JP2003312688A - 包装袋 - Google Patents
包装袋Info
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- JP2003312688A JP2003312688A JP2002116319A JP2002116319A JP2003312688A JP 2003312688 A JP2003312688 A JP 2003312688A JP 2002116319 A JP2002116319 A JP 2002116319A JP 2002116319 A JP2002116319 A JP 2002116319A JP 2003312688 A JP2003312688 A JP 2003312688A
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- packaging bag
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- bag
- adhesive layer
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 内側表面層がプラスチック層である積層
材よりなり、開口部の少なくとも一方の内側表面に横断
的に形成された剥離性粘着層を有する開閉自在な袋体で
あって、剥離性粘着層が紫外線硬化型粘着剤からなる包
装袋。 【効果】 本発明の包装袋は、高い気密性を長期間に渡
って維持でき、しかも開閉操作がきわめて容易である。
従って、湿布剤、パップ剤等の薬品や食品の包装の包装
袋、特に開封後、内容物の一部を取り出した後、再び密
封に近い状態にして残った内容物を保存しておく必要の
あるものの包装袋として有用。
材よりなり、開口部の少なくとも一方の内側表面に横断
的に形成された剥離性粘着層を有する開閉自在な袋体で
あって、剥離性粘着層が紫外線硬化型粘着剤からなる包
装袋。 【効果】 本発明の包装袋は、高い気密性を長期間に渡
って維持でき、しかも開閉操作がきわめて容易である。
従って、湿布剤、パップ剤等の薬品や食品の包装の包装
袋、特に開封後、内容物の一部を取り出した後、再び密
封に近い状態にして残った内容物を保存しておく必要の
あるものの包装袋として有用。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、繰り返して開閉す
ることが容易な包装袋に関する。
ることが容易な包装袋に関する。
【０００２】
【従来の技術】湿布剤、パップ剤等の薬品や食品の包装
袋は、開封して内容物の一部を取り出した後において
も、密封性を確保し、残った内容物の品質を充分に確保
する必要がある。従来、斯かる機能を有する包装体とし
て、凸条帯と凹条帯からなる１対のプラスチック製ファ
スナーを袋の内側にヒートシールすることにより設けた
ものが知られているが、このようなファスナー付き包装
袋においては、凹凸条帯ファスナーの位置がずれたり、
あるいは部分的に接着不良となり気密性が低下する等の
問題があり、気密性を高めるためには高度の製造技術が
必要であった。更にファスナーをはめ合わせるには袋の
両側から指でファスナーの部分を強くなぞる必要があ
り、老人、盲人や小さい子供には完全にはめ合わせるの
が困難であるという問題もあった。
袋は、開封して内容物の一部を取り出した後において
も、密封性を確保し、残った内容物の品質を充分に確保
する必要がある。従来、斯かる機能を有する包装体とし
て、凸条帯と凹条帯からなる１対のプラスチック製ファ
スナーを袋の内側にヒートシールすることにより設けた
ものが知られているが、このようなファスナー付き包装
袋においては、凹凸条帯ファスナーの位置がずれたり、
あるいは部分的に接着不良となり気密性が低下する等の
問題があり、気密性を高めるためには高度の製造技術が
必要であった。更にファスナーをはめ合わせるには袋の
両側から指でファスナーの部分を強くなぞる必要があ
り、老人、盲人や小さい子供には完全にはめ合わせるの
が困難であるという問題もあった。
【０００３】一方、密封性を有する包装袋には、袋の封
部分にゴム系、アクリル系といった粘着剤を塗布して、
繰り返し開閉できるものも知られており、例えば粘着剤
をプラスチックとラミネートしたシール層として袋内面
にヒートシールして形成された包装袋は、密閉性がよ
く、製袋工程も簡単であることが報告されている（特開
２０００−２８１０８８号公報）。しかしながら、従来
の粘着剤を塗布した包装袋は、例えば揮発性に富む薬剤
を高温度で長期に保存した場合、粘着剤成分が溶け出す
ことにより、粘着性が失われて気密性が減弱したり、逆
に内容物である薬剤が粘着剤成分によって侵され品質が
変化してしまうという問題があった。
部分にゴム系、アクリル系といった粘着剤を塗布して、
繰り返し開閉できるものも知られており、例えば粘着剤
をプラスチックとラミネートしたシール層として袋内面
