JPH0510769A - 光フアイバジヤイロ信号処理方式 - Google Patents

光フアイバジヤイロ信号処理方式

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JPH0510769A
JPH0510769A JP18380791A JP18380791A JPH0510769A JP H0510769 A JPH0510769 A JP H0510769A JP 18380791 A JP18380791 A JP 18380791A JP 18380791 A JP18380791 A JP 18380791A JP H0510769 A JPH0510769 A JP H0510769A
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JP
Japan
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light
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optical fiber
receiving element
light emitting
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Application number
JP18380791A
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English (en)
Inventor
Koichi Washimi
公一 鷲見
Akihiro Ooka
明裕 大岡
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発光素子の発光パワーWが、ある上限W0
越えないようにリミッタ回路によって制限されており、
かつ受光素子信号の偶数次の高調波Tを一定にするよう
に発光素子パワーを制御するようにした位相変調方式の
光ファイバジャイロに於いて、受光素子に到達する光量
が減少したことによる測定誤差を減ずること。 【構成】 偶数次高調波出力の減少を監視しこれによっ
て受光素子到達光量の減少を知る。この時警告を発して
光ファイバジャイロの交換、補修を促す。あるいはta
-1補正からsin-1補正に切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は位相変調方式の光ファ
イバジャイロに於いて、発光素子から出射され光ファイ
バなどの光学系を経由し受光素子に到達する光量が減少
した事を検出し、装置の補修又は交換の必要性を知る事
ができるようにした信号処理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバジャイロは光ファイバを多数
回巻回した光ファイバコイルに左廻り光右廻り光を通
し、両者の位相差Δθから回転角速度Ωa を求めるもの
である。位相変調方式というのは、光ファイバの一部を
変調周波数Ωで膨張収縮させるものである。こうする
と、受光素子の出力に変調周波数の全ての高調波nΩが
含まれる。そして奇数次の高調波にはsinΔθ、偶数
次の高調波にはcosΔθが係数として掛けられている
から、いずれかの高調波又は基本波(n=1)から位相
差Δθを求める事ができる。
【0003】図1によって位相変調方式の光ファイバジ
ャイロの原理を説明する。発光素子1から出射された光
は光分岐素子2で2つの光線に分けられ、レンズ3、4
を経て光ファイバ5の両端A、Bに入射する。実際には
光分岐素子として光ファイバをねじって溶着し延伸して
作った光ファイバカップラを用いる事ができる。この場
合にはレンズはひとつで済む。光ファイバ5はシングル
モ−ド光ファイバ或は偏波面保存光ファイバである。こ
れはセンサコイル6と位相変調素子7に巻き付けた部分
8を含む。
【0004】センサコイル6は多数回光ファイバを巻回
してコイルにしたものである。左廻り光右廻り光の位相
差Δθはコイル軸まわりの回転角速度Ωaに対して、 Δθ=4πLa Ωa /cλ (1) という関係にあるからΔθを求めればΩa が分かる。位
相変調素子7は円筒状、円柱状の圧電素子に電極を付け
ておき、外周に光ファイバを巻き付けたものである。変
調の角周波数をΩとすると、ここを通る光の位相がbs
in(Ωt)というように変動する。bは変調の強さで
ある。左廻り光、右廻り光は光分岐素子2で合一し受光
素子9に入り干渉光の強度が検出される。電気信号にな
ったものはプリアンプ(図示せず)で増幅される。この
電気信号は変調周波数Ωに関して全ての次数の信号を、
