JPH042043Y2 - - Google Patents

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JPH042043Y2
JPH042043Y2 JP9908283U JP9908283U JPH042043Y2 JP H042043 Y2 JPH042043 Y2 JP H042043Y2 JP 9908283 U JP9908283 U JP 9908283U JP 9908283 U JP9908283 U JP 9908283U JP H042043 Y2 JPH042043 Y2 JP H042043Y2
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heat
coat layer
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paper
toluene
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JP9908283U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の背景〕 本考案は、包装材料に関し、さらに詳しくは、
医療器具等の包装に用いられ得るピーラブルヒー
トシール用包装材料に関する。
注射筒、注射針、メス、カテーテル等の医療器
具の包装形態として、いわゆるブリスターパツク
が広く用いられている。すなわちこの包装形態
は、医療器具を装入したプラスチツクトレーの上
にヒートシール用台紙を重ねヒートシール(熱圧
着)して密閉するものである。そして使用時に
は、ヒートシール用台紙をプラスチツクトレーか
ら剥離し、内部の医療器具を容易にとり出すこと
ができるようになつている。
したがつて、このヒートシール用台紙の条件と
しては、(イ)被包装物を装入したトレーをヒートシ
ールとしたときの接着強度が良好であり、かつ、
使用時に剥離しやすいこと、すなわち、イージー
ピール性を有すること、(ロ)医療器具は直接人体に
接触し、または人体に挿入するものであるため、
トレーの剥離時に紙けば、紙粉等が生じないこ
と、(ハ)包装後にEOG(エチレノキシドガス)、γ
線などにより外部から滅菌処理ができること等の
条件を具備していることが必要である。
従来、このようなヒートシール用包装材料とし
ては、たとえば、タイベツク1059B,1073B(デ
ユポン社の商品名)にエチレン酢酸ビニル共重合
体からなるヒートシール剤をコーテイングしたも
のが用いられている。
しかしながら、これら従来のヒートシール用包
装材料は、価格が高く、そのため適用範囲もごく
限られてしまう問題があつた。また、イージーピ
ール性、剥離時の紙むけの問題、包装後の滅菌処
理の点でも必ずしも満足のいくものではなかつ
た。
〔考案の概要〕
本考案は上記の問題点を解決することを目的と
し、紙、特に上質紙、クラフト紙等の一般紙を主
体とする基材上に、特定の組成からなる層を積層
することによりこの目的を達成しようとするもの
である。
すなわち、本考案のヒートシール用包装材料
は、紙を主体とする基材上に、トルエン可溶性ポ
リエステル樹脂:トルエン不溶性ポリエステル樹
脂の配合比が1:1〜4:1の範囲のポリエステ
ル系樹脂からなるプライマーコート層が設けら
れ、このプライマーコート層上にエチレン−酢酸
ビニル共重合体:ポリエチレン系ワツクスの配合
比が1:0.5〜1:4のヒートシール層が設けら
れていること、を特徴とする。
〔考案の具体的説明〕
以下、本考案を図面を参照しながら具体的に説
明する。
本考案の包装材料の断面図を第1図に示す。す
なわち、この図に示すように、本考案のヒートシ
ール用包装材料は、基材1上にプライマーコート
層2およびヒートシール層3がこの順序に積層さ
れてなる。
第2図は、本考案の包装材料にプラスチツクト
レーをヒートシールした状態を示す断面図であ
る。すなわち、ホートシール層3上にプラスチツ
クトレー4がヒートシールされている。使用時
(すなわち、トレーから被包装物を取り出す際)
には、包装材料をトレーから剥離するが、この剥
離状態は、プライマーコート層2とヒートシール
層3との間にあるいはヒートシール層3の中間部
のいずれかで起こる。
基 材 基材は、紙を主体とするものからなり、上質
紙、晒クラフト紙あるいは樹脂含浸紙その他各種
の合成紙が用いられ得る。また、プライマーコー
