JP2000119589A - 水性塗料組成物および耐汚染性改善剤 - Google Patents
水性塗料組成物および耐汚染性改善剤Info
- Publication number
- JP2000119589A JP2000119589A JP10318343A JP31834398A JP2000119589A JP 2000119589 A JP2000119589 A JP 2000119589A JP 10318343 A JP10318343 A JP 10318343A JP 31834398 A JP31834398 A JP 31834398A JP 2000119589 A JP2000119589 A JP 2000119589A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- group
- carbonyl group
- weight
- acrylic monomer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
組成物ならびに、水性塗料に添加することで優れた耐汚
染性を付与できる耐汚染性改善剤を提供する。 【解決手段】(a)3級アミノ基およびカルボニル基含
有水溶性アクリル樹脂、(b)カルボニル基含有アクリ
ルエマルション、(c)ヒドラジド化合物を含む水性塗
料組成物ならびに3級アミノ基含有アクリルモノマー
0.5〜90重量%、カルボニル基含有アクリルモノマ
ー0.5〜80重量%および水溶性基含有アクリルモノ
マー10〜80重量%を含むアクリルモノマー混合物を
重合して得られる耐汚染性改善剤。
Description
よび耐汚染性改善剤に関し、特に耐汚染性に優れる水性
塗料組成物および水性塗料組成物に用いる耐汚染性改善
剤に関する。
に降雨時に汚れが流れ、その跡が残ることにより外観を
損なう、いわゆる雨すじ汚染が問題になってきている。
このような雨すじ汚染を含めた広い意味での耐汚染性が
建築外装用水性塗料に求められている。
は、塗膜表面を親水化することがよく知られている。塗
膜表面の親水化は、添加剤を加えて行われることが多
い。このような添加剤の一つとして、シリケート化合物
などが挙げられる。しかし、その耐汚染性、特に雨すじ
汚染について、十分な性能を有するものはこれまで得ら
れていない。
た耐汚染性を有する塗膜が得られる水性塗料組成物なら
びに、水性塗料に添加することで上記の機能を付与でき
る耐汚染性改善剤を提供することにある。
リル樹脂 (b)カルボニル基含有アクリルエマルション (c)ヒドラジド化合物 を含む水性塗料組成物を提供するものである。
ルモノマー0.5〜90重量%、カルボニル基含有アク
リルモノマー0.5〜80重量%および水溶性基含有ア
クリルモノマー10〜80重量%を含むアクリルモノマ
ー混合物を重合して得られる耐汚染性改善剤を提供する
ものである。
リル樹脂 本発明の水性塗料組成物は3級アミノ基およびカルボニ
ル基含有水溶性アクリル樹脂を含んでいる。本明細書に
おける「カルボニル基」は、C=O基の両端にアルキル
基および/またはアルキレン基が結合したものを意味す
る。3級アミノ基およびカルボニル基含有水溶性アクリ
ル樹脂が含まれていることにより、塗膜表面の親水性が
増加し、耐汚染性が向上するものと考えられる。
ミノ基の量は、樹脂製造時に用いられるモノマー中の3
級アミノ基含有アクリルモノマーの量によって決定され
る。本発明の水性塗料組成物に含まれる3級アミノ基お
よびカルボニル基含有水溶性アクリル樹脂を製造する際
の3級アミノ基含有アクリルモノマーの量は、使用する
アクリルモノマーの全量に対して、0.5〜90重量
%、好ましくは3〜75重量%である。0.5重量%を
下回ると、得られる塗膜の耐汚染性が十分でなく、90
重量%を上回っても増分に対する効果が得られない。
例としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルア
ミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド
などを挙げることができる。
カルボニル基の量は、樹脂製造時に用いられるモノマー
中のカルボニル基含有アクリルモノマーの量によって決
定される。本発明の水性塗料組成物に含まれるカルボニ
ル基含有水溶性アクリル樹脂を製造する際のカルボニル
