JPH0874497A - トンネル構造物の内壁形成工法 - Google Patents

トンネル構造物の内壁形成工法

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JPH0874497A
JPH0874497A JP6230232A JP23023294A JPH0874497A JP H0874497 A JPH0874497 A JP H0874497A JP 6230232 A JP6230232 A JP 6230232A JP 23023294 A JP23023294 A JP 23023294A JP H0874497 A JPH0874497 A JP H0874497A
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孝哉 滝本
Yasushi Ushiyama
泰 牛山
Mitsuhiko Ishii
光彦 石井
Keinosuke Sawamura
啓之介 澤村
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NIPPON SHIELD ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 海底に構築される沈埋トンネル、鉄道用トン
ネル、自動車用トンネル、通信や電線等のケーブル管
路、地下商店街、地下駐車場通路等、各種のトンネル構
造物の内壁形成工法であって、特に、トンネル内での火
災に対して耐火性を発揮するのみならず、トンネル内空
間の有効断面を拡大し得、このため、この拡大された分
だけトンネルの掘削断面積を縮少して掘削工事を簡素化
する。 【構成】 複数個のセグメント2のそれぞれの端面2a
を互いに接合し、あるいは複数個の管状単位体を互いに
連結してトンネル形状の一次覆工構造物1を形成し、こ
の構造物1の内壁に防火用二次覆工を施すことによりト
ンネル構造物を構築するに当り、前記二次覆工構造物と
して、高温で発泡炭化物の断熱層を形成する耐火薄膜3
を用いることを特徴とする。前記耐火薄膜は炭化層形成
材と、リン酸系化合物と、発泡剤と結合材とから構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海底に構築される沈埋ト
ンネル、鉄道用トンネル、自動車用トンネル、通信や電
線等のケーブル管路、地下商店街、地下駐車場通路等、
各種のトンネル構造物の内壁形成工法に係り、詳細に
は、前記トンネル構造物の内壁に防火用二次履工として
耐火薄膜を施し、この結果、トンネル内での火災に対し
て耐火性を発揮するのみならず、トンネル内空間の有効
断面積を拡大し得、このため、トンネルの掘削断面積を
縮小せしめて掘削工事が簡易化されるトンネル構造物の
内壁形成工法に関する。
【0002】
【従来の技術】上述トンネル構造物の多くは従来、図示
しないが、複数個のセグメントのそれぞれの端面を互い
に接合し、あるいは複数個の管状単位体を互いに連結し
て断面丸型、角型等の任意形状の一次覆工構造物を形成
し、この構造物の内壁に防火用二次覆工として厚さ200
mm程度のコンクリート層を形成することにより構築され
る。
【0003】また、上述の沈埋トンネルは一般に、自動
車用トンネル等で採用されている二次履工に相当する履
工を実施していない。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、前者の二次
覆工構造物としてのコンクリート層は200mm程度の厚さ
を有するため、トンネル径を縮少することになり、この
ため、トンネル内空間の有効断面積が小さくなってしま
い、したがって、この縮小された分だけトンネルの掘削
断面積を大きくしなければならず、掘削工事に手間がか
かる。また、後者の二次覆工を行わない沈埋トンネルで
は、火災時には直接火災にさらされることになり、この
ため鉄骨が溶けないまでも、劣化を余儀なくされる。
【0005】そこで、本発明の目的は上述二次覆工構造
物としてのコンクリート層の代わりに、特異な耐火薄膜
