JPH0885384A - 車両用表示灯 - Google Patents

車両用表示灯

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Publication number
JPH0885384A
JPH0885384A JP22207894A JP22207894A JPH0885384A JP H0885384 A JPH0885384 A JP H0885384A JP 22207894 A JP22207894 A JP 22207894A JP 22207894 A JP22207894 A JP 22207894A JP H0885384 A JPH0885384 A JP H0885384A
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JP
Japan
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light
hologram
light source
plane
bulb
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Application number
JP22207894A
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English (en)
Inventor
Shuichi Ikui
秀一 生井
Yasuaki Kai
康朗 甲斐
Masato Shinoda
真人 篠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0885384A publication Critical patent/JPH0885384A/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/22Processes or apparatus for obtaining an optical image from holograms
    • G03H1/2202Reconstruction geometries or arrangements
    • G03H2001/2223Particular relationship between light source, hologram and observer
    • G03H2001/2231Reflection reconstruction
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H2227/00Mechanical components or mechanical aspects not otherwise provided for
    • G03H2227/05Support holding the holographic record
    • G03H2227/06Support including light source

Landscapes

  • Holo Graphy (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 自動車停止表示灯および方向支持灯等に用い
ることができる車両用表示灯を提供する。 【構成】 内部に光源2と体積位相型ホログラム7bと
を収納し、光源からの光束を体積位相型ホログラム7b
で回折反射させて前面の透光板14より所定色の光を取
り出すようにした車両用表示灯において、光源の光軸を
含み、ホログラムを含む平面Hと直交する平面Sとホロ
グラムが交わる線分のうち光源に近い側の一端をA、光
源から遠い側の一端をB、平面Sと透光板が交わる線分
のうち光源から遠い側の一端をC、Cからホログラムを
含む平面Hへおろした垂線と平面Hとの交点をDとした
とき、点A,Bから光源を見るときの平面Hに対する仰
角θA ,θB が次の式(1)および(2)をともに満足
する位置に前記光源が配置されてなることを特徴とする
車両用表示灯。 20°≦θA ≦tan-1(CD/AD) (1) 20°≦θB <90° (2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用表示灯に関し、特
に自動車停止表示灯および方向支持灯等に用いることが
できる車両用表示灯に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は従来の自動車用停止表示灯の断面
