JP2003079042A - 張力負担用線条体 - Google Patents

張力負担用線条体

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JP2003079042A
JP2003079042A JP2001262045A JP2001262045A JP2003079042A JP 2003079042 A JP2003079042 A JP 2003079042A JP 2001262045 A JP2001262045 A JP 2001262045A JP 2001262045 A JP2001262045 A JP 2001262045A JP 2003079042 A JP2003079042 A JP 2003079042A
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JP
Japan
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core member
glass
tension
filament
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Application number
JP2001262045A
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English (en)
Inventor
Keiji Yoshitomi
慶司 吉冨
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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  • Insulated Conductors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 芯材の表面を漏洩電流が流れてもトラッキン
グが生じず、芯材の引張強度低下が生じない線条体を得
る。 【解決手段】 ガラステープ等のガラス材からなる芯材
2の外周に樹脂による保護被覆3を形成して線条体1を
構成する。この線条体1を架設の絶縁電線の外周に螺旋
状に巻き付ける。線条体1の芯材(ガラステープ)2
は、十分な引張強度を有し、架設の絶縁電線に作用する
張力を負担する。芯材2がガラス材(無機材料)なの
で、保護被覆3がトラッキングで除去されて芯材2が露
出した時、芯材2の表面に漏洩電流が流れても、芯材2
にトラッキングは生じないので損傷を受けず、芯材2の
強度低下は生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】この発明は、架設する絶縁電
線またはケーブルに作用する張力を負担するために用い
る張力負担用線条体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ケーブルの吊架線すなわち、架設
するケーブルを吊架して支持する支持線として、鉄線が
多く使用されてきた。この鉄線の支持線には、裸線と被
覆線とがあり、使用目的に応じて使い分けされている。
しかし、鉄線は線重量が重い、芯材が硬い等、取り扱い
上の問題があった。そこで近年、その取り扱い性を改善
する観点から、軽量でしかも高張力に対応できるものと
してケブラー(芳香族ポリアミド系繊維の商品名)が使
用されるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のケーブルを吊架
して支持する支持線は、当該支持線に電圧が加わらない
状態で使用されるが、最近、絶縁電線に線条体を直接巻
き付けて絶縁電線を支持することも考えられている。線
条体を絶縁電線に直接巻き付けて用いると、線条体に電
圧が加わるので、次のような問題が生じる。 線条体が被覆鉄線である場合、絶縁電線の表面を流れ
る漏洩電流が、絶縁電線に接触する線条体の表面にも流
れて、線条体の被覆にトラッキングが発生することがあ
る。このトラッキングにより線条体の被覆が損傷し、芯
材の金属(鉄線)が露出し充電されてしまうという問題
が生じる。 線条体の芯材にケブラー等の有機材料を使用している
場合は、芯材自身もトラッキングにより損傷してしま
い、芯材の引張強度の低下を生じるという問題が生じ
る。
【0004】本発明は上記従来の欠点を解消するために
なされたもので、トラッキングの発生で芯材が充電され
たり芯材の引張強度低下が生じたりする等の問題が生じ
ない張力負担用線条体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、架設する絶縁電線またはケーブルに作用する張力
を負担するための張力負担用線条体であって、ガラス材
からなる芯材の外周に樹脂による保護被覆を形成したこ
とを特徴とする。
【0006】請求項2は、請求項1の張力負担用線条体
における芯材をガラステープで形成したことを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態の張力
負担用線条体1の構造を示す斜視図である。この実施形
態の張力負担用線条体(以下、線条体と略す)1は、芯
材としてガラス糸をテープ状に編んだガラステープ2を
用い、このガラステープ2の外周に、保護被覆として例
えばポリエチレン樹脂被覆3を形成した構造である。な
お、ガラステープは必ずしも上記製法によるものに限ら
