JP2003113711A - 排気ガス触媒装置並びにその製造方法並びに排気ガス触媒装置を具えた排気消音ユニット - Google Patents

排気ガス触媒装置並びにその製造方法並びに排気ガス触媒装置を具えた排気消音ユニット

Info

Publication number
JP2003113711A
JP2003113711A JP2001307713A JP2001307713A JP2003113711A JP 2003113711 A JP2003113711 A JP 2003113711A JP 2001307713 A JP2001307713 A JP 2001307713A JP 2001307713 A JP2001307713 A JP 2001307713A JP 2003113711 A JP2003113711 A JP 2003113711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
catalyst device
honeycomb structure
flare tube
flare
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001307713A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4016176B2 (ja
Inventor
Hatsuo Kawakami
初夫 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakura Kogyo KK
Original Assignee
Sakura Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sakura Kogyo KK filed Critical Sakura Kogyo KK
Priority to JP2001307713A priority Critical patent/JP4016176B2/ja
Publication of JP2003113711A publication Critical patent/JP2003113711A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4016176B2 publication Critical patent/JP4016176B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排出ガス規制を正式にクリアすることを前提
とし、製造が容易であり、且つまた取付対象に応じた種
々の技術的バリエーションを実現できる新規な排気ガス
触媒装置並びにその製造方法並びに排気ガス触媒装置を
具えた排気消音ユニットを提供する。 【解決手段】 本発明は、前後が開口され、内部にエン
ジンから排出された排気ガスGを流す外筒体10と、こ
の外筒体10の内部に収容、保持されるハニカム構造体
11とを具え、流路面に付着させたキャタライザ物質に
よって、排気ガスGを浄化する装置であって、ハニカム
構造体11は、プレス加工によってフレア部13が形成
されたフレア管要素12を、少なくとも一つ含んで成る
とともに、このフレア管要素12は、円形断面等の管状
部材を出発素材として形成されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は種々の内燃機関から
排出される燃焼ガスを浄化するための装置に関するもの
であって、特に種々、異なる取付対象(車種)に適合し
た、豊富な技術バリエーションを安価に提供し得る新規
な排気ガス触媒装置並びにその製造方法並びに排気ガス
触媒装置を具えた排気消音ユニットに係るものである。
【0002】
【発明の背景】一般に石油をシリンダ内で爆発燃焼させ
て機械的な動力を得るエンジンにあっては、排気ガス中
にCO、HC、NOX 等の有害な物質が含まれるため、
マフラーやエキゾーストパイプ等の排気ガスの放出経路
に、このような有害物質を低減(浄化)する触媒装置が
組み込まれている。この触媒装置としては、例えば断面
が蜂の巣状に形成されたハニカム構造体(管体)を有す
る、モノリスタイプのものがあり、排気ガスはハニカム
構造体に沿って流れる間に、流路壁面に予め付着形成さ
