JP3311607B2 - レーザダイオード駆動装置 - Google Patents

レーザダイオード駆動装置

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JP3311607B2
JP3311607B2 JP27329096A JP27329096A JP3311607B2 JP 3311607 B2 JP3311607 B2 JP 3311607B2 JP 27329096 A JP27329096 A JP 27329096A JP 27329096 A JP27329096 A JP 27329096A JP 3311607 B2 JP3311607 B2 JP 3311607B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信等に使用さ
れるレーザダイオード(以下、「LD」という)駆動装
置、特に、帰還ループを用いたLD光出力制御技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、光通信等に使用されるLDの駆
動電流と光出力の関係を示す特性図であり、横軸に駆動
電流を、縦軸に光出力の出力強度を示している。図2に
示すように、LDは、駆動電流DCが一定の値以下では
ほとんど光を発せず、閾値Ithを越えると急激に光出力
の出力強度Pが増加するという特性を有している。駆動
電流DCの制御においては、送信データに応じた光出力
の出力強度Pを得るための駆動電流DCを、適切な値に
調整する必要がある。図3は、従来のLD駆動装置の一
構成例を示す構成図である。このLD駆動装置は、送信
データDTが与えられる演算増幅器1を有している。演
算増幅器1は、送信データDTが与えられる非反転入力
端子と、検出電圧SVが与えられる反転入力端子とを有
し、これらの2つの入力端子に与えられる電圧の差に応
じて、相補的な非反転駆動信号DS及び反転駆動信号D
S/を出力する回路である。演算増幅器1から出力され
る駆動信号DSはトランジスタ2のベースに、駆動信号
DS/はトランジスタ3のベースにそれぞれ与えられて
いる。トランジスタ2,3のエミッタは共通接続され、
定電流源4を介して接地電位GNDに接続されている。
トランジスタ3のコレクタは、抵抗5を介して電源電位
VCCに接続されている。また、トランジスタ2のコレ
クタにはLD6の陰極が接続され、このLD6の陽極
は、電源電位VCCに接続されている。
【0003】LD6には、そのレーザ光信号LSの一部
を検出するために、フォトダイオード(以下、「PD」
という)7が光学的に接続されている。PD7の陰極は
電源電位VCCに接続され、陽極は前置増幅器8の入力
側に接続されている。前置増幅器8は、例えば、演算増
幅器等で構成され、この前置増幅器8の出力側は、抵抗
9を介してその入力側にフィードバックされている。前
置増幅器8及び抵抗9は、PD7から出力される検出電
流SCの電流値を電圧値に変換して検出電圧SVを出力
する回路である。前置増幅器8の出力側は、演算増幅器
1の反転入力端子に接続されている。このようなLD駆
動装置において、送信データDTが論理値0(以下、
「“0”」という)の時、演算増幅器1の出力側には、
例えばローレベル(以下、「“L”」という)の駆動信
号DS及びハイレベル(以下、「“H”」という)の駆
動信号DS/が出力される。これにより、トランジスタ
2は、“L”の駆動電流DCをLD6に供給する。LD
6は、“L”の駆動電流DCで駆動され、これによるレ
ーザ光信号LSは、微弱なレベルとなる。この微弱なレ
ーザ光信号LSを検出したPD7から、微弱な検出電流
SCが出力されるので、前置増幅器8の出力側には、
“L”の検出電圧SVが出力される。そして、演算増幅
器1、トランジスタ2、LD6、PD7、及び前置増幅
器8で構成される帰還ループAPCによって、送信デー
タDTの“0”に対応する“L”(例えば、出力強度P
0 )のレーザ光信号LSが維持される。
【0004】送信データ信号DTが論理値1(以下、
「“1”」という)に変化した瞬間には、演算増幅器1
の反転入力端子には、“L”の検出電圧SVがまだ印加