ベッセル函数を係数とする項として含んでいる。
【0005】全ての高調波の出力は受光素子に入射した
光の強度に比例する。奇数次高調波はsinΔθを含
む。偶数次高調波はcosΔθを含む。発光素子の出力
や光学系の軸ずれ、温度変化によって受光素子に入る光
量が変動しても、奇数次高調波を偶数時高調波で割った
値には光の強度の項が含まれないから、tanΔθの形
で位相差を求める事ができる。この例では基本波(n=
1)、2倍高調波(n=2)、4倍高調波(n=4)を
同期検波によって求めている。励振交流電源10はΩの
振動数の信号を発生する。これが位相変調度制御部11
を介して位相変調素子7に与えられる。これによって先
程述べたbsin(Ωt)の位相変調がなされるのであ
る。
【0006】n=1、n=2、n=4、の信号を同期検
波するためには、Ω、2Ω、4Ωの位相の定まったキャ
リヤ信号(参照信号)が必要であるが、これは励振交流
電源10から得る。2Ω、4Ωの信号は逓倍器20、2
1を経て周波数を高める必要がある。実際にはより周波
数の高いクロックを発生させておき、これを分周するこ
とにより4Ω、2Ω、Ωの周波数を得るようにするのが
便利である。また信号に含まれる高調波と、キャリヤ信
号の位相を揃えるための回路があるがここでは省略して
いる。この例では基本波Pを4倍高調波Tで割って商P
/Tから位相差Δθを求める。受光素子に入る光のパワ
ーをUとすると、4倍高調波Tは、 T=2UJ4 (ξ)G4 cosΔθ (2) と書くことができる。G4 は電気回路のゲイン、受光素
子での光電変換効率などの積である。J4 (ξ)はξを
変数とする4次のベッセル函数である。ξは ξ=2bsin(ΩnL/2) (3) である。bは位相変調の大きさ、nは光ファイバのコア
の屈折率、Lはセンサコイル光ファイバの全長である。
【0007】制御の方式について考察しなければならな
い。受光素子に入る光のパワーUを一定にする制御が普
通に考えられよう。しかし本発明が対象とする光ファイ
バジイロはより精妙な制御をする。4倍高調波が時々刻
々検出されるのだから、これを一定にする制御を行うの
である。UではなくTを一定にする。つまり T=2UJ4 (ξ)G4 cosΔθ=C1 (一定) (4) とする。従ってUは変動する。回転角速度が大きくなれ
ばなるほど受光素子に入る光量Uを大きくする必要があ
る。受光量Uを増減するためには、発光素子1の発光出
力Wを増減しなければならない。このため発光素子制御
回路部16に、4倍高調波検出部15の出力を入れて発
光素子1に注入する電流量を制御する。TがC1 より大
きくなれば発光出力Wを減じ、TがC1 より小さくなれ
ば発光出力Wを増す。
【0008】つまり角速度の増減に応じて発光出力Wが
常に増減している。発光出力Wを一定に保つのでなく、
UcosΔθが一定になるように制御する。光学系の条
件が変わらないとして、発光出力Wに関係付けていう
と、WcosΔθを一定にする制御である。角速度Ωa
によって常にWが変動する制御である。本発明はこうい
う特殊な制御を前提としてはじめて成立する。基本波
(n=1)Pは同じように P=2UJ1 (ξ)G1 sinΔθ (5) となる。G1 は光電変換前置増幅器のゲインなどの積で
ある。周波数が違うからG1 はG4 と同じでない。J1
(ξ)は一次のベッセル函数であるが、これらは簡単の
ため、以後J1 、J4 と略記する。
【0009】基本波Pを4倍波Tで割れば光量Uが落ち
て、tanΔθの形でΔθが求められる筈である。しか
しこの例ではUを積極的に変動させ、Tを一定にしてい
るのであるから、分母が一定になる。一定の数であれば
これで割る必要がないので、基本波Pがそのまま出力と
なる。実際にP/Tの演算を行うと割算器が必要になる
が、これが不要である。基本波PはUを含み、Uは
(4)に従って変動するので(4)を代入して、 P=(J11 tanΔθ)C1 /(J44 ) (6) となる。C1 はTであってこれが一定である。基本波P
はtanΔθの形でΔθを含むから、これをtan-1
算することによってΔθを求める事ができる。2倍高調
波はこの例では角速度を検出するためには用いられてい
ない。これは変調度ξを一定にするために用いている。
2次ベッセル函数J2 (ξ)が0になるようにしている
のである。このときξ=5.1程度に固定される。2倍
高調波Qは本発明に於いては重要でないのでこれ以上述
べない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図2は角速度Ωa 、受
光素子の出力U、4倍高調波出力T、発光素子出力Wな
どの時間的変化の例を示すグラフである。角速度Ωa
変化すると、Δθがこれに比例して変動する。4倍高調
