JPH0881363A - 医療用貼付剤包装袋 - Google Patents

医療用貼付剤包装袋

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JPH0881363A
JPH0881363A JP22193294A JP22193294A JPH0881363A JP H0881363 A JPH0881363 A JP H0881363A JP 22193294 A JP22193294 A JP 22193294A JP 22193294 A JP22193294 A JP 22193294A JP H0881363 A JPH0881363 A JP H0881363A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packaging bag
patch
plaster
volume
gas
Prior art date
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Pending
Application number
JP22193294A
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English (en)
Inventor
Hiroko Tsukahara
弘子 塚原
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保存中に支持体周縁から膏体がはみ出すこと
がなく、はみ出したとしても包装袋内面に膏体が付着す
ることがなく、皮膚に貼付しても使用中に剥がれること
のない医療用貼付剤包装袋を提供する。 【構成】 医療用貼付剤、及び常温常圧の気体が次式で
示される体積で封入されてなることを特徴とする。 v×(S1 /S2 )−1≦V≦v×(S1 /S2 )×3
−1 (但し、Vは封入される気体の体積、S1 は包装袋内寸
面積、S2 は貼付剤の面積、vは貼付剤の体積を示
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医療用貼付剤を封入し、
保存するための包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】薬効成分を含有する粘着性の膏体が支持
体の片面に塗布されてなる医療用貼付剤が袋に封入さ
れ、保存されている間に、膏体が支持体の周辺からはみ
出して袋の内面に付着したり、又は複数枚封入されてい
る場合に貼付剤同士の周縁が接着し合ったりすることに
より、取扱い難くなることがある。このような問題点を
解消するために以下のものが知られている。
【0003】実開昭61−129843号公報記載の粘
着テープもしくはシートは、支持体表面の縁部に土手状
の凸部が形成され、該凸部と凸部との間に粘着剤層が設
けられることにより、縁部から粘着剤がはみだすのを防
止する。特開平2−250824号公報記載の外用貼付
剤は、粘着剤が設けられた支持体の露出した周縁部を剥
離紙に接着することで粘着剤を封入してなる外用貼付剤
である。実公平4−51782号公報記載の貼付剤は、
貼付剤の粘着剤層が貼り合わされる剥離紙に、粘着剤層
の周辺を囲むように突状部を形成し、支持体周辺からは
み出した粘着剤が包装袋内面に付着するのを防止するも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開昭61−1298
43号公報記載の粘着テープもしくはシートによると、
これを皮膚に貼付したとき、支持体の縁部が皮膚に接着
されないので剥がれ易いという問題がある。特開平2−
250824号公報記載の外用貼付剤では、支持体の周
縁部を剥離紙に接着する必要があり、これを剥離紙から
剥離して皮膚に貼付したとき、支持体の周縁部は皮膚に
接着しないのでやはり剥離し易いという問題がある。
又、特開平2−250824号公報記載の外用貼付剤
は、剥離紙に突状を形成する加工が必要であり、その寸
法や形状についてかなりの精度が要求される。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解消し、保存
中に支持体周縁から膏体がはみ出すことがなく、はみ出
したとしても包装袋内面に膏体が付着することがなく、
皮膚に貼付しても使用中に剥がれることのない医療用貼
付剤包装袋を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明医
療用貼付剤包装袋は、医療用貼付剤、及び常温常圧の気
体が次式で示される体積で封入されてなることを特徴と
するものである。 v×(S1 /S2 )−1≦V≦v×(S1 /S2 )×3
