JP5463009B2 - 触媒装置、及び、触媒装置の製造方法 - Google Patents
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Description
この構成によれば、簡単な構造により触媒担体を外筒に固定できる。また、前記高摩擦部は、前記触媒担体に担持された触媒と同一の触媒を付着させて形成されたものであるため、容易に形成できる。
この場合、他の高摩擦部を設けたため、触媒担体はマットに高摩擦部との摩擦によって固定される。このため、触媒担体とマットとの摩擦により触媒担体をマットに固定でき、簡単な構造により触媒担体を外筒に固定できる。
この場合、触媒担体をセラミックスで構成することにより、触媒担体を容易に軽量化できる。
さらに、セラミックスを焼結する前に、触媒担体の表面の面粗度を粗くしておき、その後、焼結しても良く、この場合、触媒担体の表面の面粗度を粗くでき、容易に高摩擦部を設けることができる。
この製造方法によれば、第1工程でアッセンブリユニットを形成した後、第2工程で触媒担体の内部に触媒を付着させると同時に、外筒の内面に触媒を付着させることができるため、外筒の内面に触媒を付着させるためだけの工程が必要ない。さらに、第3工程で焼成することにより、触媒を強固に付着させると同時に、加熱によってマットを外筒の内面に固着させてマットを外筒に固定できる。このため、加熱してマットを固着させるためだけの工程が必要ない。従って、製造の効率が良く、容易に触媒装置を製造できる。
また、外筒の内面に触媒を付着させる前に触媒担体及びマットを外筒に収容できるため、容易にアッセンブリユニットを形成できる。例えば、圧入により触媒担体及びマットを外筒に収容する場合に、外筒の内面に触媒が付着していないため、圧入の際の摩擦抵抗が小さく、容易に圧入できる。
また、マットと外筒との摩擦により触媒担体を外筒に固定できるため、簡単な構造により触媒担体を外筒に固定できる。また、マットの端部が外筒の内面の高摩擦部に接し、或いは、マットが排気の圧力によってずれようとした場合にマットと高摩擦部とが接するので、マットと外筒との摩擦により触媒担体を外筒に固定できる。従って、簡単な構造により触媒担体を外筒に固定できる。
また、マットが排気の下流側にずれようとした場合に、マットが、排気の下流側に設けられた高摩擦部との摩擦によって外筒に固定されるので、マットと外筒との摩擦により触媒担体を外筒に固定でき、簡単な構造により触媒担体を外筒に固定できる。
さらに、高摩擦部は、触媒担体と同一の触媒を外筒の内面に付着させて面粗度を粗くした部分であるため、簡単に形成できる。
さらにまた、触媒担体とマットとの摩擦によって触媒担体を外筒に固定できるため、簡単な構造により触媒担体を外筒に固定できる。
また、高摩擦部は、触媒担体と同一の触媒を触媒担体の表面に付着させて面粗度を粗くした部分であるため、簡単に形成できる。
また、触媒担体をセラミックスで構成したため、触媒担体を容易に軽量化できる。
さらに、触媒担体の内部と同時に触媒担体の表面にも触媒を付着させるため、高摩擦部を設けるためだけの工程が必要なく、容易に高摩擦部を形成できる。
また、外筒の内面に触媒を付着させるためのだけの工程、及び、加熱してマットを固着させるだけの工程が必要ないため、製造の効率が良く、容易に触媒装置を製造できる。さらに、外筒の内面に触媒を付着させる前に触媒担体及びマットを外筒に収容できるため、容易にアッセンブリユニットを形成できる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る触媒装置1を備えた排気マフラ100を模式的に示す図である。排気マフラ100は、自動二輪車に設けられ、自動二輪車のエンジン(不図示)から延びる排気管110の後端に接続され、排気管110を通った高温・高圧の排気ガスを減圧して外部に排出するサイレンサとして機能する。
筒状本体120は、複数(本例では2枚)の隔壁131、132を介して内部空間が複数(本例では3つ)の膨張室A、B、Cに仕切られており、筒状本体120の前端部121を排気管110の端部110Aが貫通して膨張室B内に固定され、排気管110の端部110Aに最も近接する第1隔壁131に、触媒装置1が貫通して固定されている。
また、第1隔壁131には、触媒装置1からずれた位置に、第1連通管135と第2連通管136とが貫通して固定され、第1連通管135は、膨張室Aと膨張室Bとを連通し、第2連通管136は、膨張室Aを横断して第2隔壁132を貫通し、膨張室Bと膨張室Cとを連通させる。筒状本体120の後端部122には、テールパイプを構成する管部材138が貫通して固定され、管部材138が膨張室Cと排気マフラ100の外の空間とを連通する。
