JPH0880928A - 着色液体包装体 - Google Patents

着色液体包装体

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JPH0880928A
JPH0880928A JP21629194A JP21629194A JPH0880928A JP H0880928 A JPH0880928 A JP H0880928A JP 21629194 A JP21629194 A JP 21629194A JP 21629194 A JP21629194 A JP 21629194A JP H0880928 A JPH0880928 A JP H0880928A
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Eisuke Takahashi
英介 高橋
Kiyonori Kogashiwa
清則 小柏
Kozaburo Sakano
弘三郎 坂野
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の真珠様光沢容器とは全く異なった装飾
効果、即ちキャッツアイ効果を有する着色液体プラスチ
ック包装体を提供すると共に、容器表面に光が入射した
とき、容器のハイライト部に干渉色の光の線乃至帯が表
われ、このハイライト部とその周辺部とが夫々異なった
色相を示す着色液体プラスチック包装体を提供する。 【構成】 透明性の熱可塑性樹脂内層と、該内層よりも
外側に設けられ光の干渉により選択的に特定の有彩色を
発し且つ透明性を有する合成樹脂からなる干渉層とを備
えた全体として透明乃至半透明な多層樹脂容器と、該容
器内に充填された着色液体内容物とからなり、着色液体
からの反射光乃至透過光と干渉層からの有彩干渉色とが
同時に視覚される。 【効果】 本発明の容器は、香粧料、各種薬品、各種食
品等を収納するための容器として、その商品価値を高め
るのに有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の装飾効果、即ち
キャッツアイ状の光反射効果を有する着色液体プラスチ
ック包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成形品中に、雲母チタン顔
料等のパールエッセンスを配合し、この成形品にパール
状光沢を付与することは、例えば特公昭43−2564
4号公報等により古くから知られており、この技術をプ
ラスチック製中空容器に適用することについても既に多
くの提案が認められる。
【0003】例えば、特公昭53−41596号公報に
は、パール装飾効果を出すための雲母系またはチタン系
等のパールエッセンスが所定量混入された透明な合成樹
脂で形成された外層2と、該外層2の内側に積層された
所望色の不透明な合成樹脂で形成された内層3とによっ
て本体1を構成したパール装飾が記載されている。
【0004】また、特公昭59−44255号公報に
は、変性ポリオレフィン樹脂を装飾層とした容器が記載
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術は、プ
ラスチック製中空容器等の外表面に深みと奥行きのある
真珠様光沢を発揮させるという点については一応の成功
をおさめているが、従来の真珠様光沢容器は、パールエ
ッセンスによる光の干渉を利用しているものの、上品で
はあるがひかえ目な装飾効果であり、商店等に陳列し、
或いは需要者がこれを手にしたとき、特に目をひくこと
がなく、魅惑的でないという点で、装飾効果上十分満足
し得るものではなかった。
【0006】従って、本発明の目的は、従来の真珠様光
沢容器とは全く異なった装飾効果、即ちキャッツアイ効
果を有する着色液体プラスチック包装体を提供するにあ
る。
【0007】本発明の他の目的は、容器表面に光が入射
したとき、容器のハイライト部に干渉色の光の線乃至帯
が表われ、このハイライト部とその周辺部とが夫々異な
った色相を示す着色液体プラスチック包装体を提供する
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、透明性
の熱可塑性樹脂内層と、該内層よりも外側に設けられ光
の干渉により選択的に特定の有彩色を発し且つ透明性を
有する合成樹脂からなる干渉層とを備えた全体として透
明乃至半透明な多層樹脂容器と、該容器内に充填された
着色液体内容物とからなり、着色液体からの反射光乃至
透過光と干渉層からの有彩干渉色とが同時に視覚され
る、所謂「キャッツアイ」様の装飾的二色発色効果を有
する着色液体包装体が提供される。
【0009】本発明によればまた、透明な熱可塑性樹脂
内層と、光の干渉により選択的に特定の発色を呈し且つ
透明性を有する合成樹脂からなる干渉層と、透明性を有
する合成樹脂の最外層とを含む積層体から成る全体とし
て透明乃至半透明の多層樹脂容器と、該樹脂容器内に充
填された着色液体内容物とからなり、着色液体からの反
射光乃至透過光と干渉層からの有彩干渉色とが同時に視
覚される、所謂「キャッツアイ」様の装飾的二色発色効
果を有する着色液体包装体が提供される。
【0010】選択的に特定の発色を呈する干渉層とし
て、屈折率が高い鱗片状薄膜を外層の面方向に配向させ
て干渉色を発現させるのがよく、最も好適には、上記鱗
片状薄膜として雲母チタン顔料を用い、その混入率を単
位面積換算で2ないし300mg/dm2 、特に好まし
くは、10ないし100mg/dm2 とする。また屈折
率が高い鱗片状薄膜として、屈折率の異なる複数種の樹
脂層のミクロ多重積層体のフレークを使用し、その混入
率を単位面積換算で0.1乃至250mg/dm 2 、特
に好ましくは1乃至70mg/dm2 とする。
【0011】更に、多層包装容器の更に外側に干渉層の
黄変を最小限に押さえるべく紫外線吸収剤を所定量含ん
だ透明性を有する被覆層を密着して設けることがよい。
【0012】最外層を設ける場合、最外層として、重量