基含有アクリルモノマーの量は、使用するアクリルモノ
マーの全量に対して、0.5〜80重量%、好ましくは
1〜15重量%である。0.5重量%を下回ると、得ら
れる塗膜の耐汚染性を維持することが難しく、80重量
%を上回っても贈分に対する効果が得られない。
例としては、アクロレイン、ダイアセトン(メタ)アク
リルアミド、ホルミルスチロール、4〜7個の炭素原子
を有するビニルアルキルケトン(例えばビニルメチルケ
トン、ビニルエチルケトン、ビニルブチルケトン)、ア
セトアセトキシエチルメタクリレートなどが挙げられ
る。好ましいのは、ダイアセトン(メタ)アクリルアミ
ドである。
を有している。水溶性基としては、水酸基、カルボキシ
ル基、アミド基およびポリアルキレンオキサイドユニッ
トなどを挙げることができ、この中から適宜選択および
混合して用いることが好ましい。塗料中での安定性の点
でポリアルキレンオキサイドユニットであることが好ま
しい。
基の量は、樹脂製造時に用いられるモノマー中の水溶性
基含有アクリルモノマーの量によって決定される。本発
明の水性塗料組成物に含まれるカルボニル基含有水溶性
アクリル樹脂を製造する際の水溶性基含有アクリルモノ
マーの量は、使用するアクリルモノマーの全量に対し
て、10〜80重量%、好ましくは20〜60重量%で
ある。10重量%を下回ると、塗料の安定性に問題が出
る恐れがあり、80重量%を上回ると、得られる塗膜の
物性に悪影響を及ぼす恐れがある。
しては、水酸基を有しているものとして、ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ートなど、カルボキシル基を有しているものとして、
(メタ)アクリル酸など、アミド基を有しているものと
して、(メタ)アクリルアミドなど、ポリアルキレンオ
キサイドユニットを有しているものとして、M90G、
M230G(ともに新中村化学社製)、ブレンマーAE
−350、ブレンマーPE−90、ブレンマーPE−2
00、ブレンマーPE−350(いずれも日本油脂社
製)などが挙げられる。
ニル基含有水溶性アクリル樹脂は、上記の3級アミノ基
含有アクリルモノマー、カルボニル基含有アクリルモノ
マーおよび水溶性基含有アクリルモノマーを共重合する
ことにより得られるが、共重合成分として、その他のモ
ノマー成分を含んでいてもよい。その他のモノマーとし
ては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブ
チル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリ
レート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロ
ピル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、スチレン、グリシジル(メタ)アクリレートを挙げ
ることができる。これらのモノマーは、2種以上のモノ
マーを併用することができる。グリシジル(メタ)アク
リレートのような反応性モノマーを用いた場合には、カ
ルボニル基以外の反応点を有することになり、バインダ
ー成分に存在する官能基との反応が期待できる。その他
のモノマーの量は、使用するアクリルモノマーの全量に
対して、0〜80重量%、好ましくは0〜60重量%で
ある。なお、共重合に用いられる3級アミノ基含有アク
リルモノマー、カルボニル基含有アクリルモノマー、水
溶性基含有アクリルモノマーおよびその他のモノマー
は、その合計量が100重量%になり、かつ上記の条件
を満たす範囲になるように適宜調整される。
ニル基含有水溶性アクリル樹脂を得るための共重合は、
特に限定されるものではなく、当業者に一般的に知られ
ている方法により行うことができる。例えば、重合開始
剤を、使用するアクリルモノマーの全量に対して0.5
〜5重量用いて、樹脂中の固形分が30〜60重量%に
なるように溶媒を用いて実施できる。このとき重合に用
いる溶媒は、水性塗料への添加を考慮すると、水混和性
有機溶媒であることが好ましい。このようにして得られ
た水溶性アクリル樹脂はそのまま、または適宜不揮発分
を調整して使用することができる。
料組成物に含まれるカルボニル基含有水溶性アクリル樹
脂は、水溶性を有している。ここでいう「水溶性」と
は、樹脂70gを室温で水30gに加えて撹拌したとき
に、透明になることをいうが、ここでいう「透明」は、
