JPH0877830A - 低騒音架空電線 - Google Patents

低騒音架空電線

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Publication number
JPH0877830A
JPH0877830A JP23863794A JP23863794A JPH0877830A JP H0877830 A JPH0877830 A JP H0877830A JP 23863794 A JP23863794 A JP 23863794A JP 23863794 A JP23863794 A JP 23863794A JP H0877830 A JPH0877830 A JP H0877830A
Authority
JP
Japan
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wire
ridge
groove
electric wire
noise
Prior art date
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Pending
Application number
JP23863794A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroji Akasaka
広二 赤坂
Seiichi Amanuma
成一 天沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 最外層の一部の素線2aの断面形状を同層の
他の素線2bと異ならせて外周面にらせん状の突条3を
形成し、その突条3に、その突条の方向に連続する溝4
を形成した低騒音架空電線において、溝4の深さを、突
条3の高さより大きくした。 【効果】 電線の下面側で、突条から突出する雨水の大
きさを小さくできる。したがって従来よりコロナ放電が
発生しにくくなり、コロナ騒音を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、風騒音とコロナ騒音の
両方を抑制した架空電線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】架設された電線に風が吹きつけると、電
線の風下側にカルマン渦ができ、風騒音が発生する。こ
の風騒音を防止するには、電線外周に長手方向に一様で
ない突条を設けて、カルマン渦を乱してやることが有効
である。このためACSRなどの架空電線では、最外層
の一部の素線の断面形状や断面寸法を同層の他の素線と
異ならせて、外周面にらせん状の突条を形成することが
提案されている。架空電線の外周面にらせん状の突条を
形成すると、カルマン渦が乱され、風騒音の発生を防止
できる。
【0003】しかしながら、外周面にらせん状の突条を
形成した架空電線は、降雨時にコロナ騒音が発生しやす
い。その原因は、電線に付着した雨水が突条に沿って電
線の下面側にまわり込み、水滴となって落下するとき
に、水滴が突条からさらに突出する状態となるからであ
る。
【0004】これを防止するため、突条に、その突条の
方向に連続する溝を形成した架空電線も提案されている
(特開平1−265409号公報、特開平4−8721
1号公報)。このようにすると、水滴が溝内で成長する
ため、水滴が突条から大きく突出することがなくなり、
コロナ放電が抑制され、コロナ騒音を低減することがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】架空電線の外周面に形
成した突条に溝を形成すると、降雨時のコロナ騒音を低
減することができるが、従来の構造ではコロナ騒音低減
の程度がまだ十分とはいえず、コロナ騒音をさらに低減
することが課題となっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するため、最外層の一部の素線の断面形状を
同層の他の素線と異ならせて外周面にらせん状の突条を
形成し、その突条に、その突条の方向に連続する溝を形
成してなる低騒音架空電線において、前記溝の深さを前
記突条の高さより大きくしたことを特徴とするものであ
る。
【0007】
【作用】従来のこの種の架空電線は、溝の深さが突条の
高さ(前記他の素線がつくる外周面からの高さ)より小
さくなっていた。突条の高さは、風騒音を防止できる高
さで、成るべく低い高さ(例えば2.5 mm程度)に設定さ
れるので、溝の深さもその程度となり、従来の溝の深さ
では、電線の下面側で、突条から突出する雨滴の大きさ
を十分に小さくすることができないことが分かった。
【0008】溝の深さを突条の高さより大きくすると、
溝内に雨滴が入り易くなり、突条から突出する雨滴の大
きさを十分に小さくできる。したがって従来よりコロナ
放電が発生しにくくなり、コロナ騒音を低減できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例を示す。この低騒
音架空電線は、中心の鋼より線1の外周にアルミまたは
アルミ合金線2を撚り合わせたACSRであり、最外層
の一部の素線2aの断面形状と寸法を同層の他の素線2
bと異ならせて、外周面にらせん状の突条3を形成した
ものである。最外層の、突条3を形成する素線2a以外
の素線2bの断面形状はセグメント形となっている。
【0010】突条3を形成する素線2aは、電線の中心
