JPH0877726A - ディジタル信号処理装置、誤り検出方法および記録媒体再生装置 - Google Patents

ディジタル信号処理装置、誤り検出方法および記録媒体再生装置

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JPH0877726A
JPH0877726A JP6212730A JP21273094A JPH0877726A JP H0877726 A JPH0877726 A JP H0877726A JP 6212730 A JP6212730 A JP 6212730A JP 21273094 A JP21273094 A JP 21273094A JP H0877726 A JPH0877726 A JP H0877726A
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deviation
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Takuji Nishitani
卓史 西谷
Shoichi Miyazawa
章一 宮沢
Kazutoshi Ashikawa
和俊 芦川
Ryushi Shimokawa
龍志 下川
Seiichi Mita
誠一 三田
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Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】復号誤りの低減をはかり、高密度な磁気記録を
可能とする再生信号処理回路およびそれを用いた磁気記
録再生装置を提供する。 【構成】推定波形生成回路32では、PRMLチャネル
による復号結果を用いて理想的な再生信号の波形を生成
する。この波形と実際の再生信号との偏差波形を減算器
31により得る。GCRコードと最尤復号との性質によ
って、誤りビットは2ビットもしくは4ビットの間隔で
発生する確率が高く、しかも各ビットの誤りの状態は一
方のビットが正しいビットの値に対して+1されてお
り、他方の信号ビットは−1されている。このことか
ら、エラー検出回路41でエラーの偏差波形のパターン
を識別し、エラー識別回路42でエラーのビット間隔を
検出することにより、エラー修正回路43でエラービッ
トの補正を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル信号復号処
理方法に関し、チャネルを介して送信されるコード化2
進データを表わすアナログ信号を、デジタル化して復号
する際の信号処理に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録の記録密度は年々高密度化の一
途をたどっている。従来の磁気記録再生装置において
は、アナログ信号のピーク検出を1ビット毎に行うピー
ク検出チャネルが広く用いられている。記録密度および
転送速度の増加にともなって、通常のピーク検出チャネ
ルにおける1ビット検出ウィンドウは非常に小さくな
り、検出信頼性を阻害している。
【0003】これに代わる方法として、部分応答最大尤
度(PRML)チャネルが、以下の論文で論じられてい
る。
【0004】(1) Forney, "Maximum-Likelihood Sequen
ce Estimation of Digital Sequencesin the Presence
of Intersymbol Interference", IEEE Trans. on Inf
o. Theory, vol. IT-18, No. 3, 1972年 5月 (2) Kobayashi, "Application of Probabilistic
Decoding to DigitalMagnetic Recording Systems",
IBM J. Res. Develop., 1971年 1月 (3) Cideciyan et al., "A PRML System for Digita
l Magnetic Recording",IEEE J. on Selected Areas in
Communications, Vol. 10, No.1, 1992年 1月 PRMLチャネルは、多項式(1−D)(1+D)で特
徴づけられ、部品の公差やパルスの非対称性や、記録媒
体への記録密度の増加などによって引き起こされる磁気
記録プロセスの非線形性により、信号波形の変化や等化
誤差に非常に敏感である。PRMLチャネルは、すべて
の起こりうる信号系列の中から、最大尤度のビット列を
検出する。この検出は、ビタビ・アルゴリズムと呼ばれ
る方法を用いることによって効率的に行なわれる。ビタ
ビ・アルゴリズムでは、信号は互いに独立には検出され
ない、というよりもむしろ、そのビット列の前後関係で
検出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したPRMLチャ
ネルを用いても、磁気記録密度が高密度化されると、ビ
ットエラー率が増加する傾向にある。
【0006】このため、記録密度の高密度化に伴って、
(1)記録媒体上の磁化反転間隔の密度を制御するべ
く、GCR(グループ・コーデッド・レコーディング)
符号を用い、(2)Viterbi(ビタビ)タイプの識別器
における計算の簡略さを活かし、(3)磁気記録プロセ
スの非線形性による波形等化の誤差を許容するために、
信号波形の変動に対して頑健な信号処理方式が求められ
ている。頑健な信号処理方式とするためには、誤りの検
出と誤り訂正とが必要となる。
【0007】本発明は、上記課題を解決するために、復
号値から復号誤りを検出することができるディジタル信
号処理装置、ディジタル信号復号方法および記録媒体再
生装置を提供することを目的とする。また、他の目的と
して、磁気記録密度を高密度化したときに、従来よりビ
ットエラー率が低くなるようなディジタル信号処理装
置、ディジタル信号復号方法および記録媒体再生装置を
提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記要求に応えるべく、
本発明によれば、あらかじめ定められた符号化方式によ
り符号化された信号を復号するディジタル信号処理装置
において、前記符号化された信号を復号する復号手段
と、前記復号手段により復号された復号値より、前記符
号化された信号の雑音成分を除去した場合に得られると
推定される信号波形を生成する推定波形生成手段と、前
記推定波形生成手段より生成された信号波形と前記符号
化された信号との偏差を表す偏差波形を生成する偏差波
形生成手段と、前記偏差波形生成手段で生成された偏差
波形に基づき、前記復号手段における復号誤りを検出す
る検出手段とを有する。
【0009】また、あらかじめ定められた符号化方式に
より符号化された信号を復号する際の誤り検出方法であ
って、前記符号化された信号を復号し、前記復号手段に
より復号された復号値より、前記符号化された信号の雑
音成分を除去した場合に得られると推定される信号波形
を生成し、前記符号化された信号から前記生成された信
号波形を減算して偏差を表す偏差波形を生成し、前記偏
差波形の振幅の絶対値があらかじめ定めた基準値より大
きいときにエラーが発生したとして復号誤りを検出す
る。
【0010】このような、ディジタル復号処理を記録媒
体の再生装置に利用することができる。さらに、前記エ
ラーが発生した場合に、前記復号手段により復号された
復号値を修正する修正手段を有することができる。
【0011】
【作用】本発明においては、8/9GCRのようなコー
ドを用いて符号化された2値データに対応するアナログ
信号のサンプル値を、ディジタル信号処理装置にて処理
する。復号手段では、8/9GCRの場合にはビタビ検
出アルゴリズムを用いて、符号化された信号がコード化
2進データにデコード(復号)される。つぎに、磁気記
録プロセスの非線形性や、記録媒体などから発生する雑
音によって引き起こされる波形等化の誤差によるエラー
(復号誤り)を検出するために、推定波形生成手段にお
いて復号された復号値が正しいと仮定した場合に、復号
手段により復号された復号値より、符号化された信号
(再生信号)の雑音成分を除去した場合に得られると推
定される信号波形を生成し、偏差波形生成手段におい
て、この信号波形と実際の再生信号との偏差を表す偏差
波形を生成する。検出手段では、偏差波形生成手段で生
成された偏差波形に基づいて前記復号手段における復号
誤りを検出することができる。例えば、偏差波形生成手
段により生成された偏差波形の振幅の絶対値があらかじ
め定めた基準値より大きいときにエラーが発生したとす
ることができる。
【0012】磁気記録における磁界の交番性と、8/9
GCRコードによる磁化反転間隔の制約とから、ほとん
どの場合に復号エラーは2ビット、4ビットなどの偶数
ビット間隔で反転した符号として現れる。復号手段にお
いて復号エラーが発生したときの偏差波形は、この復号
