トラン
ジスタのスイッチング動作で制御を行なうことを特徴と
する。
【0029】このように構成すれば、パルス幅変調信号
でトランジスタをスイッチングすることにより、バイア
ス電流の制御を行なうことができる。 (8)請求項8記載の発明は、1つの走査線光量特性
は、画像形成装置組み立て時の光量測定データを用いる
ことを特徴とする。
【0030】このように構成すれば、画像形成組み立て
時の光量測定データを用いて、1走査線にわたる光量が
略一定になるように制御することができる。 (9)請求項9記載の発明は、形成された画像をスキャ
ナで読み込み、出力特性から走査線光量特性データを作
成することを特徴とする。
【0031】このように構成すれば、形成された画像を
スキャナで読み込んで、走査線光量特性データを作成す
ることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。図1は本発明の第1の実
施の形態例を示すブロック図である。図9と同一のもの
は、同一の符号を付して示す。図において、50はレー
ザダイオードLDとフォトダイオードPDより構成され
る半導体レーザ、51は装置全体の動作を制御するCP
U、55はCPU51から出力されるディジタル信号を
受けてディジタル信号をアナログ信号に変換するD/A
変換回路である。該D/A変換回路55のビット数とし
ては、例えば8ビットが用いられる。
【0033】57は半導体レーザ50の光出力(光量)
を検出する光出力検出手段で、例えば感光体(図示せ
ず)の電位の検出、又は感光体のトナー付着量の検出が
行われる。52はレーザダイオード(LD)駆動IC
で、このLD駆動IC52で半導体レーザ50が駆動さ
れる。このLD駆動IC52は、フォトダイオードPD
の出力を基準電圧Vrefと比較し、レーザ素子LDの
駆動電流を制御するAPC制御を行なう。CPU51か
らLD駆動IC52には、3ビットの画像信号用PWM
変調信号が与えられる。
【0034】56はD/A変換回路55の出力を受けて
電圧信号を電流信号に変換するV/I変換回路で、オペ
アンプU1、U2及び抵抗R1〜R4で構成されてい
る。RGは電流IGを作り出すための抵抗である。該電流
IGは、LD駆動IC52のバイアス電流設定用抵抗R
Sに流れるようになっている。このように構成された装
置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0035】この回路の基本的な動作は、光出力検出手
段57で検出したレーザダイオードLDの光量が所定の
値をとるようにレーザダイオードLDに流れるバイアス
電流を制御するものである。CPU51は、光出力検出
手段57の出力を受けて、該光出力検出手段57の出力
が所定の値をとるようにD/A変換回路55に制御デー
タを与える。V/I変換回路56は、D/A変換回路5
5の出力であるアナログ電圧信号を電流信号IGに変換
する。この結果、レーザダイオードLDに流れる電流
は、バイアス電流設定用抵抗RSに流れる電流が一定と
なるように変化する。例えば、電流信号IGが0の時の
バイアス電流設定用抵抗RSに流れる電流が20mAの
場合に、IG+LDに流れる電流=20mAとなるよう
にLDに流れる電流が変化する。
【0036】例えばIG=10mAの場合にはLDに流
れる電流は20−10=10mAとなり、IG=5mA
の場合にはLDに流れる電流は20−5=15mAとな
る。このようにして、レーザダイオードLDのバイアス
電流の制御を行なうことができることになる。
【0037】このように、本発明の実施の形態例によれ
ば、バイアス電流を高分解能で制御することができ、パ
ルス幅変調信号における低濃度の応答性を均一にして、
パルス幅変調の光応答性が常に一定になるように制御す
ることができる。
【0038】本発明の目的は、前記バイアス電流制御に
関し、より高い分解能の制御を実現するためのものであ
る。制御は基本的にCPU51により行われるが、レー
ザ素子LDと検出用フォトダイオードPDは同一のパッ
ケージに半導体レーザユニット50として装着されてい
て、フォトダイオードPDで検出された光出力の信号を
LD駆動IC52によって基準電圧Vref(例えば
1.4V)と比較し、レーザ素子LDの駆動電流を制御
するAPC制御を行なう。
【0039】D/A変換回路55から電圧Viを出力す
ると、V/I変換回路56の抵抗R1〜R4が同一値を
とれば、オペアンプU1の出力VoはD/A変換回路5
5の出力Viに等しくなる。そこで、電流IG発生用の
抵抗RGをオペアンプU1の出力とバイアス電流設定用
抵抗RS間に接続すれば、 IG=(Vo−Vref)/RG となる。
【0040】ここで、バイアス電流設定用抵抗RSに基
準電圧Vrefを印加した時の駆動電流をIBとする。
LD駆動IC52のバイアス電流設定用抵抗RSに外部