平均分子量(Mw)が25×104乃至33×104
範囲にあり且つエチレン含有量が2乃至8重量%である
プロピレン−エチレンランダム共重合体を用いるのが透
明性及び光沢性の点で好ましく、また最外層が成形後の
容器の溶融の処理により平滑化されたものであることが
好ましい。
【0013】最外層として、プロピレン系樹脂から成る
連続相(A)とエチレン系樹脂から成る分散相(B)と
をA:B=90:10乃至55:45の体積比で含有す
るブレンド物を用いると、同時にフロスト状の外観を得
ることができる。
【0014】また、干渉層及び内層或いは更に最外層を
構成する樹脂に熱可塑性ポリエステルを用いると、容器
の透明性や光沢の外観の点でも優れている。
【0015】
【作用】本発明の多層包装容器の断面構造の一例を示す
図1において、この容器の壁1は、干渉層2と内層3と
から成っている。干渉層2は熱可塑性樹脂の連続相4
と、この中に分散された光の干渉により有彩色を発する
鱗片状薄膜、例えば雲母チタン顔料5とから成ってい
る。一方、内層3は透明性の熱可塑性樹脂層から成って
いる。
【0016】また、断面構造の他の例を示す図2におい
て、干渉層2の外表面には、透明樹脂から成る最外層8
が設けられており、その他は図1の場合と同様である。
【0017】本発明によれば、上記干渉層及び内層の組
合せで多層樹脂容器を形成させ、これに着色液体内容物
を充填することにより、特殊な装飾効果、即ち図3に示
すようなキャッツアイ効果が得られる。即ち、図3にお
いて、中空容器10の外面側から光線を照射したとき、
着色液体内容物からの反射光乃至透過光12,12が全
体にわたって視覚されるが、それと同時に容器の中央部
に干渉層からの干渉色の反射光の線乃至帯11がそれに
重畳した形で明確に認識される。この光の線乃至帯11
は有彩色でしかも光輝性であり、その線乃至帯の数は光
源の数や位置(視る位置)によって、1本であったり或
いは複数本であるが、容器の中央部に表われる。
【0018】雲母チタン顔料5による干渉有彩色の発生
を説明する図4において、この雲母チタン顔料5はアス
ペクト比の大きい雲母基体15とこの雲母基体表面に形
成された二酸化チタンの微粒子析出層(以下単にチタン
層とも呼ぶ)16とから成る。
【0019】この雲母チタン顔料に光線が入射するとチ
タン層16の表面で入射して反射する光線と、チタン層
16と雲母基体15との界面17で入射して反射する光
線とが干渉し、干渉光を生ずる。
【0020】チタン層16の厚みと、光の干渉により生
じる有彩色との間には一定の関係があり、この関係は下
記表1の通りである。
【0021】
【表1】
【0022】本発明では、雲母チタン顔料等の鱗片状薄
膜を、外層の面方向に配向させて存在させるのがよく、
これにより鮮明で光輝性のある有彩干渉色を強調するこ
とができる。
【0023】図7は、実施例1における外層樹脂中に分
散させた雲母チタン顔料の分散状態を示す顕微鏡写真に
基ずくスケッチであり、図中の線の長さが10μmであ
る。この図7から雲母チタン顔料粒子が樹脂面(紙面)
に優先的に配向しているという事実が明らかとなる。
【0024】一方、内層3は透明な熱可塑性樹脂から形
成されているもので、着色液体内容物からの反射光や透
過光を透過するためのものである。
【0025】本発明の多層容器において、図3に示すよ
うなキャッツアイ状装飾効果が発現するのは現象として
見出されたものであり、その理由は正確には未だ明らか
ではないが、本発明者らは次のように推定している。
【0026】即ち、この装飾効果を説明するための図5
において、各記号は次の意味を有する。また、図5にお
いては、複雑になるのを避けるため、透明内層は省略さ
れている。 「キャッツアイ」の様な二色発色の説明 ・符号説明 A:入射光 B:表面反射光(ハイライト) C:干渉光(色) D:乱反射光乃至透過光(着色液体
内容物の発色) E:吸収光 x:視線方向 8:表面光沢層 2:干渉層 3:内層 5:干渉発色タイプ雲母酸化チタン箔 5a,5b:視線方向とは別の方向を向いた雲母酸化チ
タン箔 6:着色液体内容物 ・二色視覚の説明 入射光Aは、光沢層1の表面で正反射し、強いハイライ
ト光となる表面反射光Bとなる。表面反射光Bは強いハ
イライトであるため液体内容物6の着色光D´より優先
的に視覚される。入射光Aは中間層(干渉層)2の雲母
酸化チタン箔5で多重層反射され干渉色Cを発する。こ
の干渉色Cの輝度が高いため、液体内容物6の着色光
D″より優先的に視覚される。また、視線方向xとは別
の方向を向いた雲母チタン箔5a,5bの干渉色Cは視
線方向xからは視覚されない。視線方向xより、強い光
として優先的視覚される雲母チタン箔5の干渉色(赤、
青、黄等の特定の色光)Cの発色部以外の部分は、ほぼ
透明な中間層2及びほぼ透明な雲母チタン箔5及び表面
光沢層を通して視覚される液体内容物6の着色が視覚さ
れる。
【0027】図6は黄、青、赤の干渉色を夫々示す雲母
チタン顔料を配合した樹脂組成物を干渉層とした容器の
夫々について、積分球を用いて波長300乃至1000
nmの拡散反射分光特性を測定した結果を示すグラフで
あり、各顔料に特徴的な干渉色が実際に表われているこ
とが明白である。
【0028】以上のようにして、本発明の包装体によれ
ば極めて鮮明でしかも光輝性のあるキャッツアイ効果が
得られ、着色液体包装体の装飾性及び商品価値を高める
ことができる。
【0029】本発明の一つの態様によれば、干渉色を生
じる鱗片状薄膜として、前述した雲母状チタン顔料を使
用する。この場合、雲母状チタン顔料としては、一定の
有彩色、例えば赤、青、黄等の一定の有彩干渉色を生じ
るものを使用すべきであり、そのためには雲母チタン顔
料におけるチタン層の厚みが可及的に一定となっている
ものを用いるのがよい。
【0030】本発明の多層容器では、外層単位面積当た
りの雲母チタン顔料の重量が前述した2乃至300mg
/dm2 、特に10乃至100mg/dm2 の範囲にあ