されているので、駆動信号DSは、“H”に変化する。
これにより、トランジスタ2は、“H”の駆動電流DC
をLD6に供給する。LD6は、“H”の駆動電流DC
で駆動され、これによりレーザ光信号LSの出力強度P
は上昇する。このレーザ光信号LSを検出したPD7か
らは、出力強度Pに応じた“H”の検出電流SCが出力
されるので、前置増幅器8の出力側には、“H”の検出
電圧SVが出力される。そして、帰還ループAPCによ
り、送信データ信号DTの“1”に対応する“H”(例
えば、出力強度P1 )のレーザ光信号LSが維持され
る。
【0005】このように、帰還ループAPCにより、送
信データDTの“0”,“1”に応じたレベルのレーザ
光信号LSを出力する自動パワー制御(Automatic Powe
r Control)が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
LD駆動装置では、次のような課題があった。図4は、
図3中の送信データDTが“0”から“1”に変化した
時の、送信データDT、検出電圧SV及び駆動電流DC
の波形図である。帰還ループAPCは、ループを構成す
る各回路動作の遅延による一定の遅延時間を有する。こ
のため、帰還ループAPCによる自動パワー制御が行わ
れるまでには、一定の時間が必要である。一方、送信デ
ータDTが“0”から“1”に変化する瞬間に、演算増
幅器1から出力される駆動信号DSは、“H”に変化
し、更にこの駆動信号DSによって駆動されるLD6の
駆動電流DCは、図4に示すように急激に増加する。つ
まり、駆動電流DCは、瞬間的に所定の大きさよりも大
きなピーク電流が流れるオーバーシュートを生じ、更
に、その後増減を繰り返えすリンギングを起こして、次
第に所定の値に落ち着く。
【0007】このようなオーバーシュート及びリンギン
グにより、過大な電流が流れるので、LD6に劣化を与
えるおそれがある。また、オーバーシュート及びリンギ
ングの期間中に、送信データDTが“1”から“0”に
変化しても、このオーバーシュート等の影響のため、直
ちに駆動電流DCが送信データの“0”に追随して変化
することができず、送信データ速度が制限される。本発
明は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、送信デ
ータDTが“0”から“1”に変化する瞬間におけるオ
ーバーシュート及びリンギングを抑制することのできる
LD駆動装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、駆動電流が特定の閾値以下のときには出
力強度の小さいレーザ光信号を出力し、該駆動電流が該
閾値を越えると急激に該レーザ光信号の出力強度が増加
する特性を有し、該閾値よりも高い第1のレベル及び該
閾値よりも低い第2のレベルの駆動電流に応じて該レー
ザ光信号を出力するLDに対し、前記駆動電流を供給し
て駆動するLD駆動装置において、前記LDに光学的に
結合され、前記レーザ光信号を検出して該レーザ光信号
の出力強度に応じた検出電流を出力する光検出手段と、
前記検出電流を入力し、該検出電流をそれにほぼ逆比例
する検出電圧値に変換し、かつ該検出電圧値は該検出電
流が前記第1のレベルの駆動電流に対応する時に、基準
電圧に等しくなるように設定された検出電圧を出力する
電流電圧変換手段とを備えている。
【0009】更に、このLD駆動装置には、帰還電圧及
び前記検出電圧を入力し、異なる第1及び第2の論理値
の送信データに応じて、該送信データが該第1の論理値
の時には該検出電圧を選択して出力し、該送信データが
該第2の論理値の時には該帰還電圧を選択して出力する
選択手段と、前記選択手段の出力電圧及び前記基準電圧
を入力し、該出力電圧が前記検出電圧の時には、該検出
電圧と該基準電圧とを比較して差を求め、前記第1のレ
ベルの駆動電流に対応しかつ該差に比例する第1の電圧
の駆動信号を出力し、該出力電圧が前記帰還電圧の時に
は、該帰還電圧と該基準電圧とを比較して差を求め、前
記第2のレベルの駆動電流に対応しかつ該差に比例する
第2の電圧の駆動信号を出力する比較手段と、前記駆動
