JPH0686436A - 融雪電線 - Google Patents
融雪電線Info
- Publication number
- JPH0686436A JPH0686436A JP4258840A JP25884092A JPH0686436A JP H0686436 A JPH0686436 A JP H0686436A JP 4258840 A JP4258840 A JP 4258840A JP 25884092 A JP25884092 A JP 25884092A JP H0686436 A JPH0686436 A JP H0686436A
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- JP
- Japan
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- snow
- wire
- water
- repellent
- metal tape
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- Pending
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- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】架空電線に発熱線を巻付けた融雪電線におい
て、架空電線に流れる電流が低潮流の時でも着雪防止を
可能にする。 【構成】架空電線の電流に応じて発熱し融雪する磁性金
属テープ３の表面に撥水層４を形成した発熱撥水金属テ
ープ２を架空電線に巻付けて融雪電線を構成し、架空電
線の電流が低潮流で磁性金属テープ３の発熱が融雪する
のに充分でない時は、撥水層により着雪の付着力を低減
して落雪させる。
て、架空電線に流れる電流が低潮流の時でも着雪防止を
可能にする。 【構成】架空電線の電流に応じて発熱し融雪する磁性金
属テープ３の表面に撥水層４を形成した発熱撥水金属テ
ープ２を架空電線に巻付けて融雪電線を構成し、架空電
線の電流が低潮流で磁性金属テープ３の発熱が融雪する
のに充分でない時は、撥水層により着雪の付着力を低減
して落雪させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、架空電線の着雪を防止
する融雪電線に関するものである。
する融雪電線に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】架空電線の着雪による被害を防止するた
めに、着雪を融かして早期に落雪させるようにした融雪
電線が用いられているが、そのような融雪電線として、
架空電線に磁性金属線材を巻付け、電線の電流による磁
束で磁性金属線材に生ずるヒステリシス損や渦電流損に
より磁性金属線材を発熱させて電線の着雪を融かすよう
にした電線や、架空電線に非磁性の抵抗線材を巻付け、
この抵抗線材に流れる２次電流によるジュール熱で抵抗
線材を発熱させて電線の着雪を融かすようにした電線が
知られている。
めに、着雪を融かして早期に落雪させるようにした融雪
電線が用いられているが、そのような融雪電線として、
架空電線に磁性金属線材を巻付け、電線の電流による磁
束で磁性金属線材に生ずるヒステリシス損や渦電流損に
より磁性金属線材を発熱させて電線の着雪を融かすよう
にした電線や、架空電線に非磁性の抵抗線材を巻付け、
この抵抗線材に流れる２次電流によるジュール熱で抵抗
線材を発熱させて電線の着雪を融かすようにした電線が
知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記のように架空電線
に磁性金属線材や抵抗線材等の高インピーダンス線材を
巻付けた従来の融雪電線は、その高インピーダンス線材
の巻付け部におけるインピーダンスが大になり、このた
め、架空電線に流れる電流値が小さい場合たとえば３０
０Ａ未満の低潮流においては、架空電線に巻付けた磁性
金属線材や抵抗線材に融雪に必要な温度上昇を得ること
ができず、着雪を防止することができないという問題点
がある。
に磁性金属線材や抵抗線材等の高インピーダンス線材を
巻付けた従来の融雪電線は、その高インピーダンス線材
の巻付け部におけるインピーダンスが大になり、このた
め、架空電線に流れる電流値が小さい場合たとえば３０
０Ａ未満の低潮流においては、架空電線に巻付けた磁性
金属線材や抵抗線材に融雪に必要な温度上昇を得ること
ができず、着雪を防止することができないという問題点
がある。
【０００４】本発明は、前記のように架空電線に流れる
電流が小さい時でも、着雪を防止することができる融雪
電線を提供することを目的とするものである。
電流が小さい時でも、着雪を防止することができる融雪
