JPS5939380Y2 - 架空送電線 - Google Patents
架空送電線Info
- Publication number
- JPS5939380Y2 JPS5939380Y2 JP1976078050U JP7805076U JPS5939380Y2 JP S5939380 Y2 JPS5939380 Y2 JP S5939380Y2 JP 1976078050 U JP1976078050 U JP 1976078050U JP 7805076 U JP7805076 U JP 7805076U JP S5939380 Y2 JPS5939380 Y2 JP S5939380Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- snow
- overhead power
- twisted
- conductive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Non-Insulated Conductors (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(技術分野)
本考案は架空送電線の改良、特に雪の付着を防止した架
空送電線に関するものである。
空送電線に関するものである。
(従来技術)
架空送電線の雪の付着を防止するには、外周に付着した
雪の回転を止めればよ(・ことが明らかになっている。
雪の回転を止めればよ(・ことが明らかになっている。
斯る雪の回転を止める手段としては種々の提案がなされ
ている。
ている。
例えば第1図に示す如く導電線10の最外撚線層に、該
導電線10より細い金属線11を2本撚合せたものを撚
込んで構成したものが提案されている。
導電線10より細い金属線11を2本撚合せたものを撚
込んで構成したものが提案されている。
しかし、この電線は金属線11の向きが第1図矢印の如
く積重なった形に撚合されると、雪が素線間に入り込み
一定量になっても落ちず、過大な着雪に発達することが
実験により明らかになった。
く積重なった形に撚合されると、雪が素線間に入り込み
一定量になっても落ちず、過大な着雪に発達することが
実験により明らかになった。
筐た上記とは別に、雪の回転を止めるために電線の最外
撚線層に連続的に正反の屈曲を与えた素線を撚込んだも
の(実開昭48−17672号公報参照)や、電線を撚
合せる際に紐状部材を混ぜ撚りしたもの(実開昭49−
75072号公報参照)等がある。
撚線層に連続的に正反の屈曲を与えた素線を撚込んだも
の(実開昭48−17672号公報参照)や、電線を撚
合せる際に紐状部材を混ぜ撚りしたもの(実開昭49−
75072号公報参照)等がある。
しかし前者にあっては突出部下に位置する素線間に隙間
が存在するため該隙間に雪が入り込み、雪と電線との付
着力が増加して雪が落ち難いという問題があり、また後
者にあっても紐状部材の混ぜ撚り口、即ち紐状部材を挾
み込んだ素線間に隙間が生じ、該隙間に雪が入り込み雪
と電線の付着力が増加して雪が落ち難いとい5問題があ
る。
が存在するため該隙間に雪が入り込み、雪と電線との付
着力が増加して雪が落ち難いという問題があり、また後
者にあっても紐状部材の混ぜ撚り口、即ち紐状部材を挾
み込んだ素線間に隙間が生じ、該隙間に雪が入り込み雪
と電線の付着力が増加して雪が落ち難いとい5問題があ
る。
(考案の目的)
本考案は上述した事情に鑑み、雪の回転を阻止し一定量
になると確実に落下する架空送電線を提供することにあ
る。
になると確実に落下する架空送電線を提供することにあ
る。
(考案の構成)
本考案は上記目的を達成するため、次のような構成とし
たものである。
たものである。
即ち、本考案は導電線を撚合せてなる架空送電線におい
て、その最外撚線層には前記導電線とほぼ等しい径を有
し長手方向に所定間隔をあけて突部が形成された素線を
、突部か外方に突出し且つ該素線と隣接する導電線と密
接させて撚込んで構成してなる。
て、その最外撚線層には前記導電線とほぼ等しい径を有
し長手方向に所定間隔をあけて突部が形成された素線を
、突部か外方に突出し且つ該素線と隣接する導電線と密
接させて撚込んで構成してなる。
前記突部の高さは0.5閣〜6mm程度が好ましい。
実験によるとAC3R810,va(最外層導電線径4
.8m)でも突部の高さを0.5mmとしたときから雪
の回転を阻止する効果を奏し、また突部の高さを6閣を
越える高さとしたときには、雪は突部との係合力により
過大となる迄落下せず、このため電線が捻れ、雪が過大
に増大発達してしまう蓋然性が高くなる。
.8m)でも突部の高さを0.5mmとしたときから雪
