JPH0881067A - プラットホームブリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物にそってプラットホームが配設された倉
庫において、トラックへの荷物の搬入、搬出の能率が向
上するプラットホームブリッジを提供する。 【構成】 倉庫の荷物出入口の扉１の外側に延在する床
４の外縁にそって基端が枢着された、板状のブリッジ７
を回動自在に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、倉庫、配送センター等
の、荷物出入口に設けられ、トラックに荷物を出し入れ
するためのプラットホームブリッジに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】倉庫や配送センター等（以下、倉庫等と
いう）には荷物出入口にそって荷物出入口の床よりも低
く所定の幅を有するプラットホーム（図１参照）が配設
されており、従来はその前の広場からトラックがプラッ
トホームに直角に停止し、倉庫等の荷物出入口の扉を開
け、プラットホームを経て荷物をトラック内に搬入、ま
たは、トラック内から搬出していた。前述の搬入、搬出
の場合、プラットホーム上の作業員が倉庫等内の作業員
から荷物を受け取りトラック内に収納するか、またはプ
ラットホーム上の作業員がトラック内の荷物を取り、倉
庫等内の作業員へ手渡していた。また他の例では、トラ
ックの荷台と荷物出入口の間に複数の板をかけ渡し、荷
物の積載された運搬台車を前記板上を通りトラック内に
搬入、または搬出していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】トラックの荷台の高さ
はトラックにより種々あるため、プラットホームの高さ
は荷物出入口の床よりも低いある高さに設定せざるを得
ない。従って、従来のように、倉庫内とトラック内とを
人手により荷渡しする場合は人手と力作業とが必要であ
り、また、板をかけ渡すには、かけ渡したり、取り外し
たりする作業に手間がかかるだけでなく、その収納場所
も必要であった。

【０００４】本発明は、前述した事情に鑑みてなされた
ものであり、荷物出入口の扉前方に開閉可能な板状のブ
リッジを枢着することにより前記欠点を解消したプラッ
トホームを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は建物の荷物出入
口にそって所定高さのプラットホームが延設されている
ものにおいて、前記荷物出入口には、扉の外側に延在す
る床の外縁にそって、基端が枢着された板状のブリッジ
が回動自在に配設されていることを特徴とする。

【０００６】また、本発明のブリッジの長さは、プラッ
トホームの幅以上であることを特徴とする。

【０００７】

【作用】ブリッジの基端は、荷物出入口の扉の外側まで
延設された床の外縁にそって枢着されているので、ブリ
ッジを使用しない間はチェーン等で荷物出入口の外枠に
起立した状態で係止することができる。

【０００８】ブリッジの基端は床の外縁に枢着されてい
るので、先端をトラックの荷台に乗せかけることによ
り、荷台の高さの変化に対応してブリッジの傾斜が変化
するだけで、運搬台車がブリッジ上を移動してもブリッ
ジは動かない。

【０００９】

【実施例】以下、添付図に基づいて本発明の実施例を詳
細に説明する。図１及び図２に示すように、１は荷物出
入口の扉で、この図の場合シャッター装置１ｂが使用さ
れ、扉の後方の天井にはエアーカーテン２が設置され外
気と遮断される。このようにすると室内の温度の保持に
役立つ。また扉１の上方には雨よけの庇３が設けてあ
る。５はプラットホームで、荷物出入口の床４よりも低
く、作業員が立って作業し易い幅で倉庫等にそって延設
されている。図１において、鎖線はトラック６を示して
いる。

【００１０】７はブリッジで、長方形の板状で、トラッ
ク６の荷台の床６ａに乗せかけられる先端は、荷台の床
６ａから浮かないように少し折り曲げてある。ブリッジ
７の基端は、扉１の外側に延在する床４の外縁にそって
配設されたロッド７ａに巻回されて回動自在となってい
る。ブリッジ７は鋼板、ステンレス板等で製作される
が、板の両側を折り曲げて、使用中に運搬台車が両側か
ら落ちないよう構成すると良い。このようにするとブリ
ッジ７の補強にもなる。図において、７ｂはチェーン
で、荷物出入口の片方の枠１ａから閉止状態（図１に実
線で示す）でのブリッジ７を係止するものである。

【００１１】本実施例では扉１はシャッター装置１ｂを
有し、かつ、エアーカーテン２が付設されているが、前
記扉１は引戸または開戸であっても良いし、エアーカー
テン２は無くても良い。

【００１２】次に、本発明のプラットホームブリッジの
作動について説明する。扉１が閉められた図１及び図２
の状態では、ブリッジ７はチェーン７ｂで扉１の枠１ａ
から引っ張って上方に閉止されている。扉１が開かれ
て、荷物が倉庫等内からトラックに搬出、またはトラッ
クから倉庫等へ搬入される際には、扉１の掛金からチェ
ーン７ｂの先端が外され、ブリッジ７の先端は人力でト
ラック６の荷台にかけ渡され、倉庫等内の床４と荷台の
床６ａとはブリッジ７を介して平坦面で接続される。荷
台の床６ａの高さがトラックの種類により異なってもブ
リッジ７の傾斜がわずかに変化するだけであるので、運
搬台車は倉庫等内とトラック６の荷台内を自由に往来で
きる。荷物の搬入、搬出が終ると人力でブリッジ７を持
上げ、チェーン７ｂで係止し、図１及び図２の状態とな
る。そして、その後、扉１を閉止する。

【００１３】

【発明の効果】以上、詳細に説明した本発明によると下
記のような効果を奏するものである。 (1) 倉庫等内とトラック内とを人手により荷渡しする必
要がないので、人手が少なくてすむだけでなく、力仕事
がなくなるので作業能率が向上する。

【００１４】(2) また、別途にトラックとの間に板等を
かけ渡し終了後収納する必要がないので、手間が省けて
作業時間が短縮されるだけでなく、収納場所が不必要と
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す断面図である。

【図２】本発明の一実施例を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 扉 １ａ 枠 １ｂ シャッター装置 ２ エアーカーテン ３ 庇 ４ 床 ５ プラットホーム ６ トラック ６ａ 床 ７ ブリッジ ７ａ ロッド ７ｂ チェーン

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 建物の荷物出入口にそって所定高さのプ
   ラットホームが延設されているものにおいて、 前記荷物出入口には、扉の外側に延在する床の外縁にそ
   って、基端が枢着された板状のブリッジが回動自在に配
   設されていることを特徴とするプラットホームブリッ
   ジ。
2. 【請求項２】 前記ブリッジの長さは、プラットホーム
   の幅以上であることを特徴とする請求項１記載のプラッ
   トホームブリッジ。