信号を入力し、該駆動信号の電圧にほぼ逆比例する電圧
値で、かつ該電圧値は該駆動信号が前記第2の電圧の時
に、前記基準電圧に等しくなるように設定された前記帰
還電圧を出力する帰還手段と、前記駆動信号を入力し、
該駆動信号の電圧に応じた前記駆動電流を生成して前記
LDに供給する駆動手段とが、設けられている。
【0010】本発明によれば、以上のようにLD駆動装
置を構成したので、次のような作用が行われる。送信デ
ータが第1の論理値のとき、検出電圧が選択手段によっ
て選択されて比較手段に与えられる。比較手段によっ
て、検出電圧と基準電圧との比較が行われ、第1の電圧
の駆動信号が出力される。駆動信号は駆動手段に与えら
れ、この駆動信号に応じて、閾値を越える駆動電流が駆
動手段からLDに出力される。LDでは、閾値を越える
第1のレベルの駆動電流によってレーザ光信号が出力さ
れる。LDのレーザ光信号はPDで検出され、このレー
ザ光信号の強度に応じた検出電流が出力される。検出電
流は、電流電圧変換手段によって、この検出電流に逆比
例し、かつレーザ光信号が第1のレベルの駆動電流に対
応する時には一定の基準電圧に等しい値の検出電圧に変
換される。検出電圧は、再び選択手段を介して比較手段
に帰還される。これにより、駆動手段からLDに出力さ
れる駆動電流は、第1のレベルの駆動電流に収斂する。
【0011】一方、送信データが第2の論理値のとき、
帰還電圧が選択手段によって選択されて比較手段に与え
られる。比較手段によって、帰還電圧と基準電圧との比
較が行われ、第2の電圧の駆動信号が出力される。駆動
信号は帰還手段に与えられ、この駆動電流に逆比例し、
かつレーザ光信号が第2のレベルの駆動電流に相当する
時に一定の基準電圧に等しい値の帰還電圧に変換され
る。帰還電圧は、再び選択手段を介して比較手段に帰還
される。これにより、比較手段から出力される駆動信号
は、第2のレベルの駆動電流に相当する電圧に収斂す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
光通信用のLD駆動装置の構成図である。このLD駆動
装置は、送信データDTに応じたレーザ光信号LSを出
力するために、LD11に駆動電流DCを供給する装置
である。LD11は、例えば、図2のような駆動電流−
光出力特性を持ち、駆動電流DCが特定の閾値(例え
ば、Ith)以下のときには出力強度の小さいレーザ光信
号LSを出力し、この駆動電流DCがその閾値Ithを越
えると、急激にそのレーザ光信号LSの出力強度が増加
する発光素子である。LD11は、送信データDTが第
1の論理値(例えば、“1”)の時には、所定の光出力
の出力強度P1 を得るために、第1のレベルの駆動電流
DC(例えば、電流値I1 )で駆動され、送信データD
Tが第2の論理値(例えば、“0”)の時には、光出力
をほぼ停止状態(例えば、出力強度P0)にするため
に、第2のレベルの駆動電流DC(例えば、電流値I0
)で駆動される。
【0013】LD11には、そのレーザ光信号LSの一
部を検出するために、LD駆動装置の光検出手段(例え
ば、PD)12が光学的に結合されている。PD12
は、検出したレーザ光信号LSの出力強度に応じた検出
電流SCを出力する受光素子であり、このPD12の陰
極は電源電位VCCに、陽極は電流電圧変換手段(例え
ば、電流電圧変換回路)13の入力側に接続されてい
る。電流電圧変換回路13は、例えば演算増幅器等で構
成され、PD12から出力される検出電流SCを入力
し、この検出電流SCを電圧に変換して、この検出電流
SCにほぼ逆比例する検出電圧SVを出力する変換回路
である。即ち、検出電流SCが増加すると、これに従っ
て出力される検出電圧SVは減少し、この検出電流SC
が減少すると、これに従って出力される検出電圧SVは
増加する。また、LD11が電流値I1 の駆動電流DC
に対応する所定の出力強度P1 のレーザ光信号LSを出
力している時に、検出電圧SVが一定の基準電圧Vref
に等しくなるように設定されている。電流電圧変換回路
13の出力側は、選択手段(例えば、選択回路)14の
第1の入力側に接続されている。
【0014】選択回路14は、第1及び第2の入力側を