にヒートシールして形成された包装袋は、密閉性がよ
く、製袋工程も簡単であることが報告されている（特開
２０００−２８１０８８号公報）。しかしながら、従来
の粘着剤を塗布した包装袋は、例えば揮発性に富む薬剤
を高温度で長期に保存した場合、粘着剤成分が溶け出す
ことにより、粘着性が失われて気密性が減弱したり、逆
に内容物である薬剤が粘着剤成分によって侵され品質が
変化してしまうという問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、袋内側表面
に塗布された剥離性粘着剤によって開閉が自在な袋体で
あって、揮発性に富む薬剤等を高温度で長期間に渡って
保存した場合においても粘着性が減弱することなく、内
容物の安定した保存が可能な包装袋を提供することにあ
る。
に塗布された剥離性粘着剤によって開閉が自在な袋体で
あって、揮発性に富む薬剤等を高温度で長期間に渡って
保存した場合においても粘着性が減弱することなく、内
容物の安定した保存が可能な包装袋を提供することにあ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者らは斯かる実情
に鑑み、鋭意検討した結果、袋内側表面に紫外線硬化型
粘着剤からなる剥離性粘着層を設けた袋体が、耐薬品性
に優れ、医薬品等の保存に充分な密封性を有し、且つ容
易に製造できることを見出し、本発明を完成した。
に鑑み、鋭意検討した結果、袋内側表面に紫外線硬化型
粘着剤からなる剥離性粘着層を設けた袋体が、耐薬品性
に優れ、医薬品等の保存に充分な密封性を有し、且つ容
易に製造できることを見出し、本発明を完成した。
【０００６】すなわち本発明は、内側表面層がプラスチ
ック層である積層材よりなり、開口部の少なくとも一方
の内側表面に横断的に形成された剥離性粘着層を有する
開閉自在な袋体であって、剥離性粘着層が紫外線硬化型
粘着剤からなる包装袋を提供するものである。
ック層である積層材よりなり、開口部の少なくとも一方
の内側表面に横断的に形成された剥離性粘着層を有する
開閉自在な袋体であって、剥離性粘着層が紫外線硬化型
粘着剤からなる包装袋を提供するものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の包装
袋を説明する。図１は開封前の全体正面図であり、図２
は開封状態の正面斜視図であり、図３はＩ−Ｉ線断面図
である。
袋を説明する。図１は開封前の全体正面図であり、図２
は開封状態の正面斜視図であり、図３はＩ−Ｉ線断面図
である。
【０００８】１は袋体であり、複数の層からなる積層材
５で構成され、少なくとも内側表面層（医薬品製剤等の
収納物との接触面）がプラスチック層である。斯かるプ
ラスチックとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
アイオノマー、ポリエチレンテレフタレートのようなポ
リエステル樹脂、ポリアクリルニトリル（ＰＡＮ）、エ
チレン・酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−アクリル酸
共重合体、エチレン・メタアクリル酸共重合樹脂（ＥＭ
Ｍ樹脂）、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂等が
挙げられ、中でも、内容物の品質の確保の点からポリエ
チレン、エチレン−アクリル酸共重合体が好ましい。
５で構成され、少なくとも内側表面層（医薬品製剤等の
収納物との接触面）がプラスチック層である。斯かるプ
ラスチックとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
アイオノマー、ポリエチレンテレフタレートのようなポ
リエステル樹脂、ポリアクリルニトリル（ＰＡＮ）、エ
チレン・酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−アクリル酸
共重合体、エチレン・メタアクリル酸共重合樹脂（ＥＭ
Ｍ樹脂）、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂等が
挙げられ、中でも、内容物の品質の確保の点からポリエ
チレン、エチレン−アクリル酸共重合体が好ましい。
【０００９】一方、外側表面層としては上記のプラスチ
ックの他、金、銀、銅、アルミニウム、鉄等の金属箔や
紙等を使用することができる。また湿布剤、パップ剤等
の薬品の包装には、製剤の有効成分や水分等の揮散を有
効に抑えることを目的として外側表面層と内側表面層の
間に金属箔からなる中間層（バリア層）を設けるのが好
ましく、例えば紙−アルミニウム−プラスチックの３層
の積層材が好適に用いられる。尚、斯かる積層材は、押
し出しラミネート、ドライラミネート等、通常のラミネ
ート法により製造することができる。
ックの他、金、銀、銅、アルミニウム、鉄等の金属箔や
紙等を使用することができる。また湿布剤、パップ剤等