若干の濁りが生じるものを含むものとする。なお、水溶
性アクリル樹脂は3級アミノ基および水溶性基といった
極性の高い官能基を有しているため、樹脂の分子量を測
定するためのゲルパーミエーションクロマトグラフィー
による分子量測定では測定が困難である。しかし、通常
の重合条件下で共重合体を得ていることから、この水溶
性アクリル樹脂の分子量は数平均分子量が2000〜1
5000、重量平均分子量が3500〜150000の
範囲にあると思われる。
ョン 本発明の水性塗料組成物はカルボニル基含有アクリルエ
マルションを含んでいる。このカルボニル基含有アクリ
ルエマルションは、膜形成性成分、いわゆるバインダー
成分である。このアクリルエマルションが有するカルボ
ニル基の量は、エマルション製造時に用いられるモノマ
ー中のカルボニル基含有アクリルモノマーの量によって
決定される。本発明の水性塗料組成物に含まれるカルボ
ニル基含有アクリルエマルションを製造する際のカルボ
ニル基含有アクリルモノマーの量は、使用するアクリル
モノマーの全量に対して、0.1〜30重量%、好まし
くは0.5〜10重量%、さらに好ましくは1〜10重
量%である。0.1重量%を下回ると、得られる塗膜の
架橋度が不十分になる恐れがあり、30重量%を上回る
と、塗膜物性に悪影響を及ぼす恐れがある。
カルボニル基含有アクリルエマルションは、酸価が1〜
50、好ましくは1〜10であることが好ましい。酸価
が1を下回る場合には、エマルションの安定性に問題が
あり、50を上回る場合には、得られる塗膜の物性に悪
影響を及ぼす恐れがある。この酸価は、カルボニル基含
有アクリルエマルション製造の際に用いる(メタ)アク
リル酸などの酸基含有モノマーの配合量を調整すること
により設定される。
ニル基含有アクリルエマルションは、カルボニル基含有
アクリルモノマー、酸基含有モノマーおよびその他のモ
ノマーを乳化重合することにより得ることができる。ア
クリルエマルションを得るための乳化重合は、特に限定
されるものではなく、当業者に一般的に知られている方
法が利用できる。なお、上記のカルボニル基含有アクリ
ルモノマーおよびその他のモノマーは、(a)3級アミ
ノ基およびカルボニル基含有水溶性アクリル樹脂のとこ
ろで述べた内容のものを用いることができる。
る。ヒドラジド化合物は、分子内に2個のヒドラジド基
を有するものであり、架橋剤として作用する。ヒドラジ
ド基は(a)3級アミノ基およびカルボニル基含有水溶
性アクリル樹脂および(b)カルボニル基含有アクリル
エマルションに含まれるカルボニル基と反応するため、
塗膜の架橋および耐汚染性を向上させる成分である
(b)カルボニル基含有水溶性アクリル樹脂を塗膜中に
保持する働きをしていると考えられる。
蓚酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、こはく酸ジ
ヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒ
ドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカン酸ジヒド
ラジド、炭酸ジヒドラジド、フタル酸ジヒドラジド、テ
レフタル酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、
ピロメリット酸ジヒドラジド、20〜100個のヒドラジド
基を有するポリアクリル酸のポリヒドラジド、ニトリロ
トリ酢酸トリヒドラジド、エチレンジアミンテトラ酢酸
テトラヒドラジド、ジ−もしくはトリヒドラジン−トリ
アジン、チオカルボヒドラジド又はN,N’−ジアミノ
グアニジン、2−ヒドラジノピリジン−5−カルボン酸
ヒドラジド、3−クロル−2−ヒドラジノピリジン−5
−カルボン酸ヒドラジド、6−クロル−2−ヒドラジノ
ピリジン−4−カルボン酸ヒドラジド、2,5−ジヒド
ラジノピリジン−4−カルボン酸、1,4−ジヒドラジ
ノベンゾール、1,3−ジヒドラジノベンゾール、2,
3−ジヒドラジンナフタリン、マレイン酸ジヒドラジ
ド、フマル酸ジヒドラジド及びイタコン酸ジヒドラジ
ド、1,3−ビス(ヒドラジノカルボエチル)−5−イ
ソプロピルヒダントインなどを挙げることができる。こ
の中で入手容易性の点でアジピン酸ジヒドラジドが、ま
た水溶性が高い点で1,3−ビス(ヒドラジノカルボエ
チル)−5−イソプロピルヒダントインが好ましい。
(a)3級アミノ基およびカルボニル基含有水溶性アク