エラーによる符号の変化が符号間干渉を起こした波形と
なる。この偏差波形を識別することによって、PRML
チャネルの出力として得られる復号値から、エラーを検
出し、また、修正することが可能となる。
【0013】本発明において、復号手段による復号値を
用いた信号波形と再生信号波形との偏差波形を生成する
ことによって、復号値に含まれる誤検出ビットのみによ
る振幅波形を生成することができる。これにより、誤検
出ビットのみに起因する波形(偏差波形)の情報を利用
することにより、S/N(信号とノイズの比率)の改善
が図れ、符号誤り率を大きく低減することが可能となる
ばかりでなく、ひいては記録媒体における符号の記録密
度の増加やデータの転送速度の向上も図ることができ
る。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を説明する。
【0015】本実施例においては、最尤復号による復号
結果から理想的な波形を推定し、推定波形と再生信号波
形との偏差波形を生成することによって、復号誤りによ
る誤りを検出する。また、後述するように、GCRコー
ドと最尤復号との性質によって、誤りビットは2ビット
もしくは4ビット(もしくはそれ以上の偶数ビット)の
間隔の2ビットの組で発生する確率が高く、その組の各
ビットの誤りの状態は一方のビットが正しいビットの値
に対して+1されており、他方の信号ビットは−1され
ている。このことから、復号された結果のパターンを識
別することによって、誤りビットの位置と誤りの状態と
を検出し、補正を行なうことができる。
【0016】図1に、ディジタル信号処理装置のブロッ
ク図を示す。図1において、ディジタル信号処理装置
は、AGC機能を持つプリアンプ11と、雑音を除去す
るためのロウ/バンドパス・フィルタ12と、一定のク
ロックに従ってアナログ入力信号をディジタル・サンプ
ル値にA/D変換するADC13と、あるクロック時の
サンプル値と1クロック前のサンプル値とを加算して出
力する(1+D)演算器14と、(1+D)演算器14
の出力を一時的に蓄積するシフトレジスタ15と、符号
化されたデータを復号化するPRMLチャネル20と、
復号結果から波形を推定し、推定した波形と再生信号と
の偏差波形を生成する偏差波形生成部30と、偏差波形
からエラーを検出し、エラーを修正するエラー識別修正
部40とを備える。また、PRMLチャネル20は、波
形を等化させる波形等化回路21および所定のPRML
方式により復号する最尤復号回路22を備え、+1,
0,−1の3値信号による一連のコードを出力する。偏
差波形生成部30は、復号結果から波形を推定する推定
波形生成回路32、推定波形と再生信号との偏差波形を
求める減算器31および復号結果を一時的に記憶するシ
フトレジスタ33を備える。エラー識別修正部40は、
偏差波形からエラーを検出するエラー検出回路41、エ
ラービットの位置を特定するエラーパターン識別回路4
2、エラービットを修正するエラー修正回路43および
復号結果を一時的に記憶するシフトレジスタ44、84
を備える。
【0017】また、図22に、図1に示すディジタル信
号処理装置の概略回路構成図を示す。図22に示す構成
図は、図1に示したブロック図の各ブロックの回路を示
したものであり、各回路の詳細な構成は、さらに、図
3、図5、図9および図10に示す。これらの図におい
て、同一の機能を備えるものは、同一の番号により示
す。図22における各回路の機能は、図1、図3、図
5、図9および図10を参照してそれぞれ後述する。な
お、これらの図において、シフトレジスタもしくはDE
LAY(遅延)回路は、主に、タイミングを調整するた
めに用いられ、各ブロックに内蔵するようにしてもよい
し、各ブロックの外部に設けて共用するようにしてもよ
い。
【0018】図1において、信号処理チャネルは、回線
10に接続され、この回線10を介して、トランスジュ
ーサからアナログの読出信号が供給される。トランスジ
ューサとしては、例えば、ディジタル記憶装置からデー
タを読みだすための磁気的または光学的な読出ヘッド
や、送受信機などがある。この読出信号は、ディジタル
記憶装置に記憶されている符号化されたアナログ信号で
あり、本実施例においては、符号化方式として8/9デ
ータ・シーケンスを利用する。また、他の符号化方式を
利用することもできる。ここで、8/9データ・シーケ
ンスとは、ディジタル記憶装置へのデータ書込時に8/
9GCRコードを使ってコード化された2進データ・シ
ーケンスのことである。8/9GCRコードは、8ビッ
トデ−タが9ビットのコード語に写像される。
【0019】読出信号は、AGC機能を持つプリアンプ
11と、ロウ・バンドパス・フィルタ12を通る。AD
C13は、一定のクロックに従ってアナログ入力信号を
ディジタル・サンプル値にA/D変換する。つぎに、デ
ィジタル・サンプル値は、(1+D)演算器14に渡さ
れる。(1+D)演算器14では、あるクロック時のサ
ンプル値と1クロック前のサンプル値とが加算されて出
力される。(1+D)演算器の出力は、シフトレジスタ
15とPRMLチャネル20とに渡される。PRMLチ
ャネル20は、公知の処理方式に従い、一連のコード
(+1,0,−1の3値信号)を出力する。PRMLチ
ャネル20による復号結果は、シフトレジスタ33を介
して推定波形生成回路32に送られ、最尤復号回路22
による復号結果を用いた推定波形が生成される。減算器
31は、シフトレジスタ15を介して(1+D)演算器
より送られる(1+D)された再生信号と、推定波形生
成回路32の出力との偏差波形を計算する。偏差波形
は、エラー識別修正部40に送られる。エラー検出回路
41は、予め記憶しているエラー発生時の偏差波形のパ
ターンと減算器31から送られる偏差波形とを照合し、
エラーの発生を検出する。エラーの発生が検出された場
合は、エラーパターン識別回路42において、シフトレ
ジスタ44の内容と、エラー検出回路を介して送られる
偏差波形およびエラー信号を用いて、エラーの状態とエ
ラービットの位置の特定が行なわれる。エラー修正回路
43は、エラー検出回路から送られるエラー信号と、エ
ラーパターン識別回路42の識別結果とにもとづき、シ
フトレジスタ84の該当するビットを修正する。シフト
レジスタ84を通過したデータが最終的な復号されたデ
ータとして出力される。
【0020】以下、本実施例を詳細に説明する。まず、
磁気記録における記録データ例を用いて、簡単にPRM
Lチャネルの説明をしておく。図2に、(a)記録デー
タと、(b)媒体に書き込まれるデータと、(c)
(d)(e)復号時の各部の波形図と、(f)復号結果
のデータとをそれぞれ示す。
【0021】記録すべき8ビット(1バイト)のコード
は、予め定められた8/9GCRコードの変換ルール
(例えば、特公平3−6699号公報に記載の変換ルー
ル)に従って、9ビットの記録符号に符号化される。図
2(a)は、8/9GCRコードで符号化されたデータ
を、記録媒体に記録される符号シーケンスのNRZ(Non
Return to Zero)符号(ビット情報を2つの状態に対応
させて記録する符号化方式)で表現した例を示す。ま
た、実際に記録媒体に書き込まれる波形は、図2(b)
に示す波形図のように、記録符号に対して数1に示すよ
うな処理を行なったINRZI符号(インタリーブドN
RZI(Non Return to Zero Inverted)符号)と呼ば
れる中間符号である。
【0022】
【数1】 bi=ai+bi-2(modulo 2) ………(数1) ただし、 ai:記録符号 bi:中間符号 この符号が磁気記録媒体から読み出される時には、チャ
ネルの持つ微分特性から、図2(c)に示すような波形
となり、3値波形になる。
【0023】図2(d)に、図1に示す(1+D)演算
器14において(1+D)処理を行なった波形を示す。
(1+D)処理は、あるクロック時のサンプル値と1ク
ロック前のサンプル値とを加算することにより行う。図
2(e)は、図1に示す波形等化回路21により(1+
D)演算後の波形に等化処理を行なった結果の波形を示
している。波形等化回路21により、等化処理が行われ
るが、この等化により復号が誤ることがある。また、イ
ンタリーブドNRZI符号を用いた符号化を行なうこと
により、記録側の1ビットの孤立したデータに対するチ
ャネルのインパルス応答は、(1,0,−1)という3
値による応答となる。インタリーブドNRZI符号にお
いては、各1ビットの影響は、そのビットおよび2ビッ
ト遅れたビットに対してのみ現われる。したがって、P
RML方式による復号回路では、偶数ビットの系列と奇
数ビットの系列が独立した2つの系列として並列に処理
される。図2(f)は、図1に示す最尤復号回路22に
おいて、偶数ビットと奇数ビットの系列に対して、図2
(e)の等化結果に対してビタビ復号法を用いて最大尤
度の復号結果を求めた結果を示している。この復号結果
の1および−1を1に、0は0に変換することによっ
て、元の記録符号(NRZ符号)を得ることができる。