れている白金やロジウム等の触媒と接触し、浄化される
ものである。
【0003】そして、このような触媒装置1′は、従
来、例えば図8に示すように、金属製の平板と波板とを
重ね合わせ、渦巻き状に巻回してハニカム構造体11′
を構成し、これを外筒体10′に嵌め込んで溶接等によ
り接合して製造されるものが多かった。しかしながら、
このような手法では、金属板材の使用量が多く、また波
板を形成する工程、平板と波板とを重ねる工程、平板と
波板とを適宜接合する工程、これらを渦巻き状に巻く工
程(ハニカム構造体11′の形成)、ハニカム構造体1
1′を外筒体10′に嵌め込む工程、ハニカム構造体1
1′を外筒体10′に接合する工程等、数多くの工程を
経る必要があり、必ずしも効率的な製造手法ではなかっ
た。
【0004】また上記図8に示した手法は、いずれも取
付対象に適応した豊富な技術バリーエションを提供でき
るものではなかった。すなわち例えば触媒装置1′を二
輪車等に搭載した際には、装置そのものの性能はもちろ
ん、省スペース化、操作性、軽量化等の性能が併せて要
求されるものであるが、上記従来手法では、これらの性
能を併せ持たせることは難しかった。
【0005】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景を
認識してなされたものであって、年々厳しくなる排出ガ
ス規制を正式にクリアすることを前提とし、製造が容易
であり、且つまた取付対象に応じた種々の技術的バリエ
ーションを実現できる新規な排気ガス触媒装置並びにそ
の製造方法並びに排気ガス触媒装置を具えた排気消音ユ
ニットの開発を試みたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
排気ガス触媒装置は、前後が開口され、内部にエンジン
から排出された排気ガスを流す外筒体と、この外筒体の
内部に収容、保持されるハニカム構造体とを具え、流路
面に付着させたキャタライザ物質によって、排気ガスを
浄化する装置において、前記ハニカム構造体は、プレス
加工によってフレア付けされたフレア管要素を、少なく
とも一つ含んで成るとともに、このフレア管要素は、管
状部材を出発素材として形成されることを特徴として成
るものである。
【0007】また請求項2記載の排気ガス触媒装置は、
前記請求項1記載の要件に加え、前記フレア管要素は、
始発状態において、ほぼ円形の断面を有する丸パイプ状
部材であることを特徴として成るものである。
【0008】更にまた請求項3記載の排気ガス触媒装置
は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記ハニ
カム構造体が複数のフレア管要素を含んでいる場合、こ
の複数のフレア管要素は、始発状態において、同一の大
きさの断面を有する管体であることを特徴として成るも
のである。
【0009】また請求項4記載の排気ガス触媒装置の製
造方法は、内部にハニカム構造体を収容し、前後に開口
した外筒体に排気ガスを流し、予め流路面に付着させて
いたキャタライザ物質との接触によって、排気ガスを浄
化する装置を製造する方法において、前記ハニカム構造
体は、管状部材を出発素材としたものをプレス加工によ
ってフレア管要素を形成し、これを少なくとも一つ含ん
で構成するようにしたことを特徴として成るものであ
る。
【0010】また請求項5記載の排気ガス触媒装置の製
造方法は、前記請求項4記載の要件に加え、前記フレア
管要素を形成するにあたっては、ほぼ円形の断面を有す
る丸パイプ状部材を出発素材とし、この部材をプレス加
工して目的のフレア管要素を得るようにしたことを特徴
として成るものである。
【0011】また請求項6記載の排気ガス触媒装置の製
造方法は、前記請求項4または5記載の要件に加え、前
記ハニカム構造体が複数のフレア管要素を含む場合、こ
の複数のフレア管要素を形成するにあたっては、ほぼ同
一の大きさの断面を有する管体を出発素材としたことを
特徴として成るものである。
【0012】また請求項7記載の排気ガス触媒装置を具
えた排気消音ユニットは、エンジンからの排気ガスを導
き、実質的に排気ガスの流路を形成するマフラー本体に
対し、その経路中に排気ガスを浄化する触媒装置を組み
込み、排気音の消音化を図るユニットにおいて、前記請
求項1、2または3記載の排気ガス触媒装置を具えたこ
とを特徴として成るものである。
