JP2006335362A - 粘着シートの包装構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着シートの露出面と包装体内壁とが密着することがなく、包装体内部から粘着シートを取り出す際には容易に取り出すことができる、粘着シートの包装構造を提供する。また、粘着シートの露出面と包装体内壁とが密着することがなく、その結果、粘着シートのコールドフローを促進させることのない、粘着シートの包装構造を提供する。
【解決手段】この粘着シートの包装構造は、支持体の一方の面に粘着剤層を有し、この粘着剤層の表面にセパレータを有する粘着シートを包装体中に内包した粘着シートの包装構造であり、包装体内部には空気又は不活性ガスが充填されている。
【選択図】 なし

Description

本発明は、包装体の内部に粘着シートを含む粘着シートの包装構造に関し、特に、使用時に包装体から粘着シートを容易に取り出すことができる粘着シートの包装構造に関するものである。
シート状もしくはフィルム状の支持体の片面に粘着剤層を設けた粘着シートは各種用途に使用されている。例えば、薬物を生体内へ投与する手段として粘着剤層に薬物を含有する薬物含有粘着シートを皮膚に貼付する経皮吸収方法が近年活発に採用されている。一般に粘着シートは、粘着剤層の露出面がセパレータと称される剥離シートで覆われている。例えば、セパレータを有する薬物含有粘着シートは含有された経皮吸収薬物の揮散を防止したり、湿度に対する影響をなるべく受けないようにするために、通常、水分に対して不透過性の包装材料にて個別包装されている。
ところが、このように個別包装された薬物含有粘着シートにあっては、薬物含有粘着シートの端面からはみ出した粘着剤が包装体の内壁に付着したり、支持体やセパレータの背面に粘着剤が回り込み、包装体の内壁に薬物含有粘着シートが貼りついて取り出しにくくなることがあった。
特に、薬物放出性、粘着特性、薬物安定性等の向上を目的として、粘着剤層中に可塑剤、粘着付与剤、液状成分等を含有させた場合には粘着剤が過度に可塑化されるので、所謂コールドフロー(低温流れ)が生じて粘着シートの端面から粘着剤がはみ出しやすくなったり、添加した可塑剤等の物質が粘着剤層の端面から滲み出して支持体やセパレータの背面に付着し、更には包装体の内面にまで付着(回り込み)し、その結果、包装体の内面に粘着シートが貼り付いてしまい、薬物含有粘着シートを取り出しにくくなったり、使用時の操作性が著しく低下するという問題があった。
これらの問題を解決する方法として、例えば、(a)セパレータの大きさを大きくするという方法、あるいは更に(b)大きくしたセパレータの外周縁に突起状物、いわゆる堤防を設けるという方法が考えられる。
しかしながら、上記(a)のセパレータを大きくするという方法であれば、粘着剤のはみ出しやセパレータの背面への可塑剤等の付着(回り込み)は防げるが、支持体側への付着(回り込み)を防ぐことができない。
また、(b)のいわゆる堤防を設けるという方法は非常に効果的ではあるが、製造工程で用いる剥離紙が大きくなるため歩留まりを低下させ、また、セパレータの外周縁に突起状部を設けるために特殊な装置が必要となる結果、製造コストが高くなるという問題があった。
また、いわゆるコールドフローによる問題を解決する方法として、(c)粘着剤層を架橋しゲル化する方法(特表2001−512465号公報、特表2002−506916号公報)、(d)無機及び有機の充填剤を粘着剤層に混入させる方法(米国特許第5948433号)、(e)包装体の内壁側に不粘着層を積層して、コールドフローが生じても粘着剤層が包装体内壁に付着しないようにする方法(特表2003−523810号公報)等の方法が知られている。
特表2001−512465号公報 特表2002−506916号公報 米国特許第594833号 特表2003−523810号公報
しかしながら、上記(c)の方法では、官能基を有する粘着剤しか架橋できないため、粘着剤の選定に制限が課されてしまう。また、上記(d)の無機及び有機の充填剤を添加する方法では、無機及び有機の充填剤を添加することによって、粘着特性に影響が生じるという問題がある。上記(e)の方法では、包装体内壁への付着は防止できても粘着シート端面からの粘着剤のはみ出しを防ぐことはできないため、使用時の操作性への影響が懸念される。
