JP2508303Y2 - 容器構成体 - Google Patents

容器構成体

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JP2508303Y2
JP2508303Y2 JP1988090188U JP9018888U JP2508303Y2 JP 2508303 Y2 JP2508303 Y2 JP 2508303Y2 JP 1988090188 U JP1988090188 U JP 1988090188U JP 9018888 U JP9018888 U JP 9018888U JP 2508303 Y2 JP2508303 Y2 JP 2508303Y2
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JP
Japan
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resin layer
heat
container
vinyl chloride
chloride resin
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JP1988090188U
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JPH0211067U (ja
Inventor
英夫 河合
健 篠原
Original Assignee
昭和アルミニウム株式会社
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Publication date
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  • Packages (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、たとえば容器本体や蓋などの容器構成体
に関し、さらに詳しくは他の容器構成体とヒートシール
される容器構成体に関する。
従来の技術 たとえば、開口周縁部にフランジを有する容器本体
と、周縁部がフランジにヒートシールされた蓋とからな
る容器には、優れた密封性はもちろんのこと、開封容易
性も要求される。従来、密封性および開封性の優れた容
器の容器本体と蓋とは、異なった種類のヒートシール用
樹脂層が形成されたものが用いられていた。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、従来の容器本体および蓋を用いて製造
された容器では、シール強度が安定せず、しかも適正シ
ール温度範囲が狭いためにシール温度がわずかに相違す
ることにより、シール強度が大きく変化し、実用化には
向いていなかった。
この考案の目的は、上記問題を解決した容器構成体を
提供することにある。
課題を解決するための手段 この考案による容器構成体は、他の容器構成体とヒー
トシールされる容器構成体であって、金属箔の一面に、
塩化ビニル系樹脂層およびヒートシール用樹脂層が、上
記順序で形成され、上記他の容器構成体と接着すべき部
分全体のうち、他の容器構成体とのヒートシール後に開
封開始部となる部分に、塩化ビニル系樹脂層と金属箔と
の剥離強度を低下させる紫外線照射部が存在せしめられ
ているものである。
上記において、塩化ビニル系樹脂としては、ポリ塩化
ビニルを用いるのがよい。また、照射すべき紫外線の波
長は、3000Å以下が好ましく、254nm程度が望ましい。
紫外線照射時間は、通常の殺菌のための照射時間よりも
はるかに長い時間とする。さらに、紫外線照射は、当然
のことながら殺菌作用も兼ねる。
作用 この考案の容器構成体によれば、紫外線照射部におい
ては、ポリ塩化ビニル等の塩化ビニル系樹脂層と金属箔
との接着強度が低下しているので、この容器構成体を他
の容器構成体とヒートシールした後剥がすさいには、小
さな力で塩化ビニル系樹脂層が金属箔から容易に剥離す
る。そして、このような紫外線照射部が開封開始部に存
在せしめられているので、ヒートシールされた2つの容
器構成体を剥がすさいに最も大きな力を必要とする開封
開始部での剥離を容易に行うことができる。また、一旦
開封開始部で剥離が発生すれば、開封開始部に引き続く
剥離は、塩化ビニル系樹脂層と金属箔との接着強度が低
下していなくても、小さな力で容易に行うことができ
る。また、紫外線照射部が存在せしめられている開封開
始部以外の部分では十分な接着強度でヒートシールされ
るので、優れた密封性が得られる。しかも、開封開始部
の接着強度だけを低下させるのに、所要部分に紫外線を
照射するだけでよいので、その作業が極めて簡単であ
る。さらに、紫外線照射部では塩化ビニル系樹脂層と金
属箔との接着強度が低下しているので、開封開始部での
剥離が、塩化ビニル系樹脂層が金属箔から剥離すること
により行なわれることになり、これに引き続く他の部分
の剥離も塩化ビニル系樹脂層が金属箔から剥離すること
により行なわれる。上記において、紫外線照射部におけ
る塩化ビニル系樹脂層と金属箔との接着強度が低下する
理由は明らかではないが、次のように推定される。すな
わち、紫外線照射部においては、光分解によって脱塩化
水素反応と主鎖の切断を伴う反応が起こり、その結果樹
脂の柔軟性が低下して塩化ビニル系樹脂層と金属箔との
接着強度が低下すると推定される。
実施例 以下、この考案の実施例を、図面を参照して説明す
る。以下の説明において、アルミニウムという語には純
アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとす
る。両図面を通じて同一物および同一部分には同一符号
を付す。
実施例1 この実施例は第1図に示すものである。第1図には、
この考案による容器構成体である容器本体(1)と、容
器本体(1)にヒートシールされる他の容器構成体であ
る蓋(2)とが示されている。容器本体(1)は、厚さ
120μmのアルミニウム箔(3)の片面に、4g/m2の塩化
ビニル系樹脂層(4)および3g/m2のカルボキシ変性ポ
リプロピレン樹脂からなるヒートシール用樹脂層(5)
が、上記順序で形成されたアルミニウム箔主体積層材か
らヒートシール用樹脂層(5)が内側にくるように成形
されたものであり、開口部周縁にフランジ(6)が設け
られている。フランジ(6)全体のうち、蓋(2)との
ヒートシール後に開封開始部(20)となる部分に紫外線
が10秒間照射されてなる紫外線照射部(7)が設けられ
ている。
蓋(2)は、厚さ70μmのアルミニウム箔(8)の下
面に厚さ50μmの未延伸ポリプロピレンフィルム(9)
が接着されたものである。また、蓋(2)における紫外
