JPH0881642A - ラテックスバインダー - Google Patents

ラテックスバインダー

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Publication number
JPH0881642A
JPH0881642A JP7230701A JP23070195A JPH0881642A JP H0881642 A JPH0881642 A JP H0881642A JP 7230701 A JP7230701 A JP 7230701A JP 23070195 A JP23070195 A JP 23070195A JP H0881642 A JPH0881642 A JP H0881642A
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JP
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polymer
acid
latex
functional
group
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Withdrawn
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JP7230701A
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English (en)
Inventor
Joseph M Rokowski
ジョーゼフ・マルティン・ロコウスキ
William C Finch
ウイリアム・クリストファー・フィンチ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm and Haas Co
Original Assignee
Rohm and Haas Co
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • C09D133/00Coating compositions based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides, or nitriles thereof; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D133/04Homopolymers or copolymers of esters
    • C09D133/06Homopolymers or copolymers of esters of esters containing only carbon, hydrogen and oxygen, the oxygen atom being present only as part of the carboxyl radical
    • C09D133/062Copolymers with monomers not covered by C09D133/06
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/44Preparation of metal salts or ammonium salts

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候劣化した基体に対して改良された付着性
を有する被覆の提供。 【解決手段】 耐候劣化した基体上の、高光沢付着性被
覆を製造するのに好適なラテックスバインダーであっ
て、ラテックスポリマーが水性の蒸発可能なキャリア中
に分散され、該ラテックスポリマーが酸官能性ペンダン
ト部分および、該ラテックスポリマーのアセトアセチル
官能性ペンダント部分をアンモニアまたはアミンと反応
させて得られるエナミン官能性ペンダント部分を有し、
該ポリマーが10,000から200,000の範囲の
ピーク分子量を有し、1から70の範囲の酸価を有す
る、前記ラテックスバインダー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、耐久性被覆(durable coatin
g)の改良された製造方法に関し、より詳細には耐候劣
化した基体に対して改良された付着性を有する被覆に関
する。理想的な表面被覆には、種々の基体表面に対し種
々の周囲環境および使用条件において高度の付着性を有
し、耐ダートピックアップ性、所望の光沢度、耐スクラ
ッチ性、耐溶剤性、木材基体上での耐クラック性、長い
貯蔵期間、長いポットライフ、低い造膜温度、塗布の容
易さ、環境に対する低汚染性などが望まれる。ラテック
スポリマーとも称されるポリマー粒子の水性分散体は上
記の要求の多くを満足するが、より厳格な環境に関する
法律の下、特に空気中の許容される揮発性有機成分(V
OC)の量は減少され続けている。したがって、ポリマ
ーの水性分散体としても知られる水性分散体は、溶剤ポ
リマー分散体に比較してより重要なものとなってきてい
る。水性分散体は、典型的には、分散ビヒクルとして2
5ないし70%の水を含有している。
【0002】被覆を速硬化させることは好ましく、特に
耐プリント性、耐ブロック性、および耐候性のような好
ましい表面特性を発現させるために好ましい。エマルシ
ョン重合ラテックスバインダーを用いた被覆の場合に
は、容易なフィルム形成性を達成するためには、より柔
らかいラテックスポリマー、即ち低いガラス転移温度
(Tg)を有するポリマーが必要とされる。しかし、よ
り硬いポリマーにおいてみられる典型的な特性である表
面硬度、耐プリント性、屋外耐久性などの要求も同時に
存在する。この問題は、フィルムが形成された後に迅速
に硬化し、より硬いポリマーにおける被覆特性を達成す
ることにより解決することができる。ひとつの解決策
は、フィルムを太陽光などのような化学線(actinic ra
diation)に暴露して硬化させることであった。塗料の
硬化速度を早くするのに十分な量のエナミンを塗料に導
入し、被覆を紫外線(UV)または太陽光に暴露するこ
とは公知であった。アセトアセチル基を有するアクリル
樹脂、エチレン性不飽和化合物、および光重合開始剤か
らなるベースポリマーから形成される感光性樹脂を使用
することも公知であった。
【0003】しかし、たとえばチョーキー(chalky)な
耐候劣化基体(weathered substrates)上に適用される
高光沢の付着性塗料であって、長期間の屋外条件下でも
光沢を保持する塗料に対する要求があった。さらに、屋
外環境下に暴露された際にクラックを生ずる傾向のある
木材基体上に塗布される、高光沢の耐クラック性被覆に
対する要求があった。アセトアセチル変成を行わない低
分子量のポリマーを使用してチョーキーな塗り直された
基体への付着を向上させた場合、寸法安定性に欠ける木
材、たとえばストローブ松(white pine)、サウザンパ
イン(Southern Pine)、オーストラリア産マウンテン
アッシュ(Australian Mountain ash)などにおいては
一般に付着性が低下してしまう。
【0004】本発明は、耐候劣化した基体上の、高光沢
付着性被覆を製造するのに好適なラテックスバインダー
であって、ラテックスポリマーが水性の蒸発可能なキャ
リア中に分散され、該ラテックスポリマーが酸官能性ペ
ンダント部分および、該ラテックスポリマーのアセトア
セチル官能性ペンダント部分をアンモニアまたはアミン
と反応させて得られるエナミン官能性ペンダント部分を
有し、該ポリマーが10,000から200,000の
範囲のピーク分子量を有し、1から70の範囲の酸価を
有する、前記ラテックスバインダーに関する。
【0005】本発明はさらに、耐候劣化した基体上に高
光沢付着性被覆をもたらす方法であって、pHが8.5
から9.5に保持された水性の蒸発可能なキャリア、お
よび該キャリア中に分散された、酸官能性ペンダント部
分およびラテックスポリマーのアセトアセチル官能性ペ
ンダント部分をアンモニアまたはアミンと反応させて得
られるエナミン官能性部分を有し、10,000から2
00,000の範囲のピーク分子量を有し、1から70
の範囲の酸価を有するラテックスポリマーを含むラテッ
クスバインダーのフィルムを、前記基体上に施し、該フ
ィルムから水性の蒸発可能なキャリアを蒸発させ、該フ
ィルムを化学線と空気に暴露し、該フィルムをキュアさ
せ、耐候劣化した基体上の高光沢付着性被覆とする、前
記方法に関する。
【0006】当業者に公知の用語および術語が簡明さの
ために使用され、本発明およびその効果を説明するため
に使用される。それらの用語および術語は以下のように
定義される。「ラテックスポリマー」の用語は、水性媒
体中に分散されたポリマー粒子として定義される。ラテ
ックスポリマーは、たとえばシェル上またはポリマーの