【0013】上記請求項1または4記載の発明によれ
ば、適宜の断面を有する管状部材をプレス加工して、ハ
ニカム構造体の主要構成要素であるフレア管要素を形成
するため、比較的簡単な構造の下にハニカム構造体を製
作できる。このため接合等の工程が削減でき、コストを
抑えた排気ガス触媒装置が得られる。また管状部材の断
面サイズやプレス加工を行う成形型等を複数種用意する
ことで、設計の自由度が増し、取付対象によって要求さ
れる異なる要請に適応した技術的バリエーションを安価
に提供できる。
【0014】また請求項2または5記載の発明によれ
ば、フレア管要素の出発素材は、ほぼ円形の断面を有す
る丸パイプ状部材であるため、排気ガス触媒装置の制作
費、特に材料費をより安価に抑えることができる。
【0015】更にまた請求項3または6記載の発明によ
れば、複数のフレア管要素を組み合わせてハニカム構造
体を形成する場合には、複数のフレア管要素の出発素材
として、同一の断面サイズの管状部材を適用するため、
排気ガス触媒装置の制作費、特に材料費の徹底した低減
化が達成できる。
【0016】また請求項7記載の発明によれば、請求項
1、2または3記載の排気ガス触媒装置を組み付けた排
気消音ユニットであるため、排気ガス触媒装置の車両へ
の搭載を容易なものとし、また低コストでの車両搭載
(標準装備として車両に取り付けられているマフラーユ
ニットとの交換)を実現可能なものとする。またこれに
よって年々厳しくなる排ガス規制を正式にクリアする排
気ガス触媒装置の普及を促進させ得、地球に優しい環境
に寄与し得る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に
基づいて説明する。説明にあたっては、まず本発明装置
の排気ガス触媒装置1について説明し、次いで本発明方
法の排気ガス触媒装置の製造方法について説明し、その
後、本発明装置を具えた消音排気ユニットAについて説
明する。本発明装置の排気ガス触媒装置1は、燃焼後エ
ンジンから出された排気ガスGを、大気中に放出する以
前に浄化するものであり、装置内部の流路壁面には浄化
作用を担う触媒(キャタライザ物質)が予め付着形成さ
れており、排気ガスGが排気ガス触媒装置1の内部を通
過する間に、キャタライザ物質と接触し、浄化されるも
のである。
【0018】なお排気ガス触媒装置1は、一例として図
1に示すように、排気消音ユニットA(いわゆるマフラ
ー)に組み込まれることが多いが、取付部位は必ずしも
排気消音ユニットAのみに限定されるものではなく、例
えばエンジンから排気消音ユニットAまでの間の排気管
路中に組み込むことが可能である。すなわち排気ガス触
媒装置1は、排気ガスGがエンジンから大気中に放出さ
れるまでの間であれば、どこに設けても構わないもので
ある。
【0019】そして排気ガス触媒装置1は、前後に開口
された外筒体10と、ハニカム構造体11とを具えた、
いわゆるモノリスタイプのものであり、ハニカム構造体
11は、一例として図1、2に示すように、少なくとも
一つ以上のフレア管要素12を含んで成るものである。
因みに図示した実施の形態では、二種のフレア管要素1
2を組み合わせてハニカム構造体11を形成しており、
これを外筒体10に対して収容し、保持するものであ
る。ここで二種のフレア管要素12を区別して示す場合
には、外側フレア管要素を12A、内側フレア管要素を
12Bとする。なおフレア管要素12は、排気ガスGの
浄化を効率的に行うべく、排気ガスGとの接触表面積を
適宜確保するように外側に突出状態に形成されるもので
あり、充分な表面積を得るための、この突出部をフレア
部13とするものである。
【0020】このような構造を採ることによって、排気
ガスGは排気ガス触媒装置1の内部をフレア管要素12
の表面に沿うように流れながら、その通過中にキャタラ
イザ物質が付着した流路面(フレア部13等)と接触
し、浄化されるものである。もちろんこの際、フレア部
13等との熱交換も同時に行われ、適度に冷却されるも
のである。
【0021】ここで図2(a)に示す実施の形態では、
フレア管要素12の突出先端を、外筒体10や他のフレ
ア管要素12等の別部材に当接させており、これを当接
部14とするものである。またこの当接部14において
溶接等の接合を施すものであり、ここを接合部15とす
る。なおこの接合部15は、排気ガス触媒装置1の使用