構造を示す図である。停止表示灯1の内部には光源のバ
ルブ2が設置されている。このバルブ2はドライバーが
ブレーキペダルを踏んだり、夜間ヘッドランプを点灯し
たりすることによって点灯する。そのバルブ2から放射
された光はフレネルレンズ3によって平行光となり、内
面に多数のレンズ状の構造を持った赤色の透光板4を通
して赤色拡散光5となり、車両後方への視野を拡大して
いる。後続車両のドライバーはこの赤色透過光5により
先行車両のブレーキ操作や夜間における存在を認識でき
るようになっている。
【0003】ホログラムを用いた車両用表示灯の例とし
ては、例えば特開平5−113742号公報や特開平5
−338488号公報などに開示されているものがあ
る。図2および図3は上記の車両用灯具の一例図であ
る。図2は車両のリアウィンドウガラス6に設けられた
ホログラムシート7aとリアパーセル8の中にバルブリ
フレクタ9aと赤色フィルタ10で覆われたバルブ2か
ら構成される表示灯である。このように構成された表示
灯はリアパーセル8からリアウィンドウ6上のホログラ
ムシート7aへバルブ光11を投射し、車両後方へ透過
回折させて表示させるものである。また、図3は車両の
リアウィンドウガラス6に設けられたホログラムシート
7bとバルブリフレクタ9aと赤色フィルタ10とで覆
われたバルブ2をプリズム13を介して密着させた構成
となっている。このように構成された表示灯はバルブ2
を点灯した時に、リアウィンドウガラス6中にバルブ光
11を導光し、ホログラムシート7bに入射させて車両
後方へ反射回折させて表示させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】表示灯を点灯した時
に、他のドライバーの注意をより一層喚起するために
は、点灯時と消灯時の色の変化をつけることがより好ま
しいが、図1に示す従来の車両用表示灯においては最も
外側にある透光板の色が表示色となるため、その外観色
は表示色と同一にする必要があった。一方、発光表示部
の視域を拡大させたり発光状態を均一化させるために透
光板の内面が多数のレンズ構造とすることが必要である
が、太陽光等の強力な外光が赤色透光板4の奥のプリズ
ムカット面、またはフレネルレンズ3で反射されると消
灯時でもあたかも点灯しているかのような錯覚を後続車
両のドライバーに与える疑似点灯としての問題点があっ
た。
【0005】また、図2および図3に代表されるような
ホログラムを発光表示体とした表示灯において、ホログ
ラムシートへの入射光はあらかじめバルブ2の直後に設
置された赤色フィルタ10によって図4に示すように6
00nm付近から立ち上がるような透過スペクトルとな
っているため、600〜630nmの範囲の波長の光の
光量は本来の光量と比べてかなり減衰している。加え
て、この赤色透過光がホログラムシートにより620n
m付近の波長の光を回折する時にもロスが生じるため、
表示灯の赤色光の発光光度は全体として低くなる。特に
図3に示すようにガラス内部を導光させてホログラムシ
ートへ入射させるような構成では導光の際に入射光量の
損失が大きく、表示灯の赤色光の発光光度は全体として
さらに低くなってしまう。バルブの全発光光束量に対す
る表示灯の発光光束量の比はこのようなホログラムを用
いた表示灯においてはη=0.11%程度と効率が悪
く、用途が限定されてしまうという問題点があった。
【0006】本発明は上記課題を解決するために創案さ
れたものであって、表示灯内部に配置されたホログラム
を含む表示部において着色フィルタを通さないバルブか
ら直接光をホログラムに入射させることで回折光の光束
量を増大させ、表示灯前面に無彩色かつ多数のプリズム
カット構造を持たない透光板を設けることにより点灯/
消灯の識別性を向上させた車両用表示灯を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
内部に光源と体積位相型ホログラムとを収納し、前記光
源からの光束を前記体積位相型ホログラムで回折反射さ
せて前面の透光板より所定色の光を取り出すようにした
車両用表示灯において、前記光源の光軸を含み、前記ホ
ログラムを含む平面Hと直交する平面Sと前記ホログラ
ムが交わる線分のうち前記光源に近い側の一端をA、前
記光源から遠い側の一端をB、前記平面Sと透光板が交
わる線分のうち光源から遠い側の一端をC、該Cから前
記ホログラムを含む平面Hへおろした垂線と該平面Hと
の交点をDとしたとき、前記点A,Bから前記光源を見