比較的親水性な部分上に存在する反応性基を有するコア
/シェルポリマーのような、シーケンシャルエマルショ
ンポリマーであってもよい。一般に、安定に分散するラ
テックスポリマーは、ゼータポテンシャル測定の測定値
が−10ミリボルトおよびそれ以上(ここでそれ以上と
はより負に荷電していること、たとえば−20ミリボル
トであることを示す)の負の表面ポテンシャルを有す
る、アニオン的に安定化されたエマルションポリマーで
ある。エマルションポリマーとは、エマルション重合方
法により製造されたラテックスポリマーである。
【0007】ラテックスバインダーとは、フィルム形成
物質、またはラテックスポリマー、造膜助剤、界面活性
剤、および例えば水のような蒸発可能なキャリアもしく
はビヒクルを含む物質の組み合わせをいう。バインダー
は任意に顔料を含むことができる。
【0008】ラテックスポリマーのピーク分子量(peak
molecular weight : Mp)とは、縦軸(Y軸)を重量分
率、横軸(X軸)を分子量とした分子量分布のプロット
をした場合のピーク値をいう。重量分率は、ラテックス
ポリマーサンプル中のある特定分子量を有するポリマー
の、サンプルの総重量に対する比率として定義される。
分子量分布プロットは、1976年、ペンシルバニア州
フィラデルフィアのローム アンド ハース カンパニ
ーにより出版された、「ポリマーのキャクタリゼーショ
ン」第1章第4頁に記載されているような、ポリメチル
メタクリレートを標準試料として用いたゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー(GPC)により得ることが
できる。ポリマーの分子量の測定として、ピーク分子量
は、高分子量のポリマーの成分の存在に関して敏感では
ないので、より一般的に使用される重量平均分子量(M
w)よりも好ましい。本発明においては、500,00
0以上のピーク分子量を有するより大きな分子量のポリ
マーを、30%未満、好ましくは20%未満、最も好ま
しくは10%未満の量で含むことができる。Mpとは異
なり、高分子量のポリマーの存在はMwを変動させる。
なぜなら、Mwは全分子量範囲についての平均であり、
測定された分子量を増大させる傾向があるからである。
【0009】酸価は、固形ポリマー1g中の酸成分を完
全に中和するために必要とされる水酸化カリウムのミリ
グラム数として定義され、ラテックスポリマーを調製す
る際に使用された1価の酸のミリモル数をポリマーの総
重量、つまりポリマーの調製の際に使用された全てのモ
ノマーの重量と連鎖移動剤の重量の合計で割り、その結
果に56を乗ずることにより計算できる。特記のない限
り、%は総重量に対する重量%を意味する。
【0010】耐候劣化基体とは、太陽光または乾燥、湿
度、雨、暑さ、寒さ、氷などの条件の周囲環境の組み合
わせ、またはそれらの組み合わせなどから生ずる繰り返
しの天候条件に暴露された基体をいう。そのような天候
条件はアルキッド塗料を塗布した表面において特に厳し
い。なぜなら、これらの周囲条件はもろくチョーキーな
粉末をアルキッドベースの塗料の表面に生じさせるから
である。もろくチョーキーな表面は、繰り返しの天候条
件によるアルキッドバインダーのような結合媒体の分解
の結果生じるものであり、特に熱帯地方および太平洋岸
地域において厳しいものである。もろくチョーキーな表
面は、典型的には基体の表面上に存在する炭酸カルシウ
ムの喪失を伴う。
【0011】本発明でいう耐候劣化基体は、さらに、木
材基体にクラックを生じさせがちな屋外条件に暴露され
た木材基体も含む。未被覆木材基体の天候暴露は、木材
が風雨と紫外線に暴露されるので、木材の構造を化学
的、物理的に変化させる。新しい木材は典型的にはなめ
らかであるのに対し、天候劣化された木材はざらざら
し、より多孔質で、表面は新しい木材より酸化されてい
る。天候劣化された木材の被覆の付着に対するマイナス
の効果は、The US Department of Agriculture Forest
Products Service Laboratoryの、W.Feist による、The
Forest Products Journal,38,(3) pp.22-28 の、およ
び同じ著者の Washington D.C.,American Chemical Soc
iety の、Advances in Chemistry シリーズ225の第
11章に詳細に記載されている。
【0012】本発明者は、アセトアセチル官能性ペンダ
ント部分を有するラテックスポリマーを化学量論的に過
剰のアンモニアまたは1級アミンで処理したときに、エ
ナミン官能性ペンダント部分が形成されることを見いだ
した。これらのエナミン官能性ペンダント部分は化学線
に暴露されたときに、アンモニアまたは1級アミンで処
理されていない同じアセトアセチル官能性部分と比較し
て、より反応性である。アセトアセチル官能基のエナミ
ンを有するポリマーは、キュアの指標となる特性のより
速やかな発現を示し、たとえば膨潤比の速い減少や溶解
分率の速い減少を示す。これは、エナミン官能性ポリマ
ーの化学線開始キュアは、対応するアセトアセチル官能
性ポリマーの化学線開始キュアよりも速く進行すること
を示している。一般に、重合可能なヒドロキシ官能性モ
ノマーは、ジケテンまたは他の適当なアセトアセチル化
剤との反応により対応するアセトアセテートに転化する
ことができる。すべての用途において、必要とされるア
セトアセチル官能性モノマーの量は、特定の最終用途に
おいて必要とされる所望の硬化の程度により、場合ごと
に変動する。従来のアセトアセチル官能性基を有するラ
テックスポリマーよりも低い分子量を有する、アセトア
セチル官能性基を有するラテックスポリマーは、チョー
キーな基体に対してより優れた付着性を示すことが予想
外にも見いだされた。さらに、これらのラテックスポリ
マーは前述の環境条件に暴露された時にクラックを発生
させる傾向にある木材基体に対して改良された被覆性を
示す。
【0013】本発明に好適に使用されるラテックスポリ
マーは、アミンとの反応により安定なエナミン構造を形
成することのできるアセトアセチル官能性ペンダント部
分を導入する、1以上のモノマーから製造される。この
ラテックスポリマーは、ラテックスポリマーの重量に基
づいて、2%から20%、好ましくは4%から15%、
最も好ましくは6%から10%の、1以上のアセトアセ
チル官能性モノマーを使用する。これらのモノマーは、
以下の構造を有する。
【0014】
【化3】
【0015】[式中、R1は水素、1から10の炭素原
子を有するアルキル基、またはフェニル基であり、A
は、
【0016】
【化4】
【0017】であり、{式中、R2は水素、1から10
の炭素原子を有するアルキル基、フェニル基、置換フェ
ニル基、ハロ基、CO2CH3、またはCN基であり、R
3は水素、1から10の炭素原子を有するアルキル基、
フェニル基、置換フェニル基、またはハロ基であり、R
4は、1から10の炭素原子を有するアルキレン基、フ
ェニレン基、または置換フェニレン基であり、R5はア
ルキレン基または置換アルキレン基であり、a、m、
n、およびqは0または1であり、XおよびYはそれぞ
れ−NH−または−O−である}、BはA、1から10
の炭素原子を有するアルキル基、フェニル基、置換フェ
ニル基またはヘテロ環式化合物である。] 好ましいエチレン性不飽和アセトアセチルモノマーとし
ては、以下に記載のアセトアセトアミドがあるが、これ
らに限定されるものではない。
【0018】
【化5】
【0019】アセトアセトキシエチルメタクリレート
(AAEM);アセトアセトキシエチルアクリレート
(AAEA);アリルアセトアセテート;ビニルアセト
アセテート、またはそれらの組み合わせ。AAEMは以
下の構造式で表される。
【0020】
【化6】
【0021】AAEAは以下の構造式で表される。
【0022】
【化7】
【0023】アリルアセトアセテートは以下の構造式で
表される。
【0024】
【化8】
【0025】ビニルアセトアセテートは以下の構造式で
表される。
【0026】
【化9】
【0027】特に好ましいエチレン性不飽和アセトアセ
チルモノマーとしては、アセトアセトキシエチルメタク
リレート、アセトアセトキシエチルアクリレート、アセ
トアセトキシプロピルメタクリレート、アリルアセトア
セテート、アセトアセトキシブチルメタクリレート、
2,3−ジ(アセトアセトキシ)プロピルメタクリレー
ト、およびそれらの組み合わせが挙げられる。
【0028】ラテックスポリマーは、さらにラテックス
ポリマーの酸価が1から70、好ましくは3から40、
最も好ましくは5から25の範囲になるに十分な酸官能
性ペンダント部分を含む。所望の酸価は、ラテックスポ
リマーの製造に使用する酸官能性モノマーの量を調整す
ることにより得られる。上記の望ましい酸価の範囲は、
