JPH07235218A - 低弛度型融氷雪架空送電線 - Google Patents

低弛度型融氷雪架空送電線

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JPH07235218A
JPH07235218A JP6025535A JP2553594A JPH07235218A JP H07235218 A JPH07235218 A JP H07235218A JP 6025535 A JP6025535 A JP 6025535A JP 2553594 A JP2553594 A JP 2553594A JP H07235218 A JPH07235218 A JP H07235218A
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JP
Japan
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wire
ice
aluminum
invar
snow
Prior art date
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Pending
Application number
JP6025535A
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English (en)
Inventor
Naoyoshi Hase
尚良 長谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面温度を上昇させて付着した氷雪をとか
し、この温度上昇によるのびを抑制することができる低
弛度型融氷雪架空送電線を提供する。 【構成】 低弛度型融氷雪架空送電線10は、複数本の
インバ素線12aが撚り合わされてインバ心12が構成
され、そのインバ心12の外側に多数本のアルミ素線1
4aの撚り合わせからなるアルミ撚線層14が設けら
れ、該アルミ撚線層14の外側に、送電線の通電時の許
容発熱温度以下において強磁性を示す磁性線材16が撚
り合わされてなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低弛度型融氷雪架空送
電線に関するものである。
【0002】
【従来技術】一般に降雪量が多い地域に架設される架空
送電線には、降雪時に雪が堆積し、この堆積がある程度
にまで発達すると雪が電線の最外層撚線の撚りに沿って
電線の下側にまわりこみ、やがて電線の外周全体を取り
巻くように着雪が生じる。架空送電線にこのような着雪
が生じると、送電線の重量が著しく増大し、その結果送
電線が大きく垂れ下がって接地事故を起こしたり、静的
荷重の径間アンバランスによって支持物の傾斜等が生じ
るほか、この着雪の脱落によるスリートジャンプやギャ
ロッピング振動等によって異常な張力の増減をもたら
し、断線、混触、短絡等の重大な事故を引き起こす恐れ
が生じる。
【0003】従来、各種の事故防止を目的とした融氷雪
架空送電線として、複数本の鋼素線が撚られた鋼心の外
側に、アルミ素線を撚り合わせてなるアルミ撚線層が複
数層にわたって設けられ、このアルミ撚線層の外側に、
通電時の送電線の許容発熱温度以下の温度において強磁
性を示す磁性線材が撚り合わされてなっていた。
【0004】そしてこの融氷雪架空送電線は、鋼心が融
氷雪架空送電線の張力分担のため、アルミ撚線は通電の
ため、磁性線材は、強磁性体を帯びた時に、渦電流損や
ヒステリシス損等の増加に伴いジュール発熱が生じて融
氷雪架空送電線の表面温度を上昇させることにより、前
記送電線に付着した氷雪をとかすためのものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな融氷雪架空送電線は、磁性線材が発熱すると、融氷
雪架空送電線の表面だけでなく内部の温度も上昇させる
ので、鋼心が伸びてしまい、前記融氷雪架空送電線が垂
れ下がってしまう。このため、前記融氷雪架空送電線と
該融氷雪架空送電線下にある樹木や建築物等との間に電
気的に安全な距離が保てなくなってしまう。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記の課題を解決し、表面温
度を上昇させて付着した氷雪をとかし、この温度上昇に
よるのびを抑制することができる低弛度型融氷雪架空送
電線を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1の手段として、複数本のインバ
素線が撚り合わされたインバ心の外側にアルミ撚線層が
設けられ、該アルミ撚線層の外側に、通電時の送電線の
許容温度以下で強磁性を示す磁性線材が撚り合わされて
なるものである。また、請求項2の手段として、該アル
ミ撚線層の外側に、磁性線材と非金属線とを混合撚りし
てなるものである。
【0008】
【作用】このように、請求項1記載の低弛度型融氷雪架
空送電線は、複数本のインバ素線が撚り合わされたイン
バ心の外側にアルミ撚線層が複数層にわたって設けら
れ、該アルミ撚線層の外側に磁性線材が撚り合わされて
なるので、磁性線材が発熱することにより前記送電線の
表面及び内部を十分に上昇させても、この発熱によりイ
ンバ心がのびることはない。
【0009】また、請求項2記載の発明のように、複数
本のインバ素線が撚り合わされたインバ心の外側にアル
ミ撚線層が複数層にわたって設けられ、該アルミ撚線層
の外側に磁性線材と非金属線とを混合撚りしてなるの
で、請求項1記載のものと同様な作用が得られるだけで
なく、軽量となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は低弛度型融氷雪架空送電線10の第1実施
例を示すものであって、複数本(実施例においては6
本)のインバ素線12aが撚り合わされてインバ心12
が構成され、そのインバ心12の外側に多数本のアルミ
素線14aの撚り合わせからなるアルミ撚線層14が複
数層(実施例においては2層)にわたって設けられ、そ
のアルミ撚線層14の外側に、通電時の送電線の許容発
熱温度(磁気飽和及び熱放射によるもの:230℃)以