に関して対称な位置に、2本1組で2組配置されてい
る。素線2aは、その電線径方向寸法が、他の素線2b
の電線径方向寸法より大きくなっているため、電線外周
に突条3が形成される。また2本1組の素線2aは、一
方が断面L字形、他方が断面逆L字形になっていて、こ
れらが断面凹形になるように組み合わされている。これ
により2本1組の突条3内に溝4が形成される。
【0011】溝4の深さは、突条3の高さ(素線2aの
電線径方向寸法と素線2bの電線径方向寸法との差)よ
り大きくしてある。溝4の深さは突条3の高さによって
異なるが2〜4mm程度、溝4の幅は3〜5mm程度であ
る。なお突条3の外周には丸みを持たせてある。
【0012】図2は本発明の他の実施例を示す。この低
騒音架空電線は、突条3を形成する素線2aの断面がほ
ぼセグメント形になっており、2本1組の素線2aの間
に、他の素線2bより電線径方向寸法が小さいスペーサ
用の素線2cを挟むことにより、溝4を形成したもので
ある。このようにしても突条3内に、突条3の高さより
深さの大きい溝4を形成することができる。それ以外の
構成は前記実施例と同様であるので、同一部分には同一
符号を付して説明を省略する。
【0013】以上の実施例では、溝4の形を底の平らな
凹形としたが、溝の形はこれに限定されるものではな
く、例えば図3に示すようなV形の溝4や、図4に示す
ようなU形の溝4とすることもできる。なお図3および
図4において、図1と同一符号は同一部分を示す。
【0014】次に図1の構造で、810 mm2 相当の電線を
試作し、コロナ騒音の測定を行った結果を説明する。突
条3を形成する素線2aの中心角θは14°、突条3の高
さは2.5 mm、溝4の幅は3mm、突条3の外周面の曲率半
径は2.5 mmとし、溝4の深さを、0mm(突条3の高さと
同じ)、+1.0 mm(0mmより浅い)、+0.5 mm(同)、
−0.5 mm(0mmより深い)と変えて試験を行った。試験
は、電線を架設して電圧を印加し、降雨時を模擬した注
水を行い、注水を停止した後のコロナ騒音のレベルを測
定するものである。その結果を図5に示す。この結果に
よれば、溝4の深さを突条3の高さより大きくすること
により、コロナ騒音を小さくできることが分かる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、風
騒音防止用の突条に、その突条の高さより深い溝を形成
することにより、降雨時のコロナ騒音を従来より低減す
ることができ、風騒音およびコロナ騒音が共に小さい架
空電線を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る低騒音架空電線の一実施例を示
す断面図。
【図2】 本発明に係る低騒音架空電線の他の実施例を
示す断面図。
【図3】 本発明に係る低騒音架空電線のさらに他の実
施例を示す要部の断面図。
【図4】 本発明に係る低騒音架空電線のさらに他の実
施例を示す要部の断面図。
【図5】 本発明に係る架空電線と比較用の架空電線と
のコロナ騒音特性を示すグラフ。
【符号の説明】
1:鋼より線 2:アルミまたはアルミ合金線 2a:突条を形成する素線 2b:他の素線 2c:スペーサ用の素線 3:突条 4:溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最外層の一部の素線の断面形状を同層の他
    の素線と異ならせて外周面にらせん状の突条を形成し、
    その突条に、その突条の方向に連続する溝を形成してな
    る低騒音架空電線において、前記溝の深さを前記突条の
    高さより大きくしたことを特徴とする低騒音架空電線。
JP23863794A 1994-09-07 1994-09-07 低騒音架空電線 Pending JPH0877830A (ja)

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JP23863794A JPH0877830A (ja) 1994-09-07 1994-09-07 低騒音架空電線

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JPH0877830A true JPH0877830A (ja) 1996-03-22

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999017306A1 (fr) * 1997-09-29 1999-04-08 The Furukawa Electric Co., Ltd. Fil aerien

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999017306A1 (fr) * 1997-09-29 1999-04-08 The Furukawa Electric Co., Ltd. Fil aerien
US6331677B1 (en) 1997-09-29 2001-12-18 The Furukawa Electric Co., Ltd. Overhead wire
CN1126116C (zh) * 1997-09-29 2003-10-29 古河电气工业株式会社 架空电线

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Effective date: 20040817