ラテックスポリマーの重量に基づき、0.2%から10
%、好ましくは0.5%から6%、最も好ましくは1%
から4%の、ホスホエチルメタクリレートモノマーまた
は、たとえばアクリル酸、フマル酸モノエチルエステ
ル、フマル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、メタクリル酸、フマル酸モノメチルエステル、メチ
ルハイドロゲンマレエート、およびこれらの組み合わせ
のようなエチレン性不飽和カルボン酸モノマーを含む酸
官能性モノマーを使用することにより得られる。
【0029】好ましいエチレン性不飽和カルボン酸モノ
マーは、アクリル酸、メタクリル酸、およびその混合物
からなる群から選択される。ラテックスポリマーの酸価
が本発明での好ましい範囲である70を超える場合に
は、そのようなラテックスポリマーから形成されるフィ
ルムは感水性(water sensitive)となってしまう。感
水性は、典型的にはフィルムの膨潤をもたらし、そのた
めに天候劣化基体へのフィルムの付着の低下を引き起こ
す。
【0030】本発明において好ましいラテックスポリマ
ーは、ピーク分子量10,000から200,000、
好ましくは25,000から120,000、最も好ま
しくは40,000から90,000である。ラテック
スポリマーの分子量が200,000を超える場合に
は、得られる被覆のチョーキーな基体への付着力が低下
する。さらに、ラテックスポリマーの分子量が25,0
00より小さい場合には感水性が増大し、得られる被覆
の天候劣化基体への付着力が低下し、さらに、天候劣化
基体上の被覆の光沢の保持率も低下する。
【0031】本発明において好適に使用されるラテック
スポリマーの平均粒子直径は、30から800ナノメー
ター、好ましくは50から500ナノメーター、最も好
ましくは80から200ナノメーターの範囲で変化する
ことができる。ここでいう粒子径は、電子顕微鏡を使用
して測定される重量平均直径として表される。
【0032】本発明の他の態様においては、ラテックス
バインダーは少なくとも2つの互いに相溶しないコポリ
マーから作られたコポリマー粒子を含む。互いに相溶し
ないコポリマーは、たとえばコア/シェル、シェルが不
完全にコアを覆っているコア/シェル粒子、複数のコア
を有するコア/シェル粒子、相互侵入編目構造粒子、お
よび米国特許第4,791,151号に開示されている
ようなマルチローバル粒子のようなモルホロジーで存在
することができる。これらのすべての場合において、粒
子の表面積の過半は、少なくとも1つの外相で占めら
れ、粒子の内部は少なくとも1つの内部相により占めら
れる。2つのポリマー組成物の相互の非相溶性は公知の
種々の方法により決定することができる。染色法によ
り、走査電子顕微鏡で相間の外観の相違を強調する手法
はそのような手法である。
【0033】そのような分散体を製造するためのエマル
ション重合法は公知である。アリルメタクリレートのよ
うな架橋モノマーの少量を使用し、シーケンシャル重合
法によってコアに架橋構造またはゲル構造を導入するこ
とはしばしば効果的である。軽度に架橋されたコアはフ
ィルム形成性に悪影響を及ぼさず、しばしばより良好な
被覆をもたらし、特にペンダントアセトアセテートがシ
ェル中で濃縮されている場合には良好な被覆をもたら
す。
【0034】本発明の他の態様において、ラテックスバ
インダー中に使用するのに好適なラテックスポリマー
は、酸官能性ペンダント部分を有する第一のポリマー
と、アセトアセチル官能性ペンダント部分を有する第二
のポリマーのブレンドを含むことができる。所望であれ
ば、酸官能性ペンダント部分とアセトアセチル官能性ペ
ンダント部分との両方を有する第3のポリマーをブレン
ド中にさらに含むことができる。上記の第1のポリマ
ー、第2のポリマー、及び任意の第3のポリマーのラテ
ックスポリマー中の比率は、ペンダント部分に関する前
述の記載と同様に種々の重量%比率で調整することがで
き、同様なピーク分子量と酸価を得ることができる。任
意に、米国特許第4,777,265号に開示されてい
るウレイドアクリレートおよびウレイドメタクリレート
のような、ウレイド官能性モノマーを0%ないし2%ラ
テックスポリマー中に含み、基体への付着性をさらに改
良することもできる。
【0035】ラテックスポリマーは、さらに、任意に少
なくとも1つのモノマー性またはポリマー性のアクリル
酸エステルまたはメタクリル酸エステルを含むことがで
き、同様にエチレンのようなポリマー性またはモノマー
性アルケン、または少なくとも1つのビニル性モノマー
またはポリマーを含むこともでき、そのような追加の任
意成分は、上記で述べたアセトアセトキシ官能性部分含
有成分および酸部分含有成分と付加重合可能な形で提供
される。
【0036】好適なアクリル酸エステルまたはメタクリ
ル酸エステルの例としては、アクリル酸メチル(M
A)、メタクリル酸メチル(MMA)、エチルアクリレ
ート、エチルメタクリレート、プロピルアクリレート、
プロピルメタクリレート、ブチルアクリレート(B
A)、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアク
リレート(2−EHA)、2−エチルヘキシルメタクリ
レート、デシルアクリレート、デシルメタクリレート、
ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタ
クリレート(HEMA)、ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、およびこれ
らの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。
【0037】好適なビニルモノマーとしては、アクリル
アミド、アクリロニトリル、1,2−ブタジエン、1,
3−ブタジエン、クロロプレン、1,3,5−ヘキサト
リエン、スチレン(St)、アルファ−メチル スチレ
ン、酢酸ビニル、塩化ビニル、ビニルトルエン、ビニル
バーサテート、塩化ビニリデン、およびこれらの組み合
わせが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
【0038】ラテックスバインダーはさらに水性の蒸発
可能なキャリアを含み、典型的には水、または水とアン
モニアまたはアミンのような追加の揮発成分を含むもの
である。ラテックスバインダーは追加の成分、たとえば
ポリマー増粘剤、界面活性剤、高分子流動性改良剤、お
よび種々の分散またはエマルションポリマー、種々の溶
液ポリマーをともに含むことができる。
【0039】本発明のラテックスポリマーは、アセトア
セチル官能性基からエナミンを形成するアンモニアまた
はアミンを含む。最も好ましいアミンとしては、エタノ
ールアミン、メチルアミン、イソプロピルアミン、ジグ
リコールアミンおよびそれらの組み合わせが挙げられ
る。エナミンを形成するために使用されるアンモニアま
たはアミンは少なくともラテックスポリマー中のアセト
アセテートおよび共重合された酸の量と当量であるべき
である。t−ブチルアミンのような立体障害1級アミン
およびアニリンのような芳香族性アミンは、エナミン形
成が不完全になるので適当でない。エナミン形成は可逆
反応であり、アンモニアまたはアミンが蒸発するにつれ
てペンダントアセトアセテートがフィルム中で再生され
るが、エナミン組成物のキュアが起こる前には蒸発しな
い。たとえば密閉容器のように、アミン/アンモニアが
蒸発しない条件下で貯蔵されている限り、湿潤組成物
(wetcomposition)は大きな貯蔵安定性を有する。
【0040】本発明のラテックスポリマーから被覆剤を
製造する典型的な方法は、アセトアセチル官能性ポリマ
ーをアンモニアまたは1級アミンで処理し、組成物を平
衡にすることである。アンモニアまたはアミン反応体が
エナミン形成反応で消費されるので、組成物のpHは低
下する。アンモニアまたは1級アミンでpHを8.5に
再調整することによりキュア速度が改良されることを見
いだした。好ましくはpHは9に調整され、より好まし
くは9.5に調整される。
【0041】本発明での使用に適するラテックスポリマ
ーは、例えばエチレン性不飽和モノマーのサスペンジョ
ン重合及びエマルション重合のような公知の方法により
製造することができる。エマルション重合が好ましい。
【0042】酸官能性ペンダント部分、アセトアセトキ
シ官能性ペンダント部分、またはその両者を有するラテ
ックスポリマーを製造するのに使用される上述のモノマ
ー及び高分子成分は、典型的には公知のフリーラジカル
開示剤の少量の存在下で重合される。好適な開始剤もし
くは触媒としては、ある種の水溶性開始剤、種々のアゾ
化合物、および特定のレドックス系が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。