電線を提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明の融雪電線は、磁性金属テープ３の表面に撥水
層４を形成した発熱・撥水金属テープ２を架空電線１の
外周に巻付けた構成としたものである。
め本発明の融雪電線は、磁性金属テープ３の表面に撥水
層４を形成した発熱・撥水金属テープ２を架空電線１の
外周に巻付けた構成としたものである。
【０００６】
【作用】架空電線１に流れる電流により磁性金属テープ
３が鉄損等により温度上昇して発熱し電線の着雪を融か
して早期に落雪させる。架空電線に流れる電流値が小さ
く磁性金属テープ３に融雪に必要な温度上昇が得られな
い場合は、磁性金属テープ３の表面の撥水層４により電
線着雪の付着力が低減されて早期に落雪する。
３が鉄損等により温度上昇して発熱し電線の着雪を融か
して早期に落雪させる。架空電線に流れる電流値が小さ
く磁性金属テープ３に融雪に必要な温度上昇が得られな
い場合は、磁性金属テープ３の表面の撥水層４により電
線着雪の付着力が低減されて早期に落雪する。
【０００７】
【実施例】以下本発明の実施例を図面により説明する。
図１および図２は本発明の１実施例の融雪電線の正面と
その断面を示したものであり、ＡＣＳＲの架空電線１に
発熱撥水金属テープ２を巻付け、この発熱撥水金属テー
プ２の巻付け端部をクランプ５で固定して融雪電線を構
成する。
図１および図２は本発明の１実施例の融雪電線の正面と
その断面を示したものであり、ＡＣＳＲの架空電線１に
発熱撥水金属テープ２を巻付け、この発熱撥水金属テー
プ２の巻付け端部をクランプ５で固定して融雪電線を構
成する。
【０００８】前記の発熱撥水金属テープ２は、図３に示
したように、厚さ１ｍｍ未満の磁性金属テープたとえば
電磁鋼板製のテープ３の表面に、テフロン（商品名）粉
末を用い分散メッキ法により金属複合材の撥水層４を形
成したものである。この撥水層４は、その表面の水滴の
接触角が１７３°で殆ど球形の水滴になって水に濡れな
い超撥水性の表面になる。
したように、厚さ１ｍｍ未満の磁性金属テープたとえば
電磁鋼板製のテープ３の表面に、テフロン（商品名）粉
末を用い分散メッキ法により金属複合材の撥水層４を形
成したものである。この撥水層４は、その表面の水滴の
接触角が１７３°で殆ど球形の水滴になって水に濡れな
い超撥水性の表面になる。
【０００９】前記のように磁性金属テープ３の表面に撥
水層４を形成した発熱撥水金属テープ２を電線１に巻付
けた本発明の融雪電線は、架空電線に流れる電流により
磁性金属テープ３が鉄損等により発熱して電線の着雪を
融かし早期に落雪させて着雪事故を防止する。
水層４を形成した発熱撥水金属テープ２を電線１に巻付
けた本発明の融雪電線は、架空電線に流れる電流により
磁性金属テープ３が鉄損等により発熱して電線の着雪を
融かし早期に落雪させて着雪事故を防止する。
【００１０】前記の架空電線に流れる電流値が小さく磁
性金属テープ３を融雪に必要な温度に上昇させ得るほど
の電流値でない場合は、磁性金属テープ３の表面には完
全に撥水する撥水層４が形成されているので、この表面
に対する着雪の付着力が低減され、早期に落雪させるこ
とができる。
性金属テープ３を融雪に必要な温度に上昇させ得るほど
の電流値でない場合は、磁性金属テープ３の表面には完
全に撥水する撥水層４が形成されているので、この表面
に対する着雪の付着力が低減され、早期に落雪させるこ
とができる。
【００１１】図１における６の部分は、架空電線１に螺
旋状に巻付けた発熱撥水金属テープ２の隣接巻回間の隙
間であり、この隙間６により架空電線１のより線間隙内
に入った水分を電線外に出すことができ、電線の腐食を
防止することができる。
旋状に巻付けた発熱撥水金属テープ２の隣接巻回間の隙
間であり、この隙間６により架空電線１のより線間隙内
に入った水分を電線外に出すことができ、電線の腐食を
防止することができる。
【００１２】前記のように架空電線１に巻付ける発熱撥
水金属テープ２は、電線上に１層だけ巻付け、または複
数層巻付けてもよく、巻付け層を多く重ねると磁性金属
テープ３の発熱温度上昇が増大するが架空電線の荷重が
増加するので、巻付け層数は１〜４層程度が適当であ
る。この電線に巻付けた磁性金属テープ３の温度上昇の
状況は、６１０ｍｍ2 のＡＣＳＲ架空電線１に対し、Ｈ
６０、厚さ０．５ｍｍ、巾２０ｍｍ、０．８５ｋｇ／ｍ
の電磁鋼板テープを電線に１ｍの距離巻付け１〜４層の
巻回層数ごとに温度上昇を測定したところ、各巻回層数
別の温度上昇は以下の表１のとおりであった。なお温度
測定値は℃であり、気温以外は温度上昇値である。
水金属テープ２は、電線上に１層だけ巻付け、または複
数層巻付けてもよく、巻付け層を多く重ねると磁性金属
テープ３の発熱温度上昇が増大するが架空電線の荷重が
増加するので、巻付け層数は１〜４層程度が適当であ
