JP3485348B2 - Prml再生回路 - Google Patents

Prml再生回路

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JP3485348B2
JP3485348B2 JP07443694A JP7443694A JP3485348B2 JP 3485348 B2 JP3485348 B2 JP 3485348B2 JP 07443694 A JP07443694 A JP 07443694A JP 7443694 A JP7443694 A JP 7443694A JP 3485348 B2 JP3485348 B2 JP 3485348B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用 実施例 (a)PRML再生回路の説明(図2) (b)最尤復号器の説明(図3乃至図7) (c)スライスレベルの自動調整処理の説明(図8乃至
図9) (d)調整回路の説明(図10乃至図11) (e)調整処理の説明(図12乃至図19) (f)他の実施例の説明 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、最尤逐次検出によるパ
ーシャルレスポンス信号化を利用するPRML再生回路
に関し、特に、信号品質に応じて、各回路の特性を自動
調整するPRML再生回路に関する。
【0003】近年の磁気ディスク及び光磁気ディスク装
置等の記録密度の向上のため、最尤逐次検出によるパー
シャルレスポンス信号化(PRML:Partial-response
signaling with maximum-likelihood sequence detect
ion)が利用されている。このようなPRMLシステムで
は、読み取り信号を再生するためのPRML再生回路が
設けられる。
【0004】
【従来の技術】パーシャルレスポンス信号化を利用した
ディスク記憶装置では、再生回路は、波形等化回路と、
最尤復号器とからなる。この再生回路の波形等化回路の
受信フィルタ群は、記録チャネルの出力信号をパーシャ
ルレスポンス信号に等化成形する。そして、最尤逐次検
出器(最尤復号器)が、等化された信号を3値判定した
後、最尤検出して、記録されたデータ列を再構築する。
【0005】このようなPRML再生回路については、
日本国特許公開平成2年第150114号公報(対応米
国特許第5060088号明細書)、米国特許第464
4564号明細書、米国特許第4707681号明細
書、米国特許第4786890号明細書、米国特許第4
888775号明細書等に開示されている。
【0006】従来のPRML再生回路において、波形等
化回路や最尤復号器のパラメータは、装置の工場出荷時
に、一定値にセットされていた。このため、波形等化回
路や最尤復号器の特性は一定であった。例えば、最尤復
号器の3値判定回路において、入力信号をスライスする
ための2つのスライスレベルの距離は、一定であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、次の問題があった。 実際には、磁気媒体上の欠陥による標本信号品質の劣
化や、等化誤差により多項式(1−D)で記述される信
号間干渉を量的に制御できない場合の標本信号品質の劣
化や、MRヘッドの特性のばらつきによる信号品質の劣
化がある。このようなヘッド、磁気媒体、波形等化回路
の特性により等化誤差が発生すると、前述のスライスレ
ベルの距離を一定にした従来技術では、有効な最尤復号
を実行できないという問題があった。
【0008】一方において、ヘッドや波形等化回路の
特性が適切でないと、等化誤差が多くなり、最適な再生
ができないという問題もあった。
【0009】本発明の目的は、スライスレベルの距離を
最適に設定して、適切な最尤復号を実行するためのPR
ML再生回路を提供するにある。
【0010】本発明の他の目的は、等化誤差を最小にす
るためのPRML再生回路を提供するにある。
【0011】
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。本発明の請求項1は、記憶ディスクからヘッド1
0が読みだした信号を波形等化した後、最尤復号して、
再生するPRML再生回路において、前記読み出し信号
を波形等化する波形等化回路12〜15と、前記等化出
力を+1側スライスレベルと−1側スライスレベルで
スライスして、3値判定値を得た後、前記判定値を最尤
復号するとともに、前記判定値に従い、前記+1側スラ
イスレベルと−1側スライスレベルとの間の距離を所定
値に維持しつつ、前記+1側スライスレベルと−1側ス
ライスレベルを変更する最尤復号器16と、前記+1側
スライスレベルと−1側スライスレベルとの間の距離を
可変に制御するための制御回路19と、複数のヘッド1
0の各々の距離を保持するメモリ20とを有し、前記制
御回路19は、選択されたヘッド10に対応する前記距
離を前記最尤復号器16に設定するとともに、前記最尤
復号されたmビットの出力をnビット(m>n)に変換
するデコーダ17と、前記デコードされたnビットの出
力からエラー検出及び訂正を行うECC回路18とを更
に有し、前記制御回路19は、前記+1側スライスレベ
ルと−1側スライスレベルを変化させた時の前記ECC
回路18の判定出力により、前記距離を測定して、前記
メモリ20に格納することを特徴とする。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【作用】本発明の請求項1及び2は、制御回路19によ