【0043】好適な水溶性開始剤としては、過酢酸、ナ
トリウム、カリウム、アンモニウム、及びバリウムのよ
うなある種の過硫酸塩、アセチルパーオキサイド、過酸
化水素、t−ブチルハイドロパーオキサイドのようなハ
イドロパーオキサイド類、およびこれらの組み合わせが
挙げられるがこれらに限定されるものではない。好まし
い水溶性フリーラジカル開始剤は過硫酸アンモニウムで
ある。
【0044】好ましいアゾ化合物としては、アゾジイソ
ブチルニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル、ア
ゾジイソブチルアミド、アゾビス(アルファ−エチルブ
チルニトリル)、アゾビス(アルファ−ガンマ−ジメチ
ルカプロニトリル)、またはそれらの組み合わせがある
が、これらに限定されるものではない。
【0045】本発明の目的のために好適なレドックス系
としては、レドックス系の酸化剤成分として水溶性過硫
酸塩を含み、還元剤成分として亜二チオン酸ナトリウム
のような亜二チオン酸塩を含む系がある。さらに本発明
の原理に従って亜二チオン酸塩の代わりに、水溶性重亜
硫酸塩、ピロ亜硫酸塩、チオ硫酸塩、またはホルムアル
デヒドスルホキシレートを使用できる。
【0046】先に簡単に述べたように、本発明のラテッ
クスポリマーの好ましい製造方法の1工程はあらかじめ
選択された量の開始剤、界面活性剤、蒸発可能な水性キ
ャリア、および乳化重合可能な成分を適当な大きさの反
応器中で、攪拌しながら混合し、所定の時間、所望の反
応温度に反応器の内容物を攪拌下に加熱し、それにより
水性の高分子エマルションを製造することである。この
時所望であれば連鎖移動剤を使用することができ、ラテ
ックスポリマーのピーク分子量を規制するために以下で
述べる、より後の工程で加えることもできる。反応保持
期間の間、エマルション重合可能な成分が実質的に付加
重合した後に、所定追加量の開始剤を反応容器に攪拌下
投入し、所望の程度の転化率を達成し、または重合可能
な成分の反応を完了させることが望ましい。そのような
追加で投入される開始剤成分は、最初に投入される開始
剤成分と同じでもよく、異なっていてもよい。
【0047】形成されるラテックスポリマーの分子量を
規制するために、適当な連鎖移動剤として、たとえば4
臭化炭素、ジブロモジクロロメタンのようなハロ有機化
合物、エタンチオール、ブタンチオール、t−ブチルお
よびエチルメルカプトアセテートのようなアルキルチオ
ール、並びに芳香族チオールのような硫黄含有化合物、
または重合中にフリーラジカルによって容易に引き抜き
される水素を有する種々の有機化合物を使用できる。所
望の反応転化率を達成したら、反応容器の内容物は当初
の反応温度に保持することができ、また所望であれば反
応温度以下に冷却することができる。
【0048】さらなる適当な連鎖移動剤成分としては、
ブチルメルカプトプロピオネート、イソオクチルメルカ
プトプロピオン酸、イソオクチルメルカプトプロピオネ
ート(IOMP)、ブロモホルム、ブロモトリクロロメ
タン(BTCM)、4塩化炭素、1−ドデカンチオー
ル、t−ドデシルメルカプタン、オクチルメルカプタ
ン、テトラデシルメルカプタン、およびヘキサデシルメ
ルカプタンのようなアルキルメルカプタン、ブチルチオ
グリコレート、イソオクチルチオグリコレート、および
ドデシルチオグリコレートのようなアルキルチオグリコ
レート類、チオエステル、またはそれらの組み合わせが
挙げられるが、これらに限定されるものではない。好ま
しいものは1−ドデカンチオールである。
【0049】特定の分子量を達成するために必要とされ
る連鎖移動剤の量は、さらにメイヨ(Mayo)の式に
より評価することができる(たとえば、Principles of
Polymerization、第2版、George Odian 著、1981
年、John Wiley & Sons, Inc.出版、226−233頁
を参照のこと)。前述の、所望の範囲内のピーク分子量
を有するラテックスポリマーは、ラテックスポリマー総
重量の0.1%から2%、好ましくは0.25%から
1.5%、最も好ましくは0.4%から1.0%の連鎖
移動剤を使用することにより得られる。
【0050】所望の反応転化率を達成したら、反応容器
内容物のpHを7未満、典型的には2.5から6の範囲
内にする。典型的には酸性水溶液に不溶である、上記の
製造された付加重合ポリマー粒子は、そのようなpH状
態では乳白色外観を呈するラテックスを生ずる場合があ
る。ラテックスの外観に拘らず、ゲル化を防止するため
に有効量の塩基が反応容器内容物に加えられる。エナミ
ン官能性ペンダント部分を有する本発明のラテックスポ
リマーを製造し、保持するために有効な量の塩基を組成
物は含有する。
【0051】エマルションポリマーの酸価が低い(70
mgKOH/ポリマー1g未満)場合、典型的には塩基
成分が加えられたときにポリマーは完全には溶解しな
い。したがって、白色の乳状の外観のままである場合が
ある。使用された具体的なモノマーの種類とポリマーの
酸価により、塩基によってポリマー粒子は膨潤されるか
もしれないし、また比較的影響を受けないこともある。
【0052】上記に例示された好ましいエマルション重
合法の代わりに、たとえば以下のような方法でエマルシ
ョン重合を行うこともできる。1)開始剤、界面活性
剤、連鎖移動剤、および蒸発可能な水性キャリアの総量
の過半量を前記の要領で反応容器に投入する。2)別
途、開始剤、界面活性剤、連鎖移動剤、および蒸発可能
な水性キャリアの総量の残部中にエマルション重合可能
な混合物をプレエマルション化し、プレエマルション混
合物を調製する。3)その後、プレエマルション混合物
を、開始剤、界面活性剤、任意の連鎖移動剤、および蒸
発可能な水性キャリアの総量の過半量がすでに投入され
ている反応容器にプレエマルション混合物を投入する。
連鎖移動剤は上記の何れの工程で加えられてもよい。
【0053】アミンまたはアンモニアおよび水のような
ラテックスポリマーの揮発成分の蒸発は、ラテックスポ
リマーのエナミン官能性ペンダント部分を組成物中のア
セトアセチル官能性ペンダント部分に戻し、これは空気
中の酸素および太陽光のような化学線に暴露されるとキ
ュアする。本発明のラテックスバインダーから調製され
た被覆剤は、外装及び内装用塗料として使用することが
でき、空気および太陽光、蛍光またはUV光のような化
学線に暴露することによりキュアされる。
【0054】太陽光のような化学線は、これら塗料のキ
ュアの迅速な発現を促進し、新たに塗布された塗料が傷
つき易く、塗料が損傷し、または取り除かれ、または外
観が傷つけられる可能性のある期間を短くする。ベンゾ
フェノンのような光開始剤を、キュア速度をさらに大き
くするために加えることができる。本発明のラテックス
バインダーから調製される被覆剤は、200nmから4
00nmの波長の紫外線照射によりキュアされることが
できる。被覆剤は、光及び空気への暴露により好ましく
キュアされる。被覆剤は空気と太陽に、気温、太陽光に
暴露される時間、および相対湿度によるが、1ないし1
0日間暴露することにより実質的にキュアされる。
【0055】本発明のラテックスバインダーから得られ
る被覆剤は、改良された耐溶剤性、及びたとえば屋外暴
露または屋外暴露シュミレーションの後における、屋外
塗料の当初光沢の高い保持性能により示されるような向
上した屋外耐久性をもたらす。本発明は、天候劣化基体
の被覆に適し、太陽光および屋外環境にさらされる家屋
外装用塗料、マスチック材、コーキング材などの、建築
物用被覆剤、橋、地上及び地下貯蔵タンクなどの屋外構
造物用鋼鉄などの金属用工業用メインテナンス被覆剤な
どに適する。さらに、一部または全部が構造物の内部に
あるが太陽光に暴露される被覆、たとえばビル、大理
石、テラゾ、コンクリート、石床、および自動車などの
被覆剤としても適している。
【0056】さらに、本発明のラテックスバインダー
は、種々の家庭用および工業用の水性接着剤の製造にも
有用である。工業的な最終用途としては、建設用機械及
び装置、橋および道路表面、ライン生産機械の種々の部
品及び部分、自動車の種々の部品などの表面被覆および
仕上げがある。工業用および家庭用などの木材用の最終
用途としては、内装用および外装用の木材表面被覆、た
とえばステイン、プライマー、およびワニスなどが挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。本発明の
ラテックスバインダーは、天候劣化木材表面に典型的に
形成されるクラックのブリッジング(bridging)に特に
適している。本発明の新規な水性ラテックスバインダー
は、紙等の多種の比較的薄い基体の表面処理や仕上げに
使用することができ、ホルムアルデヒドの解離なしにキ
ュアし、仕上げまたは表面処理を行うことができる。リ
リースコーティング、オーバープリントワニスなどの用