下の温度において強磁性を示す磁性線材16を撚り合わ
せてなっている。なお、磁性線材16の撚りピッチは、
アルミ撚線層14の最外層の撚りピッチに対し40倍以
下程度にする。
【0011】また、第1実施例では、前記磁性線材16
が最外層を形成するアルミ撚線層14の外側に密に撚り
合わされているが(図1参照)、図2に示すように前記
磁性線材16を粗に撚り合わせてもよい。さらに、図示
はしないが、アルミ撚線層の外側に磁性線材とアルミ素
線とを混合撚りしてもよい。
【0012】図3はこの発明の第2実施例を示すもので
あって、複数本のインバ素線12aが撚り合わされてイ
ンバ心12が構成され、そのインバ心12の外側に多数
本のアルミ素線14aの撚り合わせからなるアルミ撚線
層14が複数層にわたって設けられ、そのアルミ撚線層
14の外側に、通電時の送電線の許容発熱温度(230
℃)以下の温度において強磁性を示す磁性線材16と非
金属線18とを混合撚りしてなっている。なお、前記非
金属線18はゴム、プラスチック、樹脂、ガラス繊維、
カーボンファイバ等からなる線材か、また、これらの複
合線、例えばカーボンファイバを樹脂で硬化させて製造
したもの、ガラス繊維とカーボンファイバを混合した線
材を使用する。
【0013】この発明を実施する場合、前記インバ素線
12aは、インバ線に亜鉛めっきを施した亜鉛めっきイ
ンバ線またはインバ線にアルミニウムを一様に被覆した
アルミ覆インバ線を使用する。前記アルミ撚線14a
は、アルミニウムに少量のジルコニウム等を添加した特
別耐熱アルミ合金線(XTAl)または超耐熱アルミ合
金線(ZTAl)を使用する。前記磁性線材16は、ニ
ッケル40〜60wt%、残りは鉄からなる鉄−ニッケ
ル系合金や、シリコン1〜10wt%、残りは鉄からな
る鉄−シリコン系合金や、アルミ1〜5wt%、残りは
鉄からなる鉄−アルミ系合金や、コバルト20〜60w
t%、残りは鉄からなる鉄−コバルト系合金や、ほぼ1
00%鉄からなる純鉄や、150℃以下の温度において
強磁性を帯びる鉄60wt%、ニッケル36wt%、ク
ロム3wt%およびシリコン1wt%からなる四元合金
や、90℃以下の温度において強磁性を帯びる鉄53.
5wt%、ニッケル37wt%、クロム9wt%および
シリコン0.5wt%からなる四元合金等が挙げられ
る。
【0014】なお、インバ素線12aに亜鉛めっきイン
バ線を使用した場合はアルミ素線14aに超耐熱アルミ
合金線を使用し(亜鉛めっきインバ心超耐熱アルミ合金
より線)、インバ素線12aにアルミ覆インバ線を使用
した場合はアルミ素線14aに特別耐熱アルミ合金線を
使用する(アルミ覆インバ心特別耐熱アルミ合金より
線)。
【0015】上記実施例では、インバ素線、アルミ素
線、磁性線材の全部に丸線を用いたが、それぞれの線の
一部または全部を平角線、テープ状、扇型等、任意の形
状のものを使用してもよい。また、アルミ撚線層は図1
乃至図3では2層設けていたが、一層でもよい。
【0016】この低弛度型融氷雪架空送電線によると、
インバ心を使用しているため、前記送電線の許容温度が
高くなり、電流容量は従来のものに比べ約2倍に増大す
ることができる。また、前記送電線の許容温度(230
℃)での弛度は、従来のものの90℃での弛度とほぼ同
値であり、弛度抑制効果のあることは明確である。
【0017】
【発明の効果】本発明の低弛度型融氷雪架空送電線は、
以上説明したように、複数本のインバ素線が撚り合わさ
れたインバ心の外側にアルミ撚線層が設けられ、該アル
ミ撚線層の外側に磁性線材が撚り合わされてなるので、
磁性線材が前記送電線の表面温度を十分に上昇させ、こ
の発熱によりインバ心がのびることはない。従って、低
弛度型融氷雪架空送電線の表面に付着した氷雪をとかす
ことができ、その際の発熱による低弛度型融氷雪架空送
電線の伸びを防止することができる。
【0018】また、アルミ撚線層の外側に磁性線材と非
金属線とを混合撚りしてなる合成撚線を撚り合わせてな
るので、軽量となり、布設作業を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低弛度型融氷雪架空送電線を示す断面
図である。
【図2】本発明の他実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の更に他実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 低弛度型融氷雪架空送電線 12 インバ心 12a インバ素線 14 アルミ撚線層 14a アルミ素線 16 磁性線材 18 非金属線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のインバ素線が撚り合わされたイ
    ンバ心の外側にアルミ撚線層が設けられ、該アルミ撚線
    層の外側に、通電時の送電線の許容温度以下で強磁性を
    示す磁性線材が撚り合わされてなる低弛度型融氷雪架空
    送電線。
  2. 【請求項2】 アルミ撚線層の外側に、磁性線材と非金
    属線とを混合撚りしてなる請求項1記載の低弛度型融氷
    雪架空送電線。
JP6025535A 1994-02-23 1994-02-23 低弛度型融氷雪架空送電線 Pending JPH07235218A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102360610A (zh) * 2011-09-14 2012-02-22 湖南金杯电缆有限公司 融冰型架空地线
CN103325474A (zh) * 2013-06-20 2013-09-25 国家电网公司 可融冰光纤复合架空地线
KR20190044826A (ko) 2017-10-23 2019-05-02 한국전력공사 전선용 착빙 방지 장치

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CN103325474A (zh) * 2013-06-20 2013-09-25 国家电网公司 可融冰光纤复合架空地线
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