り、最尤復号器16のスライスレベルの距離を可変に制
御するため、等化誤差量に応じた最適な3値判定ができ
る。
【0028】 又、本発明の請求項1及び2は、制御回
路19により、最尤復号器16のスライスレベルの距離
を自動調整するため、最適なスライスレベル幅を設定で
きる。
【0029】 本発明の請求項は、複数のヘッドの各
々に応じて、スライスレベルの距離を可変とするため、
ヘッドのばらつきに応じて、最適なスライスレベルの距
離を設定できる。
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【実施例】
(a)PRML再生回路の説明 図2は本発明の一実施例PRML再生回路のブロック図
である。この再生回路は、パーシャルレスポンス・クラ
ス4と最尤復号器を適用した磁気記録再生回路である。
【0034】図3に示すように、MR(磁気抵抗)ヘッ
ド10は、磁気ディスクのデータを読み取るためのもの
である。ヘッドIC回路11は、MRヘッド10を駆動
するためのものである。ゲイン制御アンプ12は、MR
ヘッド10の読み取り信号に所定のゲインを付与して、
出力する。等化フィルター(エレクリリックフィルタ
ー)13は、1+Dの特性を有し、ゲイン制御アンプ1
2の出力を固定等化する。アナログ・デジタル変換回路
14は、信号化速度1/Tの2進データ列を、nT+τ
時にサンプリングして、デジタルサンプル値Yn を出力
する。
【0035】コサイン・イコライザー15は、ディスク
の半径方向のパーシャルレスポンス特性を補正するため
に設けられる。このコサイン・イコライザー4は、トレ
ーニングパターンにより、タップ係数が最適に調整され
る。そして、このようなコサイン・イコライザー4は、
例えば、日本国特許公開平成2年第150114号公報
(対応米国特許第5060088号明細書)に示される
ような周知のトランスバーサル・フィルタで構成されて
いる。
【0036】最尤復号器16は、コサイン・イコライザ
ー15の出力サンプルYnを処理して、記録データ列を
再構築するものである。最尤復号器16は、データ間に
相関を持たせて記録したデータ系列を再生する時に、最
も確からしい系列を検出するものである。この最尤復号
器16の動作については、“Optimal Reception forBin
ary Partial Response Channels", The Bell System Te
chnical Journal,Vol.51,No.2,February,1992(ATT) に
記載されている。この最尤復号器16の構成は、図3以
下により説明する。
【0037】最尤復号器16で復号されたデータ系列
は、8/9デコーダ17により、9ビットのデータが、
8ビットのデータに変換される。このデコーダ17も、
例えば、米国特許第4707681号明細書、米国特許
第4786890号明細書等により周知である。ECC
回路18は、デコーダ17で復号されたデータ系列のエ
ラー検出を行い且つエラー訂正を行うものである。
【0038】制御回路19は、マイクロプロセッサで構
成されている。制御回路19は、後述するサンプル検出
回路21の出力サンプル値Ynを観測して、等化誤差が
最小となるように、ヘッドIC11のヘッド駆動電流を
自動調整する。制御回路19は、同様にして、エレクト
リックフィルター13の周波数特性、アナログデジタル
変換回路14のオフセット電圧及びコサインイコライザ
ー15の等化係数を自動調整する。更に、制御回路19
は、ECC回路18のエラー検出結果に応じて、最尤復
号器16のスライスレベルの距離を自動調整する。
【0039】メモリ20は、調整したアナログデジタル
変換回路14のオフセット電圧値を格納する。又、メモ
リ20は、ヘッド毎のヘッドIC11のヘッド駆動電流
値、エレクトリックフィルター13の周波数特性値、コ
サインイコライザー15の等化係数及び最尤復号器16
のスライスレベルの距離を格納する。
【0040】サンプル検出回路21は、図10にて後述
するように、コサインイコライザー15のサンプル値Y
nのレベル判定を行い、且つ分類したサンプル値を出力
する。サンプル検出回路21は、制御回路19が、等化
誤差を最小にするための自動調整のために使用される。
【0041】(b)最尤復号器の説明 図3は図2の最尤復号器のブロック図、図4及び図5は
最尤復号器の回路図、図6は最尤復号器の動作説明図、
図7は最尤復号処理フロー図である。
【0042】図3に示すように、入力データ列は、イン
ターリーブ回路16−3により奇数列と偶数列とに分け
られる。奇数列のデータは、奇数列用最尤復号器16−
1に入力される。又、偶数列のデータは、偶数列用最尤
復号器16−2に入力される。
【0043】各最尤復号器16−1、16−2は、レベ
ルスライサ30−1、30−2と、スライスレベル更新
回路31−1、31−2と、データバッファ32−1、
32−2と、ポインタ33−1、33−2と、誤り検出
回路34−1、34−2とを有する。
【0044】レベルスライサ30−1、30−2は、+
1側スライスレベルΔn+1と−1側スライスレベルΔ
n−1とによりレベルスライスして、3値判定値Xnを
得る。スライスレベル更新回路31−1、31−2は、
制御回路19のスライスレベル間の距離に応じた+1側
スライスレベルΔn+1と−1側スライスレベルΔn−
1とをレベルスライサ30−1、30−2に出力する。
【0045】データバッファ32−1、32−2は、直
列のレジスタで構成され、複数の連続する判定値を格納
する。ポインタ33−1、33−2は、検査する判定値
を示すものである。誤り検出回路34−1、34−2