リル樹脂、(b)カルボニル基含有アクリルエマルショ
ンおよび(c)ヒドラジド化合物の割合は、以下のよう
にして決定される。すなわち、(b)カルボニル基含有
アクリルエマルション100重量部に対して、(a)3
級アミノ基およびカルボニル基含有水溶性アクリル樹脂
3〜20重量部であることが好ましく、5〜15重量部
であることが更に好ましい。(a)3級アミノ基および
カルボニル基含有水溶性アクリル樹脂の量が3重量部を
下回ると、得られる塗膜の耐汚染性が向上せず、20重
量部を上回ると、塗膜物性に悪影響を及ぼす恐れがあ
る。
(a)3級アミノ基およびカルボニル基含有水溶性アク
リル樹脂と(b)カルボニル基含有アクリルエマルショ
ンとが有するカルボニル基の当量の合計量に対して、ヒ
ドラジド基の当量が20〜200%であることが好まし
く、40〜120%であることがさらに好ましい。20
%を下回る場合は、カルボニル基との反応が十分に進行
しない恐れがあり、得られる塗膜の物性に悪影響を及ぼ
す恐れがあり、200%を上回る場合は、過剰量のヒド
ラジド化合物が塗膜中に存在し、塗膜の耐水性が低下す
る恐れがある。
(a)3級アミノ基およびカルボニル基含有水溶性アク
リル樹脂、(b)カルボニル基含有アクリルエマルショ
ンおよび(c)ヒドラジド化合物、ならびに必要に応じ
て、通常の水性塗料に含まれる成分である添加剤および
顔料などを混合し、固形分が30〜65重量%になるよ
う水で希釈することにより得ることができる。
組成物は、基材に対して、種々の塗装方法、例えば刷
毛、ローラー、スプレー、エアレススプレーなどを用い
て行うことができる。なお、その際に必要に応じて、水
で希釈して目的の粘度にすることができる。塗布量は、
特に限定されないが、0.1〜0.2Kg/m2が好ま
しい。塗装後は、常温での乾燥または強制的に乾燥を行
うことにより、塗膜を得ることができる。乾燥時間は塗
装環境条件などによって異なるが、常温で3日以上行わ
れることが好ましい。本発明の水性塗料組成物が適用さ
れる基材は特に限定されないが、耐汚染性が問題になる
建築外装材であることが好ましい。
である。耐汚染性改善剤は水性塗料に添加することによ
り、それから得られる塗膜の耐汚染性を向上させる働き
を持つ。このような耐汚染性改善剤としては、本発明の
水性塗料組成物のところで述べた(a)3級アミノ基お
よびカルボニル基含有水溶性アクリル樹脂をそのまま用
いることができる。
た場合、添加後の水性塗料中におけるカルボニル基の当
量に対するヒドラジド基の当量比率が20〜200%に
なるように調製されることが好ましく、40〜120%
であることがさらに好ましい。20%を下回る場合は、
カルボニル基との反応が十分に進行しない恐れがあり、
得られる塗膜の物性に悪影響を及ぼす恐れがあり、20
0%を上回る場合は、過剰量のヒドラジド化合物が塗膜
中に存在し、塗膜の耐水性が低下する恐れがある。この
調製は、上記のヒドラジド化合物を水性塗料に添加する
ことにより行うことができる。
した水性塗料は、水溶性タイプまたはエマルションタイ
プのいずれであっても構わないが、バインダー成分がカ
ルボニル基を有していることが好ましい。カルボニル基
を有していることにより、ヒドラジド化合物を硬化剤と
して、耐汚染性改善剤とバインダー成分とが結合するこ
とが期待され、結果として耐汚染性が長期にわたり維持
できるものと考えられる。
ルボニル基含有水溶性アクリル樹脂の製造 表1に示す配合に基づき、開始剤としてカヤエステルO
(化薬アクゾ社製)2.5重量%の存在下、ブチルセロ
ソルブ中において115℃で溶液重合して樹脂を得た。
このようにして得られた3種類の樹脂を70g取り水3
0gに投入したところ、透明溶液が得られたことから、
水溶性であることを確認した。
の製造 表1に示す配合に基づき、製造例1〜3と同様にして樹
脂を得た。この2種類の樹脂について、製造例1と同様
の操作を行い、水溶性であることを確認した。
を有するモノマー *5 エチルアクリレート *6 グリシジルメタクリレート
び耐汚染性評価 <水性塗料組成物の調製>カルボニル基含有アクリルエ
マルション(サイデン化学社製、原料アクリルモノマー
中のダイアセトンアクリルアミド含有量3重量%、酸価
4、樹脂固形分49.5重量%)100重量部に、二酸
化チタン44重量部、添加剤(顔料分散剤、増粘剤、消
泡剤、pH調製剤など)21.9重量部および水23.