−1 (但し、Vは封入される気体の体積、S1 は包装袋内寸
面積、S2 は貼付剤の面積、vは貼付剤の体積を示
す。)
【0007】請求項2記載の本発明医療用貼付剤包装袋
は、収納された医療用貼付剤に接する内面の少なくとも
片面が剥離処理されてなることを特徴とするものであ
る。
【0008】請求項1記載の発明に使用する包装袋の素
材は、貼付剤を安定して保存するために、封入した気体
が洩れたり薬効成分が揮散することなく、吸湿したりし
ないようにガスバリヤ性にすぐれたものが使用される。
このようなものとして、ナイロン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、アルミニウム箔等、又、これらを組合せた
積層体が挙げられ、更に熱シール性をよくするためにポ
リエチレン等を内面となる側にラミネートしたものが好
ましい。
【0009】封入する気体は貼付剤の薬効成分や膏体に
対して化学的に不活性なものであれば特に限定されず、
例えばアルゴン、窒素ガス、二酸化炭素、空気等が挙げ
られる。上記気体は封入する前に除湿しておくことが好
ましい。
【0010】封入される気体の常温常圧における体積を
V、包装袋がシールにより密封されたときのシール部で
囲まれた内寸面積をS1 、貼付剤の片面の面積をS2
貼付剤の体積をvとしたとき、Vがv×(S1 /S2
−1≦V≦v×(S1 /S2)×3−1の範囲であるこ
とを必要とする。V<v×(S1 /S2 )−1であると
包装袋にかかる外部からの圧力を緩和することができ
ず、貼付剤が直接外力を受けて膏体が支持体周縁ではみ
出すことになる。又、V>v×(S1 /S2 )×3−1
ではこの包装袋をいくつか束ねて結束したり梱包すると
きの作業性が悪くなるばかりでなく、体積が増えるため
運搬費用が高くなる。
【0011】請求項2記載の医療用貼付剤包装袋は、素
材として請求項1記載のものと同様のものが使用され
る。貼付剤を収納する袋となされ、その内面の少なくと
も片面に剥離処理が施される。剥離処理としてはシリコ
ーン系、長鎖アルキル基含有ポリマー、フッ素系、ワニ
ス等が挙げられるが、耐熱性、耐溶剤性等においてシリ
コーン系が使い易くて好ましい。
【0012】シリコーン系離型剤は、触媒とともに固形
分2〜10%に調整された溶剤溶液として上記素材フィ
ルムに塗工あるいは吹き付け、乾燥と同時に架橋させて
厚み0.3〜2μmの剥離層を形成する。剥離層は厚す
ぎるとフィルムのシール性が低下し、薄すぎると剥離効
果が不充分となるので上記の厚み範囲が好ましい。
【0013】
【作用】請求項1記載の医療用貼付剤包装袋によると、
包装袋に封入される気体の体積Vが、v×(S1
2 )−1≦V≦v×(S1 /S2 )×3−1の範囲で
あるから、貼付剤が封入された包装袋が外部から圧力を
受けても気体が緩衝作用をなし、貼付剤は外力を直接受
けず、このため貼付剤の支持体周縁から膏体がはみ出す
ことがなく、包装袋内面に付着したり、複数枚の貼付剤
同士が接着したりすることがない。気体の体積が上記範
囲であるから、該包装袋を複数個束ねて結束したり梱包
したりする作業を容易にできる。
【0014】請求項2記載の医療用貼付剤包装袋では、
包装袋内面の少なくとも片面に剥離処理がなされている
ので、貼付の支持体周縁から膏体がはみ出しても袋内面
に接着しない。そのため開封時の取扱いが非常に容易で
ある。
【0015】
【実施例】次に本発明医療用貼付剤包装袋の実施例を説
明する。医療用貼付剤として以下のものを準備した。イ
ンドメタシン3重量部、ミリスチン酸イソプロピル10
重量部、アクリル系粘着剤溶液150重量部(固形分と
して87重量部)、酢酸エチル337重量部からなる膏
体液を厚み100μmの剥離紙に塗工し、乾燥して厚み
100μmの膏体層を形成した。該膏体層面に厚み50
μmのポリエチレンフィルムを積層し、これを縦横各5
cmの大きさに裁断した。この医療用貼付剤の体積は約
0.625cm3 であった。
【0016】但し、アクリル系粘着剤は次のものを用い
た。ドデシルメタクリレート2286g、2−エチルヘ
キシルメタクリレート14256g、2−エチルヘキシ
ルアクリレート1656g、ヘキサンジオールジメタク
リレート2.3g、酢酸エチル8500gを40リット
ル重合機に入れ80℃に加熱した。次いで、この反応液
にラウロイルパーオキシド16gをシクロヘキサン15
00gに溶解した溶液を6時間かけて添加して重合する
ことにより得られた重量平均分子量1.05×106
固形分58%の(メタ)アクリル酸アルキルエステル粘
着剤の酢酸エチル溶液。
【0017】(実施例1)ポリエチレンテレフタレート
(厚み25μm)/アルミニウム箔(厚み9μm)/ポ
リエチレン(厚み40μm)の積層フィルムを8cm×