有し、選択端子Sに与えられる送信データDTが“1”
の時には、その第1の入力側に与えられる検出電圧SV
を選択し、この送信データDTが“0”の時には、その
第2の入力側に与えられる帰還電圧FVを選択して、出
力側に出力する回路である。選択回路14の出力側に
は、低域通過フィルタ(以下、「LPF」という)15
の入力側が接続されている。LPF15は、例えば、送
信データDTの伝送速度の10倍程度の遮断周波数を有
し、この遮断周波数以下の周波数成分のみを通過させる
フィルタであり、送信データDTの伝送速度よりも高い
周波数での寄生発振を防止するための回路である。LP
F15の出力側には、比較手段(例えば、比較回路)1
6の第1の入力側が接続されている。
【0015】比較回路16は、例えば演算増幅器等で構
成され、第1及び第2の入力側を有し、その第1の入力
側にLPF15を介して与えられる選択回路14の出力
電圧と、その第2の入力側に与えられる一定の基準電圧
Vref との比較を行い、これらの電圧差を求め、この比
較結果の電圧差にほぼ比例する駆動信号DCを出力する
回路である。比較回路16は、入力電圧にほぼ比例する
出力電圧が得られる一定範囲の直線動作領域を有してお
り、この直線動作領域の入力電圧のほぼ中央値に基準電
圧Vref が設定されている。また、第1の入力側に与え
られる入力電圧も、その直線動作領域に入るように設定
されている。選択回路14が検出電圧SVを選択して出
力している場合には、比較回路16は、この検出電圧S
Vと基準電圧Vref とを比較し、電流値I1 の駆動電流
DCに対応する第1の電圧(例えば、電圧値V1 )の駆
動信号DSを出力する。一方、選択回路14が帰還電圧
FVを選択して出力している場合には、比較回路16
は、この帰還電圧FVと基準電圧Vref とを比較し、電
流値I0 の駆動電流DCに対応する第2の電圧(例え
ば、電圧値V0 )の駆動信号DSを出力する。比較回路
16の出力側には、帰還手段(例えば、帰還回路)17
及び駆動手段(例えば、駆動回路)18の入力側が接続
されている。
【0016】帰還回路17は、例えば演算増幅器等で構
成され、比較回路16から与えられる駆動信号DSの電
圧にほぼ逆比例する帰還電圧FVを出力する回路であ
る。即ち、駆動信号DSが増加すると、これに従って出
力される帰還電圧FVは減少し、この駆動信号DSが減
少すると、これに従って出力される帰還電圧FVは増加
する。また、帰還回路17は、比較回路16から与えら
れる駆動信号DSが電圧値V0 の時に、帰還電圧FVが
基準電圧Vref と等しい値になるように設定されてい
る。帰還回路17の出力側は、選択回路14の第2の入
力側に接続されている。駆動回路18は、比較回路16
から与えられる駆動信号DSの電圧に応じた駆動電流D
Cを供給する回路であり、この駆動回路18の出力側に
は、LD11の陰極が接続されている。LD11の陽極
は電源電位VCCに接続され、この電源電位VCCから
このLD11を介して駆動回路18へ流れる駆動電流D
Cによって、レーザ光信号LSが出力されるようになっ
ている。
【0017】図5は、図1中の電流電圧変換回路13の
一構成例を示す回路図である。この電流電圧変換回路1
3は、演算増幅器13a、及びこの演算増幅器13aの
入力側と出力側とを接続する抵抗13bとで構成されて
いる。演算増幅器13aの入力側にPD12からの検出
電流SCが与えられ、この検出電流SCが抵抗13bを
流れる。そして、抵抗13bの両端に発生した電位差に
より、検出電圧SVが演算増幅器13aの出力側に出力
されるようになっている。図6は、図1中の選択回路1
4の一構成例を示す回路図である。この選択回路14
は、トランジスタ21,22を有し、これらのトランジ
スタ21,22のベースに、検出電圧SVと基準電圧V
ref とが、それぞれ与えられている。また、選択回路1
4は、トランジスタ23,24を有し、これらのトラン
ジスタ23,24のベースに、帰還電圧FVと基準電圧
Vref とが、それぞれ与えられている。トランジスタ2
1,23のコレクタは共通接続され、抵抗25を介して
電源電位VCCに接続されている。トランジスタ22,