途は好ましく、特に輪転グラビアコーティングの製造に
適している。
【0057】本発明のポリマーバインダーのさらなる具
体的用途としては25℃から0℃といった比較的低温で
種々の厚さのフィルムを形成する必要がある建築物表面
用塗料があり、その硬化した高分子構造の故に望ましい
表面硬度、耐久性能を与える。
【0058】実施例 試験方法 以下の実施例で示されるデータを得るために、以下の手
順で試験を行った。 天候劣化基体の調製 ラテックスベースのチョーキー基体の調製:ペイント3
86リットル当たり11.3kgのアナターゼ型二酸化
チタンを含んで調製された外装用ラテックスペイント
が、シーダー(cedar)パネルに塗布された。パネ
ルは1週間乾燥され、南向きに45゜の角度で屋外で放
置され、ペンシルバニア州、フェラデルフィアの Ameri
can Society of Testing Materialsによって定められた
ASTMの基準で5または6の段階となるまでチョーキ
ングを生じさせた。
【0059】アルキッドベースのチョーキー基体の調
製:この基体の調製のために使用されたペイントは、Sh
erwin Williams Promarアルキッドペイントであった。
上記の手順によりパネルを調製し、ASTMで5または
6の段階となるまでチョーキングを生じさせた。
【0060】天候劣化アルミニウム基体:家屋の北西側
の外部にあった、ペイントされた種々のアルミニウムサ
イディングパネルを使用した。これらのパネルは約9年
屋外にあった。
【0061】天候劣化チョーキーラテックス、天候劣化
チョーキーアルキッド、および天候劣化したすでにペイ
ントされたアルミニウムサイディングへのピール接着力
1インチのブラシを使用し、2.5gの試験用ペイント
を天候劣化した基体上に4.8cm×15.4cmの面
積で塗布した。3.6cm×23.5cmのチーズクロ
ス片を、濡れたペイント上に長さ方向に置き、両端3.
6cmを垂れ下げておいた。チーズクロスは湿潤ペイン
ト上にしっかりと押しつけられ、さらに7.5gのペイ
ントがチーズクロスに塗布され、25℃、相対湿度50
%で1週間乾燥された。ユーティリティナイフと幅2.
5cm、長さ23.5cmのテンプレートを使用し、
2.5cm×23.5cmの片をチーズクロスの長さ方
向に添って切り出した。テストパネルは霧箱(すなわち
水ミスト箱)中に1時間置いた。試験条件を厳しくする
ために、試験時間を長くすることができる。テストパネ
ルを霧箱から取り出し、両端を水平にしてリングスタン
ドにクランプし、ユーティリティ/ビュレットクランプ
を使用して垂直からパネルを約10゜傾けた。パネルの
薄い端が直立した状態になければならない。S−フック
またはペパークリップを使用して、重りをチーズクロス
の端に取り付けた。チーズクロスが基体から、5−10
mm/5秒の範囲の一定の速度でピール剥離するまで重
りを増やした。所定の引っ張り速度(fixed rate of pu
ll)が得られた重量を1500gまで記録した。150
0から2000gまでの重量は>1500gとして示さ
れた。重量が重いほど、良好な接着を示す。
【0062】天候劣化した生の木材パネル上での屋外耐
久性 南向きに45゜の角度で3か月暴露したイエローパイン
パネルからテストパネルを作成した。後述する実施例7
の試験ペイントを、4時間の間隔でテストパネルに2回
塗りした。パネルを25℃、相対湿度50%で1週間乾
燥した。ペイントされたパネルは南向きに45゜の角度
で13か月暴露され、クラックと、接着/フレーキング
(adhesion/flaking)について、1988年の ASTM St
andardsfor Paint:Tests for Formulated Products and
Coatings に示されたD661およびD772の方法に
より評価した。クラッキングとフレーキングは0から1
0の段階で評価され、10が最良である。0.3の相違
は有意の差であると認められる。
【0063】耐ダートピックアップ性 配合塗料を、3.0ミル(76.2ミクロン)の、Paci
fic Scientific Instruments Division(メリーランド
州、シルバースプリング)の Bird Wet Film Applicat
or で、アルミニウムのQパネル上にドローンダウン(d
rawn-down)した。サンプルを25℃、相対湿度50%
で1週間乾燥した。乾燥されたパネルを次いで以下の場
所に置いた。 a)Atlas Electric Devices社(イリノイ州、シカゴ)
のウエザオメーター(Weather-O-Meter)内に所定時
間、または b)Q Panel社(オハイオ州、クリーブランド)のQU
Vキャビネットに所定時間 パネルを取り出し、Y−反射率(Y-reflectance)を Pa
sific Scientific Colorguard 45/0 反射率計(Ga
rdner/Neotec instrument Division、メリーランド州、
シルバースプリングス)で測定した。3回の読みの平均
をとった。次いでパネルを霧箱中に1.5時間入れた。
パネルを取り出し、乾燥させた。125gのMapic
o422酸化鉄(Columbian Chemicals 社、オクラホマ
州タルサ)とアニオン性コポリマー分散樹脂であるタモ
ール731(ローム アンド ハース カンパニー、ペ
ンシルベニア州、フィラデルフィア)2滴を250gの
水に分散させて均一な水性混合物を調製した。混合物
は、Mixing EquipmentCompany(ニューヨーク州、ロチ
ェスター)の Lightnin' mixer を使用して分散され、
次いで乾燥パネル表面にブラシで塗布された。スラリー
を塗布したパネルを3時間空気乾燥した。次いでテスト
パネルを65℃のオーブンで1時間乾燥した後、30分
間冷却した。それぞれのパネルを微温水で、新しいチー
ズクロスパッドで軽く均一にこすりながら洗浄した。パ
ネルを少なくとも4時間空気乾燥し、シミを付けた部分
で3カ所反射率を測定し、平均をとり、報告された。読
みが大きい方が良好な耐ダートピックアップ性を示す。
【0064】実施例1 以下のようにしてラテックスポリマー1が調製された。
ブチルアクリレート(936.0g)、メチルメタクリ
レート(801.0g)、ウレイドメタクリレート(1
8.0g)およびアクリル酸(45.0g)のモノマー
を、脱イオン水(570g)とWayfos M−60
の25%水溶液(アンモニアでpHを7に調整)(4
5.1g)とを混合し、モノマーエマルションを調製し
た。5リットルのフラスコ中の、71℃にされた、脱イ
オン水(1300g)と、Wayfos M−60(O
lin社、コネチカット州、スタンフォードより販売さ
れるアニオン性燐酸塩界面活性剤)の25%水溶液(ア
ンモニアでpHを7に調整)(113.3g)との混合
物に、モノマーエマルションの一部(181.7g)を
加えた。脱イオン水(90g)中の炭酸アンモニウム
(5.9g)の溶液を反応容器に加え、次いで脱イオン
水(40g)中の過硫酸アンモニウム(5.6g)の溶
液を加えた。残りのモノマーエマルションを、反応混合
物を81℃に保持しながら145分にわたり、徐々に加
えた。145分後、反応系は81℃に保持され、硫酸第
1鉄の0.1%水溶液(10.0g)、脱イオン水
(6.0g)中のt−ブチルハイドロパーオキサイド
(活性成分70%のものを1.1g)、脱イオン水(1
0.0g)中のイソアスコルビン酸(0.8g)を加え
た。t−ブチルハイドロパーオキサイド/イソアスコル
ビン酸による処理を15分後に繰り返した。反応混合物
を次いで60℃に冷却し、アンモニア水溶液(28%)
を加えてpHを9.0とした。反応混合物を室温に冷却
し、100メッシュスクリーンで濾過し(0.1g未満
の湿った凝固物が採取された)、キャラクタライズされ
た。得られたポリマーエマルションは固形分45.0
%、粒子径109nm(ニューヨーク州、ホルツビルの
Brookhaven InstrumentsCorporation の Brookhaven BI
-90 粒子計で測定)であった。ラテックスポリマー1は
酸価19を有していた。
【0065】実施例2 以下のようにしてラテックスポリマー2が調製された。
ブチルアクリレート(468.0g)、メチルメタクリ
レート(400.5g)、ウレイドメタクリレート
(9.0g)、アクリル酸(22.5g)、および連鎖
移動剤の1−ドデカンチオール(9.0g)のモノマー
を、脱イオン水(285g)とアニオン性燐酸塩界面活
性剤のWayfos M−60の25%水溶液(アンモ
ニアでpHを7に調整)(32.3g)とを混合し、モ
ノマーエマルションを調製した。3リットルのフラスコ
中の、71℃にされた、脱イオン水(650g)と、ア
ニオン性燐酸塩界面活性剤のWayfos M−60の
25%水溶液(アンモニアでpHを7に調整)(46.