るのがよい。雲母チタン顔料の存在量を単位面積当たり
の重量で規定しているのは、この表現形式が前記顔料の
層厚方向における多重度を最も適切に表現することによ
る。
【0031】即ち、この量が上記範囲より多くても、或
いは少なくても、上記範囲にある場合に比して、キャッ
ツアイ効果が減少する傾向がある。
【0032】勿論、本発明に使用する干渉色用の鱗片状
薄膜は、干渉色を発生するものであればよく、雲母チタ
ン顔料に限定されない。そのような鱗片状薄膜の好適な
ものとして、屈折率の異なる複数種の樹脂層のミクロ多
重積層体のフレークを用いることができる。このフレー
クは、フレークで肉眼で識別できる大きさであり、しか
もフレークが赤、青、黄のような干渉色の色相を有する
ものの混合物であるため、これを干渉層樹脂中に配合す
ると、色相の異なる有彩干渉色がちりばめられた特異な
キャッツアイ効果(遊色効果)が得られる。
【0033】本発明の多層容器包装体は、鱗片状薄片含
有干渉層及び透明樹脂内層を必須構成層とするが、これ
以外の任意の層を含有することができる。例えば、雲母
チタン顔料含有干渉層上に、更に被覆層、特に透明性に
優れた熱可塑性樹脂層や、樹脂の黄変等を防止する紫外
線吸収剤含有樹脂被覆層を設けると、より経時的に持続
したキャッツアイ効果が得られる。
【0034】上記最外層として、グロス(JIS K7
105、入射角60゜)8%以下の熱可塑性樹脂層、即
ちマット層を用いることにより、品の良いぼかし光沢を
付与できる。
【0035】また、上記最外層として、グロス(JIS
K7105、入射角60゜)70%以上、特に80%
以上の熱可塑性樹脂層、即ち超光沢層を用いることによ
り、鮮明な光沢を付与できる。
【0036】干渉層の発色は、光の干渉によるものであ
るため変退色はしにくい。また干渉層は内層によって内
容物から遮断されているので、内容物による変退色はし
にくい。そのため、本発明の容器では、持続した装飾効
果が得られるという利点がある。
【0037】
【発明の好適態様】本発明に用いる多層樹脂容器は、光
の干渉により有彩色を発する鱗片状薄片を混入した熱可
塑性合成樹脂からなる干渉層と、透明な熱可塑性合成樹
脂内層と、必要により干渉層上に設けられた透明性熱可
塑性樹脂の最外層との積層体からなる。
【0038】特定の有彩色を発しかつ透明性を有する干
渉層は通常の顔料、染料を用いては実現できない。この
場合の発色はあくまでも反射色であり内層の反射色と同
時には視覚できず、必ず内層の反射色と外層の反射色の
混色となる。この混色は容器壁全体に視覚され、また視
覚する角度によっても変化がない。このため、外層中に
は鱗片状薄膜、即ちパールエッセンスを配合するのがよ
い。
【0039】[鱗片状薄膜]干渉層中に含有させて、光
の干渉により有彩色を発生させるための鱗片状薄膜とし
ては、雲母チタン顔料が好適に使用されるが、その他に
天然或いは合成のパールエッセンスを使用することがで
きる。雲母チタン顔料は、雲母(3Al2 3 ・K2
・6SiO2 ・nH2 O)の薄片状結晶を核とし、この
核の上に酸化チタン水和物を析出させ、これを焼成し
て、二酸化チタンとしたものである。表面の二酸化チタ
ン層は、アナターゼ型でもよいし、またルチル型であっ
てもよい。
【0040】雲母は、劈開性を有し、厚さが1μm以下
で、アスペクト比が50以上と大きい薄片状の結晶であ
ることが特徴であり、この表面に屈折率の大きいチタン
顔料の薄層を形成させることにより、その層厚に応じ
て、表1に示すような有彩色の干渉色が得られるわけで
ある。
【0041】また、他のパールエッセンスとしては、魚
鱗箔や樹脂ミクロ多重積層体のフレークを用いることが
できる。後者のミクロ多重積層体は屈折率の異なる複数
種の樹脂、例えばアクリル樹脂とポリエステル樹脂をミ
クロな厚みに多重に積層したものであり、特開平4−2
78323号公報記載の方法で製造される。フレークの
厚みは5乃至50μm及び一辺の大きさは0.1乃至
0.5mm程度のものである。このミクロ多重積層体フ
レークは、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーから市販さ
れている。
【0042】[樹脂]樹脂としては、この種の包装容器
に使用されている任意の熱可塑性樹脂、例えばオレフィ
ン系樹脂、スチレン系樹脂、ABS樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ニトリル系樹脂、塩化ビニ
ル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等が挙げられる。
【0043】これらの樹脂の内でも、熱成形が容易で、
しかも製造コストの点でも有利な汎用のオレフィン系樹
脂に対して、優れた装飾効果を与え得ることが本発明の
利点である。オレフィン樹脂としては、低−、中−或い
は高−密度のポリエチレン、アイソタクティックポリプ
ロピレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン−プロピ
レン共重合体、ポリブテン−1、エチレン−ブテン−1
共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン
−プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオ
ノマー)、エチレン−アクリル酸エステル共重合体或い
はこれらのブレンド物等が挙げられるが、これらの内か
ら成形法に応じ、ブロー成形グレード、押出成形グレー
ド、射出成形グレードを使用する。
【0044】これらのオレフィン樹脂の内でも、プロピ
レン系樹脂は他のオレフィン樹脂に比して表面光沢性も
よく、また内部ヘイズも低く、透明性にも優れているの
で、本発明の外層の樹脂として好適である。プロピレン
系樹脂としては、ホモポリプロピレンの他にプロピレン
と他のα−オレフィン、例えばエチレン、ブテン−1、