時に、ハニカム構造体11が崩れてこないないように固
定するためのものであるが、加工の簡略化や排気ガスG
の安定的な流れ等の観点から言えば、接合部15は少な
く且つ短い方が好ましいものである。このため、フレア
管要素12の突出先端は、必ずしも全てを他部材に当接
・接合させる必要はなく、例えば図2(b)に示すよう
に、一部を当接・接合する形態が採り得るものである。
また当接部14の全てを接合せずに、例えば図2(a)
の拡大図に示すように、外側フレア管要素12Aの当接
部14に、内側フレア管要素12Bの突出先端を受け入
れる係止部16を形成し、この部分での接合を省略する
ことも可能である。このような係止部16を設けること
で接合を削減しながらも、フレア管要素12の位置決め
を図り、且つ互いの部材(フレア管要素12同士または
フレア管要素12と外筒体10)を強固に密着保持させ
ることができるものである。
【0022】更にまた複数のフレア管要素12(本実施
の形態では二つ)を組み合わせてハニカム構造体11を
形成するにあたっては、上記図2のような単なる点接合
ではなく、例えば図3に示すように、外側フレア管要素
12Aのフレア部13の内側に、内側フレア管要素12
Bのフレア部13を挟み込むように組み付ける形態が適
宜採り得る。もちろんこの場合においても、フレア部1
3の全カ所を当接させたり、接合したりする必要はな
く、ハニカム構造体11を確実に保持できれば、当接部
14や接合部15を一部とすることが可能である。また
ハニカム構造体11は、一例として図4に示すように、
各フレア管要素12の間に丸パイプを介在させることが
可能である。この場合、介在させた丸パイプによって内
外のフレア管要素12の密着力アップが期待でき、その
分、接合を削減することができる。なおこの丸パイプを
保持管要素17とする。
【0023】本発明装置の排気ガス触媒装置1は、以上
のような構成を基本構造とするものであり、以下、本発
明方法である排気ガス触媒装置の製造方法について説明
する。 (1)フレア管要素の成形 適宜の接触表面積が要求されるフレア管要素12は、円
形、矩形状など適宜の断面形状を有する管状部材Pを出
発素材とするものであり、この管状部材Pを成形型3に
よりプレス加工して目的のフレア管要素12を得るもの
である。
【0024】成形型3は、一例として図5に示すよう
に、外側成形型3Aと内側成形型3Bとによって管状部
材Pを挟み込み、所望のフレア部13を賦形(成形)す
るものである。なお図示した実施の形態では、外側成形
型3Aは管状部材Pを外側四方(ここでは上下左右)か
ら中心に向かって押圧し得るように、四分割の型要素で
構成されるものである。しかしながら、型要素の分割数
は、所望のフレア部13の形状等に応じて適宜変更可能
であり、例えばフレア部13を一つずつ別々の型要素で
プレス成形したい場合には、成形型3はフレア部13の
個数で分割した構成(本図の場合には八分割)となる。
また本図では、あたかも一回の押圧作動で所望のフレア
部13を成形するかのように示したが、フレア部13の
深さ(高さ)やその膨らみ等に応じて、複数個の成形型
3を用い、何回かのプレス作動で所望の形状を実現する
ようにしても構わない。
【0025】(2)成形したフレア管要素の成形型から
の取り出し 以上のようにして適宜の管状部材Pから、目的のフレア
管要素12を成形した後、成形型3からフレア管要素1
2を取り出すものである。この際、外側成形型3Aは、
プレス押圧方向の反対方向、すなわち外側四方に抜いて
離反させてもよいし、フレア部13の形状等によって、
このような離反が困難であれば、成形型3を僅かに離反
させた後、主に成形したフレア管要素12を軸方向に抜
くことによって、成形型3から取り出すことも可能であ
る。
【0026】(3)ハニカム構造体の形成(フレア管要
素の組み合わせと接合) フレア管要素12または保持管要素17を複数組み合わ
せてハニカム構造体11を形成する場合には、それぞれ
の管要素をこの段階で組み合わせるものである。この場
合、位置決め作用を担う係止部16等の保持力強化部位
があれば、これを利用して組み付ける。その後、組み付
けた管要素を、溶接やロウ付け等によって適宜接合し、
ハニカム構造体11を得るものである。もちろんこの接
合部15は、組み付けた管要素(ハニカム構造体11)
が排気ガスGの流れや熱等を受けても崩れないようにす