【0024】つぎに、本実施例による偏差波形生成部3
0について詳細に説明する。図3に偏差波形生成部30
の詳細なブロック図を示す。また、図7に、磁気記録に
おいてエラーが発生した場合の波形図を示す。図7にお
いて、(a)記録媒体に記録される符号シーケンスのN
RZ符号の例、(b)中間符号のINRZI符号の例、
(c)(1+D)演算後の再生波形yk、(d)PRM
Lによる復号結果、(e)推定波形xk、(f)偏差波
形dk、(g)積和演算波形rk、の例をそれぞれ示す。
【0025】図3において、推定波形生成回路32は、
ビットデータに対応する理想的な波形データを記憶する
RAM34A、34Bと、ビットデータからアドレスを
生成し、RAM34A、34Bに対してアドレスを指示
するアドレス生成回路35A、35Bと、RAM34
A、34Bから読みだされた波形データを加算して推定
波形を生成する加算器36とを有する。推定波形生成回
路32では、ビットデータに対応する、雑音成分を含ま
ない理想的な波形データをRAMに記憶しておき、ビッ
トデータをアドレスとして波形データを読みだし、読み
だした波形データを加算することにより推定波形を生成
する。これにより、雑音成分を含まない理想的な波形が
生成される。
【0026】ここで、アドレス生成回路35A、35B
について詳細に説明しておく。最尤復号回路22による
復号結果は、偶数ビットおよび奇数ビットのそれぞれに
対して、磁化反転の交番性による規則性がある。すなわ
ち、復号結果の奇数および偶数ビットの系列では、それ
ぞれ1と−1は(0を除き)交互に出現する。この性質
を利用すると、奇数および偶数ビットの系列において、
3ビットのパターンは4ビットのアドレスで、4ビット
のパターンは5ビットのアドレスで表現することができ
る。一例として、3ビットの場合のアドレスを図4に示
す。シフトレジスタ33から1ビットおきに取り出され
た復号値のビットパターンは、図4に示す15通りがあ
る。最も左側にある0以外のビットの値が1の場合は、
アドレス信号の最も左側の値を0とし、最も左側にある
0以外のビットの値が−1の場合は、アドレス信号の最
も左側の値を1とする。その他のアドレスの値(右側の
3桁)は、ビットパターンの値が1または−1の場合は
1とし、0の場合は0として、アドレス信号とする。こ
れにより、インタリーブされた奇数または偶数ビットの
連続した3ビットの復号値のビットパターンは4ビット
のアドレス信号で表現することができる。同様に、nビ
ットのビットパターンは、(n+1)ビットのアドレス
信号で表現することができる。
【0027】また、RAM34A、34Bに記憶されて
いるデータの例を図19に示す。図19には、3ビット
のパターン例を示し、4ビットのアドレスに対応させて
各データは6ビットの語長で表現される。RAM34A
および34Bには、復号結果のビットパターンと対応す
る、雑音成分を含まない理想的な波形の値(各ビットに
おける再生信号の値を、周辺のビットからの符号間干渉
を考慮して求めた値)が予め格納してある。k番目のビ
ットにおける推定波形の値xkは、数2に示すように与
えられる。
【0028】
【数2】
【0029】ここに、 ak+i:(k+i)ビットの復号値(-1,0,+1) hi:中心からiビットだけ離れた位置での孤立波形の
値である。
【0030】数2に示すように、各ビットにおける再生
信号の値を、偶数系列と奇数系列とのそれぞれの系列に
おいて、周辺のビットからの符号間干渉を考慮して求め
ておき、その求めた値をRAMに記憶させておく。
【0031】図3において、最尤復号回路22において
奇数ビットと偶数ビットとにインタリーブされて復号さ
れた結果が一つのストリームとしてシフトレジスタ33
に送られる。シフトレジスタ33は、最尤復号の結果
(+1,0,−1の3値データ)をそのままシフトし
て、次のエラー識別修正部40のシフトレジスタ44に
出力する。
【0032】アドレス生成回路35Aおよび35Bで
は、シフトレジスタ33の1ビットおきの復号結果から
RAM34Aおよび34Bに対するアドレスを生成す
る。アドレス生成回路35A、35Bで生成されたアド
レス信号に相当する記録データがRAM34A、34B
からそれぞれ読み出される。RAM34A、34Bから
読み出された値が加算器36によって加算され、推定波
形の値が求められる。
【0033】加算器36の出力として得られた推定波形
の値と、シフトレジスタ15を介してタイミングを調整
され(遅延され)て送信される(1+D)演算器14の
出力とを、減算器31において減算することによって、
偏差波形の信号が生成される。すなわち、第k番目のビ
ットにおける偏差波形の値dkは数3に示すように表せ
る。
【0034】
【数3】 dk=yk − xk ………(数3) ここに、yk:(1+D)後の再生波形の値である。
【0035】減算器31によりもとめられた偏差波形の
信号は、エラー検出回路41に送信される。
【0036】最尤復号回路22において求められた復号
結果は、波形等化回路21において雑音成分を含む再生
信号が増幅されているので、この雑音成分により誤りを
含む復号結果を出力することがある。本実施例において
は、この最尤復号回路22における復号誤りを検出する
ために、復号結果から雑音成分を含まない理想的な波形
を生成し、この生成した波形と再生信号とを比較するこ
とにより、最尤復号回路22で復号が正しく行われたか
否かを検出する。
【0037】また、図3において、RAM34AとRA
M34Bとは、奇数ビットと偶数ビットとに対応させて
それぞれ設けているが、図18に示すように、RAMお
よびアドレス生成回路をまとめて1つずつ設けてもよ
い。図18においては、アドレス生成回路111が波形
推定に用いる復号データを一括してアドレスに変換し、
対応する波形推定データをRAM110から読みだすよ
うな構成にしている。このようにすることによりRAM
の数を少なくすることができる。
【0038】つぎに、エラー識別修正部40の構成およ
び動作を詳細に説明する。
【0039】エラー識別修正部40は、図1に示すよう
に、エラーが発生しているか否かとエラー位置とを検出
するエラー検出回路41、発生したエラーの種別を識別
するエラーパターン識別回路42、エラーを修正するエ
ラー修正回路43、シフトレジスタ44および48を備
える。
【0040】PRML方式では、エラーは2ビットの組
で発生するため、エラービットは、2、4、6、8、…
ビット間隔離れた2ビットの組というように発生し、例
えば、2ビット間隔のエラー発生時の偏差波形は図6お
よび図23に示すような波形(この波形の位相を以下、
正位相(P)という)か、もしくは、図6および図23
に示すような波形の逆位相の波形(この波形の位相を以
下、負位相(N)という)をとる。正位相の波形は、あ
るビット(kクロック時)を中心とし、(k−1)側の
ビットで偏差波形の値が正、(k+1)側のビットで偏
差波形の値が負の波形である。図6には、2ビット間隔
のエラー発生時の偏差波形の形状を示している。また、
図23には、2ビット間隔のエラー発生時の偏差波形の
形状と、その時のエラーのビットパターンとを示してい
る。
【0041】本実施例においては、エラー検出回路41
において、このエラー発生時の偏差波形と減算器31に
よりもとめられた偏差波形との積和演算を行い、積和演
算の結果、振幅変化が大きい場合にエラーが発生したと
する。この積和演算により振幅変化の強度が求められ、
振幅変化が大きい場合にはエラーが発生したと考えるこ
とができる。
【0042】また、2ビット間隔のエラーか4ビット間
隔のエラーであるかを、エラーパターン識別回路42に
おいて前述した積和演算の値rkをあらかじめ定めた、
値の異なる2つの基準値(後述するc1,c2)と比較す
ることにより判定する。4ビット間隔でエラーが発生し
たときの偏差波形の振幅値dkは、符号間干渉により、
2ビット間隔でエラーが発生したときの偏差波形の振幅
値より大きくなる。また、積和演算の値rkは、偏差波
形の振幅値dkに比例する。このことを利用して、第1
の基準値c2と、第1の基準値より値が小さい第2の基
準値c1とを決めておき、積和演算によりもとめた値rk
が、第1の基準値より大きい場合には4ビット間隔のエ
ラーと判断し、積和演算によりもとめた値が、第1の基
準値より小さく、かつ、第2の基準値より大きい場合に
は2ビット間隔のエラーと判断する。または、積和演算
の値rkを比較する代わりに、偏差波形の振幅値dkを第
1の基準値および第2の基準値と比較してもよい。
【0043】また、エラー発生時に、偏差波形が正位相
であるか負位相であるかを判定することにより、エラー
修正回路43における修正パターンを決定する。
【0044】さらに、PRML方式では2ビット間隔の
ビットエラーは正位相の場合、図12および図23に示
すように、ビット湧出、ビット消失、ビット移動(1)
および(2)の4パターンであるので、エラーパターン
識別回路42において、これらのエラービットパターン