波Tは一定である。受光素子出力U、発光素子出力は1
/cosΔθに比例して変動する。
【0011】例えば発光素子としてスーパールミネッセ
ントダイオ−ドを使ったとする。これが1mWより小さ
い光パワーで発光させた。そして受光素子に伝達された
光のパワーが0.3μWであった。つまり発光素子で生
じた光パワーの3/10000程度が受光素子まで伝達
される。しかし、本発明では受光素子の出力を一定にす
るのではなく、4倍高調波を一定にするから、受光素子
に到達するパワーは0.3μWを最小値として変動する
ことになる。
【0012】ところが発光素子には安定に発光するパワ
ーの上限がある。この例では1mWである。発光素子の
パワーがこれ以下であれば問題はない。しかし光学系の
軸ずれなどがあって、受光素子に於ける出力Uは一定で
あるが、発光素子の出力はより大きくなければならない
という事が起こりうる。図3にこれを示す。U、Tは同
じレベルであるのにWだけ上方へ変位するという事にな
る。すると、Wが上限W0 を越えてしまう。発光素子が
急速に劣化する。こういうことがあってはならないから
図1に示すように、発光素子1の出力Wを直接にモニタ
用受光素子17で検出し、上限W0 と比較しWがW0
越えないようにしている。リミッタ回路部18があっ
て、W<W0 ならばこれは何もしない。ところがW=W
0 となると、以後WがW0 を越えないように制御する。
つまりこの時4倍高調波検出部15からの信号が無視さ
れる事になる。
【0013】このように光学系の軸合わせなどが狂って
くると、W/Uが上がり他の変数は上がらないが、Wの
値は高くなってゆかざるを得ない。つまり図3に示すよ
うになる。W=W0 より上に上がらないのでこのような
グラフになり、こうなっている間、TはC1 より少し低
下する。実際に問題なのは受光素子に到達するパワーU
である。これが低下すると、 ノイズレベルの増大 リニアリティの劣化 という問題が起こってくる。例えば、受光素子に到達す
る光量が0.3μWであるとする。この時の全ノイズが
0.035°/sとする。0.3μWに対するノイズマ
ージンが0.05°/sである場合、光量が30%低下
すれば、同じノイズレベルであってもノイズマージンを
越えてしまう。S/N比を適正に保つため受光素子に達
するパワーUが下がらないようにしなければならない。
【0014】もうひとつの欠点はリニアリティである。
これは本発明のように特殊な制御をするから生ずる問題
である。(6)式に示すように基本波の中にtanΔθ
の形で含まれるから、逆変換(tan-1)演算をしてΔ
θを求めている。ところがW=W0 に達するとリミッタ
回路部18の制御が優先するので、4倍高調波がもはや
一定でなくなる。Uが一定になる。すると4倍高調波T
が T=C1 cosΔθ (7) となってしまう。実際にP/Tを求めるのではなく、基
本波Pからtan-1演算するのであるが、W=W0 にな
ってしまうと、(4)の代わりに、 2UJ44 =C1 (8) となるので、Uが一定になり、(5)に代入されるから P=(J11 sinΔθ)C1 /(J44 ) (9) となる。しかし基本波の演算部14ではそういうことが
分からずtan-1演算をしてしまう。 tan-1sinΔθ < θ (10) であるから、大きな誤差が出てしまう。本発明はこのよ
うな欠点を満足する事を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の光ファイ
バジャイロ信号処理方式は、センサコイルを構成する部
分と位相変調素子が設けられた部分を有するシングルモ
ード光ファイバと、可干渉光を発生する発光素子と、該
発光素子から出射した光を分割して前記光ファイバの両
端に与える光分岐素子と、前記センサコイルの光ファイ
バ中を伝搬しその両端から出た光を前記分岐素子を介し
て結合して受光する受光素子と、受光素子の出力を受け
て位相変調周波数成分を同期検波する基本波の同期検波
回路と、受光素子の出力を受けて変調周波数の偶数次の
高調波を検出する偶数次高調波検出部と、発光素子の発
光出力を直接にモニタするモニタ用受光素子と、モニタ
用受光素子によって発光素子の出力を監視し発光素子の
発光出力Wがある上限W0を越えないようにするリミッ
タ回路部とを含み、W<W0 である限りに於いて偶数次
高調波の出力Tが一定値C1 になるように制御し、基本
波出力Pに適当な定数を乗じこれにtan-1演算をする
事によって左廻り光右廻り光の位相差Δθを求めこれか
らセンサコイルの角速度Ωa を求める事とした光ファイ
バジャイロに於いて、偶数次高調波の出力Tが前記の一
定値C1 より低下した事を検出する事によって受光素子