る。この電線に巻付けた磁性金属テープ３の温度上昇の
状況は、６１０ｍｍ2 のＡＣＳＲ架空電線１に対し、Ｈ
６０、厚さ０．５ｍｍ、巾２０ｍｍ、０．８５ｋｇ／ｍ
の電磁鋼板テープを電線に１ｍの距離巻付け１〜４層の
巻回層数ごとに温度上昇を測定したところ、各巻回層数
別の温度上昇は以下の表１のとおりであった。なお温度
測定値は℃であり、気温以外は温度上昇値である。
【００１３】
【表１】
【００１４】
【発明の効果】前記のように本発明の融雪電線は、磁性
金属テープの表面に撥水層を形成した発熱撥水金属テー
プを電線に巻付けたことにより、架空電線に流れる電流
が大きい時は磁性金属テープが発熱して電線の着雪を融
かして早期に落雪させ、架空電線に流れる電流値が小さ
く磁性金属テープの発熱が少ない時でも磁性金属テープ
表面の撥水層により着雪の付着力が低減されるので早期
に落雪させることができる。
金属テープの表面に撥水層を形成した発熱撥水金属テー
プを電線に巻付けたことにより、架空電線に流れる電流
が大きい時は磁性金属テープが発熱して電線の着雪を融
かして早期に落雪させ、架空電線に流れる電流値が小さ
く磁性金属テープの発熱が少ない時でも磁性金属テープ
表面の撥水層により着雪の付着力が低減されるので早期
に落雪させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の１実施例の電線を示す図
【図２】本発明の１実施例の電線の断面図
【図３】本発明の１実施例の電線に巻付ける発熱・撥水
金属テープの斜視図
金属テープの斜視図
１：架空電線 ２：発熱・撥水金属テープ ３：磁性金属テープ ４：撥水層
Claims (1)
- 【請求項１】磁性金属テープの表面に撥水層を形成した
発熱撥水金属テープを架空電線に巻付け、架空電線の電
流に応じて前記磁性金属テープが温度上昇して電線の着
雪を融雪し、架空電線の電流が前記磁性金属テープの融
雪温度上昇に充分でない時に前記撥水層により電線着雪
の付着力を低減することを特徴とする融雪電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4258840A JPH0686436A (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 融雪電線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4258840A JPH0686436A (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 融雪電線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0686436A true JPH0686436A (ja) | 1994-03-25 |
Family
ID=17325758
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4258840A Pending JPH0686436A (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 融雪電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0686436A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003025511A (ja) * | 2001-07-19 | 2003-01-29 | Nippon Paint Co Ltd | 撥水性テープ |
| KR20190044826A (ko) * | 2017-10-23 | 2019-05-02 | 한국전력공사 | 전선용 착빙 방지 장치 |
| CN111370176A (zh) * | 2020-04-18 | 2020-07-03 | 冷辉 | 一种防潮电缆 |
-
1992
- 1992-09-03 JP JP4258840A patent/JPH0686436A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003025511A (ja) * | 2001-07-19 | 2003-01-29 | Nippon Paint Co Ltd | 撥水性テープ |
| KR20190044826A (ko) * | 2017-10-23 | 2019-05-02 | 한국전력공사 | 전선용 착빙 방지 장치 |
| CN111370176A (zh) * | 2020-04-18 | 2020-07-03 | 冷辉 | 一种防潮电缆 |
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