より電流IGを流すと、基準電圧Vref(VB)は変化
しないため、LD駆動IC52のバイアス電流はIB−
IGの値となる。バイアス電流の最大値はIGが流れない
時のRSを流れる電流IBの値に設定する。そして、バ
イアス電流の最小値は、D/A変換回路55がフル出力
での電圧を続くV/I変換回路56でV/I変換した回
路の抵抗RGでの電流値IGが流れた時のバイアス電流と
なるように設定する。
【0041】このようにすれば、例えば8ビットのD/
A変換回路55の使用時は、256ステップで最大/最
小間の電流値を制御できるようになる。具体的には、L
D駆動IC52の基準電圧VBを1.4V、抵抗RSの
値を700Ω、20mAを最大バイアス電流値、最小バ
イアス電流値を6mAにする場合には、D/A変換回路
55のフル出力が2.5V、V/I変換回路56の抵抗
RGを78Ωとする。
【0042】D/A変換回路55の出力が1.4Vの時
には、抵抗RGの両端にかかる電圧は(1.4−1.
4)V=0Vで、電流IGは流れない。この結果、レー
ザダイオードLDに流れるバイアス電流は(1)式より 10×(VB/RS)=10×(1.4/700)=2
0(mA) となる。一方、D/A変換回路55の出力がフル出力
(2.5V)の場合、抵抗RGに流れる電流は、(2.
5−1.4)/78=14(mA)となり、レーザダイ
オードLDに流れるバイアス電流は20−14=6(m
A)となる。この時、レーザダイオードLDに流れるバ
イアス電流は6mAから14mA/256の分解能(1
ビット当たり0.05mA)で20mAまで増加させる
ことができ、バイアス電流の高分解能な制御が可能とな
る。
【0043】ここで、バイアス電流制御時の光変調信号
は、1画素に対する光変調最大値の30%以下とする。
これにより、多階調画像における最小濃度を得ることが
できる。
【0044】また、本実施の形態例によれば、バイアス
電流制御手段として、D/A変換回路55とV/I変換
回路56を用いてLD駆動IC52のバイアス電流を制
御している。これにより、D/A変換回路55の出力を
V/I変換回路56により電流に変換してLD駆動IC
52のバイアス電流を所定の範囲で高分解能で可変する
ことができる。
【0045】また、本実施の形態例によれば、光出力検
出手段57として、記録媒体上の電位を利用することが
できる。これにより、該電位が所定の値になるようにバ
イアス電流を設定することができる。
【0046】また、本実施の形態例によれば、光出力検
出手段57として、一様帯電され、且つ現像された部分
のトナー付着量を利用することができる。これにより、
該トナー付着量が所定の値になるようにバイアス電流を
設定することができる。
【0047】図2は本発明の第2の実施の形態例を示す
ブロック図である。図1と同一のものは、同一の符号を
付して示す。図において、51は全体の動作を制御する
CPU、58は該CPU51から出力される8〜11ビ
ットの制御データを受けてPWM信号を発生するPWM
ICである。
【0048】抵抗R10とR11の接続点はPWMIC
38の出力に接続され、抵抗R11の他端はトランジス
タQ1のベースに接続されている。R12は該トランジ
スタQ1のコレクタ負荷である。該トランジスタQ1の
エミッタはバイアス電流設定用抵抗RSに接続されてお
り、電流IGを出力してバイアス電流設定用抵抗RSに
与える。抵抗RSに流れる電流は(1)式で表される。
52はLD駆動ICであり、CPU51から画像信号に
応じた変調信号を受ける。LD駆動IC52は、半導体
レーザ10を駆動する。そして、Vref(VB)は該
LD駆動IC52に与えられる基準電圧である。このよ
うに構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りで
ある。
【0049】この回路において、バイアス電流設定用抵
抗RSに外部より電流IGを流すと、基準電圧VBは変化
しないため、LD駆動IC52でのバイアス電流は(I
B−IG)の電流になる。IG設定用の制限抵抗R10、
R11にNPNトランジスタQ1でRS端子に電流を流
す構成にすると、トランジスタQ1がオフ時は正規のバ
イアス電流IB、トランジスタQ1がオン時は(IB−I
G)の電流値と2水準のバイアス電流設定が可能にな
る。
【0050】書き込みユニットにおいて、像高を振った
時の感光体上の光量特性を、予め組立て時に測定し、最
大光量の走査位置ではバイアス電流(IB−IG)、最小
光量値での走査位置ではIBのバイアス電流が流れるよ
うに設定し、このバイアス電流の差で光量差を補正し、
最大・最小間は画像クロック周期のパルス幅変調で、バ
イアス電流を制御することで、記録媒体上の1つの走査
線光量が、走査方向に一定になるように制御する。
【0051】図3は各部の動作波形を示す図である。
(a)は画像信号、(b)はバイアスPWM信号、
