JPS63119110A - 架空用ケ−ブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野Ｊ 本発明は電カケープル、通信ケーブル、電気−光複合ケ
ーブルなどの架空用ケーブルに関し、さらに詳しくは、
氷雪に対する防災構造を具備した架空用ケーブルに関す
る。

「従来の技術１ 周知の通り、送電、通信等の分野において架空ケーブル
を構成するものは、架空用のケーブルとその支持物であ
る。

一般に、上述した各ケーブルを山間部に布設するとき、
その支持物たる鉄塔は、暴風雨、地震、雪、雷などの自
然障害から、常にケーブルを安全に支持しなければらな
らない。

そのため、鉄塔には、機械的特性をはじめ、他の諸物件
が付与されている。

ケーブルの場合も、これに付着した套雪、套氷によりケ
ーブル強度が不揃いになり、上下のケーブルが短絡する
とか、套雪脱落によりケーブルが跳ね上がって短絡事故
を起す。

時には、付着した氷雪の重量により断線を起こすほか、
套氷雪に風が吹いてケーブルがギヤロッピングを起こし
、疲労断線することもある。

これらに対しては、つぎのような対策が講じられている
。

■　ケーブル配列を水平にするとか、オフセットを十分
にとる。

■　長区間にわたり、碍子装置の懸垂型を連続使用する
ことは避け、条件の悪い鉄塔は引止型にする。

■　山の形状および風の方向等のため、ケーブルに特に
雪が付着しやすい箇所を避ける。

■　消極的対策として、ケーブルに大きな電流を通じて
これに付着した氷雪を溶かす。

■　ケーブル経過地に適応した氷雪荷重を想定してケー
ブルの弛度を決定し、場合によっては特殊強カケープル
の使用を考慮する。

■　ケーブル外周に除雪リングを嵌める。

ｒ発明が解決しようとする問題点」 上述した対策■〜■の場合、これを講じることにより応
分の成果をおさめているが、これらの対策も信頼性が乏
しいので、降雪時期等においてはケーブル布設状況の定
期点検、除雪作業が不可欠となり、しかも、長区間にわ
たる当該作業の迅速化が困難をきわめるため、時宜を得
た処置が実施できず、ケーブル断線、鉄塔倒壊などが一
定の割合で発生する。

本発明は上記の問題点に鑑み、ケーブル外形を改善する
ことにより、氷雪等が殆ど付着することのない架空用ケ
ーブルを提供しようとするものである。

１問題点を解決するためのｆ段１ 本発明に係る架空用ケーブルは、所期の目的を達成する
ため、ケーブル長手方向と直交するケーブル断面外形が
、略三角形からなることを特徴とする。

「作用」 本発明の架空用ケーブルは、そのケーブル断面外形が略
三角形であるから、当該架空用ケーブルを降雪量の多い
山間部に布設した場合において、ケーブル表面に雪など
が付着しても、その雪が一定量付着すること、自重によ
りケーブルの傾斜表面を滑べり落ちることとなり、した
がって、当該ケーブルには有害、主水などが生じがたく
、氷雪に起因したケーブル断線事故、鉄塔倒壊などが起
こりがたい。

１実　施　例１ 以下、本発明架空用ケーブルの実施例につき、図面を参
照して説明する。

第１図に示した架空用ケーブル１は、そのケーブル長手
方向と直交するケーブル断面外形が略三角形からなる。

かかる架空用ケーブル１が電カケープルであるとき、当
該ケーブル１は、まれに単線の場合もあるが、一般には
７本撚、１９木撚、３７本撚なとの撚線からなり、さら
にその撚線は、銅撚線、銅合金撚線、アルミニウム撚線
、アルミニウム合金撚線、鋼心アルミ撚線等からなる。

」−記架空用ケーブル１は、周知の冷間引抜加工あるい
は熱間引抜加工することにより、断面略三角形に形成さ
れる。

この際、架空用ケーブル１の断面略三角形に外接する円
の直径は、通常、５０ｍｍφ程度かそれ以下である。

ざらに上記引抜加工と同時、またはその引抜加工後にお
いて、架空用ケーブル１に撚りをかけることにより、当
該架空用ケーブルｌには、第２図のごとき捩りが付与さ
れることがある。

この際のケーブルの捩りは緩やかであり、その撚りピッ
チは２〜１５ｍ程度であるが、望ましい撚りピッチは３
〜１０ｍである。

第１図の架空用ケーブルｌにおいて、そのケーブル表面
が活性のある塗料、樹脂などによりコーティングされる
ことがあり、そのコーテイング材の一例として、ポリテ
トラフルオルエチレンをあげることができる。