ト層およびヒートシール層が形成されていない側
の基材表面には印刷が施されていてもよい。
プライマーコート層 上記基材上に形成されるプライマーコート層
は、第1にトレーをヒートシール層から剥離する
際の紙むけ、紙けば等の発生を防止し、第2に基
材中の紙繊維を補強し、第3にヒートシール層と
の剥離強度をコントロールし、第4にEOGによ
る滅菌処理時に必要な透気性を保持させる、など
の点で重要な働きを有する。
このプライマーコート層は、ポリエステル系樹
脂からなり、飽和共重合ポリエステル樹脂などが
用いられ得るが、特に、トルエン可溶性ポリエス
テル樹脂とトルエン不溶性ポリエステル樹脂とを
組み合わせて用いることが好ましい。ませなら、
トルエン可溶性ポリエステル樹脂とトルエン不溶
性ポリエステル樹脂の配合比を調整することによ
つて、プライマーコート層とヒートシール層との
間の接着強度を調節し、さらに基材表面の紙繊維
の補強効果を最適に制御することができるからで
ある。
透気性を持たせるためには、プライマーコート
層の形成をグラビア塗工法で行うことが好まし
い。プライマーコート層とヒートシール層との間
の接着性を向上させるためには、トルエン可溶性
ポリエステル樹脂の量が多い方がよいが、多すぎ
るとヒートシール層成分が基材分が基材中に浸透
してしまい、これが剥離時の紙むけ等の要因とも
なる。また、トルエン不溶性ポリエステル樹脂の
量が少ないと紙繊維の補強効果も弱くなつてしま
う。
このため、プライマーコート層成分中のトルエ
ン可溶性ポリエステル樹脂:トルエン不溶性ポリ
エステル樹脂の配合比は重量比1:1〜4:1の
範囲であることが好ましい。なお、単一種類のポ
リエステル樹脂であつても、上記範囲の性質を有
するものは本考案のプライマーコート層用樹脂と
して用い得る。
また、プライマーコート層の厚さは、EOG滅
菌処理時に必要となる透気性を保持できるような
厚さであることが必要である。透気性が高いほど
殺菌処理に要する時間は短くてすむが、一方、透
気性が高すぎると、外部からの菌の混入を許して
しまうこととなる。したがつて、EOGが充分透
過し、しかも菌が通過できないような厚さでなけ
ればならないことを考慮するプライマーコート層
の厚さは、塗布量で2〜10g/m2の範囲が好まし
く、特に4〜7g/m2の範囲が好ましい。
ヒートシール層 上記プライマーコート層上に形成されるヒート
シール層に要求される条件としては、第1にプラ
スチツクトレーをヒートシールした際に充分な接
着強度が確保されること、第2に台紙をトレーか
ら剥離する際にスムーズに剥離され、しかも紙む
け等のトラブルが生じないこと、などが必要であ
る。
そのために、ヒートシール層は、エチレン−酢
酸ビニル共重合体とポリエチレン系ワツクスとの
混合組成物からなることが要求される。
また、良好なシール強度とイージーピール性と
の双方を持たせるため、ポリエチレン系ワツクス
としては、ポリエチレンとアクリレートとの共重
合体からなるワツクスが好ましい。
ワツクスの量が少ないほどヒートシールしたと
きの接着強度は強くなる傾向があるが、一定量以
下になると今度はイージーピール性が阻害され基
材の材質破壊等の問題が生ずる。一方、ワツクス
の量が多くなると、接着強度が弱くなる。したが
つて、エチレン−酢酸ビニル共重合体:ポリエチ
レン系ワツクスの配合比は、重量比で1:0:5
〜1:4の範囲が適当である。
また、ヒートシール層を塗布するときに用いる
溶剤としてはトルエンが好ましく、層の厚さは、
塗布量で3〜10g/m2の範囲が適当であり、特に
5〜8g/m2の範囲が好ましい。
以下、本考案を実施例により説明するが、本考
案は下記の例に限定されるものではない。
〔実施例〕
上質紙(64g/m2)の表面に、以下の成分、配
合比からなるプライマーコート層を形成した。塗
布量は、8g/m2であつた。プライマーコート層成分 トルエン可溶性ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)
社製UE−3230) ……20部 トルエン不溶性ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)
社製UE−3201) ……10部 トルエン ……56部 MEK ……14部 次いで、上記プライマーコート層上に下記の成
分、配合比からなるヒートシール剤を形成した。
塗布量は、8g/m2であつた。ヒートシール剤成分 エチレン酢酸ビニル共重合体(住友化学(株)社製