の回転を阻止する効果を奏し、また突部の高さを6閣を
越える高さとしたときには、雪は突部との係合力により
過大となる迄落下せず、このため電線が捻れ、雪が過大
に増大発達してしまう蓋然性が高くなる。
また突部間隔は電線の最外撚線層を構成する素線の撚ピ
ンチの1ピツチ長以下とすることが好ましい。
ンチの1ピツチ長以下とすることが好ましい。
理由は、電線上に積った雪は電線最外層素線の撚溝に沿
って回転するので、突部間隔が撚ピッチ長を越えた場合
には、その突部の位置によっては回転した雪が電線下面
に付着し、この下面の雪に後から回転して来た雪が順次
付着して過大に増大発達してし筐5かもである。
って回転するので、突部間隔が撚ピッチ長を越えた場合
には、その突部の位置によっては回転した雪が電線下面
に付着し、この下面の雪に後から回転して来た雪が順次
付着して過大に増大発達してし筐5かもである。
尚、実験によると突部間隔を電線径の1/2未満とした
場合には雪の落下効果が低くなる。
場合には雪の落下効果が低くなる。
(実施例)
次に本考案の実施例を第2図および第3図に基づき説明
する。
する。
図において1は導電線を示し、この導電線1としてはア
ルミニウム線または銅線が使用される。
ルミニウム線または銅線が使用される。
筐た図示していないが中心には鋼心を芯として用いであ
る。
る。
導電線1の外径は2.6 mm、電線径は16.2胴で
ある。
ある。
2は最外撚線層の導電線1間に撚込渣れた素線である。
上記素線2は第3図イ〜ハに示す如く構成しである。
即ち、この素線2は図口及び八に示す如く中心に非磁性
金属線22例えばステンレス線を有し、その外周には所
定間隔をあけて突部21を有するプラスチック被覆23
を設けてなる。
金属線22例えばステンレス線を有し、その外周には所
定間隔をあけて突部21を有するプラスチック被覆23
を設けてなる。
非磁性金属線22は素線2を補強していると共に非磁性
材としたことにより熱の発生を防止している(通常、降
雪期は非降雪期に比し短かいので、常時熱が発生するよ
うな構造とした場合にはそれだけ電力損となる)。
材としたことにより熱の発生を防止している(通常、降
雪期は非降雪期に比し短かいので、常時熱が発生するよ
うな構造とした場合にはそれだけ電力損となる)。
また突部21の高さは略1.5咽とし、間隔は電線径の
略60%に相当する長さとしである。
略60%に相当する長さとしである。
更に突部21は図ハに示す如く、その幅を素線の非突出
部径と等しくなるようにしである。
部径と等しくなるようにしである。
従って、この素線2を突部21が外方に突出するように
電線の最外撚線層に撚込んだ場合には隣接する導電線と
密接させ、相互間に間隙が生じないようにすることが可
能となる。
電線の最外撚線層に撚込んだ場合には隣接する導電線と
密接させ、相互間に間隙が生じないようにすることが可
能となる。
しかして、上記のように構成した素線2は、第2図に示
す如く突部21が外方に突出し且つ該素線2と隣接する
導電線1と密接するように最外撚線層に撚込んである。
す如く突部21が外方に突出し且つ該素線2と隣接する
導電線1と密接するように最外撚線層に撚込んである。
なお、上記実施例では素線2として中心に非磁性金属線
を有するものを使用したが、これはプラスチックのみか
らなるもの、導電線1と同材質のもの等その材質は特に
限定されない。
を有するものを使用したが、これはプラスチックのみか
らなるもの、導電線1と同材質のもの等その材質は特に
限定されない。
また素線2は最外撚線層の導電線1の間に適当本数撚込
むものであり、その本数は特に限定されない。
むものであり、その本数は特に限定されない。
(考案の効果)
以上説明のように、本考案は導電線とほぼ等しい径を有
し長手方向に所定間隔をあげて突部が形成された素線を
、最外撚線層の導電線間に撚込んで構成したので、次の
ような実用的効果を奏する。
し長手方向に所定間隔をあげて突部が形成された素線を
、最外撚線層の導電線間に撚込んで構成したので、次の
ような実用的効果を奏する。
(イ)電線表面に形成される突部によって電線表面に付
着した雪の回転を確実に防止でき、回転を阻止された雪
は一定量になると自重で確実に落下する。
着した雪の回転を確実に防止でき、回転を阻止された雪
は一定量になると自重で確実に落下する。
即ち、本考案においては素線をその突部が外方に突出し
且つ隣接する導電線と密接するように撚込んでなるから
、従来品のように線間に間隙が無いから、雪の付着力が
弱く一定量になると容易に電線から離脱する。
且つ隣接する導電線と密接するように撚込んでなるから