へ到達する光量Uが低下した事を検出し警告を発するよ
うにした事を特徴とする。
【0016】第2の発明に係る光ファイバジャイロ信号
処理方式は、センサコイルを構成する部分と位相変調素
子が設けられた部分を有するシングルモード光ファイバ
と、可干渉光を発生する発光素子と、該発光素子から出
射した光を分割して前記光ファイバの両端に与える光分
岐素子と、前記センサコイルの光ファイバ中を伝搬しそ
の両端から出た光を前記分岐素子を介して結合して受光
する受光素子と、受光素子の出力を受けて位相変調周波
数成分を同期検波する基本波の同期検波回路と、受光素
子の出力を受けて変調周波数の偶数次の高調波を検出す
る偶数次高調波検出部と、発光素子の発光出力を直接に
モニタするモニタ用受光素子と、モニタ用受光素子によ
って発光素子の出力を監視し発光素子の発光出力Wがあ
る上限W0 を越えないようにするリミッタ回路部とを含
み、W<W0 である限りに於いて偶数次高調波の出力T
が一定値C1 になるように制御し、基本波出力Pに適当
な定数を乗じこれにtan-1演算をする事によって左廻
り光右廻り光の位相差Δθを求めこれからセンサコイル
の角速度Ωa を求める事とした光ファイバジャイロに於
いて、角速度が大きい時に偶数次高調波の出力Tが前記
の一定値C1 より低下する時は基本波出力Pに同一の適
当な定数を乗じこれにsin-1演算をすることによって
左廻り光右廻り光の位相差Δθを求めこれからセンサコ
イルの角速度Ωa を求める事を特徴とする。
【0017】
【作用】まず本発明に於いては偶数次の高調波を一定に
するように制御する光ファイバジャイロを対象にしてい
る。これは4倍高調波Tであっても2倍高調波Qであっ
てもよい。また6倍、8倍でもよいのである。ここでは
Tを一定にする制御を例にして説明する。この場合、W
<W0 である限りT=C1 という条件を満足する事がで
きる。。ところがWがW0 に達すると、T=C1 という
ふうに常に4倍高調波Tを一定値に保つことができない
ようになってくる。ただし、W=W0 になるといっても
大きくいって2つの場合がありうる。ひとつ目は図3に
示すように、角速度が特に大きい時にΔθが大きくなり
1/cosΔθが大きくなるのでW=W0 になる場合で
ある。Δθ=0の時はW<W0 である。この時、T=C
1 である時間もありT<C1 である時もある。これは劣
化に関して中間的な状態である。仮に中間劣化と名付け
ることにする。T=C1 からT<C1 に変わる時の角速
度をΩc (臨界角速度)とする。これと対応する臨界位
相差をΔθc とする。Δθが0〜Δθc までではW≦W
0 であってT=C1 でありうる。しかしΔθc <Δθと
なるとW=W0 となりTはcosΔθの変化をする。つ
まりこのとき(Δθ>Δθc ) T=C1 cosΔθ (11) という変化をする。
【0018】もうひとつの場合は図4に示すように、Δ
θ=0(Ωa =0)であってもW=W0 になる場合であ
る。これは完全劣化という事ができる。この場合、光学
系の軸ずれなどにより受光素子に到達する光量Uが減少
し、W=W0 とするので、角速度Ωa の変動に拘らずU
は一定となる。この時、4倍高調波はΔθ=0も含めて
全変域で T=C2 cosΔθ (12) という変化をする。ここでC2 はC1 より小さい定数で
ある。Δθがいかなる値であってもT<C1 である。
【0019】本発明の第1発明に於いては、中間劣化で
あっても完全劣化であってもT<C1 になるのであるか
ら警告を発し操作者、運転者に知らせる。これに応じて
彼らは光ファイバを交換するか補修しなければならな
い。警告装置19がこれを行う。 上記の手段はT<C
1 になるとこの光ファイバジャイロを使わないようにす
るものであるが、しかし工夫をすればなおこの光ファイ
バジャイロを有効に使う事ができる。ノイズの問題は残
るがリニアリティの問題は解決できるからである。図3
で示す中間劣化の場合は特により簡便な解決が望まれ
る。
【0020】この場合、臨界角速度Ωc までは、T=C
1 という制御ができているのであるからtan-1演算を
してΔθを正確に求めることができる。Ωc を越えると
T<C1 になってしまい、tan-1演算をしたのでは大
きい誤差が出てしまう。しかしこれはtan-1演算をs
in-1演算に切り換えることによって簡単に克服するこ
とができる。つまり基本波Pに対し、Ωa≦Ωc のとき
は、 Δθ=tan-1{(PJ44 )/(J111 )} (13) というtan-1演算をするし、Ωc <Ωa のときは Δθ=sin-1{(PJ44 )/(J111 )} (14) というsin-1演算をすればよい。tan-1演算とsi
-1演算の切り換えは、T=C1 かT<C1 かである事