の薬品の包装には、製剤の有効成分や水分等の揮散を有
効に抑えることを目的として外側表面層と内側表面層の
間に金属箔からなる中間層（バリア層）を設けるのが好
ましく、例えば紙−アルミニウム−プラスチックの３層
の積層材が好適に用いられる。尚、斯かる積層材は、押
し出しラミネート、ドライラミネート等、通常のラミネ
ート法により製造することができる。
【００１０】２は剥離性粘着層であり、再剥離可能な紫
外線硬化型粘着剤からなる。当該剥離性粘着層２は、粘
着剤が他方の内面に粘着又は剥離することによって開閉
自在となるように袋体開口部の内側片面或いは両面に設
けられる。紫外線硬化型粘着剤は、耐有機溶剤・薬品性
に優れ、しかも耐熱性があることから、高温での長期保
存でも薬剤等によって影響を受けることがなく、通常の
合成ゴム系ホットメルト粘着剤等の粘着剤を使用した場
合に比べて、一度開口した後の気密性を充分に確保する
ことができる。
外線硬化型粘着剤からなる。当該剥離性粘着層２は、粘
着剤が他方の内面に粘着又は剥離することによって開閉
自在となるように袋体開口部の内側片面或いは両面に設
けられる。紫外線硬化型粘着剤は、耐有機溶剤・薬品性
に優れ、しかも耐熱性があることから、高温での長期保
存でも薬剤等によって影響を受けることがなく、通常の
合成ゴム系ホットメルト粘着剤等の粘着剤を使用した場
合に比べて、一度開口した後の気密性を充分に確保する
ことができる。
【００１１】紫外線硬化型粘着剤は、液状硬化型のもの
とホットメルト型のものが知られているが、本発明にお
いてはこれらのいずれを用いてもよい。液状硬化型の紫
外線硬化型粘着剤は、プレポリマーとしての光重合性オ
リゴマー、光重合性オリゴマーを低粘度化するための光
重合性モノマー、および光重合開始剤を含有するもので
あり、ラジカル重合タイプとカチオン重合タイプに大別
される。このうち、ラジカル重合タイプの紫外線硬化型
粘着剤としては、プレポリマーとして不飽和ポリエステ
ル樹脂を、モノマーとしてスチレンを、光重合開始剤と
してベンゾイルエーテル類を用いるポリエステル系粘着
剤や、プレポリマーとしてポリエーテルアクリレート
を、モノマーとしてアクリルモノマーを、光重合開始剤
としてベンゾフェノン類等を用いるアクリル系粘着剤
や、ポリチオール系粘着剤等が挙げられる。現在市販さ
れている液状硬化型の紫外線硬化型粘着剤としては、例
えばアクロナール ＤＳ３４５８（ＢＡＳＦ社製）、ラ
イトタック ＰＳＡ−７０５（共栄社化学株式会社製）
が挙げられる。
とホットメルト型のものが知られているが、本発明にお
いてはこれらのいずれを用いてもよい。液状硬化型の紫
外線硬化型粘着剤は、プレポリマーとしての光重合性オ
リゴマー、光重合性オリゴマーを低粘度化するための光
重合性モノマー、および光重合開始剤を含有するもので
あり、ラジカル重合タイプとカチオン重合タイプに大別
される。このうち、ラジカル重合タイプの紫外線硬化型
粘着剤としては、プレポリマーとして不飽和ポリエステ
ル樹脂を、モノマーとしてスチレンを、光重合開始剤と
してベンゾイルエーテル類を用いるポリエステル系粘着
剤や、プレポリマーとしてポリエーテルアクリレート
を、モノマーとしてアクリルモノマーを、光重合開始剤
としてベンゾフェノン類等を用いるアクリル系粘着剤
や、ポリチオール系粘着剤等が挙げられる。現在市販さ
れている液状硬化型の紫外線硬化型粘着剤としては、例
えばアクロナール ＤＳ３４５８（ＢＡＳＦ社製）、ラ
イトタック ＰＳＡ−７０５（共栄社化学株式会社製）
が挙げられる。
【００１２】ホットメルト型の紫外線硬化型粘着剤（紫
外線硬化型ホットメルト粘着剤）は、ブロックコポリマ
ーとタッキファイヤーの二つの主成分から構成され、高
温で溶融塗布し、紫外線の照射によりポリマーが架橋し
て硬化するものをいう。当該ベースとなるブロックコポ
リマーは、耐薬品性に優れ、医薬品等の保存に充分な密
封性を確保できるという効果が発揮できるものであれば
特に限定されるものではないが、例えばスチレンをエン
ドブロックとし、ブタジエン等の２以上の重合性官能基
を有するモノマーをミッドブロックとする架橋性スチレ
ントリブロックポリマーが挙げられ、好ましくはスチレ
ン・ブタジエン・スチレンブロックコポリマー及びそれ
らの水添物が挙げられる。現在市販されている紫外線硬
化型ホットメルト粘着剤としては、デュロタック ＭＱ
２０００（日本エヌエスシー株式会社製）がある。上記
紫外線硬化型粘着剤のうち、再剥離性及び単一塗布での
製造の点を考慮すると、紫外線硬化型ホットメルト粘着
剤を用いるのが好ましく、特にデュロタック ＭＱ２０
００を用いるのが好ましい。
外線硬化型ホットメルト粘着剤）は、ブロックコポリマ
ーとタッキファイヤーの二つの主成分から構成され、高
温で溶融塗布し、紫外線の照射によりポリマーが架橋し
て硬化するものをいう。当該ベースとなるブロックコポ
リマーは、耐薬品性に優れ、医薬品等の保存に充分な密
