JPH0134502Y2 - - Google Patents

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JPH0134502Y2
JPH0134502Y2 JP10144583U JP10144583U JPH0134502Y2 JP H0134502 Y2 JPH0134502 Y2 JP H0134502Y2 JP 10144583 U JP10144583 U JP 10144583U JP 10144583 U JP10144583 U JP 10144583U JP H0134502 Y2 JPH0134502 Y2 JP H0134502Y2
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JP
Japan
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power transmission
transmission line
wire
filament
heat generation
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JP10144583U
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JPS6011613U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、裸撚線導体の外周に線条体を螺旋
巻きしてなる架空送電線に関するものである。
一般に、架空送電線の設計には、カルマン渦列
の生成に起因する風騒音の防止、雨滴付着に起因
するコロナ騒音の防止、また降雪量の多い地域に
おいては送電線への着雪の防止を考慮する必要が
ある。従来、風騒音対策としては、アルミ合金等
の線条体を送電線に螺旋巻きして送電線の円形断
面を崩し、カルマン渦の発生を防ぐことが行われ
ているが、しかしこの場合には、線条体の巻き付
けによる雨滴着溜点の増大に伴う放電点の増加か
ら、コロナ騒音を発生させてしまう欠点がある。
また、着雪対策としては、通電時の許容発熱温度
以下の温度において磁気変態により強磁性体に変
わる磁性金属線を送電線に螺旋巻きして、低温で
は磁性金属線が強磁性体になることに伴う発熱現
象によつて融雪を行うことが行われているが、前
記磁性金属線として、コストの面から径の細いも
のを用いるので、カルマン渦発生防止の効果、す
なわち風騒音発生防止の効果がほとんどない上、
雨滴の着溜点の増大に伴うコロナ騒音が発生する
欠点がある。また、前記線条体の螺旋巻きにおけ
るコロナ騒音対策としては、線条体として細線を
撚り合わせたものを用いて、雨滴着溜点の増加を
防ぎ、コロナ騒音を防ぐことが行われている。こ
のように、風騒音、コロナ騒音、着雪に対してそ
れぞれ対策がなされているものの、すべての対策
を簡単に、かつ、効果的に満たすものはいまだ開
発されていないのが実情である。
この考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、風騒音対策、コロナ騒音対策、着雪対策のい
ずれをも簡単な構造で、かつ効果的に満たす架空
送電線を得ることを目的とするものである。
以下、本考案を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す架空送電線
(以下送電線と略す)で、この送電線は、裸撚線
導体1の外周に線条体2が螺旋状に巻きつけら
れ、この線条体2は、第2図、第3図、第4図に
示す如くその断面のすべてが、又は第5図に示す
如く外周部分が、アルミニユーム細線3a等の複
数の非磁性細線と、通電時の送電線の許容発熱温
度以下の温度においてのみ磁気変態により強磁性
を持つ複数の磁性金属細線3bとを混合撚りして
なる複合撚線により構成されている。線条体2の
断面のすべてを細線で構成する場合、前記磁性金
属細線3bは、第2図の如く外周部分のみに配し
てもよいし、第3図の如く内層のみに配してもよ
いし、あるいは第4図の如く不規則に配してもよ
い。なお、第5図に示す如く外周部分のみを細線
で構成する場合、アルミニユーム等による太い非
磁性芯材4を用いる。
以上の如く構成された送電線においては、裸撚
線導体1の外周に線条体2が螺旋状に巻き付けら
れて送電線の断面外周形状が実質的に非円形状に
崩されたものとなつているので、カルマン渦の発
生を防いで風騒音レベルを低減させ得るものであ
り、そしてまた、降雨時には、線条体2上に付着
した雨水が外周の細線3a,3b相互の撚合わせ
間隙部を通して毛細管現象により線条体2の内部
に取り込まれるので、雨水が線条体2の表面に雨
滴となつて滞溜することが阻止されて、放電点が
増加することがなく、このためコロナ騒音の増大
を抑止することができる。さらに、線条体2を構
成する細線のうちの数条は、通電時の送電線の許
容発熱温度以下の温度において強磁性を示す磁性
金属細線3bであるので、前記許容発熱温度にお
いては強磁性体となり、したがつて送電線を流れ
る交流電流によつて磁性金属細線3bに過電流が
生じ、かつ、磁気ヒステリシス現象が生じ、この
ため、渦電流損、およびヒステリシス損等が生じ
て磁性金属細線3bが発熱する。この発熱により
送電線に付着した雪を融かして、送電線への着雪
を防ぐことができる。この場合において、磁性金
属細線3bは、通電時の送電線の許容発熱温度を
超える温度では常磁性体となるので、送電線の電
流によつて発熱せず、送電線を無用に加熱するこ
とがない。したがつて、送電線の軟化現象や送電
効率の低下を招くことがない。このように、この
送電線は、風騒音の低減、コロナ騒音の低減、着
雪防止のいずれをも効果的に果たしている。
なお、通電時の送電線の許容発熱温度以下の温
度で強磁性体となる材料として、すなわち前記磁
性金属細線3bの材料として、例えば、150℃以
下の温度において強磁性を帯びる鉄60wt%、ニ
ツケル36wt%、クロム3wt%、およびシリコン
1wt%からなる四元合金や、90℃以下の温度にお
いて強磁性を帯びる鉄53.5wt%、ニツケル37wt
%、クロム9wt%、およびシリコン0.5wt%から
なる四元合金等を挙げることができる。
以上説明したように本考案の架空送電線は、裸
撚線導体の外周に適度の太さの線条体を螺旋状に
巻きつけたものであるので、この線状体が送電線
の断面外周形状を実質的に非円形形状に崩して、
風騒音レベルを低減し、また、少なくとも外周部
分は細線の撚り合わせからなるので、細線の撚り
合わせ間隙部における毛細管現象により雨滴の着
溜を防止してコロナ騒音を低減し、また、通電時
の送電線の許容発熱温度以下の温度においてのみ
強磁性を持つ磁性金属細線がアルミニユーム細線
などの非磁性細線とともに撚り合わされたものな
ので、降雪のある低気温時には発熱現象を生じて
着雪を防ぎ、かつ、送電線の許容発熱温度以上の
温度で送電線を無用に加熱する不都合がなく、し
かも磁性金属細線は一部のみであるから線条体が
高価になることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す架空送電線の
側面図、第2図、第3図、第4図、第5図は、第
1図における線条体のそれぞれ異なる実施例を示
す断面図である。 1……裸撚線導体、2……線条体、3a……ア
ルミニユーム細線(非磁性細線)、3b……磁性
金属細線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 裸撚線導体1の外周に線条体2を螺旋巻きして
    なる架空送電線において前記線条体2が非磁性細
    線3aと、通電時の送電線の許容発熱温度以下の
    温度において強磁性を示す磁性金属細線3bとの
    複合撚線からなることを特徴とする架空送電線。
JP10144583U 1983-06-30 1983-06-30 架空送電線 Granted JPS6011613U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10144583U JPS6011613U (ja) 1983-06-30 1983-06-30 架空送電線

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JP10144583U JPS6011613U (ja) 1983-06-30 1983-06-30 架空送電線

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6011613U JPS6011613U (ja) 1985-01-26
JPH0134502Y2 true JPH0134502Y2 (ja) 1989-10-20

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JP10144583U Granted JPS6011613U (ja) 1983-06-30 1983-06-30 架空送電線

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JPS6011613U (ja) 1985-01-26

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