24のコレクタは共通接続され、抵抗26を介して電源
電位VCCに接続されている。トランジスタ21,22
のエミッタは、共通接続され抵抗27を介してトランジ
スタ28のコレクタに接続され、トランジスタ23,2
4のエミッタは、共通接続され抵抗29を介してトラン
ジスタ30のコレクタに接続されている。トランジスタ
28,30のエミッタは共通接続され、定電流源31を
介して接地電位GNDに接続されている。また、トラン
ジスタ28のベースには、送信データDTが与えられ、
トランジスタ30のベースには、インバータ32を介し
てこの送信データDTが与えられている。そして、トラ
ンジスタ21,23のコレクタ側から、送信データDT
の“1”,“0”に応じて、検出電圧SV又は帰還電圧
FVが選択されて、選択回路14の出力信号として出力
されるようになっている。
【0018】図7は、図1中の駆動回路18の一構成例
を示す回路図である。この駆動回路18は、駆動信号D
S及びこれに相補的な駆動信号DS/が、それぞれベー
スに与えられるトランジスタ18a,18bを有してい
る。トランジスタ18a,18bのエミッタは、共通接
続され、定電流源18cを介して接地電位GNDに接続
されている。トランジスタ18bのコレクタは、抵抗1
8dを介して電源電位VCCに接続されており、トラン
ジスタ18aのコレクタは、LD11の陰極に接続され
ている。そして、駆動信号DSに応じてトランジスタ1
8aが制御され、LD11に駆動電流DCが供給される
ようになっている。次に、図1のLD駆動装置の動作
を、(1)送信データDTが“0”の場合と、(2)送
信データDTが“1”の場合について説明する。
【0019】(1) 送信データDTが“0”の場合 選択回路14のトランジスタ28,30のベースに与え
られる信号が、それぞれ“L”,“H”になるので、ト
ランジスタ30はオン状態、トランジスタ28はオフ状
態になる。これにより、選択回路14によって、帰還回
路17から出力された帰還電圧FVが選択され、LPF
15を介して比較回路16に与えられる。比較回路16
において、帰還電圧FVと基準電圧Vref とが比較さ
れ、これらの電圧の差に応じた駆動信号DSが出力され
る。駆動信号DSは、帰還回路17に与えられる。帰還
回路17によって、駆動回路18から与えられる駆動信
号DSにほぼ逆比例する帰還電圧FVが出力され、選択
回路14に与えられる。ここで、仮に、比較回路16か
ら出力される駆動信号DSが、電圧値V0 よりも大きい
とすると、帰還回路17から出力される帰還電圧FV
は、基準電圧Vref よりも小さくなる。基準電圧Vref
よりも小さい帰還電圧FVが比較回路16に入力される
ので、この比較回路16から出力される駆動信号DSは
減少する。逆に、比較回路16から出力される駆動信号
DSが、電圧値V0 よりも小さいとすると、帰還回路1
7から出力される帰還電圧FVは、基準電圧Vref より
も大きくなる。基準電圧Vref よりも大きな帰還電圧F
Vが比較回路16に入力されるので、この比較回路16
から出力される駆動信号DSは増加する。このように、
比較回路16、帰還回路17、選択回路14、及びLP
F15からなる帰還ループFBLによって制御され、比
較回路16に入力される帰還電圧FVは基準電圧Vref
に、駆動信号DSの値は電圧値V0 に収斂する。駆動信
号DSが電圧値V0 になると、駆動回路18から出力さ
れる駆動電流DCは、LD11がほぼ停止状態の光出力
の出力強度P0 に対応する電流値I0 となる。
【0020】(2) 送信データDTが“1”の場合 選択回路14によって、電流電圧変換回路13から出力
された検出電圧SVが選択され、LPF15を介して比
較回路16に与えられる。比較回路16において、検出
電圧SVと基準電圧Vref とが比較され、これらの電圧
の差に応じた駆動信号DSが出力される。駆動信号DS
は、駆動回路18のトランジスタ18aのベースに与え
られる。トランジスタ18aは、そのベースに与えられ
る駆動信号DSの電圧に応じた導通状態になり、電源電
位VCCからLD11を経由して駆動電流DCが流れ
る。これにより、LD11から駆動電流DCに応じた出
