JP2787895B2 - 情報記録再生装置 - Google Patents
情報記録再生装置Info
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Description
び磁気テープ装置などの情報記録再生装置に関し、特に
パーシャル・レスポンス等化とビタビ検出法とを用いる
磁気記録再生装置に関する。
生チャネルにおいては、再生データの検出法として、し
きい値を定めて検出を行うレベル判定法、微分回路およ
びゼロクロス検出器を用いたピーク検出法などが行われ
てきたが、最近では高記録密度化に伴う符号間干渉の増
大、S/Nの低下などによるエラーレート(誤り率)の
悪化を低減するため、新しい信号処理技術として、パー
シャル・レスポンス等化(以下、PR等化という)や、
ビタビ検出法などが用いられつつある。
密度化によって影響が大きくなる符号間干渉を積極的に
利用しており、再生データの規則性を考慮し、可能性の
最も高いデータ列を選択することによってエラーレート
を改善している。
録再生過程を説明する図である。図3を参照すると、ま
ず、記録データ(A)をNRZI(Non Retur
nto Zero Inverted:非ゼロ復帰反
転)符号(B)の2値符号に変換して記録電流(C)を
生成し、記録磁気ヘッドを介して磁気記録媒体に記録す
る。また再生過程では、再生磁気ヘッドを介して磁気記
録媒体から読み出した再生波形をPR等化することによ
り等化波形(D)を得る。
−1)等化を示す図である。
は、孤立再生波形(図4(a)参照)を波形(図4
(b)参照)のようにPR等化することによって符号間
干渉を除き、サンプル値を0,±1の3値に限定する。
そしてレベル判定では、±0.5にしきい値を設けて±
1のサンプル値をともに符号“1”として検出すること
により、図3に示す再生データ(E)を得ている。
(雑音)やジッターの影響があるため、サンプル値は正
確に0,±1の値とはならない。測定値にはPR等化に
よる波形干渉によって規則性が存在するため、その規則
性を用いてビタビ検出を行いエラーレートを改善するこ
とができる。
態遷移図である。ここで、等化波形の時刻kにおけるサ
ンプル値をYk 、状態S0から状態S1への状態遷移の
メトリック(Metric)をL01と表し、図5に示す
各メトリックを、以下のように定義する。
小値をMK (1)と表すと、各状態へのパスメトリック
の最小値は、以下のようになる。
スを選択し、データを再生する。
る記録再生過程を説明する図であって、記録データ
(A)をプリコーダによりインターリーブド(Inte
rleaved)NRZI符号(B)に変換し、記録電
流(C)を生成して磁気記録媒体に記録する。そしてデ
ータの再生過程では、磁気記録媒体から読み出した再生
波形をPR等化することにより等化波形(D)を得る。
0,−1)等化を示す図である。
は、孤立再生波形(図7(a)参照)は再生等化によっ
てPR等化波形(図7(b)参照)となるため、サンプ
ル値は0,±1の3値に限定される。
る状態遷移図である。ここで、等化波形の時刻kでのサ
ンプル値をYk ,状態S1から状態S2への遷移のメト
リックをL12と表し、図8に示す各メトリックを、以下
のように定義する。
小値をMk (1)と表すと、各状態へのパスメトリック
の最小値は、以下のようになる。
スを選択し、データを再生する。実際には、インターリ
ーブドNRZI符号とPR(1,0,−1)等化を用い
たことにより、再生データの偶数番目の列と奇数番目の
列との間に相互作用がないため、それぞれを独立にPR
(1,−1)等化された信号列として処理することがで
きる。
の重ね合わせで表現されること、すなわち、線形性が成
立することが基本的な条件である。しかしながら、磁化
媒体上の記録密度が上昇すると非線形効果が顕著にな
る。再生波形は孤立波形の単純な重ね合わせでは表現で
きなくなり、磁化反転位置のシフト(非線形ビットシフ
ト)や再生出力の低下などを生じる。
タで取り除くことは不可能である。非線形ビットシフト
については、記録時に記録ビットパターンによって記録
電流の反転位置をあらかじめシフトさせることによって
補償する記録等化が行われている。しかしながら、この
方法のみでは非線形効果による再生波形の歪を完全に補
正することはできない。
検出を用いたデータ再生法では、線形性が基本的な条件
であるが、高記録密度化にともない非線形効果が顕著に
なり、非線形ビットシフトや再生出力の低下などを生じ
る。このような歪は補正が困難であり、再生データのエ
ラーレートを悪化させるという欠点がある。
力低下などの非線形効果による再生波形の歪を、あらか
じめ考慮したビタビ検出法を用いて非線形性を補償する
ことにより、再生データのエラーレートを改善した情報
記録再生装置を提供することにある。
びビタビ検出を用いた情報記録再生装置であって、線形
な再生波形をPR等化する等化器に対して非線形な符号
間干渉により歪を受けた再生波形が入力され、かつ、前
記等化器から出力するサンプル値のずれが前後の有限な
ビットパターンに対して一意に決定されると見なせると
き、非線形効果によって歪んだサンプル値に対する基準
レベルを加えた多値の基準レベル間の状態遷移に基づい