筒状本体120の断面積は、筒状本体120に挿入される排気管110よりも大きく形成されるため、排気ガスが各膨張室A〜Cに流入する際に減圧される。また、触媒装置1を排気マフラ100の筒状本体120内に配置したため、触媒装置1のレイアウトスペースが容易に確保される。また、触媒装置1を排気管110の端部110Aと略同軸上に配置したため、排気管110の端部110Aから排出された排気ガスをその流れ方向を変えることなく触媒装置1に流入させることができる。
触媒担体10は、円筒形状に形成され、その円筒形状の外郭の内部に、軸線方向に沿って延びる多数の細孔5を有するハニカム状の多孔構造体であり、内部の表面積が大きく構成されている。ここで、触媒担体10の断面形状は任意であり、断面形状は円形に限らず、例えば、楕円形等であっても良い。
各細孔5の壁には、排気ガス成分を分解する白金、ロジウム及びパラジウムが触媒として担持されている。
さらに、保持マット12は、繊維が絡み合った集合体であり、その表面及び内部には微細な隙間が無数に形成されている。このため、保持マット12の表面は、細かい凹凸が無数に形成された状態にあり、面粗度が粗いため、表面の摩擦係数が高くなっている。従って、触媒担体10と保持マット12との接触面は摩擦が大きいため、触媒担体10は、保持マット12に固定される。
保持マット12を巻き付けた触媒担体10を外筒13に収容するには、圧入、キャニング及び巻き締め等の方法がある。
触媒担体10を外筒13に圧入する場合には、予め円筒状に形成された外筒13に、保持マット12が巻き付けられた触媒担体10が押し込まれる。
キャニングにより触媒担体10を収容する場合には、円筒を軸線方向に沿って複数の片に分割するように形成した分割片により、保持マット12が巻き付けられた触媒担体10を囲い、分割片どうしを接合して外筒13を形成する。
また、巻き締めにより触媒担体10を収容する場合には、保持マット12が巻き付けられた触媒担体10に板材を巻き付けて、この板材の端部どうしを接合して外筒13を形成する。ここで、キャニング及び巻き締めの接合は、溶接、接着及びボルト止め等により行われる。また、保持マット12は、圧入、キャニング及び巻き締め等の方法によらず、外筒13と触媒担体10との間で狭持され、圧縮された状態で収容される。
触媒装置1においては、排気ガスは図3に矢印Dで示す方向に流れる。
触媒装置1は、触媒担体10及び保持マット12を外筒13に収容して構成されるアッセンブリユニット15により構成されている。ここで、外筒13及び触媒担体10の軸線方向の長さは略等しく、一方、保持マット12の軸線方向の長さは外筒13及び触媒担体10の長さよりも短く形成されている。
保持マット12は、圧縮された状態であるため、圧縮の反力により、外筒13を外筒内面13aの側から圧縮する力、及び、触媒担体10を圧縮する力を及ぼしている。そして、保持マット12は、外面12aが外筒13を外筒内面13aの側から圧縮し、外面12aと外筒内面13aとの間に生じる摩擦によって外筒13に固定されている。
また、保持マット12は、触媒担体10の外周面を圧縮し、内面12bと触媒担体10の外周面との間に生じる摩擦によって触媒担体10を固定している。
また、外筒内面13aにおいて、保持マット12の下流側端部12dの近傍に高摩擦部14を設けたため、保持マット12は、高摩擦部14との摩擦によって外筒内面13aに固定される。このため、保持マット12と外筒13との摩擦により触媒担体10を外筒13に固定でき、簡単な構造により触媒担体10を外筒13に固定できる。
また、保持マット12が排気の下流側にずれようとした場合に、保持マット12が、排気の下流側の延設部分16の内面に設けられた高摩擦部14に接触し、高摩擦部14との摩擦によって固定される。このため、保持マット12と外筒13との摩擦により触媒担体10を外筒13に固定でき、簡単な構造により触媒担体10を外筒13に固定できる。
また、触媒担体10をセラミックスで構成したため、触媒担体10を容易に軽量化できる。
例えば、第1の実施の形態では、高摩擦部14は、下流側端部12dの近傍の延設部分16の内面に設けるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、高摩擦部14は、外筒内面13aにおいて、下流側端部12dに接する部分又はその近傍の少なくともいずれかを含む領域に設けても良い。例えば、保持マット12の外面12aと外筒内面13aとの接触面に高摩擦部14を形成しても良い。さらに、上流側端部12cよりも排気の上流側の外筒内面13aに高摩擦部14を設けても良い。この場合、排気の上流側への保持マット12のずれを阻止できる。
その他の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