ペンテン−1、ヘキセン−1等との共重合体、特にエチ
レンとの共重合体、例えばランダム或いはブロック共重
合体が挙げられる。
【0045】干渉層形成用樹脂として、重量平均分子量
(Mw )が25×104 乃至33×104 、特に29×
104 乃至32×104 の範囲にあるオレフィン樹脂、
特にプロピレン系樹脂を用いるのが好ましい。尚、重量
平均分子量は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフ
法を用いて分子量分布曲線を求めポリスチレンをスタン
ダードとしてユニバーサルキャリブレーション法により
重量平均分子量を算出することにより求め得る。また、
プロピレン系共重合体、特にプロピレン−エチレン・ラ
ンダム共重合体の内、上記重量平均分子量を有するもの
は、この目的に適している。上記ランダム共重合体とし
ては、エチレン含有量が2乃至8重量%、特に3乃至5
重量%のものが適当である。
【0046】外層構成用樹脂に対して、雲母チタン顔料
は、一般に0.2乃至10重量%、特に1乃至3重量%
の量で配合するのがよい。即ち、上記範囲よりも少ない
ときにはキャッツアイ効果の発現が十分でなく、一方上
記範囲よりも多い時には、やはりキャッツアイ効果の発
現が十分でない。
【0047】外層用樹脂組成物の製造に際して、雲母チ
タン顔料の微細組織が破壊されるような過激な混合及び
混練は避けるべきである。このために、雲母チタン顔料
を比較的高濃度で含有されるマスターバッチを製造し、
このマスターバッチを外層形成用樹脂と混練して成形に
用いるのがよい。
【0048】内層(基体層)形成用樹脂としては、外層
形成用樹脂に付いて述べた樹脂が何れも使用されるが、
内層形成用熱可塑性樹脂は、当然透明性を有するものが
使用される。一般に、内層形成用樹脂は、ブロー成形性
等の点で、偏肉やドローダウン性の少ない樹脂が使用さ
れ、前述したオレフィン系樹脂の内でも、上記要求を満
足するものが使用される。
【0049】内層樹脂としては、プロピレン系樹脂、特
にホモポリプロピレンや前述したプロピレン共重合体が
使用される。重合体全体当りのプロピレン単位の含有量
は85モル%以上、特に90モル%以上、またメルトフ
ローレート(MFR)がポリプロピレンの場合は10g
/10分以下が望ましい。また、内層を構成するポリオ
レフィン樹脂の他の例としては、MFR2g/10分以
下の高密度ポリエチレンを用いることができる。
【0050】所望に応じて用いる最外層形成用樹脂とし
ては、干渉層形成用樹脂や内層形成用熱可塑性樹脂につ
いて述べたものや、それ以外の樹脂が使用される。一般
に、最外層樹脂は、透明性に優れたものが好ましい。
【0051】最外層樹脂の適当な一例として、グロス
(JIS K7105、入射角60゜)8%以下、特に
6%以下の熱可塑性樹脂層、即ちマット層を用いること
ができ、これにより、品の良いぼかし光沢乃至ロウ状光
沢を付与できる。また、最外層の他の例として、グロス
70%以上、特に80%以上の熱可塑性樹脂層、即ち超
光沢層を用いることもでき、これにより、鮮明な光沢を
付与できる。勿論、最外層はこの例に限定されるもので
はない。
【0052】マット層樹脂の適当な例として、プロピレ
ン系の連続相形成樹脂(A)とエチレン系の分散相形成
樹脂(B)とのブレンド物を挙げることができる。一般
に、 A:B=90:10乃至55:45 特に 85:15乃至60:40 の体積比で存在するのがよい。また、連続相形成樹脂
(A)は分散相形成樹脂(B)よりも高い融点乃至軟化
点を有することが、フロスト状外観を付与する点で有利
である。
【0053】上記プロピレン系樹脂としては、プロピレ
ンの単独重合体や、プロピレンと他のオレフィン類、例
えばエチレン、ブテン−1、2−メチルペンテン−1等
とのランダム或いはブロック共重合体等が使用される。
プロピレン系重合体は、単独でも或いは2種以上の組み
合わせでも使用することができる。プロピレン系重合体
のプロピレン含有量は90重量%以上であるのが望まし
い。プロピレン系重合体としては、エチレン−プロピレ
ン・ブロック共重合体が特に好ましく、このものは一般
に、ホモプロピレン重合ブロックと、これに結合したエ
チレン含有重合ブロックとからなる。エチレン含有重合
ブロックはエチレン単独のホモポリエチレンブロックか
らなっていても、エチレンを主体とするエチレンとプロ
ピレンとのランダム共重合ブロックからなっていても良
い。要するに、エチレン含有ブロック中にエチレンが、
3乃至10重量%の量で含有されていればよい。
【0054】一方エチレン系重合体としては、低密度
−、中密度−或いは高密度のポリエチレンの他に、エチ
レンと小量の他のα−オレフィンとの共重合体である線
状低密度乃至中密度ポリエチレンや、エチレンと他の単
量体、例えばビニル系或いはアクリル系単量体との共重
合体、例えばアイオノマー、EVA、EEA等が使用さ
れる。エチレン系重合体は、単独でも或いは2種以上の
組み合わせでも使用することができる。また、エチレン
系重合体のエチレン含有量は90重量%以上であるのが
望ましい。
【0055】超光沢層を形成しうる樹脂としては、エチ
レン−プロピレン・ランダム共重合体を挙げることがで
き、その好適なものとしては、エチレン含有量が2乃至
8重量%、特に3乃至5重量%で、重量平均分子量(M
w)が25×104 乃至33×104 の範囲にあるプロ
ピレン−エチレン・ランダム共重合体がある。この最外
層は、後述するとおり、成形後の容器溶融処理により平
滑化される。
【0056】外層の黄変を最小限に押さえるべく、最外
層に紫外線吸収剤を所定量配合することができる。
【0057】[積層構造]本発明において、容器の積層
構造は、干渉層、内層或いは更に最外層を含有するもの
であるが、これらの他に他の層が含まれることはなんら
差し支えない。例えば、干渉層と内層との間には、種々
の機能層を中間層として設け得ることが了解されるべき
である。
【0058】例えば、干渉層と基体との間に接着剤樹脂