スミテートHA−20(酢酸ビニル含有量20%,
MI=20)) ……10.2% シクロヘキサン ……12.0% トルエン ……30.2% イソプロピルアルコール ……2.0% ポリエチレン−アクリレート共重合体(アデカ
アーガス(株)社製FC/113)の50%トルエン溶液
……35.7% ポリエチレンワツクス(東洋インキ(株)社製PW
パウダーM・2010、m.p125℃) ……8.9% オレイン酸アミド(ライオンアクゾ(株)社製アー
モスリツプCPパウダー) ……1.0% このようにして得られたヒートシール用台紙に
プラスチツクトレーをヒートシールした。
ヒートシール用台紙は透気性を有しており、
EOG滅菌する際、空気およびEOGを透過するの
でシール部を剥離させずにEOG滅菌が可能であ
つた。また、2.5Mradのγ線滅菌処理を行つても
台紙(紙、目止め剤、HS剤)の変色は見られな
かつた。EOG滅菌、γ線滅菌前後でシール強度
の劣化は見られなかつた(滅菌前:250g/15m/
m巾、滅菌後:250g/15m/m巾)。また、イー
ジーピール性についても変化はみられなかつた。
すなわち、紙けば、紙粉等を発生させずに開封が
可能であつた。
〔考案の効果〕
本考案のヒートシール用包装材料は、基剤上に
特定の組成からなるプライマーコート層を介して
ヒートシール層が形成されているので、良好な接
着強度、イージーヒール性を有するとともに剥離
時に紙けば、紙粉等が生じることがない。また、
包装後におけるEOG、γ線等による滅菌処理が
しやすく、γ線照射に対する耐劣化性の点でもす
ぐれた効果を有する。さらに、本考案にれば、従
来のものより製造コストの大巾な低減化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の断面図、第2図は
本考案の一実施例に係る包装材料にプラスチツク
トレーをヒートシールした状態を示す断面図であ
る。 1……基材、2……プライマーコート層、3…
…ヒートシール層、4……プラスチツクトレー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 紙を主体とする基材上に、トルエン可溶性ポ
    リエステル樹脂:トルエン不溶性ポリエステル
    樹脂の比が1:4〜4:1のプライマーコート
    層が設けられ、このプライマーコート層上にエ
    チレン−酢酸ビニル共重合体:ポリエチレン系
    ワツクスの配合比が1:0.5〜1:4のヒート
    シール層が設けられてなることを特徴とする、 ヒートシール用包装材料。 2 EOG(エチレンオキシドガス)に対する透気
    性を有しかつγ線照射に対する耐劣化性を有す
    る、実用新案登録請求の範囲第1項に記載の包
    装材料。 3 イージーピール性を有する、実用新案登録請
    求の範囲第1項または第2項に記載の包装材
    料。
JP9908283U 1983-06-27 1983-06-27 包装材料 Granted JPS608035U (ja)

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JP9908283U JPS608035U (ja) 1983-06-27 1983-06-27 包装材料

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JP9908283U JPS608035U (ja) 1983-06-27 1983-06-27 包装材料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018188181A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 旭化成株式会社 プレススルーパック包装体用蓋材及びプレススルーパック包装体

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WO2023228998A1 (ja) * 2022-05-26 2023-11-30 株式会社Ky7 蓋体、蓋体付き容器、蓋体と容器の組み合わせ、及び蓋体の製造方法

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JPS608035U (ja) 1985-01-21

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