本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところはコールドフローを抑制し包装体内壁への粘着シートの貼り付きを防止して包装体から粘着シートを容易に取り出すことができる粘着シートの包装構造を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討の結果、包装体の内部に収容された粘着シートは、通常、支持体及びセパレータが包装体の内壁に密着した状態で保持されていることに着目し、このような状態では粘着シートに圧力がかかるのでコールドフローを促進する原因になると考えた。特に粘着シートを集積保存する場合には無理な圧力が粘着シートにかかりやすく、コールドフローを促進しやすい。したがって、粘着シートが包装体の内壁に密着状態とならないような包装構造とすることによって、粘着シートのコールドフローを抑制することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の粘着シートの包装構造は、支持体の一方の面に粘着剤層を有し、該粘着剤層の表面にセパレータを有する粘着シートを包装体の内部に含む粘着シートの包装構造であり、前記包装体の内部には空気又は不活性ガスが充填されていることを特徴とする。
本発明において、前記粘着シートの保持力は、測定温度40℃、荷重150gで15分間荷重をかけた時に、粘着剤層が10mm以上のずれを生じる保持力であることが好ましい。
本発明において、前記包装体が非通気性材料からなることが好ましい。
また、前記包装体は、ヒートシール性を有するプラスチックからなる層を内壁として有することが好ましい。
本発明によれば、包装体の内部に気体が充填されて密封されているので、粘着シートと包装体内壁とが密着することはなく、そのため粘着シートに余分な圧力がかからずコールドフローを促進させることはない。また、本発明によれば、充填した気体自体が緩衝材として働くので、外部からの圧力が加わっても、例えば積み重ねて保存する場合においても無理な圧力が粘着シートにかかることはない。その結果、収納されている粘着シートを包装体の内部から取り出す際には容易に取り出すことができる。また、法規制薬物含有の粘着シートでは貼付する際に薬物と接触することが禁止されているが、本発明の粘着シートの包装構造を適用すれば、法規制薬物を含有する粘着剤層が粘着シートからはみ出して貼付時に手等に付着することがないので、粘着シートの取扱い性を飛躍的に向上させることができる。さらに、副次的な効果として、充填するガスとして不活性ガスを使用すれば、粘着シートに含まれている薬物の安定性の向上も図ることができる。
発明を実施するための形態
以下、本発明について説明する。
本発明の粘着シートの包装構造は、包装体の内部に粘着シートを含み、この包装体の内部には空気、不活性ガス等の気体が充填されている。また、この粘着シートは、支持体の一方の面に粘着剤層を有し、粘着剤層の表面にはセパレータと称せられる剥離シートを有する。すなわち、本発明の粘着シートの包装構造は、例えば袋形態の包装体の内部に粘着シートを収納し、空気、不活性ガス等の気体を充填して袋体の開口部を密封した構造である。このように包装体の内部に空気、不活性ガス等の気体を充填することにより、粘着シートと包装体の内壁との間に気体層を形成することができるので粘着シートの支持体及びセパレータの露出面が包装体の内壁と密着することを避けることができ、粘着シートに余分な圧力が加わらないようにすることができる。また、包装体内部に充填されている空気又は不活性ガスが緩衝剤として作用するので、この粘着シートが内包された包装体を重ねて保存しても、保存中に粘着シートに無理な圧力がかかることがない。
包装体内部に充填される気体としては、例えば、空気や不活性ガス等が使用される。粘着シートの粘着剤層中に含まれる薬物等の安定保存が期待できること、及び、余分な水分が包装体内部に混入する危険を防止できること等を考慮すると、不活性ガスを用いることが好ましく、例えば、窒素、アルゴン等を用いることができる。