層を介してガスバリヤー性樹脂の中間層を設けることが
できる。
【0059】即ち、形成される容器に、酸素等に対する
耐気体透過性を付与するために、ガスバリヤー性樹脂を
多層構造中に組み込むことができる。ガスバリヤー性樹
脂としては、一般に酸素透過係数(PO2 )が5.5×
10-12 cc・cm/cm2 ・sec・cmHg 以下、特に4.5×10
-12 cc・cm/cm2 ・sec・cmHg 以下で、特にエチレン含有量
が20乃至50モル%で且つ未ケン化ビニルエステル残
基の含有量が5モル%以下のエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体や、炭素数100個当りのアミド基の数が3
乃至30個、特に4乃至25個の範囲で含有されるホモ
ポリアミド、コポリアミドまたはそのブレンド物が好適
に使用される。勿論、上述したエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体とポリアミドとはブレンド物の形で使用す
ることもできるし、このものの本質を損なわない範囲
内、例えば20重量%以下の範囲内で、他の熱可塑性樹
脂、例えばポリオレフィンやポリオレフィンとの間の接
着性を付与する樹脂等をブレンドして用いることもでき
る。
【0060】上記中間層に置換して、或いは上記中間層
と共に、酸素吸収剤含有樹脂層、乾燥剤含有樹脂層等を
中間層として設けることができ、また、ブロー成形の際
生じるリグラインド(スクラップ樹脂)を再利用のた
め、中間層として用いてもよい。
【0061】本発明の多層容器において、器壁全体の厚
みに対する干渉層の厚み比は、1乃至30%、特に5乃
至20%で、しかも最低限の厚みが30μm以上である
のがよい。上記厚みの下限よりも小さくなると、キャッ
ツアイ効果が十分に得られず、一方上記厚みの上限より
も大きいと、やはりキャッツアイ効果の点で十分でな
く、更に容器のブロー成形性が低下したり、コストの面
でも不利である。器壁全体の厚みは、用途によっても容
器の部位によっても相違し、一概に規定できないが、2
00乃至1500μmの範囲にあるのが望ましい。
【0062】また、雲母チタン顔料含有層上に設ける最
外層の厚みは、一般に20乃至300μmの範囲にある
のが好ましい。
【0063】[容器の製造方法]本発明によれば、前記
内層形成用樹脂を基体として、前記干渉層形成用樹脂を
外層として、必要により最外層樹脂を最外層として、そ
れ自体公知の手段により、多層樹脂容器に成形する。勿
論、基体と干渉層との間に中間層や接着剤樹脂層を介在
させる場合には、これらの樹脂も同時に積層する。
【0064】多層積層体の製造には、同時押出法、共乃
至逐次射出法、押出コート法、サンドイッチラミネーシ
ョン法等を用いることができる。即ち、本発明の多層包
装容器は多層のパリソンを溶融押出し、これを割り金型
内でブロー成形することにより、ボトル状、チューブ状
の容器に製造することができる。また、溶融押出によ
り、多層のシートを成形した後、このシートを真空成
形、圧空成形、プラグアシスト成形等に付することによ
り、カップ状容器を製造することができる。また、押出
チューブ成形によりチューブ状容器も製造できる。
【0065】製造法はこれらの方法に限定されず、共射
出成形法によりプリフォームを製造した後、これをブロ
ー成形し、延伸多層ボトルを製造することも可能であ
る。同様に、二色成形法により、キャップやジャーなど
のインジェクション多層包装容器も製造可能である。
【0066】代表的なボトルのブロー成形について説明
すると、共押出しに際しては、樹脂の種類に対応する数
の押出機を使用し、多層多重ダイス内で複数の溶融樹脂
流を合流させて、ダイス外に押出す。ダイスとしてはサ
ーキュラーダイが使用され、押出温度は、用いる樹脂の
融点の内高い方の融点以上で分解温度以下の温度である
が、プロピレン系樹脂の場合、一般に180乃至230
℃の温度が適当である。
【0067】この押出温度があまりにも高いとパリソン
のドローダウン傾向が著しくなり、一方低すぎるとメル
トフラクチャアによるシャークスキンの発生する傾向が
あるが、本発明によれば通常用いられる押出温度で、ド
ローダウンやフローマークの発生及びシャークスキンの
発生を防止し得る。
【0068】次いで、押出されたパリソンを、未だそれ
が溶融状態にある間に、サンドブラスト面を有するブロ
ー型内でブロー成形する。このブロー成形は、一般にパ
ーティング面を備えた一対の割型を使用し、パリソンを
割型でピンチオフし、この閉じ込められたパリソン内に
加圧流体を注入することにより行われる。サンドブラス
ト面を有するブロー型を用いることにより、干渉層をア
ラバスターまたは貝の内側のような品の良いろう光沢感
を付加するべくつや消し(マット)調に加工することが
できる。外面層の平均深さ粗さは、5乃至30μmの範
囲にあることが好ましい。
【0069】ブロー型のキャビテイ面は、成形される樹
脂の型キャビテイ面への粘着を防止し且つ型面と樹脂面
との間のエアー抜きを有効に行わせるために、サンドブ
ラスト面となっているが、サンドブラストに用いるガラ
スビーズの粒径は、50乃至500μm、特に75乃至
200μmの範囲にあることが上記見地より望ましい。
【0070】ブロー成形に用いる加圧流体としては、一
般に加圧空気が使用されるが、所望によっては窒素等の
不活性気体や水蒸気、その他の流体も使用でき、その圧
力は4乃至10kg/cm2 (ゲージ)にあるのがよ
い。また、ブロー型は、冷却水等により強制冷却してお
くことができる。
【0071】ブロー成形は、特に制限されないがロータ
リ成形機を用いて行うことが能率の点で望ましい。この
ロータリ成形機では周囲に多数の割型が配置して設けら
れており、一定方向に回転可能に且つ割型が開閉可能に
設けられている。ダイヘッドから、熱可塑性樹脂パリソ
ンが割金型中心の軌跡と接線方向に押し出され、この接
線位置において、割金型は開いており、供給されるパリ