のいずれであるかを識別することにより、修正するエラ
ーパターンを決定し、エラー修正回路43において、図
23に示すような補正データとエラー位置における復号
化されたデータとを加算することにより、エラーを修正
することができる。同様に、4ビット間隔のビットエラ
ーパターンも4パターンであるので、エラーパターン識
別回路42において、これらのエラービットパターンの
いずれであるかを識別する。エラーパターン識別回路4
2では、復号されたデータのパターンが、2ビットおよ
び4ビットの4パターンのうちいずれのパターンである
かを検出することにより行う。
【0045】まず、エラー検出回路41を詳細に説明す
る。エラー検出回路41のブロック図を図5に示す。エ
ラー検出回路41は、偏差波形の値dkとエラー識別パ
ターンとの積和計算によって積和演算値rkの計算を行
なう振幅変化検出回路50、偏差の値dkに対してしき
い値の判定を行なう偏差判定回路55、および、積和演
算値を用いてエラー位置を検出するエラー位置検出回路
60を備える。振幅変化検出回路50において、エラー
発生時の偏差波形と復号結果からもとめた偏差波形との
積和を計算し、エラー位置検出回路60において正位相
か負位相かを判定するとともに、偏差判定回路55にお
いてさらに偏差波形を基準値と比較することによりエラ
ーの位置を検出している。
【0046】以下、図5を参照して各回路について詳細
に説明する。
【0047】図5において、振幅変化検出回路50は、
偏差波形の値を一時的に蓄積するシフトレジスタ51、
エラー発生時の偏差波形と復号結果からもとめた偏波波
形の値とを乗算する乗算器52、エラーパターンを保持
するレジスタ54および乗算器52の出力を加算する加
算器53を備える。偏差波形生成回路30の減算器31
から送られる偏差波形dkと予め一定の値miを格納した
定数レジスタ54の内容とが乗算器アレイ52にて乗算
され、各乗算器の出力の総和が加算器53で演算され
る。エラー発生時の偏差波形は、図6および図23に示
すような波形をとるので、例えば、偏差波形値をmi
して、エラーパターンとの積和をとることにより、振幅
変化が大きい場合にエラーが発生したとすることができ
る。振幅変化検出回路50は、数4で示すような、積和
演算値rkが加算器53から出力される。
【0048】
【数4】
【0049】ここに、 dk+i:(k+i)ビットの偏差波形の値 mi:エラー発生時の偏差波形の形状を表わす一定の値
である。
【0050】定数レジスタ54に格納されているエラー
発生時の偏差波形の形状を表わす一定の値miの例を図
6に示す。図6に示す例は、磁気記録において、規格化
線密度Kが3.0であり、正位相で2ビットの間隔(ビ
ット番号の差が2)でエラーが発生した場合のエラー波
形をもとに生成した例である。図6に示すような、正位
相の2ビットの間隔でエラーが発生した場合の偏差波形
を用いる代わりに、4ビット間隔エラーが発生した場合
の偏差波形を用いてもよいし、また、これらの負位相の
エラー発生時の偏差波形を用いてもよい。4ビット間隔
エラーが発生した場合の偏差波形を用いる場合には、後
段の振幅変化強度判定回路70における基準値は、2ビ
ット間隔のときの基準値と異なる値となり、例えば、振
幅変化強度の最大値を考慮して決めておく。
【0051】このように、振幅変化検出回路50では、
エラー発生時の偏差波形のパターンと復号結果からもと
めた偏差波形との積和を計算する。
【0052】つぎに、エラー位置検出回路60と偏差判
定回路55とについて説明する。
【0053】まず、図8を参照してエラーパターンの正
位相と負位相とについて説明しておく。
【0054】エラー位置検出回路60および偏差判定回
路55においては、図8に示すような、(a)正位相と
(b)負位相との二つの状態を判別し、それぞれの状態
を満足していればエラーが発生していると判定する。
【0055】図8において、(1)では、rkをrkの1
つ前の積和演算値と比較して大きいか否かと、rkをrk
の1つ後の積和演算値と比較して大きいか否かとによ
り、図7(g)に示すように、rkがピーク値であるこ
とを判断し、また、(2)においては、図7(f)に示
すように、dkの1つ前と後の偏差波形の値の絶対値が
あらかじめ定めた基準値thより大きいときにエラーが
発生していると判断している。
【0056】エラー位置検出回路60と偏差判定回路5
5とは、図8に示す条件のうちそれぞれ(1)および
(2)を判別する回路である。エラー位置検出回路60
では、図8(1)に示す判断を行ない、偏差判定回路5
5では、図8(2)に示す判断を行なう。これらの判断
の結果、正位相のエラーの図8(1)および(2)を満
たしていれば、正位相のエラーが発生したとし、負位相
のエラーの図8(1)および(2)を満たしていれば、
逆位相のエラーが発生したとする。エラー位置検出回路
60と偏差判定回路55との判定の結果によりより正確
にエラーの検出を行なうことができる。
【0057】まず、偏差判定回路55について詳細に説
明する。偏差判定回路55では、シフトレジスタ56に
よりタイミングを調整された2ビット間隔の偏差波形の
値dk+1およびdk-1と、レジスタ57に記憶されている
値との比較を、比較器58A、58B、58C、58D
においてそれぞれ行なう。ここに比較器は、−端子に入
力された値と+端子に入力された値とを比較し、+端子
に入力された値が−端子に入力された値より大きい場合
に1を、そうでない場合は0を出力する。あらかじめ定
めた基準値thは正の値であり、レジスタ57Aおよび
57Cには−thが、57Bおよび57Dにはthが格納
されている。したがって、比較器58A、58B、58
C、58Dからは、それぞれ数5に示すような場合に1
が、そうでない場合に0が出力される。
【0058】
【数5】 dk+1≦−th、dk+1≧th、dk-1≦−th、dk-1≧th ………(数5) エラーが発生していなければ、偏差波形はほぼ0である
ので、thは、例えば、偏差波形のピーク値の最大の1
/8ぐらいの値に設定され、この固定値より偏差波形の
絶対値が大きければ、エラー位置であると判定する。こ
れにより、図8に示す(2)の判断をしている。
【0059】つぎに、エラー位置検出回路60について
詳細に説明する。エラー位置検出回路60は、シフトレ
ジスタ61によりタイミングを調整された2ビット間隔
の積和演算波形rk+1、rkおよびrk-1が、比較器62
Aおよび62Bにおいて比較される。この場合、rk
1つ前と1つ後の積和演算値と比較される。この結果、
比較器62Aおよび62Bからは、それぞれ数6に示す
ような場合に1が、そうでない場合に0が出力される。
これにより、図8(1)に示すような条件の判定結果を
得ることができる。
【0060】
【数6】 rk+1≦rk、rk≦rk-1 ………(数6) 偏差判定回路55およびエラー位置検出回路60の出力
を組み合わせることによって、論理素子59Aおよび5
9Bからは、それぞれ正位相および負位相のエラーが発
生している場合に1が出力される。比較器62Aおよび
62Bの出力を論理素子63Aおよび63Bで組合せる
ことによって、図8に示すような条件の判定結果を得る
ことができ、正位相であるか負位相であるかを出力する
ことができる。偏差判定回路55およびエラー位置検出
回路60の出力を組み合わせることによって、より正確
なエラー位置を検出することができる。
【0061】つぎに、エラーパターン識別回路42を詳
細に説明する。エラーパターン識別回路42の構成図を
図9に示す。
【0062】図9において、エラーパターン識別回路4
2は、振幅変化強度を判定するための振幅変化強度判定
回路70、エラービットパターンを識別するためのビッ
トパターン識別回路74および発生したエラーパターン
を決定する修正パターン決定回路78を備える。エラー
パターン識別回路42では、2ビット間隔のエラーか4
ビット間隔のエラーであるかを、振幅変化強度判定回路
70において前述した振幅変化の強度を判定することに
より判定し、さらに、ビットパターン識別回路74にお
いて、復号結果から、2ビット間隔のエラーか4ビット
間隔のエラーであるかを識別することにより、より正確
に、2ビット間隔のエラーか4ビット間隔のエラーであ
るかを判定している。修正パターン決定回路78では、
2ビット間隔のエラーか4ビット間隔のエラーであるか
と、エラーパターンが正位相であるか負位相であるかと
により、修正するエラーパターンを決定する。
【0063】図9において、振幅変化強度判定回路70
では、2ビットのエラーか4ビットのエラーであるかを
判定するのに、エラービットが4ビット間隔の方が2ビ
ット間隔の場合より符号間干渉により波形面積が大きく
なり、またその波形面積を積和演算値により判断できる
点を利用する。振幅変化強度判定回路70では、レジス
タ71A、71Bにそれぞれ第1の基準値c2、第2の
基準値c1、(c2≧c1≧0)をセットしておくことに
より、前述したように、基準値c2より大きい場合には