封性を確保できるという効果が発揮できるものであれば
特に限定されるものではないが、例えばスチレンをエン
ドブロックとし、ブタジエン等の２以上の重合性官能基
を有するモノマーをミッドブロックとする架橋性スチレ
ントリブロックポリマーが挙げられ、好ましくはスチレ
ン・ブタジエン・スチレンブロックコポリマー及びそれ
らの水添物が挙げられる。現在市販されている紫外線硬
化型ホットメルト粘着剤としては、デュロタック ＭＱ
２０００（日本エヌエスシー株式会社製）がある。上記
紫外線硬化型粘着剤のうち、再剥離性及び単一塗布での
製造の点を考慮すると、紫外線硬化型ホットメルト粘着
剤を用いるのが好ましく、特にデュロタック ＭＱ２０
００を用いるのが好ましい。
【００１３】斯かる剥離性粘着層２の条線の厚みは１０
μm〜２００μm程度とするのが好ましく、その幅は１mm
〜３５mm程度とするのが好ましい。また、紫外線の照射
量は、１００mJ〜１５００mJで適宜調整すればよいが、
効果の点から５００mJ〜１０００mJとするのが好まし
い。
μm〜２００μm程度とするのが好ましく、その幅は１mm
〜３５mm程度とするのが好ましい。また、紫外線の照射
量は、１００mJ〜１５００mJで適宜調整すればよいが、
効果の点から５００mJ〜１０００mJとするのが好まし
い。
【００１４】３は接着層であり、再接着性を有しない接
着剤からなる。当該接着層３は、開封されるまでの気密
性をさらに向上させることを目的として内容物に応じて
剥離性粘着層２の下部に任意に設けられるものであり、
袋体の内側片面或いは両面に設けることができる。当該
接着層３に使用される接着剤は、耐薬品性を有すると共
に、容易に開口することができ、一旦剥離した後は再接
着しないものであり、斯かる接着剤としては、例えばオ
レフィン系ホットメルト接着剤、ＥＶＡ系ホットメルト
接着剤、合成ゴム系ホットメルト接着剤、ポリエステル
系ホットメルト接着剤、ポリアミド系ホットメルト接着
剤等が挙げられ、このうち、耐溶剤性を有し、ホットメ
ルト塗布装置で容易に塗布可能なオレフィン系ホットメ
ルト接着剤が最も好ましい。
着剤からなる。当該接着層３は、開封されるまでの気密
性をさらに向上させることを目的として内容物に応じて
剥離性粘着層２の下部に任意に設けられるものであり、
袋体の内側片面或いは両面に設けることができる。当該
接着層３に使用される接着剤は、耐薬品性を有すると共
に、容易に開口することができ、一旦剥離した後は再接
着しないものであり、斯かる接着剤としては、例えばオ
レフィン系ホットメルト接着剤、ＥＶＡ系ホットメルト
接着剤、合成ゴム系ホットメルト接着剤、ポリエステル
系ホットメルト接着剤、ポリアミド系ホットメルト接着
剤等が挙げられ、このうち、耐溶剤性を有し、ホットメ
ルト塗布装置で容易に塗布可能なオレフィン系ホットメ
ルト接着剤が最も好ましい。
【００１５】斯かるオレフィン系ホットメルト接着剤と
しては、例えば市販されているアサヒメルト ＣＬ１０
５（旭化学合成株式会社製）、ヒロダイン ８５６６
（ヒロダイン株式会社製）、ＭＺ２２８２（コニシ株式
会社製）、インスタントロックＭＰ８０１（日本エヌエ
スシー株式会社製）等が挙げられる。
しては、例えば市販されているアサヒメルト ＣＬ１０
５（旭化学合成株式会社製）、ヒロダイン ８５６６
（ヒロダイン株式会社製）、ＭＺ２２８２（コニシ株式
会社製）、インスタントロックＭＰ８０１（日本エヌエ
スシー株式会社製）等が挙げられる。
【００１６】接着層３の条線の厚みは、０．０１mm〜５
mm程度とするのが好ましく、その幅は１mm〜２５mm程度
とするのが好ましい。
mm程度とするのが好ましく、その幅は１mm〜２５mm程度
とするのが好ましい。
【００１７】本発明包装袋は、第１図のＡ−Ａ線から切
断して使用されるが、当該Ａ−Ａ線上には、包装袋を最
初に切り開く際に、所望のラインに沿って切り裂くこと
ができるように、点線を描いたり、ハの字状、その他の
任意形状の切り欠きを適宜組み合せて設けることができ
る（特開２００１−２２５８５１号公報等）。
断して使用されるが、当該Ａ−Ａ線上には、包装袋を最
初に切り開く際に、所望のラインに沿って切り裂くこと
ができるように、点線を描いたり、ハの字状、その他の
任意形状の切り欠きを適宜組み合せて設けることができ
る（特開２００１−２２５８５１号公報等）。
【００１８】本発明の包装袋の製造は、例えば、袋の内
側表面層（プラスチック層）の片面或いは両面に、剥離
性粘着層２を構成する紫外線硬化型粘着剤及び所望によ
り接着層３を構成する接着剤をアプリケーター等を用い
て塗布して条線となし、この条線を跨らないように内容
物を配置して基材を貼り合せ、次いで、公知の方法に従
い四方又は三方の端部をヒートシールしてシール部４を
形成することにより行えばよい。
側表面層（プラスチック層）の片面或いは両面に、剥離
性粘着層２を構成する紫外線硬化型粘着剤及び所望によ
り接着層３を構成する接着剤をアプリケーター等を用い