5g)との混合物に、モノマーエマルションの一部(9
0g)を加えた。脱イオン水(20g)中の炭酸アンモ
ニウム(2.9g)の溶液を反応容器に加え、次いで脱
イオン水(20g)中の過硫酸アンモニウム(2.8
g)の溶液を加えた。残りのモノマーエマルションを、
反応混合物を81℃に保持しながら144分にわたり、
徐々に加えた。144分後、反応系は81℃に保持さ
れ、硫酸第1鉄の0.1%水溶液(5g)、脱イオン水
(3.0g)中のt−ブチルハイドロパーオキサイド
(活性成分70%のものを0.55g)、脱イオン水
(5g)中のイソアスコルビン酸(0.4g)を加え
た。t−ブチルハイドロパーオキサイド/イソアスコル
ビン酸による処理を15分後に繰り返した。反応混合物
を次いで60℃に冷却し、アンモニア水溶液(28%)
を加えてpHを9.1とした。反応混合物を室温に冷却
し、100メッシュスクリーンで濾過し(0.1g未満
の湿った凝固物が採取された)、キャラクタライズされ
た。得られたポリマーエマルションは固形分43.4
%、粒子径113nm(Brookhaven BI-90 粒子計で測
定)であった。ラテックスポリマー2は酸価19を有し
ていた。
【0066】実施例3 以下のようにしてラテックスポリマー3が調製された。
ブチルアクリレート(936.0g)、メチルメタクリ
レート(711.0g)、アセトアセトキシエチルメタ
クリレート(90.0g)、ウレイドメタクリレート
(18.0g)、アクリル酸(45.0g)、および連
鎖移動剤の1−ドデカンチオール(18.0g)のモノ
マーを、脱イオン水(570g)とアニオン性燐酸塩界
面活性剤のWayfos M−60の25%水溶液(ア
ンモニアでpHを7に調整)(21.6g)とを混合
し、モノマーエマルションを調製した。5リットルのフ
ラスコ中の、71℃にされた、脱イオン水(1300
g)と、アニオン性燐酸塩界面活性剤のWayfos
M−60の25%水溶液(アンモニアでpHを7に調
整)(136.8g)との混合物に、モノマーエマルシ
ョンの一部(181.7g)を加えた。脱イオン水(9
0g)中の炭酸アンモニウム(5.9g)の溶液を反応
容器に加え、次いで脱イオン水(40g)中の過硫酸ア
ンモニウム(5.6g)の溶液を加えた。残りのモノマ
ーエマルションを、反応混合物を81℃に保持しながら
140分にわたり、徐々に加えた。140分後、反応系
は81℃に保持され、硫酸第1鉄の0.1%水溶液(1
0.0g)、脱イオン水(6.0g)中のt−ブチルハ
イドロパーオキサイド(活性成分70%のものを1.1
g)、脱イオン水(10.0g)中のイソアスコルビン
酸(0.8g)を加えた。t−ブチルハイドロパーオキ
サイド/イソアスコルビン酸による処理を15分後に繰
り返した。反応混合物を次いで60℃に冷却し、アンモ
ニア水溶液(28%)を加えてpHを9.0とした。反
応混合物を室温に冷却し、100メッシュスクリーンで
濾過し(0.1g未満の湿った凝固物が採取された)、
キャラクタライズされた。得られたポリマーエマルショ
ンは固形分44.9%、粒子径111nm(Brookhaven
BI-90 粒子計で測定)であった。ラテックスポリマー
3は酸価19を有していた。
【0067】実施例4 以下のようにしてラテックスポリマー4が調製された。
ブチルアクリレート(1042.0g)、メチルメタク
リレート(752.9g)、およびアクリル酸(46.
0g)のモノマーを、脱イオン水(675g)とアニオ
ン性燐酸塩界面活性剤のWayfos M−60の25
%水溶液(アンモニアでpHを7に調整)(42.6
g)とを混合し、モノマーエマルションを調製した。5
リットルのフラスコ中の、78℃にされた、脱イオン水
(1319g)と、アニオン性燐酸塩界面活性剤のWa
yfos M−60の25%水溶液(アンモニアでpH
を7に調整)(119.4g)との混合物に、モノマー
エマルションの一部(190.5g)を加えた。脱イオ
ン水(40.9g)中の炭酸アンモニウム(6.1g)
の溶液を反応容器に加え、次いで脱イオン水(40.9
g)中の過硫酸アンモニウム(5.7g)の溶液を加え
た。残りのモノマーエマルションを、反応混合物を81
℃に保持しながら165分にわたり、徐々に加えた。1
65分後、反応混合物は75℃に冷却され、硫酸第1鉄
の0.1%水溶液(9g)、脱イオン水(6.1g)中
のt−ブチルハイドロパーオキサイド(活性成分70%
のものを1.13g)、脱イオン水(10.2g)中の
イソアスコルビン酸(0.6g)を加えた。t−ブチル
ハイドロパーオキサイド/イソアスコルビン酸による処
理を15分後に繰り返した。反応混合物を次いで60℃
に冷却し、アンモニア水溶液(28%)を加えてpHを
9.4とした。反応混合物を室温に冷却し、100メッ
シュスクリーンで濾過し(0.3gの湿った凝固物が採
取された)、キャラクタライズされた。得られたポリマ
ーエマルションは固形分44.7%、粒子径90nm
(Brookhaven BI-90 粒子計で測定)であった。ラテッ
クスポリマー4は酸価19を有していた。
【0068】実施例5 以下のようにしてラテックスポリマー5が調製された。
ブチルアクリレート(984.2g)、メチルメタクリ
レート(792.8g)、アクリル酸(45.60
g)、および連鎖移動剤の1−ドデカンチオール(1
3.7g)のモノマーを、脱イオン水(560g)とア
ニオン性燐酸塩界面活性剤のWayfos M−60の
25%水溶液(アンモニアでpHを7に調整)(42.