4ビット間隔のエラーと判断し、それより小さい場合に
は2ビット間隔のエラーと判断するようにする。このた
め、振幅変化強度判定回路70では、積和演算の絶対値
|rk|が、比較器72Aおよび72Bにおいて、それ
ぞれレジスタ71Aおよび71Bに格納された一定値と
比較される。この時、積和演算値rkは、符号反転回路
73により、rk≦0の場合には−rkに符号が反転され
る。
【0064】また、ビットパターン識別回路74では、
シフトレジスタ44でタイミングを調整された復号結果
のビットパターンが一定の条件を満足しているかが識別
される。ここで、比較器75Aおよび75B、75Cお
よび75Dで比較対象となる値は、前段のエラー検出回
路41の出力PおよびNによって切り替えられる。P=
1(N=0)の場合比較器75A、75Bではそれぞれ
ビットの値が1であるか否かが比較され、比較器75C
および75Dではそれぞれビットの値が−1であるか否
かが比較される。一方、N=1(P=0)の場合、比較
器75A、75Bではそれぞれビットの値が−1である
か否かが比較され、75Cおよび75Dではそれぞれビ
ットの値が1であるか否かが比較される。これにより、
正位相のエラーが発生しているときには、図12および
図23に示すように、4つのエラーパターンをとるため
に、復号結果のビットが、2ビット間隔でこのパターン
を示すときにはP出力がハイとなり、振幅変化強度判定
回路70からの出力Bがハイのとき(振幅変化の強度が
第1の基準値より小さく、かつ、第2の基準値より大き
い場合)にS2の出力がハイとなって出力される。同様
に、復号結果のビットが、4ビット間隔で正位相のとき
のエラーパターンを示すときにはQ出力がハイとなり、
振幅変化強度判定回路70からの出力Aがハイのとき
(振幅変化の強度が第1の基準値より大きい場合)にS
4の出力がハイとなって出力される。
【0065】修正パターン決定回路78では、振幅変化
強度判定回路70およびビットパターン識別回路74の
出力を組み合わせて、2ビット間隔で復号結果を修正す
るか、4ビット間隔で修正するかが決定される。振幅変
化強度判定回路70およびビットパターン識別回路74
の出力を組み合わせることにより、より正確にエラービ
ット間隔を判定することができる。
【0066】修正パターン決定回路78から出力される
結果をまとめると以下に示すようになる。
【0067】(a)正位相のビット誤りの場合(P=
1、N=0) 積和演算の値が以下の数7に示す条件を満足するかが、
振幅変化強度判定回路70で判定される。すなわち、基
準値c2より大きい場合には4ビット間隔のエラーと判
断し、それより小さく、基準値c1より大きい場合には
2ビット間隔のエラーと判断するようにする。
【0068】
【数7】 A:rk≧c2 B:c2≧rk≧c1 ………(数7) また、ビットパターンが以下の数8に示す条件を満足す
るかが、ビットパターン識別回路74で識別される。す
なわち、正位相のエラーパターンを取る場合を識別す
る。
【0069】
【数8】 P:ak+1=1 or ak-1=−1 Q:ak+2=1 or ak-2=−1 ………(数8) このとき、修正パターン決定回路78の出力は数9に示
すようになる。
【0070】
【数9】
【0071】数9に示すように、正位相で2ビット間隔
のエラーが発生したと判定され、図23に示すような補
正が2ビット間隔で行なえる場合と、正位相で4ビット
間隔のエラーが発生していると判定されたにもかかわら
ず図23に示すような補正が4ビット間隔では行なえな
い場合とに、2ビット間隔で補正を行なうように、補正
信号S2がハイとなる。逆に、正位相で4ビット間隔の
エラーが発生したと判定され、図23に示すような補正
が4ビット間隔で行なえる場合と、正位相で2ビット間
隔のエラーが発生していると判定されたにもかかわらず
図23に示すような補正が2ビット間隔では行なえない
場合とに、4ビット間隔で補正を行なうように、補正信
号S4がハイとなる。例えば、前段のエラー検出回路4
1と振幅強度判定回路70とにおいて、正位相で2ビッ
ト間隔のエラーが発生していると判定された場合におい
ても、図23に示すような4つのパターン以外のパター
ンが発生しているときがあり、この場合には修正を行な
うことができないので、4つのパターン以外のパターン
を検出し、検出したときには4ビット間隔で補正を行な
うようにしている。4ビットの場合にも同様のことがい
える。通常の場合、エラーが発生した場合には、2ビッ
トおよび4ビット間隔のエラーが大部分を占め(エラー
全体の99%ぐらい)、2ビット間隔で修正できないと
きには、4ビット間隔で修正できる確率が非常に高く、
逆に、4ビット間隔で修正できないときには、2ビット
間隔で修正できる確率が非常に高いことがシミュレーシ
ョンにより統計的に求められたので、このような処理を
行なう。
【0072】(b)負位相のビット誤りの場合(P=
0、N=1) 積和演算の波形の値が以下の数10に示す条件を満足す
るかが、振幅変化強度判定回路70で判定される。すな
わち、基準値−c2より小さい場合には4ビット間隔の
エラーと判断し、それより大きく、基準値−c1より小
さい場合には2ビット間隔のエラーと判断するようにす
る。
【0073】
【数10】 A:rk≦−c2 B:−c2≦rk≦−c1 ………(数10) また、ビットパターンが以下の数11に示す条件を満足
するかが、ビットパターン識別回路74で識別される。
すなわち、負位相のエラーパターンを取る場合を識別す
る。
【0074】
【数11】 P:ak+1=−1 or ak-1=1 Q:ak+2=−1 or ak-2=1 ………(数11) このとき、修正パターン決定回路78の出力は数12に
示すようになる。
【0075】
【数12】
【0076】数12に示すように、負位相で2ビット間
隔のエラーが発生したと判定され、図23に示すような
補正が2ビット間隔で行なえる場合と、負位相で4ビッ
ト間隔のエラーが発生していると判定されたにもかかわ
らず図23に示すような補正が4ビット間隔では行なえ
ない場合とに、2ビット間隔で補正を行なうように、補
正信号S2がハイとなる。逆に、負位相で4ビット間隔
のエラーが発生したと判定され、図23に示すような補
正が4ビット間隔で行なえる場合と、負位相で2ビット
間隔のエラーが発生していると判定されたにもかかわら
ず図23に示すような補正が2ビット間隔では行なえな
い場合とに、4ビット間隔で補正を行なうように、補正
信号S4がハイとなる。例えば、前段のエラー検出回路
41と振幅強度判定回路70とにおいて、負位相で2ビ
ット間隔のエラーが発生していると判定された場合にお
いても、図23に示すような4つのパターン以外のパタ
ーンが発生しているときがあり、この場合には修正を行
なうことができないので、4つのパターン以外のパター
ンを検出し、検出したときには4ビット間隔で補正を行
なうようにしている。4ビットの場合にも同様のことが
いえる。
【0077】いずれの場合も、S4=1(S2=0)の
場合は4ビット間隔で復号結果を修正し、S2=1(S
4=0)の場合は2ビット間隔で復号結果を修正する。
【0078】このようにして、エラー間隔が4ビットで
発生した場合にも2ビットで発生した場合にも修正する
ことができる。修正は、正位相で2ビット間隔でエラー
が発生しているときには、図23に示すように、補正デ
ータ(正位相のエラーパターンの偏差波形)を加算する
ことにより行われ、正位相で4ビット間隔でエラーが発
生しているときには、正位相の4ビット間隔のエラーパ
ターンの偏差波形を補正データとして加算することによ
り修正することができる。また、負位相で2ビット間隔
でエラーが発生しているときには、負位相の2ビット間
隔のエラーパターンの偏差波形を補正データとして加算
することにより、補正を行い、負位相で4ビット間隔で
エラーが発生しているときには、負位相の4ビット間隔
のエラーパターンの偏差波形を補正データとして加算す
ることにより、補正を行うことができる。
【0079】つぎに、エラー修正回路43を詳細に説明
する。エラー修正回路43の構成を図10に示す。エラ
ー修正回路43は、レジスタ80、加算器82およびシ
フトレジスタ84を備える。レジスタ80には、エラー
検出回路41の出力P、Nの値およびエラーパターン識
別回路42の出力S2、S4の値により異なる値がセッ
トされる。
【0080】PRMLによって復号された3ビットの結
果(ak-1、ak、ak+1)に含まれるエラーの状態は、
2ビット間隔で正位相の場合を例にとると、図23およ
び図12に示すように分類できる。ここに、*はインタ
リーブされた別の系列のビットとなるため任意である。
図11に示すいずれのエラーに対しても、元の復号結果
に対して、修正後の新しい復号結果を、数13に示すよ
うにすれば良いことが分かる。
【0081】
【数13】 ak-1 ← ak-1+1 ak+1 ← ak+1−1 ………(数13) 同様に、4ビット間隔で正位相のエラーに対しては、