以下、図4から図6を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
なお、この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る触媒装置50を備えた排気マフラ200を模式的に示す図である。
第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態における触媒担体10に代えて、排気マフラ200の内部に触媒担体60を配設している。本第2の実施の形態は、触媒担体60を固定する高摩擦部64が、触媒担体60の表面に形成される点で、第1の実施の形態と異なっている。
触媒担体60は、円筒形状に形成され、その円筒形状の外郭の内部に、軸線方向に沿って延びる多数の細孔5を有するハニカム状の多孔構造体であり、内部の表面積が大きく構成されている。ここで、触媒担体60の断面形状は任意であり、断面形状は円形に限らず、例えば、楕円形等であっても良い。
各細孔5の壁には、排気ガス成分を分解する白金、ロジウム及びパラジウムが触媒として担持されている。また、触媒担体60の外周の表面である外表面61の一部においても、触媒担体60の内部に付着した触媒と同一の触媒が付着した高摩擦部64が形成されている。
触媒担体60及び保持マット62の軸線方向の長さは略等しく、触媒装置50が組み立てられた状態では、触媒担体60及び保持マット62の両端は一致している。また、外筒63の長さは、触媒担体60及び保持マット62の長さよりも長く、触媒担体60及び保持マット62の両端は、外筒63の内側に位置している。
これにより、触媒担体60を高摩擦部64との摩擦によって保持マット62に固定できる。
このように、触媒担体60は、高摩擦部64と保持マット62との間の摩擦により保持マット62に固定されるため、排気管110からの排気ガスによる圧力を受けても保持マット62からずれることがない。ここで、高摩擦部64は、触媒担体60を保持マット62に確実に固定可能な摩擦を得られる範囲に亘って形成されている。
また、触媒担体60の外表面61の一部に摩擦係数が高い高摩擦部64を形成したため、触媒担体60は、高摩擦部64と保持マット62との摩擦により外筒63に固定される。このため、触媒担体60と保持マット62との摩擦により触媒担体60を外筒63に固定でき、簡単な構造により、触媒担体60を外筒63に固定できる。
また、高摩擦部64は、触媒担体60と同一の触媒を外表面61に付着させて面粗度を粗くした部分であるため、容易に形成できる。さらに、外表面61の一部に触媒を付着させ、触媒担体60の固定に必要な量だけ触媒を使用するため、触媒を節約できる。
さらに、触媒担体60をセラミックスで構成したため、触媒担体60を容易に軽量化できる。
例えば、第2の実施の形態では、触媒担体60は、セラミックス製であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば金属により触媒担体60を構成し、金属製の触媒担体60の外表面61の一部及び各細孔5に、面粗度の粗い多孔質のセラミックス層を焼結等により形成し、このセラミックス層に触媒を担持させても良い。この場合、セラミックス層を形成するだけで外表面61の面粗度が粗くなるため、このセラミックス層に高摩擦部64としての機能を持たせることができる。また、触媒担体60を金属により構成する場合の触媒担体60の材料の好ましい例としては、ステンレス、鉄−アルミニウム−クロム系合金等が挙げられる。
また、第2の実施の形態では、触媒担体60の外表面61において上流側端部60aに高摩擦部64を設けるものとして説明したが、外表面61の少なくとも一部に高摩擦部64を設ければ良く、外表面61の全面に亘って高摩擦部64を設けても良い。また、高摩擦部64を設ける部分は上流側端部60aに限定されず、例えば、外表面61の中央部に高摩擦部64を設けても良い。さらに、第2の実施の形態では、外表面61の高摩擦部64を、触媒を付着させることにより構成するものとして説明したが、例えば、セラミックス製の触媒担体60を焼結する際に、焼結前の加工が容易な触媒担体60の外表面61に梨地等の面粗度の粗い面を形成し、その後、触媒担体60を焼結して高摩擦部64を形成しても良い。また、機械加工等により外表面61の面粗度を粗くしても良い。その他の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
以下、図7から図9を参照して、本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。なお、この第3の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る触媒装置150を備えた排気マフラ300を模式的に示す図である。