ソンを割金型で挟んでブロー成形が行われる。ブロー成
形後、割金型が開いて成形物が放出される。
【0072】超光沢最外表面層を形成させる場合、パリ
ソンに溶融押し出しした後、未だそれが溶融状態にある
間にサンドブラスト面を有するブロー型内でブロー成形
する。成形直後、ブロー成形物の最外表面を加熱溶融処
理する。この表面溶融処理は型のサンドブラスト面の凹
凸模様に対応するブロー成形物最外表面の凹凸を消失さ
せて平滑化を行うものである。加熱処理には、それ自体
公知の任意の加熱手段を使用し得るが、火炎(フレー
ム)処理が、機構が簡単でしかも短時間の内に外表面を
効率よく加熱し得る点で優れている。
【0073】火炎処理は、完全な還元炎の状態で行うこ
とが、溶融パリソンの燃焼や酸化を引き起こさない点で
重要であり、燃料としては都市ガス、プロパンガス、液
化天然ガス、液化石油ガス等の任意の燃料ガスが使用さ
れる。本発明では、ブロー成形物最外表面の温度を70
0℃以上、特に800℃以上に加熱することが、表層部
の光沢性を向上させるのに有用であり、500℃以下で
は全く効果がないことがわかった。用いる火炎の温度
は、表層部が上記温度に達するようなものであれば特に
制限はないが、一例として約1600℃程度の温度が適
当であった。加熱時間は、ブロー成形物がバーナを通過
する極短時間であってよく、ブロー成形物最外表面が上
記温度に達すれば、熱処理は十分であるといえる。
【0074】[液体内容物]本発明では、上記多層樹脂
容器内に着色液体内容物を充填することにより、「キャ
ッツアイ」様の装飾的二色効果を発現させることができ
る。液体内容物の着色の程度は、比較的淡色で透過光と
して認められるものでも、比較的濃色で反射光として認
められるものでもよい。勿論、本明細書において、着色
とは、白色の反射光をも含む意味であり、着色は、内容
物そのものによっても、また顔料や染料の添加によって
なされているものであってもよい。
【0075】液体内容物としては、シャンプー、リン
ス、トリートメント、液体石鹸、練り歯磨き等のトイレ
タリー製品;ヘアクリーム、ローション、乳液、化粧
水、ヘアトニック、シェビーングクリーム、ヘアリキッ
ド等の化粧料;靴クリーム、液体洗剤、液体ワックス等
の日用雑貨品;醤油、各種ソース、天つゆ、各種たれ、
だし汁、ドレッシング、マヨネーズ等の液体調味料;ウ
イスキー、ブランデー、ラム酒、ビール、赤ワイン、各
種カクテル等の酒精飲料;コーラ、ジュース、乳酸菌飲
料、ヨーグルト等の飲料;各種液体医薬品;液体化学薬
品等が例示される。
【0076】液体内容物の粘度は、多層樹脂容器に充填
可能な限り、高粘度なものであってもよいことが理解さ
れるべきである。
【0077】
【実施例】本発明を次の実施例で説明する。尚、実施例
の液体内容物は白色のものを用いているが、白色に限ら
ず何色であっても良い。また、透明な液体でも不透明な
液体でも本発明の効果は得られる。
【0078】実施例1 外層として、雲母チタン顔料(淡黄色)を2重量%配合
したエチレン含有率4%、重量平均分子量30×104
のプロピレン−エチレン・ランダム共重合体を干渉層
(外層)用押出機に供給し、内層として、MI 1.5の
プロピレン−エチレン・ブロック共重合体を内層用押出
機に供給し、樹脂温度190℃で2層の溶融パリソンを
成形した。この溶融パリソン表面はシャークスキンやフ
ローマークが見られず滑らかな状態であった。
【0079】このパリソンを、エアートラップ防止のた
めに金型内表面が粒径180μm乃至75μmのガラス
ビーズでブラストされたブロー金型内でブロー成形して
図2に示すような平均肉厚800μm、内容量500c
c及び外層厚み50μmの2層ボトルを成形した。
【0080】成形後のボトルに、白色に着色した液体内
容物を充填し、密封した後、光線の照射下に観察したと
ころ、周囲が白色で、中心がブリリアントな黄色の、図
2に示した通りの優れたキャッツアイ効果が得られた。
【0081】実施例2 外層用雲母チタン顔料として、淡青色のものを2重量%
配合した以外は、実施例1と同様にしてボトルを成形し
た。成形後のボトルに、白色に着色した液体内容物を充
填し、密封した後、光線の照射下に観察したところ、周
囲が白色で、中心がブリリアントな淡青色の、図2に示
した通りの優れたキャッツアイ効果が得られた。
【0082】実施例3 最外層として、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を
0.05重量%配合したエチレン含有率4%、重量平均
分子量30×104 のエチレン−プロピレン・ランダム
共重合体を最外層用押出機に供給し、三層多重ダイを使
用する以外は、実施例1と同様にしてボトルを成形し
た。最外層の厚みは60μmとした。
【0083】成形後のボトルに、白色に着色した液体内
容物を充填し、密封した後、光線の照射下に観察したと
ころ、周囲が白色で、中心がブリリアントな黄色の、図
2に示した通りの優れたキャッツアイ効果が得られた。
また、このボトルはキャッツアイ効果の持続性に優れて
いた。
【0084】実施例4 最外層として、エチレン含有率4%、重量平均分子量2
7.1×104 のエチレン−プロピレン・ランダム共重
合体を最外層用押出機に供給し、干渉層(外層)とし
て、雲母チタン顔料(淡黄色)を2重量%配合したエチ
レン含有率4%、重量平均分子量30×104 のプロピ
レン−エチレン・ランダム共重合体を外層用押出機に供
給し、内層として、MI 1.1のエチレン−プロピレ
ン・ブロック共重合体を内層用押出機に供給し、樹脂温
度190℃で3層の溶融パリソンを成形した。
【0085】このパリソンを、エアートラップ防止及び
融着防止のために、金型内表面が粒径180μm乃至7
5μmのガラスビーズでブラストされたブロー金型内で
ブロー成形して図に示すような平均肉厚950μm、内
容量150ml及び最外層と外層との厚みがそれぞれ5
0μmと60μmの3層ボトルを成形した。このときの