は、判定値の誤りを検出して、データバッファ32−
1、32−2の判定値を修正する。
【0046】図4にスライスレベル更新回路の詳細を示
す。図4に示すように、タイミングレジスタ310、3
11により、サンプル値Ynのタイミングを調整する。
スライス振幅設定レジスタ312は、制御回路19から
のスライスレベルの振幅Aが距離としてセットされる。
【0047】この制御回路19に接続されたメモリ20
は、各ヘッド0〜n毎の所定のシリンダ位置0〜mにお
ける前記振幅Aを格納してある。この格納されたシリン
ダ位置0〜mは、例えば、1000シリンダを1グルー
プとして、その内の1つのシリンダ位置の振幅を、その
グループの振幅として代表する。
【0048】従って、制御回路19は、選択するヘッド
番号と、シリンダ位置を受けると、メモリ20からその
ヘッド番号のそのシリンダ位置のグループの振幅を読み
出し、レジスタ312にセットする。
【0049】加算器313は、レジスタ312にセット
された振幅Aからサンプル値Ynを差し引く。加算器3
14は、サンプル値Ynからレジスタ312にセットさ
れた振幅Aを差し引く。スライス初期値設定レジスタ3
15は、制御回路19からスライスレベルの初期値がセ
ットされる。極性ビット反転回路316は、レジスタ3
15の極性ビットを反転して、−1側のスライスレベル
の初期値を作成する。
【0050】セレクター317は、判定値1PJODに
応じて、一対のマルチプレクサ318、319のセレク
ト信号を発生する。セレクター317は、リードスター
ト時は、3番入力選択を出力し、「1」検出時は、1番
入力選択を出力し、「−1」検出時は、2番入力選択を
出力する。
【0051】+側マルチプレクサ318は、3つの入力
端子を有し、セレクト信号により選択された端子の入力
を、+1側スライスレベルとして出力する。1番入力端
子には、サンプル値Ynが入力され、2番入力端子に
は、加算器313の出力が入力され、3番入力端子に
は、レジスタ315の初期レベルが入力される。従っ
て、+側マルチプレクサ318は、図6に示すように、
+1判定レベルΔn+1として、スタート時には、初期
レベルを出力し、「1」検出時には、サンプル値Ynを
出力し、「−1」検出時には、(設定振幅−サンプル
値)を出力する。
【0052】−側マルチプレクサ319は、3つの入力
端子を有し、セレクト信号により選択された端子の入力
を、−1側スライスレベルとして出力する。1番入力端
子には、加算器314の出力が入力され、2番入力端子
には、サンプル値Ynが入力され、3番入力端子には、
反転回路316の反転初期レベルが入力される。従っ
て、−側マルチプレクサ319は、図6に示すように、
−1判定レベルΔn−1として、スタート時には、初期
レベルを出力し、「1」検出時には、(設定振幅−サン
プル値)を出力し、「−1」検出時には、サンプル値Y
nを出力する。
【0053】図5に示すように、レベルスライサ30
は、サンプル値Ynと+判定スライスレベルとを比較す
る比較器300と、サンプル値Ynと−判定スライスレ
ベルとを比較する比較器301と、両比較器300、3
01の出力のEXORをとるEOR回路302とを有す
る。
【0054】比較器300は、サンプル値Ynが+判定
スライスレベル以上の時に、「1」を出力する。比較器
301は、サンプル値Ynが−判定スライスレベル以下
の時に、「1」を出力する。従って、EOR回路302
は、サンプル値Ynが+判定スライスレベル以上の時
と、サンプル値Ynが−判定スライスレベル以下の時
に、「1」を出力する。一方、EOR回路302は、サ
ンプル値Ynが+判定スライスレベルと−判定スライス
レルの間にある時は、「0」を出力する。
【0055】データバッファ32は、受信レジスタ32
0と、5段のバッファレジスタ321〜325と、4つ
のアンドゲート326〜329とを有する。受信レジス
タ320は、EOR回路302の出力を保持する。5段
のバッファレジスタ321〜325は、「0」の連続を
5で制限したため、5段としたものである。
【0056】アンドゲート326〜329は、データク
リア信号DTCLRとポインタ信号CNTFF2OD〜
CNTFF5ODとの論理積をとるものである。そし
て、レジスタ321のクリア端子には、データクリア信
号DTCLRが入力されている。他のレジスタ322〜
325のクリア端子には、各々アンドゲート326〜3
29の出力が入力される。
【0057】ポインタ33は、5ビットのシフトレジス
タで構成されている。ポインタ33は、クロックClo
ckに応じて、順次ポインタ信号CNTFF2OD〜C
NTFF5ODを出力し、カウンタリセット信号CNT
RSTによりリセットされる。
【0058】誤り検出回路34は、アンドゲート340
と、レジスタ341と、一対のEOR回路342、34
3と、OR回路344とを有する。アンドゲート340
は、EOR回路302の出力が「1」の時に、クロック
を出力して、誤り検出動作を行わせるものである。レジ
スタ341は、比較器300の出力を保持するものであ
る。
【0059】EOR回路342は、レジスタ341の出
力と比較器300の出力とのEXORをとるものであ
る。EOR回路342は、レジスタ341の反転Q出力
と比較器301の出力とのEXORをとるものである。
OR回路344は、両EOR回路341、342の論理
和をとり、データクリア信号DTCLRを出力する。
【0060】従って、EOR回路302の出力であるX
(n−j)が「0」でない時に、EOR回路342、3
43により判定値X(n−j)と判定値X(n)とを一
致しているかを判定する。判定値X(n−j)と判定値