るときの前記平面Hに対する仰角θA ,θB が次の式
(1)および(2)をともに満足する位置に前記光源が
配置されてなることを特徴とする車両用表示灯により達
成された。 20°≦θA ≦tan-1(CD/AD) (1) 20°≦θB <90° (2)
【0008】以下、本発明を更に詳細に説明する。図5
は本発明による自動車用停止表示灯を示す。表示灯1の
前面には無彩色の透光板14、背面には反射型ホログラ
ム7bがそれぞれ設置されている。ここで、光源である
バルブ2は点灯時に影にならぬように発光面外に配置
し、ホログラム7bに出射方向を定めるため、バルブ2
の直後にバルブリフレクタ9aが設けられている。この
反射型ホログラム7bはバルブ位置から出射した拡散光
のうち波長620nm付近の赤色光を選択的に回折し、
表示灯前面方向へ回折反射するようなものを用いるもの
とする。従って、バルブ2を点灯させたときにのみ、赤
色回折光12を後続車両方向に放射するような構成とな
っている。これにより消灯時は無色であった停止表示灯
を点灯時は赤く発色させることが可能となる。このと
き、バルブ2からホログラム7bへ出射される光は白色
光11であるため、ホログラムからの表面反射光15が
直接表示面へ届かないような入射角度となるようにバル
ブ2を配置することが必要となる。このような場合、ホ
ログラム7bの回折光12とホログラム7bからの表面
反射光15の混和を防止することができ、発光色をより
純色に近いものとすることが可能となる。これを達成す
るにはバルブの入射角度を大きくすれば良いが、大きす
ぎると表面反射の割合が多くなりホログラム内部への入
射光量が減少するため、光量を有効に利用できないほど
ホログラムの露光あるいは再生において非常に不利であ
る。従って、バルブ位置は次の様に決定される領域内に
設置する必要がある。すなわち図6に示すように、光源
の光軸を含み、平面上のホログラム面Hと直交する平面
Sとそのホログラムが交わる線分のうち光源に近い側の
一端をA、光源から遠い側の一端をBとおく。平面Sと
透光板が交わる線分のうち光源から遠い側の一端をC、
Cから平面Hへおろした垂線と平面Hとの交点をDとし
たとき、バルブからの光束がホログラム表面で正反射し
たときその反射光が最も透光板表面へ出やすい方向はA
Cであることから表面反射光ACが透光板上に出ない条
件を考える。図7は平面Sによる断面図を示す。図7に
示すようにバルブ位置をPとしたときAにおけるPの仰
角をθA とすると、その表面反射光の仰角もθA とな
る。ここで、表面反射光がACのとき、tanθA =C
D/ADで表されるから透光板表面に出ないためにはt
anθA ≦CD/ADであることが必要となる。
【0009】ホログラムへの光の入射を考えた場合、ホ
ログラム面に対する仰角が20°未満になると回折反射
よりも表面反射の割合が大きくなり回折効率が低下する
のでバルブ位置は次のように制限される。図7に示すよ
うにバルブ位置Pから最も遠いホログラム平面上の点B
におけるPの仰角をθB とすると、θB は全ての仰角の
中で最小の値となるため、20°≦θB であることが必
要条件となる。一方、ホログラム発光面上にPが来ない
ためにはθB <90°であることが必要である。
【0010】以上の条件をまとめると以下の(1),
(2)式となり(1),(2)を満たす領域にバルブを
設置することにより輝度や色度の点で最も効率の良い表
示光を得ることができる。 20°≦θA ≦tan-1(CD/AD) (1) 20°≦θB <90° (2)
【0011】また、バルブを透光板上部に設置した場合
において表面反射光は下方に出射されるので、たとえ表
面反射光が透光板表面へ出射しても後続ドライバーの視
界に入りにくいことから好ましいバルブ位置は(1)式
より緩和される。いま、表示灯を点灯させた車両を後続
ドライバーが下方から表示灯を観察する角度をφとした
とき、勾配の大きい道の登坂中など実際の走行環境を考
慮するとφ>20°の範囲から表示灯を見上げることは
ない。従って実質的にはφ≦20°であれば問題ないと
考えられるので、図7に示すようにAにおける表面反射
光の仰角θA は表示灯の大きさに関わらずθA ≦70°
であれば良い。従って、バルブが透光板上部に設置さ
れ、その表面反射光が下方へ出射する場合の最適バルブ
位置は次の式(3)および(4)をともに満足すること
により得ることができる。 20°≦θA ≦70° (3) 20°≦θB <90° (4)
【0012】一方、バルブ2からの出射光10を回折反