て塗布して条線となし、この条線を跨らないように内容
物を配置して基材を貼り合せ、次いで、公知の方法に従
い四方又は三方の端部をヒートシールしてシール部４を
形成することにより行えばよい。
【００１９】ここで、ホットメルト型の粘着剤又は接着
剤を用いて剥離性粘着層２又は接着層３を形成する場合
は、ノズル型アプリケーター、ホイール型アプリケータ
ー、ロールコーター、スタッカー型アプリケーターとい
った汎用のホットメルト塗布装置を用いることによって
単一の工程で容易に塗布することができる。このうちノ
ズル型アプリケーターはコンパクトであり、袋の製造ラ
インに容易に組み入れることができることから、特に好
ましい。尚、紫外線硬化装置としてはＵＶＭ−８３（東
邦化成工業株式会社製）、ＴＦＬ１５０１ＮＶ（ノード
ソン株式会社製）、ハンディＵＶ５００（株式会社オー
ク製作所製）等の汎用装置を使用すればよい。
剤を用いて剥離性粘着層２又は接着層３を形成する場合
は、ノズル型アプリケーター、ホイール型アプリケータ
ー、ロールコーター、スタッカー型アプリケーターとい
った汎用のホットメルト塗布装置を用いることによって
単一の工程で容易に塗布することができる。このうちノ
ズル型アプリケーターはコンパクトであり、袋の製造ラ
インに容易に組み入れることができることから、特に好
ましい。尚、紫外線硬化装置としてはＵＶＭ−８３（東
邦化成工業株式会社製）、ＴＦＬ１５０１ＮＶ（ノード
ソン株式会社製）、ハンディＵＶ５００（株式会社オー
ク製作所製）等の汎用装置を使用すればよい。
【００２０】斯くして得られた本発明の包装袋は、第１
図のＡ−Ａ線から切断して、剥離性粘着層２及び接着層
３の密着部分を手圧で剥離開口して内容物を一部取り出
し、その後、袋の両外側から当該部分を軽くしごくよう
にして圧着すればよい。これを再度開けるときは、単に
袋の最初の切り口付近を両側に引っ張ればよい。このよ
うして何回でも開閉を繰り返すことができる。
図のＡ−Ａ線から切断して、剥離性粘着層２及び接着層
３の密着部分を手圧で剥離開口して内容物を一部取り出
し、その後、袋の両外側から当該部分を軽くしごくよう
にして圧着すればよい。これを再度開けるときは、単に
袋の最初の切り口付近を両側に引っ張ればよい。このよ
うして何回でも開閉を繰り返すことができる。
【００２１】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。 実施例１ 包装袋の製造 図４に示す装置を用いて、以下の工程（１）〜（６）に
より、本発明の包装袋を製造した。 （１）製袋用フィルム６ａ内面に、ノズル７ａを用いて
紫外線硬化型粘着剤を塗布する。 （２）ＵＶランプ８で紫外線硬化型粘着剤をキュアーす
る。 （３）ノズル７ｂでオレフィン系ホットメルト接着剤を
塗布する。 （４）製袋用フィルム６ａ及び６ｂを合わせ、サイドシ
ール９にて袋の上下部をヒートシールする。 （５）トップシール１１にて、袋の横部をヒートシール
する。 （６）カッター１２で定寸に袋を切り製袋する。
明する。 実施例１ 包装袋の製造 図４に示す装置を用いて、以下の工程（１）〜（６）に
より、本発明の包装袋を製造した。 （１）製袋用フィルム６ａ内面に、ノズル７ａを用いて
紫外線硬化型粘着剤を塗布する。 （２）ＵＶランプ８で紫外線硬化型粘着剤をキュアーす
る。 （３）ノズル７ｂでオレフィン系ホットメルト接着剤を
塗布する。 （４）製袋用フィルム６ａ及び６ｂを合わせ、サイドシ
ール９にて袋の上下部をヒートシールする。 （５）トップシール１１にて、袋の横部をヒートシール
する。 （６）カッター１２で定寸に袋を切り製袋する。
【００２２】実施例２ 性能試験（１）
実施例１で示した装置を用いて、内容物として揮発性成
分を含有する包装袋と内容物を入れない包装袋（ブラン
ク）を製造し（紫外線硬化型粘着剤：「デュロタック
ＭＱ２０００」（日本エヌエスシー株式会社製）、塗布
条件；塗布幅５mm、塗布厚５０μm、ＵＶ照射量；８０
０ｍＪ）、５０℃で３日間保存した後、下記に示す方法
でタック強度を測定し、下記式によりタック強度残存率
（％）を算出した。
分を含有する包装袋と内容物を入れない包装袋（ブラン
ク）を製造し（紫外線硬化型粘着剤：「デュロタック
ＭＱ２０００」（日本エヌエスシー株式会社製）、塗布
条件；塗布幅５mm、塗布厚５０μm、ＵＶ照射量；８０
０ｍＪ）、５０℃で３日間保存した後、下記に示す方法
でタック強度を測定し、下記式によりタック強度残存率
（％）を算出した。
【００２３】
【数１】
【００２４】また、比較品として、ゴム系ホットメルト
粘着剤（「ディスポメルト ＡＫ−１」（日本エヌエス
シー株式会社製））を用いて剥離性粘着剤層を形成した
ものを同様に製造し、同様の試験を行った。結果を表１
に示す。
粘着剤（「ディスポメルト ＡＫ−１」（日本エヌエス
シー株式会社製））を用いて剥離性粘着剤層を形成した
ものを同様に製造し、同様の試験を行った。結果を表１
に示す。
【００２５】＜タック強度測定方法＞