X(n)とを一致していると、OR回路344よりデー
タクリア信号DTCLRを出力する。これにより、ポイ
ンタ信号で示すバッファレジスタ321〜325の保持
内容を「0」にクリアして、誤りを修正する。
【0061】従って、図4の回路により、図6に示すよ
うに、スライスレベルは変動し、振幅aは、各ヘッド及
び各シリンダ位置により可変に制御される。
【0062】又、図7はサンプル値Ynが入力された時
の最尤復号系列ynを得る最尤復号フローである。図7
に示すように、図の点線内の処理により、判定レベルの
変更が行われる。そして、EOR回路302の出力であ
るX(n−j)が「0」でない時に、EOR回路34
2、343により判定値X(n−j)と判定値X(n)
とを一致しているかを判定する。判定値X(n−j)と
判定値X(n)とを一致していると、OR回路344よ
りデータクリア信号DTCLRを出力する。これによ
り、ポインタ信号で示すバッファレジスタ321〜32
5の保持内容を「0」にクリアして、誤りを修正する。
【0063】尚、図7では、図5で説明したように、復
号器の回路規模を制限するため、記録する2進信号列で
0が連続する数を制限する変復調コードを使用してい
る。図5及び図7では、0の連続した場合を「5」で制
限している。図7のj≦5でその条件を反映している。
又、図7では、Ynは、〔0、+2、−2〕の3値をと
るが、実際は、図5で説明したように、〔0、1〕に置
き換えた2値データを出力する。図7のdnがこれに対
応する。
【0064】(c)スライスレベルの自動調整処理の説
明 図8及び図9はスライスレベル調整処理フロー図であ
る。 (S1)制御回路(以下プロセッサという)19は、図
示しないアクチュエータを駆動して、ヘッドを目標シリ
ンダへシークさせる。
【0065】(S2)プロセッサ19は、最尤復号器1
6の振幅設定レジスタ312にスライスレベルの距離
(振幅)Aを最大値に設定する。次に、プロセッサ19
は、前述のヘッドでそのシリンダに記録データを書き込
む。更に、プロセッサ19は、ヘッド0を選択する。
【0066】(S3)プロセッサ19は、選択したヘッ
ドから記録データを読み込む。この読み込みデータは、
図2で示したルートを通って、ECC回路18でエラー
検査される。プロセッサ19は、ECC回路18の判定
出力から、規定ビット数でデータ誤りが発生したかを調
べる。
【0067】(S4)プロセッサ19は、規定ビット数
でデータ誤りが発生していると判定すると、スライスレ
ベルの距離AをΔV下げる。そして、これをレジスタ3
12に書き込み、ステップS3に戻る。
【0068】(S5)プロセッサ19は、規定ビット数
で誤りが発生していないと判定すると、このスライスレ
ベルの距離Aを、上限値として格納する。次に、プロセ
ッサ19は、最尤復号器16の振幅設定レジスタ312
にスライスレベルの距離(振幅)Aを最小値に設定す
る。
【0069】(S6)プロセッサ19は、選択したヘッ
ドから記録データを読み込む。この読み込みデータは、
図2で示したルートを通って、ECC回路18でエラー
検査される。プロセッサ19は、ECC回路18の判定
出力から、規定ビット数でデータ誤りが発生したかを調
べる。
【0070】(S7)プロセッサ19は、規定ビット数
でデータ誤りが発生していると判定すると、スライスレ
ベルの距離AをΔV上げる。そして、これをレジスタ3
12に書き込み、ステップS6に戻る。
【0071】(S8)プロセッサ19は、規定ビット数
で誤りが発生していないと判定すると、このスライスレ
ベルの距離Aを、下限値として格納する。次に、プロセ
ッサ19は、(上限値下限値)/2を算出する。そし
て、プロセッサ19は、これを現在シリンダ及び現在ヘ
ッドのスライスレベルの距離Aとして、メモリ20(図
4参照)に格納する。
【0072】(S9)次に、プロセッサ19は、指定ヘ
ッドが最大(MAX)ヘッドかを調べる。指定ヘッドが
最大ヘッドでないと、指定ヘッドアドレスを+1して、
ステップS3に戻る。一方、指定ヘッドが最大ヘッドで
あると、プロセッサ19は、全ての設定用シリンダの調
整は終わったかを調べる。例えば、調整用シリンダは、
100シリンダ毎に設定する。プロセッサ19は、全て
の設定用シリンダの調整が終了していないと判定する
と、次のシリンダへシークして、ステップS2に戻る。
逆に、プロセッサ19は、全ての設定用シリンダの調整
が終了したと判定すると、調整を終了する。
【0073】このようにして、図4に示すように、全て
のヘッドの設定されたシリンダ位置における最適なスラ
イスレベルの距離(振幅)が、メモリ20に格納され
る。この動作は、工場出荷時に行われる。そして、通常
のアクセス時には、プロセッサ19が、選択ヘッドアド
レスとシリンダアドレスを受け、選択ヘッドアドレスに
対応し、且つそのシリンダアドレスに対し設定されたシ
リンダの距離を、メモリ20より読み出す。これを、最
尤復号器16の振幅設定レジスタ312にセットする。
【0074】このため、ヘッドや波形等化回路の特性に
応じた最大のマージンを持つ距離を設定できる。これに
より、最適なスライスレベルで最尤復号を実行できる。
又、ヘッドに応じて特性が相違するため、ヘッド毎に最
適なスライスレベルに調整する。又、シリンダ位置によ
る記録密度の変化も再生信号に影響するため、シリンダ
位置に応じて、最適なスライスレベルで最尤復号を実行
する。
【0075】(d)調整回路の説明 図10は本発明の一実施例調整回路のブロック図、図1
1はそのメモリの説明図である。
【0076】磁気記録再生回路では、種々の要因により