本発明において、包装体は、空気や不活性ガス等の気体を透過させない材料(非通気性材料)から成ることが好ましい。また、この材料は、包装の容易さや気密性の確保の容易さ等の観点からヒートシール可能な材料であることが好ましい。このような要件を満たす材料としては、ポリエチレン、サーリン(登録商標)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ハイトロン(商品名)等のヒートシール性を有するプラスチックが好ましく使用される。
包装体の形状は、粘着シートを包み込んで内部に気体を充填できる形状であれば特に限定されることはない。例えば、包装体は、シート、フィルム等を貼り合わせて形成されたものでも、シート、フィルム等をヒートシールさせて形成されたものでも、あるいは、袋状に成形された成形体でもよい。
包装体は、粘着シートを包み込んだ後、この粘着シートが空気又は不活性ガス雰囲気下で保持されるように、気体を封入したあと密封して、密閉状態にできることが必要である。密封手段としては器具等を用いて行ってもよいが、ヒートシールによって密閉状態を形成することが好ましい。
薬物含有粘着シートに含有されている経皮吸収性薬物の揮散や分散を防止し、密封されたガスが包装体から流出しないようにするためには、ポリエステルフィルム、金属箔等のガス不透過性フィルムを積層した積層体が特に好ましく用いられる。また、包装体がフィルム等で形成される場合には、通常、10μm〜200μmの厚さのフィルムが用いられる。
充填される気体の量は、充填後の包装体における内部圧力が大気圧以上になるような量であることが必要である。包装体の内側から外側に向けてある程度以上の圧力がかからないと、外部からの圧力に対する保護機能が発揮されないことが懸念される。本発明においては、例えば、1.0atom(1013hPa)以上の内圧が必要であり、好ましくは1.01atom以上、最も好ましくは1.02atom以上である。
ただし、包装体の内部から外側に向けてかかる内圧が大きすぎると、包装体のシール部が内圧に耐え切れず破損したり、包装体自体が破損することがあり、さらにまた、包装体内部の内圧によって粘着シートに過度の圧力がかかることも予想されるので、過度の内圧が発生することは避けなければならない。従って、包装体の内部の内圧の上限は1.2atom程度であることが好ましく、1.1atom程度であることが更に好ましい。
本発明の粘着シートの包装構造では、粘着シートの少なくとも一方の露出面が包装体の内壁と密着しないことが必要であり、例えば、粘着シートの少なくとも一方の露出面と該露出面と対面する包装体の内壁との距離が少なくとも1mm以上の空間を有することが好ましく、更に好ましくは2mm以上の空間を有することであり、特に好ましくは5mm以上の空間を有することである。
一方、粘着シートの一方の面と該面と対峙する包装体の内壁との距離が大き過ぎると、包装体自体が嵩張って材料費がかさみ、しかも大きな保存スペースが必要となるので、輸送面においても更なるコストが要求されることになる。したがって、妥当な内部空間スペースは、上限が30mmであることが好ましい。
包装体の内部に気体を充填する方法としては従来から使用されている方法を用いることができる。例えば、包装体内部の圧力を上昇させた状態で密封状態を作る加圧包装、固形ガス、液化ガス等を密封直前に充填する方法、反応して気体を発生させる薬品等を包装体内部に入れて密封し、密封した後で内部を攪拌して反応ガスを発生させる方法等を用いることができる。