4重量部を加えて混合した。ここに、表2に示した量に
基づき、製造例1〜3で得られた水溶性アクリル樹脂な
らびにヒドラジド化合物を添加することにより、水性塗
料組成物を調製した。
ーII透明(日本ペイント社製のシーラー剤)が塗布さ
れたスレート板(90×300×4mm)に、上で調製
した水性塗料組成物を塗布量が0.15kg/m2とな
るようスプレー塗装し、相対湿度70%の室温下で3日
間乾燥し、試験板を得た。この試験板を約3mm間隔の
溝を有する屋根を備えた暴露架台に、雨水が屋根を伝っ
て試験板の塗装面に流れ落ちるよう、垂直に配置した。
3ヶ月経過後の試験板の状態を以下の基準により評価し
た。結果を表2に示す。
るいは3本うすく認められる 2:スジ状の汚れが4本以上うすく認められる 1:スジ状の汚れが3本以上はっきりと認められる、 あるいはスジ状の汚れが多数重なって塗膜全体が黒く見
える
に、製造例4および5で得られた水溶性アクリル樹脂を
用いた他は実施例1〜5と同様の手順で水性塗料組成物
の調製ならびに耐汚染性の評価を行った(比較例1およ
び2)。また、表2に示す配合に基づき、実施例1〜5
と同様の手順で水性塗料組成物の調製ならびに耐汚染性
の評価を行った(比較例3および4)。それらの結果を
表2に示す。
ソプロピルヒダントイン
善剤の添加および耐汚染性評価 下記の7種類の水性塗料(いずれの塗料もバインダー成
分がカルボニル基を有さない)に、塗料100重量部に
対して、製造例1で得られた水溶性アクリル樹脂4.2
6重量部を耐汚染性改善剤として添加するとともに、ヒ
ドラジド化合物としてアジピン酸ジヒドラジド0.5重
量部を添加し、添加後の塗料中のカルボニル基の当量に
対するヒドラジド基の当量比率が100%になるように
した。このようにして得られた耐汚染性改善剤を含む水
性塗料を用いて、実施例1〜5と同様の手順で耐汚染性
の評価を行った。なお、比較例5〜11として、耐汚染
性改善剤およびヒドラジド化合物を添加する前の水性塗
料についても同様の手順で耐汚染性の評価を行った。結
果を表3に示す。 使用した水性塗料(いずれも日本ペイント社製) P1:オーデコートG P2:Nタイルラック水性トップスーパーホワイト P3:オーデフレッシュU−100 P4:オーデフレッシュSi−100 P5:メディコGP P6:メディコEP P7:オーデパティオ(白)
基およびカルボニル基含有水溶性アクリル樹脂を含んで
いるので、得られる塗膜表面が親水化され、耐汚染性に
優れている。また、3級アミノ基およびカルボニル基含
有水溶性アクリル樹脂は硬化剤であるヒドラジド化合物
により、バインダー成分であるカルボニル基含有アクリ
ルエマルションと反応するため、その優れた耐汚染性を
長期間維持できる。また、本発明の耐汚染性改善剤は、
水性塗料に添加することにより、それから得られる塗膜
に優れた耐汚染性を付与することが可能である。
Claims (6)
- 【請求項1】 (a)3級アミノ基およびカルボニル基
含有水溶性アクリル樹脂 (b)カルボニル基含有アクリルエマルション (c)ヒドラジド化合物 を含む水性塗料組成物。 - 【請求項2】 前記(a)3級アミノ基およびカルボニ
ル基含有水溶性アクリル樹脂が、3級アミノ基含有アク
リルモノマー0.5〜90重量%、カルボニル基含有ア
クリルモノマー0.5〜80重量%および水溶性基含有
アクリルモノマー10〜80重量%を含むアクリルモノ
マー混合物を重合して得られるものである、請求項1記
載の水性塗料組成物。 - 【請求項3】 前記(b)カルボニル基含有アクリルエ
マルションが、カルボニル基含有アクリルモノマー0.
1〜30重量%を含むアクリルモノマー混合物を重合し
て得られるものである、請求項1または2記載の水性塗
料組成物。 - 【請求項4】 前記(b)カルボニル基含有アクリルエ
マルションの酸価が1〜50である、請求項1ないし3
記載の水性塗料組成物。 - 【請求項5】 前記(a)3級アミノ基およびカルボニ
ル基含有水溶性アクリル樹脂と前記(b)カルボニル基
含有アクリルエマルションとが有するカルボニル基の当
量の合計量に対する、前記(c)ヒドラジド化合物のヒ
ドラジド基の当量が20〜200%である、請求項1な
いし4記載の水性塗料組成物。 - 【請求項6】 3級アミノ基含有アクリルモノマー0.