を用いることにより、トンネル内での火災に対して充分
な耐火性を発揮するのみならず、トンネル内空間の有効
断面積を拡大し得、このため、トンネルの掘削断面積を
縮小して掘削工事が簡易化され、上述の公知技術に存す
る欠点を改良したトンネル構造物の内壁形成工法を提供
することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】上述の目的を達成する
ため、本発明によれば、複数個のセグメントのそれぞれ
の端面を互いに接合し、あるいは複数個の管状単位体を
互いに連結してトンネル形状の一次覆工構造物を形成
し、この構造物の内壁に防火用二次覆工を施すことによ
りトンネル構造物を構築するに当り、前記二次覆工構造
物として、高温で発泡炭化物の断熱層を形成する耐火薄
膜を用いることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施例】以下、本発明を添付図面を用いて詳述
する。
【0008】図1は本発明形成工法により内壁に二次覆
工としての耐火薄膜が施されたトンネル構造物の一具体
例の断面図であり、図2および図3はそれぞれ、本発明
によって形成された耐火薄膜の発泡状態を表した断面図
である。
【0009】図1において、1はトンネル形状の一次覆
工構造物であって、複数個のコンクリートからなるセグ
メント2、2…2のそれぞれ端面2a、2a…2aを互
いに接合してトンネル形状を形成することにより構成さ
れ、あるいは図示しないが、管状の単位体を互いに連結
してトンネル形状を形成することにより構成される。
【0010】図1中、Aはトンネル構造物であって、通
常は図示しないが、上述のとおり一次覆工構造物の内壁
に二次覆工として厚さ200mm程度のコンクリート層を形
成することによって構成される。
【0011】本発明は上述の二次覆工構造物としての厚
さ200mm程度のコンクリート層の代わりに図1に示され
るように、高温で発泡炭化物の断熱層を形成する耐火薄
膜3を用いることを特徴とする。
【0012】この耐火薄膜3は炭化層形成材と、リン酸
系化合物と、発泡剤と、結合材とを主成分として含む厚
さ数mm程度あるいはそれ以下の薄膜である。これら各成
分を詳述すると、次のとおりである。
【0013】炭化層形成材は燃焼時に多量の炭素を生成
して断熱効果を呈する物質であって、具体的にはでんぷ
ん、デキストリン、多糖類(グリコース類)等の炭水化
物類、モノペンタエリスリトール、ジペンタエリスリト
ール等の多官能アルコール、尿素樹脂、メラミン樹脂、
ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、フエノール樹脂等の樹脂状物質であって、本発明で
はこれらを単独で、あるいは複数種を組み合わせて使用
される。
【0014】リン酸系化合物は上述炭化層形成材と混合
され、これら物質と脱水反応を起こして炭化を促進する
反応触媒物質であって、具体的には、リン酸アンモニウ
ム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸メラミン、ポリリ
ン酸アミド等が挙げられる。本発明では、これらを単独
で、あるいは複数種を組み合わせて使用される。
【0015】発泡剤は熱分解を受けてアンモニアガス
等、不燃性ガスを放出し、前記炭化層形成材が高温で溶
融状態となったときにこれを膨張し、発泡せしめる物質
であって、例えば、リン酸アンモニウム、ポリリン酸ア
ンモニウム、メラミン、ジシアンジアミド、グアニジ
ン、尿素等が挙げられ、本発明ではこれらを単独で、ま
たは複数種を組み合わせて使用される。
【0016】結合材は塗膜を形成するためのバインダー
であって、水系または溶剤系樹脂が挙げられる。具体的
には、水系としてはポリメチルアクリレート、ポリエチ
ルアクリレート、ポリブチルアクリレート、ポリイソブ
チルアクリレート、ポリオクチルアクリレート、ポリ2
エチルヘキシルアクリレート等のアクリル系樹脂エマル
ジョン、エチレン・酢ビ共重合物等のエチレン・酢ビ系
樹脂エマルジョン等である。また、溶剤系としてはアル