１．試験片
剥離性粘着層を含む部分を袋より切り取り、帯状に成形
する（図５）。 ２．測定 試験片を図６に示すテストスタンドに固定し、粘着面の
端をクリップで挟みゲージに引っかける。ゲージを毎分
８０mmの速度で動かし、粘着面を基材から引きはがした
ときのゲージに掛かった荷重の最大値を読みとる。試験
片３枚について試験を行い、その平均値を測定値とする
（測定単位：ｇ）。
する（図５）。 ２．測定 試験片を図６に示すテストスタンドに固定し、粘着面の
端をクリップで挟みゲージに引っかける。ゲージを毎分
８０mmの速度で動かし、粘着面を基材から引きはがした
ときのゲージに掛かった荷重の最大値を読みとる。試験
片３枚について試験を行い、その平均値を測定値とする
（測定単位：ｇ）。
【００２６】
【表１】
【００２７】実施例３ 性能試験（２）
実施例１で示した装置を用いて、剥離性粘着剤層を袋体
内側片面に塗布したものと内側両面に塗布した包装袋
（内容物なし）を製造し（紫外線硬化型粘着剤：「デュ
ロタック ＭＱ２０００」（日本エヌエスシー株式会社
製）、塗布条件；塗布幅５mm、塗布厚５０μm、ＵＶ照
射量；片面塗布３００mJ、両面塗布８００mJ）、実施例
１と同様のタック強度試験を５０回行い、その性能を評
価した。結果を図７に示す。
内側片面に塗布したものと内側両面に塗布した包装袋
（内容物なし）を製造し（紫外線硬化型粘着剤：「デュ
ロタック ＭＱ２０００」（日本エヌエスシー株式会社
製）、塗布条件；塗布幅５mm、塗布厚５０μm、ＵＶ照
射量；片面塗布３００mJ、両面塗布８００mJ）、実施例
１と同様のタック強度試験を５０回行い、その性能を評
価した。結果を図７に示す。
【００２８】実施例２及び３の結果より、本発明包装袋
は優れたタック強度を有し、揮発性内容物を入れた場合
でも高い強度を維持できることが確認された。
は優れたタック強度を有し、揮発性内容物を入れた場合
でも高い強度を維持できることが確認された。
【００２９】実施例４ 耐薬品性試験
実施例１で示した装置を用いて製造した包装袋（紫外線
硬化型粘着剤：「デュロタック ＭＱ２０００」（日本
エヌエスシー株式会社製）、塗布条件；塗布幅５mm、塗
布厚５０μm、ＵＶ照射量；８００ｍＪ）の剥離性粘着
剤層を含む部分を切り取り、これをサリチル酸メチルを
入れたふた付きステンレス容器のふたの内側に剥離性粘
着剤層が容器内面に曝されるように固定し、室温で１週
間密閉保存し、粘着剤の品質の変化を観察した。また、
粘着剤としてゴム系ホットメルト粘着剤（「ディスポメ
ルト ＡＫ−１」（日本エヌエスシー株式会社製））を
用いて同様に製造した包装袋（比較品）についても、同
様の試験を行った。その結果、比較品のゴム系ホットメ
ルト粘着剤には軟化する変化が認められたが、本発明包
装袋の紫外線硬化型粘着剤は全く変化がなかった。
硬化型粘着剤：「デュロタック ＭＱ２０００」（日本
エヌエスシー株式会社製）、塗布条件；塗布幅５mm、塗
布厚５０μm、ＵＶ照射量；８００ｍＪ）の剥離性粘着
剤層を含む部分を切り取り、これをサリチル酸メチルを
入れたふた付きステンレス容器のふたの内側に剥離性粘
着剤層が容器内面に曝されるように固定し、室温で１週
間密閉保存し、粘着剤の品質の変化を観察した。また、
粘着剤としてゴム系ホットメルト粘着剤（「ディスポメ
ルト ＡＫ−１」（日本エヌエスシー株式会社製））を
用いて同様に製造した包装袋（比較品）についても、同
様の試験を行った。その結果、比較品のゴム系ホットメ
ルト粘着剤には軟化する変化が認められたが、本発明包
装袋の紫外線硬化型粘着剤は全く変化がなかった。
【００３０】
【発明の効果】本発明の包装袋は、剥離性粘着層に耐有
機溶剤・薬品性に優れる紫外線硬化型粘着剤を用いるこ
とから、高い気密性を長期間に渡って維持でき、しかも
開閉操作がきわめて容易である。従って、湿布剤、パッ
プ剤等の薬品や食品の包装の包装袋、特に開封後、内容
物の一部を取り出した後、再び密封に近い状態にして残
った内容物を保存しておく必要のあるものの包装袋とし
て有用である。また、本発明の包装袋は、剥離性粘着層
及び接着層が袋の製造ラインに容易に組み入れることが
できる簡易な装置で塗布でき、製造面においても有利で
ある。
機溶剤・薬品性に優れる紫外線硬化型粘着剤を用いるこ
とから、高い気密性を長期間に渡って維持でき、しかも
開閉操作がきわめて容易である。従って、湿布剤、パッ
プ剤等の薬品や食品の包装の包装袋、特に開封後、内容
物の一部を取り出した後、再び密封に近い状態にして残
った内容物を保存しておく必要のあるものの包装袋とし
て有用である。また、本発明の包装袋は、剥離性粘着層
及び接着層が袋の製造ラインに容易に組み入れることが
できる簡易な装置で塗布でき、製造面においても有利で
ある。
【図１】図１は本発明包装袋の開封前の全体正面図であ
る。
る。
【図２】図２は本発明包装袋の開封状態の正面斜視図で
ある。
ある。
【図３】図３はＩ−Ｉ線断面図である。