信号のS/Nが劣化し、再生信号を誤る確率が高い。こ
の要因としては、サンプリング用のA/D変換回路14
のオフセット電圧、MRヘッド10のバイアス磁界のズ
レによる再生信号の上下非対称性、エレクトリックフィ
ルター13の調整ズレによる等化誤差、コサインイコラ
イザー15の調整ズレによる等化誤差、再生ヘッドの特
性バラツキ及びシリンダ位置による記録密度の変化があ
る。
【0077】図10において、図2で説明したものと同
一のものは、同一の記号で示している。ライトレジスタ
40は、プロセッサ19によりMRヘッド10のバイア
ス電流値が書き込まれる。D/Aコンバータ41は、ラ
イトレジスタ40に書き込まれたバイアス電流値をアナ
ログ量に変換して、ヘッドIC11のバイアス電流駆動
回路に供給する。
【0078】ライトレジスタ42は、プロセッサ19に
よりエレクトリックフィルター13の周波数特性値(カ
ットオフ周波数等)が書き込まれる。D/Aコンバータ
43は、ライトレジスタ42に書き込まれたエレクトリ
ックフィルターの周波数特性値をアナログ量に変換し
て、エレクトリックフィルター13の周波数特性を制御
する。
【0079】ライトレジスタ44は、プロセッサ19に
よりアナログデジタル変換回路14のオフセット値が書
き込まれる。D/Aコンバータ45は、ライトレジスタ
44に書き込まれたアナログデジタルコンバータ14の
オフセット値をアナログ量に変換して、アナログデジタ
ルコンバータ141の前段に設けられた加算アンプ14
0に出力する。尚、加算アンプ140は、エレクトリッ
クフィルター13の出力からD/Aコンバータ45のオ
フセット量を差し引き、アナログデジタルコンバータ1
41に入力する。
【0080】ライトレジスタ46は、プロセッサ19に
よりコサインイコライザー15の係数が書き込まれ、コ
サインイコライザー15の係数設定用レジスタに出力す
る。
【0081】図2に示すサンプル検出回路21は、サン
プル値Ynを3値のレベルに判定するレベル判定器21
0と、3つのライトレジスタ211〜213と、3つの
リードレジスタ214〜216を有する。
【0082】レベル判定器210は、サンプル値Ynの
レベルを+1判定レベル及び−1判定レベルと比較し
て、+1、0、−1の判定値Xnに分類する。ライトレ
ジスタ211は、判定値Xnが+1の時、サンプル値Y
nがライトされる。ライトレジスタ212は、判定値X
nが0の時、サンプル値Ynがライトされる。ライトレ
ジスタ213は、判定値Xnが−1の時、サンプル値Y
nがライトされる。
【0083】リードレジスタ214は、プロセッサ19
の指示により、ライトレジスタ211の内容を保持し、
プロセッサ19に通知する。リードレジスタ215は、
プロセッサ19の指示により、ライトレジスタ212の
内容を保持し、プロセッサ19に通知する。リードレジ
スタ216は、プロセッサ19の指示により、ライトレ
ジスタ213の内容を保持し、プロセッサ19に通知す
る。
【0084】メモリ20は、図11に示すように、各ヘ
ッド0〜nの調整用シリンダ位置0〜mにおける調整さ
れた駆動電流値(バイアス電流値)、フィルタ定数値
(周波数特性値)及びフィルタ係数を格納する。
【0085】通常のアクセス時には、プロセッサ19
が、選択ヘッドアドレスとシリンダアドレスを受け、選
択ヘッドアドレスに対応し、且つそのシリンダアドレス
に対し設定されたシリンダの駆動電流、フィルタ定数値
及びフィルタ係数を、メモリ20より読み出す。これ
を、各々ライトレジスタ40、42、46にセットす
る。これにより、MRヘッド10の特性による上下非対
称を補償した再生信号が得られる。又、エレクトリック
フィルター13の調整ズレを補償できる。更に、コサイ
ンイコライザー15の調整ズレを補償できる。
【0086】(e)調整処理の説明 図12及び図13はアナログデジタルコンバータのオフ
セット電圧調整フロー図である。
【0087】アナログデジタルコンバータのオフセット
電圧の調整は、リード動作を行わずに、アナログデジタ
ルコンバータ自体のオフセット電圧を調べるものであ
る。
【0088】(S1)プロセッサ19は、パラメータ
A、B、C、D、Nを「0」に初期化する。次に、プロ
セッサ19は、ライトレジスタ44の補正用D/Aコン
バータ45の初期操作値をデフォルト値に設定する。更
に、プロセッサ19は、リード動作を停止して、アナロ
グデジタルコンバータ14の加算アンプ140への入力
を停止する。
【0089】(S2)この状態で、プロセッサ19は、
リードレジスタ215から、Xn=0の時のサンプル値
Ynを所定数読み込む。そして、プロセッサ19は、所
定数取り込んだサンプル値Ynの平均値Aを算出する。
【0090】(S3)プロセッサ19は、誤差Cを(B
−A)の絶対値より算出する。ここで、Bは、Xn=0
の時の理想サンプル値である。この例では、「0」に設
定してある。
【0091】(S4)次に、プロセッサ19は、パラメ
ータNが「0」かを調べる。 (S5)プロセッサ19は、Nが「0」なら、初回の処
理のため、前回の測定値DをCで更新する。次に、プロ
セッサ19は、メモリ20にNと補正用コンバータの操
作量とを対応させて、格納する。更に、プロセッサ19
は、補正用D/Aコンバータの操作量にΔ加える。これ
をライトレジスタ44に、補正用D/Aコンバータ45
の操作量として書き込む。更に、プロセッサ19は、N
をN+1に更新する。そして、ステップS2に戻る。
【0092】(S6)プロセッサ19は、Nが「0」で
ない時は、前回の測定値Dと今回の測定値Cとを比較す
る。D>Cなら、前回の測定値が最小値でないため、ス
テップS5に戻る。逆に、D>Cでないなら、前回の測