力強度のレーザ光信号LSが出力される。レーザ光信号
LSの一部は、PD12で検出され、このレーザ光信号
LSの出力強度に応じた検出電流SCが出力され、電流
電圧変換回路13に与えられる。検出電流SCは、電流
電圧変換回路13において、この検出電流SCにほぼ逆
比例する検出電圧SVに変換され、選択回路14に与え
られる。
【0021】ここで、仮に、比較回路16から出力され
る駆動信号DSが、電圧値V1 よりも大きいとすると、
電流電圧変換回路13から出力される検出電圧SVは、
基準電圧Vref よりも小さくなる。基準電圧Vref より
も小さい検出電圧SVが比較回路16に入力されるの
で、この比較回路16から出力される駆動信号DSは減
少する。逆に、比較回路16から出力される駆動信号D
Sが、電圧値V1 よりも小さいとすると、電流電圧変換
回路13から出力される変換電圧SVは、基準電圧Vre
f よりも大きくなる。基準電圧Vref よりも大きな変換
電圧SVが比較回路16に入力されるので、この比較回
路16から出力される駆動信号DSは増加する。このよ
うに、比較回路16、駆動回路18、LD11、PD1
2、電流電圧変換回路13、選択回路14、及びLPF
15からなる帰還ループAPCによって制御され、比較
回路16に入力される検出電圧SVは基準電圧Vref
に、駆動信号DSの値は電圧値V1 に収斂する。駆動信
号DSが電圧値V1 になると、駆動回路18から出力さ
れる駆動電流DCは、LD11が所定の出力強度P1 の
レーザ光信号LSを出力する電流値I1となる。このよ
うに、本実施形態のLD駆動装置は、次の(i)〜(ii
i)のような利点がある。
【0022】(i) 帰還回路17等による帰還ループ
FBLと、PD12等による帰還ループAPCとを有す
るので、送信データDTが“0”,“1”のどちらの場
合に対しても、帰還ループFBL,APCによる制御が
行われ、LD11は、所定のレベルのレーザ光信号LS
を安定して出力することができる。 (ii) 比較回路16の入力側に入力される検出電圧S
Vまたは帰還電圧FVの電圧は、常に基準電圧Vref に
ほぼ等しい電圧値に維持される。基準電圧Vref、検出
電圧SV及び帰還電圧FVは、比較回路16の直線動作
領域内の入力電圧となるように設定されているので、応
答速度が速く、送信データDTが“0”から“1”に変
化する瞬間におけるLD11の駆動電流DCのオーバー
シュート及びリンギングを抑制することができる。 (iii) LPF15を有しており、選択回路14の切替
え動作による急峻な信号変化による高調波成分を遮断し
て寄生発振を防止することができるので、送信データD
Tに追随したレーザ光信号LSを出力することができ
る。なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々
の変形が可能である。この変形例としては、例えば、次
の(a)〜(f)のようなものがある。
【0023】(a) 光検出手段としてPD12を用い
ているが、フォトトランジスタ等の受光素子を使用して
も良い。 (b) 電流電圧変換回路13は、図5の回路に限定さ
れず、検出電流SCにほぼ逆比例する検出電圧SVを出
力する回路であれば良い。 (c) 選択回路15は、図6の回路に限定されず、送
信データDTに応じて検出電圧SVと帰還電圧FVとを
切替えて出力する回路であれば良い。 (d) 駆動回路18は、図7の回路に限定されず、駆
動信号DSに応じた駆動電流DCを供給できる回路であ
れば良い。 (e) 寄生発振防止用のLPF15を設けているが、
発振のおそれの無い場合には、省略することができる。 (f) LPF15を選択回路15の出力側に設けてい
るが、選択回路14の入力側に、検出電圧SV及び帰還
電圧FVに対して、それぞれ寄生発振防止用のLPF1
5a,15bを設けることもできる。これにより、各L
PF15a,15bに、それぞれ適切な遮断周波数のフ
ィルタを設けることができるので、寄生発振を確実に防
止することができる。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、送信データが第1の論理値の時に構成される比較