【図４】図４は本発明包装袋の製造装置の概念図であ
る。
る。
【図５】図５はタック強度測定に用いる試験片の正面図
（Ａ）及び断面図（Ｂ）である。
（Ａ）及び断面図（Ｂ）である。
【図６】図６はタック強度測定に用いる試験装置の概念
図である。
図である。
【図７】図７は本発明包装袋のタック強度の測定結果
（５０回）を示す図である。
（５０回）を示す図である。
１ 袋体
２ 剥離性粘着層
３ 接着層
４ シール部
５ 積層材
６ａ 製袋用フィルム
６ｂ 製袋用フィルム
７ａ ノズル
７ｂ ノズル
８ ＵＶランプ
９ サイドシール
１０ 引っ張りローラー
１１ トップシール
１２ カッター
ａ 試験片
ｂ ゲージ
ｃ テストスタンド
Claims (5)
- 【請求項１】 内側表面層がプラスチック層である積層
材よりなり、開口部の少なくとも一方の内側表面に横断
的に形成された剥離性粘着層を有する開閉自在な袋体で
あって、剥離性粘着層が紫外線硬化型粘着剤からなる包
装袋。 - 【請求項２】 紫外線硬化型粘着剤が、紫外線硬化型ホ
ットメルト粘着剤である請求項１記載の包装袋。 - 【請求項３】 剥離性粘着層の下部に更に再接着性を有
しない接着剤からなる接着層を有する請求項１又は２記
載の包装袋。 - 【請求項４】 再接着性を有しない接着剤が、オレフィ
ン系ホットメルト接着剤である請求項３記載の包装袋。 - 【請求項５】 剥離性粘着層及び／又は接着層が、ホッ
トメルト塗布装置を用いて単一工程で形成された請求項
１〜４のいずれか１項記載の包装袋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002116319A JP2003312688A (ja) | 2002-04-18 | 2002-04-18 | 包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002116319A JP2003312688A (ja) | 2002-04-18 | 2002-04-18 | 包装袋 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003312688A true JP2003312688A (ja) | 2003-11-06 |
Family
ID=29533975
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002116319A Pending JP2003312688A (ja) | 2002-04-18 | 2002-04-18 | 包装袋 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003312688A (ja) |
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007223059A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Fujimori Kogyo Co Ltd | 製袋機および製袋方法 |
| US8393255B2 (en) | 2006-05-19 | 2013-03-12 | Monosol Rx, Llc | Pouch cutter |
| JP2013521195A (ja) * | 2010-02-26 | 2013-06-10 | クラフト・フーヅ・グローバル・ブランヅ リミテッド ライアビリティ カンパニー | 接着剤ベースの再閉鎖可能な留め具を有するパッケージおよびそのための方法 |
| US8652378B1 (en) | 2001-10-12 | 2014-02-18 | Monosol Rx Llc | Uniform films for rapid dissolve dosage form incorporating taste-masking compositions |
| US8765167B2 (en) | 2001-10-12 | 2014-07-01 | Monosol Rx, Llc | Uniform films for rapid-dissolve dosage form incorporating anti-tacking compositions |
| US8900497B2 (en) | 2001-10-12 | 2014-12-02 | Monosol Rx, Llc | Process for making a film having a substantially uniform distribution of components |
| US8900498B2 (en) | 2001-10-12 | 2014-12-02 | Monosol Rx, Llc | Process for manufacturing a resulting multi-layer pharmaceutical film |