第３図の架空用ケーブル１１は、ケーブルコア１２と、
そのケーブルコア１２の外周を覆うシース１３とからな
る。

この実施例の架空用ケーブル１１は、電カケープル、電
気通信ケーブル、光通信ケーブルのいずれかからなる。

架空用ケーブル１１が電カケープルである場合、そのケ
ーブルコア１２は電カケープルユニットからなり、架空
用ケーブル１１が電気通信ケーブルである場合、そのケ
ーブルコア１２は電気通信ケーブルユニットからなり、
Ｘらに、架空用ケーブル１１が光通信ケーブルである場
合、そのケーブルコア１２は光通信ケーブルユニットか
らなる。

シース１３は単層または複層（−層以上）の合成樹脂層
からなり、かかるシース１３において、絶縁性、耐久性
、耐候性などを確保する部分には、ポリ塩化ビニルなど
で代表される高特性の合成樹脂が用いられる。

４二述したシース１３は、ケーブルコア１２を周知の押
出被覆装置にかけることにより形成され、かくて形成さ
れたシース１３の断面外形、すなわちケーブル長手方向
と直交するケーブル断面外形は、略三角形をなす。

もちろん、第３図の架空用ケーブル１１にも、第２図の
ごとき捩りがイ」与されることがあり、その捩りは、シ
ース１３の押出被覆装置を介して付与される。

シース１３には、必要に応じて鋼製の、あるいはＦＲＰ
製のテンションメンバ１４が、第３図のごとく埋設され
る。

その他、第３図の架空用ケーブル１１において、複数本
撚り合わされたケーブルコア１２の外周に、シース１３
が形成されることもある。

第４図の架空用ケーブル２１は複合ケーブルである。

かかる架空用ケーブル２１は、互いに撚り合わされた複
数本のケーブルコア２２．２３と、これらケーブルコア
２２．２３の外周に設けられた例えば絶縁紙からなる押
巻層２４と、その押巻層２４の外周を覆うシース２５と
、そのシース２５内に埋設されたテンションメンバ２６
とからなる。

第４図において、ケーブルコア２２は前述した光通信ケ
ーブルユニットと同じ構成を有し、ケーブルコア２３は
前述した電カケープルユニットと同じ構成を有し、シー
ス２５は前記シース１３と同じ構成を有Ｌ、さらに、テ
ンションメンバ２６は前記テンションメンバ１４と同じ
構成を有する。

第４図の架空用ケーブル２１も、押巻層２４により束ね
られたケーブルコア２２．２３を前述したと同じく押出
被覆装置にかけることにより作製され、その際、シース
２５の断面外形が所定の略三角形に形成され、さらに必
要に応じて、当該架空用ケーブル２１には第２図のごと
き捩りが付与される。

なお、本発明において略三角形というとき、三角形およ
び三角形に近似した形状を含む。

上述した各架空用ケーブル１．１１．２１の断面形状す
なわち三角形としては、正三角形、二等辺三角形が望ま
しいが、これ以外の三角形が採用されることもある。

本発明に係る各種架空用ケーブル１　、１１．２１は従
来例と同様、鉄塔間を介して架空布設される。

この際の各架空用ケーブル１．１１．２１が捩れを有し
ないものであるとき、これら架空用ケーブル１　、１１
．２１は捩れを付与されて布設される。

こうして布設された各架空用ケーブル１．１１．２１の
表面に雪などが付着した場合、前述したように、一定量
の雪が付着するごと、ケーブル表面を滑べり落ちるため
有害、有水の虞れがなくなる。

特に各架空用ケーブル１．１１．２１に捩りが付与され
ている場合、付着した氷雪の重みにより、これら架空用
ケーブル１　、１１．２１がその捩り方向に回転したり
、捩りを戻す方向に復帰するので、雪を払い落す作用が
顕著になり、しかも、ケーブル捩り方向に沿った気流が
生じるので、その気流によっても着雪が吹き飛ばされる
。

「発明の効果」 以上説明した通り、本発明に係る架空用ケーブルは、そ
のケーブル長手方向と直交するケーブル断面外形が略三
角形からなるので、氷雪等が殆ど付着せず、したがって
氷雪等に起因したケーブル断線事故、鉄塔倒壊などが起
こりがたく、保安対策のための人的および物的負担が軽
減される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る架空用ケーブルの一実施例を示し
た断面図、第２図は上記架空用ケーブルに捩り付与した
側面図、第３図、第４図は本発明に係る架空用ケーブル
の他実施例を示した断面図である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）ケーブル長手方向と直交するケーブル断面外形が
   、略三角形からなることを特徴とする架空用ケーブル。
2. （２）ケーブルコアの外周に設けられたシースの断面外
   形が、略三角形からなる特許請求の範囲第１項記載の架
   空用ケーブル。
3. （３）ケーブル長手方向に捩りが付与されている特許請
   求の範囲第１項記載の架空用ケーブル。