【0082】
【数14】 ak-2 ← ak-2+1 ak+2 ← ak+2−1 ………(数14) 2ビット間隔で負位相のエラーに対しては、
【0083】
【数15】 ak-1 ← ak-1−1 ak+1 ← ak+1+1 ………(数15) 4ビット間隔で負位相のエラーに対しては、
【0084】
【数16】 ak-2 ← ak-2−1 ak+2 ← ak+2+1 ………(数16) とすれば良い。
【0085】したがって、図11にまとめるように、レ
ジスタ80A、80B、80C、80Dにセットされる
値をそれぞれK1、K2、K3、K4とすると、数17
に示すようにすれば、エラーの形態をすべて修正でき
る。
【0086】
【数17】 P=1、S4=1の場合: K1=−1、K2= 0、K3= 0、K4= 1 P=1、S2=1の場合: K1= 0、K2=−1、K3= 1、K4= 0 N=1、S4=1の場合: K1= 1、K2= 0、K3= 0、K4=−1 N=1、S2=1の場合: K1= 0、K2= 1、K3=−1、K4= 0 ………(数17) 加算器82は、シフトレジスタ84から送られる復号値
とレジスタ80の値とを加算してレジスタ84に出力す
る。シフトレジスタ84の出力に対して、1および−1
を1とし、0は0のままとして出力することによって、
記録符号(NRZ符号)に復号された結果を得ることが
できる。
【0087】以上のように、エラーが発生しているか否
かとエラー位置と、発生したエラーの種別とを識別する
ことにより、エラーを修正することができる。エラーを
修正するのでビットエラー率を低くすることができる。
また、PRMLチャネルにおいて、複雑な計算を必要と
せずに、GCRコードでコード化された入力アナログ信
号のサンプル値を処理し、復号誤りを少なくすることが
できる。
【0088】つぎに、図5に示す振幅変化検出回路50
の他の構成例を説明する。図5に示した振幅変化検出回
路50は、図13に示す振幅変化検出回路90のよう
に、加算器と減算器とで構成することもできる。クロッ
ク時をtとすると、シフトレジスタ92でタイミングを
調整された偏差波形のデータ列から、クロック時tのデ
ータdtを中心として、前後数ビットのデータが加算器
94Aおよび加算器94Bで加算される。減算器96
で、加算器94Aおよび加算器94Bの出力データの差
が演算され、結果はエラー位置検出回路60に送られ
る。図5に示したエラー検出回路41の構成において、
振幅変化検出回路50の代わりに図13に示した振幅変
化検出回路90を用いることによって、乗算器を用いな
いで偏差波形の変化を識別できる。これによって、演算
回路が非常に簡素にできるばかりでなく、高速な処理を
可能にすることができる。
【0089】また、上記実施例においては、2ビット間
隔のエラーと4ビット間隔のエラーとを識別して修正し
たが、6ビット以上の間隔のエラーは、偏差波形の正お
よび負のピーク位置を検出し、その位置のピットが修正
可能であるか否かを判定することにより修正を行うよう
にしてもよい。
【0090】6ビット以上の間隔のエラーを検出する場
合の構成図を図24および図25を参照して説明する。
【0091】図24に、6ビット以上の間隔のエラーを
検出する場合のエラー検出回路B135を示す。図24
においては、図5に示す回路において、振幅変化検出回
路50に代えて、図13に示す振幅変化検出回路90を
用い、さらに、偏差波形の振幅値が一定以上であるかを
判定する振幅判定回路130と、偏差波形の振幅が最大
となるビット位置を検出するピーク検出回路132と、
ピーク検出回路132により検出されたピーク位置から
つぎのピーク位置までの間隔を計測するエラービット間
隔判定回路134とを設ける。これらにより、6ビット
以上のエラービットの間隔と正位相/負位相との判断を
さらに行なう。また、図24においては、振幅判定回路
130とピーク検出回路132とを合わせてエラー検出
回路B135としている。エラービット間隔判定回路1
34は、ビット間隔を計測するカウンタを備えている。
【0092】振幅変化検出回路90において、偏差波形
値dkの3ビットを加算された値が振幅判定回路130
およびピーク位置検出回路132に入力される。振幅判
定回路130において、振幅があらかじめ定めた値以上
であることを判定する。これにより、あらかじめ定めた
値以上であれば、エラーが発生しているとすることがで
きる。また、ピーク位置検出回路132では、シフトレ
ジスタ147により1ビット遅延させて、偏差波形値d
kの3ビットを加算された値を1つ前の偏差波形値dk
3ビットを加算された値と比較し、比較の結果をさらに
シフトレジスタ148により遅延させて、あるときの比
較結果と1つ前の比較結果とが異なるときにピーク位置
と判定する。また、この比較結果から正位相と負位相と
を判定する。振幅判定回路130において、振幅があら
かじめ定めた値以上であることを判定され、かつ、ピー
ク位置検出回路132において振幅値がピーク値である
と判定された場合に、エラービット間隔判定回路134
内のカウンタが起動され、つぎのピーク位置とのビット
間隔がカウントされる。ビット間隔が6ビット以上の場
合に、そのビット間隔を示す信号S6およびエラーの極
性を示す信号P1およびN1が出力される。
【0093】図25に、6ビット以上の間隔のエラーを
修正する回路を示す。図25に示すエラー修正回路は、
図10に示したエラー修正回路に、6ビット以上の間隔
のエラーを修正する回路を追加したものである。エラー
検出回路B135の出力信号S6、P1およびN1がレ
ジスタ140Aおよび140Bに入力される。レジスタ
140Aおよび140Bには、S6、P1およびN1に
よりそれぞれ値がセットされる。すなわち、前述したよ
うに、ビット間隔とエラーの極性とにより、補正データ
を決定し、レジスタ140Aおよび140Bにセット
し、補正データを加算器142Aないし142Dにおい
て加算することによりエラーの修正を行なう。また、ビ
ット修正タイミングを調整するために、144Aないし
144Dのレジスタを設けておく。図25においては、
8ビット間隔までのエラー訂正を行なう回路を示してい
るが、加算器およびレジスタを追加することにより、任
意の間隔のエラーまで訂正する回路を構成することがで
きる。
【0094】このような構成にすることにより、6ビッ
ト以上の間隔のエラーを検出することができ、さらに、
そのエラーの修正をすることができる。
【0095】つぎに、本発明による第2の実施例を図1
4に示す。図14において、エラー識別修正部100に
おけるエラー検出回路105およびエラーパターン識別
回路110以外の構成は、図1に示した実施例と同一で
ある。
【0096】まず、本実施例によるエラー検出回路10
5の構成を図15を用いて説明する。エラー検出回路1
05は、図5における偏差判定回路55と同一の構成の
偏差判定回路と論理素子106Aおよび106Bを有す
る。偏差判定回路55では、偏差波形を基準値と比較す
ることによりエラーの位置を検出することができるの
で、偏差判定回路55のみによって得られる偏差波形の
振幅変化からエラーを検出する。この構成によって、大
幅に回路の簡素化を図ることができる。
【0097】つぎに、図16を用いてエラーパターン識
別回路110の説明をする。エラーパターン識別回路1
10は、図9に示したエラーパターン識別回路と同一の
ビットパターン識別回路74と論理素子112とを備え
る。エラーパターン識別回路110は、シフトレジスタ
44でタイミングを調整された復号結果の内容から、2
ビット間隔のエラーか4ビット間隔のエラー化を識別す
る。エラーパターン識別回路110は、第1の実施例に
おけるエラーパターン識別回路42に対して、回路を大
幅に簡素化することができる。
【0098】つぎに、上記第1および第2の実施例にお
けるディジタル復号処理装置を磁気ディスク装置に利用
した場合について図21を参照して説明する。
【0099】磁気ディスク装置の再生回路の概略構成を
図21に示す。データを記録しておく記録媒体(ディス
ク)120から読み取りヘッド121によって読みださ
れた再生信号は、プレアンプ122によって増幅された
後、フィルタ123によって高周波ノイズを除去され
る。高周波ノイズが除去された再生信号は、ADC(ア
ナログ/ディジタル変換器124によって、サンプリン
グクロックに従ってデジタル値に変換された後、等化器
125によって復号のための等化が行われる。この等化
器125は、再生された信号の振幅特性および位相特性
を整形し、元のディジタル信号を”1”あるいは”0”
に識別しやすくする。波形等化はA/D変換の後でデジ
タル等化器を用いて行なってもよいし、A/D変換の前
にアナログ・フィルタを用いて行ってもよい。あるい
は、両方を組み合わせてもよい。
【0100】等化された信号は、復号回路126によっ
てディジタル信号に識別再生される。VCO127は、
等化器125の出力を用い、各部の動作タイミングを決
