JPH11353945A - 架空電線 - Google Patents

架空電線

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JPH11353945A
JPH11353945A JP15826698A JP15826698A JPH11353945A JP H11353945 A JPH11353945 A JP H11353945A JP 15826698 A JP15826698 A JP 15826698A JP 15826698 A JP15826698 A JP 15826698A JP H11353945 A JPH11353945 A JP H11353945A
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JP
Japan
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wire
electric wire
projections
overhead electric
intertwisted
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Application number
JP15826698A
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English (en)
Inventor
Takashi Sukegawa
隆志 助川
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風騒音、コロナノイズがなく、降雪時にも安
全な架空電線の出現が要望されている。 【解決手段】 本発明は、1乃至複数個の突起を有する
複数の金属素線で撚線の外層を構成し、前記突起を挟ん
で、または前記突起で形成される凸部を挟んで吸湿線状
体を配置してなることを特徴とする架空電線である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は架空送電線路または
架空地線として用いられる架空電線に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の代表的な架空電線81を示
すもので、中心に横断面が丸の補強用のアルミ被鋼線8
2を複数本(図では7本)撚りあわせて配置し、その外
周に横断面が台形のアルミセグメント導体83を1層
(または複数層)撚りあわせ、最外層を横断面が丸のア
ルミ導体84で構成した構造となっている。また、図9
は光ファイバ入り架空地線91で、中心に光ファイバ9
8を挿入したパイプ99を配置し、その周りにセグメン
ト型アルミ被鋼線93、丸型アルミ被鋼線94を配置し
た構成となっている。しかしながら、このような構造の
架空電線81、91は横断面が略円形のために次のよう
な問題点を含んでいる。
【0003】即ち、 (1)断面が略円形であるために風下側の電線の上下に
カルマン渦が発生し、このカルマン渦により著しい風騒
音が発生する。 (2)降雨時に電線下端部に水滴が溜まり、この水滴に
よりコロナノイズが発生し、近隣の騒音公害となる。 (3)降雪時に、電線上に積もった雪が大きく発達し、
この積もった雪が一度に落ちるときに架空電線に異常振
動を発生させ、この異常振動の大きさによっては送電線
路で相間接触が起こり、架空電線が切断する事故に繋が
る恐れがある。 (4)降雪時に、架空電線上に積もった雪が最外層素線
の撚り方向に沿って筒状に発達し、径が大きくなるに従
って風の影響も大きく受けて振れ幅も大きくなり、電線
を支持している鉄塔に異常張力を及ぼして最悪の時には
鉄塔の倒壊を招く恐れがある。 (5)極寒地に架設した架空電線には氷片の付着により
ギャロッピング現象を起こして相間接触し、架空電線が
切断する事故に繋がる恐れがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの個々の現象を
解決するために最外層に凹凸を設け、断面形状の円形を
歪めた架空電線がこれまでに数多く提案されているが、
上記5つの現象を同時に解決した架空電線の提案はな
く、風騒音、コロナノイズがなく、降雪時にも安全な架
空電線の出現が要望されていた。本発明はかかる要望を
満足する架空電線に関するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、1乃至複数個
の突起を有する複数の金属素線で撚線の外層を構成し、
前記突起を挟んで、または前記突起で形成される凸部を
挟んで吸湿線状体を配置してなることを特徴とする架空
電線である。本発明は、複数の突起または凸部で風によ
る悪影響を排除するとともに降雪時に架空電線上に積も
った雪の筒状発達を阻止し、吸湿線状体によりコロナノ
イズの大きさを小さくした架空電線を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は本発明架空電線の一実施形態を示
すもので、1は架空電線で、該架空電線1は中心に横断
面が丸の補強用のアルミ被鋼線2を複数本(図では7
本)撚りあわせて配置し、その外周に横断面が台形のア
ルミセグメント導体3を1層(または複数層)撚りあわ
せ、その外層を片端に突起5を有するアルミセグメント
導体4を8本図示するように突起5が接合するにように
撚り合わせ、突起5、5で凸部6を構成している。7は
吸湿線状体で、金属の多孔質線状体、耐熱性プラスチッ
クからなる多孔質線状体等からなり、前記凸部6の両側
に配置されている。図中8は凸部6に沿って撚り合わせ
た吸湿線状体7、7間を埋めるアルミ導体である。
【0007】図2は本発明架空電線の他の実施形態を示
すもので、該架空電線21は中心にアルミ被鋼線22を
複数本撚り合わせて配置し、その外周にアルミセグメン
ト導体23を撚り合わせ、最外層には図示するように両
側に突起25、25を有するアルミセグメント導体24
を8本、相互の突起25、25が重なり合うように撚り
合わせ、重なり合う突起25、25で形成される凸部2
6を有する外層を構成する。27は吸湿線状体で、凸部
26の両側に配置され、凸部26、26の間を2本の吸
湿線状体27、27で埋めている。
【0008】図3は本発明架空電線の第三の実施形態を
示すもので、該架空電線31の最外層は中間に凸部(突
起)36を有するアルミセグメント導体34を8本撚り
合わせたものである。なお、図中32はアルミ被鋼線、