| US8906277B2 (en) | 2001-10-12 | 2014-12-09 | Monosol Rx, Llc | Process for manufacturing a resulting pharmaceutical film |
| US9108340B2 (en) | 2001-10-12 | 2015-08-18 | Monosol Rx, Llc | Process for manufacturing a resulting multi-layer pharmaceutical film |
| US10272607B2 (en) | 2010-10-22 | 2019-04-30 | Aquestive Therapeutics, Inc. | Manufacturing of small film strips |
| US10285910B2 (en) | 2001-10-12 | 2019-05-14 | Aquestive Therapeutics, Inc. | Sublingual and buccal film compositions |
| US10821074B2 (en) | 2009-08-07 | 2020-11-03 | Aquestive Therapeutics, Inc. | Sublingual and buccal film compositions |
| US11077068B2 (en) | 2001-10-12 | 2021-08-03 | Aquestive Therapeutics, Inc. | Uniform films for rapid-dissolve dosage form incorporating anti-tacking compositions |
| US11191737B2 (en) | 2016-05-05 | 2021-12-07 | Aquestive Therapeutics, Inc. | Enhanced delivery epinephrine compositions |
| US11207805B2 (en) | 2001-10-12 | 2021-12-28 | Aquestive Therapeutics, Inc. | Process for manufacturing a resulting pharmaceutical film |
| US11273131B2 (en) | 2016-05-05 | 2022-03-15 | Aquestive Therapeutics, Inc. | Pharmaceutical compositions with enhanced permeation |
-
2002
- 2002-04-18 JP JP2002116319A patent/JP2003312688A/ja active Pending
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| US10888499B2 (en) | 2001-10-12 | 2021-01-12 | Aquestive Therapeutics, Inc. | Thin film with non-self-aggregating uniform heterogeneity and drug delivery systems made therefrom |
| US9931305B2 (en) | 2001-10-12 | 2018-04-03 | Monosol Rx, Llc | Uniform films for rapid dissolve dosage form incorporating taste-masking compositions |
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| US10111810B2 (en) | 2002-04-11 | 2018-10-30 | Aquestive Therapeutics, Inc. | Thin film with non-self-aggregating uniform heterogeneity and drug delivery systems made therefrom |
| JP4704236B2 (ja) * | 2006-02-21 | 2011-06-15 | 藤森工業株式会社 | 製袋機および製袋方法 |
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| US11273131B2 (en) | 2016-05-05 | 2022-03-15 | Aquestive Therapeutics, Inc. | Pharmaceutical compositions with enhanced permeation |
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