射させる際、フィラメントやリフレクタの形状の影響に
より輝度分布にムラがあり、そのまま回折光にも反映し
ている。ここで、光源からホログラムへ至る光路中、ま
たはホログラムから透光板へ向かう回折光の光路中に光
拡散性を有するシートを挿入することにより回折光の輝
度分布ムラを解消することが可能となる。また、回折し
てきた光を散乱させる方が光を有効に利用することがで
き、表面付近での光散乱が視域を拡大させる効果もある
ため、拡散シートは透光板付近に配置することが好まし
い。
【0013】更に、バルブからホログラムへの光の入射
においてバルブからの直接光よりもリフレクタからの反
射光の寄与が大きいため、バルブリフレクタの形状がそ
のままホログラムの回折光の輝度分布に投影されてい
る。従って、発光面内の発光分布をより均一とするため
にバルブリフレクタに凹面鏡や放物面鏡を使用し、その
バルブリフレクタからの拡散光における仮想光源をその
表示灯の光源位置に合うようにバルブ位置を調整するこ
とが好ましい。
【0014】なお、図5に示す反射型ホログラム7bを
590nm付近の波長の光を回折するホログラムに置き
換えてやることにより燈色の回折光となり方向指示表示
灯とすることが可能となる。
【0015】反射型ホログラム7bは非常に薄いフィル
ムなのでそれ自体では強度がない。従って支持体8の上
に形成されているが、その支持体としてはガラスやポリ
エチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレ
フタレート、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリ
プロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネ
ート、アクリル、ポリアミドなどの透明樹脂フィルムな
どを使用することができる。
【0016】上記のように本発明においては、光源から
出射した白色光を表示灯内部の反射ホログラムで回折反
射させることによって赤色や燈色を表示するため、表示
灯前面の透光板を任意色にしたり、またホログラム自体
に拡散性を持たせることにより透光板のプリズムカット
を簡素化しても回折光を拡散することができる。また、
この構成では発光表示部であるホログラムに対して外光
の進入が困難であるため疑似点灯の防止も可能となる。
【0017】表示灯評価方法 本発明における表示灯の評価は以下のようにして行なっ
た。まず、表示灯内の光源を点灯させ、3m離れたとこ
ろでの発光光度を上下±10°左右±20°の範囲でい
ずれも5°おきに測定しその平均光度を求め、その値か
ら各表示灯の発光光束量を計算した。バルブ自体の発光
光束量に対する比を表示灯の発光効率ηとした。また、
表示灯の発光色はJIS Z 8722に定める測色方
法により測定し、JIS D 5500に定める表示灯
の規格への適合性を評価した。また疑似点灯については
以下の様にして評価した。表示灯より20°上方から太
陽光を入射させた状態で光源を点灯/消灯させ、その輝
度をそれぞれ測定し点灯によるコントラスト比を求め
た。ここで、このコントラスト比が大きいほど点灯/消
灯の差が大きく、視認性は良いと判断した。
【0018】実施例1 本発明における表示灯に組み込むホログラムを次の手順
で作製した。ホログラム感光材料について説明する。
【0019】ポリ−N−ビニルカルバゾール(PV
Z 、分子量80万、アナン株式会社製の商品名ツビコ
ール210)0.5g、EO変成トリブロモフェノキシ
エチルアクリレート(第一工業製薬株式会社製の商品名
ニューフロンティアBR−31)0.40g、イソシア
ヌル酸EO変成トリアクリレート(東亜合成株式会社製
の商品名アロニクスM315)0.10g、2,4,6
−トリス(トリクロロメチル)−s−トリアジン(TC
T、みどり化学株式会社製の商品名TAZ−101)
0.035g、およびスクワリリウム系色素(協和発酵
株式会社製)0.004gを、クロロベンゼン9gに溶
解させて、感光液とした。
【0020】次いで、得られた上記感光液をガラス基板
上に成膜用アプリケーターを用いて塗布し、ドライヤー
による熱風乾燥をした後、オーブンにて70℃で20分
間乾燥させて厚さ約7μmの感光膜を形成し、記録担体
17とした。この感光体の光吸収ピークは772nmで
あった。更に、感光膜表面に空気中の酸素による重合阻
害を防止するため、ポリビニルアルコール(PVA)水
溶液をスピンコートした。
【0021】次にホログラムの露光および現像プロセス