5〜90重量%、カルボニル基含有アクリルモノマー
0.5〜80重量%および水溶性基含有アクリルモノマ
ー10〜80重量%を含むアクリルモノマー混合物を重
合して得られる耐汚染性改善剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31834398A JP4404392B2 (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | 水性塗料組成物および耐汚染性改善剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31834398A JP4404392B2 (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | 水性塗料組成物および耐汚染性改善剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000119589A true JP2000119589A (ja) | 2000-04-25 |
JP4404392B2 JP4404392B2 (ja) | 2010-01-27 |
Family
ID=18098111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31834398A Expired - Lifetime JP4404392B2 (ja) | 1998-10-20 | 1998-10-20 | 水性塗料組成物および耐汚染性改善剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4404392B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004277492A (ja) * | 2003-03-13 | 2004-10-07 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 水性低汚染被覆材 |
JP2004277491A (ja) * | 2003-03-13 | 2004-10-07 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 水性低汚染被覆材 |
JP2008303371A (ja) * | 2007-05-09 | 2008-12-18 | Kansai Paint Co Ltd | 水性塗料組成物 |
JP2011148916A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Kansai Paint Co Ltd | エマルション樹脂系塗料 |
JP2018080297A (ja) * | 2016-11-18 | 2018-05-24 | 藤倉化成株式会社 | 水性塗料組成物 |
-
1998
- 1998-10-20 JP JP31834398A patent/JP4404392B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004277492A (ja) * | 2003-03-13 | 2004-10-07 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 水性低汚染被覆材 |
JP2004277491A (ja) * | 2003-03-13 | 2004-10-07 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 水性低汚染被覆材 |
JP4522659B2 (ja) * | 2003-03-13 | 2010-08-11 | 三菱レイヨン株式会社 | 水性低汚染被覆材 |
JP4564236B2 (ja) * | 2003-03-13 | 2010-10-20 | 三菱レイヨン株式会社 | 水性低汚染被覆材 |
JP2008303371A (ja) * | 2007-05-09 | 2008-12-18 | Kansai Paint Co Ltd | 水性塗料組成物 |
JP2011148916A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Kansai Paint Co Ltd | エマルション樹脂系塗料 |
JP2018080297A (ja) * | 2016-11-18 | 2018-05-24 | 藤倉化成株式会社 | 水性塗料組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4404392B2 (ja) | 2010-01-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5705560A (en) | Aqueous coating composition | |
JP4053713B2 (ja) | 親水性硬化性組成物を用いた塗膜 | |
EP0587333B1 (en) | Use of multi-stage polymers having alkali-soluble and alkali-insoluble stages | |
JP2863076B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物、塗料組成物および塗膜形成方法 | |
US6815010B2 (en) | Method of inhibiting the loss of solar reflectance over time of an exterior elastomeric | |
JPH07196974A (ja) | 水性ペイントおよび木材塗料に有用な周囲温度および昇温硬化性ポリマー組成物 | |
JPS61155474A (ja) | 水性被覆用組成物 | |
JP2015166428A (ja) | 水性エマルション、その製造方法及びこれを用いた水性コーティング剤フィルム | |
JP2008038144A (ja) | 再乳化性樹脂粉末、水性エマルジョン、およびそれらを用いた建築仕上げ塗り材 | |
JPH11152428A (ja) | 断熱塗装仕上げ方法 | |
JP3191978B2 (ja) | 水性樹脂組成物 | |
JP4404392B2 (ja) | 水性塗料組成物および耐汚染性改善剤 | |
CN108291109B (zh) | 涂料组合物 | |
JP2002356643A (ja) | 水性塗料用樹脂組成物 | |
JPH11124533A (ja) | 水性塗料組成物 | |
JPH10298489A (ja) | 水性塗料組成物および水系塗膜表面の親水化剤 | |
JPS59147058A (ja) | 彩石プラスタ−用の濃化結合剤 | |
JP2004123850A (ja) | 常温架橋型水性樹脂組成物 | |
JP3470873B2 (ja) | 水性低汚染塗料組成物 | |
JPH09221525A (ja) | 水性エマルションポリマー | |
JPH11343449A (ja) | 塗料用樹脂組成物 | |
JP2010013615A (ja) | 水性被覆材 | |
JPS6123817B2 (ja) | ||
JP2006077078A (ja) | 可とう性水性低汚染塗料組成物 | |
JP2003073613A (ja) | 水性塗料用樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050418 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080206 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080326 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20080326 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090630 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090828 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091013 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091102 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131113 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |