JP2007223059A - 製袋機および製袋方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】製袋機10において、原反供給手段22から連続送りで供給された原反1に可変量のバッファを形成する第1のバッファ手段23を原反供給手段22と樹脂層形成手段25との間に設け、樹脂層硬化手段26から間欠送りで供給された原反1に可変量のバッファを形成する第2のバッファ手段28を樹脂層硬化手段26と基材複葉化手段12との間に設け、基材複葉化手段12から連続送りで供給された原反1に可変量のバッファを形成する第3のバッファ手段11を基材複葉化手段12とシール手段15との間に設け、樹脂層形成・硬化工程で原反1を間欠送りする第1の間欠駆動手段24、27及びシール工程で複葉の基材2、3、2を間欠送りする第2の間欠駆動手段13、18は、シール手段15、16における複葉の基材の間欠送りと同期制御する。
【選択図】図1
Description
特許文献1には、補強部材の貼り付けやエネルギー線硬化樹脂層の形成などにより、注出口の流路導入部などを補強した包装袋が記載されている。
特許文献2には、基材への印刷と粘着剤層の積層とをインラインで行う粘着ラベルの製造方法が記載されている。
しかしながら、原反に未硬化のエネルギー線硬化樹脂の層を補強や表示のために部分的に形成し、硬化させてロールに巻き取ると、エネルギー線硬化樹脂層が形成された部位とそれ以外の部位との厚み差(凹凸)によって、巻き取り品にシワや蛇行が発生して、包装袋の製造に支障をきたすおそれがある。
前記間欠駆動手段は、前記シール手段における前記複葉の基材の間欠送りと同期した間欠送りをすべく制御可能とされていることが好ましい。
前記基材複葉化手段において、幅方向中央で切断または2つ折りにされた基材に対して他の基材を挿入する手段を備えることが好ましい。
未硬化のエネルギー線硬化樹脂層の形成を行なった後に、原反を連続送りに変換し複葉化を行うことを特徴とする製袋方法を提供する。
前記未硬化のエネルギー線硬化樹脂層の形成後、原反を連続送りに変換する前に、エネルギー線照射による硬化を行なうことが好ましい。
前記間欠送りが、シール手段の間欠送りと同期していることが好ましい。
また、原反を幅方向中央で切断(半裁)または2つ折りにして複葉の基材となす段階では、連続送りで搬送するので、原反を円滑に処理することができ、引っかかりやシワなどの発生を抑制することができる。
また、搬送状態を連続送りから間欠送りへ、また間欠送りから連続送りへと変更する箇所には、原反に可変量のバッファを形成するバッファ手段を設けたので、送りの変更による遅れや過剰分を吸収することができ、装置全体における搬送の安定性を確保することができる。
図1および図2は、本発明の製袋機の第1例を示す図面である。図1(a)は本形態例の製袋機を模式的に示す説明図、図1(b)は本形態例の製袋機の印刷・硬化部の一例を示す斜視図、図2は、本形態例の製袋機の製袋部の一例を示す斜視図である。
なお、図2に示す基材複葉化手段12では、簡略のため、底部基材3を胴部基材2、2の片側に挿入するように基材挿入手段14を一方の側に設けた例を示したが、包装袋4を2面取りで製造する場合には、基材挿入手段14を基材2に対して両側に設け、底部基材3を胴部基材2、2の両側に挿入するように構成することも可能である。2面取りによる製袋を行う場合は、包装袋4の底部4aをシールする縦シール手段15を基材の両側に設置するとともに、複葉の基材2、3、2の幅方向中央を基材の長手方向に沿って両断するカッターを設ける。
なお、第1のバッファ手段23と印刷手段25との間に設置される間欠駆動手段24、第3のバッファ手段11と縦シール手段15との間に設置される間欠駆動手段13は、設置を省略することも可能である。
原反1及び他の基材3には、各種ラミネートフィルムや単体フィルムなどのフレキシブルフィルムを特に限定なく用いることができる。
照射手段26においてエネルギー線は常時照射していてもよく、その場合はエネルギー線硬化樹脂を印刷した原反1が、照射手段26で停止する時間を含めて、照射手段26を通過するまでに硬化するようエネルギー線の出力を調節する。
印刷手段25としては、凸版、凹版、平版を用いたダイレクト印刷方式、オフセット印刷方式、パッド印刷方式、スクリーン印刷方式など、いずれの印刷方式も好ましく採用することができる。また、版を用いることなく、塗布などの方式を採用することもできる。
照射手段26は、エネルギー線硬化樹脂の種類に応じて、硬化に適したエネルギー線を照射する。エネルギー線硬化樹脂としては、紫外線硬化樹脂、電子線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂などが挙げられる。
紫外線硬化樹脂としてはフタル酸/1,6−ヘキサンジオール/アクリル酸を反応させてなるエステルアクリレート、トリレンジイソシアネート/βHPA/ポリエステル又はポリオールを反応させてなるウレタンアクリレート、エポキシ化合物のグリシジル基とアクリル酸とを付加させたエポキシアクリレート、メラミン−ホルムアルデヒド縮合物や尿素−ホルムアルデヒド縮合物とN−メチロールアクリルアミドやβ−ヒドロキシエチルアクリレートとを反応させてなるアクリレート、カルボン酸基やエポキシ基などの官能基を有するアクリル重合体にこれらの官能基と反応し得る基を有するアクリレートとを反応させたアクリル樹脂アクリレート、α,β−不飽和ジカルボン酸とポリオールのエステル化物(不飽和ポリエステル)とスチレンとの混合物などの光重合オリゴマーを主体とするものなどが用いられる。
また、電子線硬化性樹脂としてはアクリロイル化合物などが挙げられる。
また、熱硬化性樹脂としてはエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、などが挙げられる。
縦シール手段15では、基材の搬送の停止のタイミングに合わせて包装袋4の底部4aに対応する部分のヒートシールが行われる。なお、図2に示すように、底部基材3を胴部基材2、2と重ね合わせる前に、パンチャー14aを用いて二葉に折り重ねられた底部基材3を貫通したパンチ穴を形成しておくと、該パンチ穴を介して胴部基材2、2の内面同士が向かい合ってヒートシールされる。
次いで、縦シールがなされた基材2、3、2は横シール手段16に送られる。横シール手段16では、基材の搬送の停止のタイミングに合わせて包装袋4の側部4bに対応する部分のヒートシールが行われる。
上述のとおり、間欠送りされた原反1に対して樹脂層を印刷することにより、樹脂層の印刷位置について高精度の位置決め制御が容易であるので、ヒートシール予定部近傍に数十μmから数百μmの厚みの印刷を行った場合でも印刷がヒートシール予定部にかかることがなく、シール時の圧力不足によるシール不良といった問題が発生することがない。
底部4aと側部4bとがヒートシールされた後、ギロチンカッター17により個々の包装袋4を分離する。
なお、エネルギー線硬化樹脂層の具体的形状は特に限定されるものではなく、種々の形状を採用することが可能である。例えば図4では、注出口補強部35の内部の樹脂を省略して縁の部分だけ樹脂層を設けた例を示す。この他、特許文献1(特開2004−338753号公報)に記載された補強部の形状も、好ましく採用することが可能である。
エネルギー線硬化樹脂層の印刷・塗布により側部補強部36を包装袋の側部33に設けると、包装袋の保形性や自立性が向上され、中折れ(中ほどの高さで折れ曲がること)を抑制することができる。このため、残量が少ない場合であっても、袋を傾けて内容物を注ぎ出したり、袋を自立させたりすることが容易になり、内容物の漏れやこぼれを抑制することができる。
エネルギー線硬化樹脂層の印刷・塗布により点字部37を包装袋の表面に設けると、凹凸のパターンを明瞭に形成できるので、読み取りやすい点字表示を容易に形成することができる。
図5に示すように、第2例の製袋機40は、包装袋として平パウチ5を製造する製袋機であって、概略の構成は、連続した包装袋の原反1を供給する原反供給手段22と、原反1上にエネルギー線硬化樹脂層(図示略)を印刷して硬化させる印刷・硬化部Aと、この印刷・硬化部Aにより形成されたエネルギー線硬化樹脂層を有する原反1より包装袋5を製造する製袋部B2とからなる。原反供給手段22は、例えば原反1が巻き取られたリールであって、第1の連続駆動手段21の駆動により、連続的に原反1を繰り出すことができる。
なお、第1のバッファ手段23と印刷手段25との間に設置される間欠駆動手段24、第3のバッファ手段41と縦シール手段45との間に設置される間欠駆動手段43は、設置を省略することも可能である。
原反1には、上記のように、各種ラミネートフィルムや単体フィルムなどのフレキシブルフィルムを特に限定なく用いることができる。
本発明の製袋機において平パウチを製造する場合には、基材複葉化手段は原反を幅方向中央で切断するものに限らず、原反を幅方向中央で2つ折りにして複葉の基材となす基材複葉化手段を用いることもできる。
この連続袋体50は、充填前に幅方向の中央位置54で切断するとともに、仕切り部53の幅方向の中央位置55を連続袋体50の幅方向に沿って切断することにより、図6(b)に示すように、一端56に開口した包装袋57を複数形成し、この一端の開口部56から充填を行うことができる。連続袋体を構成する包装袋の形状は特に限定されるものではなく、底部基材を挿入したスタンディングパウチ形状も可能である。
バッファ手段は、複数本のロールが互い違いに上下動するものでもよいし、揺動方向も左右や円弧状の軌跡を往復するようなものであってもよい。
間欠駆動手段としては、原反を掴み具にて挟み、前記掴み具をエアーシリンダーなどで一定距離を間欠的に送る手段などであってもよい。
Claims (7)
- 連続した包装袋の原反を供給する原反供給手段と、該原反供給手段から供給された原反上に未硬化のエネルギー線硬化樹脂層を部分的に形成する樹脂層形成手段と、前記エネルギー線硬化樹脂層にエネルギーを与えて硬化させる樹脂層硬化手段と、該樹脂層硬化手段によって硬化したエネルギー線硬化樹脂層を有する原反を幅方向中央で切断または2つ折りにして複葉の基材となす基材複葉化手段と、前記複葉の基材を少なくとも幅方向にシールして包装袋を成形するシール手段とを備える製袋機であって、
前記原反供給手段と前記樹脂層形成手段との間に、前記原反供給手段から連続送りにて供給された原反に可変量のバッファを形成する第1のバッファ手段を備え、
前記樹脂層硬化手段と前記基材複葉化手段との間に、前記樹脂層硬化手段から間欠送りにて供給された原反に可変量のバッファを形成する第2のバッファ手段を備えることを特徴とする製袋機。 - 前記樹脂層硬化手段と前記第2のバッファ手段との間、又は前記第1のバッファ手段と前記樹脂層形成手段との間及び前記樹脂層硬化手段と前記第2のバッファ手段との間に、間欠駆動手段を備えるとともに、
前記第2のバッファ手段と前記基材複葉化手段との間に、前記樹脂層硬化手段から間欠送りにて供給された原反を連続送りにて搬送する連続駆動手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の製袋機。 - 前記間欠駆動手段は、前記シール手段における前記複葉の基材の間欠送りと同期した間欠送りをすべく制御可能とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の製袋機。
- 前記基材複葉化手段において、幅方向中央で切断または2つ折りにされた基材に対して他の基材を挿入する手段を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の製袋機。
- 連続に搬送された原反を間欠送りに変換し、前記原反の停止時に未硬化のエネルギー線硬化樹脂層の形成を行なった後に、原反を連続送りに変換し複葉化を行うことを特徴とする製袋方法。
- 前記未硬化のエネルギー線硬化樹脂層の形成後、原反を連続送りに変換する前に、エネルギー線照射による硬化を行うことを特徴とする請求項5に記載の製袋方法。
- 前記間欠送りが、シール手段の間欠送りと同期していることを特徴とする請求項5または6に記載の製袋方法。
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