るためのものであるが、接合部位が多過ぎる場合には工
数増によるコスト高や、排気ガスGの流れを乱す要因と
なり得るため、必要最小限にとどめることが望ましい。
【0027】(4)外筒体への収容 その後、形成したハニカム構造体11を外筒体10の内
部に収容して接合する。ここでも接合部15は、排気ガ
スGの流れや熱等によってハニカム構造体11が外筒体
10から外れないことを考慮しながらも、必要最小限に
とどめることが望ましい。なお本実施の形態では、まず
ハニカム構造体11を形成した後、これを外筒体10に
嵌め込むように説明した。これは主にハニカム構造体1
1の接合のしやすさを考慮したものであるが、例えば係
止部16や保持管要素17等の利用によりハニカム構造
体11を接合せずに強固に保持できるような場合にあっ
ては、まず外筒体10に対して最も外側のフレア管要素
12を組み付け、これに対し順次、内側のフレア管要素
12を組み付けて行くことも可能である。
【0028】(5)流路面の触媒付着形成 以上のようにして外筒体10にハニカム構造体11を嵌
め込んだ後、装置の流路面に触媒作用を担う白金やロジ
ウム等のキャタライザ物質を付着形成させる。これに
は、例えば液体状のキャタライザ物質を入れた容器の液
面上に、外筒体10(排気ガス触媒装置1)をセット
し、キャタライザ物質を押し上げるようにして流路内に
導き、ハニカム構造体11の表面や外筒体10の内面
に、キャタライザ物質をほぼ均一に付着させた後、これ
を乾燥させて、キャタライザ物質の定着を図るものであ
る。
【0029】本発明方法の排気ガス触媒装置の製造方法
は、以上のような製造手法を採るものであり、以下、本
発明装置の排気ガス触媒装置1を具えた排気消音ユニッ
トAについて説明する。本発明ユニットの排気消音ユニ
ットAは、排気音の消音化作用を担うものであり、上記
図1に併せて示すように、実質的に排気ガスGの経路を
形成するマフラー本体2に、上述した排気ガス触媒装置
1を組み込んで成るものである。なお排気音を消音化す
るにあたっては、音の反射や共鳴現象を利用して主に特
定の周波数の音を減衰させたり、適宜の吸音材との摩擦
によって音響エネルギを吸収したりして消音化を図るも
のである。このため排気消音ユニットAは、排気ガス触
媒装置1の他、マフラー本体2に膨張室やガラスウール
等の吸音材を適宜、具えて成るものである。このように
本発明ユニットの排気消音ユニットAは、本発明装置の
排気ガス触媒装置1を排気ガスGの経路中に具えたこと
を大きな特徴とし、このものは標準装備のマフラーユニ
ットに対して容易に交換可能であるため、より種々の車
種に適合した排気ガス触媒装置1を市場に幅広く且つ安
価に供給できるものである。
【0030】
【他の実施の形態】本発明は、以上述べた実施の形態を
基本的な技術思想とするものであるが、更に次のような
改変が考えられる。すなわち先の図1〜5に示した排気
ガス触媒装置1は、外筒体10(保持管要素17)がほ
ぼ円形の断面形状を有する円筒状に形成されるものであ
ったが、例えば図6(a)に示すように、断面を三角形
状に形成することが可能である。これは、主に二輪車等
に排気ガス触媒装置1を搭載する場合に適した形態であ
り、地面に向いた方を鋭角、すなわち逆三角形状となる
ように設け、コーナリング走行でのバンク角を確保しや
すくした構造である。なおこのような形態を採る場合、
排気ガスGとの充分な接触面積を確保すべく、ハニカム
構造体11においてフレア部13のピッチや振幅等を適
宜変更することが可能である。因みに本図6(a)にお
いては、外筒体10の隅部付近で、外側フレア管要素1
2Aのピッチや振幅を小さくするように形成している。
【0031】また図6(b)に示す実施の形態は、上記
図6(a)の形態と同様に、外筒体10の断面を三角形
状に形成したものであるが、複数の管要素(フレア管要
素12や保持管要素17)を挿入し合ってハニカム構造
体11を形成するのではなく、複数のフレア管要素12
同士を対向的に並べてハニカム構造体11を構成した形
態である。なお本図において左右対向的に配置されたフ
レア管要素12を、他のフレア管要素12A、12Bと
区別して示す場合には、12Cと符号を付すものであ
る。因みにこのフレア管要素12Cを、本図中の二点鎖
線で示すように、更に取り付けて行けば、排気ガス触媒
装置1の全体的な断面形状は三角形ではなくなるものの