ない。また、この線条体1のサイズは任意であるが、一
例を上げると、ガラステープ2のサイズが幅10mm×
厚み0.8mm、保護被覆3の厚みが1.0mmなどで
ある。
【0008】上記の線条体1は、例えば、図2のような
架空配電線路において、電柱5上に架設される絶縁電線
6に螺旋状に巻き付けて使用される。同図において、7
は腕金、8は腕金7上で絶縁電線6を支持する電線支持
物である。また、線条体1を絶縁電線6に螺旋状に巻き
付た状況を図3(イ)に拡大して示す。
【0009】上記のように絶縁電線6に巻き付けられた
線条体1において、芯材のガラステープ2は、絶縁電線
6に作用する張力に耐える引張強度を有し、絶縁電線6
のテンションメンバーとして作用する。また、保護被覆
であるポリエチレン樹脂被覆3は、ガラステープ2を構
成する微細なガラス繊維への損傷を防止し、ガラステー
プ2の外傷による強度低下を防止する。なお、芯材が有
機材料であると、保護被覆3が損傷して芯材が露出した
時に、紫外線により劣化して、芯材の強度が低下する
が、本発明では芯材が無機材料(ガラステープ2)であ
るから、有機材料に比べ紫外線で劣化して強度低下をき
たすことはない。
【0010】上記の架空配電線路において、絶縁電線6
には商用周波数の電圧が課電される。そうすると、図2
に示すように、絶縁電線6の表面および線条体1の表面
を電線支持物8に向って表面漏洩電流iが流れる。絶縁
電線(被覆が有機材料)6の場合には、表面漏洩電流が
絶縁体表面抵抗を流れるときにジュール熱となって発熱
し、その熱により絶縁電線6の絶縁体および線条体1の
保護被覆3が軟化、溶融、炭化する。これが繰り返され
ると、線条体1の保護被覆3が溶けて除去され、図3
(ロ)に示すように、芯材(ガラステープ)2が露出す
る。そうすると今度は、表面漏洩電流iが芯材2の表面
を流れ始める。しかし、芯材2がガラス(無機材料)で
あるため、表面漏洩電流により芯材2が軟化、溶融する
ことはなく(すなわち、芯材2にトラッキングが発生す
ることはなく)、強度低下することはない。よって、線
条体1の保護被覆3が劣化しても、張力を負担する芯材
2の強度は維持され、線条体1の強度が低下することは
ない。
【0011】上述の実施形態では、保護被覆3としてポ
リエチレン樹脂を用いたが、ガラス材からなる芯材2の
保護被覆として機能すればよいので、その他種々の樹脂
を使用できる。
【0012】また、実施形態では、線条体1を絶縁電線
6に螺旋状に巻き付けたが、線条体1を絶縁電線6に縦
添えする態様で取り付けることもできる。
【0013】本発明の線条体は、絶縁電線に内蔵させる
テンションメンバとして用いることもできる。ところ
で、絶縁電線にテンションメンバを内蔵させる場合、従
来はテンションメンバとして主として鉄線が用いられて
きたが、内部に導体とは別の異種金属が存在すると、電
気化学的な条件として腐食が発生し易い環境となる恐れ
がある。しかし、本発明の線条体1を用いると、芯材2
がガラス材であるから、電気化学的に腐食の発生しにく
い環境となり、導体金属の腐食は著しく少なくなる。
【0014】また、実施形態では芯材としてガラステー
プを用いているが、複数本のガラス糸を束状に結合した
ガラスロープを用いることもできる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、ガラス材からなる芯材
の外周に樹脂による保護被覆を形成した構造であるの
で、次のような効果を奏する。 線条体の芯材がガラス材(無機材料)であるため、保
護被覆がトラッキングで除去されて芯材が露出しても、
芯材が充電されてしまう問題は生じない。 線条体の芯材がガラス材(無機材料)であるため、保
護被覆がトラッキングで除去されて芯材が露出した時、
芯材表面に漏洩電流が流れても、芯材にトラッキングは
生じないので損傷を受けず、芯材の強度低下は生じな
い。 線条体の芯材がガラス材(無機材料)であるため、保
護被覆が損傷して芯材が露出しても、芯材が紫外線劣化
で強度低下を生じることはない。 ガラス材からなる芯材の表面が保護樹脂で被覆されて
いるので、直接の外傷を受けることがなく、外傷による
芯材の強度低下は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の線条体の部分切り欠き斜
視図である。
【図2】図1の線条体を螺旋状に巻き付けた絶縁電線を
用いた架空配電線路の斜視図である。
【図3】(イ)は図2の要部の拡大図、(ロ)は(イ)
において線条体の保護被覆が除去されてガラステープが
露出した時に、ガラステープの表面に漏洩電流が流れる
状況を説明する図である。
【符号の説明】
1 線条体 2 ガラステープ(ガラス材) 3 保護被覆 6 絶縁電線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架設する絶縁電線またはケーブルに作用
    する張力を負担するための張力負担用線条体であって、
    ガラス材からなる芯材の外周に樹脂による保護被覆を形
    成したことを特徴とする張力負担用線条体。
  2. 【請求項2】 前記芯材をガラステープで形成したこと
    を特徴とする請求項1記載の張力負担用線条体。
JP2001262045A 2001-08-30 2001-08-30 張力負担用線条体 Pending JP2003079042A (ja)

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