手段、駆動手段、LD、光検出手段、電流電圧変換手
段、及び選択手段による帰還ループと、送信データが第
2の論理値の時に構成される比較手段、帰還手段、及び
選択手段による帰還ループとを有しているので、安定し
たレーザ光信号を出力することができる。しかも、比較
手段の入力側に入力される信号の電圧は、常に一定の基
準電圧にほぼ等しい電圧値に維持されるので、例えば演
算増幅器等で構成される比較手段は、常に入力と出力の
関係がほぼ比例関係にある直線動作領域で動作すること
ができる。このため、送信データの論理値が変化する瞬
間におけるLDの駆動電流のオーバーシュート等を抑制
することができる。更に、LDのオーバーシュート等が
抑制されることにより、送信データに対する応答性が良
くなり、より高速のデータ送信が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すLD駆動装置の構成図
である。
【図2】LDの駆動電流と光出力の関係を示す特性図で
ある。
【図3】従来のLD駆動装置の構成図である。
【図4】図3中のデータ信号DT、検出電圧SV及び駆
動電流DCの波形図である。
【図5】図1中の電流電圧変換回路13の一構成例を示
す回路図である。
【図6】図1中の選択回路14の一構成例を示す回路図
である。
【図7】図1中の駆動回路18の一構成例を示す回路図
である。
【符号の説明】
11 LD 12 PD 13 電流電圧変換回路 14 選択回路 16 比較回路 17 帰還回路 18 駆動回路 DC 駆動電流 DS 駆動信号 DT 送信データ FV 帰還電圧 LS レーザ光信号 SC 検出電流 SV 検出電圧 Vref 基準電圧

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動電流が特定の閾値以下のときには出
    力強度の小さいレーザ光信号を出力し、該駆動電流が該
    閾値を越えると急激に該レーザ光信号の出力強度が増加
    する特性を有し、該閾値よりも高い第1のレベル及び該
    閾値よりも低い第2のレベルの駆動電流に応じて該レー
    ザ光信号を出力するレーザダイオードに対し、 前記駆動電流を供給して駆動するレーザダイオード駆動
    装置において、 前記レーザダイオードに光学的に結合され、前記レーザ
    光信号を検出して該レーザ光信号の出力強度に応じた検
    出電流を出力する光検出手段と、 前記検出電流を入力し、該検出電流をそれにほぼ逆比例
    する検出電圧値に変換し、かつ該検出電圧値は該検出電
    流が前記第1のレベルの駆動電流に対応する時に、基準
    電圧に等しくなるように設定された検出電圧を出力する
    電流電圧変換手段と、 帰還電圧及び前記検出電圧を入力し、異なる第1及び第
    2の論理値の送信データに応じて、該送信データが該第
    1の論理値の時には該検出電圧を選択して出力し、該送
    信データが該第2の論理値の時には該帰還電圧を選択し
    て出力する選択手段と、 前記選択手段の出力電圧及び前記基準電圧を入力し、該
    出力電圧が前記検出電圧の時には、該検出電圧と該基準
    電圧とを比較して差を求め、前記第1のレベルの駆動電
    流に対応しかつ該差に比例する第1の電圧の駆動信号を
    出力し、該出力電圧が前記帰還電圧の時には、該帰還電
    圧と該基準電圧とを比較して差を求め、前記第2のレベ
    ルの駆動電流に対応しかつ該差に比例する第2の電圧の
    駆動信号を出力する比較手段と、 前記駆動信号を入力し、該駆動信号の電圧にほぼ逆比例
    する電圧値で、かつ該電圧値は該駆動信号が前記第2の
    電圧の時に、前記基準電圧に等しくなるように設定され
    た前記帰還電圧を出力する帰還手段と、 前記駆動信号を入力し、該駆動信号の電圧に応じた前記
    駆動電流を生成して前記レーザダイオードに供給する駆
    動手段とを、 備えたことを特徴とするレーザダイオード駆動装置。
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