(この場合、ほぼ四角形)、排気ガスGをより多く排出
する大型のエンジン等に対応可能となる。もちろんこの
ように複数のフレア管要素12Cを並べてハニカム構造
体11を形成する場合には、外筒体10は複数のフレア
管要素12Cをまとめて保持するようにしてもよいし、
個々のフレア管要素12C毎を取り巻くように設けても
構わない。なおこのような形態の他にも例えば排気ガス
触媒装置1の全体的なコンパクト化や計量化等を図り、
車両の操作性、走行安定性等をより一層向上させること
が可能である。
【0032】更にまた図7(a)(b)に示す実施の形
態は、フレア管要素12を軸方向に旋回するように形成
し(ねじり状態)、フレア部13に沿って流れる排気ガ
スGがスピン(旋回)しながらハニカム構造体11を通
過するようにした形態である。このような形態を採るこ
とで、排気ガスGはキャタライザ物質が施されたフレア
部13に対し、より接触しやすくなり、排気効率、熱交
換効率の向上に寄与し得るものである。なお図示した実
施の形態を採る場合、フレア管要素12を成型した後、
成形型3、特に内側成形型3Bは、旋回させながら抜き
取るものである。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、適宜の断面を有する管
状部材Pをプレス加工して、ハニカム構造体11の主要
構成要素であるフレア管要素12を形成するため、比較
的簡単な構造が採れ、コスト低減化を図ることができ
る。また管状部材Pの断面サイズやプレスを行う成形型
3等を適宜選択することで、設計上の自由度が増し、取
付対象(車種)によって要求される、異なる要請に応え
得る技術的バリエーション豊かな排気ガス触媒装置1を
安価に提供できる。またフレア管要素12の出発素材と
して、円形断面の管状部材Pを適用したり、同一径(同
一断面サイズ)の管状部材Pを適用することで、徹底し
たコスト低減化が達成できる。更にまた、排気ガス触媒
装置1を、排気消音ユニットAに組み付けた状態で市場
に供給することで、排気ガス触媒装置1の車両への搭載
(交換)を安価で実現可能とする。このため年々厳しく
なる排ガス規制を正式にクリアする排気ガス触媒装置1
を普及させやすくし、地球の環境防止に寄与し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の排気ガス触媒装置の取付状態(本
発明ユニットの排気消音ユニット)を示す斜視図、並び
に排気ガス触媒装置を拡大して示す斜視図である。
【図2】排気ガス触媒装置の内部に組み込まれるハニカ
ム構造体を示す正面断面図である。
【図3】外側フレア管要素のフレア部の内側に、内側フ
レア管要素のフレア部を、挟み込むように設けたハニカ
ム構造体を示す正面断面図である。
【図4】各フレア管要素の間に保持管要素を介在させた
ハニカム構造体を示す正面断面図である。
【図5】成形型によってフレア管要素を成形する前後の
様子を比較して示す正面断面図である。
【図6】外筒体を逆三角形状に形成した排気ガス触媒装
置の他の実施の形態を示す正面断面図である。
【図7】フレア管要素を軸方向に旋回させた排気ガス触
媒装置の他の実施の形態を示す骨格的斜視図である。
【図8】従来の排気ガス触媒装置を示す正面断面図であ
る。
【符号の説明】
1 排気ガス触媒装置 2 マフラー本体 3 成形型 3A 外側成形型 3B 内側成形型 10 外筒体 11 ハニカム構造体 12 フレア管要素 12A 外側フレア管要素 12B 内側フレア管要素 12C フレア管要素 13 フレア部 17 保持管要素 14 当接部 15 接合部 16 係止部 A 排気消音ユニット G 排気ガス P 管状部材(出発素材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/86 B01J 35/04 301M B01J 35/04 301 F01N 3/24 J F01N 3/24 7/18 7/18 B01D 53/36 C Fターム(参考) 3G004 BA00 BA06 BA09 CA04 DA08 DA22 FA04 GA04 3G091 AB01 BA39 GA08 GB05W GB06W HA05 HA28 HA31 HA44 4D048 BA39X BB02 BB12 4G069 AA01 BA17 CA03 DA06 EA19 EA22 FB70 FB75