めるクロック信号CLK128を生成する。VCO12
7で生成されたクロック信号CLK128に基づいて、
ディジタル復号処理装置では、前述したような復号とエ
ラーの修正とを行う。このようにすることにより、磁気
ディスクのデータ再生において、復号誤りの少ない磁気
ディスク再生装置を実現できる。このため、本実施例に
よる磁気ディスク再生装置を用いれば、磁気ディスクの
記録密度を高度化することができる。
【0101】また、図21に示すような磁気ディスク再
生装置において、エラーを検出してエラーを修正する代
わりに、エラーの検出のみを行い、エラーを検出したと
きには、磁気ディスク再生装置において読出しを再度行
う(リトライする)ようにしてもよい。この場合の実施
例を第3の実施例として説明する。図17に、第3の実
施例の構成図を示す。図17に示す構成要素のうち、リ
トライ判定回路95以外は、図1に示した実施例の対応
する構成要素と同一である。
【0102】図17において、リトライ判定回路95
は、偏差波形生成部30の出力である偏差波形の振幅の
絶対値が一定値以上あるいは振幅の変化が一定値以上の
時にリトライ信号を生成する。例えば、第1および第2
の実施例における偏差判定回路と同様な構成にすること
により、エラーが発生しているか否かを検出でき、エラ
ーを検出した場合には再度読出しを行うようにリトライ
信号を生成し、上位装置に送出する。リトライ信号は、
上位の制御回路に送られ、リトライ信号が送られた部分
の情報の再読み取りを実行する。この方式により、従来
の方式に対して回路をほとんど増加させることなく、エ
ラーを検出することができる。また、再読み取りによっ
て復号エラーを大幅に減少させることができる。
【0103】以上、上記各実施例によれば、高速な復号
が行えるというPRMLの長所を活かしながらしかも復
号誤りの非常に少ないディジタル信号の復号を行うこと
ができる。上記各実施例におけるビットエラー率の低減
の効果の例を図20に示す。図20に、記録密度を規格
化線密度(孤立波形の振幅が1/2での広がりとビット
間隔との比)で2.5とし、読出し点の信号(A/D変
換前の信号)のS/Nを変化させてビットエラー率をシ
ミュレーションにより求めたものである。図20におい
て、AはPRMLによる復号結果のビットエラー率であ
り、Bは第1の実施例における復号結果のビットエラー
率を示している。これらを比較すると、本実施例によ
り、PRMLに対してビットエラー率を1/10以下に
低減することができる。
【0104】上記各実施例によれば、複雑な計算を必要
とせずに、PRMLチャネルにおいて復号された結果か
ら復号誤りを検出することができる。また、エラー修正
することが可能となり、誤り率の低いチャネルを実現で
きるとともに、磁気記録の高密度化を図ることができ
る。
【0105】上記各実施例によれば、PRMLチャネル
において、複雑な計算を必要とせずに、GCRコードで
コード化された入力アナログ信号のサンプル値を処理
し、復号誤りを少なくすることができる。このようなデ
ィジタル復号処理を磁気ディスクの再生装置に利用する
ことにより、高密度な磁気記録を実現することができ
る。
【0106】
【発明の効果】本発明によれば、ディジタル信号処理装
置、ディジタル信号復号方法および記録媒体再生装置に
おいて、復号値から復号誤りを検出することができる。
また、検出した復号誤りを訂正することができる。これ
により、磁気記録密度を高密度化したときに、従来より
ビットエラー率が低くなるようなディジタル信号処理装
置、ディジタル信号復号方法および記録媒体再生装置を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例におけるディジタル信号復号処理
装置の構成図である。
【図2】PRMLチャネルによる復号結果の波形図であ
る。
【図3】偏差波形生成部の詳細を説明するためにブロッ
ク図である。
【図4】偏差波形生成部におけるアドレス生成回路を説
明する回路図である。
【図5】エラー検出回路の詳細を説明する回路図であ
る。
【図6】エラーパターンの例を示す説明図である。
【図7】エラーパターン識別回路における各部の処理に
おける波形図である。
【図8】エラー識別器におけるエラー検出しきい値を示
す説明図である。
【図9】エラー識別器の一構成例を示す回路図である。
【図10】エラー修正回路の詳細を説明する回路図であ
る。
【図11】エラー修正回路のレジスタ設定値を示す説明
図である。
【図12】ビットエラーの例の説明図である。
【図13】エラー検出および修正結果の例を示す説明図
である。
【図14】第2の実施例におけるディジタル信号復号処
理装置の構成図ある。
【図15】エラー検出回路の他の実施例を説明する構成
図である。
【図16】エラーパターン識別回路の他の実施例を説明
する構成図である。
【図17】第3の実施例におけるディジタル信号復号処
理装置の構成図ある。
【図18】偏差波形生成部の他のブロック図である。
【図19】推定波形生成回路におけるRAMの記録内容
を示す説明図である。
【図20】本発明におけるS/Nに対するビットエラー
率を示すグラフ図である。
【図21】磁気ディスク装置の全体構成図である。
【図22】第1の実施例におけるディジタル信号復号処
理装置の概略回路構成図である。
【図23】ビットエラーを示す説明図である。
【図24】6ビット間隔以上のエラー検出回路の構成を
示す回路図である。
【図25】6ビット間隔以上のエラー修正回路の詳細を
説明する回路図である。
【符号の説明】
11…プレアンプ、12…フィルタ、13…ADC、1
4…1+D演算器、15…シフトレジスタ、20…PR
MLチャネル、21…波形等化回路、22…最尤復号回
路、30…偏差波形生成部、31…減算器、32…推定
波形生成回路、33…シフトレジスタ、40…エラー識
別修正部、41…エラー検出回路、42…エラーパター
ン識別回路、43…エラー修正回路、44…シフトレジ
スタ、84…シフトレジスタ、32…推定波形生成回
路、50…相関計算回路、55…偏差判定回路、60…
エラー位置検出回路、70…相関強度判定回路、74…
ビットパターン識別回路、78…修正パターン決定回
路、90…相関計算回路、100…エラー識別修正部、
105…エラー検出回路、110…エラーパターン識別
回路、55…偏差判定回路、74…ビットパターン識別
回路、95…リトライ判定回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03M 13/12 8730−5K (72)発明者 下川 龍志 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 三田 誠一 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】あらかじめ定められた符号化方式により符
    号化された信号を復号するディジタル信号処理装置にお
    いて、 前記符号化された信号を復号する復号手段と、 前記復号手段により復号された復号値より、前記符号化
    された信号の雑音成分を除去した場合に得られると推定
    される信号波形を生成する推定波形生成手段と、 前記推定波形生成手段より生成された信号波形と前記符
    号化された信号との偏差を表す偏差波形を生成する偏差
    波形生成手段と、 前記偏差波形生成手段で生成された偏差波形に基づき、
    前記復号手段における復号誤りを検出する検出手段とを
    有することを特徴とするディジタル信号処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記あらかじめ定めら
    れた符号化方式は、GCR(グループ・コーデッド・レ
    コーディング)方式であり、 前記復号手段は、部分応答最大尤度方式により復号化
    し、 前記検出手段は、前記偏差波形生成手段により生成され
    た偏差波形の振幅の絶対値があらかじめ定めた基準値よ
    り大きいときに前記復号誤りを検出することを特徴とす
    るディジタル信号処理装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記検出手段は、 前記偏差波形生成手段により生成された偏差波形の振幅
    変化が、あらかじめ定められた2種類の、相互に逆相の
    関係にある振幅変化のうちいずれの種類であるかを、あ
    らかじめ定めた基準値と、前記偏差波形生成手段により
    生成された偏差波形の振幅値とを比較することにより判
    定する偏差判定回路と、 前記2種類の振幅変化に対応してあらかじめ定められ
    た、それぞれ複数のエラーパターンを含む2つのエラー
    パターン群から、前記偏差判定回路により判定された振
    幅変化の種類に対応するエラーパターン群を選択し、当
    該選択したエラーパターン群に含まれる複数のエラーパ
    ターンのうち、前記復号手段により復号された復号値に
