JPH0880174A - 安定な酢卵およびその製造方法 - Google Patents

安定な酢卵およびその製造方法

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JPH0880174A
JPH0880174A JP6243412A JP24341294A JPH0880174A JP H0880174 A JPH0880174 A JP H0880174A JP 6243412 A JP6243412 A JP 6243412A JP 24341294 A JP24341294 A JP 24341294A JP H0880174 A JPH0880174 A JP H0880174A
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JP
Japan
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egg
solution
vinegared
jelly
ascorbic acid
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Pending
Application number
JP6243412A
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English (en)
Inventor
Takanori Kawachi
孝徳 河内
Toshihiko Nomi
寿彦 能見
Hideyo Hamazumi
日出世 浜住
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHUGOKU ISHIYOKU KENKYUSHO KK
Toyama Chemical Co Ltd
Original Assignee
CHUGOKU ISHIYOKU KENKYUSHO KK
Toyama Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 アスコルビン酸を含有する酢卵およびその製造方法。 【構成】 アスコルビン酸を含有する酢卵およびアスコ
ルビン酸を含有する酢卵溶液と水をゲル化剤によりゼリ
ー状にする酢卵ゼリー食品の製造方法。 【効果】 この発明は、苦味がなく、しかも結晶が析出
しない酢卵食品として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願発明は、アスコルビン酸
を含有する酢卵に関する。
【0002】
【従来の技術】酢卵は、鶏卵を殻のまま食酢に3〜4日
間漬け込み、殻を溶かして溶液としたものであり、従来
から糖尿病、胃弱、肝臓炎、膵臓炎に効果があり、ま
た、動脈硬化の解消、癌の予防、強壮剤としても利用さ
れている。
【0003】
【発明が解決すべき課題】酢卵は、苦味があり、飲用し
にくいため、クエン酸を添加することにより、苦味を軽
減させることが知られている(例えば、特公昭55−3
3号)。しかし、酢卵中の酢酸カルシウムとクエン酸が
反応し、クエン酸カルシウムが生じ、これが白色結晶と
なって析出するという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この出願発明は、酢卵食
品のクエン酸カルシウムの結晶の析出という問題点を解
決するためいろいろ検討した結果、クエン酸の代わりに
アスコルビン酸を含有させることにより、結晶の析出を
防ぎ、しかも苦味のないことを見いだし、この出願発明
を完成した。
【0005】この出願発明は、アスコルビン酸を含有す
る酢卵およびその製造方法に関するものであり、とく
に、アスコルビン酸と酢卵を主成分とするゼリー食品あ
るいはドリンク食品に関するものであって、果汁および
/またはアルコールを含有することが好ましい。この出
願発明の酢卵ゼリー食品は、アスコルビン酸を含有する
酢卵溶液と水をゲル化剤によりゼリー状にすることによ
り、あるいは液状のまま他の成分等を加えることにより
製造することができ、酢に鶏卵を溶解させて酢卵を製造
し、ついで酢卵溶液にアスコルビン酸を加え、さらにこ
の混合物と水をゲル化剤によりゼリー状にすることによ
りゼリー食品とするかあるいはそのままドリンク剤とす