について説明する。光源は、波長780nmのチタンサ
ファイアレーザーを使用し、図8に示すようにレーザー
ビーム16をビームスプリッター17にて2つに分け、
それぞれの光束をスペーシャルフィルタ19を用いて広
げた。そのうち一つはビームの広がり角を20°として
記録担体14に対して垂直に、もう一つは相対する側か
らビームをスペーシャルフィルタで広げた位置をバルブ
位置としたときにθA θB がそれぞれθA =37°θB
=23°となるような角度でそれぞれ入射させ、2光束
干渉露光を行なった。このとき露光量は600mJ/c
2 であった。露光を終えた記録担体17は、表面のP
VAを水洗して取り除き、液温を22℃に保ったメチル
イソブチルケトンに2分間、n−ヘプタンに30秒間浸
漬した。最後に引き上げた後、風乾してホログラム7b
を得た。
【0022】以上のプロセスによって得られたホログラ
ム7bを図5に示す表示灯内に設置しレーザー光を広げ
た位置においてバルブ2を点灯させたところバルブ2か
らの拡散光11がホログラム7bによって回折し、広が
り角20°で拡散しながら赤色光12を出射した。この
表示灯を上記の評価法に従って評価したところ表1に示
すようにバルブ点灯時の発光効率が高く、制動灯として
の用途に耐え得るものとなった。また、発色状態は現行
の停止表示灯と等価な性能を持ちながら疑似点灯は効果
的に抑えられていた。
【0023】実施例2 実施例1と同様のホログラム記録担体14を使用し、図
9に示すように2つに分けた光束のうち一つはビームの
広がり角を20°として記録担体14に対して垂直に、
もう一つは相対する側からビームをスペーシャルフィル
タで広げた位置をバルブ位置としたときにθA θB がそ
れぞれθA =54°θB =23°となるような角度でそ
れぞれ入射させ、2光束干渉露光を行なった。このとき
露光量は600mJ/cm2 であった。次いで、実施例
1と全く同様にして現像を行ないホログラム7bを得
た。
【0024】以上のプロセスによって得られたホログラ
ム7bを図10に示す表示灯内に設置し、露光時、レー
ザー光を広げた位置においてバルブ2を点灯させたとこ
ろバルブ2からの拡散光11がホログラム7bによって
回折し、広がり角20°で拡散しながら赤色光12を出
射した。この表示灯を上記の評価法に従って評価したと
ころバルブ点灯時の発光効率は高く、制動灯としての用
途に耐え得るものとなった。また、この表示灯から出射
される表面反射光の出射方向は法線に対して下方に20
°以上であるため、この表示灯を車両に装着し、あらゆ
る走行環境にて表示灯の発色状態を観察したところ特に
変化は認められなかった。また、疑似点灯は効果的に抑
えられていた。
【0025】実施例3 実施例1と全く同様な構成の表示灯において、図11に
示すように凹面鏡型のリフレクタ9bをバルブ2の背後
に配置させ、そのリフレクタ光の仮想光源を実施例1の
光源と同じ位置とした。その結果、リフレクタ面全体が
発光表示面となりホログラム7bへ入射する光量は増加
し、発光光度も増加した。また、ホログラム7bから出
射される回折光の輝度分布は均一となった。
【0026】実施例4 実施例1と全く同様な構成の表示灯において、図12に
示すように放物面鏡型のリフレクタ9cをバルブ2の背
後に配置させ、そのリフレクタ光の仮想光源を実施例1
の光源と全く同じ位置とした。その結果、実施例3と全
く同様にリフレクタ面全体が発光表示面となりホログラ
ム7bへ入射する光量は増加し、発光光度も増加した。
また、ホログラム7bから出射される回折光の輝度分布
は均一となった。
【0027】実施例5 実施例1と全く同様な構成の表示灯において、図13に
示すようにバルブ2とホログラム7bとの間に光拡散シ
ート22(Bayer 製の商品名 Makrofol Muster)を挿入
しバルブ2を点灯させたところ、ホログラム7bから出
射される回折光の輝度分布は均一となった。
【0028】実施例6 実施例1と全く同様な構成の表示灯において、図14に
示すように透光板の直前に光拡散シート22(Bayer 製
の商品名 Makrofol Muster)を挿入しバルブ2を点灯さ
せたところ、ホログラム7bから出射される回折光の輝
度分布は均一となった。また表示部表面にて表示光が散
乱されるため観察される視域も拡大した。
【0029】実施例7 実施例1と全く同じ構成で透光板がグレー色の表示灯を
作製し、その表示灯内に実施例1で作製したホログラム
7bを設置し、バルブ2を点灯させたところこの表示灯
は実施例1と同様広がり角20°の赤色光を出射した。