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後が開口され、内部にエンジンから排
    出された排気ガスを流す外筒体と、 この外筒体の内部に収容、保持されるハニカム構造体と
    を具え、 流路面に付着させたキャタライザ物質によって、排気ガ
    スを浄化する装置において、 前記ハニカム構造体は、プレス加工によってフレア付け
    されたフレア管要素を、少なくとも一つ含んで成るとと
    もに、このフレア管要素は、管状部材を出発素材として
    形成されることを特徴とする排気ガス触媒装置。
  2. 【請求項2】 前記フレア管要素は、始発状態におい
    て、ほぼ円形の断面を有する丸パイプ状部材であること
    を特徴とする請求項1記載の排気ガス触媒装置。
  3. 【請求項3】 前記ハニカム構造体が複数のフレア管要
    素を含んでいる場合、この複数のフレア管要素は、始発
    状態において、同一の大きさの断面を有する管体である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の排気ガス触媒
    装置。
  4. 【請求項4】 内部にハニカム構造体を収容し、前後に
    開口した外筒体に排気ガスを流し、予め流路面に付着さ
    せていたキャタライザ物質との接触によって、排気ガス
    を浄化する装置を製造する方法において、 前記ハニカム構造体は、管状部材を出発素材としたもの
    をプレス加工によってフレア管要素を形成し、これを少
    なくとも一つ含んで構成するようにしたことを特徴とす
    る排気ガス触媒装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記フレア管要素を形成するにあたって
    は、ほぼ円形の断面を有する丸パイプ状部材を出発素材
    とし、この部材をプレス加工して目的のフレア管要素を
    得るようにしたことを特徴とする請求項4記載の排気ガ
    ス触媒装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ハニカム構造体が複数のフレア管要
    素を含む場合、この複数のフレア管要素を形成するにあ
    たっては、ほぼ同一の大きさの断面を有する管体を出発
    素材としたことを特徴とする請求項4または5記載の排
    気ガス触媒装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 エンジンからの排気ガスを導き、実質的
    に排気ガスの流路を形成するマフラー本体に対し、その
    経路中に排気ガスを浄化する触媒装置を組み込み、排気
    音の消音化を図るユニットにおいて、前記請求項1、2
    または3記載の排気ガス触媒装置を具えたことを特徴と
    する排気消音ユニット。
JP2001307713A 2001-10-03 2001-10-03 排気ガス触媒装置並びにその製造方法並びに排気ガス触媒装置を具えた排気消音ユニット Expired - Fee Related JP4016176B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001307713A JP4016176B2 (ja) 2001-10-03 2001-10-03 排気ガス触媒装置並びにその製造方法並びに排気ガス触媒装置を具えた排気消音ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001307713A JP4016176B2 (ja) 2001-10-03 2001-10-03 排気ガス触媒装置並びにその製造方法並びに排気ガス触媒装置を具えた排気消音ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003113711A true JP2003113711A (ja) 2003-04-18
JP4016176B2 JP4016176B2 (ja) 2007-12-05