上記第1の実施の形態では、外筒内面13aの下流側端部12dに高摩擦部14を形成しているが、本第3の実施の形態は、高摩擦部14に加え、第1の実施の形態の触媒担体10の外周面である外表面11に高摩擦部114を形成した点で、第1の実施の形態と異なっている。
触媒装置150においては、高摩擦部14が外筒内面13aの下流側端部12dに形成されている。さらに、触媒装置150では、保持マット12の上流側端部12cの近傍において、保持マット12と触媒担体10の外表面11とが接する部分に、高摩擦部114が形成されている。そして、高摩擦部114及び高摩擦部14は、触媒担体10の内部に付着した触媒と同一の触媒が付着して形成されている。
例えば、第3の実施の形態では、高摩擦部114は、保持マット12の上流側端部12cの近傍において、保持マット12と触媒担体10の外表面11とが接する部分に形成するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上流側端部12cの近傍において触媒担体10と保持マット12とが接しない部分にも高摩擦部が設けられても良い。その他の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
以下、図3に示した触媒装置1の製造方法の一例について説明する。
図10は、触媒装置1の製造方法を模式的に示した図である。
この方法は、触媒装置1の下側から触媒が溶けた溶液を供給し、触媒装置1に触媒を付着させる方法である。
触媒装置1は、以下の3工程を含む製造方法により製造される。
第1工程は、触媒担体10及び保持マット12を外筒13に収容して構成されるアッセンブリユニット15を形成する工程である。具体的には、まず、円筒形状の触媒担体10の外周面に保持マット12を巻き付ける。次いで、触媒担体10を保持マット12とともに外筒13に圧入し、アッセンブリユニット15を形成する。
図9に示す触媒装置150を製造する場合には、図10に示すように、触媒担体10の外表面11において、上流側端部12cの近傍の部分に、貫通孔11aが複数形成されている。貫通孔11aは、触媒担体10の内部に連通した孔であり、圧送されて触媒担体10の内部を通る上記溶液は、貫通孔11aからにじみ出る。これにより、触媒担体10の外表面11において、図9に示した上流側端部12cの近傍の部分に、溶液を付着させて高摩擦部114を形成できる。また、貫通孔11aは所望の位置に配置できるため、所望の位置に高摩擦部114を形成できる。
例えば、第4の実施の形態では、高摩擦部14は、アッセンブリユニット15を形成した後に形成するものとして説明したが、予め外筒内面13aに高摩擦部14を形成しておき、その後、キャニングや巻き締め等により触媒担体10及び保持マット12を外筒13に収容しても良い。また、予め外筒内面13aの延設部分16の内面に高摩擦部14を形成しておき、その後、触媒担体10及び保持マット12を外筒13に圧入しても良い。この場合、高摩擦部14の側とは反対側の外筒13の端から、保持マット12及び触媒担体10を容易圧入できる。その他の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。また、第4の実施の形態では、アッセンブリユニット15に筒状体500を接続して、触媒溶液を下方から圧送するものとして説明したが、例えば、アッセンブリユニット15の下端を触媒溶液に浸漬し、上端から触媒溶液を吸上げて触媒溶液を付着させても良い。
以下、図6に示す触媒担体60の製造方法の一例について説明する。
図11は、触媒担体60に触媒を付着させる方法を模式的に示した図である。
この方法は、触媒担体60の上側から触媒溶液を供給し、触媒担体60に触媒を付着させる方法である。
まず、触媒担体60の上流側端部60aが下方を向くように配置し、図11中の触媒担体60の上端に接するようにホッパー600を設ける。ホッパー600には触媒溶液が供給され、ホッパー600を介して触媒担体60に流れる触媒溶液は、触媒担体60の内部を矢印Bで示すように流れ、触媒担体60の内部の各細孔5に触媒溶液が付着する。
このように、触媒担体60の外表面61に貫通孔61aを形成することで、所望の位置に高摩擦部14を簡単に形成できる。
例えば、第5の実施の形態では、ホッパー600から触媒溶液を触媒担体60に流すものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、触媒担体60の上流側端部60aの側の端を触媒溶液に浸漬し、上流側端部60aとは反対側の端から触媒溶液を吸上げて触媒溶液を付着させても良い。この場合、貫通孔61aを設けなくても良い。