てビタビ検出を行うパーシャル・レスポンス最尤(PR
ML)チャネルを備えることを特徴とする。
流反転位置を遅延することによって非線形ビットシフト
を補償する記録等化回路を付加し、記録データを書き込
み時に記録補償することにより非線形歪を減少させ、か
つ基準レベル数および状態数を減少させてビタビ検出器
を簡略化することを特徴とする。
生波形に対してはPR等化されているが、非線形歪をう
けたデータ列に対しては歪を生じる。この歪には前後の
ビットパターンによって一意に決定される規則性があ
る。この規則性をもとに作成された状態遷移に従うビタ
ビ検出器でデータ再生を行うことでエラーレートを改善
することができる。さらに、記録等化回路を付加し、デ
ータ記録時に記録電流反転位置を遅延させることによ
り、非線形ビットシフトをあらかじめ補正することによ
り非線形歪が減少し、ビタビ検出器を簡略化しても同様
な効果が期待できる。
る。
一実施例の構成を示すブロック図である。また、図9
は、請求項3における非線形効果を受けたPR(1,−
1)等化波形を示す図であり、図10は、請求項3にお
ける記録ビットパターンと基準レベルとの関係を示す図
であり、図11は、請求項3における状態遷移図であ
る。
プリコーダ1によりNRZI変換を行い、記録電流生成
回路3で記録電流を生成して記録磁気ヘッド4に出力
し、磁気記録媒体5に書き込まれる。
生磁気ヘッド6で介して読み出され増幅回路7により増
幅し、PR等化回路8でPR(1,−1)等化され、さ
らに、非線形歪を考慮したビタビ検出器9によりデータ
再生を行う。また、PR等化回路8が、孤立再生波形を
PR(1,−1)等化するように設定されている場合に
も、図9に示す記録データ(A)に対しては、非線形歪
の影響により等化波形(B)が得られる。
で示した等化波形が得られるはずであるが、非線形効果
のために等化波形は歪み、±1の振幅は得られない。非
線形歪は、記録データの前後各1ビットおよび非線形ビ
ットシフトの影響を受け、それ以外の影響は無視できる
とすると、等化波形のサンプル値は、前後のビットパタ
ーンによって、図9に示すように、±a,±b,±c,
±dの値をとり、これに0,±1を加えて合計11個の
値をとる。図10は、この記録ビットパターンと基準レ
ベルとの関係を示したものである。また、これらの条件
をもとに状態遷移図を作成すると、図11に示すような
8状態の遷移図になる。ここで、等化波形の時刻kでの
サンプル値をYk 、状態S1から状態S2への遷移のメ
トリックをL12と表し、図11の各メトリックを、以下
のように定義する。
小値をMk (1)と表すと、各状態へのパスメトリック
の最小値は、以下のようになる。
スを選択し、データを再生する。
一実施例の構成を示すブロック図である。また、図12
は、請求項4における非線形効果を受けたPR(1,−
1)等化波形を示す図であり、図13は、請求項4にお
ける記録ビットパターンと基準レベルとの関係を示す図
であり、図14は、請求項4における状態遷移図であ
る。
ロック図において、プリコーダ1と記録電流生成回路3
との間に記録等化回路2を接続したものであって、プリ
コーダ1は、記録データのNRZI変換を行い、PR等
化回路8はPR(1,−1)等化を行う。記録等化回路
2は、記録電流反転位置を遅延することによって非線形
ビットシフトを補正する。このため、非線形歪は減少
し、ピーク位置もサンプリング点に近づく。
録ビットパターンの影響だけを考慮し、また前後のビッ
トからの影響がほぼ同じであるとすると、図12に示す
ような等化波形(B)となる。
置いたことと同様である。図13は、このビットパター
ンと基準レベルとの関係を示したものである。また、こ
れらの条件をもとに作成した状態遷移図を図14に示
す。本実施例においては、基準レベルは0,±a,±
b,±1の7個に減少するとともに、状態数も8状態か
ら6状態に減少するため、回路規模を削減することがで
きる。ここで、等化波形の時刻kでのサンプル値をY
k 、状態S1から状態S2への遷移のメトリックをL1
2と表し、図14に示す各メトリックを、以下のように
定義する。
小値をMk (1)と表すと、各状態へのパスメトリック
の最小値は、以下のようになる。
スを選択し、データを再生する。
生装置は、パーシャルレスポンス等化とビタビ検出とを
用いた記録再生チャネルにおいて、パーシャル・レスポ
ンス等化波形が非線形な符号間干渉によって歪み、等化
波形のサンプル値が本来の値からずれているとき、それ
らのずれた値も1つの基準レベルと見なして状態遷移図
を作成しビタビ検出を行い、非線形歪によって本来の値
からずれた基準レベル値も考慮し、高密度記録時に顕著
になる再生波形の非線形歪を補償することにより、再生
データのエラーレートを大幅に改善できるという効果が
ある。
すブロック図である。
すブロック図である。
説明する図である。
示す図である。
る。
程を説明する図である。
化を示す図である。
である。
(1,−1)等化波形を示す図である。
レベルの関係を示す図である。
(1,−1)等化波形を示す図である。
レベルの関係を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 記録データをパーシャル・レスポンス