33はアルミセグメント導体である。
【0009】本発明の架空電線は上述したように、最外
層に凸部6、26、36を設けるとともに該凸部の両側
に吸湿線状体7、27、37を配置した構造としたこと
により、 (1)断面が凸部により非円形となっているために架空
電線に風が当たってもカルマン渦が発生せず、従って、
カルマン渦が原因で発生していた風騒音が極端に小さく
なる。 (2)降雨時に電線下端部に凸部を伝わって雨水が回る
が、凸部の周りには吸湿線状体が配置されているために
水滴となって垂れ下がる割合が少なくなり、従って水滴
によるコロナノイズの発生が抑えられ、コロナノイズに
よる公害が少なくなる。 (3)降雪時に、電線上に積もった雪は凸部によって回
転が阻止され、従って雪が筒状に大きく発達することは
なく、少量堆積した後に落下するので、積雪が原因とな
る電線の切断事故や鉄塔の損壊事故がなくなる。 (4)極寒地に架設し、架空電線に氷片が付着しても、
凸部により揚力がランダムに乱されて(攪乱されて)ギ
ャロッピング現象を起こす一様な揚力とならず、従って
ギャロッピング現象による相間接触もなく電線切断の事
故を未然に防止することができる。
【0010】本発明の一つの特徴は架空電線の最外層に
吸着線状体を設けたことにある。この吸着線状体は導体
に密着しているために常に導体の温度に近い温度となっ
ている。送電時の送電線の温度は200°C前後である
ため吸湿線状体は通常乾燥した状態におかれている。こ
の吸湿線状体に大量の雨が当たると吸湿線状体は冷やさ
れ水で飽和状態になる。コロナ放電は雨が止んだ後の水
滴により発生するが、吸湿線状体についた水が水滴にな
ろうとしても、その前に吸湿線状体が水滴になるのを妨
害し、また、吸着線状体は架空電線の温度で飽和状態が
短時間で解消するために水滴となる前に吸着される量も
多く、コロナノイズによる騒音は極めて小さくなる。
【0011】図4〜7は、図1(本発明の架空電線、記
号■)、図2(本発明の架空電線、記号▲)、図8(従
来の架空電線、記号●)に示す構成で等価断面積が41
0mm2 の架空電線を試作し、これらの架空電線による
試験結果である。図4は10分間の平均風速を5〜30m
/sの間で段階的に変化させて風による騒音を測定した
結果で、この図より明らかなように従来の架空電線に比
べて本発明架空電線の騒音は20〜35dB程度小さく
なっている。図5はコロナノイズを測定した結果で、架
空電線表面に油が存在する状態と油を除去した状態とで
測定した。その結果、本発明の架空電線は従来の架空電
線に比べて油が付着した状態では20〜35dB、油を
除去した状態では15〜30dBの騒音低減効果が見ら
れた。図6は0.5kg/mの人工着雪を施し、10分
間の平均風速を5〜30m/sの範囲で変化させて架空
電線の張力変動を計測した結果で、張力変動は従来の架
空電線に比べて1/2程度であることが確認された。図
7は雪による影響を山岳地でフィールド試験した結果
で、氷雪の堆積による強風時の振幅の変化は従来の架空
電線に比べて50〜60%減少することが確認された。
【0012】上記は架空送電線路に使用する架空電線に
ついての試験結果であるが、等価断面積120mm2
架空地線を試作し、同様の試験を行なった結果、架空送
電線と同様の結果が得られた。
【0013】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明架空電線
は、風による騒音、雨によるコロナ騒音を低減、雪や氷
による悪影響を未然に防ぐもので、長期間にわたり安全
かつ騒音公害のない架空電線を提供しうる優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる送電線の第1の実施形態を示す
側面図である。
【図2】本発明に係わる送電線の第2の実施形態を示す
側面図である。
【図3】本発明に係わる送電線の第3の実施形態を示す
側面図である。
【図4】架空電線の風騒音の測定結果を示すグラフであ
る。
【図5】架空電線のコロナノイズの測定結果を示すグラ
フである。
【図6】架空電線の着雪時の風による張力変動の測定結
果を示すグラフである。
【図7】架空電線の氷雪による振幅の変化を測定した結
果を示すグラフである。
【図8】従来の架空電線を示す側面図である。
【図9】従来の光ファイバ入り架空地線を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1、21、31 架空電線 2、22、32 アルミ被鋼線 3、23、33 セグメント導体 4、24、34 突起を有するセグメント導体 5、25 突起 6、26、36 凸部 7、27、37 吸湿線状体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1乃至複数個の突起を有する複数の金属
    素線で撚線の外層を構成し、前記突起を挟んで、または
    前記突起で形成される凸部を挟んで吸湿線状体を配置し
    てなることを特徴とする架空電線。
JP15826698A 1998-06-08 1998-06-08 架空電線 Pending JPH11353945A (ja)

Priority Applications (1)

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JP15826698A JPH11353945A (ja) 1998-06-08 1998-06-08 架空電線

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JP15826698A JPH11353945A (ja) 1998-06-08 1998-06-08 架空電線

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JPH11353945A true JPH11353945A (ja) 1999-12-24

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ID=15667866

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JP15826698A Pending JPH11353945A (ja) 1998-06-08 1998-06-08 架空電線

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