キッド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、
エポキシ樹脂等である。この溶剤としてはホワイトスピ
リット系溶剤が用いられる。本発明では、これらの水系
または溶剤系のものをそれぞれ単独あるいは複数種を組
み合わせて用いられる。
【0017】耐火薄膜3の上述各成分の好ましい配合量
は炭化層形成材5〜15重量部、リン酸系化合物25〜35重
量部、発泡剤5〜15重量部、結合材15〜25重量部であ
る。
【0018】なお、耐火薄膜3は上述の成分のほかに、
さらに、水酸化アルミニウムを適当量含有することもで
きる。この水酸化アルミニウムは上述発泡材の補助物質
として有効であり、さらには気化熱を吸収して耐火薄膜
3の温度が必要以上に上昇するのを防止するものであ
る。さらに、本発明の耐火薄膜3はシリカ、アルミナ、
炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム等の不活性充填材を
任意量、好ましくは炭化層形成材とほぼ同量含むことも
できる。
【0019】上述の各成分は結合材が水系の場合には適
当量の水と混合され、また、結合材が溶剤の場合には適
当量の溶剤と混合され、これら各成分の混合液として調
整される。この混合液は例えは吹付塗装等により、一次
履工構造物の内壁に1回または複数回にわたって塗布さ
れ、乾燥の後、所望の厚さ、例えば数mmあるいはそれ以
下の厚さの耐火薄膜3を形成する。なお、本発明は後述
のとおり、図3に示されるように、一次履工構造物1の
内壁、すなわち、セグメント2の内壁にグラスクロス等
の5mm角ネット4を張り付けてもよい。
【0020】上述の本発明は各種トンネル構造物、具体
的には海底に構築される沈埋トンネル、鉄道用トンネ
ル、自動車用トンネル、通信や電線等のケーブル管路、
地下商店街、地下駐車場通路等に利用される。
【0021】以下本発明を実施例によって、さらに詳細
に説明するが、本発明はこの実施例によって技術範囲が
限定されるものではない。
【0022】実施例1 (A)混合液の調製 でんぷん、尿素樹脂粉末およびジペンタエリスリトール
を重量比でそれぞれ2:1:1の割合で配合した炭化層
形成材10重量部と、リン酸系化合物としてのポリリン酸
アンモニウム30重量部と、リン酸アンモニウムおよびジ
シアンジアミンを重量比でそれぞれ、1:1の割合で配
合した発泡剤10重量部と、結合剤としてのエチレン・酢
ビ共重合物20重量部と、水酸化アルミニウム10重量部
と、不活性充填剤としての炭酸カルシウム10重量部と、
水40重量部とを攪拌機を備えた混合器内で充分に攪拌
し、混合液を調製した。
【0023】(B)耐火薄膜の形成 得られた上述の混合液を図1に示される自動車用トンネ
ル構造物Aの一次履工構造物1に使用されるセグメント
2に吹付塗装により一回塗布し、自然乾燥させて二次履
工構造物としての厚さ1.2〜1.5mmの耐火薄膜3を形成
した。従来の二次履工構造物としてのコンクリート層は
厚さ200mmであるから、耐火薄膜3はこれと比較する
と、著しく薄層なものである。
【0024】(C)耐火試験 上述の耐火薄膜3について、JISA1304の耐火試
験方法に準拠して耐火試験を行った。すなわち、この耐
火薄膜3を常温から5分後に250℃〜300℃、10分後に
約700℃、30分後に約850℃、60分後に約930℃の温度
に連続して加熱した。
【0025】すると、耐火薄膜3は加熱開始から5分
後、すなわち、250〜300℃の温度のときに、激しく発
泡し、やがて55分後に炭化を完了して、図3に示される
ように厚さが部分的に異なる約10〜20倍の発泡炭化物の
断熱層6を形成した。60分後の一次履工構造物1のセグ
メント2の温度を測定したところ、約400℃であり、熱
によるセグメントの劣化はみられなかった。
【0026】(D)トンネルの掘削工事 上述の耐火薄膜3は上述のとおり、1.2〜1.5mmであ
り、従来の二次履工構造物としての厚さ200mmのコンク
リート層と比較すると、トンネル内空間の有効断面積の
直径が約400mmだけ拡大されることになる。このことは
この拡大された分だけトンネルの掘削断面積の直径を縮