包装体の内部に収容される粘着シートは、支持体の一方の面に粘着剤層を有する。ここで、支持体を構成する材質は、粘着剤層中に含有される薬剤を始め可塑剤等の添加剤などの含有成分が透過消失することによる含量低下を生じさせない材質、すなわち、粘着剤層含有成分の透過を防ぐ材質から構成することが好ましい。このような支持体に適した材質としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン等のポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、可塑化ポリ塩化ビニル、可塑化酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸セルロース、エチルセルロース、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、アイオノマー樹脂、アルミニウム箔等の金属箔などが挙げられる。また、支持体は、単層フィルムでも良いし、ラミネートフィルムでも良い。
この支持体は、支持体と粘着剤層との間の投錨性を向上させるために、さらに多孔性フィルムをラミネートした構成とし、このラミネートフィルムの多孔性フィルム側に粘着剤層を形成することができる。この多孔性フィルムとしては、紙、織布、不織布、機械的穿孔処理を施した樹脂フィルム、あるいは化学的機械的な粗面化及び穿孔処理を施した樹脂フィルムなどが使用可能である。
粘着剤層に用いられる粘着剤としては、常温で粘着性を有するものであり、皮膚に接触した場合に皮膚にかぶれなどの悪影響が生じない、従来から用いられているアクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、ビニルエステル系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤等の医療用の粘着剤を用いることが好ましい。さらには、これらの粘着剤に相溶する液状可塑成分を配合し、これを粘着剤と相溶させることによって、粘着剤層を可塑化し、粘着剤層を皮膚面に貼り付けた時に、皮膚に対してソフトな感触を与え、かつ剥離の際にも皮膚刺激を軽減可能な組成の粘着剤層とすることが好ましい。この液状可塑成分としては、常温で液状を呈し、使用する粘着剤と相溶するものであれば、特に限定されない。具体的には、脂肪酸エステル類、脂肪酸、液状界面活性剤、炭化水素類等が挙げられ、これらの中でも常温で液状のものが用いられる。また、これらは単独で使用しても2種以上を併用してもよい。
粘着シートの厚みや大きさは特に限定されるものではないが、支持体の厚みは、例えば、15μm以上、200μm以下とすることができ、粘着剤層の厚みは、例えば、20μm〜200μmとすることができる
本発明においては、粘着シートの保持力は、15分間荷重をかけたときに粘着剤層のズレが10mm以上であることが好ましく、15mm以上であることが更に好ましく、20mm以上であることが最も好ましい。
粘着剤シートの保持力は以下のようにして測定する。すなわち、まず、粘着シートを10mm幅の短冊状に切断して試験片とし、被着体であるベーク板に試験片を貼り合わせる。このベーク板に貼付した試験片を、40℃に調整された保持力試験器内に入れて30分間放置した後、150gの荷重をかけて凝集破壊を起させ、一定時間における凝集破壊により粘着剤層がずれた距離を測定する。
粘着シートは使用時まで粘着剤層表面を保護するために、粘着剤層表面にセパレータが重ねられていることが好ましい。本発明に用いられるセパレータとしては、例えば、表面に剥離処理が施された紙、プラスチックフィルム等が挙げられる。具体的には、ポリエチレンコート上質紙、ポリオレフィンコートグラシン紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム等が挙げられ、接着層等と接する面にシリコーン樹脂、フッ素樹脂、テフロン(登録商標)樹脂等が塗布等されて剥離処理が施されている。セパレータの厚みは特に限定されるものではないが、例えば、10μm以上、100μm以下とすることができる。
本発明の粘着シートの包装構造は、粘着剤層が粘着シートの端面からはみ出しやすいコールドフロー性を有する粘着剤層を含む粘着シートに対して有力な効果を発揮する。粘着シートの端面から粘着剤のはみ出しが全く生じない粘着シートならば通常の包装でも十分であるが、コールドフロー性を有する粘着剤層を含む粘着シートの場合には通常の包装では包装体内壁にくっつきが生じるおそれがある。特に、特殊な法規制薬剤等を含む経皮吸収製剤を含有する粘着剤層が設けられた粘着シートでは、粘着剤層の取扱いに注意が必要であり、患者以外の他人の手等に粘着剤が付着することは避けなければならない。よって、このような粘着シートに対しては、粘着剤層のはみ出しを防ぐ保存、輸送方法が適用されることが好ましい。本願発明の粘着シートの包装構造はこのような場合でも効果的に対処することができる。