線照射部(7)と対応する部分には、タブ(10)が設け
られている。
そして、容器本体(1)のフランジ(6)と、蓋
(2)下面の周縁部とをヒートシールし、T形剥離試験
法により、容器本体(1)と蓋(2)との剥離強度を測
定したところ、紫外線照射部(7)では1.2kg/15mm、紫
外線未照射部では2.3kg/15mmであった。また、紫外線照
射部(7)および紫外線未照射部のいずれにおいても、
容器本体(1)におけるアルミニウム箔(3)と塩化ビ
ニル系樹脂層(4)との間で剥離が発生した。また、ア
ルミニウム箔(3)および蓋(2)に残った塩化ビニル
系樹脂層(4)の表面にけば立ちや糸引きは発生してい
なかった。
実施例2 この実施例は第2図に示すものである。第2図には、
他の容器構成体である容器本体(11)およびこの考案に
よる容器構成体である蓋(12)が示されている。容器本
体(11)は、厚さ120μmのアルミニウム箔(3)の片
面に、4g/m2の塩化ビニル系樹脂層(4)および3g/m2
アクリル系樹脂からなるヒートシール用樹脂層(13)
が、上記順序で形成されたアルミニウム箔主体積層材か
らヒートシール用樹脂層(13)が内側にくるように成形
されたものであり、開口部周縁にフランジ(6)が設け
られている。
蓋(12)は、厚さ70μmのアルミニウム箔(8)の下
面に、4g/m2の塩化ビニル系樹脂層(14)および3g/m2
アクリル系樹脂からなるヒートシール用樹脂層(15)
が、上記順序で形成されたものである。そして、タブ
(10)を含んでその近傍、すなわち容器本体(11)との
ヒートシール後に開封開始部(21)となる部分に、紫外
線が10秒間照射されてなる紫外線照射部(16)が設けら
れている。
そして、容器本体(11)のフランジ(6)と、蓋(1
2)下面の周縁部とをヒートシールし、T形剥離試験法
により、容器本体(11)と蓋(12)との剥離強度を測定
したところ、紫外線照射部(16)では1.0kg/15mm、紫外
線未照射部では1.9kg/15mmであった。また、紫外線照射
部(16)および紫外線未照射部のいずれにおいても、蓋
(12)におけるアルミニウム箔(8)と塩化ビニル系樹
脂層(14)との間で剥離が発生した。また、アルミニウ
ム箔(8)および容器本体(11)側に残った塩化ビニル
系樹脂層(14)の表面にけば立ちや糸引きは発生してい
なかった。
上記実施例においては、容器構成体は、容器本体と蓋
であるが、これに限るものではない。
考案の効果 この考案の容器構成体によれば、上述のように、ヒー
トシールされた2つの容器構成体を剥がすさいに最も大
きな力を必要とする開封開始部での剥離を容易に行うこ
とができるとともに、開封開始部に引き続く剥離も小さ
な力で容易に行うことができるので、ヒートシール後の
開封が容易になる。また、紫外線照射部が存在せしめら
れている開封開始部以外の部分では十分な接着強度でヒ
ートシールされるので、優れた密封性が得られる。しか
も、開封開始部の接着強度だけを低下させる作業が極め
て簡単である。さらに、開封開始部での剥離が、塩化ビ
ニル系樹脂層が金属箔から剥離することにより行なわれ
るので、これに引き続く他の部分の剥離も塩化ビニル系
樹脂層が金属箔から剥離することにより行なわれること
になる。したがって、剥離部にけば立ちや、糸引きが発
生することはない。また、他の容器構成体とのヒートシ
ールは、ヒートシール用樹脂層により行われるので、シ
ール強度が安定し、しかも適正シール温度範囲を広くと
れるためにシール温度がわずかに相違してもシール強度
が大きく変化しない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例1を示し、この考案による容
器本体に蓋をヒートシールする前の状態の一部切欠き斜
視図、第2図はこの考案の実施例2を示し、容器本体に
この考案による蓋をヒートシールする前の状態の一部切
欠き斜視図である。 (1)…容器本体(容器構成体)、(2)…蓋(他の容
器構成体)、(3)(8)…アルミニウム箔、(4)
(14)…塩化ビニル系樹脂層、(5)(15)…ヒートシ
ール用樹脂層、(7)(16)…紫外線照射部、(11)…
容器本体(他の容器構成体)、(12)…蓋(容器構成
体)、(20)(21)…開封開始部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】他の容器構成体(2)(11)とヒートシー
    ルされる容器構成体であって、金属箔(3)(8)の一
    面に、塩化ビニル系樹脂層(4)(14)およびヒートシ
    ール用樹脂層(5)(15)が、上記順序で形成され、上
    記他の容器構成体(2)(11)と接着すべき部分全体の
    うち、他の容器構成体(2)(11)とのヒートシール後
    に開封開始部(20)(21)となる部分に、塩化ビニル系
    樹脂層(4)(14)と金属箔(3)(8)との剥離強度
    を低下させる紫外線照射部(7)(16)が存在せしめら
    れている容器構成体。
JP1988090188U 1988-07-07 1988-07-07 容器構成体 Expired - Lifetime JP2508303Y2 (ja)

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JPH0211067U JPH0211067U (ja) 1990-01-24
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2518953Y2 (ja) * 1990-11-02 1996-12-04 花王株式会社 使い捨ておむつ
EP3546952B1 (en) * 2018-03-26 2024-03-06 Roche Diagnostics GmbH Method for unsealing an opening of a laboratory sample container, method for handling a laboratory sample container, laboratory apparatus and laboratory automation system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60110658A (ja) * 1983-11-21 1985-06-17 東洋製罐株式会社 イ−ジ−オ−プン成形容器

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JPH0211067U (ja) 1990-01-24

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