60゜光沢は52%であった。
【0086】このようにして成形されるブロー成形物の
最外面を溶融処理し、金型のサンドブラスト面に対応す
る凹凸模様を消失させて、平滑化を行った。この結果、
60゜光沢は80%に向上した。成形後のボトルに、白
色に着色した液体内容物を充填し、密封した後、光線の
照射下に観察したところ、周囲が白色で、中心がブリリ
アントな黄色の、所望の光沢があり、深みのあるキャッ
ツアイ効果を発現させることができた。
【0087】最外層として、重量平均分子量36×10
4 のプロピレン−エチレン・ランダム共重合体を使用し
た場合には、溶融パリソン表面にシャークスキンの発生
傾向が見られ、また最外層として、重量平均分子量22
×104 のプロピレン−エチレン・ランダム共重合体を
使用した場合には、フローマークの発生傾向が見られ
た。
【0088】実施例5 最外層材料として、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
を0.05重量%配合したエチレン含有率4%、重量平
均分子量30×104 のエチレン−プロピレン・ランダ
ム共重合体、外層材料として、雲母チタン顔料(淡黄
色)を2重量%配合したエチレン含有率4%、重量平均
分子量30×104 のプロピレン−エチレン・ランダム
共重合体、内層として、MI 0.6のエチレン−プロ
ピレン・ブロック共重合体を使用し、径Φ35の最外層
用押出機、径Φ35の外層用押出機、径Φ75の内層用
押出機、3種3層フィードブロック、Tダイ、垂直3本
ロール、引き取り機で構成される多層シート成形装置に
より、幅350mm,厚み1.2mm(最外層:外層:
内層=180μm:150μm:870μm)の多層シ
ートを成形した。
【0089】このシートを赤外線加熱により、190℃
に加熱し、プラグアシスト真空・圧空方式の1個取りサ
ーモフォーマーにより、口外径75mm,底径52m
m,高さ70mm,胴壁部平均厚さ0.4mmのカップ
状容器を成形した。胴壁部の厚構成は、60μm:50
μm:290μmとなった。
【0090】成形後の容器に、白色に着色した液体内容
物を充填し、密封した後、光線の照射下に観察したとこ
ろ、周囲が白色で、中心がブリリアントな黄色の、胴壁
部の外表面には、深みのあるキャッツアイ効果が発現し
た。
【0091】実施例6 最外層材料として、MI=1.3、d=0.92の低密
度ポリエチレン単体、干渉層(外層)材料として、雲母
チタン顔料(淡黄色)を2重量%配合した同じポリエチ
レン、内層として、同じポリエチレンを使用し、径Φ4
0(L/D=25)の最外層用押出機、径Φ40(L/
D=25)の外層用押出機、径Φ75(L/D=32)
の内層用押出機、3種3層ダイヘッド、サイジング・冷
却機、引き取り機、カッターで構成される多層チューブ
成形装置により、外径39mm(最外層:外層:内層=
40μm:50μm:400μm)の多層チューブを成
形した。ダイヘッド押出温度は180℃、引き取り速度
は9.5m/minであった。
【0092】このチューブに、チューブ肩付け機によ
り、肩及びノズルを付与した。成形後の押出チューブ
に、白色に着色した液体内容物を充填し、密封した後、
光線の照射下に観察したところ、周囲が白色で、中心が
ブリリアントな黄色の、奥行きのあるキャッツアイ効果
が出現した。
【0093】実施例7 多層プリフォームの製造に、主射出と副射出のタイミン
グを任意に制御できる共射出機を使用した。雲母チタン
顔料(淡青色)を2重量%配合した固有粘度0.75の
ポリエチレン・テレフタレート(PET)を副射出機に
供給し、上記と同じPET材を主射出機に供給した。
【0094】先ず、副射出機により、溶融された雲母チ
タン顔料配合PETをキャビティ内に一次射出し、次い
で1秒遅れて一次射出よりも若干高い射出圧にて、未配
合PET材を主射出機より、キャビティ内に射出した。
最後に、再び副射出機により、一次射出よりも若干低い
射出圧にて、雲母チタン顔料を配合したPET材を二次
射出し、厚さ4mmの2種3層の多層プリフォームを成
形した。
【0095】この多層プリフォームを約98℃に加熱し
て、縦2倍、横3倍に二軸延伸ブロー成形して、内容積
500mLのボトルを成形した。胴部の厚みは0.3m
mで層構成は75μm:150μm:75μmであっ
た。
【0096】成形後のボトルに、白色に着色した液体内
容物を充填し、密封した後、光線の照射下に観察したと
ころ、周囲が白色で、中心がブリリアントな黄色の、P
ET特有の光沢と深みのあるキャッツアイ効果が出現し
た。
【0097】実施例8 最外層として、MI=2及びエチレン含有量が8モル%
のプロピレン−エチレン・ブロック共重合体80重量%
と密度0.96g/ccの高密度ポリエチレンとのブレ
ンド物を最外層用押出機に供給し、干渉層(外層)とし
て、雲母チタン顔料(青色)を2重量%配合したエチレ
ン含有率4%、重量平均分子量30×104 のプロピレ
ン−エチレン・ランダム共重合体を外層用押出機に供給
し、内層として、MI 1.5のエチレン−プロピレン
・ブロック共重合体を内層用押出機に供給し、樹脂温度
190℃で3層の溶融パリソンを成形した。
【0098】このパリソンを、貝殻状外観を付与し且つ
エアートラップ防止のために、金型内表面が粒径500
μm乃至250μmのガラスビーズでブラストされたブ
ロー金型内でブロー成形した。成形後のボトルに、白色
に着色した液体内容物を充填し、密封した後、光線の照
射下に観察したところ、周囲が白色で、中心がブリリア
ントな黄色の、グロスが6%の重厚ないし高級感のある
外観を持った貝の内側のような品の良いロウ光沢感が得
られた。
【0099】実施例9(参考例) 内層樹脂色がグレー、雲母チタン顔料を含有した外層色
が各々青、赤、および黄色である点を除けば、実施例1
と同様にして多層ボトルを製造した。この多層容器の拡
散反射分光特性を測定した。測定には津島UV−310