によってなすことができる。これは基本波にかかる数係
数が不変であるから簡単にできるのである。しかしなが
ら逆演算の切り換えは図4に示す完全劣化に対してもも
ちろん適用する事ができるのである。この場合、4倍高
調波Tは完全な変化量になっており(12)に示すよう
に T=C2 cosΔθ (15) という変化をする(C2 <C1 )。そしてこれに応じて
角速度Ωa がいかなる場合であっても基本波Pは P=(J112 )sinΔθ/(J44 ) (16) となり、sin-1演算でΔθを求める事ができる。しか
し、定数C2 が予め分からないから、次の演算 Δθ=sin-1{(PJ44 )/(J112 )} (17) が直ちにはできない。しかし、C2 はΔθ=0のときの
Tの値であるから、これを求めることができる。そして
数係数を決めることができるので、sin-1演算を行う
ことができるのである。Δθ=0であることは基本波の
出力(P=0)から分かる。
【0021】
【実施例】センサコイルのファイバ長をL=100m、
コイルの半径a=0.0665m、発光波長λ=840
nmとすると1°あたりの位相差は0.3316°/s
である。sinΔθとtanΔθの差は、角速度が20
°/sのときに0.14°/sとなる。角速度が60°
/sのときは3.7°/sである。80°/sのときは
9°/sになり、無視できない誤差を生ずる。本発明で
はtan-1補正していたものを、sin-1補正に切り換
えるので計算式の不適切による誤差はなくなる。スーパ
ールミネッセントダイオ−ドを1mW以下の発光レベル
で使う。受光素子に到達するパワーは0.3μWとす
る。受光素子に到達する光量がこれより下がると、4倍
波の出力が低下するのでこれを求めることができる。
【0022】
【発明の効果】受光素子に到達する光量が減少した事を
4倍波又は他の偶数波の出力を監視する事によって検出
することができる。ただし、UcosΔθという値を監
視しているので、直接に受光素子に達するパワーUを見
ているわけではない。しかし、Δθ=0の場合の値が分
かるから結局Uが分かるのである。またUが低下した時
は警告を出すので操作者にすぐに分かる。Uが低下した
時、もうひとつの方法はtan-1演算からsin-1演算
に切り換えることである。これによって受光素子に達す
る光量が減少しても精密な角速度測定結果をうることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】位相変調方式の光ファイバジャイロの構成図。
【図2】受光素子に到達する光量が十分大きい場合の角
速度、4倍高調波、発光素子出力、受光素子の入力など
の時間的変化を示すグラフ。
【図3】受光素子に到達する光量が小さくなってきた場
合の角速度、4倍高調波、発光素子出力、受光素子入力
などの時間的変化を示すグラフ。
【図4】受光素子に到達する光量がさらに小さくなった
場合の角速度、4倍高調波、発光素子出力、受光素子入
力などの時間的変化を示すグラフ。
【符号の説明】
1 発光素子 6 センサコイル 7 位相変調素子 9 受光素子 10 励振交流電源 11 位相変調度制御部 12 2倍高調波検出部 13 同期検波部 14 演算部 15 4倍高調波検出部 16 発光素子制御回路 17 モニタ用受光素子 18 リミッタ回路部 19 警告装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサコイルを構成する部分と位相変調
    素子が設けられた部分を有するシングルモード光ファイ
    バと、可干渉光を発生する発光素子と、該発光素子から
    出射した光を分割して前記光ファイバの両端に与える光
    分岐素子と、前記センサコイルの光ファイバ中を伝搬し
    その両端から出た光を前記分岐素子を介して結合して受
    光する受光素子と、受光素子の出力を受けて位相変調周
    波数成分を同期検波する基本波の同期検波回路と、受光
    素子の出力を受けて変調周波数の偶数次の高調波を検出
    する偶数次高調波検出部と、発光素子の発光出力を直接
    にモニタするモニタ用受光素子と、モニタ用受光素子に
    よって発光素子の出力を監視し発光素子の発光出力Wが
    ある上限W0 を越えないようにするリミッタ回路部とを
    含み、W<W0 である限りに於いて偶数次高調波の出力
    Tが基準値C1 になるように発光出力を制御し、基本波
    出力Pに適当な定数を乗じこれにtan-1演算もしくは
    それに近似な演算をする事によって左廻り光右廻り光の
    位相差Δθを求めこれからセンサコイルの角速度Ωa
    求める事とした光ファイバジャイロに於いて、偶数次高