1g)とを混合し、モノマーエマルションを調製した。
5リットルのフラスコ中の、81℃にされた、脱イオン
水(1319g)と、アニオン性燐酸塩界面活性剤のW
ayfos M−60の25%水溶液(アンモニアでp
Hを7に調整)(118.3g)との混合物に、モノマ
ーエマルションの一部(188.6g)を加えた。脱イ
オン水(40.5g)中の炭酸アンモニウム(6.0
g)の溶液を反応容器に加え、次いで脱イオン水(4
0.5g)中の過硫酸アンモニウム(5.7g)の溶液
を加えた。残りのモノマーエマルションを、反応混合物
を81℃に保持しながら153分にわたり、徐々に加え
た。153分後、反応系は75℃に冷却され、硫酸第1
鉄の0.1%水溶液(9g)、脱イオン水(6.1g)
中のt−ブチルハイドロパーオキサイド(活性成分70
%のものを1.11g)、脱イオン水(10.1g)中
のイソアスコルビン酸(0.6g)を加えた。t−ブチ
ルハイドロパーオキサイド/イソアスコルビン酸による
処理を15分後に繰り返した。反応混合物を次いで60
℃に冷却し、アンモニア水溶液(28%)を加えてpH
を9.1とした。反応混合物を室温に冷却し、100メ
ッシュスクリーンで濾過し(0.4gの湿った凝固物が
採取された)、キャラクタライズされた。得られたポリ
マーエマルションは固形分44.9%、粒子径91nm
(Brookhaven BI-90 粒子計で測定)であった。GPC
により測定されたMpは70000であった。ラテック
スポリマー5は酸価19を有していた。
【0069】実施例6 以下のようにしてラテックスポリマー6が調製された。
ブチルアクリレート(938.9g)、メチルメタクリ
レート(708.8g)、アセトアセトキシエチルメタ
クリレート(147.3g)、アクリル酸(46.0
g)、および連鎖移動剤の1−ドデカンチオール(1
3.8g)のモノマーを、脱イオン水(675g)とア
ニオン性燐酸塩界面活性剤のWayfosM−60の2
5%水溶液(アンモニアでpHを7に調整)(42.6
g)とを混合し、モノマーエマルションを調製した。5
リットルのフラスコ中の、81℃にされた、脱イオン水
(1299g)と、アニオン性燐酸塩界面活性剤のWa
yfos M−60の25%水溶液(アンモニアでpH
を7に調整)(119.4g)との混合物に、モノマー
エマルションの一部(190.5g)を加えた。脱イオ
ン水(40.9g)中の炭酸アンモニウム(6.1g)
の溶液を反応容器に加え、次いで脱イオン水(40.9
g)中の過硫酸アンモニウム(5.7g)の溶液を加え
た。残りのモノマーエマルションを、反応混合物を81
℃に保持しながら147分にわたり、徐々に加えた。1
47分後、反応系は75℃に冷却され、硫酸第1鉄の
0.1%水溶液(9.0g)、脱イオン水(6.1g)
中のt−ブチルハイドロパーオキサイド(活性成分70
%のものを1.13g)、脱イオン水(10.2g)中
のイソアスコルビン酸(0.6g)を加えた。t−ブチ
ルハイドロパーオキサイド/イソアスコルビン酸による
処理を15分後に繰り返した。反応混合物を次いで60
℃に冷却し、アンモニア水溶液(28%)を加えてpH
を9.2とした。反応混合物を室温に冷却し、100メ
ッシュスクリーンで濾過し(0.2gの湿った凝固物が
採取された)、キャラクタライズされた。得られたポリ
マーエマルションは固形分44.6%、粒子径97nm
(Brookhaven BI-90 粒子計で測定)であった。GPC
により測定されたMpは62000であった。ラテック
スポリマー6は酸価19を有していた。
【0070】実施例7 接着および耐久性試験のための塗料の調製 配合を以下に示す。量はgである。
【0071】
【表1】Cowles Dissolverで15分間微粉砕 水 50.0 50.0 50.0 40.0 40.0 40.0 タモール 681 10.2 10.2 10.2 10.2 10.2 10.2 Drew Plus L-475 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 Kadox 515 12.0 12.0 12.0 12.0 12.0 12.0 Ti-Pure R-960 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 Atomite 97.2 97.2 97.2 97.2 97.2 97.2 水 40.0 40.0 40.0 40 40 40 タモール 165 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 Beaverwhite 325 102.8 102.8 102.8 102.8 102.8 102.8 水 15.0 15.0 15.0 0 0 0 アクリゾル RM-1020 3.0 3.0 3.0 0.8 0.8 0.8以下のレットダウン成分を攪拌下徐々に加えた ラテックスポリマー 1 504.6 ラテックスポリマー 2 512.3 ラテックスポリマー 3 508.7 ラテックスポリマー 4 495.4 ラテックスポリマー 5 494.8 ラテックスポリマー 6 499.6 テキサノール 11.1 11.1 11.1 11.3 11.3 11.3 スケーン M-8 0 0 0 2.0 2.0 2.0 プロピレングリコール 35.0 35.0 35.0 35.0 35.0 35.0 Drew Plus L475 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 アクリゾル TT-615 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 水 10. 10. 10. 10.0 10.0 10.0 アンモニア水 28% 1.2 1.2 1.2 0 0 1.4 アクリゾル RM-1020 9.6 9.5 9.5 11.4 11.4 11.4 アクリゾル RM-825 0 0 0 0.6 0.5 0.5 水 72.8 73.5 66.8 82.8 75.5 77.5
【0072】実施例7のラテックスバインダーから作ら
れた塗料の天候劣化基体、亜鉛メッキ金属への接着、お
よび耐ダートピックアップ性のデータ
【0073】
【表2】ラテックスポリマー 分子量 4 従来通り 0 350 1050 8.0 40 5 低 0 950 1250 5.0 34 6 低 8 1250 >1500 9.0 47
【0074】注)耐ダートピックアップ性については、
パネルはウエザオメーターで250時間暴露された A欄:ラテックスポリマー中のAAEMの重量% B欄:天候劣化したチョーキーなラテックスで被覆され
た表面への接着(ピール接着試験) C欄:天候劣化したチョーキーなアルキッドで被覆され
た表面への接着(ピール接着試験) D欄:亜鉛メッキ金属への接着(クロスハッチ接着試
験、ASTMD−3359:1から10の段階評価、1
は接着不良、10ははがれなしを示す) E欄:耐ダートピックアップ性のY−反射率(耐ダート
ピックアップ性試験)
【0075】実施例8 接着性および耐久性試験用の塗料の調製 実施例8の配合は以下の通りである。量はgである。
【0076】
【表3】Cowles Dissolverで15分間微粉砕 プロピレングリコール 29.2 29.2 29.2 水 29.2 29.2 29.2 タモール 731 5.2 5.2 5.2 アンモニア水 28% 0.8 0.8 0.8 Triton X-405 0.8 0.8 0.8 Foamaster VL 0.8 0.8 0.8 Ti-Pure R-900 208.2 208.2 208.2 Kadox 515 8.3 8.3 8.3 アクリゾル RM-1020 2.9 2.9 2.9以下のレットダウン成分を攪拌下徐々に加えた ラテックスポリマー 4 495.4 ラテックスポリマー 5 494.8 ラテックスポリマー 6 499.6 プロピレングリコール 12.5 12.5 12.5 テキサノール 5.6 5.6 5.6 Foamaster VL 0.8 0.8 0.8 アンモニア水 28% 0 0.4 0 アクリゾル RM-1020 9.3 8.1 9.6 水 54.0 54.1 52.4
【0077】実施例7のラテックスバインダーから作ら
れた塗料の光沢、耐ダートピックアップ性、および天候
劣化基体、亜鉛メッキ金属への接着のデータ
【0078】
【表4】ラテックスポリマー 分子量 1 従来通り 0 1350g 550g 3.0 9.0 57 2 低 0 >1500g 1350g 5.0 9.0 37 3 低 5 1350g 1350g 4.7 9.3 53
【0079】注)耐ダートピックアップ性については、
パネルはウエザオメーターで250時間暴露された A欄:ラテックスポリマー中のAAEMの重量% B欄:天候劣化したチョーキーなラテックスで被覆され
た表面への接着(ピール接着試験) C欄:天候劣化したチョーキーなアルキッドで被覆され
た表面への接着(ピール接着試験) D欄:耐木目クラックに対する屋外耐久性(屋外耐久性
試験) E欄:接着低下についての耐久性(屋外耐久性試験) F欄:耐ダートピックアップ性のY−反射率(耐ダート
ピックアップ性試験) 実施例8のラテックスバインダーから作られた塗料の光