定値が最小値である。このため、前回N−1時の補正用
D/Aコンバータの操作量を調整結果として、メモリ2
0に保持する。
【0093】このようにして、アナログデジタルコンバ
ータ141のオフセット電圧が最小となる操作量を測定
して、これをメモリ20に保持する。そして、動作時
に、この最適操作量を読み出し、デフォルト値に加算し
たものをレジスタ44にセットする。これにより、アナ
ログデジタルコンバータ141のオフセット電圧を最小
にできる。
【0094】図14及び図15はMRヘッドの特性調整
フロー図である。 (S1)プロセッサ19は、図示しないアクチュエータ
を駆動して、ヘッドを目標シリンダへシークさせる。
【0095】(S2)プロセッサ19は、パラメータ
A、B、C、D、Nを「0」に初期化する。次に、プロ
セッサ19は、ヘッドでそのシリンダに記録データを書
き込む。更に、プロセッサ19は、ヘッド0を選択す
る。
【0096】(S3)プロセッサ19は、補正用D/A
コンバータ41の設定値をデフォルト値に設定する。即
ち、ライトレジスタ40にデフォルト値を書き込む。次
に、プロセッサ19は、選択したヘッドから記録データ
を読み込む。
【0097】(S4)この状態で、プロセッサ19は、
リードレジスタ215から、Xn=0の時のサンプル値
Ynを所定数読み込む。そして、プロセッサ19は、所
定数取り込んだサンプル値Ynの平均値Aを算出する。
更に、プロセッサ19は、誤差Cを(B−A)の絶対値
より算出する。ここで、Bは、Xn=0の時の理想サン
プル値である。この例では、「0」に設定してある。
【0098】(S5)次に、プロセッサ19は、パラメ
ータNが「0」かを調べる。 (S6)プロセッサ19は、Nが「0」なら、初回の処
理のため、前回の測定値DをCで更新する。次に、プロ
セッサ19は、メモリ20にNと補正用コンバータの操
作量とを対応させて、格納する。更に、プロセッサ19
は、補正用D/Aコンバータの操作量にΔ加える。これ
をライトレジスタ40に、補正用D/Aコンバータ41
の操作量として書き込む。更に、プロセッサ19は、N
をN+1に更新する。そして、ステップS4に戻る。
【0099】(S7)プロセッサ19は、Nが「0」で
ない時は、前回の測定値Dと今回の測定値Cとを比較す
る。D>Cなら、前回の測定値が最小値でないため、ス
テップS6に戻る。逆に、D>Cでないなら、前回の測
定値が最小値である。このため、前回N−1時の補正用
D/Aコンバータの操作量を当該ヘッドの当該シリンダ
位置の調整結果として、図11に示すメモリ20に格納
する。
【0100】(S8)次に、プロセッサ19は、指定ヘ
ッドが最大(MAX)ヘッドかを調べる。指定ヘッドが
最大ヘッドでないと、指定ヘッドアドレスを+1して、
ステップS3に戻る。
【0101】(S9)一方、指定ヘッドが最大ヘッドで
あると、プロセッサ19は、全ての設定用シリンダの調
整は終わったかを調べる。例えば、調整用シリンダは、
100シリンダ毎に設定する。プロセッサ19は、全て
の設定用シリンダの調整が終了していないと判定する
と、次のシリンダへシークして、ステップS2に戻る。
逆に、プロセッサ19は、全ての設定用シリンダの調整
が終了したと判定すると、調整を終了する。
【0102】このようにして、図11に示すように、全
てのヘッドの設定されたシリンダ位置における最適なバ
イアス電流値が、メモリ20に格納される。この動作
は、工場出荷時に行われる。そして、通常のアクセス時
には、プロセッサ19が、選択ヘッドアドレスとシリン
ダアドレスを受け、選択ヘッドアドレスに対応し、且つ
そのシリンダアドレスに対し設定されたバイアス電流値
を、メモリ20より読み出す。これを、ライトレジスタ
40にセットする。
【0103】このようにして、判定値Xn=0における
サンプル値Ynのレベルを最小にするように、MRヘッ
ド10のバイアス電流を設定するため、MRヘッド10
の特性による読み出し波形の上下非対称性を最小にでき
る。又、シリンダ位置による記録密度の変化も再生信号
に影響するため、シリンダ位置に応じて、最適なバイア
ス電流値にセットしている。
【0104】図16及び図17はエレクトリックフィル
ターの特性調整フロー図である。 (S1)プロセッサ19は、図示しないアクチュエータ
を駆動して、ヘッドを目標シリンダへシークさせる。
【0105】(S2)プロセッサ19は、パラメータ
A、Bを「0」に初期化する。次に、プロセッサ19
は、ヘッドでそのシリンダに記録データを書き込む。更
に、プロセッサ19は、ヘッド0を選択する。
【0106】(S3)プロセッサ19は、補正用D/A
コンバータ43の設定値をデフォルト値に設定する。即
ち、ライトレジスタ42にデフォルト値を書き込む。次
に、プロセッサ19は、選択したヘッドから記録データ
を読み込む。
【0107】(S4)この状態で、プロセッサ19は、
リードレジスタ214〜216のいずれかから、Xn=
Xの時のサンプル値Ynを所定数読み込む。このXは、
+1、0、−1のいずれかである。そして、プロセッサ
19は、所定数取り込んだサンプル値Ynの(最大値−
最小値)を算出する。これをAとする。この(最大値−
最小値)の算出の代わりに、標準偏差を算出して、Aと
しても良い。
【0108】(S5)次に、プロセッサ19は、パラメ
ータNが「0」かを調べる。 (S6)プロセッサ19は、Nが「0」なら、初回の処
理のため、前回の測定値BをAで更新する。次に、プロ
セッサ19は、メモリ20に、Nと補正用コンバータの
操作量とを対応させて、格納する。更に、プロセッサ1
9は、補正用D/Aコンバータの操作量にΔ加える。こ
れをライトレジスタ42に、補正用D/Aコンバータ4
1の操作量として書き込む。更に、プロセッサ19は、
NをN+1に更新する。そして、ステップS4に戻る。
【0109】(S7)プロセッサ19は、Nが「0」で
ない時は、前回の測定値Bと今回の測定値Aとを比較す
る。B>Aなら、前回の測定値が最小値でないため、ス
テップS6に戻る。逆に、B>Aでないなら、前回の測
定値が最小値である。このため、前回N−1時の補正用
D/Aコンバータの操作量を当該ヘッドの当該シリンダ
位置の調整結果として、図11に示すメモリ20に格納
する。
【0110】(S8)次に、プロセッサ19は、指定ヘ
ッドが最大(MAX)ヘッドかを調べる。指定ヘッドが
最大ヘッドでないと、指定ヘッドアドレスを+1して、
図16のステップS3に戻る。
【0111】(S9)一方、指定ヘッドが最大ヘッドで
あると、プロセッサ19は、全ての設定用シリンダの調
整は終わったかを調べる。例えば、調整用シリンダは、
100シリンダ毎に設定する。プロセッサ19は、全て
の設定用シリンダの調整が終了していないと判定する
と、次のシリンダへシークして、ステップS2に戻る。
逆に、プロセッサ19は、全ての設定用シリンダの調整
が終了したと判定すると、調整を終了する。
【0112】このようにして、図11に示すように、全
てのヘッドの設定されたシリンダ位置における最適な周
波数特性値が、メモリ20に格納される。この動作は、
工場出荷時に行われる。そして、通常のアクセス時に
は、プロセッサ19が、選択ヘッドアドレスとシリンダ
アドレスを受け、選択ヘッドアドレスに対応し、且つそ
のシリンダアドレスに対し設定された周波数特性値を、
メモリ20より読み出す。これを、ライトレジスタ42
にセットする。
【0113】このようにして、判定値Xn=Xにおける
サンプル値Ynの最大値と最小値の差又は標準偏差を最
小にするように、エレクトリックフィルター13の周波
数特性値を設定するため、エレクトリックフィルターの
調整誤差を最小にできる。又、ヘッド毎に特性が異なる
ため、ヘッド毎に設定している。更に、シリンダ位置に
よる記録密度の変化も再生信号に影響するため、シリン
ダ位置に応じて、最適な周波数特性値にセットしてい
る。
【0114】図18及び図19はコサインイコライザー
の特性調整フロー図である。 (S1)プロセッサ19は、図示しないアクチュエータ
を駆動して、ヘッドを目標シリンダへシークさせる。
【0115】(S2)プロセッサ19は、パラメータ
A、Bを「0」に初期化する。次に、プロセッサ19
は、ヘッドでそのシリンダに記録データを書き込む。更
に、プロセッサ19は、ヘッド0を選択する。
【0116】(S3)プロセッサ19は、コサインイコ
ライザーの係数設定用レジスタの設定値をデフォルト値
に設定する。即ち、ライトレジスタ46にデフォルト値
を書き込む。次に、プロセッサ19は、選択したヘッド
から記録データを読み込む。
【0117】(S4)この状態で、プロセッサ19は、
リードレジスタ214、215、216のいずれかか
ら、Xn=Xの時のサンプル値Ynを所定数読み込む。
このXは、+1、0、−1のいずれかである。そして、
プロセッサ19は、所定数取り込んだサンプル値Ynの
(最大値−最小値)を算出する。これをAとする。この
(最大値−最小値)の算出の代わりに、標準偏差を算出
して、Aとしても良い。
【0118】(S5)次に、プロセッサ19は、パラメ
ータNが「0」かを調べる。 (S6)プロセッサ19は、Nが「0」なら、初回の処
理のため、前回の測定値BをAで更新する。次に、プロ
セッサ19は、メモリ20に、Nと補正用コンバータの
操作量とを対応させて、格納する。更に、プロセッサ1
9は、補正用D/Aコンバータの操作量にΔ加える。こ
れをライトレジスタ46に、係数設定用レジスタの操作
量として書き込む。更に、プロセッサ19は、NをN+
1に更新する。そして、ステップS4に戻る。
【0119】(S7)プロセッサ19は、Nが「0」で
ない時は、前回の測定値Bと今回の測定値Aとを比較す
る。B>Aなら、前回の測定値が最小値でないため、ス
テップS6に戻る。逆に、B>Aでないなら、前回の測
定値が最小値である。このため、前回N−1時の補正用
D/Aコンバータの操作量を当該ヘッドの当該シリンダ
位置の調整結果として、図11に示すメモリ20に格納
する。
【0120】(S8)次に、プロセッサ19は、指定ヘ
ッドが最大(MAX)ヘッドかを調べる。指定ヘッドが
最大ヘッドでないと、指定ヘッドアドレスを+1して、
図16のステップS3に戻る。
【0121】(S9)一方、指定ヘッドが最大ヘッドで
あると、プロセッサ19は、全ての設定用シリンダの調
整は終わったかを調べる。例えば、調整用シリンダは、
100シリンダ毎に設定する。プロセッサ19は、全て
の設定用シリンダの調整が終了していないと判定する
と、次のシリンダへシークして、ステップS2に戻る。
逆に、プロセッサ19は、全ての設定用シリンダの調整
が終了したと判定すると、調整を終了する。
【0122】このようにして、図11に示すように、全
てのヘッドの設定されたシリンダ位置における最適なフ
ィルター係数が、メモリ20に格納される。この動作
は、工場出荷時に行われる。そして、通常のアクセス時
には、プロセッサ19が、選択ヘッドアドレスとシリン
ダアドレスを受け、選択ヘッドアドレスに対応し、且つ
そのシリンダアドレスに対し設定されたフィルター係数
を、メモリ20より読み出す。これを、ライトレジスタ
46にセットする。
【0123】このようにして、判定値Xn=Xにおける
サンプル値Ynの最大値と最小値の差又は標準偏差を最
小にするように、コサインイコライザー15の周波数特
性値を設定するため、コサインイコライザー15の調整
誤差を最小にできる。又、ヘッド毎に特性が異なるた
め、ヘッド毎に設定している。更に、シリンダ位置によ
る記録密度の変化も再生信号に影響するため、シリンダ
位置に応じて、最適なフィルター係数にセットしてい
る。
【0124】(f)他の実施例の説明 上述の実施例の他に、本発明は、次のような変形が可能
である。 n/mデコーダを、8/9デコーダで説明したが、他
のビット数のものを用いることもできる。
【0125】磁気ディスク装置で説明したが、光磁気
ディスク装置等にも適用できる。以上、本発明を実施例
により説明したが、本発明の主旨の範囲内で種々の変形
が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果を奏する。 制御回路19により、最尤復号器16のスライスレベ
ルの距離を可変に制御するため、等化誤差量に応じた最
適な3値判定ができる。 このため、等化回路、ヘッドの特性に応じた最適な最
尤復号動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施例PRML再生回路のブロック
図ある。
【図3】本発明の一実施例最尤復号器のブロック図であ
る。
【図4】図3の最尤復号器の回路図(その1)である。
【図5】図3の最尤復号器の回路図(その2)である。
【図6】最尤復号動作の動作説明図である。
【図7】最尤復号フロー図である。
【図8】本発明の一実施例スライスレベル調整処理フロ
ー図(その1)である。
【図9】本発明の一実施例スライスレベル調整処理フロ
ー図(その2)である。
【図10】調整回路のブロック図である。
【図11】図10のメモリの説明図である。
【図12】本発明の一実施例オフセット電圧調整フロー
図(その1)である。
【図13】本発明の一実施例オフセット電圧調整フロー
図(その2)である。
【図14】本発明の一実施例MRヘッドの特性調整フロ
ー図(その1)である。
【図15】本発明の一実施例MRヘッドの特性調整フロ
ー図(その2)である。
【図16】本発明の一実施例エレクリックフィルターの
特性調整フロー図(その1)である。
【図17】本発明の一実施例エレクリックフィルターの
特性調整フロー図(その2)である。
【図18】本発明の一実施例コサインイコライザーの特
性調整フロー図(その1)である。
【図19】本発明の一実施例コサインイコライザーの特
性調整フロー図(その2)である。
【符号の説明】
10 MRヘッド 11 ヘッドIC 12 ゲイン制御アンプ 13 等化フィルター 14 A/D変換回路 15 コサインイコライザー 16 最尤復号器 17 8/9デコーダ 18 ECC回路 19 制御回路 20 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H03M 13/23 H04L 25/497 H04L 25/497 H03M 13/12 (56)参考文献 特開 平5−335966(JP,A) 特開 平5−307839(JP,A) 特開 昭55−62517(JP,A) 特開 昭58−122607(JP,A) 特開 昭55−25851(JP,A) 特開 平4−153902(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 G11B 5/09

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記憶ディスクからヘッド(10)が読みだ
    した信号を波形等化した後、最尤復号して、再生するP
    RML再生回路において、 前記読み出し信号を波形等化する波形等化回路(12〜
    15)と、 前記等化出力を、+1側スライスレベルと−1側スライ
    スレベルでスライスして、3値判定値を得た後、前記判
    定値を最尤復号するとともに、前記判定値に従い、前記
    +1側スライスレベルと−1側スライスレベルとの間の
    距離を所定値に維持しつつ、前記+1側スライスレベル
    と−1側スライスレベルを変更する最尤復号器(16)
    と、 前記+1側スライスレベルと−1側スライスレベルとの
    間の距離を可変に制御するための制御回路(19)と 複数のヘッド(10)の各々の距離を保持するメモリ
    (20)とを有し、 前記制御回路(19)は、選択されたヘッド(10)に
    対応する前記距離を前記最尤復号器(16)に設定する
    とともに、 前記最尤復号されたmビットの出力をnビット(m>
    n)に変換するデコーダ(17)と、 前記デコードされたnビットの出力からエラー検出及び
    訂正を行うECC回路(18)とを更に有し、 前記制御回路(19)は、前記+1側スライスレベルと
    −1側スライスレベルを変化させた時の前記ECC回路
    (18)の判定出力により、前記距離を測定して、前記
    メモリ(20)に格納する ことを特徴とするPRML再
    生回路。
  2. 【請求項2】請求項1のPRML再生回路において、前記メモリ(20)は、 複数のヘッド(10)の各々の
    複数の所定のシリンダ位置における各距離を保持し、 前記制御回路(19)は、選択されたヘッド(10)と
    選択されたシリンダ位置に対応する前記距離を前記最尤
    復号器(16)に設定することを特徴とするPRML再
    生回路。
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