(PR)等化に対応するビットデータ列に変換するプリ
コーダと、変換された記録データに基づいて磁気記録媒
体に書き込む記録電流を生成する記録電流生成回路と、
前記記録電流により磁気記録媒体にデータを書き込む磁
気記録ヘッドと、前記磁気記録媒体に記録されたデータ
を読み出す再生磁気ヘッドと、前記再生磁気ヘッドから
読み出した再生出力を増幅する増幅回路と、前記増幅回
路から出力する再生出力をPR等化するPR等化器と、
前記PR等化器のPR等化出力からデータの最尤検出を
行うビタビ検出器とを含む情報記録再生装置において、 前記ビタビ検出器は、前記PR等化器から出力するサン
プル値のずれが前後の有限なビットパターンに対して一
意に決定されると見なせるとき、前記サンプル値に対す
る基準レベルを加えた多値の状態遷移に基づいてビタビ
検出を行い再生データとして出力することを特徴とする
情報記録再生装置。 - 【請求項2】 請求項1の情報記録再生装置において、
プリコーダと記録電流生成回路との間に接続され、前記
プリコーダから出力されるビットデータ列のビット位置
を前後のビットパターンに応じて遅延させ、変換された
記録電流の記録電流反転位置を遅延させて書込み時の記
録補償を行う記録等化回路を備えることを特徴とする情
報記録再生装置。 - 【請求項3】 請求項1の情報記録再生装置において、
前記等化器が線形な再生波形をPR(1,−1)等化す
るように構成し、かつ前後各1ビットからの非線形効果
により記録ビットパターン“011”,“111”,
“110”の中央のビットに対応する前記等化器出力の
サンプル値がそれぞれ±a,±b,±cとなり、直前2
ビットの影響によって記録ビットパターン“110”の
最後のビットに対応するサンプル値が±dとなるとき、
0,±a,±b,±c,±d,±1の11値の基準レベ
ルをもつ8状態の状態遷移に基づいてビタビ検出を行う
ことを特徴とする情報記録再生装置。 - 【請求項4】 請求項3の情報記録再生装置において、
プリコーダと記録電流生成回路との間に接続され、前記
プリコーダから出力されるビットデータ列のビット位置
を前後のビットパターンに応じて遅延させ、変換された
記録電流の記録電 流反転位置を遅延させて書込み時の記
録補償を行う記録等化回路を備え、前記記録等化回路が
記録電流反転位置を遅延することによって、c=a,d
=0となるように非線形ビットシフトを補償し、0,±
a,±b,±1の7値の基準レベルをもつ6状態の状態
遷移に基づいてビタビ検出を行うことを特徴とする情報
記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14634194A JP2787895B2 (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 情報記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14634194A JP2787895B2 (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 情報記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0817148A JPH0817148A (ja) | 1996-01-19 |
JP2787895B2 true JP2787895B2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=15405515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14634194A Expired - Fee Related JP2787895B2 (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 情報記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2787895B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0758784A3 (en) * | 1995-08-16 | 1998-06-03 | Nikon Corporation | Information regenerating apparatus |
US6603722B1 (en) | 1998-05-18 | 2003-08-05 | Fujitsu Limited | System for reproducing data with increased accuracy by reducing difference between sampled and expected values |
-
1994
- 1994-06-28 JP JP14634194A patent/JP2787895B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0817148A (ja) | 1996-01-19 |
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