ることが好ましい。また、さらに、果汁、アルコール等
を加えることが好ましい。また、予め酢卵を従来公知の
方法を用いて粉末化しておき、粉末を利用してゼリー食
品としてもよい。
【0006】この出願発明の目的は、苦味がなく、しか
も結晶が析出しない酢卵食品を提供すること、とくにゼ
リー状食品あるいはドリンク食品あるいはそれらを製造
する方法を提供するものである。
【0007】この出願発明の酢卵は、酢に卵を溶解した
ものであって、酢としては、米酢、林枇杷葉酢、醸造リ
ンゴ酢および果実酢等が単独あるいは混合して使用され
るが、米酢、林枇杷葉酢、醸造リンゴ酢がとくに好まし
い。酢卵を製造するには、卵を酢に溶解させることによ
り行うが、卵殻のついたままの生卵または予め卵を殻か
ら出したものを溶解してもよいし、その場合には卵殻を
さらに砕いてもよい。また、卵を半熟にしたものを溶解
させてもよい。
【0008】また、酢の中には他の成分を添加すること
ができるが、蜂蜜、烏骨鶏エキスを添加することがとく
に好ましい。卵は、あひるの卵、鶏の卵、うずらの卵ま
たはスッポンの卵等が使用されるが、鶏卵、あひるの卵
が好ましく、鶏卵としては、烏骨鶏卵、たとえば天来烏
骨鶏卵がとくに好ましい。
【0009】酢卵溶液に加えるものとしては、果汁、ア
ルコール、オリゴ糖、液糖、蜂蜜等が使用されるが、果
汁、ホワイトリカー、オリゴ糖、液糖、蜂蜜がとくに好
ましい。
【0010】酢卵溶液を製造するには、酢、アスコルビ
ン酸および/または他の成分を予め添加した酢の中に、
よく洗浄し、水切りをした鶏卵を入れ、数日間、好まし
くは3日間を要して鶏卵を溶解させる。溶解後、混合攪
拌し、濾過することにより酢卵溶液を製造することがで
きる。
【0011】ゼリー食品を製造する場合には、水にゲル
化剤を少量づつ添加しながら加熱条件下で溶解させる。
加熱温度は、80〜100℃が好ましく、90℃程度が
とくに好ましい。ついで、温度を下げ、酢卵溶液、果
汁、ホワイトリカーを順次混合しながらゲル化剤を溶解
させた水溶液に添加する。温度は、40〜75℃が好ま
しく、75℃程度がとくに好ましい。さらにアスコルビ
ン酸を加えてpHを3〜5、好ましくは3.5〜4.5
に調製して、酢卵ゼリーを製造する。
【0012】また、ゲル化剤を添加せずにドリンク食品
とするときは、酢卵溶液、果汁、ホワイトカーを順次混
合しながら水または炭酸水に添加する。温度は10〜3
0℃が好ましく、20℃程度がとくに好ましい。さらに
アスコルビン酸を加えてpHを3〜5、好ましくは3.
5〜4.5に調製して、酢卵ドリンクを製造する。この
ようにして製造した酢卵ゼリーあるいは酢卵ドリンク
は、容器に充填後、シールし、滅菌する。以下、この出
願発明を実施例により詳しく説明する。
【0013】
【実施例】
実施例1 リンゴ酢405g、林枇杷葉酢360g、蜂蜜90g、
アスコルビン酸27gを混合して蜂蜜を完全に溶解させ
る。ついで、この溶液に、よく洗浄後、水を除去した烏
骨鶏卵10個を加え3日間放置して溶解させる。溶解
後、混合攪拌し、不溶物を濾去することにより酢卵溶液
を製造した。このようにして製造した酢卵溶液16g
に、果糖7.5g、オリゴ糖6g、ゆず果肉ペースト1
2gおよびホワイトリカー4gを混合する。ついで、こ
の混合物に、予めゲル化剤1gに水49.7ccを加え
加熱溶解させた溶液を、75℃で混合しながら添加す
る。ついで、アスコルビン酸を加えて、pH3.8に調
整し、70ccのポリ容器に分注し、シールした後、8
5℃で20分間加熱殺菌し、酢卵ゼリーを製造した。こ
のゼリー食品は、60日後においても結晶が析出しなか
った。
【0014】実施例2 実施例1と同様にして製造した酢卵溶液16gに、果糖
10g、オリゴ糖6g、蜂蜜6g、はまなすの実50g
に水50ccを加え、ミキサーで粉砕後、42メッシュ
で裏ごしした溶液12gおよびホワイトリカー4gを混
合する。ついで、この混合物に、予めゲル化剤1gに水
41.2ccを加え加熱溶解させた溶液を、75℃で混
合しながら添加する。ついで、アスコルビン酸を加えて
pH3.8に調整し、70ccのポリ容器に分注し、シ
ールした後、85℃で20分間加熱殺菌し、酢卵ゼリー
を製造した。このゼリー食品は、60日後においても結
晶が析出しなかった。
【0015】実施例3 実施例1と同様にして製造した酢卵溶液16gに、果糖