また、この表示灯を上記の評価法に従って評価したとこ
ろ消灯時の表示灯は任意の色調であるが、バルブ点灯時
の発色状態は現行の停止表示灯と等価な性能を有してい
た。
【0030】実施例8 実施例1と全く同じ構成で透光板がスモークブルー色の
表示灯を作製し、その表示灯内に実施例1で作製したホ
ログラム7bを設置し、バルブ2を点灯させたところこ
の表示灯は実施例1と同様な広がり角20°の赤色光を
出射した。また、この表示灯を上記の評価法に従って評
価したところ消灯時の表示灯は任意の色調であるが、バ
ルブ点灯時の発色状態は現行の停止表示灯と等価な性能
を有していた。
【0031】実施例9 実施例1と全く同じ構成で前面が平滑な透光板14bで
ある表示灯に実施例1と全く同様なホログラムを組み込
み、バルブ2を点灯させたところこの表示灯は広がり角
20°の赤色光を出射した。また、この表示灯を上記の
評価法に従って評価したところバルブ点灯時の発色状態
は現行の停止表示灯と等価な性能を持っており、非点灯
時における表示灯の外観は平滑な透光板であるため意匠
的に優れたものとなった。
【0032】実施例10 ポリ−N−ビニルカルバゾール(PVCZ 、分子量80
万、アナン(株式会社製の商品名ツビコール210)
0.5g、EO変成トリブロモフェノキシエチルアクリ
レート(第一工業製薬株式会社製の商品名ニューフロン
ティアBR−31)0.50g、2,4,6−トリス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン(TCT、みど
り化学株式会社製製の商品名TAZ−101)0.03
5g、およびスクワリリウム系色素(日本感光色素株式
会社製)0.002gを、クロロベンゼン9gに溶解さ
せて、感光液とした。
【0033】次いで、得られた感光液を用いて実施例1
と全く同様にして記録担体14を作成した。この記録担
体14の光吸収ピークは640nmであった。更に、実
施例1と全く同様に2光束干渉露光を行なった。このと
きの光源は波長633nmのヘリウムネオンレーザー2
3であり、露光量は500mJ/cm2 であった。そし
て、実施例1と同様に現像を行ないホログラム7bを得
た。
【0034】以上のプロセスによって得られたホログラ
ム7bを図5に示す表示灯内に設置し、バルブ2を点灯
させたところこの表示灯は実施例1と同様な広がり角2
0°の燈色光を出射した。この表示灯を上記の評価法に
従って評価したところバルブ点灯時の発色状態は現行の
方向指示灯と等価な性能を持ちながら疑似点灯は効果的
に抑えられていた。
【0035】比較例1 図1に示す表示灯を上記評価方法に従って測定したとこ
ろ、表1に示すように発光効率や発光色においては問題
ないが、太陽光をこの表示灯の透光板に照射させると赤
色散乱光を強く放射し、コントラストが低下した。
【0036】比較例2 図2に示す表示灯を上記評価方法に従って測定したとこ
ろ、表1に示すように発光効率がかなり低いため、従来
のバルブ(21W球)における発光光度はかなり低下し
た。
【0037】比較例3 図3に示す表示灯を上記評価方法に従って測定したとこ
ろ、表1に示すように比較例2と同様に、発光効率がか
なり低いため、従来のバルブ(21W球)における発光
光度はかなり低下した。
【0038】実施例1〜10および比較例1〜3で得ら
れた結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の車両
用表示灯によれば、バルブからの光束を従来のように着
色された透光板を通して発色させるのではなく、表示灯
の奥に反射型体積位相型ホログラムを設置し、バルブか
ら射出した光束をそのホログラムに一度反射させること
によって後続車両方向に特定の波長の光を回折させ、車
両後方へ赤色などの任意の色を表示することが可能とな
った。このとき表示灯の発光効率を上げるためバルブか
らの光束を直にホログラムへ照射させるためその表面反
射光が問題となるがバルブ位置を最適化することにより
均一な表示が可能となった。また、ホログラムから出射
した回折光を一定の角度範囲に拡散させることにより発
光表示部の視野角が大きくなるので、従来のような光を
拡散させるためのプリズムカットを施した透光板は不要
となった。従って、表示灯前面の透光板の色を透明に近
い他の色にすることで点灯/消灯時に表示灯を色変化さ
せたり、平滑な透光板とすることで表示灯にすっきり感
や奥行き感を与え、表示灯の視認性や意匠性が向上する