以下に実施例を示し、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の応用が可能である。なお、以下の実施例において、部とあるのは全て重量部を意味するものとする。
実施例1
液状成分を15重量%含有するゴム系粘着剤をポリエステル製セパレータ(75μm厚)の上に乾燥後の厚みが150μmとなるように塗布して乾燥させて粘着剤層を形成した。次いで、この粘着剤層をポリエステル製フィルム(12μm厚)に貼り合わせて粘着シートを作製した。次いで、得られた粘着シートを10cmの大きさに打ち抜き、これを包装体に封入するための粘着シートとした。なお、粘着シートの保持力は、粘着シートを10mm幅の短冊状に切断してベーク板に貼り合わせ、40℃に調整された保持力試験器中に30分間放置した後、150gの荷重をかけて測定した粘着剤層のずれの距離が10mm以上であった。
ポリエステル層/アルミ箔/ポリエチレン層の層構成の積層シートを市販品として入手した。この積層シート(四角形状)を二枚、ポリエチレン層同士が重なるように重ね合わせ、四角形の3辺をヒートシールして袋形態とした。開口部である残りの一辺部分から上記粘着シートを挿入し、その後、窒素ガスを充填した。袋状の包装体の内部の圧力を上昇させた状態で開口部をヒートシールして、粘着シートを包み込んだ包装体を形成した。なお、袋状の包装体の内部には粘着シートが包装体の内壁に密着しないような十分で適度な量の窒素ガスが充填されていた。
(比較例1)
実施例1と同様にして得られた粘着シートを用いた。また、実施例1と同様にして作製した包装体を用い、同様にして3辺をヒートシールして袋形状にした。この袋状の包装体の内部に開口部から粘着シート(大きさ:10cm)を挿入し、そのまま開口部(残りの1辺)をヒートシールして粘着シートを包み込んだ包装体を形成した。すなわち、窒素ガスを充填しなかった以外は実施例1と同様にして粘着シートの包装構造を形成した。
実施例1及び比較例1で形成した粘着シートの包装構造について、下記の評価を行った。粘着シートを包み込んだ包装体を、50℃に設定された恒温器に入れて1ヶ月保存した後、恒温器から取り出した。この包装体の開口部を開けて内部から粘着シートを取り出し、粘着シートの粘着剤層を観察し、粘着剤層のコールドフローの程度を観察した。実施例1では、粘着シートの粘着剤層のコールドフローが多くても1mm程度であった。また、袋状の包装体からの取り出しも容易に行えるものであった。
一方、比較例1では、粘着シートの粘着剤層のコールドフローは2mm〜3mm程度が観察された。また、袋状の包装体からの粘着シートの取り出しは困難であった。
コールドフロー性を有する粘着シートの保存、輸送等に特に適した包装構造であって、粘着シートを包装体からスムーズに取り出せることが要求される粘着シートに特に有効である。

Claims (4)

  1. 支持体の一方の面に粘着剤層を有し、該粘着剤層の表面にセパレータを有する粘着シートを包装体の内部に含む粘着シートの包装構造であり、前記包装体の内部には空気又は不活性ガスが充填されていることを特徴とする粘着シートの包装構造。
  2. 前記粘着シートの保持力は、測定温度40℃、荷重150gで15分間荷重をかけた時に、粘着剤層が10mm以上のずれを生じる保持力であることを特徴とする請求項1記載の粘着シートの包装構造。
  3. 前記包装体が非通気性材料からなることを特徴とする請求項1又は2記載の粘着シートの包装構造。
  4. 前記包装体がヒートシール性を有するプラスチックからなる層を内壁として有することを特徴とする粘着シートの包装構造。
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