以下、図6に示す触媒担体60の製造方法の他の例について説明する。
図12は、触媒担体60に触媒を付着させる方法を模式的に示した図である。
この方法は、触媒担体60の上側から触媒溶液を供給し、触媒担体60に触媒を付着させる方法である。
触媒担体60において、図12中の上端には、空間を空けてホッパー600が設けられている。ホッパー600には触媒溶液が供給され、ホッパー600から流下する触媒溶液は、触媒担体60の内部を矢印Cで示すように流れるとともに、触媒担体60の上面から外表面61に流れ、外表面61をつたって下方に流下する。このため、触媒担体60の内部の各細孔5及び外表面61の大部分に触媒溶液が付着し、高摩擦部64を外表面61の大部分に亘って簡単に形成できる。
5 細孔
10、60 触媒担体
11、61 外表面
12、62 保持マット
12a 外面
12b 内面
13、63 外筒
13a 外筒内面
14、64、114 高摩擦部
15 アッセンブリユニット
16 延設部分
100、200、300 排気マフラ
Claims (4)
- 排気浄化機能を有する触媒を担持し、排気ガスが通過する多孔質の触媒担体(10)と、
前記触媒担体(10)を収容する外筒(13)と、
前記触媒担体(10)と前記外筒(13)との間に設けられるマット(12)と、を備え、
前記触媒担体(10)と前記外筒(13)との間であって、前記外筒(13)の内面において、前記マット(12)の端部に接する部分又はその近傍の少なくともいずれかを含む領域に、前記触媒担体(10)に担持された触媒と同一の触媒と、前記触媒を担持させる材料とを含んだ触媒溶液を付着させた後に焼成して、前記排気ガスの圧力により前記マット(12)がずれたとしても前記マット(12)が引っ掛かる高摩擦部(14)を設けた構造であって、
前記触媒担体(10)の外側に前記マット(12)を巻き付けて前記外筒(13)に収容し、前記マット(12)の排気の下流側に位置する下流側端部(12d)が、前記外筒(13)の両端よりも外筒(13)の内側に位置するアッセンブリユニット(15)を形成する第1工程と、
前記触媒と前記触媒を担持させる材料とを含んだ前記触媒溶液を、排気の下流側から前記触媒担体(10)に向けて圧送して、前記触媒溶液を、前記触媒担体(10)の内部と、前記外筒(13)の内面における前記マット(12)の下流側端部(12d)に接する部分又はその近傍の少なくともいずれかを含む領域に付着させる第2工程と、
前記アッセンブリユニット(15)を焼成する第3工程とによって製造されることを特徴とする触媒装置。 - 前記触媒担体(10)の表面において、前記マット(12)に接する部分に、前記触媒担体(10)の内部に連通する貫通孔(11a)を設け、前記第2工程で圧送される前記触媒溶液を、前記貫通孔(11a)を通過させ、前記第3工程を経ることにより、排気ガスの圧力による前記マット(12)に対する前記触媒担体(10)の移動を阻止するための他の高摩擦部(114)を設けたこと、
を特徴とする請求項1に記載の触媒装置。 - 前記触媒担体(10)は、セラミックスにより構成されたこと、
を特徴とする請求項1又は2に記載の触媒装置。 - 排気浄化機能を有する触媒を担持し、排気ガスが通過する多孔質の触媒担体(10)と、
前記触媒担体(10)を収容する外筒(13)と、
前記触媒担体(10)と前記外筒(13)との間に設けられるマット(12)と、を備え、
前記触媒担体(10)と前記外筒(13)との間であって、前記外筒(13)の内面において、前記マット(12)の端部に接する部分又はその近傍の少なくともいずれかを含む領域に、前記触媒担体(10)に担持された触媒と同一の触媒と、前記触媒を担持させる材料とを含んだ触媒溶液を付着させた後に焼成して、前記排気ガスの圧力により前記マット(12)がずれたとしても前記マット(12)が引っ掛かる高摩擦部(14)を設けた触媒装置の製造方法であって、
前記触媒担体(10)の外側に前記マット(12)を巻き付けて前記外筒(13)に収容し、前記マット(12)の排気の下流側に位置する下流側端部(12d)が、前記外筒(13)の両端よりも外筒(13)の内側に位置するアッセンブリユニット(15)を形成する第1工程と、
前記触媒と前記触媒を担持させる材料とを含んだ前記触媒溶液を、排気の下流側から前記触媒担体(10)に向けて圧送して、前記触媒溶液を、前記触媒担体(10)の内部と、前記外筒(13)の内面における前記マット(12)の下流側端部(12d)に接する部分又はその近傍の少なくともいずれかを含む領域に付着させる第2工程と、
前記アッセンブリユニット(15)を焼成する第3工程とによって製造されることを特徴とする触媒装置の製造方法。
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