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の自動車用停止表示灯の断面構造図であ
る。
【図2】従来の透過ホログラムを用いた表示灯の構成図
である。
【図3】従来の反射ホログラムを用いた表示灯の構成図
である。
【図4】赤色フィルターを透過させたバルブの分光スペ
クトルである。
【図5】本発明における表示灯の構成図である。
【図6】表示灯内のバルブ位置の説明図である。
【図7】表示灯内のバルブ位置の説明図である。
【図8】本発明の実施例1に使用したホログラムの露光
光学系全体図である。
【図9】本発明の実施例2に使用したホログラムの露光
光学系全体図である。
【図10】本発明の実施例2に使用した表示灯の構成図
である。
【図11】本発明の実施例3に使用したバルブリフレク
タの構成図である。
【図12】本発明の実施例4に使用したバルブリフレク
タの構成図である。
【図13】本発明の実施例5に使用した表示灯の構成図
である。
【図14】本発明の実施例6に使用した表示灯の構成図
である。
【符号の説明】 1 停止表示灯 2 バルブ 3 フレネルレンズ 4 透光板 5 赤色拡散光 6 リアウィンドウガラス 7a 透過ホログラム 7b 体積位相型反射ホログラム 8 リアパーセル 9a,9b バルブリフレクタ 10 赤色フィルタ 11 バルブ入射光 12 回折表示光 13 プリズム 14 無彩色の透光板 15 表面反射光 16 チタンサファイアレーザー光(780nm) 17 ビームスプリッター 18 ミラー 19 スペーシャルフィルタ 20 レーザー入射光(参照光) 21 レーザー入射光(物体光) 22 光拡散板 23 ヘリウムネオンレーザー光(633nm)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に光源と体積位相型ホログラムとを
    収納し、前記光源からの光束を前記体積位相型ホログラ
    ムで回折反射させて前面の透光板より所定色の光を取り
    出すようにした車両用表示灯において、前記光源の光軸
    を含み、前記ホログラムを含む平面Hと直交する平面S
    と前記ホログラムが交わる線分のうち前記光源に近い側
    の一端をA、前記光源から遠い側の一端をB、前記平面
    Sと透光板が交わる線分のうち光源から遠い側の一端を
    C、該Cから前記ホログラムを含む平面Hへおろした垂
    線と該平面Hとの交点をDとしたとき、前記点A,Bか
    ら前記光源を見るときの前記平面Hに対する仰角θA
    θB が次の式(1)および(2)をともに満足する位置
    に前記光源が配置されてなることを特徴とする車両用表
    示灯。 20°≦θA ≦tan-1(CD/AD) (1) 20°≦θB <90° (2)
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用表示灯におい
    て、車両装着時にホログラム上方に光源が設置された場
    合に、該光源に対するA,Bの仰角θA ,θBが次の式
    (3)および(4)をともに満足する位置に前記光源が
    配置されてなることを特徴とする車両用表示灯。 20°≦θA ≦70° (3) 20°≦θB <90° (4)
  3. 【請求項3】 光源からホログラムへ至る光路中、また
    はホログラムから透光板へ向かう回折光の光路中に光拡
    散性を有するシートを挿入してなることを特徴とする請
    求項1または2に記載の車両用表示灯。
JP22207894A 1994-09-16 1994-09-16 車両用表示灯 Pending JPH0885384A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002365675A (ja) * 2001-06-04 2002-12-18 Stanley Electric Co Ltd 光学部材および表示装置
KR100442820B1 (ko) * 2001-05-04 2004-08-02 삼성전자주식회사 큰 입사각을 갖는 홀로그램 기록방법 및 홀로그래픽리플렉터를 이용한 홀로그램 재생장치 및 이를 이용한재생방법 및 홀로그래픽 리플렉터를 이용한평면표시소자장치
KR20160057731A (ko) * 2014-11-14 2016-05-24 에스엘 주식회사 차량용 홀로그램 이미지 재생 램프

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