0PC分光光度計を用い、積分球を使用して波長300
nmから1000nmの範囲を測定した。各容器の外表
面からの拡散反射光の分光特性を測定し、また、容器の
内表面からの拡散反射光を測定することにより内層のグ
レー樹脂の分光特性を得た。各容器の外表面拡散反射光
の分光特性から内層樹脂の拡散反射分光特性を数値的に
差し引いて、図5に示す雲母チタン顔料を含有した外層
の分光特性を得た。可視光領域である400nmから7
00nmの間では、雲母チタン顔料の干渉による各顔料
に特徴的な吸収ピークが存在し、これらの吸収波長に見
合った補色が視認される。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、上記雲母チタン顔料含
有干渉層及び透明内層の組合せで多層樹脂容器を形成さ
せ、これに着色液体内容物を充填して包装体とすること
により、特殊な装飾効果、即ちキャッツアイ効果が得ら
れる。即ち、中空容器に光を入射せしめたとき、容器に
は着色液体内容物の反射乃至透過による有彩色の光のバ
ックグラウンドと、その中心に干渉層の反射干渉色とが
同時に発現され、至って光輝的(ブリリアント)で、し
かも際立って目立ったキャッツアイ的装飾効果を与え
る。このため、本発明の容器は、香粧料、各種薬品、各
種食品等を収納するための容器として、その商品価値を
高めるのに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層包装容器の断面構造を示す断面図
である。
【図2】本発明の多層包装容器の断面構造の他のものを
示す断面図である。
【図3】本発明の多層包装容器における特殊な装飾効
果、即ちキャッツアイ効果を示す説明図である。
【図4】雲母チタン顔料による干渉有彩色の発生を説明
する説明図でる。
【図5】キャッツアイ効果の発生を説明するための説明
図である。
【図6】黄、青、赤の干渉色をそれぞれ示す雲母チタン
顔料を配合した樹脂組成物を外層とした容器の夫々につ
いて、積分球を使用して、波長300乃至1000nm
の拡散反射分光特性を測定した結果を示すグラフであ
る。
【図7】実施例1における干渉層中の雲母チタン顔料の
分散状態を示す顕微鏡写真のスケッチである。
【符号の説明】
1 容器の壁 2 外層 3 内層 4 熱可塑性樹脂の連続相 5 雲母チタン顔料 6 着色液体内容物 10 中空容器 11 有彩色の光の線乃至帯 12 周囲の反射干渉色 15 雲母基体 16 二酸化チタンの微粒子析出層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明性の熱可塑性樹脂内層と、該内層よ
    りも外側に設けられ光の干渉により選択的に特定の有彩
    色を発し且つ透明性を有する合成樹脂からなる干渉層と
    を備えた全体として透明乃至半透明な多層樹脂容器と、
    該容器内に充填された着色液体内容物とからなり、着色
    液体からの反射光乃至透過光と干渉層からの有彩干渉色
    とが同時に視覚される、所謂「キャッツアイ」様の装飾
    的二色発色効果を有する着色液体包装体。
  2. 【請求項2】 選択的に特定の発色を呈する干渉層とし
    て屈折率が高い鱗片状薄膜を干渉層の面方向に配向させ
    て成り、これにより干渉色を発現させる請求請1記載の
    着色液体包装体。
  3. 【請求項3】 屈折率が高い鱗片状薄膜として、雲母チ
    タン顔料を用い、その混入率を単位面積換算で2ないし
    300mg/dm2 、特に好ましくは、10ないし10
    0mg/dm2 とする請求項2記載の着色液体包装体。
  4. 【請求項4】 屈折率が高い鱗片状薄膜として、屈折率
    の異なる複数種の樹脂層のミクロ多重積層体のフレーク
    を使用し、その混入率を単位面積換算で0.1乃至25
    0mg/dm2 、特に好ましくは1乃至70mg/dm
    2 とする請求項2記載の着色液体包装体。
  5. 【請求項5】 内層を透明性のよいオレフィン系樹脂或
    いはポリエステル樹脂で形成した請求項1記載の着色液
    体包装体。
  6. 【請求項6】 多層樹脂容器の更に外側に外層の黄変を
    最小限に押さえるべく紫外線吸収剤を所定量含んだ透明
    性を有する被覆層を密着して設けた請求項1乃至5の何
    れかに記載の着色液体包装体。
  7. 【請求項7】 透明な熱可塑性樹脂内層と、光の干渉に
    より選択的に特定の発色を呈し、かつ透明性を有する合
    成樹脂からなる干渉層と透明性を有する合成樹脂の最外
    層とを含む積層体から成る全体として透明乃至半透明の
    多層樹脂容器と、該樹脂容器内に充填された着色液体内
    容物とからなり、着色液体からの反射光乃至透過光と干
    渉層からの有彩干渉色とが同時に視覚される、所謂「キ
    ャッツアイ」様の装飾的二色発色効果を有する着色液体
    包装体。
  8. 【請求項8】 最外層が重量平均分子量(Mw)が25
    ×104 乃至33×104 の範囲にあり且つエチレン含
    有量が2乃至8重量%であるプロピレン−エチレンラン
    ダム共重合体である請求項7記載の着色液体包装体。
  9. 【請求項9】 最外層が成形後の容器の溶融処理により
    平滑化されたものである請求項7または8の何れかに記
    載の着色液体包装体。
  10. 【請求項10】 最外層がプロピレン系樹脂から成る連
    続相(A)とエチレン系樹脂から成る分散相(B)とを
    A:B=90:10乃至55:45の体積比で含有する
    ブレンド物から形成される請求項7記載の着色液体包装
    体。
  11. 【請求項11】 外層及び内層或いは更に最外層を構成
    する樹脂が熱可塑性ポリエステルから成る請求項1乃至
    6の何れかに記載の着色液体包装体。
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