    ついて生じている復号誤りに一致するエラーパターンを
    識別するエラーパターン識別回路とを有し、 前記偏差判定回路により判定された振幅変化の種類と前
    記エラーパターン識別回路により識別されたエラーパタ
    ーンとに基づいて、前記エラーが発生した場合に、前記
    復号手段により復号された復号値を修正する修正手段と
    をさらに有することを特徴とするディジタル信号処理装
    置。
  4. 【請求項4】請求項2において、前記推定波形生成手段
    は、前記生成する信号波形を規定する信号波形値をあら
    かじめ記憶する記憶手段を有し、前記復号手段により復
    号された復号値から前記記憶手段に記憶する信号波形値
    を読みだし、当該読みだした信号波形値から前記信号波
    形を生成することを特徴とするディジタル信号処理装
    置。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記記憶手段は、復号
    値に応じた各アドレスに、対応する復号値より推定され
    る各信号波形の信号波形値を記憶しており、 前記推定波形生成手段は、前記復号手段による復号され
    た復号値を1ビットおきに抽出した、奇数系列と偶数系
    列との2つの復号系列ごとの復号値に対応したアドレス
    によって前記記憶手段に記憶する信号波形値をそれぞれ
    読みだし、前記2つの復号系列ごとの復号値をアドレス
    として読み出した各々の信号波形値を加算することによ
    り前記信号波形を生成することを特徴とするディジタル
    信号処理装置。
  6. 【請求項6】請求項2において、前記偏差波形生成手段
    は、前記符号化された信号から、前記推定波形生成手段
    より生成された前記信号波形を減算することにより前記
    偏差波形を生成することを特徴とするディジタル信号処
    理装置。
  7. 【請求項7】請求項2において、 前記検出手段は、 前記偏差波形生成手段により生成された偏差波形の振幅
    変化が、あらかじめ定められた2種類の、相互に逆相の
    関係にある振幅変化のうちいずれの種類であるかを、あ
    らかじめ定めた基準値と、前記偏差波形生成手段により
    生成された偏差波形の振幅値とを比較することにより判
    定する偏差判定回路と、 前記偏差波形生成手段で生成された偏差波形と、あらか
    じめ定めた偏差パターンとの積和演算を行い、前記積和
    演算の結果により、前記偏差波形生成手段で生成された
    偏差波形の振幅変化が、前記あらかじめ定められた2種
    類の振幅の変化のうちいずれの種類であるかを検出する
    振幅変化検出回路と、 前記偏差判定回路により判定された結果と、前記振幅変
    化検出回路により検出された結果とに基づいて、前記あ
    らかじめ定められた2種類の振幅の変化のうちいずれの
    種類であるかを決定する決定回路と、 前記2種類の振幅変化に対応してあらかじめ定められ
    た、それぞれ複数のエラーパターンを含む2つのエラー
    パターンの群から、前記決定回路により決定された振幅
    変化の種類に対応するエラーパターン群を選択し、当該
    選択したエラーパターン群に含まれる複数のエラーパタ
    ーンのうち、前記復号手段により復号された復号値につ
    いて生じている復号誤りに一致するエラーパターンを識
    別するエラーパターン識別回路とを有し、 前記決定回路により決定された振幅変化の種類と前記エ
    ラーパターン識別回路により識別されたエラーパターン
    とに基づいて、前記エラーが発生した場合に、前記復号
    手段により復号された復号値を修正する修正手段をさら
    に有することを特徴とするディジタル信号処理装置。
  8. 【請求項8】請求項2において、 前記検出手段は、 前記偏差波形生成手段により生成された偏差波形の振幅
    変化が、あらかじめ定められた2種類の、相互に逆相の
    関係にある振幅変化のうちいずれの種類であるかを、あ
    らかじめ定めた基準値と、前記偏差波形生成手段により
    生成された偏差波形の振幅値とを比較することにより判
    定する偏差判定回路と、 前記偏差波形生成手段で生成された偏差波形における連
    続した複数の偏差波形値の加算値に基づいて、前記偏差
    波形の振幅変化が前記あらかじめ定められた2種類の振
    幅の変化のうちいずれの種類であるかを検出する振幅変
    化検出回路と、 前記偏差判定回路により判定された結果と、前記振幅変
    化検出回路により検出された結果とに基づいて、前記あ
    らかじめ定められた2種類の振幅の変化のうちいずれの
    種類であるかを決定する決定回路と、 前記2種類の振幅変化に対応してあらかじめ定められ
    た、それぞれ複数のエラーパターンを含む2つのエラー
    パターンの群から、前記決定回路により決定された振幅
    変化の種類に対応するエラーパターン群を選択し、当該
    選択したエラーパターン群に含まれる複数のエラーパタ
    ーンのうち、前記復号手段により復号された復号値につ
    いて生じている復号誤りに一致するエラーパターンを識
    別するエラーパターン識別回路とを有し、 前記決定回路により決定された振幅変化の種類と前記エ
    ラーパターン識別回路により識別されたエラーパターン
    とに基づいて、前記エラーが発生した場合に、前記復号
    手段により復号された復号値を修正する修正手段をさら
    に有することを特徴とするディジタル信号処理装置。
  9. 【請求項9】請求項3において、前記エラーパターン識
    別回路は、前記2つのエラーパターン群にそれぞれ含ま
    れる複数のエラーパターンを、エラーの発生したビット
    間隔が複数の偶数ビット間隔の場合のエラーパターンと
    することを特徴とするディジタル信号処理装置。
  10. 【請求項10】請求項9において、前記エラーパターン
    識別回路は、前記複数の偶数ビット間隔を、2ビットと
    4ビットとのビット間隔とした場合に、前記識別を行な
    うために、前記選択したエラーパターン群に含まれる前
    記2ビットと4ビットとのビット間隔のエラーパターン
    のうち、修正できないあらかじめ定めたエラーパターン
    を前記復号手段により復号された復号値から検出したと
    きに、前記修正できないあらかじめ定めたエラーパター
    ン以外のエラーパターンを、前記復号手段により復号さ
    れた復号値について生じている復号誤りに一致するエラ
    ーパターンとすることを特徴とするディジタル信号処理
    装置。
  11. 【請求項11】あらかじめ定められた符号化方式により
    符号化された信号を復号する際の誤り検出方法であっ
    て、 前記符号化された信号を復号し、 前記復号手段により復号された復号値より、前記符号化
    された信号の雑音成分を除去した場合に得られると推定
    される信号波形を生成し、 前記符号化された信号から前記生成された信号波形を減
    算して偏差を表す偏差波形を生成し、 前記偏差波形の振幅の絶対値があらかじめ定めた基準値
    より大きいときにエラーが発生したとして復号誤りを検
    出することを特徴とする誤り検出方法。
  12. 【請求項12】記録媒体から信号を読みだして再生する
    記録媒体再生装置において、 記録媒体から再生信号を読み出す読み出し手段と、 前記読み出し手段により読みだされた再生信号を増幅す
    る増幅手段と、 前記増幅手段により増幅された再生信号の高周波ノイズ
    を除去するためのフィルタと、 前記フィルタにより高周波ノイズが除去された再生信号
    をディジタル信号に変換するアナログ/ディジタル変換
    手段と、 前記アナログ/ディジタル変換手段により変換されたデ
    ィジタル値を等化する等化手段と、 前記等化手段により等化されたディジタル値を復号する
    復号手段と、 前記復号手段により復号された復号値より、前記符号化
    された信号の雑音成分を除去した場合に得られると推定
    される信号波形を生成する推定波形生成手段と、 前記推定波形生成手段により生成された信号波形と前記
    符号化された信号との偏差波形を生成する偏差波形生成
    手段と、 前記偏差波形生成手段で生成された偏差波形に基づいて
    前記復号手段における復号誤りを検出する検出手段とを
    有することを特徴とする記録媒体再生装置。
  13. 【請求項13】請求項12において、前記検出手段によ
    り復号誤りが検出されたときに、前記再生信号を再度読
    み取る旨の信号を前記読み出し手段に出力する出力手段
    をさらに有することを特徴とする記録媒体再生装置。
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