    調波の出力Tが前記の一定値C1 より低下した事を検出
    する事によって受光素子へ到達する光量Uが低下した事
    を検出し警告を発するようにした事を特徴とする光ファ
    イバジャイロ信号処理方式。
  2. 【請求項2】 センサコイルを構成する部分と位相変調
    素子が設けられた部分を有するシングルモード光ファイ
    バと、可干渉光を発生する発光素子と、該発光素子から
    出射した光を分割して前記光ファイバの両端に与える光
    分岐素子と、前記センサコイルの光ファイバ中を伝搬し
    その両端から出た光を前記分岐素子を介して結合して受
    光する受光素子と、受光素子の出力を受けて位相変調周
    波数成分を同期検波する基本波の同期検波回路と、受光
    素子の出力を受けて変調周波数の偶数次の高調波を検出
    する偶数次高調波検出部と、発光素子の発光出力を直接
    にモニタするモニタ用受光素子と、モニタ用受光素子に
    よって発光素子の出力を監視し発光素子の発光出力Wが
    ある上限W0 を越えないようにするリミッタ回路部とを
    含み、W<W0 である限りに於いて偶数次高調波の出力
    Tが基準値C1 になるように発光出力を制御し、基本波
    出力Pに適当な定数を乗じこれにtan-1演算をする事
    によって左廻り光右廻り光の位相差Δθを求めこれから
    センサコイルの角速度Ωa を求める事とした光ファイバ
    ジャイロに於いて、角速度が大きい時に偶数次高調波の
    出力Tが前記の一定値C1 より低下する時は基本波出力
    Pに同一の適当な定数を乗じこれにsin-1演算もしく
    はそれに近似な演算をすることによって左廻り光右廻り
    光の位相差Δθを求めこれからセンサコイルの角速度Ω
    a を求める事を特徴とする光ファイバジャイロ信号処理
    方式。
  3. 【請求項3】 センサコイルを構成する部分と位相変調
    素子が設けられた部分を有するシングルモード光ファイ
    バと、可干渉光を発生する発光素子と、該発光素子から
    出射した光を分割して前記光ファイバの両端に与える光
    分岐素子と、前記センサコイルの光ファイバ中を伝搬し
    その両端から出た光を前記分岐素子を介して結合して受
    光する受光素子と、受光素子の出力を受けて位相変調周
    波数成分を同期検波する基本波の同期検波回路と、受光
    素子の出力を受けて変調周波数の偶数次の高調波を検出
    する偶数次高調波検出部と、発光素子の発光出力を直接
    にモニタするモニタ用受光素子と、モニタ用受光素子に
    よって発光素子の出力を監視し発光素子の発光出力Wが
    ある上限W0 を越えないようにするリミッタ回路部とを
    含み、W<W0 である限りに於いて偶数次高調波の出力
    Tが一定値C1 になるように発光出力を制御し、基本波
    出力Pに適当な定数を乗じこれにtan-1演算もしくは
    それに近似な演算をする事によって左廻り光右廻り光の
    位相差Δθを求めこれからセンサコイルの角速度Ωa
    求める事とした光ファイバジャイロに於いて、角速度が
    0であっても偶数次高調波の出力Tが前記の基準値C1
    より低い時は、この出力Tの値をC2 として、基本波出
    力Pに先程の定数と(C1/C2 )を乗じてこれにsi
    -1演算もしくはそれに近似な演算をする事によって左
    廻り光右り光の位相Δθを求めこれからセンサコイルの
    角速度Ωa を求める事を特徴とする光ファイバジャイロ
    信号処理方式。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007132941A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Honeywell Internatl Inc 光ファイバ・ジャイロスコープの非同期復調
JP2014119311A (ja) * 2012-12-14 2014-06-30 Hitachi Metals Ltd 光ファイバ振動センサ

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JP2007132941A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Honeywell Internatl Inc 光ファイバ・ジャイロスコープの非同期復調
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