(c)は(a)の拡大図、(d)は(b)の拡大図であ
る。(a)において、1走査ライン毎に出力される位置
検出信号が出力され、1走査ライン分の画像データが
(例えばA、B、C)出力される。これら画像データ
A、B、Cに対応して(b)に示すバイアスPWM信号
は、(d)に示すようなバイアスPWM信号となる。そ
して、このPWM信号は、画像データAの領域ではオ
フ、画像データBの領域ではPWM信号、画像データC
の領域ではオンとなる。
【0052】このように、1走査ライン毎にバイアス電
流を変化させてやることにより、感光体上の光量を一定
にすることができ、濃度ムラのない良好な画像を形成す
ることができる。
【0053】前述したバイアスPWM信号がスイッチン
グトランジスタQ1のベースに印加されると、該トラン
ジスタQ1は入力パルスに応じてオンオフ動作を行な
う。即ち、ベース入力が“H”の時にはトランジスタQ
1はオンになり、ベース入力が“L”の時にはトランジ
スタQ1はオフになる。
【0054】PWMIC38から、図3の(d)に示す
ような信号がスイッチングトランジスタQ1に印加され
ると、トランジスタQ1は完全オフの状態と、オンオフ
を繰り返す状態と、完全オンの状態をとりうる。完全オ
フの場合には、IGが流れないので、レーザバイアス電
流はIBに等しくなり、完全オンの場合には、最大のIG
が流れてレーザのバイアス電流は最小となり、オンオフ
を繰り返す状態では、そのデューティに応じたバイアス
電流(IB−IG)が流れる。
【0055】このように構成すれば、パルス幅変調信号
でトランジスタをスイッチングすることにより、バイア
ス電流の制御を行なうことができる。図4は感光体上パ
ワー特性を示す図である。縦軸は感光体上パワー、横軸
は画像走査幅である。図に示すように、像高を振った時
の感光体上の光量特性を示している。この図は、像高を
振った時の感光体上の光量特性を予め組み立て時に測定
しておくものである。1走査ラインについて、両端の光
量が少なく(Pmin)、中央部の光量が最大値(Pm
ax)をとる。ここで、図中に示すA、B、Cが図3に
示すA、B、Cに対応している。
【0056】A領域は、光量が少ないので、最大バイア
ス電流を与えるべくトランジスタQ1をオフにし、B領
域は中間値をとるので、PWMパルスでトランジスタQ
1を駆動し、C領域は最大値をとるので、バイアス電流
を最小値にすべくトランジスタQ1をオンにする。この
ようなバイアス電流制御を行なうことにより、f1に示
す光量特性が、f2に示す光量特性のようにフラットな
ものとなり、1走査ラインにわたる光量が略一定になる
ように制御することができる。
【0057】図5はLDバイアス電流の特性例を示す図
である。位置検出信号は、1走査ライン毎に出力され、
1走査ライン中のバイアス電流は、図に示すように、最
大光量近辺が小さく、両端にいくに従って大きくなるよ
うな特性をもっている。
【0058】上述の実施の形態例では、1つの走査線光
量特性は、画像形成装置組み立て時の光量測定データを
用いる場合について説明したが、本発明はこれに限るも
のではなく、形成された画像をスキャナで読み込み、出
力特性から走査線光量特性データを作成するようにして
もよい。
【0059】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果が得られる。
【0060】(1)請求項1記載の発明によれば、バイ
アス電流を高分解能で制御することができ、パルス幅変
調信号における低濃度の応答性を均一にして、パルス幅
変調の光応答性が、常に一定になるように制御すること
ができる。
【0061】(2)請求項2記載の発明によれば、パル
ス幅変調のデューティ比を30%以下に設定することに
より、多階調画像における最小濃度を得ることができ
る。 (3)請求項3記載の発明によれば、D/A変換回路の
出力をV/I変換回路により電流に変換してレーザ駆動
回路のバイアス電流を所定の範囲で高分解能で可変する
ことができる。
【0062】(4)請求項4記載の発明によれば、前記
検出手段として記録媒体上の電位を検出することによ
り、該電位が所定の値になるようにバイアス電流を設定
することができる。
【0063】(5)請求項5記載の発明によれば、前記
検出手段としてトナー付着量を検出することにより、該
トナー付着量が所定の値になるようにバイアス電流を設
定することができる。
【0064】(6)請求項6記載の発明によれば、1走
査線内でのバイアス電流を制御して感光体上の光量を一
定にすることができ、濃度ムラのない良好な画像を形成
することができる。
【0065】(7)請求項7記載の発明によれば、パル
ス幅変調信号でトランジスタをスイッチングすることに
より、バイアス電流の制御を行なうことができる。
(8)請求項8記載の発明によれば、画像形成組み立て
時の光量測定データを用いて、1走査線にわたる光量が