Family

ID=19127136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001307713A Expired - Fee Related JP4016176B2 (ja) 2001-10-03 2001-10-03 排気ガス触媒装置並びにその製造方法並びに排気ガス触媒装置を具えた排気消音ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4016176B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005063394A1 (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Sakura Kogyo Co., Ltd. 排ガス触媒装置のコアピース並びにその製造方法並びにその挿着固定方法
JP2010069472A (ja) * 2008-08-20 2010-04-02 Sakura Kogyo Kk 排ガス触媒装置の製造方法並びにこの方法によって製造された排ガス触媒装置
JP2011117371A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Sakura Kogyo Kk 排ガス触媒装置の製造方法並びにこの方法によって製造された排ガス触媒装置
JP2014514157A (ja) * 2011-05-10 2014-06-19 トリビュート クリエーションズ エルエルシー 反応器用充填物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005063394A1 (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Sakura Kogyo Co., Ltd. 排ガス触媒装置のコアピース並びにその製造方法並びにその挿着固定方法
JP2010069472A (ja) * 2008-08-20 2010-04-02 Sakura Kogyo Kk 排ガス触媒装置の製造方法並びにこの方法によって製造された排ガス触媒装置
JP2011117371A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Sakura Kogyo Kk 排ガス触媒装置の製造方法並びにこの方法によって製造された排ガス触媒装置
JP2014514157A (ja) * 2011-05-10 2014-06-19 トリビュート クリエーションズ エルエルシー 反応器用充填物
US9403147B2 (en) 2011-05-10 2016-08-02 Zoneflow Reactor Technologies, Llc. Reactor packing

Also Published As

Publication number Publication date
JP4016176B2 (ja) 2007-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU676171B2 (en) Muffler with catalytic converter arrangement
US5808245A (en) Vertical mount catalytic converter muffler
US6623704B1 (en) Apparatus and method for manufacturing a catalytic converter
JP3314241B2 (ja) 自動二輪車用エンジンの排気浄化装置
US6729127B2 (en) Exhaust cleaning system for motor vehicles, especially diesel-powered utility vehicles
RU2069771C1 (ru) Глушитель
JP4468861B2 (ja) 車両の排気装置
CA2499942A1 (en) Exhaust sound and emission control systems
US5661272A (en) Engine noise reduction apparatus
JP4459218B2 (ja) 車両の排気消音装置
JP3335097B2 (ja) 消音装置
JPH0874566A (ja) エンジンの排気浄化装置
JP2003113711A (ja) 排気ガス触媒装置並びにその製造方法並びに排気ガス触媒装置を具えた排気消音ユニット
US7399452B2 (en) Meander-type catalytic converter
JPH06108835A (ja) 触媒マフラ
US5916128A (en) Sound deadening and catalyst treating system
JP4974548B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP3610406B2 (ja) 触媒コンバータ
JPH0219542Y2 (ja)
JPS595138Y2 (ja) 排気浄化器兼用消音器
JP2003184543A (ja) エンジン用マフラおよび自動二輪車
JP5463009B2 (ja) 触媒装置、及び、触媒装置の製造方法
JP5143156B2 (ja) エンジンの排気装置のサブアッセンブリー
JP3275711B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JP2024011136A (ja) 内燃機関の排気通路構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070320

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070320

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070903

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4016176

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110928

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110928

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130928

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees