JPH0874566A - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents
エンジンの排気浄化装置Info
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- F01N3/08—Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous
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- F01N3/24—Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by thermal or catalytic conversion of noxious components of exhaust characterised by constructional aspects of converting apparatus
- F01N3/28—Construction of catalytic reactors
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- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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- Toxicology (AREA)
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- Exhaust Silencers (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 例えば２サイクルエンジンの排気浄化装置の
強度向上と浄化機能向上を図る。 【構成】 排気管と膨張管の接合部に排気浄化装置７を
設け、外管６と内管１０で二重管構造にするとともに、
外管６の小径部６ａと内管１０の溶着部ｅを溶接等で溶
着する。この溶着部を除いた内管に触媒を塗布し担持さ
せる。この溶着部ｅには通気孔ｈを形成せず、触媒も担
持させない。そして、排気浄化装置７を、膨張管のオイ
ル溜り部の上流でエンジンの下方に配置し、周囲を熱遮
断用のプロテクタで囲む。
強度向上と浄化機能向上を図る。 【構成】 排気管と膨張管の接合部に排気浄化装置７を
設け、外管６と内管１０で二重管構造にするとともに、
外管６の小径部６ａと内管１０の溶着部ｅを溶接等で溶
着する。この溶着部を除いた内管に触媒を塗布し担持さ
せる。この溶着部ｅには通気孔ｈを形成せず、触媒も担
持させない。そして、排気浄化装置７を、膨張管のオイ
ル溜り部の上流でエンジンの下方に配置し、周囲を熱遮
断用のプロテクタで囲む。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば２サイクルエン
ジンの排気浄化装置において、強度向上と浄化機能向上
を図った装置に関する。
ジンの排気浄化装置において、強度向上と浄化機能向上
を図った装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動二輪車用エンジンの排気浄化装置と
して、特開平３−８５３１６号公報に開示される装置が
知られている。この装置は、多数の通気孔を有するパン
チングメタルを２枚合せて筒状にし、この筒状のパンチ
ングメタルの表裏面にセラミック等を溶射して表面に凹
凸層を形成するとともにその上から触媒溶液を塗布し、
これを排気管の内部に配設して二重管構造にしている。
して、特開平３−８５３１６号公報に開示される装置が
知られている。この装置は、多数の通気孔を有するパン
チングメタルを２枚合せて筒状にし、この筒状のパンチ
ングメタルの表裏面にセラミック等を溶射して表面に凹
凸層を形成するとともにその上から触媒溶液を塗布し、
これを排気管の内部に配設して二重管構造にしている。
【０００３】ところで、上記のような孔あきのパンチン
グメタルを排気管に溶接しようとすると、通気孔によっ
て実質上の溶着部が少なくなり接合強度が低下するた
め、例えば特開平４−１１６２１９号公報に開示される
浄化装置も知られている。
グメタルを排気管に溶接しようとすると、通気孔によっ
て実質上の溶着部が少なくなり接合強度が低下するた
め、例えば特開平４−１１６２１９号公報に開示される
浄化装置も知られている。
【０００４】この装置は、排気管内に配設される触媒付
きプレートにおいて、排気管に溶接される溶着部に穴を
形成しないようにしたものであり、接合強度を高めよう
とするものである。
きプレートにおいて、排気管に溶接される溶着部に穴を
形成しないようにしたものであり、接合強度を高めよう
とするものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
パンチングメタルに触媒を担持させる場合には、前記特
開平３−８５３１６号のように素地を凹凸層にして触媒
の付着性を高めるのが普通であるが、触媒を担持した状
態で溶接すると、表面の凹凸によって接合強度が弱ま
る。
パンチングメタルに触媒を担持させる場合には、前記特
開平３−８５３１６号のように素地を凹凸層にして触媒
の付着性を高めるのが普通であるが、触媒を担持した状
態で溶接すると、表面の凹凸によって接合強度が弱ま
る。
【０００６】また、熱膨張によってパンチングメタルは
軸方向に伸び縮みを繰り返すため、軸方向に沿って溶着
しているだけでは接合が外れやすい。また、従来は２枚
のパンチングメタルを合せて形成しているため、接合部
が多くなり作業が複雑になる。
軸方向に伸び縮みを繰り返すため、軸方向に沿って溶着
しているだけでは接合が外れやすい。また、従来は２枚
のパンチングメタルを合せて形成しているため、接合部
が多くなり作業が複雑になる。
【０００７】更に、浄化機構を十分に発揮させ、また、
未燃オイルに起因する白煙化、エンジン性能の劣化促進
等を防止するため浄化装置を最適な位置に配置する必要
がある。
未燃オイルに起因する白煙化、エンジン性能の劣化促進
等を防止するため浄化装置を最適な位置に配置する必要
がある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本願の第１発明は、排気管の中に配設される内管のうち
通気孔を避けた箇所に触媒を担持しない触媒非担持面を
設け、この触媒非担持面を排気管との溶着部にするよう
にした。また本願の第２発明は、エンジンの排気管内に
配設される内管の内外を流通可能な箇所にのみ多数の通
気孔を設け、この部位表面に触媒を担持させ、且つ前記
通気孔形成部位以外に、該内管と前記排気管との溶着部
を配設するとともにその部位表面を触媒非担持面とし
た。
本願の第１発明は、排気管の中に配設される内管のうち
通気孔を避けた箇所に触媒を担持しない触媒非担持面を
設け、この触媒非担持面を排気管との溶着部にするよう
にした。また本願の第２発明は、エンジンの排気管内に
配設される内管の内外を流通可能な箇所にのみ多数の通
気孔を設け、この部位表面に触媒を担持させ、且つ前記
通気孔形成部位以外に、該内管と前記排気管との溶着部
を配設するとともにその部位表面を触媒非担持面とし
た。
【０００９】ここで、触媒を担持しない触媒非担持面
は、内管の周方向に沿って形成することが可能であり、
更に内管を、１枚のパンチングプレートを筒状に巻いて
形成してもよく、更に排気浄化装置を、排気通路内に形
成されるオイル溜り部の上流に配設するか、エンジンの
下方に熱遮断用のプロテクタを介して配設するようにし
てもよい。
は、内管の周方向に沿って形成することが可能であり、
更に内管を、１枚のパンチングプレートを筒状に巻いて
形成してもよく、更に排気浄化装置を、排気通路内に形
成されるオイル溜り部の上流に配設するか、エンジンの
下方に熱遮断用のプロテクタを介して配設するようにし
てもよい。
【００１０】
【作用】通気孔を避けた箇所で且つ触媒を担持していな
い触媒非担持面で溶着すると、接合面積が十分で且つ接
合面も滑らかなため、接合強度が高まる。
い触媒非担持面で溶着すると、接合面積が十分で且つ接
合面も滑らかなため、接合強度が高まる。
【００１１】また、触媒非担持面を周方向に形成し、周
方向で溶着すれば、排気管と内管との熱膨張差によって
軸方向に伸び縮みを繰り返しても影響が少ない。そし
て、内管を１枚のパンチングプレートから形成すれば、
接合部が少なくなり作業容易となる。
方向で溶着すれば、排気管と内管との熱膨張差によって
軸方向に伸び縮みを繰り返しても影響が少ない。そし
て、内管を１枚のパンチングプレートから形成すれば、
接合部が少なくなり作業容易となる。
【００１２】また、特に自動二輪車等の２サイクルエン
ジンにおいては、排気管内に未燃オイルが混入し、この
未燃オイルが排気浄化装置内に付着、堆積すると、浄化
機能が低下し、白煙化を促進したりエンジン性能の劣化
が促進してしまうが、浄化装置をオイル溜り部の上流に
配置することで、これを解消でき、また、エンジンの下
方に配置することで装置をコンパクトに纏め、熱遮断用
プロテクタによってエンジン系統に対する熱影響を緩和
できる。
ジンにおいては、排気管内に未燃オイルが混入し、この
未燃オイルが排気浄化装置内に付着、堆積すると、浄化
機能が低下し、白煙化を促進したりエンジン性能の劣化
が促進してしまうが、浄化装置をオイル溜り部の上流に
配置することで、これを解消でき、また、エンジンの下
方に配置することで装置をコンパクトに纏め、熱遮断用
プロテクタによってエンジン系統に対する熱影響を緩和
できる。
【００１３】
【実施例】以下に本発明に係る排気浄化装置を添付図面
に基づいて説明する。ここで、図１は本排気浄化装置を
適用した自動二輪車の全体図、図２は排気浄化装置の部
分拡大図、図３は平面視による透視図である。
に基づいて説明する。ここで、図１は本排気浄化装置を
適用した自動二輪車の全体図、図２は排気浄化装置の部
分拡大図、図３は平面視による透視図である。
【００１４】図１乃至図３に示すように、自動二輪車の
エンジン１の排気系統は、シリンダ部１ａから下方に向
けて延出した後、後方斜め右側に折れ曲がる排気管２
と、この排気管２に接続され、車体の右側面に沿って後
方に向けて延出する膨張管３と、この膨張管３に接続さ
れるマフラ４を備えており、排気管２はエンジン１側の
排気チューブ５と膨張管３側の外管６（図２）から構成
されている。
エンジン１の排気系統は、シリンダ部１ａから下方に向
けて延出した後、後方斜め右側に折れ曲がる排気管２
と、この排気管２に接続され、車体の右側面に沿って後
方に向けて延出する膨張管３と、この膨張管３に接続さ
れるマフラ４を備えており、排気管２はエンジン１側の
排気チューブ５と膨張管３側の外管６（図２）から構成
されている。
【００１５】そして、本発明の排気浄化装置７は、前記
外管６の周辺に構成され、外側が熱遮断用のプロテクタ
８によって覆われるとともに、図２、図３に示すよう
に、エンジン１の下方に設けられている。そして、この
プロテクタ８によってエンジン部品等に熱の悪影響を与
えるのを防止している。
外管６の周辺に構成され、外側が熱遮断用のプロテクタ
８によって覆われるとともに、図２、図３に示すよう
に、エンジン１の下方に設けられている。そして、この
プロテクタ８によってエンジン部品等に熱の悪影響を与
えるのを防止している。
【００１６】排気浄化装置７は、図４に示すように、前
記外管６と、この外管６の中に設けられた内管１０と、
これら外管６と内管１０の間に介装されたスペーサ部材
としてのメッシュ体１１を備えており、外管６は同図
（Ｂ）に示すように２枚の分割体を合せて筒状にされ、
又、軸方向には径が変化している。
記外管６と、この外管６の中に設けられた内管１０と、
これら外管６と内管１０の間に介装されたスペーサ部材
としてのメッシュ体１１を備えており、外管６は同図
（Ｂ）に示すように２枚の分割体を合せて筒状にされ、
又、軸方向には径が変化している。
【００１７】即ち、外管６の先端側は小径部６ａとなっ
て、前記排気チューブ５の後端部を嵌入せしめることが
できるようにされ、中間部６ｂは内管１０との間に所定
のクリアランスが得られる径にされ、後端側は前記メッ
シュ体１１を介装せしめることができるように大径部６
ｃとされ、基端部６ｄは前記膨張管２の接続部に嵌入す
ることが出来る径とされている。
て、前記排気チューブ５の後端部を嵌入せしめることが
できるようにされ、中間部６ｂは内管１０との間に所定
のクリアランスが得られる径にされ、後端側は前記メッ
シュ体１１を介装せしめることができるように大径部６
ｃとされ、基端部６ｄは前記膨張管２の接続部に嵌入す
ることが出来る径とされている。
【００１８】そして内管１０は、前記外管６の小径部６
ａに円周方向に沿ってスポット溶接等で溶着されてお
り、片持ち式に支持されている。このように片持ち式に
支持するのは、外管６と内管１０の熱膨張差に伴って軸
方向に伸び縮みが生じるのを吸収するためであるが、支
持していない後端側で外管６と内管１０の間のクリアラ
ンスが変化するのは前記メッシュ体１１で防止する。因
みに、このメッシュ体１１は内管１０を半径方向に拘束
し、軸方向への移動は許容し得るように、例えば円周方
向に沿って蛇腹様の折り返しを形成している。
ａに円周方向に沿ってスポット溶接等で溶着されてお
り、片持ち式に支持されている。このように片持ち式に
支持するのは、外管６と内管１０の熱膨張差に伴って軸
方向に伸び縮みが生じるのを吸収するためであるが、支
持していない後端側で外管６と内管１０の間のクリアラ
ンスが変化するのは前記メッシュ体１１で防止する。因
みに、このメッシュ体１１は内管１０を半径方向に拘束
し、軸方向への移動は許容し得るように、例えば円周方
向に沿って蛇腹様の折り返しを形成している。
【００１９】ところで、この内管１０は１枚のパンチン
グプレートを筒状に巻いて形成している。つまり、この
パンチングプレート１０ａは、図５（Ｂ）の展開図に示
すように、矩形形状から１隅を小さく切り欠いたような
形状となって、１辺側端部が溶着部ｅとして構成され、
この１辺に隣接する対向２辺端部が重合部ｆ、ｆとして
構成されている。そして、このパンチングプレート１０
ａを巻いて重合部ｆ、ｆを重ね合わせると、同図（Ａ）
に示すような筒状になる。
グプレートを筒状に巻いて形成している。つまり、この
パンチングプレート１０ａは、図５（Ｂ）の展開図に示
すように、矩形形状から１隅を小さく切り欠いたような
形状となって、１辺側端部が溶着部ｅとして構成され、
この１辺に隣接する対向２辺端部が重合部ｆ、ｆとして
構成されている。そして、このパンチングプレート１０
ａを巻いて重合部ｆ、ｆを重ね合わせると、同図（Ａ）
に示すような筒状になる。
【００２０】そして、このパンチングプレート１０ａの
うち、前記溶着部ｅ、及び重合部ｆ、ｆ以外の箇所には
多数の通気孔ｈ…が設けられ、また、溶着部ｅ以外の箇
所には触媒が担持されている。
うち、前記溶着部ｅ、及び重合部ｆ、ｆ以外の箇所には
多数の通気孔ｈ…が設けられ、また、溶着部ｅ以外の箇
所には触媒が担持されている。
【００２１】すなわち、溶着部ｅと重合部ｆ、ｆを除い
てパンチングを施して多数の通気孔ｈ…を形成し、次い
で溶着部ｅの表裏面にマスキングを施した状態で、表面
を凹凸状の粗い素地に加工する素地調整を行い、その上
から、例えば白金（Ｐｔ）を基調として少量のロジウム
（Ｒｈ）を混ぜた触媒を塗布する。このため、溶着部ｅ
以外の箇所は触媒が付着した触媒担持面となり、溶着部
ｅは触媒非担持面になる。
てパンチングを施して多数の通気孔ｈ…を形成し、次い
で溶着部ｅの表裏面にマスキングを施した状態で、表面
を凹凸状の粗い素地に加工する素地調整を行い、その上
から、例えば白金（Ｐｔ）を基調として少量のロジウム
（Ｒｈ）を混ぜた触媒を塗布する。このため、溶着部ｅ
以外の箇所は触媒が付着した触媒担持面となり、溶着部
ｅは触媒非担持面になる。
【００２２】そして、このパンチングプレート１０ａを
図５（Ａ）のように筒状にすると、溶着部ｅ（触媒非担
持面）は周方向に沿って形成されることになり、しかも
切欠きによって溶着部ｅには重ね合わせ部が形成されな
い。そして重合部ｆ、ｆには数箇所のスポット溶接（図
中×印）を施して接合する。
図５（Ａ）のように筒状にすると、溶着部ｅ（触媒非担
持面）は周方向に沿って形成されることになり、しかも
切欠きによって溶着部ｅには重ね合わせ部が形成されな
い。そして重合部ｆ、ｆには数箇所のスポット溶接（図
中×印）を施して接合する。
【００２３】また、この内管１０を前記外管６に溶着す
る際は、図４（Ａ）のＸ−Ｘ線断面図である同図（Ｂ）
に示すように、内管１０の溶着部ｅ外周と、外管６の小
径部６ａ内周とを密着させてスポット溶接等を行うと、
溶着部ｅには通気孔ｈがなく、しかも外表面は滑らかな
ままであるので接合強度が高い。
る際は、図４（Ａ）のＸ−Ｘ線断面図である同図（Ｂ）
に示すように、内管１０の溶着部ｅ外周と、外管６の小
径部６ａ内周とを密着させてスポット溶接等を行うと、
溶着部ｅには通気孔ｈがなく、しかも外表面は滑らかな
ままであるので接合強度が高い。
【００２４】ところで、前記膨張管３には、図２に示す
ようなオイル溜り部１２が設けられている。このオイル
溜り部１２は、エンジンから排気されるガス中に未燃オ
イルが混入して白煙化したり、テールパイプに付着した
りするような不具合を防止するために設けられているも
のであり、通常、排気通路のうち地上高の一番低い部位
に設けられる。
ようなオイル溜り部１２が設けられている。このオイル
溜り部１２は、エンジンから排気されるガス中に未燃オ
イルが混入して白煙化したり、テールパイプに付着した
りするような不具合を防止するために設けられているも
のであり、通常、排気通路のうち地上高の一番低い部位
に設けられる。
【００２５】そして、このオイル溜り部１２に溜まった
オイルは、例えば一定量溜まったところで不図示のオイ
ル排出孔から抜いたり、或はオイル排出孔にパイプを接
続して潤滑油等として再利用したりする。
オイルは、例えば一定量溜まったところで不図示のオイ
ル排出孔から抜いたり、或はオイル排出孔にパイプを接
続して潤滑油等として再利用したりする。
【００２６】ここで、前記排気浄化装置７は、このオイ
ル溜り部１２の上流側で且つ高さ方向の上部に配置され
ている。従って、例えば排気浄化装置７に未燃オイルが
付着しても、ガス流によってオイル溜り部１２に向けて
押し流され、未燃オイルの付着、堆積が少なくなる。こ
のため、白煙化の促進、エンジン性能劣化の促進等の不
具合を低減することが出来る。
ル溜り部１２の上流側で且つ高さ方向の上部に配置され
ている。従って、例えば排気浄化装置７に未燃オイルが
付着しても、ガス流によってオイル溜り部１２に向けて
押し流され、未燃オイルの付着、堆積が少なくなる。こ
のため、白煙化の促進、エンジン性能劣化の促進等の不
具合を低減することが出来る。
【００２７】以上において、エンジン１から排出された
排気ガスは、排気管２内を通って膨張管３に向けて流れ
る。そして、排気ガスが排気浄化装置７を通る時、内管
１０の触媒に触れて酸化反応が促進され、排気ガスに含
まれる未燃部分が浄化される。
排気ガスは、排気管２内を通って膨張管３に向けて流れ
る。そして、排気ガスが排気浄化装置７を通る時、内管
１０の触媒に触れて酸化反応が促進され、排気ガスに含
まれる未燃部分が浄化される。
【００２８】ところで、かかる排気浄化装置７には高温
と低温が繰り返されることになるが、本装置の構造は熱
膨張差による伸縮、或は振動、衝撃等に対して強度的に
耐久力がある。つまり、内管１０ａの溶着部ｅは、通気
孔ｈもなく、しかも触媒非担持面として平滑な表面素地
を有していることから接合強度が高いばかりでなく、片
持ち式であるため軸方向に力を受けにくい。
と低温が繰り返されることになるが、本装置の構造は熱
膨張差による伸縮、或は振動、衝撃等に対して強度的に
耐久力がある。つまり、内管１０ａの溶着部ｅは、通気
孔ｈもなく、しかも触媒非担持面として平滑な表面素地
を有していることから接合強度が高いばかりでなく、片
持ち式であるため軸方向に力を受けにくい。
【００２９】また、内管１０が１枚のパンチングプレー
ト１０ａであることから、内管１０を成形する時も重合
部ｆ、ｆの溶着だけで済み、作業が簡単である。
ト１０ａであることから、内管１０を成形する時も重合
部ｆ、ｆの溶着だけで済み、作業が簡単である。
【００３０】また、この排気浄化装置７をオイル溜り部
１２の上流側に配置していることから、排気浄化装置７
に未燃オイルが付着しにくくなり、白煙化、エンジン性
能劣化等の不具合を抑制することができる。しかも、エ
ンジン１の下方に配置することで、コンパクトに纏める
ことができ、更に、浄化作用を促進するためには触媒を
高温に保持することが望ましいが、この熱もプロテクタ
８によって遮断され、エンジン部品に悪影響を与えな
い。
１２の上流側に配置していることから、排気浄化装置７
に未燃オイルが付着しにくくなり、白煙化、エンジン性
能劣化等の不具合を抑制することができる。しかも、エ
ンジン１の下方に配置することで、コンパクトに纏める
ことができ、更に、浄化作用を促進するためには触媒を
高温に保持することが望ましいが、この熱もプロテクタ
８によって遮断され、エンジン部品に悪影響を与えな
い。
【００３１】
【発明の効果】以上のように本発明の排気浄化装置は、
内管の一部の通気孔を避けた位置に触媒を担持しない触
媒非担持面を設け、この触媒非担持面を排気管との溶着
部にするようにしたため、また、内管の内外を流通可能
な箇所にのみ多数の通気孔を設け、この部位表面に触媒
を担持させ、且つ前記通気孔形成部位以外に、該内管と
前記排気管との溶着部を配設するとともにその部位表面
を触媒非担持面としたので、排気管との接合強度が高ま
り、長寿命化が可能である。また、触媒非担持面を周方
向に形成することで、内管と排気管との熱膨張差による
伸縮の影響を避けることが出来る。そして、内管を１枚
のパンチングプレートで形成することで、簡単に成形出
来る。更に、排気浄化装置をオイル溜り部の上流に配置
することで、浄化機能が損なわれにくくなり、また、エ
ンジンの下方に配置することでコンパクトに纏まる。
内管の一部の通気孔を避けた位置に触媒を担持しない触
媒非担持面を設け、この触媒非担持面を排気管との溶着
部にするようにしたため、また、内管の内外を流通可能
な箇所にのみ多数の通気孔を設け、この部位表面に触媒
を担持させ、且つ前記通気孔形成部位以外に、該内管と
前記排気管との溶着部を配設するとともにその部位表面
を触媒非担持面としたので、排気管との接合強度が高ま
り、長寿命化が可能である。また、触媒非担持面を周方
向に形成することで、内管と排気管との熱膨張差による
伸縮の影響を避けることが出来る。そして、内管を１枚
のパンチングプレートで形成することで、簡単に成形出
来る。更に、排気浄化装置をオイル溜り部の上流に配置
することで、浄化機能が損なわれにくくなり、また、エ
ンジンの下方に配置することでコンパクトに纏まる。
【図１】本排気浄化装置を適用した自動二輪車の全体図
【図２】排気浄化装置の部分拡大図
【図３】図２の平面視による透視図
【図４】排気浄化装置を示し、（Ａ）は断面図、（Ｂ）
は（Ａ）のＸ−Ｘ線断面図
は（Ａ）のＸ−Ｘ線断面図
【図５】排気浄化装置の内管を示し、（Ａ）は巻いた状
態図、（Ｂ）は展開図
態図、（Ｂ）は展開図
１…エンジン、２…排気管、６…外管、７…排気浄化装
置、８…プロテクタ、１０…内管、１０ａ…パンチング
プレート、１２…オイル溜り部、ｅ…溶着部、ｆ…重合
部。
置、８…プロテクタ、１０…内管、１０ａ…パンチング
プレート、１２…オイル溜り部、ｅ…溶着部、ｆ…重合
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ０１Ｎ 7/08 ＺＡＢ Ａ 7/14 ＺＡＢ
Claims (6)
- 【請求項１】 エンジンの排気管内に多数の通気孔を備
えた内管を配設し、この内管の表面に触媒を担持させた
エンジンの排気浄化装置において、前記内管の一部に触
媒を担持しない触媒非担持面を設け、この触媒非担持面
を前記排気管との溶着部にすることを特徴とするエンジ
ンの排気浄化装置。 - 【請求項２】 エンジンの排気管内に多数の通気孔を備
えた内管を配設し、この内管の表面に触媒を担持させた
エンジンの排気浄化装置において、前記通気孔は排気ガ
スが前記通気孔を介して前記内管の内外を流通可能な箇
所にのみ設けるとともに、その部位表面に触媒を担持さ
せ、且つ前記通気孔形成部位以外に、該内管と前記排気
管との溶着部を配設するとともにその部位表面を触媒非
担持面としたことを特徴とするエンジンの排気浄化装
置。 - 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載のエンジ
ンの排気浄化装置において、前記触媒非担持面は、内管
の周方向に沿って形成されることを特徴とするエンジン
の排気浄化装置。 - 【請求項４】 請求項１乃至請求項３に記載のエンジン
の排気浄化装置において、前記内管は、１枚のパンチン
グプレートが筒状に巻かれて形成されることを特徴とす
るエンジンの排気浄化装置。 - 【請求項５】 請求項１乃至請求項４に記載のエンジン
の排気浄化装置において、前記排気浄化装置は、排気通
路最下部に形成されるオイル溜り部の上流に配設される
ことを特徴とするエンジンの排気浄化装置。 - 【請求項６】 請求項１乃至請求項５に記載のエンジン
の排気浄化装置において、前記排気浄化装置は、エンジ
ンに近接して熱遮断用のプロテクタを介して配設される
ことを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
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| JP2007309134A (ja) * | 2006-05-16 | 2007-11-29 | Honda Motor Co Ltd | 排気管 |
| JP2011088522A (ja) * | 2009-10-21 | 2011-05-06 | Honda Motor Co Ltd | 鞍乗り型車両のステップ周辺構造 |
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| JP2007023802A (ja) * | 2005-07-12 | 2007-02-01 | Yamaha Motor Co Ltd | 鞍乗型車両 |
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| JP2008064068A (ja) * | 2006-09-11 | 2008-03-21 | Yamaha Motor Co Ltd | 自動二輪車 |
| JP2011064192A (ja) * | 2009-08-21 | 2011-03-31 | Nichias Corp | 自動車用排気管 |
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| JPH0621559B2 (ja) * | 1984-10-16 | 1994-03-23 | ヤマハ発動機株式会社 | ２サイクル機関の排気管 |
| DE3715040A1 (de) * | 1987-05-06 | 1987-11-19 | Karl Schmidt | S.b. katalysator (stanzbandkatalysator) |
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- 1995-09-05 ES ES95113918T patent/ES2155491T3/es not_active Expired - Lifetime
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