9g、オリゴ糖6g、しょうがペースト8gおよびホワ
イトリカー4gを混合する。ついで、この混合物に、予
めゲル化剤1gに水52.2ccを加え加熱溶解させた
溶液を、75℃で混合しながら添加する。ついで、アス
コルビン酸を加えてpH3.8に調整し、70ccのポ
リ容器に分注し、シールした後、85℃で20分間加熱
殺菌し、酢卵ゼリーを製造した。このゼリー食品は、6
0日後においても結晶が析出しなかった。
【0016】実施例4 実施例1と同様にして製造した酢卵溶液16gに、果糖
6g、オリゴ糖6g、蜂蜜4g、青梅ペースト12gお
よびホワイトリカー4gを混合する。ついで、この混合
物に、予めゲル化剤1gに水47.2ccを加え加熱溶
解させた溶液を、75℃で混合しながら添加する。つい
で、アスコルビン酸を加えてpH3.8に調整し、70
ccのポリ容器に分注し、シールした後、85℃で20
分間加熱殺菌し、酢卵ゼリーを製造した。このゼリー食
品は、60日後においても結晶が析出しなかった。
【0017】実施例5 実施例1と同様にして製造した酢卵溶液16gに、果糖
9.5g、オリゴ糖6g、グレープフルーツペースト8
gおよびホワイトリカー4gを混合する。ついで、この
混合物に予めゲル化剤1gに水51.7ccを加え加熱
溶解させた溶液を、75℃で混合しながら添加する。つ
いで、アスコルビン酸を加えてpH3.8に調整し、7
0ccのポリ容器に分注し、シールした後、85℃で2
0分間加熱殺菌し、酢卵ゼリーを製造した。このゼリー
食品は、60日後においても結晶が析出しなかった。
【0018】実施例6 実施例1と同様にして製造した酢卵溶液16gに、果糖
9.5g、オリゴ糖6g、グレープフルーツペースト8
g、ホワイトリカー4gを混合し、水56.5ccを2
0℃で混合しながら添加する。ついで、アスコルビン酸
を加えてpH3.8に調整し、100ccのポリ容器に
分注し、シールした後、85℃で20分間加熱殺菌し、
酢卵ドリンクを製造した。このドリンク食品は、60日
後においても結晶が析出しなかった。
【0019】比較例 リンゴ酢420g、林枇杷葉酢405g、蜂蜜63g、
クエン酸4.5gを混合する。ついで、この溶液によく
洗浄後、水を除去した烏骨鶏卵10個を加え3日間放置
して酢卵溶液を製造する。このようにして製造した酢卵
溶液から実施例1〜5と同様にして酢卵ゼリーを製造し
た。このゼリー食品は、いずれも10日後に白色結晶が
析出した。
【0020】
【発明の効果】この出願発明のアスコルビン酸を含有す
る酢卵は、苦味がなくしかも結晶が析出しないので、こ
の酢卵を主成分とするゼリー食品あるいはドリンクは外
観もよく、飲食し易いという優れた効果がある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスコルビン酸を含有することを特徴と
    する酢卵。
  2. 【請求項2】 ゼリー食品であることを特徴とする請求
    項1に記載の酢卵。
  3. 【請求項3】 ドリンク食品であることを特徴とする請
    求項1に記載の酢卵。
  4. 【請求項4】 果汁および/またはアルコールを含有す
    ることを特徴とする請求項1ないし3に記載の酢卵。
  5. 【請求項5】 アスコルビン酸を含有する酢卵溶液と水
    をゲル化剤によりゼリー状にすることを特徴とする酢卵
    ゼリー食品の製造方法。
JP6243412A 1994-09-13 1994-09-13 安定な酢卵およびその製造方法 Pending JPH0880174A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6358554B1 (en) 1998-09-25 2002-03-19 Yoshihide Hagiwara Process for producing powdery acid-treated egg

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6358554B1 (en) 1998-09-25 2002-03-19 Yoshihide Hagiwara Process for producing powdery acid-treated egg

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