沢、耐ダートピックアップ性、および天候劣化基体、亜
鉛メッキ金属への接着のデータ
【0080】
【表5】ラテックスポリマー 分子量 4 従来通り 0 200g 500g 43 0 53 5 低 0 250g 800g 78 1.0 31 6 低 8 450g 750g 76 9.5 78
【0081】注)耐ダートピックアップ性については、
パネルはQUVキャビネットに3日間暴露された A欄:ラテックスポリマー中のAAEMの重量% B欄:天候劣化したチョーキーなアルキッドで被覆され
た表面への接着(ピール接着試験) C欄:天候劣化したアルミニウムサイディングへの接着
(ピール接着試験) D欄:QUV(b−バルブ)での3日間の暴露後にGa
rdner 光沢計により測定された60゜光沢 E欄:亜鉛メッキ金属への接着(クロスハッチ接着試
験、ASTMD−3359:1から10の段階評価、1
は接着不良、10ははがれなしを示す) F欄:耐ダートピックアップ性のY−反射率(耐ダート
ピックアップ性試験) 上記の比較から、ラテックスポリマー3および6は、従
来品のラテックスポリマー1、2、4及び5と比較して
接着、耐久性、および耐ダートピックアップ性において
優れていることがわかる。
【0082】以下に、本発明のラテックスバインダーの
調製において使用された種々の化学物質の説明を記載す
る。タモール681、タモール165、およびタモール
731は、ローム アンドハース カンパニーから販売
されるアニオン性コポリマー分散樹脂である。アクリゾ
ルRM−825、アクリゾルRM−1020、およびア
クリゾルTT615はローム アンド ハース カンパ
ニーから販売される増粘剤である。スケーンM8はロー
ム アンド ハース カンパニーから販売される防カビ
剤である。Drew Plus L-475 はアッシュランドケミカル
社の Drew Industrial Division(ニュージャージー
州、ブーントン)から販売される消泡剤である。Kadox
515は、New Jersey Zinc Company (ペンシルバニア
州、パルマートン)から販売される酸化亜鉛顔料であ
る。Ti−Pure R−900およびR−960は、
デュポン社から販売される二酸化チタンである。Atomit
e は ECC International Sylacauga AL から販売される
炭酸カルシウムである。Beaverwhite 325 は、Luzenac
America Englewood 社から販売されるタルクである。テ
キサノールはイーストマンコダック社から販売される、
エステル−アルコール造膜助剤である。Triton X405
は、ユニオンカーバイド社から販売されるノニオン性界
面活性剤である。Foamaster VL は、Diamond Shamrock
Chemical 社から販売される消泡剤である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウイリアム・クリストファー・フィンチ アメリカ合衆国ペンシルバニア州19422、 ブルー・ベル、ラムズゲート・コート 82

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐候劣化した基体上の、高光沢付着性被
    覆を製造するのに好適なラテックスバインダーであっ
    て、 ラテックスポリマーが水性の蒸発可能なキャリア中に分
    散され、該ラテックスポリマーが酸官能性ペンダント部
    分および、該ラテックスポリマーのアセトアセチル官能
    性ペンダント部分をアンモニアまたはアミンと反応させ
    て得られるエナミン官能性ペンダント部分を有し、該ポ
    リマーが10,000から200,000の範囲のピー
    ク分子量を有し、1から70の範囲の酸価を有する、前
    記ラテックスバインダー。
  2. 【請求項2】 該ポリマーが、ホスホエチルメタクリレ
    ート、アクリル酸、フマル酸モノエチルエステル、フマ
    ル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、メタ
    クリル酸、フマル酸モノメチルエステル、メチルハイド
    ロゲンマレエート、およびこれらの混合物からなる群よ
    り選択される酸官能性モノマーを、該ポリマーの0.2
    %から10重量%含んで調製される、請求項1記載のラ
    テックスバインダー。
  3. 【請求項3】 【化1】 [式中、R1は水素、1から10の炭素原子を有するア
    ルキル基、またはフェニル基であり、Aは、 【化2】 であり、{式中、R2は水素、1から10の炭素原子を
    有するアルキル基、フェニル基、置換フェニル基、ハロ
    基、CO2CH3、またはCN基であり、R3は水素、1
    から10の炭素原子を有するアルキル基、フェニル基、
    置換フェニル基、またはハロ基であり、R4は、、1か
    ら10の炭素原子を有するアルキレン基、フェニレン
    基、または置換フェニレン基であり、R5はアルキレン
    基または置換アルキレン基であり、a、m、n、および
    qは0または1であり、XおよびYはそれぞれ−NH−
    または−O−である}、 BはA、1から10の炭素原子を有するアルキル基、フ
    ェニル基、置換フェニル基またはヘテロ環式化合物であ
    る]、の構造式を有するアセトアセチル官能性モノマー
    をポリマーの2重量%から20重量%含んで調製され
    る、請求項1記載のラテックスバインダー。
  4. 【請求項4】 前記ラテックスポリマーが、前記酸官能
    性ペンダント部分を有する第一のポリマーと、前記アセ
    トアセチル官能性ペンダント部分を有する第二のポリマ
    ーを含む、請求項1記載のラテックスバインダー。
  5. 【請求項5】 前記ラテックスポリマーが、前記酸官能
    性ペンダント部分と前記アセトアセチル官能性ペンダン
    ト部分との両方を有する第3のポリマーをさらに含む、
    請求項4記載のラテックスバインダー。
  6. 【請求項6】 前記ラテックスポリマーが30から80
    0ナノメーターの平均粒子径を有する、請求項1記載の
    ラテックスバインダー。
  7. 【請求項7】 耐候劣化した基体上の、高光沢付着性被
    覆を製造するのに好適なラテックスバインダーであっ
    て、 pHが8.5から9.5の水性の蒸発可能なキャリア、 10,000から200,000の範囲のピーク分子量
    を有し、1から70の範囲の酸価を有するラテックスポ
    リマーであって、ホスホエチルメタクリレート、アクリ
    ル酸、フマル酸モノエチルエステル、フマル酸、イタコ
    ン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、メタクリル酸、フ
    マル酸モノメチルエステル、メチルハイドロゲンマレエ
    ート、およびこれらの混合物からなる群より選択される
    酸官能性モノマーを、該ポリマーの0.2%から10重
    量%、アセトアセトキシエチルメタクリレート、アセト
    アセトキシエチルアクリレート、アセトアセトキシプロ
    ピルメタクリレート、アリルアセトアセテート、アセト
    アセトキシブチルメタクリレート、2,3−ジ(アセト
    アセトキシ)プロピルメタクリレート、およびそれらの
    組み合わせからなる群より選ばれ、ポリマーにアセトア
    セチル官能性ペンダント部分をもたらすアセトアセチル
    官能性モノマーをポリマーの2重量%から20重量%含
    んで調製されるラテックスポリマー、および、 前記アセトアセチル官能性ペンダント部分をエナミン官
    能性ペンダント部分として保持するために加えられる、
    安定化量のアンモニアまたはアミン、 を含む、前記ラテックスバインダー。
  8. 【請求項8】 耐候劣化した基体上に高光沢付着性被覆
    をもたらす方法であって、 pHが8.5から9.5に保持された水性の蒸発可能な
    キャリア、および該キャリア中に分散された、酸官能性
    ペンダント部分およびラテックスポリマーのアセトアセ
    チル官能性ペンダント部分をアンモニアまたはアミンと
    反応させて得られるエナミン官能性部分を有し、10,
    000から200,000の範囲のピーク分子量を有
    し、1から70の範囲の酸価を有するラテックスポリマ
    ーを含むラテックスバインダーのフィルムを、前記基体
    上に施し、 該フィルムから水性の蒸発可能なキャリアを蒸発させ、 該フィルムを化学線と空気に暴露し、該フィルムをキュ
    アさせ、耐候劣化した基体上の高光沢付着性被覆とす
    る、前記方法。
  9. 【請求項9】 前記の耐候劣化した基体が、チョーク木
    材またはチョークセメントである、請求項8記載の方
    法。
JP7230701A 1994-08-17 1995-08-17 ラテックスバインダー Withdrawn JPH0881642A (ja)

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