少できるということであり、この結果、トンネルの掘削
工事は簡易化される。
【0027】これを内径10mの自動車用トンネル工事を
例として具体的に説明する。この場合のシールドマシン
の外径は12m以上必要であったが、本発明工法によれ
ば、内径11.6mに縮少されるから、シールドマシンも小
型化され、この運搬負担が軽減される。また、掘削によ
って生じる土量も少なくなり、この土の地上への排出負
担も軽減される。さらには、用地買収負担の軽減、二次
履工の施工工期の短縮等の利点が生じ、この結果、トン
ネル工事の施工負担が著しく軽減される。
【0028】実施例2 図1に示される自動車用トンネル構造物Aの一次履工構
造物1の内壁に図3に示されるようにネット4を張り付
け、この上に実施例1で得られた混合液を図3に示され
るように吹付け塗装により二回塗布し、自然乾燥させ
た。この結果内部にネット4が内在した厚さ2.5mmの耐
火薄膜3を内壁上に形成した。
【0029】この耐火薄膜3について、実施例1と同様
に耐火試験を行ったところ、60分後のセグメント2の温
度は約300℃であり、熱によるセグメント2の劣化はみ
られなかった。しかも、断熱層6の落下も起こらなかっ
た。
【0030】さらに、トンネルの掘削工事についても、
実施例1と同様、トンネル内空間の有効断面積の直径を
ほぼ400mmほど拡大することができ、このため、この拡
大分だけトンネルの掘削断面積の直径を縮少し得、掘削
工事が実施例1と同様に簡易化された。
【0031】
【作用】上述の構成からなる本発明は図2に示されるよ
うに、一次覆工構造物1の内壁、すなわち、セグメント
2の内壁に二次覆工構造物としての耐火薄膜3を厚さ数
mm程度あるいはそれ以下に形成するから、従来の200mm
程度の厚さからなるコンクリートの二次覆工と比較して
極めて薄く、このため、トンネル内空間の有効断面積を
拡大することができ、この拡大された分だけトンネルの
掘削断面積を縮少することができ、このため、トンネル
の掘削工事が簡易化される。
【0032】さらに本発明は図2に示されるように、薄
膜3が250〜300℃の温度で激しく発泡し、さらにこれ
よりも高い温度、例えば900℃程度の温度でやがて炭化
して10〜40倍の発泡炭化物の断熱層6を形成するから、
これが断熱作用を呈して一次覆工構造物1を火災から充
分に保護する。このとき、図3に示されるように、ガラ
スクロス等のネット4を内壁面に張っておくと、断熱層
6が相当に厚くなっても落下することなく良好に保持さ
れる。なお、耐火薄膜3の表面には、図2、3に示され
るように、美観上の目的で、あるいは防湿の目的で表皮
材5を塗布することもできる。
【0033】さらに、本発明にかかる耐火薄膜3はこれ
ら各成分の混合液を吹付け塗装等により塗布して容易に
形成されるから施工が簡単である。
【0034】
【発明の効果】以上のとおり、本発明にかかる工法は上
述二次覆工構造物としてのコンクリート層の代わりに、
上述の耐火薄膜を用いることにより、トンネル内での火
災に対して充分な耐火性を発揮するのみならず、トンネ
ル内空間の有効断面を拡大し得、この拡大された分だけ
トンネルの掘削断面積を縮少することができて掘削工事
を簡素化し得、実用上有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明形成工法により内壁に耐火薄膜が施され
たトンネル構造物の一具体例の断面図である。
【図2】本発明にかかる耐火薄膜の発泡状態を表した断
面図である。
【図3】本発明にかかる耐火薄膜の発泡状態を表した他
の具体例の断面図である。
【符号の説明】
1 一次覆工構造物 2 セグメント 2a 端面 3 耐火薄膜 4 ネット 6 断熱層 A トンネル構造物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 1/94 U E02D 29/073 (72)発明者 石井 光彦 東京都千代田区内神田1−16−15 協立化 学産業株式会社内 (72)発明者 澤村 啓之介 神奈川県伊勢原市高森3丁目19−18

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のセグメントのそれぞれの端面を
    互いに接合し、あるいは複数個の管状単位体を互いに連
    結してトンネル形状の一次覆工構造物を形成し、この構
    造物の内壁に防火用二次覆工を施すことによりトンネル
    構造物を構築するに当り、前記二次覆工構造物として、
    高温で発泡炭化物の断熱層を形成する耐火薄膜を用いる
    ことを特徴とするトンネル構造物の内壁形成工法。
  2. 【請求項2】 前記耐火薄膜の厚さが数mmあるいはそれ
    以下である請求項1のトンネル構造物の内壁形成工法。
  3. 【請求項3】 前記耐火薄膜が炭化層形成材と、リン酸
    系化合物と、発泡剤と、結合材とからなる請求項1のト
    ンネル構造物の内壁形成工法。
  4. 【請求項4】 前記炭化層形成材が炭水化物類、多官能
    アルコールおよび樹脂状物質の群から選択された一種ま
    たは複数種である請求項3のトンネル構造物の内壁形成
    工法。
  5. 【請求項5】 前記炭水化物類がでんぷん、デキストリ
    ンおよび多糖類の群から選択された一種または複数種で
    ある請求項4のトンネル構造物の内壁形成工法。
  6. 【請求項6】 前記多官能アルコールがモノペンタエリ
    スリトールおよび/またはジペンタエリスリトールであ
    る請求項4のトンネル構造物の内壁形成工法。
  7. 【請求項7】 前記樹脂状物質が尿素樹脂、メラミン樹
    脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ
    樹脂およびフエノール樹脂の群から選択される一種また
    は複数種である請求項4のトンネル構造物の内壁形成工
    法。
  8. 【請求項8】 前記リン酸系化合物がリン酸アンモニウ
    ム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸メラミンおよびポ
    リリン酸アミドの群から選択される一種または複数種で
    ある請求項3のトンネル構造物の内壁形成工法。
  9. 【請求項9】 前記発泡剤がリン酸アンモニウム、ポリ
    リン酸アンモニウム、メラミン、ジシアンジアミド、グ
    アンジンおよび尿素の群から選択される一種または複数
    種である請求項3のトンネル構造物の内壁形成工法。
  10. 【請求項10】 前記結合材がアクリル系またはエチレ
    ン・酢ビ系樹脂エマルジョンである請求項3のトンネル
    構造物の内壁形成工法。
  11. 【請求項11】 前記耐火薄膜の各成分の配合量が炭化
    層形成材5〜15重量部、リン酸系化合物25〜35重量部、
    発泡剤5〜15重量部、および結合材15〜25重量部である
    請求項3のトンネル構造物の内壁形成工法。
  12. 【請求項12】 前記耐火薄膜がさらに水酸化アルミニ
    ウムおよび/または不活性充填剤を含有してなる請求項
    3のトンネル構造物の内壁形成工法。
  13. 【請求項13】 前記一次覆工構造物の内壁にネットを
    張り、このネットが耐火薄膜の内部に内在するように前
    記薄膜を施してなる請求項1のトンネル構造物の内壁形
    成工法。
  14. 【請求項14】 前記耐火薄膜はこの各成分の混合液を
    一次履工構造物の内壁に塗布し、乾燥することにより形
    成される請求項1または13のトンネル構造物の内壁形成
    工法。
  15. 【請求項15】 請求項1のトンネル構造物が沈埋トン
    ネル、鉄道または自動車用トンネル、ケーブル管路、地
    下商店街、または地下駐車場通路である請求項1のトン
    ネル構造物の内壁形成工法。
JP6230232A 1994-09-01 1994-09-01 トンネル構造物の内壁形成工法 Pending JPH0874497A (ja)

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