、従来品のように線間に間隙が無いから、雪の付着力が
弱く一定量になると容易に電線から離脱する。
←)電線表面が滑らかであると、該電線に風が吹付けた
際、風下側に一様なカルマン渦が発生し、該カルマン渦
に起因して風騒音が生じるという問題点があるが、本考
案は電線表面に突部が形成されているため風下側に一様
なカルマン渦が発生せず、従って風騒音を防止し得る。
際、風下側に一様なカルマン渦が発生し、該カルマン渦
に起因して風騒音が生じるという問題点があるが、本考
案は電線表面に突部が形成されているため風下側に一様
なカルマン渦が発生せず、従って風騒音を防止し得る。
第1図は従来の着雪防止型架空送電線の概略断面図、第
2図は本考案架空送電線の一実施例を示す概略断面図、
第3図イ〜ハは本考案に使用する素線の一例を示すもの
で、図イは正面図、図口は図イにおけるA−A線断面図
、図ハは同B−B線断面図である。 1・・・・・・導電線、2・・・・・・素線、21・・
・・・・突部、22・・・・・・非磁性金属線。
2図は本考案架空送電線の一実施例を示す概略断面図、
第3図イ〜ハは本考案に使用する素線の一例を示すもの
で、図イは正面図、図口は図イにおけるA−A線断面図
、図ハは同B−B線断面図である。 1・・・・・・導電線、2・・・・・・素線、21・・
・・・・突部、22・・・・・・非磁性金属線。
Claims (1)
- 1.導電線を撚合せてなる架空送電線において、その最
外撚線層には前記導電線とほぼ等しい狩を有し長手方向
に所定間隔をあげて突部が形成された素線を、突部が外
方に突出し且つ該素線と隣接する導電線と密接させて撚
込んだことを特徴とする架空送電線。 2、前記素線は中心に非磁性金属線を有し、その外周に
突部を有するグラスチック被覆が施されていることを特
徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に記載の架空送
電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1976078050U JPS5939380Y2 (ja) | 1976-06-15 | 1976-06-15 | 架空送電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1976078050U JPS5939380Y2 (ja) | 1976-06-15 | 1976-06-15 | 架空送電線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52168280U JPS52168280U (ja) | 1977-12-20 |
JPS5939380Y2 true JPS5939380Y2 (ja) | 1984-11-02 |
Family
ID=28554550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1976078050U Expired JPS5939380Y2 (ja) | 1976-06-15 | 1976-06-15 | 架空送電線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5939380Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4817672B1 (ja) * | 1970-01-30 | 1973-05-31 | ||
JPS4893984A (ja) * | 1972-03-14 | 1973-12-04 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5231397Y2 (ja) * | 1971-07-07 | 1977-07-18 | ||
JPS4975072U (ja) * | 1972-10-20 | 1974-06-28 |
-
1976
- 1976-06-15 JP JP1976078050U patent/JPS5939380Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4817672B1 (ja) * | 1970-01-30 | 1973-05-31 | ||
JPS4893984A (ja) * | 1972-03-14 | 1973-12-04 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52168280U (ja) | 1977-12-20 |
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