略一定になるように制御することができる。
【0066】(9)請求項9記載の発明によれば、形成
された画像をスキャナで読み込んで、走査線光量特性デ
ータを作成することができる。このように本発明によれ
ば、第1に半導体レーザの応答性のバラツキや環境温度
の変動に対しても、適切にバイアス電流を制御し、パル
ス幅変調信号における低濃度の応答性を均一にして、パ
ルス幅変調の光応答性が、常に一定になるように制御す
ることができる画像形成装置を提供することができ、第
2に1走査線内でのバイアス電流を制御して感光体上の
光量を一定にすることができ、濃度ムラのない良好な画
像を形成することができる画像形成装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例を示すブロック図
である。
【図2】本発明の第2の実施の形態例を示すブロック図
である。
【図3】各部の動作波形を示す図である。
【図4】感光体上パワー特性を示す図である。
【図5】LDバイアス電流の特性例を示す図である。
【図6】レーザ光学系の一例を示す図である。
【図7】レーザ素子の発光特性を示す図である。
【図8】レーザ素子の発光遅れ特性を示す図である。
【図9】先行技術の実施の形態例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
51 CPU 52 LD駆動IC 55 D/A変換回路 56 V/I変換回路 57 光出力検出手段 R1〜R4,RG,RS 抵抗 U1,U2 オペアンプ
フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA03 AA53 AA55 AA57 AA61 AA63 AA66 2H027 DA02 DA10 DE02 DE05 DE07 EA02 EC06 EC11 EC15 2H076 AB05 AB22 DA04 DA07 DA17 DA32 5C074 BB03 CC26 DD07 DD08 EE02 EE08 EE11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源に予めバイアス電流を供給
    し、レーザ光源から出射したレーザ光に、光変調を施し
    て記録媒体上に導光し、画像を形成する画像形成装置に
    おいて、 レーザ光源を変調信号により制御した状態で発光量を検
    出する検出手段と、 該検出手段による検出結果に応じて前記バイアス電流を
    D/A変換回路の分解能で制御するバイアス電流制御手
    段とを具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 バイアス電流制御時の光変調信号は、1
    画素に対する光変調最大値の30%以下とすることを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 バイアス電流制御手段として、D/A変
    換回路とV/I変換回路を用いてレーザ駆動回路のバイ
    アス電流を制御することを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段として、記録媒体上の電位
    を検出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段として、一様帯電され、か
    つ現像された部分のトナー付着量を検出することを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 レーザ光源に予めバイアス電流を供給
    し、レーザ光源から出射したレーザ光に、光変調を施し
    て記録媒体上に導光し、画像を形成する画像形成装置に
    おいて、 予め検出された1つの走査線光量が、走査方向にわたっ
    て略一定となるようにバイアス電流を制御する制御手段
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 バイアス電流制御時の変調信号は、パル
    ス幅変調信号とし、トランジスタのスイッチング動作で
    制御を行なうことを特徴とする請求項6記載の画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】 1つの走査線光量特性は、画像形成装置
    組み立て時の光量測定データを用いることを特徴とする
    請求項6記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 形成された画像をスキャナで読み込み、
    出力特性から走査線光量特性データを作成することを特
    徴とする請求項6記載の画像形成装置。
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