16cmの大きさとし、ポリエチレン側を内側にして半
分に折り返した。これを1辺の開口部を残して対応する
他の2辺の内寸が7cmとなるように3辺をヒートシー
ルした袋に上記貼付剤を1枚入れ、袋内部を完全に脱気
した状態で開口部とこれに対応する辺との内寸が7.5
mmとなるように開口部をヒートシールした。
【0018】内寸の長い方のシール部より2mm内側に
シリンジの針を差し込み、0.5cm3 の空気を注入し
た後速やかに注入部の上から再びヒートシールし、ヒー
トシールで囲まれた内寸を7cm×7cmとした。
【0019】(実施例2)空気の注入量を2.5cm3
とした以外は実施例1と同様にして貼付剤を封入した。
【0020】(比較例1)包装袋の内部を完全に脱気し
たまゝ、空気を注入しない他は実施例1と同様の医療用
貼付剤包装袋とした。
【0021】(実施例3)実施例1で用いたものと同じ
積層フィルムのポリエチレン側に、シリコーンオイル
(信越化学社製,商品名「KS−774」)100重量
部、触媒(信越化学社製,商品名「CAT−PL−
4」)2重量部、トルエン498重量部を混合した溶剤
溶液をバーコーターで塗布し、60℃で30分間乾燥し
た。この積層フィルムを8cm×16cmの大きさと
し、前記貼付剤を1枚入れ、ヒートシール部で囲まれた
内寸が7cm×7cmの医療用貼付剤包装袋とした。
【0022】(比較例2)シリコーンオイルの溶剤溶液
を塗布しなかった以外は実施例3と同様にして医療用貼
付剤包装袋とした。
【0023】性能評価 実施例1〜3及び比較例1〜2のものをそれぞれ30個
用意し、各10枚ずつを幅40mm、長さ180mmの
紙帯で結束した。これを60℃で30日間保存した後、
全て開封し貼付剤の膏体層が包装袋内面に付着している
かどうかを調べた。その結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1から明らかなように、比較例のものは
貼付剤の過半数が包装袋内面に付着したのに対し、実施
例1〜3のものは包装袋内面に貼付剤が付着したものは
なく、実用的価値の高いものであることが判る。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上の構成であり、請求項1記
載の医療用貼付剤包装袋においては特定量の気体を貼付
剤とともに封入し、又、請求項2記載の医療用貼付剤包
装袋においては、貼付剤に接する包装袋内面の少なくと
も片面に剥離処理が施されてなるので、保存中に支持体
周縁から粘着剤がはみ出すことがなく、はみ出したとし
ても包装袋内面に粘着剤が付着することがなく、非常に
取扱い易く、実用価値の高いものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医療用貼付剤、及び常温常圧の気体が次
    式で示される体積で封入されてなることを特徴とする医
    療用貼付剤包装袋。 v×(S1 /S2 )−1≦V≦v×(S1 /S2 )×3
    −1 (但し、Vは封入される気体の体積、S1 は包装袋内寸
    面積、S2 は貼付剤の面積、vは貼付剤の体積を示
    す。)
  2. 【請求項2】 収納された医療用貼付剤に接する内面の
    少なくとも片面が剥離処理されてなることを特徴とする
    医療用貼付剤包装袋。
JP22193294A 1994-09-16 1994-09-16 医療用貼付剤包装袋 Pending JPH0881363A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006335362A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Nitto Denko Corp 粘着シートの包装構造
WO2016103999A1 (ja) * 2014-12-26 2016-06-30 ニチバン株式会社 貼付剤のための包装体および包装方法

Cited By (3)

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JP2006335362A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Nitto Denko Corp 粘着シートの包装構造
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JPWO2016103999A1 (ja) * 2014-12-26 2017-10-05 ニチバン株式会社 貼付剤のための包装体および包装方法

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